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Clock(trial)

『第一回・とある使いやあらへんで!チキチキききレッサー対決! 〜第二回戦〜』

――第二回戦

警策「――で二戦目。やったねっていうか早く帰りたいですねぇ」

上条「お前、幾ら本音でも言って良い事と悪い事があるんだからな?概ね俺も同意だが」

警策「二回目なんで、今度は指名する人を増やしましよう。てか巻きです」

上条「あぁまぁ何となく俺も早く帰りたい。この茶番から早く帰りたい」

上条「無理ゲーかと思ったが意外と難易度抑えめだしな」

警策「デハデハわざと外すのもアリっちゃアリだと思うんですけどぉ」

上条「あ、そっかー、そうすれば早く終るよねー――で済むかボケ!?余計面倒臭い事に巻き込まれる事決まってんだろ!」

警策「自覚があるようで何より――と、二戦目からは『ツッコミ』ルールが導入されました」

上条「やだなんかこう不安になるネーミング」

警策「このルールは『一回だけツッコミが可能になる』んですが、まぁやってみたい方が早いですよー……レッサーちゃん、どうぞ−」

レッサー「……あぁども。レッサーです」

上条「テンション低いな」

レッサー「予想以上に!予想以上にこっちの面子がしょぼすぎてですねっ!」

上条「同上はしないでもないが、そもそもこの企画自体に無理があったって分かれよ」

レッサー「上条危機一髪ゲームにしときゃよかったです……!」

上条「それただの殺人未遂、容疑者がアガサ=クリスティばりに集団であって」

警策「マァマァ二人とも、あー……れ、ですからさておくとして」

上条「お前ももう絡むの面倒臭いからって擬音だけで済ませようとすんなよ!」

警策「『ツッコミ』ルールの体験版、お題は『嫌いな食べ物』ですよ」

レッサー「そうですなぁ。コーモリの足からトカゲの尻尾まで何だって食べますが――」

レッサー「――強いて言えば『フレンチポテト』ですかねっ!」

上条「この段階で想像つくじゃねぇか」

警策「では『ツッコミ』ルール発動!上条さん、ツッコんで下さい!」

上条「え?俺?……あーっと、んじゃ……『な、なんでやねん?』

レッサー「そりゃ勿論憎ったらしいアンチキショウの名前が付いてるからに決まってるじゃないですか!なに言ってんです!?」

レッサー「あんなん食べたら全身がカエルのようなネバネバで覆われるに決まってますよ!」

上条「スゲェ美肌になりそうじゃねぇか。それはそれで需要あるよ」

警策「アー……っと、チョト、チョットいーですかー?」

上条・レッサー「「はい?」」

警策「フレンチポテトの”フレンチ”ってフランスって意味なんですか?」

レッサー「決まってますよ!なに言ってんですかアータ!」

上条「俗説、じゃなかったっけか……?」

レッサー「じゃ、じゃあアレだって言うんですか!?フレンチトーストもフレンチクルーラーもフランス野郎とは関係ないって言うんですか!?」

レッサー「てっきりフレンチブルドッグは『顔がチーズ食い野郎と似てるから』って命名方かと納得していましたのに……!」

フロリス(音声)『いいから涙拭いて帰って来いヨ。それ以上ワタシらの恥を晒す前に』

レッサー「こ、これで勝ったと思わないでくださいねっ!」

上条「負けてるよ。お前と人生関わった時点で負け組に一歩一歩近付いてるよ」

警策「と、以上でわかりましたかー?」

上条「『英語を話すからと言って頭が良いとは限らない』?」

警策「それ、なんか日本人に多いタイプですよね。そーでなくて」

上条「『ツッコミ』なぁ?有意義かどうかと言われれば、まぁ有意義なんだろうが……」

上条「前回の人選を見るにネタ以外の何物でもないし……」

警策「それでは第二回戦!開・幕!」




――

上条「二回目……一回目が好きなもんだから、何にすっかねーと」

警策「好きなタイプではどうです?もっと切り込みません?」

上条「もうそれなんか遠回しなセクハラじゃねぇかな!?ここで完結するんだったらいいかもだが!」

上条「俺達の戦いはまだまだ続くんだからな?道で会ったら気まずいだろ?」

レッサー(音声)『ブリテンのために笑って死んでくれる勇者が好きですっ☆』

上条「ほらこーゆー子だから。残念通り越してアイタタタな子だから」

警策「デハデハ視点を少し下げて、『カップ数』的な?」

上条「よっしそれじゃそれでいってみようか……ッ!!!」

上条「俺は悪くない!そう俺は何も悪くないんだだってルールで決められているから仕方がなく!!!」

上条「これはきっと俺の意志ではなく強いられているから!世界の強制力が働いているから!」

警策「ハーイでは第二回戦行ってみましょーーー、お題はぁぁぁぁぁぁぁぁ――」

警策「――「『上条当麻の嫌いなトコ』で!!!

上条「言ってない!?俺そんな事言ってないよっないねっ!」

上条「ていうか女の子達ドン引きしている状態で言ったってネガティブな評価しか帰って来ないでしょお!?なに言ってんの!?」

警策「オニーサン段々HAMADURAっぽくなってきてる」

上条「だって浜面原作絡まないんだもの!ネタ要員としての俺の仕事が雪だるま式に増えていってるからな!」

警策「ア、それ別に興味無いからいいです」

上条「アウェイだ……佐天さんの仕切りの方が人間味があった……!」

上条「……」

上条「……いや、そうでもないな。こんな感じだったな、大体」

警策「レッサー01さんからdisってってくださーい」

上条「主旨が!企画の主旨が変わってる!」

レッサー01『相手が勘違いしているのにその勘違いを正さないままナァナァで済ませようとするトコ』

上条「……すいません、あのこれ、ツッコまなけゃいけないんですかね?」

上条「下手に一人一人話を掘り返していくと、俺のメンタル的なものが削られんですが」

警策「マァ罰ゲーム喰らうのはそっちなんで好きにしたらいいと思いますよー?」

上条「ふぅ、よかった。どうにか致命傷で済んだぜ!」

警策「チョット何言ってるか分かんないですね」

上条「いいか?人間、腕は切れたとしてもまた生え替わるらしいんだよっソース俺!」

警策「それが事実だったらオニーサン人間じゃねぇですよねぇ」

上条「……俺も一体どこでどう間違ったのか……!」

警策「あ、メンドいんで02番レッサーちゃんどーぞ」

レッサー02『巨乳好き、な、とこ……?』

上条「あっれーおかしいなー?いつのまにか俺を弄って楽しむ企画になってんぞー?」

警策「ツッコミはしないんですか?」

上条「ツッコんだら負けかな、と思っている」

警策「アイアイ巻きで巻きでお願いしますよっと03番どーぞ」

レッサー03『当麻君の嫌いな所、あー……っとね、や、別に嫌いじゃない!嫌いじゃないんだけど!』

レッサー03『もうちょっとだけこう、うんっ、夜道で後ろから刺されない程度には、フラグ管理はしといた方がいいかなって』

上条「ホォラ見なさい!アリサさんは気ぃ使ってくれてんですよ!他のみんなも見習いなさいなっ!」

上条「まずワンクッション置く事で!言いにくい内容も何となく『あ、言っちゃってもいいよね?』的な雰囲気になるんですからねっ!」

警策「オニーサンってチキンなのかポークなのかわかりませんよねぇ」

上条「ではレッサー05番さん、ドーゾ☆」

警策「それ私の台詞。てか似てねーよ豚野郎」

レッサー05『あぁすまない。答えるのは簡単なのだが、その前に一つ尋ねておきたい』

レッサー05『レポートにして書き出すべきか、それとも一つ一つ読み上げて諭すべきか、どっちの方が反省してくれるだろうなぁ?』

上条「はい、ありがとうボス。もう結構ですから」

警策「なんでオニーサン巨乳好きなのに年下から好かれるんですか」

上条「運命(デスティニー)、かな?」 キリッ

警策「はいはーいレッサー06番さん出番ですよー」

レッサー06『そうねぇ、優柔不断な所かしら?でも最近の殿方としては悪くなくてよ?』

上条「06番、誰だ……?05まではほぼあいつらしか居ないんだが……」

警策「07さん、言っちゃって下さい」

レッサー07『バカな所だな』

上条「言うにしたってもっと言い方あるんじゃないですかねっ!?ストレートに言わなくたって!」

上条「お前らもっと03番さん見習いなさいよっ!あぁゆう気遣いができる子にならないと!人として!」

警策「両生類並みの再生能力を持った人モドキさんが言うと説得力ちょおたけーですね」

上条「くっ……!今まで以上にアウェイな環境だぜ!」

警策「お待たせしました08番さん。なんかもう大喜利になってますけど、次回から順番変えたいと思いますよ」

レッサー08『JCのパンツを何度も目撃力す・る・と・こ・ろ☆』

警策「うわぁ」

上条「ご、誤解じゃないですかね?俺にはそんな記憶残ってないですしね?」

警策「黙れ変態。そして09番さんどうぞ」

レッサー09『もしレッサーとくっついたら私の心労が倍に増えそうな所だわ』

上条「ヤダこの人企画の主旨理解してない……っ!」

警策「ていうかどストレートに要望言って来やがりましたけど、まぁこれはこれでアリって事で」

上条「個人的に09番さんのアホの子レッサー像が見たかったかなーと」

警策「デハつっこんでみたらどーでしょーか?」

上条「『お前せめてレッサーの口調で言えよ』」 ピシッ

レッサー09『こっちだって一生モンの話なのよ!?わかる!?』

上条「ステキな逆ギレありがとう!そりゃアレだよね!ツッコんでいいのはツッコまれる覚悟がある人だけだよねっ!」

警策「意味分かんねぇよ――ではオオトリの10番レッサー=チャンさん、張り切ってお答え下さい」

レッサー10『釣った魚に餌をやらず、かといって死ぬ寸前で餌を与えるクソヤロー』

上条「心当たりはないが肝に銘じておくな!心当たりなんかないけど!これっぽっちも!」

警策「以上で全員分ですが……ここで裏ルールの説明がありまーす」

上条「……なんだそれ。また俺ばっか不利になんじゃねぇだろうな」

警策「逆ですね。救済ルールとして裏設定が暴露されます――と、いうのも」

警策「レッサーちゃん達の並び順、実は不動のままだったんですねぇ」

上条「あ、うん知ってた」

警策「ですよねぇ。てかレッサーチャンも裏で泣き入れてました」

上条「圧倒的不利になってんのは俺よりもレッサーだっつー所が、なんかこう自業自得ではあるが……まぁいいや」

上条「ここで今んとこの予想をまとめてみると、だ」


01――『新たなる光』の関係者?
02――『新たなる光』の関係者?
03――アリサ
04――青ピ(確定)
05――バードウェイ
06――不明。年上キャラ?
07――不明。Sキャラ?
08――アホの子☆
09――『新たなる光』の関係者?
10――『新たなる光』の関係者?


上条「だと思うんだよ。なんとなーく、だけどもな」

警策「私は一応全員と面通ししてますけどねぇ」

上条「ただこの、相手はレッサーで……しかも『新たなる光』の面子も揃っててアリサも居る訳で」

上条「つー事は01・02・04、あと09・10が連係プレイかまして、キャラ入れ替えて演技してる可能性も否定しきれない」

警策「……ソウカナー?さっき楽屋で泣き入れてたのは本気だったようなー……?」

上条「05なんか明らかに他の人っぽいけども、レッサーとは面識がある以上、フェイクである可能性もあると」

上条「だからまぁ安パイから切ってくのが妥当か――では」

上条「『レッサー08番はレッサーさんではありませんっ!』」

ピンポーン♪



食蜂(レッサー08番)「やっだぁ上条さん☆わたしの演技力を見破るだ・な・ん・て☆」

食蜂「どんなに完璧に騙そうとしてもぉ、この高貴なオーラは隠せないのかしらぁ?」

警策「……」

上条「オイ、コーザック。お前の関係者なんだから責任持てや、っていうか面倒くさそーにハケようとすんじゃねぇ」

食蜂「”みーちゃん”もつれないわねぇ」

警策「これが恩人かと思うと……!こんなんに命諸々含めて全部を助けられたと思うと……!」

食蜂「照れなくてもい・い・ん・だ・ゾ?」

上条「あーすいません食蜂さん。レベル5に相応しい精神攻撃はそのぐらいにしてあげてください」

上条「警策さん、ほら、あの、照れ屋さんだから!彼女きっとその内デレるから気長に待ってあげて!」

食蜂「はぁい」

警策「……と、言う訳で一人は残念!上条さんの罰ゲームは回避された訳ですが」

警策「追加ルールにより、オニーサンもう一人――」

食蜂「がんばってー、”みーちゃああぁん”」

警策「……」

上条「あ、ゴメンな食蜂さん?よかったらハケて貰っていいかな?出来れば楽屋戻っててくれると助かるから」

警策「カ、カミジョーサンにはもう一人選んで貰いましょうか、っていうかさっさと選べこのハゲ!」

上条「ほーら流れ弾が跳んできたからな!俺はハゲてないよ!髪質がツンツンの呪いがかかってるぐらいだよ!」

警策「サッ早くどーぞ?」

上条「そうなぁー……安パイで行くんだったらば、まぁ――」

上条「――『レッサー03番はレッサーさんではありまっせぇん!』」

ピンポーン♪



鳴護(レッサー03)「あー……当麻君にはわかっちゃうかぁ」

上条「俺じゃなくてもわかってたよ?だって君、レッサーの着ぐるみ被ろうとしてふなっし○着てたようなもんだからね?」

上条「ていうかA-RIIIIIIISAさんまで!どうして俺に試練を与えようとするのかっ!?(芸術的表現)」

鳴護「そんなネイティブでも言わないような巻き舌で言われても……やー、別にね、こう悪気はないんだよ?うんっ、全然全然?」

上条「……まぁネタなんだから、後に引かないように参加してくれるのはいいっちゃいいんだけどさ」

鳴護「あー、別に当麻君に罰ゲームさせようってんじゃなくて、えっと」

警策「アリサちゃんの罰ゲームは『404号室で何が起こったのか、怒らないから正直に』だ、そーで……404号室?」

鳴護「前に旅行――した、よーな事あったよね?した、よーな?」

上条「まぁ、したよーな事が、あったよーな、気はしないでもないけど。それがまた?」

鳴護「当麻君とレッサーちゃん、同じお部屋に泊って何もなかったのかなって」

警策「オニーサンがガチペ×かガチホ×じゃない限り、確実にアレですね」

上条「はっはっはーヤだなーもー。男女に間にだって友情は成立するもんだよー?」

上条「だってホラ!俺なんか男友達より女友達の方が多いし!ねっ!?」

警策「……血を吐くような心の叫びと、『実は男友達が殆ど居ない』のという現実を誤魔化すため、何かスイッチ入っちゃいましたねぇ」

鳴護「あたしも珍しくツッコむけど、他の子達はそう考えてるかとかは、うん。決めつけ方がいいかもだよ、って」

上条「話を戻すが……いやホントにマジで何もなかったんだけど」

警策「デッスヨネー。やっぱりガチペ×って事で一つ」

上条「いやだから止めてくんない?人にありもしない噂立てるのやめてくんないかな?」

鳴護「え!?だったら」

上条「消去法でより業の深い側を採用するのカンベンしてくれないか?」

上条「確かにそっちは犯罪じゃねーけども、ただでさえ少ない純粋な男友達が減りそうだから遠慮しろや」

警策「国によっては犯罪なのにぃ、どういう訳か罰せられない国だけで『合法って認めろ!』って騒いでてんですよねぇ」

上条「コーザック君、シーっで?その話すると長くなるから」

上条「……まぁ議論は平行線だとして言いたい事は分かった――けども」

上条「身の潔白を証明しろって言われてもなぁ。あん時は一緒の部屋で落ち着くのが最善だと思ったし、実際そうしてなきゃヤバかったかもと」

上条「レッサーの恋人とか家族さん達が、『そこら辺どうなの?』って言うんだったら、俺は謝りに行くしかないし……うーん?」

レッサー(音声)『上条さん上条さん』

上条「うん?」

レッサー『ここは一つ真実をありのままに言っちゃいません?それが今後の私達にとって一番いい結果になると思うんですよ、えぇ』

上条「なにそのもったいぶった言い回し」

レッサー『安心して下さい!何もありませんでしたよっ!何もねっ!私達二人は天に誓って疚しい所なんて何一つ起きはしなかった!』

上条「十字教信者なら神様じゃね?そもそも俺別に信者違うしね?」

レッサー05(音声)『”天”はブディズムの方の意味合いが強い。無神論者が「神に誓って」と言うのと等しい台詞だな』

レッサー『「さぁレッサー、力を抜いて?これから僕たち二本とイギリスの架け橋となるんだ、分かるね?」』

上条「言ってる事はちょっと良さげに聞こえるが、それパワハラ利用した犯罪だろ!?俺でも引くわ!」

レッサー『――と、いった具合にねっ!疚しい事なんてしてませんもんねっ気持ちのイイコトしただけでっ!』

上条「あ、ごめんスタッフさん?向こうのスタジオの場所教えてくれないかな?出来れば早く」

上条「俺ちょっとあのバカの幻想とか色々なものをぶち殺してくれるから!もしかしたら数年ぐらい帰って来られないかも知れないけどな!」

鳴護「ま、まぁまぁ今のレッサーちゃんのリアクションで『あ、やっぱり何もなかったんだな』って分かったようなもんだし……ね?」

上条「身に覚えのある事で責められるのは甘んじて受けるが!これっぽっちも関係ない冤罪を黙ってるつもりはない!」

レッサー『あ、だったら既成事実を作ればいいじゃないですかね?ほら、結果的に?』

上条「あ、そっか!そうすれば時期が前後するだけで結果は同じだね――ってバカ!?冤罪を迎えに行ってどうすんだよ!」

上条「殺人の容疑者が無実を証明するために人殺しするよんなもんだろ!?なんかそれっぽい映画なかったかな!?」

鳴護「あれは一応はセーフかな?色々と小さな法律は破ってるだろうけど」

上条「あーもう埒が明かねぇ!誰かなんとかしてくれよ!」

警策「『――アー、もしもし?……はい、はい……マジですか?それ』」

上条「コーザックさん見なさいよ!立派に進行してくれてんだからな!」

警策「『だがしか○の主人公が阿部あつ○?』」

上条「お前何の話してんの?まさかここで運営と雑談!?」

レッサー『主人公オメwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

上条「ありがっとオォ!なんかどこへ行ってもツッコんでばっかで喉やられるんじゃねぇかって心配になるぜ!」

レッサー『でもラジオのパーソナリティは……あっ』

上条「で、でも主役だってラジオの初ゲストに呼ばれたりするし!主役だからさ!」

鳴護「まぁまぁ二人とも!業界の闇を垣間見るからそのぐらいで!ねっ!?」

警策「――はい、今ちょっと運営の方と話してたんですが、動画あるそーです」

上条「はぁ?動画?動画って何の?」

警策「ですからその疑惑の夜、二人が泊った部屋を一部始終撮ってた的な?」

上条「マジで!?……あ、でも盗撮カメラはオン・オフライン関係なくダメにしたって設定だったような……?」

警策「いえ、それがですねー、あー……たった今、運営の方にアリサちゃんのママンがいらっしゃいまして」

上条「ママン……?つーか、アリサのお母さん?」

警策「『つまらないものですが、どうせお納め下さい』と、Vを置いてった訳ですよ」

上条「あのババア成仏してねぇじゃねえか!?何となく分かってたけども!」

鳴護「あんまり他のSSの設定持ち込むのよくないんだけど……まぁいいか。やったもん勝ちだし」

警策「エェーット、あーはい、用意が出来たらしいんで皆さん座って座って、ささ早く」

上条「いや座んのはいいけど、これなっがーいVを延々見せられるのってムダじゃね?」

上条「そもそも罰ゲームが当然の如く執行になってっんだが、俺アリサさんの分は回避したよね?内容がアレだからいいんだけどさ」



――動画

警策「――と、始まりましたねー。一つのベッドで寝てるっ!?」

上条「寝る前に手ぇ握ってたら話し手くれなかったんだっつーの!俺は悪くないよ!」

鳴護「当麻君のフォローをすると、あの当時は人のベッドへ何かあったら直ぐ潜り込む、『人肌妖怪ペトペト』ってね、うん」

警策「それちょっと面白そーだなオイ」

ランシス『――と、言う訳でただ今ご紹介に与りました、人肌妖怪、です』

フロリス『――じゃなく、こちらは解説のランシス、ワタシは進行のフロリスでお送りします』

上条「お前らどっから湧きやがった」

フロリス『では実際にVTRを見ながらご紹介致しまショーか……まずは上条選手(ヘタレ三段)の攻撃です』 ピッ

上条「段って何?俺ヘタレ上級者なの?」

上条(動画)『……』 スッ

フロリス『先に眠ったレッサー選手(ヘタレ四段)をややどかし、そのままベッドへダーーーーイブ!』

ランシス『……これはいけません。いけませんよ』

フロリス『どーゆーことですカー?解説のフロリスさん?』

ランシス『Vを、もうちょっとレッサー選手(ヘタレ四段)に寄って貰えますか?あ、顔のトコ……』

フロリス『――はい、寄りました――が!?』

ランシス『……はい薄目ですね−、ぶっちゃけ起きてる、し』

フロリス『つまりこれはどういう事でしょうか!?』

ランシス『レッサー選手(ヘタレ四段)的には「ま、まぁ勢いでがあっ!て来られてもまぁいいかな?」と考えて居たにも関わらず――』

ランシス『――上条選手(ヘタレ三段)は、見事にスルーしくさった、と』

フロリス『ナルホドー、流石は上条選手(ヘタレ三段)!三段とは思えぬ試合巧者振りを見せますね』

上条「――って待てやお前ら!?人が黙って聞いてれば好き勝手言いやがって!」

上条「目の前で俺を信用してくれる子に何もしないのは人として当たり前だろうが!なに言ってんだよ!?」

全員-1『……………………』

上条「……え、なに?みんなで『何言ってんだコイツバカじゃねぇのかていうかバカじゃねぇのか?』みたいな目で見るの?」

鳴護「いやあの、ね?当麻君さ、そのうん、なんて言ったらいいのかなー、どう言ったら伝わるのかなー」

鳴護「あーっと、広義においてあたしの大々先輩で、平成のR&Bを代表する男性シンガーソングライターさんのお話なんだけど」

鳴護「昔ね、女の子のお部屋でとっても眠くなったんだって、とっっっても!」

上条「また迷惑な話だが……いやタクシーで帰れよ」

鳴護「でもお金ない頃だったらしくて、女の子に一生懸命お願いしたんだよ。『何にもしないから!絶対何もしないから!』って」

上条「それフラグじゃ……?」

鳴護「女の子も分かってくれたみたいで、泊めてくれたんだけど……その夜かな、うつらうつらしてると女の子の方が怒ったんだって」

鳴護「『なんで本当に何もしないのよ!』って!」

上条「その話スゲーな!?てか深夜の音楽番組とは言えよくその話題を振る気になったよな平井○!」
(※実話らしいです)

上条「いやでも平○さん悪くなくね?つーかむしろジェントルすぎるっていうか、もっと見習った方がい――」

鳴護「当麻君?」

上条「――く、はないですよねっ!もっとスウェディッシュ・デスメタルのような生き方ヒャッハーですもんねっ!」

フロリス『それではご納得頂けた所で、後手・レッサー選手(ヘタレ四段)のターンとなります』

上条「まだ続くんだ……?……って待て待て、俺この後本当に寝ちまうから特に面白シーンとかないぞ?」

上条「ただ眠ってるシーン実況しても、お茶の間へ流すには堪えられない映像だと思うんだけど……?」

ランシス『……うん、これからがヘタレ四段の真骨頂だから』

上条「あい?」

フロリス『――と、言ってる間にもレッサー選手(ヘタレ四段)に動きがあったようです!これはっ!?』

ランシス『繋いだほーの手を軽く、こう開こうとしていますねー……』

フロリス『ランシスさん、これにはどういう意味が?』

ランシス『……はい、勢いで「手を握ってて」と言ったものの、今頃になって自分がどんだけ恥ずかしい事してるかに思い至ったようです……』

フロリス『では……離せばいいのでは?』

ランシス『……いえいえ。そこはやっぱりヘタレ四段の腕の見せ所ですねー……』

ランシス『「今から離そうにも、ムリヤリはがしてしまえば上条選手(ヘタレ三段)が気づいてしまう可能性があり……』

ランシス『そうすると……今更ながらに「がはっ」と来るかも知れないので、こう、気配を殺すように……』

フロリス『一騎当千を謳っているヴァンガードにしてはショッボイ判断ですネー』

レッサー(動画)『……!?』 ビクッ

フロリス『おーっとこれはどうした事でしょう!?レッサー選手(ヘタレ四段)が挙動不審な動きを見せたっ!?』

ランシス『あー……あれですね、これは上条選手(スケコマシ六段)の反撃が始まりましたねー……』

上条「勝手に段名とランクあげてんじゃねぇよ。それとその名前は冤罪にも程があるからな!自分で言ってて悲しいけどさ!」

フロリス『とゆーのはー?』

ランシス『上条選手(ヘタレ三段)は無意識の内に、こう手をギュッと握ったようですねー……』

ランシス『これはレッサー選手(ヘタレ四段)の動きがアダになりました……ざまーみろー』

上条「おい司会!私情挟みすぎじゃねぇか!」

フロリス『――と、いったようなレッサー選手(ヘタレ四段)の独り相撲が延々、そう延々と続けてるだけでしたへ。イヤマジで』

ランシス『期待外れだったよねー……?』

上条「だから言ったじゃん!?俺疚しい事してないし!されてもいないよって!」

上条「……つーかレッサーさんも言ってやりなさいよ!さっきっから黙ってないでさ!こう、ビシッとさ!」

警策「『――はい、はい?……エエェー……』」

上条「どったん警策さん?」

警策「『楽屋……あ、はい分かりました。なんとか……えぇ』」

警策「チョロいから……そうですね、チョロいですもんね』」

上条「俺の顔見ながらチョロい言うの止めて貰えるかな?なんか俺が言われてそうな気がするんだけど」

警策「……エェーーーットですねぇ、たった今し方運営の方から連絡が入りまして、チョロい上条さんに手伝ってほしい事があるそうで」

上条「隠そう?そこは隠しておこう?……って何をだよ」

警策「あの、当のレッサーさんがですね、てか途中から居なくなりましたでしょ?」

上条「だな。なんでか知らんけど」

警策「楽屋に籠城した、って連絡が……」

上条「何やってんだよレッソォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!?」




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