『とある素朴な疑問のインタビュアー』&『クリスマスじゃない日』
『とある素朴な疑問のインタビュアー』
――こんにちは
御坂「こ、こんにちは」
――緊張してますか?
御坂「まぁ、ちょっとだけ」
――変なことは聞きませんから大丈夫ですよ
御坂「よ、ね?それは分かってるんだけど」
――じゃあまず名前と学年から
御坂「御坂美琴です。中学二年生やってます」
――JC?JCはマズ……いいか、ピー音入れとけば
御坂「はい?」
――どっから来たの?
御坂「学園都市ね」
――マジで!?超能力とか使えんの!?
御坂「まぁ、ちょっとだけ」
――で、そろそろカメラの前のみんなも気になってると思うんだけど、スリーサイズは?
御坂「……はい?」
――あれじゃん?みこっちゃん着やせするタイプじゃない?
御坂「違――わ、ないけどっ!違うわよ!」
――えーダメ?NG?じゃ、今まで付き合った人数は?
御坂「……なんてそんな事言わないといけないのよ!」
――え?ないっぽい?マジかー、ラッキー!
御坂「……ねぇ、さっきから質問おかしくない?」
――おかしくないよ?みんなにしてる質問だし?
御坂「てかアンケート取るのにホテル借りるって、なんかおかしくない?」
御坂「エアコンの温度もやったら暑いし……」
――じゃ脱いでみようっか
御坂「――うん、そんな気はしてた。そんな気はね」
御坂「待ち合わせの場所に佐天さん以外の人が来てた時点で、まぁそんな感じはしてたの」
御坂「万が一って事もあるし、もしかしたら面倒臭いことに巻き込まれてるんだったら、っては思ったから一応乗っといたんだけどねー」
――何言ってんの?いいから脱いでよ
御坂「あー……っとね、あたしも暇じゃないんだけど」
――バニーっ、バーニーーーっ!
御坂「……なんでここでバニー服コールが起きるか、わっかんないんだけど、まぁ――」
御坂「――死なないけど、死ぬほど痛いと思うから、頑張ってね☆」
――
佐天「――おっまたせしましたっ御坂さんっ!佐天涙子ただ今到着したでありますっ!」
御坂「……あぁ、どうも」
佐天「テンション低っ!?なんか一暴れしてきたようにケージ発散してますよっ!?」
御坂「まぁ、溜めたヘイト発散したのは間違いないけどね」
佐天「本日はお日柄も良くっ!わざわざ我らが学校新聞の取材にお付き合い下さってありがとうございますねっ!」
御坂「いやぁそんなにカタくならなくなっても」
佐天「あざーすwwwwwww」
御坂「ごめん佐天さん、もっと緊張感は持とう、ねっ?」
佐天「あ、こっちに喫茶店があるんでそちらへどうぞ!取材費から落としますからじゃんじゃん食べちゃって下さいな!」
御坂「そうはっきり横領を言うのも……」
――『御坂美琴さんに質問です』
佐天「『――今、吐いてるパンツの色は?』」
御坂「あれ?さっきの展開とループしてるの?」
佐天「やっだなぁ軽ーいジョークじゃないですかー」
御坂「それがジョークじゃなかった状況に一度は追い込まれてんだけど……」
佐天「で?何色なんですか?」
御坂「佐天さん、食い付く所間違ってるわよ?てか初春さんもいい加減にしてあげて!」
佐天「いやぁ、緊張しちゃってるから本音がつい」
御坂「どんな本音なのよ……」
佐天「ではご趣味から伺っても?」
御坂「趣味……うーん、趣味、ねぇ?」
佐天「ずはり、ゲコ太集め?」
御坂「息を吸うのを趣味って言うかなぁ?」
佐天「うーん、御坂さん!御坂さんも中々ギリギリですよっ!あたしが言うのもアレですが!」
御坂「ま、最近は機械工作かな?」
佐天「おっと意外……でもないですね、やっぱり能力と相性がいいんですか?」
御坂「……前にさー?知り合いがハッキン――じゃない、えっと、門破――でもなく!」
御坂「そっちの方に興味ある!みたいな感じだったか、ついねっ!うんっ!深い意味はないのよっ!」
佐天「はぁまぁ分かったような分からないような」
御坂「あ、でもイメージの問題もあるからバイオリンで」
佐天「盛り過ぎじゃないですかー、って事もないのか。初春が前に教えて貰ったっていってましたっけ?」
御坂「成り行き上ねー。てかカリキュラムで色々やらされて大変なのよ、うん」
佐天「では趣味はバイオリン……次に好きな教科は――」
御坂「そうね」
佐天「――体育ですね」
御坂「まだ言ってないわよ!なにんで体育!?まぁ嫌いじゃないけど!」
佐天「いやぁ、なんかこう御坂さんってガキ大将のイメージがあるんですよねー」
御坂「ガキ大将って死語だし……!」
佐天「より正しくは体を動かす方がお好きかなー、と」
御坂「まー、確かにね」
佐天「でしょう?あたしだって伊達に長くお友達やってませ――」
佐天「……あれ?」
御坂「なに?」
佐天「あの、あたし達って出会って数ヶ月ですよね?何年も経ってませんよ、ね?」
御坂「佐天さんが何を言ってるのかこれっぽっちも分からないけど、多分まだ数ヶ月程度ねっ!まだそれしか経ってないわ!きっと!」
佐天「その割には生き馬の目を抜く声優業界で親しくさせてもらっている感が……」
御坂「誰が声優だコラ」
佐天「てか御坂さん、あたしふと思ったんですけど……」
佐天「……や、これやっぱ失礼かなー」
御坂「……何よ。そこまで言われたら気になるし」
佐天「ぶっちゃけ、あたしらの他に友達って居るんですか?」
御坂「――佐天さんっ!」
佐天「あー、すいませんすいませんゴメンナサイ!調子に乗りましたっ!反省していますっ!」
佐天「だからどうか初春にチクるの、だけ――は?」
グッ
御坂「あたし達――と、友達よねっ!!!」
佐天「あ、これ想像以上にダメなやつだ」
――
佐天「……いやあの、あたし――ってゆうか私はお友達のつもりでしたけど、良かったのかなって?」
御坂「いいに決まってるじゃない!友達っ!いいわよねっ!」
佐天「まぁ嬉しいは嬉しいですが……他に、どなたかいないんですか?」
御坂「い、いるわよっ!黒子とか!」
佐天「まぁお友達というか、お友達の皮を被った何か、とも言いますが……他には?」
御坂「えっと……ちょっと待ってね」
佐天「詰まるのはっや!?予想以上に御坂人脈がタイトなんですけど!?」
御坂「い、いや居るのよ!?ただちょっととっさに言われてショックだっただけで!」
佐天「なんで交友関係聞かれてショック受けるんですか……?」
御坂「初春さんとか!」
佐天「まぁ……そうですね、はい」
御坂「……」
佐天「……――って事で次の質問です!」
御坂「待ってよ!まだ居るのよ!ただちょっとおおっぴらには出来ない関係だから!」
佐天「いやホント何言ってるのか分かんないです」
御坂「同級生だとね、婚后さんや湾内さん、泡浮さんとか!」
佐天「やったじゃないですか!自力でお友達作れたんですね!」
御坂「そうなのよ!頑張ったあたし!」
佐天「……ボケにツッコミじゃなく天然で返された!?」
御坂「え、なに?」
佐天「や、いいんですけど……他には?」
御坂「ま、舞夏?」
佐天「あぁ名前で呼ぶくらいの仲のいい方いるんじゃないですか。てかあたしらもそろそろ呼んでほしいんですけど」
御坂「別の学校のね、うん……年下の子ってゆうか」
佐天「同級生のカテゴリー狭っ!?てゆーか学内のストック少なっ!?」
御坂「しょうがないじゃない!常盤台の中じゃ何かアイドル視されてんだから!」
佐天「アイドルってゆうか、まぁそっちの御坂さんも素だとは思うんで別にいいと思いますけど」
御坂「あ、あと先輩に一人ゲコラーの志を持つ人が居るわよ!」
佐天「へー意外に浸透してるんですねぇゲコ太。ウチの弟なんかは『子供っぽい』って避けてる感じなんですけど」
御坂「ちょっと弟さんと話させて貰っていいかな?」
佐天「多分白井さんのようにデレさせるんでダメです!教育に悪いですから!」
御坂「ま、まぁあたしだって?先輩にも友達は居るのよ!」
佐天「へー……で、なんて方です?」
御坂「ぇっ?」
佐天「いやものっそい小声で聞き返されても。常盤台でもやっぱ『○○センパーイ!』なんて呼んでんですか?」
御坂「や、どうだったっけ……?あんまり先輩後輩でも言葉崩したりはしない子が多かったっけかな?」
佐天「まぁ常盤台の内輪の話はさておくとしても、で?」
御坂「………………『縦ロール』って」
佐天「それ本当友達ですか?虐めてんじゃなくて?」
御坂「だってしょうがないじゃない!きちんと紹介してもらってないしあの腹黒巨乳☆女の派閥なんだしさ!」
佐天「それもう友達じゃ――いえっ友達ですねっ!これ以上ないってほどに友達ですよねっ!」
御坂「だ、だよねっ」
佐天「――と言う訳で時間も押してきましたし!次の話題へ移りたいと思いますが!」
御坂「待って!?気を遣ってくれるのはありがたいし、結構大事なところで空気読む佐天さんは嫌いじゃないけど!」
御坂「このまま話を終らせたら何かあたしに友達居ないみたいになっちゃうから!まだ終ってないから!」
佐天「えー……まだこの話題引っ張りますかー?」
御坂「他にも――そうっ!佳茄ちゃん!佳茄ちゃんって子が居るの忘れてたわ!」
佐天「へー、ちゃん付けって珍しいですね。よっぽど仲がいいと」
御坂「ううんっ、小学生だし!」
佐天「――で、常盤台のエースさんとしては、昨今増えている超能力犯罪へ対し、抑止力としての力の行使はアリだと?」
御坂「そんな話してなかったわね?雑な気の遣い方だし!」
佐天「ゆうか小学生相手に――いやまぁいいですけど、ストックはこれで終わりで?」
御坂「他にも……イギリス人の知り合いが、二人?」
佐天「へー、どんな方です?」
御坂「路地裏で全裸になるのを躊躇わない女と、トラブルに嬉々として突っ込む女?」
佐天「いやあのですね、個人情報じゃなくって名前的なあれを」
御坂「レッサーだかメッサーだかって呼ばれてた!」
佐天「それ女の子につける親ってどうかと思います。てかまた名前の知らないお友達が」
御坂「名前より、大事な事――あるわよね?」
佐天「少なくともあたしはお友達の名前は把握しておきたいです」
御坂「てかさ、そうゆう佐天さんはどうなのよ?」
佐天「あたしは普通――よりは、少ないと思います。いやお恥ずかしい話なんですが」
御坂「そうなの?あたしの中じゃ誰とでも仲良くなれるってイメージがあるんだけど」
佐天「否定はしませんが、ホラ、あたしの性格が男の子っぽいトコあるんで」
御坂「あぁオカルト大好きなところね」
佐天「あるんで!広義のお友達は多いですけど、いつもつるんでるのはあんま居ませんよねぇ」
御坂「そんなもんなのかなぁ」
佐天「あ、一人文通してる子も居ますし」
御坂「あれ?黒子の気配が一瞬したな?」
佐天「まぁあたしは御坂さん達と仲良くさせてもらってる現状にほぼ満足してますんで、特に友達少ないなーなんて思ったりはしません!」
御坂「良い子よねっ佐天さんはっ!……ん?”ほぼ”?」
佐天「どいつもこいつも男の影が皆無で、えぇ」
御坂「いや、そこは中学生だし仕方がないんじゃ?」
佐天「まぁ無理して作る必要もないですし――あ、そう言えばですがあたしも男の知り合いが出来たんですよ!大覇星祭で!」
御坂「ごめんね佐天さん?それ以上言うとあたしも引くに引けなくならから、そのツンツン頭の男に関してはやめて貰っていいかな?」
佐天「すごーい!まだ何も言ってないのに相手の特徴を!?」
御坂「……そろそろ去勢した方がいいのかしらね−、いっそのこと冷凍保存するってプランも悪くないかも……」
佐天「――はい、という訳で常盤台のエースさんへの単独インタビューは終わりにしたいと思います!ありがとうございましたー!」
御坂「あっはい、どういたしまして」
佐天「では引き続き、『初春のお誕生日にどんなサプライズをするか!?』の話し合いへ移行したいと思いまーす!」
御坂「待って佐天さん!?今のイタンビューだと基本あたしが友達少ない事しか喋ってないから!?」
−終−
※補足
御坂「料理を習おうと思うのよね!」
御坂「やっぱ佐天さんでしょ!前にも教えて貰ったし!」
(第一話直前)
御坂「……いやー佐天さんと被るとは――で、でもまだ教えて貰う人脈はあるわ!」
御坂「舞夏――は、ちょっとアレかもしんないけど!舞夏から誰か紹介してもらったら!」
(第二話直前)
御坂「……いやー色物メイドと被るとは――で、でもまだ教えて(以下略)」
御坂「あのメイドの知り合い(木原円周)に紹介してもらったし!」
(第三話直前)
御坂「……いやー(以下略)」
御坂「――そうよ、イギリスに知り合いがいたわよね!イギリス出身だって聞いた憶えはないけど!」
(第四話直前)
↑
いまここ
煉獄編(イギリス飯)はもうちょっとだけ続きます
『クリスマスじゃない日』
――クリスマスじゃない日
フロリス「えっと……何作ろっかなー、何にしよっか−」
フロリス「あんま気合い入れてっと、なんか待ってるみたいでイヤだし?……ヤ、待ってんだケドさ」
フロリス「かといって手ぇ抜きすぎるとそれはそれで、あれジャン?女の子としてのプライドっちゅーかさ?そういうの」
フロリス「アー……じゃートフィーでいっかナー。珍しいは珍しいから」
フロリス「まっずっはー、バターと小麦粉をよく混ぜ−の、シロップを融かしーの」
フロリス「平行してクッキーを砕いて粉々にしてー……あっとな」
フロリス「アップルキャンディ、日本名リンゴ飴ってあるジャン?それの原型、ってかアレだ」
フロリス「エロ×ーとかでサ?『日本ノエンニチダイスキデス!』みたいなキャラあるじゃん。なんか片言の」
フロリス「ソイツがリンゴ飴舐めて『デリシャス……!』みたいにホザくが、『リンゴ飴は海外でも普通に売られてる』かんナ?アァ?」
フロリス「ワタシんとこじゃー砕いたクッキーへ糖蜜加えて固めたハードキャンディを『トフィー(日本語風には”タフィー”)』つってんだけどサ」
フロリス「収穫祭やクリスマスの時にはリンゴを丸まんまトフィーへ入れた、『トフィーアップル』ってお菓子がね−、あった訳だ」
フロリス「それがアメリカ経由で日本へ広がって、戦後に伝わったんがリンゴ飴、らしい。てか確定ではないだろうけど」
フロリス「マー、アレだ。原型がどうか知らないけども、こっちじゃ古くからトフィーの一形態として伝わってる訳で」
フロリス「だから日本のリンゴ飴が独特の文化って訳じゃねーから、調子にノんなよコラ?」
フロリス「……」
フロリス「べ、別にアレじゃねーし!日本のリンゴ飴がカラメル使ってて美味しいとかそういうんじゃねーし!」
フロリス「そもそもこっちのリンゴが酸っぱい種が多いから、アップルパイにして食べたりとか、ジャムにしてしか食わなかったりとか、そういうんじゃねーし!」
フロリス「……イヤイヤ、違うんだ。リンゴがマズって言ってるんじゃなくてだ」
フロリス「そこそこ甘いリンゴにキャラメルソース漬けってドーヨ?的なね、ウン問題提起なカンジで」
フロリス「――て、下拵えも終って全部鍋へ入れて火にかけてーの」
フロリス「バターとシロップが溶けて、キャラメル状のの粘度が出てきたら、崩したクッキーを入れて−」 ガッシガッシガッシ
フロリス「良く混ざったら……キッチンペーパー、もしくはクッキー焼く時の紙の上に、こう、ポトンって一口サイズに置いておくと」
フロリス「ンデ、固まったのを確認してから、一つ一つキャンディを包むように細長いセロハンで……」
フロリス「上下をキュッって絞って、出来上がりー。いやぁ」
フロリス「――て、口で言うのは簡単なんただケドもだ。実際には温度管理が超ムズいんで、鍋を焦がさないないように」
上条「てかお前なんだかんだ言って料理美味いよな?お菓子作りもだけどさ」
フロリス「マァナー。ウチの面子は色々と壊滅的だから――って来てるし!?」
上条「いや遊びに来いってったのはそっち……」
フロリス「違うし!これはちょっと暇だったらだし!」
上条「あぁ分かる分かる!俺も少し暇だったら凝った料理作るしな!」
フロリス「違うつってんだろーバーカ。そこは察しろ、ナッ?」
上条「理不尽じゃないかな?その怒られ方は納得行かねぇぞ!?」
フロリス「テユーカだ。クリスマスはどーしたんだっつーの」
上条「あぁちょっと野暮用がな」
フロリス「ウン?」
上条「アリサを攫ってランシスへプレゼントしたり、大変だったんだよ」
フロリス「ちょっと意味が分からないナー。日本語が間違ってんだろとケドー」
上条「クリスマスにぼっちなレッサーがレッサーパンダで癒やされたり」
フロリス「その絵スゲー見たいぜ」
上条「てか前から思ってたんだけど、フロリスって料理上手いよな?」
フロリス「それほどでも―もっと言え、もっと誉めろ」
上条「いやぶっちゃけ俺の方が上手いけどさ?」
フロリス「そこは別にいいだろ!ワタシに対抗しようとすんなよ!」
上条「フロリスさん、レパートリーは?」
フロリス「ウェールズ中心にスコットランドやアイルランドの家庭料理、かな?」
上条「うん、俺はそれに加えて和洋の郷土料理やカップケーキ全般行けますけど何かっ!?」
フロリス「対抗心燃やすなよ鬱陶しい――で、ワタシが料理得意だとなんかあんの?ア?」
上条「いや君の同僚さん達へ振舞ってあげれば良かったんじゃ?」
フロリス「エ?なんで?」
上条「いやなんでて」
フロリス「作る意味がなくね?うん?」
上条「お前らの仲が良いのか分かんなくなって来たよ!」
フロリス「仲間ってのは、仲が良い・悪いとかそういう次元じゃない!」
上条「つまり?」
フロリス「プライベートでレッサーとつるみたいと思うかな?」
上条「楽しそう……では、あるが、正直、疲れそう……!」
フロリス「マ、そーゆーコトで一つ」
上条「……俺らもヒミツ、なんかなぁ」
フロリス「マーマー、悪い事してるみたいでいいジャンか?」
上条「悪い事なぁ……」
フロリス「……しないの?悪いコト」
上条「するけどもっ!そりゃもう悪い事大好きだけどさ!」
――アジト
レッサー「――ってゆう夢を見ました!」
ベイロープ「夢オチかい!」
ランシス「手×先生に怒られるぞー……」
レッサー「なのでねっ、『新たなる光』はですねっ、恋愛禁止って一つお願いしますよ!ダメ!絶対!」
フロリス「……てか、なんでワタシ?」
レッサー「黙らァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっしゃいこの泥棒猫が!!!」
レッサー「英語で言うならThief Catめ!!!」
ベイロープ「言わないのだわ。シーフもしくはキャットだけでその意味があるから二重表記になってる」
ランシス「音速のソニッ○、みたいに……」
フロリス「せめてもーちょっとロマンチックな方がまだ……」
レッサー「よっ乙女()wwwwwwwwwww」
フロリス「ぶっ飛ばすぞテメー表出ろよ」
レッサー「よっしゃ買いましょうかそのケンカっ!こちとら性なる夜()にレッサーパンダモフモフして堪能したばかりですからねっ!」
フロリス「充実してんじゃねーか」
レッサー「それはそれ、これはこれ!」
−終−
(※良いお年を)
――こんにちは
御坂「こ、こんにちは」
――緊張してますか?
御坂「まぁ、ちょっとだけ」
――変なことは聞きませんから大丈夫ですよ
御坂「よ、ね?それは分かってるんだけど」
――じゃあまず名前と学年から
御坂「御坂美琴です。中学二年生やってます」
――JC?JCはマズ……いいか、ピー音入れとけば
御坂「はい?」
――どっから来たの?
御坂「学園都市ね」
――マジで!?超能力とか使えんの!?
御坂「まぁ、ちょっとだけ」
――で、そろそろカメラの前のみんなも気になってると思うんだけど、スリーサイズは?
御坂「……はい?」
――あれじゃん?みこっちゃん着やせするタイプじゃない?
御坂「違――わ、ないけどっ!違うわよ!」
――えーダメ?NG?じゃ、今まで付き合った人数は?
御坂「……なんてそんな事言わないといけないのよ!」
――え?ないっぽい?マジかー、ラッキー!
御坂「……ねぇ、さっきから質問おかしくない?」
――おかしくないよ?みんなにしてる質問だし?
御坂「てかアンケート取るのにホテル借りるって、なんかおかしくない?」
御坂「エアコンの温度もやったら暑いし……」
――じゃ脱いでみようっか
御坂「――うん、そんな気はしてた。そんな気はね」
御坂「待ち合わせの場所に佐天さん以外の人が来てた時点で、まぁそんな感じはしてたの」
御坂「万が一って事もあるし、もしかしたら面倒臭いことに巻き込まれてるんだったら、っては思ったから一応乗っといたんだけどねー」
――何言ってんの?いいから脱いでよ
御坂「あー……っとね、あたしも暇じゃないんだけど」
――バニーっ、バーニーーーっ!
御坂「……なんでここでバニー服コールが起きるか、わっかんないんだけど、まぁ――」
御坂「――死なないけど、死ぬほど痛いと思うから、頑張ってね☆」
――
佐天「――おっまたせしましたっ御坂さんっ!佐天涙子ただ今到着したでありますっ!」
御坂「……あぁ、どうも」
佐天「テンション低っ!?なんか一暴れしてきたようにケージ発散してますよっ!?」
御坂「まぁ、溜めたヘイト発散したのは間違いないけどね」
佐天「本日はお日柄も良くっ!わざわざ我らが学校新聞の取材にお付き合い下さってありがとうございますねっ!」
御坂「いやぁそんなにカタくならなくなっても」
佐天「あざーすwwwwwww」
御坂「ごめん佐天さん、もっと緊張感は持とう、ねっ?」
佐天「あ、こっちに喫茶店があるんでそちらへどうぞ!取材費から落としますからじゃんじゃん食べちゃって下さいな!」
御坂「そうはっきり横領を言うのも……」
――『御坂美琴さんに質問です』
佐天「『――今、吐いてるパンツの色は?』」
御坂「あれ?さっきの展開とループしてるの?」
佐天「やっだなぁ軽ーいジョークじゃないですかー」
御坂「それがジョークじゃなかった状況に一度は追い込まれてんだけど……」
佐天「で?何色なんですか?」
御坂「佐天さん、食い付く所間違ってるわよ?てか初春さんもいい加減にしてあげて!」
佐天「いやぁ、緊張しちゃってるから本音がつい」
御坂「どんな本音なのよ……」
佐天「ではご趣味から伺っても?」
御坂「趣味……うーん、趣味、ねぇ?」
佐天「ずはり、ゲコ太集め?」
御坂「息を吸うのを趣味って言うかなぁ?」
佐天「うーん、御坂さん!御坂さんも中々ギリギリですよっ!あたしが言うのもアレですが!」
御坂「ま、最近は機械工作かな?」
佐天「おっと意外……でもないですね、やっぱり能力と相性がいいんですか?」
御坂「……前にさー?知り合いがハッキン――じゃない、えっと、門破――でもなく!」
御坂「そっちの方に興味ある!みたいな感じだったか、ついねっ!うんっ!深い意味はないのよっ!」
佐天「はぁまぁ分かったような分からないような」
御坂「あ、でもイメージの問題もあるからバイオリンで」
佐天「盛り過ぎじゃないですかー、って事もないのか。初春が前に教えて貰ったっていってましたっけ?」
御坂「成り行き上ねー。てかカリキュラムで色々やらされて大変なのよ、うん」
佐天「では趣味はバイオリン……次に好きな教科は――」
御坂「そうね」
佐天「――体育ですね」
御坂「まだ言ってないわよ!なにんで体育!?まぁ嫌いじゃないけど!」
佐天「いやぁ、なんかこう御坂さんってガキ大将のイメージがあるんですよねー」
御坂「ガキ大将って死語だし……!」
佐天「より正しくは体を動かす方がお好きかなー、と」
御坂「まー、確かにね」
佐天「でしょう?あたしだって伊達に長くお友達やってませ――」
佐天「……あれ?」
御坂「なに?」
佐天「あの、あたし達って出会って数ヶ月ですよね?何年も経ってませんよ、ね?」
御坂「佐天さんが何を言ってるのかこれっぽっちも分からないけど、多分まだ数ヶ月程度ねっ!まだそれしか経ってないわ!きっと!」
佐天「その割には生き馬の目を抜く声優業界で親しくさせてもらっている感が……」
御坂「誰が声優だコラ」
佐天「てか御坂さん、あたしふと思ったんですけど……」
佐天「……や、これやっぱ失礼かなー」
御坂「……何よ。そこまで言われたら気になるし」
佐天「ぶっちゃけ、あたしらの他に友達って居るんですか?」
御坂「――佐天さんっ!」
佐天「あー、すいませんすいませんゴメンナサイ!調子に乗りましたっ!反省していますっ!」
佐天「だからどうか初春にチクるの、だけ――は?」
グッ
御坂「あたし達――と、友達よねっ!!!」
佐天「あ、これ想像以上にダメなやつだ」
――
佐天「……いやあの、あたし――ってゆうか私はお友達のつもりでしたけど、良かったのかなって?」
御坂「いいに決まってるじゃない!友達っ!いいわよねっ!」
佐天「まぁ嬉しいは嬉しいですが……他に、どなたかいないんですか?」
御坂「い、いるわよっ!黒子とか!」
佐天「まぁお友達というか、お友達の皮を被った何か、とも言いますが……他には?」
御坂「えっと……ちょっと待ってね」
佐天「詰まるのはっや!?予想以上に御坂人脈がタイトなんですけど!?」
御坂「い、いや居るのよ!?ただちょっととっさに言われてショックだっただけで!」
佐天「なんで交友関係聞かれてショック受けるんですか……?」
御坂「初春さんとか!」
佐天「まぁ……そうですね、はい」
御坂「……」
佐天「……――って事で次の質問です!」
御坂「待ってよ!まだ居るのよ!ただちょっとおおっぴらには出来ない関係だから!」
佐天「いやホント何言ってるのか分かんないです」
御坂「同級生だとね、婚后さんや湾内さん、泡浮さんとか!」
佐天「やったじゃないですか!自力でお友達作れたんですね!」
御坂「そうなのよ!頑張ったあたし!」
佐天「……ボケにツッコミじゃなく天然で返された!?」
御坂「え、なに?」
佐天「や、いいんですけど……他には?」
御坂「ま、舞夏?」
佐天「あぁ名前で呼ぶくらいの仲のいい方いるんじゃないですか。てかあたしらもそろそろ呼んでほしいんですけど」
御坂「別の学校のね、うん……年下の子ってゆうか」
佐天「同級生のカテゴリー狭っ!?てゆーか学内のストック少なっ!?」
御坂「しょうがないじゃない!常盤台の中じゃ何かアイドル視されてんだから!」
佐天「アイドルってゆうか、まぁそっちの御坂さんも素だとは思うんで別にいいと思いますけど」
御坂「あ、あと先輩に一人ゲコラーの志を持つ人が居るわよ!」
佐天「へー意外に浸透してるんですねぇゲコ太。ウチの弟なんかは『子供っぽい』って避けてる感じなんですけど」
御坂「ちょっと弟さんと話させて貰っていいかな?」
佐天「多分白井さんのようにデレさせるんでダメです!教育に悪いですから!」
御坂「ま、まぁあたしだって?先輩にも友達は居るのよ!」
佐天「へー……で、なんて方です?」
御坂「ぇっ?」
佐天「いやものっそい小声で聞き返されても。常盤台でもやっぱ『○○センパーイ!』なんて呼んでんですか?」
御坂「や、どうだったっけ……?あんまり先輩後輩でも言葉崩したりはしない子が多かったっけかな?」
佐天「まぁ常盤台の内輪の話はさておくとしても、で?」
御坂「………………『縦ロール』って」
佐天「それ本当友達ですか?虐めてんじゃなくて?」
御坂「だってしょうがないじゃない!きちんと紹介してもらってないしあの腹黒巨乳☆女の派閥なんだしさ!」
佐天「それもう友達じゃ――いえっ友達ですねっ!これ以上ないってほどに友達ですよねっ!」
御坂「だ、だよねっ」
佐天「――と言う訳で時間も押してきましたし!次の話題へ移りたいと思いますが!」
御坂「待って!?気を遣ってくれるのはありがたいし、結構大事なところで空気読む佐天さんは嫌いじゃないけど!」
御坂「このまま話を終らせたら何かあたしに友達居ないみたいになっちゃうから!まだ終ってないから!」
佐天「えー……まだこの話題引っ張りますかー?」
御坂「他にも――そうっ!佳茄ちゃん!佳茄ちゃんって子が居るの忘れてたわ!」
佐天「へー、ちゃん付けって珍しいですね。よっぽど仲がいいと」
御坂「ううんっ、小学生だし!」
佐天「――で、常盤台のエースさんとしては、昨今増えている超能力犯罪へ対し、抑止力としての力の行使はアリだと?」
御坂「そんな話してなかったわね?雑な気の遣い方だし!」
佐天「ゆうか小学生相手に――いやまぁいいですけど、ストックはこれで終わりで?」
御坂「他にも……イギリス人の知り合いが、二人?」
佐天「へー、どんな方です?」
御坂「路地裏で全裸になるのを躊躇わない女と、トラブルに嬉々として突っ込む女?」
佐天「いやあのですね、個人情報じゃなくって名前的なあれを」
御坂「レッサーだかメッサーだかって呼ばれてた!」
佐天「それ女の子につける親ってどうかと思います。てかまた名前の知らないお友達が」
御坂「名前より、大事な事――あるわよね?」
佐天「少なくともあたしはお友達の名前は把握しておきたいです」
御坂「てかさ、そうゆう佐天さんはどうなのよ?」
佐天「あたしは普通――よりは、少ないと思います。いやお恥ずかしい話なんですが」
御坂「そうなの?あたしの中じゃ誰とでも仲良くなれるってイメージがあるんだけど」
佐天「否定はしませんが、ホラ、あたしの性格が男の子っぽいトコあるんで」
御坂「あぁオカルト大好きなところね」
佐天「あるんで!広義のお友達は多いですけど、いつもつるんでるのはあんま居ませんよねぇ」
御坂「そんなもんなのかなぁ」
佐天「あ、一人文通してる子も居ますし」
御坂「あれ?黒子の気配が一瞬したな?」
佐天「まぁあたしは御坂さん達と仲良くさせてもらってる現状にほぼ満足してますんで、特に友達少ないなーなんて思ったりはしません!」
御坂「良い子よねっ佐天さんはっ!……ん?”ほぼ”?」
佐天「どいつもこいつも男の影が皆無で、えぇ」
御坂「いや、そこは中学生だし仕方がないんじゃ?」
佐天「まぁ無理して作る必要もないですし――あ、そう言えばですがあたしも男の知り合いが出来たんですよ!大覇星祭で!」
御坂「ごめんね佐天さん?それ以上言うとあたしも引くに引けなくならから、そのツンツン頭の男に関してはやめて貰っていいかな?」
佐天「すごーい!まだ何も言ってないのに相手の特徴を!?」
御坂「……そろそろ去勢した方がいいのかしらね−、いっそのこと冷凍保存するってプランも悪くないかも……」
佐天「――はい、という訳で常盤台のエースさんへの単独インタビューは終わりにしたいと思います!ありがとうございましたー!」
御坂「あっはい、どういたしまして」
佐天「では引き続き、『初春のお誕生日にどんなサプライズをするか!?』の話し合いへ移行したいと思いまーす!」
御坂「待って佐天さん!?今のイタンビューだと基本あたしが友達少ない事しか喋ってないから!?」
−終−
※補足
御坂「料理を習おうと思うのよね!」
御坂「やっぱ佐天さんでしょ!前にも教えて貰ったし!」
(第一話直前)
御坂「……いやー佐天さんと被るとは――で、でもまだ教えて貰う人脈はあるわ!」
御坂「舞夏――は、ちょっとアレかもしんないけど!舞夏から誰か紹介してもらったら!」
(第二話直前)
御坂「……いやー色物メイドと被るとは――で、でもまだ教えて(以下略)」
御坂「あのメイドの知り合い(木原円周)に紹介してもらったし!」
(第三話直前)
御坂「……いやー(以下略)」
御坂「――そうよ、イギリスに知り合いがいたわよね!イギリス出身だって聞いた憶えはないけど!」
(第四話直前)
↑
いまここ
煉獄編(イギリス飯)はもうちょっとだけ続きます
『クリスマスじゃない日』
――クリスマスじゃない日
フロリス「えっと……何作ろっかなー、何にしよっか−」
フロリス「あんま気合い入れてっと、なんか待ってるみたいでイヤだし?……ヤ、待ってんだケドさ」
フロリス「かといって手ぇ抜きすぎるとそれはそれで、あれジャン?女の子としてのプライドっちゅーかさ?そういうの」
フロリス「アー……じゃートフィーでいっかナー。珍しいは珍しいから」
フロリス「まっずっはー、バターと小麦粉をよく混ぜ−の、シロップを融かしーの」
フロリス「平行してクッキーを砕いて粉々にしてー……あっとな」
フロリス「アップルキャンディ、日本名リンゴ飴ってあるジャン?それの原型、ってかアレだ」
フロリス「エロ×ーとかでサ?『日本ノエンニチダイスキデス!』みたいなキャラあるじゃん。なんか片言の」
フロリス「ソイツがリンゴ飴舐めて『デリシャス……!』みたいにホザくが、『リンゴ飴は海外でも普通に売られてる』かんナ?アァ?」
フロリス「ワタシんとこじゃー砕いたクッキーへ糖蜜加えて固めたハードキャンディを『トフィー(日本語風には”タフィー”)』つってんだけどサ」
フロリス「収穫祭やクリスマスの時にはリンゴを丸まんまトフィーへ入れた、『トフィーアップル』ってお菓子がね−、あった訳だ」
フロリス「それがアメリカ経由で日本へ広がって、戦後に伝わったんがリンゴ飴、らしい。てか確定ではないだろうけど」
フロリス「マー、アレだ。原型がどうか知らないけども、こっちじゃ古くからトフィーの一形態として伝わってる訳で」
フロリス「だから日本のリンゴ飴が独特の文化って訳じゃねーから、調子にノんなよコラ?」
フロリス「……」
フロリス「べ、別にアレじゃねーし!日本のリンゴ飴がカラメル使ってて美味しいとかそういうんじゃねーし!」
フロリス「そもそもこっちのリンゴが酸っぱい種が多いから、アップルパイにして食べたりとか、ジャムにしてしか食わなかったりとか、そういうんじゃねーし!」
フロリス「……イヤイヤ、違うんだ。リンゴがマズって言ってるんじゃなくてだ」
フロリス「そこそこ甘いリンゴにキャラメルソース漬けってドーヨ?的なね、ウン問題提起なカンジで」
フロリス「――て、下拵えも終って全部鍋へ入れて火にかけてーの」
フロリス「バターとシロップが溶けて、キャラメル状のの粘度が出てきたら、崩したクッキーを入れて−」 ガッシガッシガッシ
フロリス「良く混ざったら……キッチンペーパー、もしくはクッキー焼く時の紙の上に、こう、ポトンって一口サイズに置いておくと」
フロリス「ンデ、固まったのを確認してから、一つ一つキャンディを包むように細長いセロハンで……」
フロリス「上下をキュッって絞って、出来上がりー。いやぁ」
フロリス「――て、口で言うのは簡単なんただケドもだ。実際には温度管理が超ムズいんで、鍋を焦がさないないように」
上条「てかお前なんだかんだ言って料理美味いよな?お菓子作りもだけどさ」
フロリス「マァナー。ウチの面子は色々と壊滅的だから――って来てるし!?」
上条「いや遊びに来いってったのはそっち……」
フロリス「違うし!これはちょっと暇だったらだし!」
上条「あぁ分かる分かる!俺も少し暇だったら凝った料理作るしな!」
フロリス「違うつってんだろーバーカ。そこは察しろ、ナッ?」
上条「理不尽じゃないかな?その怒られ方は納得行かねぇぞ!?」
フロリス「テユーカだ。クリスマスはどーしたんだっつーの」
上条「あぁちょっと野暮用がな」
フロリス「ウン?」
上条「アリサを攫ってランシスへプレゼントしたり、大変だったんだよ」
フロリス「ちょっと意味が分からないナー。日本語が間違ってんだろとケドー」
上条「クリスマスにぼっちなレッサーがレッサーパンダで癒やされたり」
フロリス「その絵スゲー見たいぜ」
上条「てか前から思ってたんだけど、フロリスって料理上手いよな?」
フロリス「それほどでも―もっと言え、もっと誉めろ」
上条「いやぶっちゃけ俺の方が上手いけどさ?」
フロリス「そこは別にいいだろ!ワタシに対抗しようとすんなよ!」
上条「フロリスさん、レパートリーは?」
フロリス「ウェールズ中心にスコットランドやアイルランドの家庭料理、かな?」
上条「うん、俺はそれに加えて和洋の郷土料理やカップケーキ全般行けますけど何かっ!?」
フロリス「対抗心燃やすなよ鬱陶しい――で、ワタシが料理得意だとなんかあんの?ア?」
上条「いや君の同僚さん達へ振舞ってあげれば良かったんじゃ?」
フロリス「エ?なんで?」
上条「いやなんでて」
フロリス「作る意味がなくね?うん?」
上条「お前らの仲が良いのか分かんなくなって来たよ!」
フロリス「仲間ってのは、仲が良い・悪いとかそういう次元じゃない!」
上条「つまり?」
フロリス「プライベートでレッサーとつるみたいと思うかな?」
上条「楽しそう……では、あるが、正直、疲れそう……!」
フロリス「マ、そーゆーコトで一つ」
上条「……俺らもヒミツ、なんかなぁ」
フロリス「マーマー、悪い事してるみたいでいいジャンか?」
上条「悪い事なぁ……」
フロリス「……しないの?悪いコト」
上条「するけどもっ!そりゃもう悪い事大好きだけどさ!」
――アジト
レッサー「――ってゆう夢を見ました!」
ベイロープ「夢オチかい!」
ランシス「手×先生に怒られるぞー……」
レッサー「なのでねっ、『新たなる光』はですねっ、恋愛禁止って一つお願いしますよ!ダメ!絶対!」
フロリス「……てか、なんでワタシ?」
レッサー「黙らァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっしゃいこの泥棒猫が!!!」
レッサー「英語で言うならThief Catめ!!!」
ベイロープ「言わないのだわ。シーフもしくはキャットだけでその意味があるから二重表記になってる」
ランシス「音速のソニッ○、みたいに……」
フロリス「せめてもーちょっとロマンチックな方がまだ……」
レッサー「よっ乙女()wwwwwwwwwww」
フロリス「ぶっ飛ばすぞテメー表出ろよ」
レッサー「よっしゃ買いましょうかそのケンカっ!こちとら性なる夜()にレッサーパンダモフモフして堪能したばかりですからねっ!」
フロリス「充実してんじゃねーか」
レッサー「それはそれ、これはこれ!」
−終−
(※良いお年を)