Category

Counter
Access Counter

On-line Counter



Clock(trial)
『第一回・とある使いやあらへんで!チキチキききレッサー対決! 〜第四回戦&最終戦〜』


――学園都市 某スタジオ

警策「ハイハイ、やぁって来ました第……エエット?」

上条「四回目な?興味無いのは同意するが、もう少しだけ、な?」

警策「ききレッサーちゃんも残す所あと半分、オニーサンの意気込みはどうですかっ?」

上条「いえ別にこれといって」

警策「『――と、見せかけて実に有意義な時間を送っている!』、と?ナルホドー、流石はナイスなコメントありがとうございましたー」

上条「コメント盛り過ぎだろ。麺が見えてこない次○じゃねぇんだから」

警策「デハここで新ルールの導入をお知らせします!今からは選択時に三人選んじゃって下さいよ!」

上条「お前もう完ッッッッッッッッ全な巻きじゃねぇか!さっさと終らせに来てるだろ!」

警策「イヤイヤ違いますよー?この目を見て下さい!」

上条「オイそっちに上条さんは居ねぇから、カメラ目線でキメ顔してる所悪いんだけど、こっち向いて?ねぇこっちをさ?」

上条「てか目線くれないと君が本当の事を言ってるのか分かんないよ?わざとやってんのは分かるんだけどさ」

警策「残り五人……レッサーちゃんを当てられず苦しい戦いでしたが――」

上条「いや別にこれと言って苦しい思いをした憶えは……」

警策「で・し・た・が!今回3名様を当ててしまえば残りは二人!実質的にどちらかがレッサーちゃんとなります!」

警策「もしかしたら居ないのかもしれませんが……?」

上条「やめて、マジやめてその展開だけは!俺の苦労が水の泡になるから!今までのあれこれがなくなるのだけは!」

警策「と、言う訳でさっさ選びやがれチクショウめ!」

上条「あの、まだ質問も何もしてないんですけど……」

警策「アー、そうでしたそうでした……デモなんにします?これでもし通ったらラストのもありますからねぇ?」

上条「あぁそっちは大丈夫。レッサー対策にとっておきの質問を残してあるから」

警策「とは一体?」

上条「『自分の国をどう思いますか?』ってな、どうよ!」

上条「これだったらあのパトリオット野郎も!一発で見分けられるに違いない!」

警策「――ハーイ、では四回目、お題は『自分の国をどう思いますか?』で行ってみましょう!」

上条「ズッリィィィィィィイな!?てか珍しくアウェイじゃねぇなとか油断してたらこの仕打ちかよ!?」

警策「私は誰の味方でもありません。あ、オニーサンは違いますけど」

上条「マジで!?」

警策「敵です、むしろ女の敵だ」

上条「……うん、知ってた。どうせまたこんな扱いをされるって事ぐらいは、うん、知ってた筈なんだよ……」

警策「百舌○さんのモテ小学生みたいな扱いですよねぇ、よっ、噛ませ犬ー」

上条「あれはあれで需要があるからいいんだよ!小学生(ツンデレ)がNTRれるのにテンション上がる人だって居るんだからな!」

警策「てかあのモテる方の男の子、モテない方の子を両親居ないから、家が貧乏だから、態度が弱いからってイジメてパシらせたり」

警策「挙げ句の果てに友達の話を金で売ったり、イケメンじゃなかったら非難囂々ですよねぇ」

上条「やっだなぁコーザックさん。『イケメンだから何やったって許される』世界を作っているのは誰なのかな?」

警策「ちょっと前に『女の子は顔が良かったらなんでも許される』のイケメンverじゃないですかねー」

警策「あ、オニーサンは違いますけど」

上条「なぁ今から佐天さんとチェンジできない?今から思えばあの子の無茶ブリには愛があったと思うんだよ」

上条「例えそれが対処に困る俺のリアクションを見るのが楽しいと言う理由でもだ!」

上条「飼ってる犬に『お手!おかわり!ビダルサスー○!』と無茶プリして、戸惑う犬の反応見て楽しむぐらい、愛が、そう愛があったんだ……ッ!!!」

警策「アッハイ、ではレッサーちゃん01番からお願いしまーす」

上条「お前いい加減にしろよ?他人のボケをスルーするヤツはいざって時にツッコんで貰えないんだからな?」

警策「最後まで仲良くはなれない気がしますねぇ。マ、いーんですけど」

上条「いつか決着つけっかんな!多分来月中ぐらいには!」

警策「ハイハーイ、では01さんどーぞ」

リッサー01『ンー……っとォ、アレかな?ベっつーに、みたいなカンジ?』

上条「よしレッサー01番はハズレ確定!」

警策「ってゆう演技かもですよ?」

上条「ぶははははははははははははッ!甘い!セブ○のアイスカフェラテ並みに甘いわ!」

上条「午後から飲むには美味しいけども午前中から飲むにはちょっと躊躇するわぶははははははははははははッ!」

警策「すいません、それ何キャラですか?てか『ぶはは』て」

上条「レッサーはな!こっちの期待を裏切る事はないんだよ!あぁきっとやってくれるから!」

上条「そう、それはまるで熱湯風呂が用意されてるのに、落ちない芸人は居ないだろ!?つまりはそういう事だ!」

レッサー(音声)『すいません上条さん。期待して頂けるのは嬉しいんですけど、ハードル上げて首を絞めるような事まではしません。てゆーか、しません』

警策『あぁなるほどー。要は相手のテンション上げて判別しようって汚い手ですか−」

上条「汚い言うな!俺だって始める前まではこっちが不利だと思ってんだよ!始まる前までは!」

上条「……けどいざ始まってみるとグダグダ過ぎて使うのを躊躇うわ!どうしてイジられる側が気ぃ遣わなきゃいけないんだよ!?」

警策「――ハイ、では02番さんどーぞ」

上条「お前……ホンット俺の事嫌いな?アウェイなのは割かし多いけど、ここまで毛嫌いされてんのは……それはそれで新鮮でもないな!よくあるな!」

レッサー02『……いいの?まだダメ……?』

上条「あぁすいませんすいません。どうぞ始めて」

レッサー02『……サッカーチーム?』

上条「サッカー……?確かにサッカー発祥はイギリス説が強いらしいけど、なんでまた?」

レッサー02『国が、チーム。国民が、選手……』

レッサー02『一人一人が頑張れば、チームは良くなる……そうじゃなきゃ、負ける』

上条「はい説明ありがとう。マトモっぽくでレッサーじゃないな」

警策「すいません、オニーサンの中でのレッサーちゃんって一体どんな……?」

上条「ガチ愛国テロリストいちご味?」

警策「不穏な単語しか並ばないのに最後のいちごってなんですか、いちごって」

上条「キミ、初対面の相手に頭かち割られそうになった事、ある?」

警策「初対面の相手の母親を人質にとって刺そうとしたんだったら、まぁ前に一回ほどは?」

上条「なぁそれ俺に聞かせていい話なのかな?てか俺の男女平等パンチ使った方が良くないかな?

警策「むしろ最悪の出会いをしておきながら、こうやってネタイベントするぐらいに仲良くなれるオニーサンが怖いです。いやマジで、です」

上条「俺もねー……時々ワケわっかんなくなるんだよねー。まるでラノベのような人生だなーと」

警策「と、オニーサンが韜晦してる余所で、03――じゃなかった、06番レッサーちゃんどぞー」

レッサー06『興味無いわね』

上条「シンプルに来た――が、これも多分、だよなぁ」

警策「……マァマァ、人によって受け取り方は違いますしねぇ」

警策「醜悪で愚劣な肉の塊相手に何を望んだ所で叶いっこない――って人もいますし」

上条「あーこらこら、そこでフォースの暗黒○へ堕ちない。司会しなさい、きちんとね」

警策「あー、そういや順番入れ替えるって話もいつの間にか忘れてましたが――07番さんどーてー!」

警策「キャッ、噛んじゃいましたっ☆」

上条「警策さん?キミ今俺の方を向いて俺の目を見ながら言ったよね?ねぇ言ったよね?わざと言ったよなそうなんだろなあぁっ!?」

レッサー07『茶番は止せ。あと扱いがぞんざいだぞ』

上条「あ、はいすいませんっ!……では質問の答えを宜しいでしょーか?」

レッサー07『王次第だな。愚王が修める国は不幸に違いなかろうが、民衆全てが王の智恵を要する国とて幸せだとは言いがたい』

レッサー07『――「万物の王者、だが同時に万物の餌食でもある」』

レッサー07『「真理の唯一の判定者、だが果てしなき誤謬の泥沼にも陥る」』

レッサー07『「まさに世界の栄光、道化、そして謎――これが人間なのだ」……アクグザンダー=ボウブ、人間論より』

上条「へー」

レッサー07『嘘だがな』

上条「嘘かよっ!?もっともらしい事言いやがって!」

警策「今、運営から『本当にあります』って連絡がありましたけど」

上条「あーもうワケわかんねぇな!ツッコムにしてもどこからツッコんで良いのか分かんねぇよ!」

警策「……それっぽい事言われても、フツーは分からないんじゃ――と、レッサー10番!ラストです張り切ってどーぞ!」

レッサー10『いやもう私も何が何だか……ク×ニでしたっけ?』

上条「ホラ見ろコーザックさん!マジモンはこんな時だって無意味に下ネタかっ飛ばすんだぜ!」 グッ

警策「その無意味にサムズアップしてるのが超ウザいです。あと警策です、警策看取」

レッサー10『国ってぇのはアレですよ、ママンと似たようなもんでしょーかねぇ』

レッサー10『――と、いうよなうお話をすると「ママンと自分のどっちを選ぶの!?」みたいな方いますけどー』

レッサー10『自分の家庭とママンを大事にするのは両立できますよね?てかそんな二択ありますか?』

レッサー10『個人主義も結構ですし、自由を謳歌するのもまぁまぁ結構ですよ――ですが、その「権利」とやらは』

レッサー10『それこそ先人方が命張って得たもんでしょう?そこに尊敬や尊重する思いがなければ、真に理解しているとは言いがたい』

レッサー10『現にこの世界、自由が欲しいのに自由にできない国なんてのは腐るほどある訳ですから』

上条「――はい、ありがとうレッサーさん。お前がAFOで良かったよ」

レッサー10『――ってのは演技、そう演技ですから!私はレッサーちゃんじゃありません事よっ!』

上条「……まぁ『新たなる光』の誰かが口裏合わせてる可能性もなくはないが……」

警策「てかなんでお嬢言葉……?」

上条「んーで、この中から三人選べば良いんだな?あー……っと、メモによると」


01――フロリス?
02――ランシス?
×03――アリサ(確定)
×04――青ピ(確定)
×05――バードウェイ(確定)
06――不明。年上キャラ?
07――不明。Sキャラ?
×08――食蜂(確定)
×09――ベイロープ(確定)
10――レッサー?


上条「……かな?」

警策「これもうレッサーちゃん当てちゃってもいいんじゃないですかね?」

上条「俺も実はそう思う――けども、だ。これ外したら、他の罰ゲーム全執行なんだよな?」

警策「デスデス」

上条「とすれば当然リスクは減らしておいた方がいい――んじゃ」

上条「『レッサー06さんはレッサーさんではありまっせん!』」

ピンポーン♪

レディリー(レッサー06)「あら残念、人形のフリは楽しかったのだけれど、もうおしまいね」

上条「あー………………誰?」

レディリー「ARISAの事務所の社長、と言えば分かるかしら?」

上条「あぁアリサがいつもお世話になってますっ!」

レディリー「分かってないわね、その反応は」

警策「てか上条さん偽レッサーちゃんが若い娘さんだけってのは、一体どのような因縁が?」

上条「一身上の都合でね、うん。ちょっとまぁ、原稿用紙×350〜450枚×36冊分ぐらいの色々が」

警策「相変わらず電波ですねぇ、キモッ」

上条「……笑いだければ笑うがいいさ!どうせ君もきっと薄い本とか薄い本とか薄い本でヒっドい目に遭うからな!」

上条「時期的には今年の夏頃!ただしきっと多分まず間違いなくあの可愛いけど残念な子の背中を拝む事に!」」

警策「すいませんキモチ悪いです」

上条「ホンットーーーに言葉選びやがらねぇな君は!……まぁいいそれよりも、次だ、次」

警策「レディリーちゃんありがとうございましたー、控え室へどーぞー」

レディリー「楽しかったわ、それなりに」

上条「色々と含みはありそうだが、まぁ額面通り受け取っておく――さて」

上条「『レッサー01さんはレッサーさんではありまーーーーーせんっ!』」

ピンポーン♪

フロリス(レッサー01)「チッ、見破られたぜ」

上条「出やがったなレッサーと愉快な仲間達!」

フロリス「イヤイヤ、ベイロープもいたジャンか」

上条「ベイロープさんは保護者枠だから。お前らは一緒になって悪ノリする方だから」

フロリス「いやぁランシスとレッサーコンビに比べれば大人しい方だヨー?」

上条「うん、主旨は分かるが、その台詞を俺の目を見て言えれば信憑性はあったんだがな。ほんの少しぐらいは」

フロリス「いやいや騙されてるから、それ騙されてるから。レッサーはともかく、ランシスは言葉が少ないだけで結構アレたぜ?」

フロリス「一緒にイタズラ仕掛けるけど、全責任をレッサーに押しつけるタイプ?」

上条「てかお前なんで参加してんだよ――ハッ!?いつかの怨恨がまだ尾を引いて!?」

フロリス「しないしない。イラっとは……すんな、やっぱ一発イッとくか、強めにガッと」

上条「お前らいい加減にしなさいよっ!そのいじめっ子みたいな即・行動に移す所なんか特に!」

上条「……てか何?お前もレッサーと同じで俺に面白罰ゲームさせて楽しもうってハラか?」

フロリス「イヤー、そーゆーんじゃないケドさー、こう、あるジャン?」

上条「あぁ取り敢えず俺を何とかしてドッキリさせようって悪質な企画がな!」

フロリス「否定は出来ないケド……いやいや、そーじゃなく、そーゆー事もなく」

フロリス「ジャパニーズ、アレだよね?ウチらんトコ結局ほぼ素通りしただけだよね?」

上条「トータルでも……まぁそうだよなぁ。『カーテナ』ん時はそこそこ滞在したけども」

フロリス「Martial law……カイゲンレー?で観光出来た?」

上条「ほぼ現地の人に会ってなかったなー……ま、アビニョンでもロシアでもそんな感じでしたけどねっ!ねっ!」

フロリス「不遇すぎてちょっと同情する……アーいやいや、だからってワケじゃなんいだケドも、つーかどっちかってーとそうかな?」

上条「うん?つまり?」

フロリス「なんつーかワタシらの国がイメージ悪いのもアレだし、旅行なんてどーかなー、と」

上条「……」

フロリス「Hey(オイ)、なんだのそのリアクション?不満か、ア?」

上条「……ぐすっ」

フロリス「なんで泣いた!?」

上条「お、俺!そんなっ、優しい、言葉貰ったの、久しぶりで……!」

上条「いつも、いつもっ!『時速7,000kmの輸送機で移動』とか、『世界滅ぼす魔神にダメ元でカマして来い』とか、そーゆーのばっかりで!」

上条「い、いざっ!実際にカマして来たら来たで!だ、誰も信用して、くれなくって!みんなして『世界の敵』とか言って攻撃してくるし!」

フロリス「ゴメン、いやマジゴメン。その話キャンセルしていいかな?ウゼーから?」

フロリス「アト極めて個人的には、世界救ってる割には異常なほど、ココゾという時の信頼度が低いのは一体……?」

上条「ていうかさ、みんながみんな、『あっさり操られたか下乳に目がくらんだ』って判断するのどう思う?」

フロリス「フラグ立て方間違ったんじゃネーノ?RPGのバッドエンドで、誰ともフラグ立てられずに終ると世界敵に回す的な?」

上条「そうだねー、次の周回ではなんとかしたいですよねー」

フロリス「てかそんな話じゃネーシ」

上条「旅行……いいな旅行!世界の存亡や魔術師結社との柵とか関係なく!これからは夏だし!観光シーズンだ!」

上条「ましてや可愛いけど残念な子へのツッコミで喉を枯らす事なく!そんな自由で平和な旅がしてみたかったんだよ!」

フロリス「アレ?意外とチョロい?」

レッサー(音声)『いけませんいけません!若い二人が旅行なんてフシダラな真似は!』

上条「なんでだよ!?少しぐらい羽根伸ばしたっていいじゃねぇかよ!」

レッサー(音声)『何言ってんですか上条さん!バカじゃないですか、つーかバカじゃないですか!?』

レッサー(音声)『例え天が許そうともこの私が許しませんよっ!』

レッサー(音声)『嫁入り前の娘さんと性欲持て余して幼×にさえタゲ向ける野獣と一つ屋根の下に泊るだなんて!」』

レッサー(音声)『若い二人がホテルに泊ってする事なんてセ――』

プツッ

上条・フロリス「「……」」

警策「――はい、運営からストップがかかったようです。それではフロリスちゃん、ゲームには負けたんでハケてくださいねー」

フロリス「あ、はい。それじゃ」

上条「……なんかなー、うん、なんつっらいいのか、うん」

警策「意識してんじゃねーよ、ガキか」

上条「――さてっ!次行こうか次っ!サクサクっとアホ企画を終らせてレッサーをシバいてハッピーエンドだ!」

警策「もう一人指名ですねぇ、チャッチャとしてください、チャッチャと」

上条「それじや――上条「『レッサー02さんはレッサーさんではありまっせーーん!』

ピンポーン♪

ランシス(レッサー02)「せいかーい……」

上条「よし!これで残り二人だ!選択肢一つで済む!」

ランシス ジーッ

上条「……なんだよ」

ランシス「聞かないの……?」

上条「あのアホに巻き込まれたんだろ?分かってる、分かってるからな」

ランシス「……そうじゃなくて、デート、したいって思った?」

上条「デート?」

レッサー(音声)『ついに来やがりましたねこのアマ!フロリスも後でケツバットですが、あなたも何言ってんですかコノヤロー!」

警策「あ、復活した」

レッサー(音声)『幾ら上条さんが童×拗らせてるからと言って!童×につけ込むだなんて恥をお知りなさいなっ!』

上条「知り合いに×貞×貞連呼するのは恥じゃないんですかコノヤロー」

レッサー(音声)『それはつまり電撃文庫 FIGHTING CLIMA○を初心者がやっているのに、上級者が入ってフルボッコにするのと同じですよ!』

上条「それは対戦台だから仕方がないじゃねぇかな……?」

レッサー(音声)『てかこないだゲーセン行ってふなっし○の景品探してウロウロしてたんですよ』

上条「小話挟むなよ!長くなんだろ!?」

レッサー(音声)『無かったんで格ゲーコーナーちょい覗いたんですよ。あ、対戦やってんなー、ぐらいの軽い気持ちで』

レッサー(音声)『そうしたら某電撃台のプレイしてる人の後ろに立ったら、こう、グワッ!と振り向きましてね』

レッサー(音声)『「お前ゴル○かよ?」とツッコみたくなるぐらいの超反応だったんですけど、アレは一体何だったのかと?』

上条「それ多分対戦台で負けた相手が(物理的な)ファイト仕掛けに来たと思ったんだろ。たまーにあるらしいし」

レッサー(音声)『にゃっはっはっー、何言ってんですか上×さん!ゲームで負けてリアルファイトなんてある訳ないじゃないですか!』

上条「この世界には不思議な話があってだなぁ……てかお前、俺の苗字に”ピー”入れたよね?なんで?」

ランシス クイクイ

上条「おおすまん。ツッコミの宿命でボケの相手をなくちゃいけなくてさ……んで、デート?」

ランシス「……しない?」

上条「いやぁ……デート、デート、なぁ?」

ランシス「した事無い、の?」

上条「お前俺を馬鹿にすんなよ?デートぐらいした事あるわ!」

レッサー(音声)『上条さん、そんな悲しい嘘を吐かなくたっていいんですよ?えぇ私は分かってますから』

上条「失敬だな!俺にだってデートの一つや二つぐらいはした事あるっつーのに!」

ランシス「……ちょっと意外」

上条「デートって、アレだよな?女の子と遊びに行ったら、やったら高額な絵とか壺とか買ってってねだられるんだろ?」

上条「他にも『赤×一年分取りませんか?』って販売員に囲まれたりとかさ?」

レッサー(音声)『上条さん上条さん、それデート商法です。デートとデート商法はタピオカとナタデココぐらい違います』

上条「ほぼ同じじゃねぇか。謎食感共通してんだろ」

ランシス「金銭的な負担を考えれば、まぁ同じと言えなくもない……かも?」

レッサー(音声)『毟られるのはいつの自体も殿方ですねぇ。甲斐性とも言い換えられますが』

上条「フツーに遊びに行くって言うんだったら、まぁ俺で良かったらいつでも」

ランシス「……うん、約束」

上条「ただちょっと道を歩いてたら女の子に助けを求められたり、喫茶店へ入ったら武装したテロリストが女の子を人質に取ったり、動物園ではネコミミっ娘が反乱を起こしたり、映画館でスクリーンの中から女海賊が飛び出してきたりするかもしれないけど、それでもよかったら」

ランシス「こっちがお断りだコノヤロー」


――学園都市 某スタジオ

警策「――ハーイ、長々と引っ張って来た企画もラスト!てかもう飽きた!」

上条「お前それ主催側が絶対に言っちゃいけない台詞だからな?前に佐天さんにも言ったが」

警策「デ、上――えーっと……モニョモニョ……ーマさんの、ご感想は?」

上条「司会がここまで来たのに俺の名前を把握してない事がショックでしたね!裏切られた気分だ!」

上条「あとこれが佐天さんだったらきっと『カミ……えっと赤いカミいらんかえ−、さん?』ぐらい盛大なボケを挟んでくれるのに!」

警策「ザンネン、私はオニーサンに興味はありませんから」

上条「……お前それ微妙にフラグだかんな?憶えとけよ?」

警策「そう言えば『私は宇宙人や超能力者以外に興味ありませんから!』の、続きはいつになったら……」

上条「まさかのHunter×Hunte○に抜かれるとはな!富○先生もビックリだ!」

警策「中の人が体調悪いんだったらお大事に、ですけどねぇ――ま、それはさておき!」

上条「いよいよこの狂った世界もラストだな!気合い入れていくぜ!」

警策「レッサーちゃんが、その楽屋から逃げたそうです」

上条「またか!またやりやがったなあのアマ!テンドンはお約束とはいえよくやった!」

警策「よって迎えに行ってあげてください――と、言いたい所なんですが、あのですね」

上条「どうした。今からちょっくらショートコント入れなきゃいけないから手短に」

警策「保護者の方が槍のようなもの持って追い回してる最中です」

上条「やだベイロープさん頼もしい」

警策「あとこれは未確認情報ですが、小学生がレッサーちゃんの髪掴んで引きずり回したとか……情報が錯綜してんですかね?」

上条「その通りだね。きっと有り得ない事は有り得ないから。ボスが憂さ晴らしで適当に暴れてるとか、多分そういう話じゃない」

上条「だからきっとそれは幻覚だし俺には関係ない話だと思うんだよ、うん」

警策「なので上条さんが、今から行って止めてきて頂く、という方向で一つ」

上条「イヤだよ!?なんでそんな『台風が来てんのに田んぼの水門見に行く』的なフラグ踏まないいけないの!?」

上条「てかバードウェイが荒れ狂ってんのて俺のせいじゃないし!違うし!」

警策「『上条さんが構ってくれなくて拗ねてんですから責任取れよ』と、お付きの方から連絡が」

上条「あぁだったらやってやるさ!バードウェイぐらい止めてやるよ!」

警策「何か秘策でも?」

上条「……ちょっと行ってくる――警策!」

警策「はい?」

上条「俺が戻らなかったら……後、頼むな」

警策「ヤなこった」

上条「おっと一本取られたぜ!そこは笑顔で送り出す所じゃなかったかな!?」

警策「てゆーか、さっさと、行け」

上条「あっはい……なんだろうな、いつもにまして扱い悪ぃな……」



――学園都市某グラウンド

バードウェイ「――フッ」

レッサー「……」

上条「バードウェイ!止めるんだ!お前はこんな事するような子――だけど!」

上条「俺は知ってるぞ!お前はもっと優しく――は、ないか、うん、ないって事をだ!俺は、理解してる!」

上条「なんやかんやでドSキャラ作りしてる!でもそれが嘘――じゃないな、違うな、って事を!」

上条「なんかこう、『全部お見通しだ!』的な振る舞いしてるのに、いざって時にはアドリブに弱かったり!」

上条「だから!そう、だからボロゾーキンになっているレッサーを解放するんだ!」

バードウェイ「今のドコに解放するきっかけがあったかボケェェェッ!!!」

上条「いや、俺は単に事実を言ったまでで」

バードウェイ「尚更悪いわ!?お前の中での私の評価はどれだけだ!?」

上条「受肉した悪魔inイギリス」

バードウェイ「……確か、この国では12歳以下は罪を犯しても問われないんだったよなぁ?」

上条「分からない!分からないけどその言葉は笑いながら言って良い事じゃないよ!」

バードウェイ「遺言があれば聞くが」

上条「……なあ知ってるかバードウェイ?これはこないだ林○先生の雑学系番組で仕入れた知識なんだが」

バードウェイ「またエラく遠い所から来たな。東京から大阪行くのに福岡空港経由するようなものだぞ」

上条「ダックスフントとミニチュアダックスフントっ居るよな?知ってる」

バードウェイ「よく夕方頃おばさんが散歩させてるのを見るな、それが?」

上条「あれの見分け方は?」

バードウェイ「知るか。てかこの話のチョイスは、何だ?」

上条「――胸囲なんだ」

バードウェイ「……はい?なんて?今?」

上条「バストサイズなんだ……ッ!!!」

バードウェイ「イヤ日本語で言えよ。てかバスト言うな生々しい」

上条「ダックスフントとミニチュアダックスフントを分ける境、そう、それは――」

上条「――『胸囲が65cmあるかないか』だったんだよ……ッ!!!」
(※マジです)

バードウェイ「……」

上条「……」

バードウェイ「……それで?」

上条「……はい?」

バードウェイ「ダックスフントの胸囲の話と、それが私とどう関係が?」

上条「いや、あのーですね、なんつったらいいんでしょうかねー、えぇえぇ」

バードウェイ「まさかとは思うが『お前のバストサイズも65cm以下だからミニチュアだよね』的な?意味なのかね?」

上条「ま、まぁ?そんな感じかなー、うん」

バードウェイ「……」 スッ

上条「……」 ズズッ

バードウェイ「取り敢えず私は子供ではないからそんな軽口で怒ったりはしない、しないよ上条当麻君?」

バードウェイ「だからこう、ジリジリと後ろに下がるのではなく、まずは私の前で話し合う、なぁ?」

上条「話し合うんだったらそのワンドは必要ねーだろ!まずはそれ降ろ――剣に形態変化させないで!」

バードウェイ「心配は要らん。ご両親には『勇敢な最後だった』と伝えておこう」

上条「それ既視感があるな!父さんも言われてる気がする!」

バードウェイ「なら『二階に干してあるパンツ盗もうとして落ちて死んだ』と」

上条「それもう人としての尊厳ゼロだよね?それ以下の死に方って中々無いよね?」

バードウェイ「『実はそこ男子寮だった』」

上条「あったな!確かにあった!永遠はあったんだよ!」

バードウェイ「最後の言葉が『生まれ変わるんだったら女子高生の自転車のサドル』」

上条「やめろ!それはB級だけどなんかこう憎めないゾンビコッ○の一番泣ける台詞なんだからバカにすんなよ!」

バードウェイ「――と、言う訳で」

上条「あの、ボス?俺これからちょっと急がし――アァ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」



――学園都市 某スタジオ

警策「――ハイ、上条さんが満身創痍のままで帰って来ましたけども!」

警策「泣いても笑っても吐いてもこれが最後!オーラスとなります長かったですねぇ!」

警策「思えば私も最初は司会がイヤでしたが……あ、今もイヤです。とってもイヤです」

警策「……」

上条「……」

警策「オニーサンがツッコんでくれないと話が進まないっていうか、ですね」

上条「……あんなに、怒らなくたって……!」

警策「65ですかー、んー……?どうなんでしょうねー、向こうの子って発育が早い気がしますけど?」

上条「悪意はなかったんだよ!悪気もなかったし!」

警策「いやでもアレは流石に、女の子的にはダメな話題ですよ、えぇ」

警策「ヤローだってそうでしょ?ハゲとかバカとか時代後れのッッッッッッッッ、ツンツン頭とか、面と向かって言われたら傷つきますよね?」

上条「今まさに俺のハートが傷ついたけどな!君のその余計な溜め方で!」

警策「悪意のありなしで判断したら裁判所はいりません」

上条「だってまさかバードウェイが届いてないなんて知らないじゃんか!?」

警策「オイ全っ然分かってないだろアンタ」

上条「てかそんな小ネタ仕入れたら使いたくなるじゃん!?言いたくなるよな!?」

警策「――はい、という訳でラストのお題、張り切って行ってみましょうか!」

上条「ケータイ大喜○の今×さんみたいな見事な編集点作りやがって!君と違って佐天さんのイジリの方が愛があったよ!」

警策「そんな悪鬼装甲村○みたいな事言ってないで、さっさと、しろ」

上条「つってもなぁ後は二人だけだし、殆ど分かってるし」


07――不明。Sキャラ?
10――レッサー?


上条「レッサー10が本命、つーかよくよく考えればあのアホが腹芸できる筈がねぇ!」

警策「最初の桂小太○みたいに演技してるって可能性はないですかね?」

上条「てか今分かったんだが、あれは切り札だと思うんだよ」

上条「大富豪で最初にジョーカー出すような、『ジョーカー惜しみなく使えるぐらいにいい手札だぜ!』的な?」

警策「それカウンティングされたら一発でブラフバレるじゃないですか」

上条「そうだなカンウティングされればな!」

警策「関羽関係ないです。あと絶対に意味分かってませんよねぇ?」

上条「とーにかく!レッサー側からすれば!あれは最初にまず一発かまして、こっちの思考力を奪おうってハラだったんじゃねぇかと」

警策「マァ、ある話ですよね」

上条「……ただ、面子がテキトー過ぎて、演技もクソもできないままKONOZAMAに……!」

警策「フリーダムなのは私も分かりました」

上条「幸運だったのは円周や小萌先生が居なかった事か。てか本格的に詰んでたわ」

警策「でも罰ゲーム回避してる割には、そこそこ傷を負っているような……?」

上条「うんまぁ、全部の罰ゲームをするだろう的な諦めは最初からあったからね。別に今更どうって事はないよ?」

警策「オニーサン、時々修行僧のように達観してますよねぇ」

上条「まぁな!色々あったからな!」

警策「では最後のチョイス!本物のレッサーちゃんを当ててください!」

上条「オウ!――『本物のレッサーさんは――』」

上条「――『レッサーじゅ』――」

ジジッ

上条「――『07番さんです』……ッ!!!」

警策「――エッ?」

上条「うん?」

ブーーーーーーーーーーーーーッ

上条・警策「「……あれ?」」

上条「――イヤイヤイヤイヤイヤイヤッ!?なんかおかしい!なんかおかしいって!?」

警策「テユーカ、今、途中まで言いませんでしたか?じゅう、ぐらいまで?」

上条「運営!なあ聞いてるか運営!?今のVあるか?あったら見せてくれよ、なぁっ!?」

警策「あー……はい、こちらのモニタで、再生出来るそうです」

上条(動画)『本物のレッサーさんは――07番さんですっ!』」

上条「……え?」

警策「言っちゃってますねぇ、これは」

上条「おかしいって!?なんで!?」

上条「違うよ!これはきっと悪質な仕込みじゃねぇのか!?」

警策「イヤアノ、私も違和感はあるんですけど、オニーサンそもそも『異能無効化』じゃないですか?」

警策「動画に手を加えるのは異能関係なく誰でも可能ですけど、逆にLIVEで、は無理ですよね?」

上条「あ、あぁ、そう、かな……?」

警策「てか横で聞いてた私も、一応は07って言ってるの確認しましたし……」

上条「……なんでだ?父親譲りの芸人の血が騒いだのか……?」

警策「楽しそうな一家ですね――と、まぁまぁ負けは負けって事で!」

上条「チキショーーーーーーー!?俺の商品券が!」

警策「心配するとこ、そこですか――あー、罰ゲーム執行の前にレッサーちゃん07番さんから、辞退するとのコメントが」

上条「……あぁまぁありがたくはあるんだが、結局誰だったんだ?07番?」

警策「おてぃぬすさん?とか」

上条「世界改変しやがったなあのアマ!?よりにもよって最後の最後で――ハッ、まさか!?」

上条「全てレッサーとの仕込みであって、俺が正確を選びそうになったらこの展開が待っていた、とか?」

レッサー「いけません、いけませんよ上条さん!ゲームに負けたからには!負けを潔く認めるのが大和男娘(やまとだんじ)ってモンでしょーが!」

上条「字、違うよ?それ多分男の娘って読むんだ思うよ?」

レッサー「おかしいですね?ググったサイトにはそう書いてあったんですが……」

上条「おかしいヒトがおかしな単語をググったおかしなサイトに書かれてあったんだったら、それはもうおかしいからね?正常ではないよね?」

レッサー「シャァァァァァァァァァァァァァァラップ!ウッサいですねこの負け犬が!」

上条「負け犬って言われた……」

警策「あと”シャーラップ”は”Shut up”だから巻き舌にならな――」

レッサー「やっかしましいですねっこの三下ども!こちとら国民投票を明日に控えてて忙しい身なんですよっ!」

上条「お前らなに?何なの?仲良いのか悪いのかはっきりさせろよ欧州連合」

警策「マァマァ、オニーサン。メートルとヤードが共存してる国ですし、そのぐらいで」

レッサー「バカにしてんじゃないですよ!?ヤードだっていいじゃないですか!?」

レッサー「地方行くと道路標識の『目的地まで○○』にヤードとメートルが併記してあって見にくいんですよコノヤロー!」

上条「地味に実害出てるじゃねぇか」

レッサー「――さて、上条さん――いいえ、敢えてこう呼ばせて頂きますよっ負け犬さん!」

上条「ぐっ!」

警策「ご褒美ですよねぇ」

上条「キミちょっと黙ってて貰っていいかな?折角『ぐっ!』とかリアクションしてんだからさ」

上条「『俺がくやしくてぐぬぬしてる』設定が、『俺がやらしくてぐぬぬしてる』って受け取られちゃうから?そういうんじゃないからね?」

レッサー「ていうかボケ担当の私より目立ってて羨ましさすら感じるんですが……ともあれ!」

レッサー「上条さんに質問です!朝は四回、昼は二回、夜は三回、これなーんだ?」

上条「4・2・3……スフィンクスのなぞなぞ……いや『回』?」

レッサー「答えは―― 『新婚家庭』です!」

上条「人それぞれじゃん!?つーか個人差だろーが!」

上条「てかそんな元気な人は居ません!つーか無理だよ!いや知らんけどもさ!」

レッサー「いやでも私のするゲームではですね」

上条「フィクションだから!あれ書いてるのってロクな人間じゃないからな!」

レッサー「男同士の組んずほぐれつが」

上条「ゴメンそれやった事ないゲームだわ。あ、あと最初言った方も18歳未満禁止だから俺プレイした事は無かった!錯覚だった!」

レッサー「と、言う訳で上条さん!」

上条「……な、なに?」

レッサー「イギリス婿入りおめでとうございまーーーーーすっ!」

上条「イヤァァァァァァァァァァァァッ!?国籍変更だけはイヤァァァァアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!?」

警策「――以上!『第一回・とある使いやあらへんで!チキチキききレッサー対決!』は終了となりまーす!」

警策「第二回は無いと思いますが!めでたくハッピーエンド()ですよオメデトー」

上条「俺は、不幸だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

レッサー「そのオチもいい加減マンネリですよねぇ」

上条「俺のアイデンティティは否定すんなよ!そこだけは!」


第一回・とある使いやあらへんで!チキチキききレッサー対決! −完−






inserted by FC2 system