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Clock(trial)

バレンタインの日 中堅戦(ver2016)


――『アイテム』→上条

麦野「――という訳でピンチなのよ……!」

フレンダ「あ、滝壺ー、ドリンクバー行くけど何にする訳ー?」

滝壺「炭酸ウーロン……」

フレンダ「え゛!?あの意味不明なの飲むの!?つーか飲むの!?」

滝壺「意味不明ではない……飲むと、お腹が一杯になる……!」

フレンダ「いやアンタがいいっつーんだったらいい訳だけどさ……絹旗は?」

絹旗「そうですね、わたしはコーラの炭酸水割りを超お願いします」

フレンダ「それ薄いコーラよね?ただの?」

絹旗「いやぁ最近どうにもお肉がついてしまってる気がしますし。超気のせいだとは思うんですけど」

フレンダ「絹旗はおっ――いやごめん何でもない、何でもないから、まずのその振り上げた拳を降ろして!?」

絹旗「これが胸につくんでしたら超嬉しいんですが、複雑ですよね」

フレンダ「胸、胸かぁ……あんまあったっていいとは思えないわけだし、ねぇ?滝壺?」

滝壺「……ん、邪魔なだけ」

フレンダ「てか可愛い系の服ってサイズ的に胸回りが小さめだし、良い事無い訳よね、うん」

フレンダ「そもそも外国だったら――」

麦野「フレンダ」

フレンダ「はいはい?」

麦野「――ふんっ!」 バ゙スッ

フレンダ「えぶしっ!?」

滝壺「……おお、開幕腹パンが……!」

絹旗「超いつも思うんですが、麦野は格闘能力だけでもそのスジのプロと超やり合える気が」

麦野「――はい。あなた達が黙るまで3分かかりました!」

絹旗「黙ったんじゃなく超黙らせましたよね?しかも物理的に」

滝壺「話きいてないふれんだもふれんだと思うけど、うん」

麦野「そんな些細な事はいいのよ!フレンダはどうせまた何事もなく復活するでしょうし!」

絹旗「いやぁ……何となくですけど、死んだ後も屍体を引っ張り出されて羞恥プレイを超されてる感が……」

滝壺「……まぁだれとく、だよね」

フレンダ「あ、あんた達に人を気遣う気持ちは無い訳かっ!?」

フレンダ「どう見ても今のはあたしの横隔膜にクリーンヒットしたでしょうが!」

絹旗「フレンダー、いい加減にしないと超おかわりがきますよー」

フレンダ「ゴメンねっ!あたしはいいから話を続けて!」

麦野「まぁフレンダはいいとして……問題がね」

絹旗「どうしました、急に?」

麦野「フレンダって10回言ってみて?」

フレンダ「待って?それピンチなの?それ言うためにあたしは殴られた訳?」

滝壺「ふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだふれんだ……」

フレンダ「滝壺も無理にノらなくていい訳よ?麦野に脅されてんのかな?もしかして?」

麦野「フレンダの将来は?」

滝壺「……不安だ――はっ!?」

麦野「――そう、『フレンダ』と『不安だ』って似てるわよねっ!!!」

フレンダ「ごめん、全国のフレンダさんに謝って!今すぐ謝って!」

フレンダ「特にあたしに!あたしのご機嫌な感じでシクシク痛む横隔膜さんに謝って!」

麦野「――という小咄はいいとして、もうすぐバレンタインよね」

フレンダ「居るかな?今の下りは必要って訳?」

絹旗「不安だ、もといフレンダ!今は真面目な話をしているんですよ!」

フレンダ「アンタの態度がまず不真面目な訳よね?」

麦野「や、そのー、えっと、上げる、よわね?」

絹旗「そりゃまぁ、はい。超同棲的な事もしてますし、イベント的なものには超ノッとくべきかと」

滝壺 コクコク

フレンダ「あー……何年か前にあたしだけハブられたっけかー……んで、それがどうした訳よ」

麦野「みんなは何送るのって話。カブったらイヤでしょうが」

フレンダ「あーなるなる。それは確かにって訳だ」

滝壺「わたしは……フツーに?チョコ買って、はいどうぞって」

麦野「そ、そうよね?そんなもんでいいのよね?」

フレンダ「あたしも同じかなー。滝壺がチョコだったら、別のお菓子にするかも」

麦野「絹旗は?」

絹旗「下着ですね」

麦野「なんでよっ!?つーか下着を送る習慣なんてあったの!?」

絹旗「プレゼントではなく、一緒に買って貰って――こう超盛り上がろうかと思いまして」

麦野「エゲつない手を使うな!?しかも最年少が!」

フレンダ「……なんだろうなー、絹旗はなんだかんだで、うん」

絹旗「ていうか『同棲』してるんですから別に超いいじゃないですか」

麦野「まぁそうなんだけど……も、だ。足りないと思わない?」

滝壺「……何が?」

麦野「女子力、みたいなの」

フレンダ「あー……言わんとする事は分かる訳」

絹旗「ですよねー、もっとわたしをもっと超見習えって言うか」

麦野「あんたは『女子力』じゃなく『エロ力』」

絹旗「エロくて何が悪いんですか!?」

麦野「主旨とは違う……ていうかね、こう、もう少し女の子っぽい事をね」

フレンダ「女の子()」

滝壺「ふれんだー、前前」

フレンダ「あい?」

麦野「せいやっ!」 バスッ

フレンダ「げぶしっ!?」

絹旗「(ぶっちゃけわたしも超同じ感想でしたが)」

滝壺「(……言っちゃいけない事も、ある、よね)」

麦野「――ここで一つ!全員でチョコケーキ作ってプレゼントしたいと思うのよ!」

絹旗「またそうして超極端へ走る……あーまぁ悪くはないですけどね−」

滝壺「わたしたちの女子力が低く見られているし、挽回するのには悪くない……」

麦野「そうよねっ!ここら辺でガツンとやっとくべきよねっ!」

フレンダ「……なんだろう。人をぶん殴っておいて何事もなく話を進められても……」

麦野「大丈夫よ!今までもこの四人でやってきたじゃない!」

絹旗「そう、ですよね。まぁ超なんとかなりますって!」

滝壺「……うん……!」

フレンダ「や、あのファミレスで延々ダベってた人間が、そんなケーキなんて高等なモノが作れる訳が」

麦野「何よ。フレンダはどうなの」

フレンダ「あたしは、まぁお料理する訳だし――あ、なんだったらあたしが監督する訳!経験者だから!」

麦野・絹旗・滝壺「「「……」」」

フレンダ「な、何よ」

麦野・絹旗・滝壺「「「不安だ」」」

フレンダ「それはもうええっちゅー訳」



――バレンタインの日

麦野「――あ、あのバレンタインおめでとー!」

上条「おぉありがとうな、ってこれデカいな」

絹旗「四人分一緒の方が超いいと思いまして、はい」

上条「中身は……」

上条「……」

上条「……えっと、これって下着だよね?」

滝壺「えっとケーキを、作ろうって話だったんだけど……」

麦野「気がついたら、うん。『やっぱこっちの方が良くない』って」

上条「お前ら人を何だと思ってやがる!?」

絹旗「でも超好きですよね?」

上条「はい勿論ですよ!何言ってるんですか!嫌いな男は男じゃないですから!」

上条「ていうかフレンダは?」

麦野「……ね、上条」 ガシッ

上条「はい?なんで俺の肩を掴むの?」

麦野「見上げてみて?星、綺麗でしょう?」

上条「今昼間なんですけど、つーかここ自宅(兼アジト)なんですけど」

麦野「あのどこかに……フレンダは居るのよ、きっと!」

上条「フレンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?なにやらかしやがった!?」

上条「ていうかこっちでは生き残ったのに!?ファイナル・デスティネーショ○のように死が追いかけてくるのか!?」

絹旗「ていうか完成直前で、サバ缶を――おっと、これ以上は超言えません」

上条「何となくだが、それやったら俺でもキレるわ」

滝壺「という訳で……」

三人「ど、どうぞっ」

上条「あ、うんっ!ありがとうございます!」




――バードウェイ姉妹→上条

バードウェイ「――なぁ恋多き女パトリシアよ」

パトリシア「すいませんお姉さん、それ喧嘩売ってるって解釈しても構わないですよね?実際売ってますもんね?」

バードウェイ「あぁすまない。他意は特にないんだ、気に障ったのであれば謝罪しよう」

バードウェイ「どっかのロン毛にフラグを立てたかと思えば、今度はポッと出のハーレム属性()さんについて行った節操のない女だとは思ってはいないからな」

パトリシア「悪意100%じゃないですか!?っていうか冤罪ですよ!冤罪!」

バードウェイ「ステ×パト派に死刑宣告を出した気分はどうだね?あぁ?」

パトリシア「ですから違いますって!ステイルさんも上里さんもお友達です!お友達!」

バードウェイ「お友達だと……?お前らそんないやらしい関係だったのか!?」

パトリシア「待って下さい。お姉さんが長々と友人を持たれていなかったのは分かりますけど、いやらしいってなんですか。いやらしいって」

パトリシア「てかそれだったら上条お兄さんとお姉さんとのご関係は?」

バードウェイ「主人と下僕だが?」

パトリシア「……いやあの『今更何言ってんだコイツ』的に見られましても。それは、おかしいです」

バードウェイ「まぁお前の爛れた交友関係には興味がないよ。精々刺されないようにやってくれれば」

パトリシア「半引きこもりには言われたくない……!ていうかなんで上から目線?」」

バードウェイ「その、あれだ。世間ではバレンタインと騒がしいのだが、お前はどうするつもりなのかなと」

パトリシア「どうもこうもないですよ。お世話になってる先生達にカードを、あとマークさん達にもお菓子を作って」

パトリシア「ステイルさんと上里さんにも上げたいんですけど……お住まいが分からない以上、まぁ今回はちょっと」

バードウェイ「……ふーん?」

パトリシア「ていうかですねー、毎年毎年お姉さんはその手のイベントをスキップしようとしますけども、そういうのは非コミュといってですね」

バードウェイ「……いやぁ、今年はだな、私も参加しようかな−、なんて思ったり」

パトリシア「――えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

バードウェイ「ベーシックな反応ありがとうよ」

パトリシア「あ、あのっお姉さんが……ッ!!!?12歳児なのにサンタさんを信じてるお姉さんが、ついにっ!?」

バードウェイ「多分お前が思っている意味合いとは違うが、まぁそうだな」

パトリシア「他にも未だにブラ付ける必要がな――いひゃいいひゃいいひゃい!!!」 ムニーッ

バードウェイ「まぁそんな訳で、私もお菓子を作ってやろう、いいな?」

パトリシア「話の持って行き方がバイオレンス過ぎますよ!……構いませんけども!」

バードウェイ「それはありがとう。流石は私の妹だ」

パトリシア「あ、珍しく褒められました」

バードウェイ「これもひとえに私の普段の教育の賜物だなっ!」

パトリシア「……結局自分を褒めてるし……で?」

バードウェイ「ん?」

パトリシア「いえ、ですから。どなたへ」

バードウェイ「あー……っとだな、多分お前の知らない相手――」

パトリシア「あ、上条さんですね」

バードウェイ「知らない相手だと言っただろうに!?」

パトリシア「いえもうそのリアクションで分かっちゃいますから、えぇはい」

バードウェイ「だから違うと!」

パトリシア「あぁまぁそれはそれで別に。上条お兄さんにも送ろうと思って――た?」 ガシッ

パトリシア「な、なんで私の肩を強く掴んでるんですか……?」

バードウェイ「――お前」

パトリシア「はい?」

バードウェイ「お前まであのフラグ一級建築士の毒牙にかかったというのか……ッ!?」

パトリシア「毒牙って!?言い得て妙ですけども!」

バードウェイ「あの甲斐性もなく常識もなく財産も社会的地位もなく女運だけが突出している男にか!?」

パトリシア「うん、まずお姉さんはお兄さんへ謝った方がいいと思うんですよ。特に評価面で」



――当日

上条「おー二人とも久しぶり」

パトリシア「あ、どうもですお兄さん」

バードウェイ「……あぁ」

パトリシア「今日は別件で近くまで来ましたし、お菓子作ってきたんでプレゼントです」

上条「おっ、ありがとう」

パトリシア「つっても義理なんですけどねー、あははー」

上条「だよなぁ」

バードウェイ「……その、私も!ほらっ、くれてやるっ!」

上条「バードウェイもありがとう」

バードウェイ「いいか!?義理なんだから勘違いするなよ!?」

上条「あ、うん。分かってる」

バードウェイ「分かってない……絶対に分かってない……!」

パトリシア「世界に数少ない、お姉さんを心の底から凹ませられる能力ですよねぇ」

上条「え?なんだって?」

バードウェイ「……コイツもう、人類の半分を敵に回してるんだからここで殺してもいいよな?」

パトリシア「よく知りませんけど、それをすると第四次世界大戦が始まりそうな気がします……!」


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