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Clock(trial)

『第一回・とある使いやあらへんで!チキチキききレッサー対決! 〜第三回戦〜』


――学園都市 某スタジオ

上条「……で、どうすんの?このままお開き?」

警策「呼んできてくださいよ何言ってんですか」

上条「えぇー……『新たなる光』のメンバー居るじゃん?なんで俺?」

警策「ツッコミが行かないと収拾つかなくなります、きっと」

上条「うん、なんとなくそんな気はしてた。ベイロープさん以外は難しいもんねー」

上条「ていうかアレ、ツッコミという名の暴力だと思うんだが……」



――控え室

コンコン

上条「入るぞー、レッサー……」

レッサー「フンッ!フンッ!フンッ!」

レッサー「ゴーゴーレツゴー!レッツゴーブリテン!」

上条「控え室でクリケットの練習してんじゃねぇよ。てか素振りしながら声出し止めろ、近所迷惑だから」

レッサー「ヘイ!ピッチャービビってますよー!ギャンブ×やってんじゃねーんですかーっ!?」

上条「止めて差し上げろ!特定の球団のブルペン前で動揺するような事は控えてあげて!」

上条「確かに某甲子園中継で放送事故とも思えるようなヤジが時々入るけどな!アレはきっといい意味でだから!いい意味で!」

レッサー「上条さんっていい意味でヘタレですよねっ!」

上条「あるぇ?『いい意味で』ってつくとそんなに心が痛くない……?」

レッサー「それはただ単に悪口に耐性がついいるだけだと思います、えぇマジで」

上条「てかお前クリケットでいいのか?ここはラクロスやっとけや」

レッサー「時代はこれからクリケットですよ!イングランド発祥のねっ!クリケットがフットボールと一緒に発祥のイングランドでねっ!」

上条「フットボールはアメリカじゃねぇの?」

レッサー「イングランド圏ではサッカーをフットボールと言いますよ」

上条「まぁ別にお前が何しようといいんだげとも……ホラ、スタジオ戻るぞ」

レッサー「もうあの企画なんていいじやないですか!私はラクロス一本で世界を獲ろうと思っていますし!」

上条「オイだったら今までリアクションで世界狙ってたんか、あぁ?

レッサー「ていうかもうお呼びじゃないんですよ!折角資料にバガタウェ○買ったってのに!」

上条「マンガから入ってんじゃねーよ……いやぁ、最近は多いのかな?知らんけども」

レッサー「ていうか何なんですかANOZAMAは!罰ゲームの内容もそうですが、なんであんな頼りないメンバーが!やる気の欠片もないよう人なばっかりでねっ!」

上条「同情はするけどさ」

レッサー「折角上条さんへア゛ーーッ!んな事や!ゴォーーッ!ん事が!合法的にできるチャンスだというのに!」

上条「やっぱ今のなしで。あとお前は呪われろ、イギリスと一緒に」

レッサー「お陰様でEU離脱の国民投票まであと数週間……あー……テンション下がってきましたねー」

上条「知らねぇよ!てか企画始めたんだったら最後までやれって!」

レッサー「あー……テンション上がらないなー、どーしたらあっがっるっかっなーっと」

レッサー「あぁもうアレですね、上条さんの最近のアイタタ話聞けばテンションageageナイト?」

上条「それ古ぃよ。てか本当に流行ったのかどうかも定かではねぇが……なに?アイタタ話?」

レッサー「なんでしたら『死にたくなるような話』でもオッケーですがねっ!面白けりゃ何だって!」

上条「なんだったらの方が難易度上がってるよ。つってもそんなに小話のストックある訳でも、なぁ?」

レッサー「あー元気出ないなー、このままだったら途中で投げるしかないですなー」

上条「分かったよ!何か言えばいいんだろ!……なんかあったっけ……?」

上条「……あぁ、そういえばこの間さ、深夜に映画やってたんだよ。映画」

レッサー「エロいのですか?」

上条「おい人にエロ属性付けるのは止めて貰おうか!全くの冤罪極まりないからねっ!」

レッサー「上条さんのラキスケの前科を見るに、とてもそうとは思えないんですけど……映画がどうされました?」

上条「渋谷怪○って、あーオムニバスのような、連続性のある短編をくっつけて一本にしてるホラー映画なんだけど。10年以上前の」

上条「そん中に『隙間男』って、女の子三人が引っ越した先の家を探検する内容のがね、うん」

レッサー「察するに『隙間を除いたらオッサンが居た』ですか?」

上条「そこは幽霊にしてあげて?いや確かにオッサンが知らぬ間に自宅へ住んでたらスッゲー怖ぇな!俺だってイヤだよ!」

上条「ま、まぁまぁそれは制作側もそう思ったらいんだよ。『隙間覗いてもタダのオッサンだったらインパクトがなぁ』と多分だが」

上条「なので『隙間男』さんはカッパとゾンビを足したような感じにしちゃったんですよ。よりにもよって」

レッサー「それ、画面へ映る度に失笑が止まらないんですけど」

上条「否定はしないが、まぁまぁ本題とは少し離れるからさておくとして……問題はなー、その女の子たちでさー」

レッサー「はあ」

上条「小学生ぐらいの女の子が、こう、うん家の中で写メ撮っていく内に、何か変なオッサンが映ったり」

上条「最後には何故かかくれんぼすると全員居なくなってしまう……!」

レッサー「オッサン映っていた時点で即・通報案件じゃないですかね?」

上条「ツッコむなよ!俺だって『しむ○−、それ全滅パタンーだぞー』って楽しく見てたんだから!」

レッサー「上条さん上条さん、多分映画の見方間違ってますよ?」

上条「それでだ!結構爆笑しながら見てたんだけども!その――」

上条「――その話の主役が……『小学生でFカップ!』って売ってた子だったんだよ……!」

レッサー「……はい?」

上条「しかもカメラアングルが露骨すぎて内容が頭へ入ってこない……!」

レッサー「すいません、その話もうお腹いっぱいなんでもういいですよ。てかいい加減にしやがれ」

上条「で、でもっ男の子なら分かってくれる筈だよ!むしろ『上条さんよく言ってくれた!』ってスタンディングオベーションしてると思う!」

レッサー「私が思っている以上に、殿方ってぇのはアフォなんでしょうかねぇ……?」

上条「マジ話、女の子四人がワンピorキャミソでもう狙っているとしか……!」

レッサー「だからもう結構です。上条さんは心配していたご病気でないようですし」

上条「……ただ、さ?これからが本当にちょっと怖い話なんだけど……聞く?」

レッサー「な、なんですか急にトーン変えて」

上条「なんて言うかな、こう、その手の闇を垣間見るって言うか、割とね、うんむ

レッサー「そうまで振られると……父親譲りの血が聞かずにはいられませんかねぇ」

上条「お前の親父さん何やってる人?芸人?……まぁ、いいやそれでだ」

上条「その短編に出てた子達がだな、なんかあれ?おかしいぞ?って思ってさ。調べてみたら――」

レッサー「たら?」

上条「――その女の子三人が同じ事務所、しかも当時ユニットで売り出してたんだよ!」

レッサー「予想以上にしょーもなっ!?」

上条「……いやいやいやいや、違くて、そういうんじゃなくて。10年前の映画っつったよな?」

レッサー「あー……聞き流しましたけど、それが何か?」

上条「その、三人の子の内でさ、今も残ってるのは主役の女の子だけしか居なかったんだよ……ッ!!!

レッサー「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?別の意味で怖い!」

上条「しかもその子、主役の子が――」

上条「あの、『口裂け女(無印)』にも出演してんだ……!」

レッサー「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」

上条・レッサー「「……」」

上条「――さっ、綺麗にオチた所でスタジオ戻ろうか!」

レッサー「いや何となくリアクションしましたけど別によくないですかね?映画でたってケチがつく訳じゃないでしょうに?」

レッサー「むしろB級映画好きからすれば、伝説の『かにゴールキーパー』に出演している方が悪い意味で名声がですね?」



――



警策「――ハァーイッ、と憔悴しきったオニーサンが戻って来ちゃいましたねー」

上条「いや……説得大変だった!予想以上に難航したねっ!」

警策「なんてーかこう、オトコのサガ的なアホ話を聞かされましたけども」

上条「言っとくけど男なんてそんなに大差ねぇからな!みんなこんなんだから憶えけとよ!」

警策「オニーサン、芸風が段々HAMADURAっぽくなってきまーす。別にどうでもいいんですけど――さて!」

警策「デハデハ今週のノルマをこなしちゃいましょうかね、ちゃっちゃっとやってくださいな」

上条「一回目が『好きな物』、二回目が『俺の嫌いなところ』だったか。二回目は選んだ憶えはないんだけどもだ!」

警策「では三回目質問、『好きな映画はなんですか?』張り切って答えて貰いましょうか!」

上条「あれ?俺がまだ何も言ってないのに質問が決まってい・る・ゾ☆」

警策「レッサーちゃんから泣きが入りまして、せめてお題ぐらいはこっちでやらしてほしい、との事ですけど」

上条「泣き入れるぐらいだったら最初っからすんなよ。お前らっていっつもそうだよね?」

警策「デハレッサーちゃんさん01番からどーぞー」

上条「マジで俺の質問はスキップするのな?俺あまりにも不利じゃないですかね?」

レッサー01『Those Magnificent Men in Their Flying Machines or How I Flew from London to Paris in 25 Hours and 11 Minutes』

上条「せめて日本語でお願いします!」

警策「あ、ツッコミ権が入りましたね」

上条「そりゃ入れるわ!何言ってんのかわっかんないからなっ!」

レッサー01『日本語訳?しらね』

上条「……不親切極まりねぇな」

警策「あ、運営から『素晴らしきヒコーキ野郎』との注釈が来てます」

上条「映画詳しい訳じゃないし……昔の映画か?」

警策「悩んでも仕方がないので次、次。レッサー02番さんお願いします」

レッサー02『The Wicker Man』

上条「うぃっかーまん……?あー……なんか、何年か前に見たような」

レッサー02『の、オリジナル版の方……』

上条「てかさっきからちったぁ演技する素振りぐらい見せろよ02番!誰だか何となく検討ついたし!」

警策「それじゃ03・04はリタイアしたので、05さんどーぞ」

レッサー05『そうだな……シェイクスピアのMuch Ado About Nothing、だな』

上条「どんなの?」

レッサー05『バカにも分かるように言えば、古典だよ』

男の声『あ、すいません。本当はボスArthur Christmasを円盤で持っています』

レッサー05『マァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァクッ!!!』 プツッ

上条「……あのー、宣言しちゃっていいのかな?もう誰だか分かってるし」

警策「……企画的にはどうか最後まで、聞くだけは聞いてみましょう。06番さんお願いします」

レッサー06『あまり興味はないのだけれど……最後に見たのはThe Lady Vanishesだったかしらね?』

上条「女性、消えた?」

警策「ヒッチコックのサスペンス映画だそうです。1938年の」

上条「また古典だよなぁ」

警策「んでは次の07ちゃん言っちゃってくださいな」

レッサー07『映画、映画……Die Nibelungen: Siegfriedか』

上条「にーべりんげん?」

警策「これまた1924年の映画だそうです。詳しい方ばっかですねぇ」

上条「正直俺の知識じゃ何が何だか……まぁでもこの後にはだな、オチが」

警策「はーいお待たせしました09番どうぞー、ってか順番入れ替え忘れましたが、次って事で」

上条「聞けよ人の話を」

レッサー09『Braveheartね』

上条「はいありがとうベイロープさん。そしてレッサー10番さんどーぞ」

レッサー10『Henry Vですね』

上条「へんりーふぁいぶ?ちなみにどんな映画なん?」

レッサー10『百年戦争、アジャンクールの戦いを描いた映画ですな』

上条「更にぶっちゃけると?」

レッサー10『フランス野郎がボロックソに負けます』

上条「うわ……引くぐらいレッサーっぽい」

警策「私、レッサーちゃんと少ししか話してませんけど、そんなにアレな子なんですか?」

上条「アレな子だね。多分君とは仲良くなれると思うよ?思考ルーチンが被ってるから」

上条「……いやでもフワッとした動機しか持ってないレッサーの方が、よりアレな子には違いない、か?」

警策「国なんてフワっとしたものに命賭けられるほど、私はヒマじゃないですけどね」

レッサー(音声)「よし分かりました!その喧嘩一ペニーで買うから表出ましょうかっ!」

上条「止めなさい二人とも。お前らはマジで殺し合うんだから、ガチだから」

警策「では処刑する二人を選んでくださいねぇ、今回も二人分!」

上条「処刑言うなや物騒だろ、あーっとメモメモ……」


01――『新たなる光』の関係者?
02――『新たなる光』の関係者?
×03――アリサ(確定)
×04――青ピ(確定)
05――バードウェイ
06――不明。年上キャラ?
07――不明。Sキャラ?
×08――食蜂(確定)
09――『新たなる光』の関係者?(ベイロープ?)
10――『新たなる光』の関係者?


上条「これもう確定していいような気もするんだが……」

警策「企画的に、どうか企画的にマズい事態は避けてくださいね」

上条「じゃまぁ――こほん」

上条「――『レッサー09番はレッサーさんではありまっせぇん!』」

ピンポーン♪

ベイロープ(レッサー09)「……あぁやっと終ったわ……」

上条「あ、はいお疲れ様でーす」

上条「てか最初の方は迫真の演技だったのに、どうして途中からやる気がなくなったんだ?」

ベイロープ「付き合いで参加したのにテンションが上がる訳ないのだわ」

レッサー(音声)『待って下さい上条さん?迫真の演技というのは、まさか第一問目の「アホの子でーす!じゃないですよね?まさか?」

レッサー『この武8・智8にステータス割り振った槍兵の私が!戻って来ないブーメランとはこれ如何に!?』

フロリス(音声)『戻って来いヨ爆弾積んだドローン』

レッサー(音声)『ハイマムっ!』

ベイロープ「……ね?控え室でも、こんな感じで」

上条「……心の底からお疲れ様で御座いました……暫く休んでて下さい」

警策「さっきから気になってたんですが、レッサーちゃんって自由な生き物ですよね?」

上条「あぁそうさ!ヤツの前では法律も関係ないフリーダムだからな!」

レッサー(音声)『女王だってぶん殴ってみせらぁ!ただしロビンフッドだけはカンベンな!』

ベイロープ「……ちょっと、言い聞かせてくる」

レッサー(音声)『待って下さいよベイロープっ!?今のは上条さんからのキラーパスが飛んで来ただけでありましてねっ!』

上条「確かにまぁ遠回しには振ったっちゃぁ振ったが……まぁおだいじにー」

レッサー(音声)『上条さんの鬼っ!悪魔っ!たかち――ア゛ーーーーーーーーーーーーーッ!?』

上条「よし!レッサーが痛い目を見てる間にもう一人!」

警策「容赦もプライドもないですね、オニーサン」

上条「……いいか?プライドだけじゃ生き残れないんだよ、分かるか、なっ?」

上条「余所の俺だってギャング達に揉まれてイヤンバカンしている俺だって!きっと思っているはずだから!」

警策「ちょっと何言ってるのか分かんないですね」

上条「俺は――そう、俺はこの因縁を断ち切る!この――」

上条「――『右手』でな!」

警策「ちょっと右手は関係ないですかねぇ。あと因縁繋がりで言えば、多分全員が知り合いですよ」

上条「――『レッサー05番はレッサーさんではありまーーーーーーせんっ!』」

ピンポーン♪

バードウェイ(レッサー05)「……チッ」

上条「よかった……これでフェイクだったら人間不信になる所だった」

バードウェイ「……クソが、マークが余計な事さえ言わなければ……!」

上条「違うよ?そうじゃないよ?何お前『もう少しで完璧に騙し通せたのに!』みたいな感じで喋ってんの?」

上条「大体1回目からしてやる気ねーだろ!?バードウェイ以外もだけどさ!」

上条「騙すんだったら全力で騙しなさい!ボケるんだったら裁判所へ行ってもボケる覚悟でボケなさい!」

警策「それ、ただの昭和の芸人の心得」

マーク「……あーすいません上条さん。いつもいつもご迷惑を」

上条「あ、お疲れ様です――っていうかきちんとこの子の手綱握っとけよ。人様へ迷惑かける前にさ!」

マーク「やぁ、その、そういうんじゃなくてですね、ホラ?その、ボスって子供じゃないですか?」

バードウェイ「……」

上条「お前の後ろのちっこいのが尋常じゃない殺気放ってるから、その問いにはボカしつつ話進めるが、それが?」

マーク「上条さんもなかったですかね、こう、年上の人に構って貰いたい、みたいなの?」

上条「あー……あんまり憶えてないけど、まぁ分かる気はするが」

マーク「ねっ?ですからこう罰ゲームもですね、悪気があるんじゃなくて、イタズラしちゃうぞー、みたいな?」

上条「成程、分かった」

マーク「なのでお願いなんですけど、ボスの罰ゲームだけ、ちょちょっとするようなのはどうですかね?」

上条「えー……」

マーク「いやホントに!子供の考える事ですから!無茶ブリとかそういうんじゃないですし!可愛いもんですよ!」

上条「ちなみに内容は?」

マーク「逆さ張り付けです」

上条「あ、そっかー、子供の考える事だもんね−、可愛い可愛い――なんて言うかボケ!?それ拷問じゃん!?死ぬじゃん!?」

上条「罰ゲームの中身が『その場で軽く済ませられる』から逸脱しすぎでしょーが!付き合ってやれるかっ!」

マーク「子供って怖いですよね−」

上条「お前らもう帰れよ、帰ってくれよ」





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