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Clock(trial)

絹旗「ニンゲン超観察バラエティ ハマヅリング2。『アイテム』の新人さんトライアル編」

 
――雰囲気イケメン
――一人目
――委員長
――黒髪JC
――アフロ


――いつもの喫茶店

絹旗「――刺激が足りない、そう思いませんか?」

フレンダ「思いませんね。それでさ、結局さー、オトコっつーのは単純なわけよ、オーケー?」

滝壺「そう、かな?私はそんなふれんだを信じたい……」

フレンダ「ドイツもコイツも結局はマザコンな訳!?だからこう家庭料理をパパッと作ればコロッて騙される!これ鉄板!」

滝壺「料理……あんまり得意じゃないかも」

フレンダ「えー、ウッソー?前にさー、滝壺が作ってくれたサバの味噌煮マジ美味しかったじゃない!」

滝壺「あれは圧力鍋マジック……たった30分の煮込み料理が2時間じっくり煮込んだのと同じ効果が出る……ッ!」

フレンダ「ねー滝壺ー、あたしまた食べたいなー。作ってよーねー」

滝壺「……圧力鍋はね。美味しいんだけど致命的な欠陥がある――」

滝壺「――それは、ぷしゅーってところがとても洗いにくいことだ……っ!」

フレンダ「ナ、ナンダツテー!?」

フレンダ「――いやいやプシューって何?プシューって」

滝壺「上の蒸気が出るところ。外して洗わないと不衛生だから……」

フレンダ「あー、なんかCMで見た訳。なんか捻る、プシュー出る三角帽子みたいなの」

滝壺「そうそう。空気の通りが悪いと詰まって危険……」

フレンダ「あー……でも一時期よく作ってくれた訳よね?最近体の調子良かったと思うんだけど?」

滝壺「……新しい調理器具が出ると、ほしくならない?」

フレンダ「何よ突然。あたしはないけど」

滝壺「季節もののコスメ出たら、買っちゃう?」

フレンダ「すっげ共感できる訳!……いやでも化粧品と鍋一緒くたってのは、どうよ?」

滝壺「まぁ……使うよね。最初はウキウキで」

フレンダ「滝壺ってそんなに化粧したっけ?」

滝壺「ばーい、むぎの」

フレンダ「……あぁ良かった訳、またなんか地雷踏んで、あたしが四人目になるとこだったわー危なかったわー」

滝壺「で、段々時間が経っていって、明らかに流行遅れになったら、まぁ……タンスの肥やし的な?って言ってた」

フレンダ「麦野からたまーに来るお下がりはそれかー……」

滝壺「え、さいず……!?」

フレンダ「いやバッグとかだし!つーか趣味合わなくて結局断ってるし!」

滝壺「ふれんだって、こう、コメントに困る服っていうか」

フレンダ「妖怪年中ジャージ女にだけは言われたくない台詞だ!てかあたしは気ぃ遣ってる訳!わーけー!」

フレンダ「見なさいこのフリッフリを!生粋の日本人には厳しいコーデだってあたしが着れば読モぐらいにはなってるわ!」」

滝壺「似合うし、かわいとも思うんだけど……3年後には黒歴史になってそうな」

フレンダ「その時はお下がりにすりゃ良い訳だし」

滝壺「絹旗に……?」

フレンダ「いもうー――ウンっ!そんなことよりも流行が終わったコスメがどうしたって言うのよっ!?」

滝壺「大声張らなくても……まぁ、その勢いで買ったのはいいけど、こう使わなくなる、よね……?」

フレンダ「ま、ねー。コスメはアレンジ変えて使えるかもだけど、服はちょっと困る訳か」

フレンダ「麦野みたいにガンガン買って売らずに捨てるのも、どうかなーと思うんだけど」

滝壺「『誰が着るか分からないリサイクルショップに持ってくのは、ヤ』……って言ってたよね」

フレンダ「……あたしらがショップ扱いなの……?」

滝壺「それなりには、信頼してくれてんだと思う……うん、それなりには」

滝壺「……ま、とにかく。そんな化粧品と同じで、次から次へとね、調理器具が発売されてる」

フレンダ「あったあった!タジン鍋にシリコンスチーマーやダッチオーブンだっけ?」

滝壺「それにのんふらいやー、って油で揚げないフライが作れる、のうたい文句の」

フレンダ「……それさ、確か滝壺買ったっつってなかった訳?結局見送ったんだっけ?」

滝壺「最初の三回ぐらいで……『もう、飽きたな』みたいな?」

フレンダ「……あぁなんか話が見えてきた」

滝壺「圧力鍋も一時期てれびでしーえむ打ってたから、つい買っちゃって……そのまま?」

フレンダ「実用品だし、基本あんま手入れをしなくってもいつの日か使える、って点からすりゃ−、ムダ……じゃない、かも?」

滝壺「……ふれんだに気を遣われてる……!」

フレンダ「まぁその、日の目を見る日が来るのかは、まさに神のみぞ知るって訳。来るのかな?来ないのかなー?」

滝壺「……そんなわけでふれんださんにサバの味噌煮は、うんまぁ、そんな日が来ればいいって応援している……!」

フレンダ「まぁムリには言わな――ハッ!?」

フレンダ「そういや滝壺が、ヘンなところで家庭的だったのは、その通販とか流行りの”調理器具買った→試す→飽きる”のコンボを繰り返した結果、だった……ッ!?」

滝壺「……ふれんだ」 ポンッ

フレンダ「そ、そうよね?違うって訳よね?うん、分かる分かる!あたしも自分で言ってて、ないなーって思ってた!」

滝壺「……燻製に、興味はない?」

フレンダ「まだ懲りてない訳よね?とっちらかってるじゃない!もう話が戻って来ない程に!」

フレンダ「てかさっきから沈黙してる絹旗はっ!?なんかあからさまに構ってほしいオーラ出してて、ついついバカ話に逃げちゃったけど絹旗ならツッコんでくれるはず!?」

滝壺「……あ、きぬはただったら、ほら」

絹旗「コォォォォォォォォォォォォォォッ……ッ!!!」

フレンダ「溜め系必殺技が威力最大MAXまでなってる感のオーラ出してた!?」

滝壺「ぼたん、開幕からずっと押しっぱなしだったから……うん」

絹旗「刺激が!足りないと!超思いませんかね……ッ!!!」

フレンダ「オッケー絹旗!まずはその拳を降ろすところから話し合おうじゃない?武装解除が平和の第一歩だとあたしは思う訳よねっ!」

絹旗「あぁいえ最近のトレンドは『ICBM撃たれた日本死ね!』ですから、取り敢えず超殴った方が正義と言うことで」

フレンダ「やめてあげて!?某ゆるキャラさんでも『ミサイルいい加減に鬱陶しいなっし○!』って言うぐらいフラストレーション溜めてるんだから!」
(※本当に言ってました)

絹旗「というかお二人のガールズトークへ入っていけない私の女子力が憎い……ッ!」

滝壺「……がーるずとーく、してたかな?」

フレンダ「多分女子は料理器具談義はしない訳」

絹旗「『圧力鍋で5時間煮込むよりも、私の拳が握って潰した方がプチッとイイ感じになると思うんですよねー』――」

絹旗「――って入るのは!流石になんかちょっと違うなって超思いますし!」

フレンダ「それ握撃よね?もしくはロボコッ○並の握力」

滝壺「……”ちょっと”?きぬはた的には”ちょっと”だけ違うで済むの?」

絹旗「てゆうか年齢=彼氏いない歴のフレンダがガールズトークですかっ片腹痛い!」

絹旗「それならまずせめてモニタの中にでも彼氏を作ってから超出直せと私は言いたい!」

フレンダ「出直していい訳、それ?まずそのルート選んだら人生踏み外してる訳よね?」

滝壺「映画を見るのが趣味の人が、必ずしも名監督になるかと言ったら……?」

絹旗「それ言うんだったら映画監督全てが名作撮れるって訳じゃないですよ!私的には愛ですけど!」

フレンダ「うん、愛がね。絹旗のそれは愛じゃなくて、もっとドロっとした名状しがたい感情だと思う訳でさ」

絹旗「じゃあ――恋っ!?」

フレンダ「違う。あえて名前を付けるのなら『B級映画ストーカー』」

絹旗「なんだやっぱり恋じゃないですか」

滝壺「間違っては……ないけど」

フレンダ「当人は純愛だと疑ってないところが、まぁ結局よねって訳だし」

絹旗「――では同意を得られた所で超退屈な毎日に刺激的なスパイスを!日々の生活に疲れたアナタに超お送りしますプレゼン大会!」

フレンダ「絹旗、あんたキャラ混じってない?どっかのJCと司会進行キャラ被ってる訳じゃないの?」

滝壺「プレゼン……?」

絹旗「私たちも四人でやってきたじゃないですか、『アイテム』を。そこそこ長いこと」

フレンダ「体感時間では数ヶ月ぐらい……うんっ、まぁ色々あった訳だけどねっ!」

絹旗「なんだかんだ言いつつ、ウチはレベル5の麦野の超火力がメイン」

絹旗「絹旗さんの超補足で十全なバックアップをしつつ、私がディフェンス兼遊撃で防御とフォローへ入ります」

滝壺「……超補足……もっと言い方が。サーチとか格好いいのがあるよ」

フレンダ「だっよねー。あたしらってバランスっつーか無敵の布陣よね――」

フレンダ「――でもよく考えほしい訳よ絹旗!『アイテム』四人っつっのに誰か一人名前が出てない人がいやしないか』、ってね!」

フレンダ「あなたの親友の大事な人を忘れてるんじゃない訳!?そこ大事だから!」

絹旗「あー、すいません超忘れていました。もう一人いましたよ、大切な人を忘れてましたっけ。その名も――」

絹旗「100人を越える()スキルアウト()を束ねてた男()HAMADURAwwwwwwwwwwwwwwww」

フレンダ「うん、あのハゲー(予定)が出てくるって知ってた。なんか嫌な予感はしてた」

フレンダ「あとネタ最後まで言い切れないんだったら言わない方がいいと思う訳!特に勢いで持ってかないといけない時なんかは特にね!」

滝壺「……なんで審査員風?」

絹旗「まぁ超冗談はともかく、フレンダは攪乱と遊撃やってるじゃないですか?」

フレンダ「能力の仕様上、アンタよりか前衛って訳よ」

絹旗「私は『アイテム』として行動する場合、絹旗さんのガードへ超落ち着くんでそんなものかと思います」

滝壺「ごめんね、絹旗。いつもありがとう……」

絹旗「いえいえ。私も別に身体能力が超高い訳ではないですし。平和的な性格上、後衛の方がのんびりできていいですよ」

フレンダ「……サラッと今嘘吐かなかった……?」

滝壺「能力なしで、だったら……ふれんだ、勝つの?」

絹旗「能力なし&なんでもアリアリだったらフレンダWinner、でしょうね。あそこまで超トリッキーな動きの対処は難しいかと」

フレンダ「にゃっはっはっー!それほどでも、まぁある訳だけどねっ!」

絹旗「流石にピンチになると服を脱いでパワーアップするHENTAIの相手は超荷が思い……」

フレンダ「あるぇ?あたしそんなことやったっけ?」

滝壺「むしろそれで荷が重くない人は、いないよ……?」

絹旗「まさかの第二形態がキング・ジョ○もビックリの上下分離式オールレンジ攻撃……!」

フレンダ「あたしじゃなくない?それ結局あたしとは無関係のヒトじゃないナニカよね?」

滝壺「最初から分離してた方が強かった……てゆうか転んだら自力じゃ立ち上がれなくなる超ロボット……!」

絹旗「うん、やっぱり絹旗さんがいるとツッコミが超マニアックなところから跳んできますねっ!」

フレンダ「その『やるねっ!』って手応えのある顔、超ムカツクんですけど」

滝壺「円盤が出るとね、つい徹夜で」

フレンダ「……体弱いって設定なのに、あんた意外と内向きにアグレッシブな訳よね……?」

絹旗「滝壺さん、実は腕力だけだったら麦野の次に超強いって噂が。まぁ数字上は、ですが」

フレンダ「マっジで!?」

絹旗「……まぁその、シタッパーズにすら丁寧に接する性格上、披露する機会が皆無なだけだと」

滝壺「乱暴ダメ、ゼッタイ……」

フレンダ「なんで滝壺がこっちの業界にいるのかたまーに見失うんだけど、それで?」

絹旗「えぇ、この間見たエイリアンがコヴェナントする映画レビューなんですが」

フレンダ「それ話題に出たっけ?”エ”の字すら今日初めて喋った訳じゃないの?」

絹旗「シタッパーズのメル友の宴会芸がフェイスハガ○(寄生)→チェストバスタ○(出産)→成体の鳴き声という超コンボが持ちネタだったんですけど」

フレンダ「ねぇ、その話聞かなきゃダメな訳?」

絹旗「これに『気持ち悪い縦笛を気持ち悪く吹く気持ち悪いディビッ○』という新たなネタが……ッ!」

フレンダ「レビューサイトで『エイリアンよりも気持ち悪い』って評判のアレかー」

絹旗「――と、今までで超勘の良い方はお分かりかも知れませんが、『アイテム』は人材不足ですね、という結論になります」

フレンダ「今までの流れ全否定!?むしろ『バランス良いよね!』でまとまってたのに!?」

滝壺「……あ」

絹旗「ほーらフレンダ、滝壺さんは気づいたじゃないですか。やはり頭脳労働が主体の方は超一味違います」

フレンダ「それおもっくそ絹旗にもブーメランな訳だからね?あんたこの前の仕事、ジャガーノー○みたいに高速ヘッドバッドで全部終わらせてたじゃない」

絹旗「ある意味、頭を使った的な?」

フレンダ「うっさい訳よ!意味が違うしベタなボケだし!さっきからツッコんでばっかで喉枯れるわっ!」

フレンダ「てゆうかいい加減注文したパフェ持ってきなさいよ!チョコレートパフェ鯖トッピングのスペシャルオーダー!」

絹旗「それ絶対にキッチンじゃ『残飯パフェ』ってあだ名がついてますって」

フレンダ「いいじゃない人が何食べようと!アンタだってここ最近は乳製品づくしって訳だわ!」

絹旗「と、ここまででフレンダ、いやフレンダさんでお分かりではない、ですか?」

フレンダ「な、何よ?何が、つーか何言ってんの?」

絹旗「我らが『アイテム』に足りないモノ、それはつまり――」

絹旗「――『ツッコミ要員』で、あると……ッ!!!」

フレンダ「キヌハターあなた疲れてる訳よ。うん」

フレンダ「麦野にはあたしっからよぉぉぉぉぉっく説明しとくから、ね。一ヶ月ぐらい休み取ってさ?」

フレンダ「あ、なんだったら皆で遊びに行こっ?学園都市から離れてパーッと南の島でも行って遊べば!」

絹旗「本気で気遣ってくれやがってありがとうございます。超命拾いしましたね」

フレンダ「それ気遣った人にかける台詞と違う訳――てかさ、滝壺も言ってやってよ。何か結局暴走しだした」

滝壺「それは前から思ってた……!」

フレンダ「『アイテム』の良心担当が絹旗のB級映画脳に染められた……ッ!?」

絹旗「超失礼ですねコノヤロー」

絹旗「ですから想像してみてくださいよ。例えば近い将来、フレンダが凡ミスして麦野に超消されそうになるじゃないですか?」

フレンダ「そんな不吉なことをさも予定調和みたいに言われても……」

滝壺「『――チッ、またミスかよ。お前やる気あんのか、あぁっ!?』」

フレンダ「あんた普通に喋べれたって訳!?キャラ作ってただけなのっ!?」」

絹旗「割と超迫真ですが、個人的に麦野をイジるのは命懸けなので、まぁ似てるとも似てないとも言わないでおきましょうか」

滝壺「『そうねぇ……フレンダは所詮フレンダだから、そろそろメンバー交換すんのも悪くないわね』」

絹旗「この麦野はフィクションの中の麦野であって現実の麦野とは一切関係がございません!超悪しからず!」

滝壺「『なんだっけ、スカベンジャーとか言う連中に美脚キャラ居たしそいつでグヘヘヘ』」

フレンダ「なんで最後セクハラ好きのオッサンになってる訳」

絹旗「恐らく絹旗さん的に『あ、このままマジ麦野を演じている所を本人に見られたらかーなーりーヤヴァいな』」

絹旗「『あ、だったらデフォルメを超強くすれば”ネッタでしたー”で逃げられるしそうしようそうしよう』、との判断が働いたんだではないかと」

フレンダ「うん、てかアンタら打ち合わせしてたでしょ?即興でこんなネタできるのって劇団の人ぐらいしかなくない訳?」

滝壺「『だから――じゃあな、フレンダ……ッ!』」

フレンダ「アッハイ」

滝壺「『じゃあな!ふ・れ・ん・だっ!!!』」

フレンダ「『きゃ、きゃー、タスケーテー!ダッレーカー!』」

絹旗「『――そうそうそうそうっ、敵はぷちーんって殺しとかんとねっ!後腐れのないように――』」

絹旗「『――ってなんでやねん!その子味方やないかーい!』」 ペチッ

フレンダ「……は?」

滝壺「『あ、うっかりしてたわー。危なっ!もう少しで仲間殺すとこやったわー!』」

絹旗「『何言うてんの。そんな危険なヤツとはやってやれへんわー』」

絹旗・滝壺「「ありがとうございましたー」」

フレンダ「うん、昭和、かな?しかも古いわベタだわエセ関西弁がキッツいわでもうどこから手をつけたらいいのか分からない訳だっ!」

フレンダ「ガイジンで日本語もそんなに詳しくないあたしですら寒くなった訳よ!ますだおか○の顔が濃い方かっ!」

フレンダ「やっぱアンタら事前にネタ仕込んでた訳!?結局何すると思ったらこんなしょーもない寸劇見せられて!」

絹旗「――今でツッコミの有用性は超満場一致でご理解頂けたと思います」

フレンダ「絹旗絹旗、この舞台のオーディエンスはアンタらしかいないからね?実際二人だけよね?」

滝壺「『アイテム』にツッコミ要員が加われば、ふれんだの仕事も楽になる、よ……?」

フレンダ「そう、ね。うん、確かに!あたしのツッコミの負担は減る訳!これでもっと他の仕事に専念できるって訳よねっ!」

フレンダ「――ってバカ!仕事じゃないし!あたしツッコミ担当なんかじゃないから!存在意義は別にある訳だしっ!」

絹旗「だから、そーゆーのが」

フレンダ「ハッ!?……い、いやこれは違うの!違うのよ!親譲りのエンターエイナーな血があたしを突き動かしてるだけであって!」

絹旗「……私もね、超心配しているんですよ――フレンダを」

フレンダ「ど、どうしてよ!?心配されるようなことあったっけ!?」

絹旗「このままだとフレンダは喉を酷使しすぎて中堅声優さん並の超ダメージを……!

フレンダ「うん、だからね。あたしにツッコませているのはボケ倒すボケが原因な訳、喉涸らすのもソイツが悪くて」

フレンダ「具体的に戦犯をあげるならば、アンタ。ポリプできたとしたらアンタらのせい」

絹旗「よって!ここは『アイテム』にツッコミ要員を超プラスすれば大切なフレンドさんの負担が減ると思いますよっ!」

フレンダ「フレン”ダ”ね?アンタ大切っちゅー割にはちょくちょくあたしの名前噛む訳よね?わざと?ねぇわざとなの?」

滝壺「えぇと……増えるの?『アイテム』が?」

絹旗「まぁ私にはそんな権限ありませんし、なのでシタッパーズの超募集をしてあります」

フレンダ「ハマヅラでもういいんじゃ……?」

絹旗「『会場の浜面さん!超聞こえてますかオーバーっ!?』」

フレンダ「だ・か・らっ!しなさいよ説明を!唐突に電波飛ばしてないで当事者のあたしらに説明するって訳!」

滝壺「……何かの企画が始まるのは分かるんだけど、うん」

浜面『あいあいこちら特設会場の浜面です。よく聞こえてるぜオーバー』

フレンダ「浜面と連絡取り合っている、って事は結局」

絹旗「ツッコミ――ボケと違って軽視されがちですが、実はツッコミがないと始らないと言っても超過言ではありません!」

絹旗「その場に適したワード!テンポを崩さない間!そして相方がスベってもフォローしてくれる超優しさ!それがツッコミの醍醐味と言えるでしょう!」

絹旗「よって優れたツッコミに求められるのは『お笑いセンス』!そしてセンスを計るためにはドッキリでリアクションを見るのが超手っ取り早い……ッ!」

フレンダ「ねぇ滝壺、この子ウォーズマ○方式の三段論法言い出したんだけど、中のCPUバグってるのかな?」

滝壺「なんかもう準備しちゃったし、これはもう乗るしか……」

絹旗「前回は浜面のリアクションを見て楽しみましたが、超飽きたんで他を探そうかと」

フレンダ「ぶっちゃけやがったこの女!」

滝壺「ぶいあとから見たけど嫌いじゃない……」

フレンダ「滝壺まで……!?」

絹旗「ではノーパソをご覧ください」

フレンダ「あ、浜面映ってる。どっかの会議室?控え室?」

滝壺「鏡と事務用のテーブルにパイプイス……控え室、だよね」

絹旗「今からここで他愛のない超ドッキリを候補生へ仕掛けます。そのリアクションを見て審査員は点数を付け、上位から次のステージへ!」

フレンダ「審査員……あぁあたしらね。結局他にはいない訳だしさ」

絹旗「最終的に全てのステージを勝ち抜け猛者だけが、私たちの『アイテム』のシタッパーズへ入る超権利を得られるのです……っ!」

フレンダ「ちなみに……なんつって勧誘してんの?『暗部』入りませんか、っては言えなかったでしょ?」

絹旗「『(乾いた)笑いの絶えない美人ばかりの職場です』」

滝壺「それ……いや、なんでもない。そっちにしか思えない……」

フレンダ「他人がパニクってん見るのは嫌いじゃない訳だけどねー。具体的に何すんの?」

絹旗「第一ステージでは心霊ドッキリですね。これは見て貰ったほうが超早いかと」

絹旗「事前に浜面で超テストをしているのでその動画をご覧ください」

フレンダ「浜面とばっちりな訳よね!まぁ別に良いけど!」



――ステージ1 雰囲気イケメン

フレンダ「待って!浜面には浜面って名前があるのにフワッとした表現でボカすのは良くないと思う訳よ!」

滝壺「いやそれ苗字……しかも”ふんいき”であって、決していけめんとは言ってない……!」

絹旗「しっ!二人とも超静かに!」

フレンダ「いやだから前回から言ってる訳だけど、モニタだし録画だしツッコミどころが多くて追い付かない訳だぜ!」

絹旗「そんなあなたにツッコミ要員☆」

フレンダ「……あんたいつか相当なしっぺ返し喰らうから、注意しなさいよ?」

浜面『ちゃーっす……あれ、誰もいねぇのか』 ガチャッ

絹旗「ターゲット入ってきました。ちなみにこの部屋で待機するように事前に言っています」

フレンダ『座って、置いてあった雑誌、つーかスポーツ新聞読み出した訳か」

絹旗「では第一のドッキリ、超発動!」

フレンダ「いやだから録画……うん、結局はね」

浜面『……』

滝壺「……反応、なし?」

フレンダ「てか絵が何も変わってなくない?ドッキリ本当にしてんの?」

絹旗「やってますってば。ほら、テーブルの上のティッシュ箱をご覧ください」

ヒラッヒラッ

絹旗「ちょっと出てる紙が超揺れてます」

フレンダ「細かっ!?ドッキリが微妙すぎて気づくまでに時間かかりそう!」

滝壺「いやでも……これ、怖いかも」

フレンダ「なんでよっ!?コレ別に『あ、空調か−』で終わる話じゃないの!」

滝壺「ゆらゆしたのは視界へ入れば絶対に見つけるし、動き方がぶわー、じゃないし」

フレンダ「あ、確かに。これどうやって動かしてる訳?」

絹旗「テーブルの下に小さなモーターを設置しまして、その固有振動数が一致して超ブルブルと」

フレンダ「ムダにムダな技術を惜しみなく使ってやがる訳か!この街は!」

浜面『……ん?』

絹旗「超ヒットしたようです」

浜面 スッスッ

滝壺「手を翳して……空調が来てないのかかくにん、している」

フレンダ「分かるわー。あたしだって同じリアクションして確かめると思う」

浜面 パシャッ、ピロリロリーン

フレンダ「なんで写メ撮った!?」

浜面『怪奇現象なう、っと』

絹旗「浜面はアホだから分からないと思うんですが、ツイッタ○で画像流してもそれただのティッシュ箱の超静止画像ですからね」

滝壺「びみょーにセクハラ案件っぽい気すら……」

フレンダ「あーほら、あるじゃない?『アホは論破されたことを理解出来ないから、論破できない』って」

フレンダ「結局同じように『アホはアホだから心霊現象も分からない』って可能性が」

絹旗「ま、まぁ気を超取り直して!このあと第二のドッキリがあります!」

フレンダ「てかアンタ最後まで知ってんだから、ここで動揺するって事はロクな終わり方してない訳か、あ?」

浜面『……んー……?』

滝壺「鏡に、近づいた、ね……」

フレンダ「あ、マジックミラーかなんか?」

絹旗「いえ、鏡に見せかけたモニタですね」

フレンダ「だからそのムダにお金かけるの止めなさいよ!?なんでそこまでして本物志向を目指すって訳だ!?」

絹旗「ちなみにこの商品は外でも売られていますし、学園都市内だと割と安く手に入りますが何か?」

フレンダ「……くっ!取り敢えず『学園都市製』って言ってればなんでも許される訳じゃないんだからねっ!」

滝壺「ちょっとツンデレ……あ」

浜面 キリッ

フレンダ「Oh,……キメ顔でドヤってやがる……」

浜面 キリリッ

絹旗「まぁ……イケボですし、顔もその筋の方には悪くはない、ないとは超思うんですが――」

絹旗「如何せんチンピラ服と超テキトーに自分で染めてパッサパサになった髪が減点対象ですね」

滝壺「……え、あり、じゃない?」

絹旗・フレンダ「「はい?」」

滝壺「うん」

絹旗「あ、あぁ超ビックリしましたよ。なに急に言ったかと思えば、分かってます分かってます。アレですよね」

絹旗「こう『浜面は蟻レベルじゃない』、を超ショートカットしたんですよね。誤解するところだったじゃないですか」

フレンダ「動揺しすぎ。あたしもどうかなって思うけど、戻って来る訳絹旗。あんた司会企画なんだから進めなさいよ!」

絹旗「あ、はい……あーっと、それでこの後、鏡モニタに血まみれの女の人の画像が超写り込――」

デデーン!!!

浜面『――お?』

フレンダ「ビクッとした!急に切り替わるから心霊関係無しにビクっと来る訳!」

滝壺「もう、『ワッ!』って脅かすのと同じ、だよね……」

浜面 パシャッ、ピロリロリーン

浜面『心霊現象なうwwwwww、っと』

フレンダ「すっげ!意外に強心臓してる訳ねコイツ!ラノベの主人公かっ!」

滝壺「……はまづら、頑張ってる、よ?」

絹旗「私も正直この結果は意外すぎて超引きました」

絹旗「てゆうか『リアクション見て楽しむ企画なのに何やってんだこの超おバカ』、という声が根強いですかね」

フレンダ「それアンタ以外に誰がいるって訳?」

絹旗「そして!第一ステージ最後の刺客!地味だけどやられたら堪えるドッキリが超用意してあります!」

浜面『あー……トイレ――おう?』 ガチャッガチャッ

絹旗「パニックになって逃げようとする被験者を追い詰めるトラップ!『超開かないドア』ですね!」

フレンダ「確かに。地味だけど『オバケ、きゃーーー!?』って相手には、こうかはばつぐんだ、な訳よ」

浜面『ふーん、ふふーん♪』 スッ

滝壺「袖から出した……針金と、××のワンタッチ機構……?」

浜面『こーして、あーして――』 ピンッ

ガチャッ

浜面『トイレ、どっちだったけかなー、っとくらぁ』

フレンダ「一瞬でピッキングして出ていった!?」

滝壺「……おぉ!ちょっと格好良い……!」

絹旗「企画の意図、超ガン無視ですけどね。もしこれが芸人だったら、所属事務所の社長がマウントになって殴ってると思いますが」

フレンダ「正直見直した訳!これ、あれじゃない!浜面ドッキリ見破ったって事じゃないの!」

絹旗「いやぁそれがですね。一応この後超ネタばらしで色々と聞いてみたんですけど――も!」

滝壺「も?」

絹旗「『前に住んでたアパートじゃあ、ニンニン言いながら壁を駆け上るダチが……』との、非常に超遠い目で宣っていました」

フレンダ「超興味ある訳」

滝壺「あ、だからはまづらのうしはろにいつも女の人……」

フレンダ「気のせいだった!興味なんてなかった訳よねっ!」

絹旗「――はい、っていう感じで『アイテム』のシタッパーズ選考試験を超始めたいと思います!」

絹旗「審査員は私たち三人!最低0点最高10点の間でリアクションを超採点し、上位者数名が次のステージへ進出できるのです!」

フレンダ「いやもう、企画の主旨からはズレまくってる訳だわ、浜面の意外すぎる一面に動揺してる訳だわで、何が何だか……!」



――第一ステージ 一人目

絹旗「――時は熟した!――ような気がしないでもないこの頃、どうお過ごしでしょうか」

フレンダ「自信ないなら声張らないで!台詞は噛んでも良いから最後まで言いきる訳!」

絹旗「そんなこんなで謎のドッキリ企画、最初に超登場するのはこの人です……ッ!」

フレンダ「否が応でも盛り上がらない展開な訳だ!どうせ知り合いがエントリーしてる筈ないし!」

滝壺「だいにい、ぐらいだったら面白い、かも?」

フレンダ「それ確実に麦野も混ざって戦争へ移るわけねー、結局は」

ファミレス店員『……』

フレンダ「また出て来やがった訳ねっこの店員!今日は『姿見ないなーシフト変わったのかなー』とか思ってたら、結局こんなオチかっ!」

絹旗「余談ですが彼は『毎日がお休みでたまに呼ばれたときにだけ来る超軽作業です』、と声をかけたらヒットしました」

フレンダ「怪しさ大爆発ってか、結局信用できるところがないわけなんですけど……」

滝壺「あいばいとでよくある軽作業……軽作業であったためしがない、って評判の」

絹旗「超人聞きが悪いですね滝壺さん。嘘は言ってませんし、嘘は」

絹旗「軽作業ではなく”超”軽作業ですので、時と場合によっては命の危険もあるかも知れませんね、と」

フレンダ「前回の企画ンときも言った訳だけど、命を賭けるにはお安くないかな?」

絹旗「冒険で得られた仲間、超プライスレスです」

フレンダ「そんなに……あたしらって固い絆で結ばれてたっけか?仲は良いとは思う訳だけど、絆っつーほどは」

絹旗「友情も信念も政治理念も超大安売りしてる人はいますよ?」

フレンダ「わぁ今だったらバリューセットでオトクな訳!……いや、要らないし。お金は大切だけどさ」

滝壺「友情……ぷらいすれす……!」

フレンダ「あーうん、フレンドフレンド」

絹旗「それじゃあ第一の被験者の方、超どーぞ」

ガチャッ

ファミレス店員『……おはようございまーす……?』

フレンダ「挨拶しながら入ってった訳。最低限の常識人ポイントはあるわよね」

絹旗「リアクションを見る企画ですので、そのポイントは監査対象にはならないんですけどね」

フレンダ「まぁそうなんだけどねー。あ、椅子に座った」

滝壺「入り口に近い方、だね……下座」

フレンダ「バイト面接だったら常識な訳だけど――でも評価するポイントと違う訳だな!まぁいいけど!」

絹旗「一応面接的なアレでお呼びしてますんで、超妥当かつ一般的な反応かと思います」

絹旗「ただ、これが余所の営業用にお呼ばれした場合だと、社内用下座やお客様用下座があるため、超勝手に座ると恥を掻く場合があります」

フレンダ「……なんでアンタそんなん知ってる訳?」

絹旗「ちなみに私の知り合いのB級映画ヲタが某所面接へ行ったとき、面接官の第一声が」

絹旗「『あ、スーツ着てきてくれたんだ!じゃあ採用!』」

絹旗「――っていうマジ話がありましてね」
(※実話です)

フレンダ「ブラック!緩いけど、その仕事は危険でブラックなニオイがする訳よねっ!」
(※夜逃げした家の後片付けでした。自殺じゃないです、だって「ち、ち、違うよ!」って言ってましたし)

絹旗「そうこうしている間に第一のドッキリ超発動!『揺れるティッシュ』!」

フレンダ「地味ぃ……」

絹旗「軽いジャブですよ、えぇ私の拳と一緒ぐらいの超軽いヤツです」 グッ

フレンダ「軽いと言いながら拳引き絞るの止めてよね!?拳自体は軽いかもだけど、その圧はハンパない訳だから!」

滝壺「……あ」

ファミレス店員『――あ』

フレンダ「気づいた訳。まぁここまでの常識的な反応を見れば、結局オチはいーずぃー(巻き舌)に予測できるって訳よ」

絹旗「ほう。ではフレンダ審査員はどうなると?」

フレンダ「『あ、これアレだ!モニタリング的なヤツだろっホーラそこに隠しカメラが!』、みたいなみたいな?」

滝壺「あんま動じない、最近の子……」

絹旗「まぁそうでしょうね。私もいざ巻き込まれたら、意外に超常識的なリアクションしか出来そうにない気がします」

フレンダ「そんなもんじゃない?あんまトガってたらイタイ訳よ、うんうん」

ファミレス店員 ジーッ

滝壺「……超、見てる」

フレンダ「素よね」

ファミレス店員 キョロキョロ

絹旗「何か周囲確認始めましたね。カメラでも超探しているんでしょうか?」

フレンダ「あ、丁度いいからミラードッキリもやったらいい訳!なんか地味で対応に困ってるだけだと思うわ!」

絹旗「地味なのは認めますが……まぁいいです。では第二トラップ、”鏡に映る血まみれの女”超発動!」

滝壺「いや……指示出すだけし」

デデーンッ

上条『これは――』

フレンダ「あんま期待できない訳だなー」

上条『――敵の魔術師の攻撃か……ッ!!!?』

フレンダ「アイタタタタタタタタタタタタタタタタタっ!?ケガしてる!超盛大にケガしてる訳だってばあの店員!」

上条『――くっ!インデックス!インデックスはどこに行ったんだっ!あぁチクショウっ!』

絹旗「あー……」

上条『まさか――土御門かよ!?また俺を巻き込んでんのか!』

滝壺「……おぉ、なんていうか、こう……おぉ」

上条『死霊系――海原!海原はどこ――』

プツッ

フレンダ「……これ以上モニターするのは、止める訳。こう、あたしらの精神衛生上宜しくないっていうか、まぁアホ店員に優しくっていうか」

フレンダ「てか魔術って何よ!?魔術って!?アフリカの未開の地ならいざ知らず、この学園都市まで来てオカルト系中二拗らせてるのっていうのがね」

絹旗「……」

フレンダ「えっと、その、ね?絹旗?なんていったらアレな訳なんだけどさ、あー」

フレンダ「何だろう。結局半分ぐらい『うん、知ってた』ってツッコミが入りそうな気がしてるけども!」

絹旗「超、好・感・触☆」

フレンダ「まさか満足しているとは思いもしなかった訳!?……でもないな!もしかしてそんな気はしてた!アンタの性格からしてねっ!」

滝壺「木村匡○風……」

フレンダ「だからそのね、電波少○的な補足付け加えなくても、うん」

フレンダ「『お前らふざけてんのか!?』って抗議が局へ殺到した翌週、テロップ入れてナレーションに『ふざけてます☆』って言わせた伝説の番組をリスペクトされても!」

絹旗「というか第三のトラップ発動前にモニタ切らないで下さい――あ、今ファミレス店員は超どっか行ったって連絡が」

フレンダ「もういいじゃない。あの子にこれ以上死体蹴りするような真似はしなくっても」

フレンダ「あれが演技だとあたしは信じて疑わない訳だけども!ヘタしたらあの店員は一生あんな感じで生き続けなきゃいけないんだから!」

絹旗「まぁ多少残念ですが、終わってしまったので審査を始めたいと思います」

フレンダ「や、審査も何もさ?もう結局さーぁ?」

絹旗「ま、そうですね。結論は出てるっちゃあ出ているでしょうが」

絹旗「ですがまぁ最初が肝心とも言いますし、ここは超一つ基準作りという意味でもあえて」

フレンダ「おけー。んじゃ滝壺もそれでいい訳?」

滝壺「……ん、私も」

絹旗「では先に渡したホワイトボードに点数を超書いて下さい――フレンダからどうそ、デデン!」

フレンダつ 【3】

フレンダ「かな?基準だし、まぁ最初だし、みたいな感じって訳」

絹旗「そう来ましたか。では続いて滝壺さんお願いします――デーデン!」

滝壺「……ん」

滝壺つ 【5】

フレンダ「意外に高評価!?あのアイタタにどんな要素があったって訳だし!?」

滝壺「きじゅん、だよね……?だったら、これ、かな」

フレンダ「あぁうん、成程。5は真ん中な訳であって、こっから7・8出るんだったら妥当な訳か」

絹旗「まぁマジ企画でもないんで、超フリーでいいと思いますよ――ではトリは私が、ドンっ!」

フレンダ「最後だけワンピー○風に!?」

絹旗つ 【9】

フレンダ「なんっっっっっっっっでよっ!?つーかなんでよっ!ねぇどうしてっ!?どこをどうすればそんな高評価できる訳だっ!?」

フレンダ「それともあんた弱みでも握られてる訳っ!?だったら一言言いなさいよ!あたしと麦野でスーパーコンボ叩き込んで原型残さないぐらい”めっ!”してくるから!」

絹旗「……正直その光景は超見たくもありますが、そういう裏設定はありませんよ」

フレンダ「……じゃ、なに?」

絹旗「痛々しいリアクション、超面白いですよねっ!」

フレンダ「絹旗の鬼っ!悪魔っ!高千穂っ!ガ党ピンチの時にはいつも姿消してるし、何の仕事してる訳だし!」

フレンダ「てか『結果は出てる』っつってたけど、あんたが出した結論歪みしかないな!曲がりすぎて原形留めてないぐらいに!

絹旗「いやぁ。それほどでもないです」

フレンダ「……ねぇ滝壺、あたし最っっっっ近ね、思う訳だけどね、絹旗の情操教育に麦野は超悪い影響しか与えてないと思う訳?どう?」

滝壺「……わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」

フレンダ「ウッサい訳!逞しいにも程があるでしょーが!」

フレンダ「このまま英才教育を受け続けて、『防御能力だけじゃなく、実は純粋に殴り合った方が強い』的なキャラになったらあんた責任取れる訳っ!?」

絹旗「あーいいですよねぇ。『後方支援系と見せかけて前衛特化型!』みたいの、超憧れます」

フレンダ「ねっ!?兆候は既にあるって訳よ!?」

滝壺「いま言ったのはふれんだ……しかしむぎのの影響がない、とはまったく言えない」

フレンダ「服のセンスもねー、もうコイツら親子な訳?ぐらいにヤンママとその娘的な」

絹旗「服の話はするな、殺すぞ」

フレンダ「はい」

滝壺「……と、という感じで一人目終了……!総合得点17点のてんいんさんです……っ!」

フレンダ「もう中間値より高いしね!エントリー人数によっちゃ勝ち残る訳よ!」



――ステージ1 委員長

フレンダ「ごめんキヌハター。エントリーしてる人の仮名が著しくアレな訳なんですけど」

絹旗「実名載せるのもアレだったので、私が独断と超偏見で付けましたけど何か?」

滝壺「いいんちょう……あ、でもそれっぽい」

絹旗「黒髪ロングでキリッとした超感じですね。私も少し大きくなったらあぁなる予感がします」

フレンダ「……いや、あの委員長ちゃんのおっ――」

絹旗「なる、気が、します。異論はありませんよね?」 グッ

フレンダ「な、ない訳ですね!結局なにもねっ!」

滝壺「きたはぬの拳はよく喋る……ち○、おぼえた」

絹旗「そのネタを今や何人がご存じなのか超怪しいところではありますが」

絹旗「では二人目のドッキリ、超スタート!」(掠れ声)

コンコンコンコン

委員長『失礼しますっ』

滝壺「……よんかいノック……?」

フレンダ「外国だと二回が友達、三回がトイレ、四回が訪問するときって訳」

絹旗「おぉ超たまに忘れますがフレンダも外人なんでしたっけ」

フレンダ「ただ結局ー場所によって変わる訳だから、日本でもし使うんだったら一番ポピュラーな二回がベストな訳」

絹旗「ですね。『気取り屋がってこの金髪』って思われますからね」

フレンダ「あれあれ?金髪の人って一人しかなくない?トリビアって出してきたのが悪態か、アン?」

絹旗「こう、なんでしょうかね。『フレンダが調子に乗る=負けフラグ』って超イメージが」

フレンダ「む、昔はねっ!結局その呪いはつい最近になって打破した訳だしぃ!」

滝壺「だがしかしふれんだはのろいに回り込まれていた……ッ!」

フレンダ「やめて。あたしの未来をゲームセットにしないで!」

絹旗「まぁパッと見たところ制服ですし高校生だと思われますんで。あんま違う違う言うのはそれこそ超違うかと」

フレンダ「ま、そうなんだけどねー……って、観察してる訳」

委員長『……』

絹旗「椅子へ座らず室内を超眺めてますねー。あ、雑誌手に取った」

滝壺「……めずらしいよね、女の子なのに」

絹旗「何がでしょうか?」

フレンダ「こういう年頃だと『誰が触ったのか分からない本なんて読めない!』みたいな、超思春期がありがちな訳ー」

フレンダ「『お父さんのパンツと一緒に洗わないで!』的な!」

絹旗「そうなんですか?超キモい汚っさんのだったら私も嫌ですけど、身内だったらそこまでの抵抗は」

フレンダ「ある種の潔癖症って訳。ま、この街は殆どが寮生活だし、あんまそういうのは少ない訳」

絹旗「集団生活してたら四の五の言ってられないですよね。超分かります、分かりますが――」

フレンダ「あによ。あたしの推論にケチつけようって訳か」

絹旗「あーいえいえ。フレンダの考えは正しいと思うんですけど、ね。ただちょっとここへ来て年齢詐称疑惑が」

委員長『ふーん……』

フレンダ「読んでる訳じゃない。どっかおかしいっての?」

絹旗「委員長さんが見てるのって『通販生○』ですよ?」

フレンダ「趣味渋っ!?まだ学生がシッブい雑誌読んでる訳だなっ!?」

フレンダ「普通女子だったらファッション誌!男子だったらエロ目的でエロ週刊誌見るんじゃないのっ!?」

フレンダ「てゆうかなんでこのドッキリの控え室にそんなカタログ雑誌置いてんのよっ!?芸が細かいにも程がある!」

滝壺「……あ、はまづらに『雑誌捨てといて』って頼んだんだった……」

フレンダ「……あぁうん。滝壺かー、あんたからの雑誌を流用しちゃった訳かー」

絹旗「てゆうか滝壺さんの愛読書ですか……超意外――でも、ないですね。割と納得です」

委員長『今月は……銀のエンゼ○強化月間、だと……ッ!?』

滝壺「あ……今度は懸賞な○……」

フレンダ「らしくなっ!?高校生とは思えないチョイスッ!」

絹旗「――ほぅ?懸賞○びは学生らしくないですかそうですか超分かりました歯ぁ食いしばるのをオススメしますよっと」 グッ

フレンダ「また意外な一面が!?……あーいや、そうでもない、訳、かな?ゴリッゴリB級映画ハンターにしちゃ、まぁアリっちゃ、アリ?」

絹旗「映画関係の雑誌もそうなんですけど、超ニッチ映画の販促グッズが懸賞で出るんですよねっ!」

絹旗「最初から数も少ないですし、もう我々クソ映画を愛する同士達はもう超大変でっ!」

フレンダ「ごめんキヌハター。共感できない訳、何一ぉぉぉぉぉつとして」

滝壺「きぬはたの、愛が、重い……」

フレンダ「てゆうか結局自分でB級じゃなくてクソ映画って言ってる訳だしねっ!せめてそこは守りなさいよ!愛があるんだったらガワぐらいは整えて!」

絹旗「――くっ!この女、ただの噛ませかと思ったら超中々侮れませんね……ッ!」

フレンダ「まだ一個もドッキリ発動してないのに?」

滝壺「引き出しの多さははまづらなみ、と見た……」

フレンダ「いや、あのね?なんかバイトの面接でバックヤード通されたら、普段見ない雑誌がたまたまあって、それを手にしたって、可能性だって」

絹旗「そんなことはありませんよっ!見て下さい懸賞な○は後ろから開くなんてそんじゃそこらの素人にできっこありませんから!」

フレンダ「そんな一見さんを寄せ付けない雑誌が存在したことに驚きなんですけど」

絹旗「付属のハガキが切り取られていないか、ライバルとの競合を避けようって超高度な駆け引きが繰り広げられているのです!」

フレンダ「雑誌……よね?なんかこうポテチの袋にポータブルテレビ入れて、超不自然に天才と駆け引きする物語じゃなかった訳よね?」

滝壺「あれは……『何日後に死ぬ』って最初から入れときゃ良かったのに、が、はいいん」

絹旗「しかし……私の予想に反しっ、総じてレベルが高いですね!」

フレンダ「アンタのハードルが低すぎた訳よ。地面スレッスレぐらいにバー立ててるでしょ。もうそれただのトラップだもの」

絹旗「つまり――ドッキリだけに、罠的な?」

フレンダ「……あの、さ?そろそろあたしの喉が潰れる前に次のツッコミ要員をね、補充してくれると有り難いかなって」

フレンダ「なんだったら麦野にDOGEZAして頼む訳だ!そのぐらいやる訳よ!」

絹旗「はい!ではそんなこんなで会場の浜面さん。超ドッキリをどうぞー」

滝壺「……はまづら、やってるの。あれ?」

絹旗「指示に応じてボタンを押すだけの超簡単なお仕事です。超乗り気でやってました」

フレンダ「……それは七人ミサキのように、『お前も俺の俺犠牲になりやがれ!』ってヤケクソな心境よね、結局は」

滝壺「うしろ向きに全力だっしゅ……の、はまづらを応援しているかもしれない……」

絹旗「超本当に応援するんだったら、『暗部』に掛け合ってカタギへ戻すところから始めた方がいいかと」

フレンダ「マジレス禁止よ絹旗!浜面だってこっちへ来て生き生きとしてる訳だしねっ!」

絹旗「ですが『線香花火は落ちる寸前に激しく燃え上がる』とも言われてますし」

絹旗「もしかしたら『あの頃の浜面はハジケてたけど、やっぱりそうだったんだねー……』、的な思い出に浸る可能性も……」

フレンダ「それ完全に浜面のお葬式よね?なんであたしらが出席してるのか分からないけど、故人を忍ぶときに言いそうな台詞な訳」

浜面『あの……こっちにまで聞こえてんですけど』

フレンダ「あ、ごめん。えーって……うんっ、お供物にはサバ缶でタワー建てるから安心ねっ!」

浜面『葬祭場の床抜けるじゃねーか。遺族だって扱いに困って参列者に一個一個配って帰すようになるだろ』

絹旗「業界ではお葬式ができれば良い方ですけど……『さて、冗談はさておきお仕事に戻ってください』」

浜面『――カードをドロー!トラップ発動、”愚者の箱”を起動させるぜ!』

フレンダ「イケボですんっごいこと言い出した訳!?」

絹旗「もうヤケクソになってるだけかと」

滝壺「……ヒラヒラ動くティッシュペーパ−、仕掛けGO……っ!」

フレンダ「こうやってAHOは感染していく訳かー。あたしも予防接種しとかないと」

委員長『………………』 ジーッ

フレンダ「んお?超見てる訳……って絹旗のうつっちゃった」

絹旗「”超”も”訳”もフツーに使いますが……んー、地味なリアクションですね」

滝壺「……いや、よく見て……!」

委員長『……』 プルプルプルプルッ

絹旗「箱から視線を逸らさずマナーモード状態ですが。あれ、これまさか」

委員長『――空調っ!えぇそうよねっ空気の流れに決まっているわっだってだって学園都市なんだから非科学的なことは何もっ!』

フレンダ「ナッッッッッッッッッィスリアクションっ!!!来た!企画的にはこういうのを待ってた訳だし!」

滝壺「ツッコミ……なのか、怖くて現実逃避しているのかは分からない、けど」

絹旗「超悪くないですよ!これです、この反応が欲しかった!」

委員長『で、でもなんかコワ――いとかじゃなくて!一身上の都合で箱は、こっちにね、置いた方がいいわよねっ!』 ドンッ

フレンダ「『こっちに置こう』つっときながら、この人、超雑誌積んで見えなくしようとしてる訳だっ!」

絹旗「いいですよー。一見平静っぽく振舞いながらも超ワッケ分からん奇行に及ぶ!これぞリアルなドッキリの振る舞いかと!」

絹旗「てゆうか最近ドッキリ番組が増えすぎて同時間にブッキングさえし出しましたが!芸人の過剰な演技なんてのは超邪道ですねっ!」

フレンダ「あの……絹旗、さん?『アイテム』の新人加入ってのはね、どこ行っちゃった訳ですか?」

絹旗「え?麦野が了解する訳ないじゃないですか、何言ってんですか?」

浜面『おいコラテメー後で話がある』

フレンダ「……ウン、知ってた。そんな気はしていた」

滝壺「ま、まぁまぁ……たのしい、よね?レクリエーションてきな、あれだと思えば」

絹旗「『続いてボクのターン!トラップカード、”鏡面世界からの使者”をドロー!』」

フレンダ「アンタらなんだかんだで芸風似て来てる訳よね?それで誤魔化されるとでも思ってんの、あ?」

デデーンッ

滝壺「仲良いことはいいこと……あ、映った、けど。これは」

委員長『……』

フレンダ「椅子に座ったまま即興ジェンガしてる訳だし、壁にある鏡を見ると余裕はないんじゃないの?」

絹旗「あ、いえそこはきちんと考えてはありましてね。ターゲットが鏡見ようとする保証はないんで、座った場所から見えるようになっています」

フレンダ「テーブルの1箇所に座るって訳じゃなくない?」

絹旗「ふっ、誰が『仕込みがある鏡が一枚だけだ』なんて言いましたか?」

フレンダ「……なんかさー、前までアンタに死ぬほどB級映画付き合わされた訳じゃない?」

フレンダ「最近は他にイケニエ見つけたらしく、お声がかかんなくなって嬉しいやら寂しいやら複雑な訳だけども」

絹旗「あ、ご心配なく。フレンダには私が超厳選した珠玉のB級映画円盤ズ、別名24時間耐久サメ映画マラソンを」

フレンダ「――ま、まぁその話は横に置いたまま百年ぐらい保留にするとして!今はこの子がツッコミに相応しいかを見極めないと!結局あたしの喉のためにも!」

絹旗「ツーヘッドシャーク(双頭鮫)の続編でスリーヘッドシャーク(多頭鮫)がですね」

フレンダ「一周回ってそれ見たいな!少し興味ある!」

滝壺「……さいふぁいは侮れない……!」

委員長『…………――っ!』

フレンダ「お、第二ドッキリに気づい――」

委員長『キャァァァァァァァァァァァァァァアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァあああああああああああああッ!!!?』

フレンダ「耳がっ!ボリューム絞って!」

絹旗「さ、さすがにこの音量は、ちょっと」

委員長『い、いやっ!やだっつーか何やってんのよっ!?』 ガッ

滝壺「素のりあくしょん……高得点、だけど、気の毒」

フレンダ「耳痛い……つーか罪悪感がハンパないだけど」

絹旗「あーまぁ確かにそうですね。ならここで第三の閉じ込めトラップ発動せずに、ネタバラシと行きましょう――浜面ー、ヨロでーす」

浜面『よっしゃ!任せとけ!』

フレンダ「なんで乗り気よ」

絹旗「実はドッキリの仕上げに【ドッキリ!大成功!】というボード持って浜面がネタバラシする計画だったのですが、その、ですね」

フレンダ「……一回目の店員が予想を超えてアレだった訳で、結局出番来なかった訳か」

絹旗「浜面も別に遊ばせてた訳ではなく、超フォローを入れて貰うためにフリーにしている感じでした。えぇ」

滝壺「……女の子、泣いてるんじゃない……?」

絹旗「そ、そこは浜面の侠気に超一念発起して貰う方向で!奇跡はきっと起きますって!」

フレンダ「アンタの中での浜面の立ち位置か知りたい。低いんだか高いんだか」

ガチャッ

浜面『ごめんな−、ドッキリ!だいせ――』

絹旗「さぁネタバラ」

委員長『――ふんぬっ!!!』 ベキッ

浜面『あっくあっ!?』 ベキッ、バタッ

委員長『……ふんっ!』

絹旗・フレンダ・滝壺「「「……」」」

フレンダ「えーっと、あぁうん。状況を整理する訳ね、あたしもアンタ達も混乱してると思う訳だからね」

滝壺「はまづらが部屋に入ってきた、のは、分かる」

絹旗「騙される方から騙す方へなった途端、超調子ぶっこいていたドヤ顔でしたが……まぁ、それは超本題ではないでしょう」

フレンダ「あの、委員長、さん?つーか彼女?あたしてっきり浜面に抱きついて泣きじゃくるのかと思った訳だけど――」

フレンダ「――実際には、助走を付けた上でヘッドバッド入れてた、訳よね?見間違えじゃないわよね?」

滝壺「わたしも、みた」

絹旗「そして部屋出たところも別カメラで超撮ってんですが、涙の痕など欠片もなく『やれやれだぜ』みたいなオーラを出しながら、お帰りに」

絹旗「それはもう、慣れた感じで。つーか途中でドッキリに気づき、演技した上でぶち壊していった、と」

フレンダ「……この街の子はさー、あたし達が思ってる以上に逞しくて強かな訳なのかなー」

滝壺「……さいてん、する?」

絹旗「この状況で仕掛け人へパチキかまして颯爽と去る辺り、その胆力たるや『アイテム』に相応しいっちゃあ相応しいです……!」

フレンダ「待って。その理屈で人増やしてったら際限なくなるわ、ツッコミが追い付かないわで大変だから、待って?」

滝壺「でもリアクション、と溜めたのりツッコミだと思えばかなりのれべる、だよ……」

フレンダ「そうかも知れないけどね!毎回毎回大の男を失神させるベッドバッド喰らってたら脳細胞が死にまくるでしょっ!?」

絹旗「私もフレンダと同じで、委員長さんを仲間にするのは反対です」

フレンダ「あ、分かってくれた……!」

絹旗「やっぱなんかスタイル良かったのでムカつくんですよねー」

フレンダ「分かってなかった!うんなんかそんな気はしてたけど!」

絹旗「具体的には巨乳はみんな死ねばいいと思いますッ!」 ギリッ

フレンダ「だったらなんであの子が候補に……?」

絹旗「まぁ取り敢えずですね、フレンダ」 ポンッ

フレンダ「何よ」

絹旗「超念願のサバ缶タワーを発注するチャンスでは?」

フレンダ「呼んであげて!?人生お別れ会を主催する前に救急車呼んであげればいいじゃないっ!?」

フレンダ「倒れてピクリとも動かない浜面放置してバカ話始めちゃったけど!これは119番する用件な訳よ!」



――ステージ1 黒髪JC

フレンダ「やめよう、この企画はもう詰んでる訳」

絹旗「なんですかフレンダ、次の方がモニタ超映った瞬間に。お知り合いで?」

フレンダ「友達っちゃ友達な訳よ。悪い子じゃない訳、ただちょっと問題児な訳で」

滝壺「ふれんだがそう言うんだったら……そうとう?」

フレンダ「人の形をした核弾頭」

絹旗「超言い切りましたね。見た感じは大人しそうなセーラー女子に見えますが、実は何らかの能力者ですか?」

フレンダ「ううん。多分0か1、それ以上あっても戦闘には向かない訳」

滝壺「なら……すごく頭がいい子、なの?」

フレンダ「むしろ悪い。結局いつか悪いヤツに騙されるんじゃないかってぐらい」

絹旗「でしたらドッキリ企画も悪くない、いえむしろ騙されやすいんであれば超適任じゃないですかね?」

フレンダ「――ね、絹旗」 ガシッ

絹旗「は、はい」

フレンダ「この企画をぶち壊しにしかねない、”何か”を持っている訳、わかるっ!?」

絹旗「分からないです、超分かりませんよ」

滝壺「空気的な、意味で……?」

フレンダ「……まぁそうっちゃそうな訳なんだけどー……試してみればいいんじゃない?あたしは警告したし」

絹旗「ほ、ほぅ!だったらやってみましょうかっフレンダそこまで言うんだったら!超リアクションを見てくれるんでしょうからねっ!」

滝壺「きぬはたもむきにならない」

絹旗「なってませんよ!それでは浜面、超入って貰って下さい!」

浜面『あ、どうぞ。ここで待ってて下さい』

黒髪JC『あ、どーもです。お邪魔しまーす、よっ』

ガチャッ

絹旗「超普通のセーラーですね。手を入れてもないですし、真面目そーな感じですけど」

滝壺「ばれったのおはな、オシャレ……」

フレンダ「……恐怖はこれからな訳よ、いやマジでさ」

絹旗「なら、第一のトラップ!超発動!」

デデーン

滝壺「いい加減、これ地味すぎて……」

黒髪JC『……』 スッ

絹旗「お、超速攻気づいてスマフォ向けましたね」

ティッシュ箱 ユラユラ

黒髪JC『……』 ジーッ

ティッシュ箱 ユラユラ

黒髪JC『……』 ジーッ

滝壺「一点を見つめて微動だにしない……!」

絹旗「いやそんなエクスクラメーションつけるほどのものじゃないでしょうが。あ、雑誌を数冊手にとって、積みましたね」

黒髪JC トントン

滝壺「そこへスマートフォン立てかけて……はんずふりー、で撮影できるように、かな」

絹旗「てか全くビビってる気配すらありませんね!超今更ですけど!」

黒髪JC クルッ

滝壺「うしろ、むいたね……?なに、するんだろう……」

黒髪JC『だーるーまーさーんが』

絹旗「だるまさんが転んだをやり始めたっ!?なんですか!?つーかどうしてっ!?』

黒髪JC『転んだっ!』 クルッ

ティッシュ箱 ピタッ

滝壺「つられて……止まってる……!?」

絹旗「何やってんですか、超何やってんですかぁぁぁっ浜面っ!?」

黒髪JC『だるまさんがっ』

ティッシュ箱 ユラユラ

黒髪JC『こーろーん……だっ!』 クルッ

ティッシュ箱 ピタッ

滝壺「……はまづら、なんでノッるの……?」

絹旗「『あー、もしもし浜面?何やってんですか、つーかなんで付き合う必然性が?』」

浜面『い、いやなんかさ!このボケには乗らないと、って使命感が!』

黒髪JC『だーるぅーまぁー……』

ティッシュ箱 ユラユラ

黒髪JC『さんぐろぉんだっ!』(巻き舌)

ティッシュ箱 ユラッ……ピタっ

黒髪JC『勝利……ブイッ!』

滝壺「あ、はまづらが耐えきれなくなって、すいっちきった……」

絹旗「……超英断かと思います。このままだとティッシュ箱さんのHPが削られるだけ展開しか読めませんでしたから!」

黒髪JC『んー……』

絹旗「今度はスマフォで何か書いていますね。SNSにでも上げるんでしょうか?」

黒髪JC『……28点、かな。あ、動画消しとこ』

絹旗「採点する方に回ってた!?しかも超シビアな点数付けやがりましたね!まぁ個人的にはその程度な気がしますけど!」

滝壺「おそろしい……!こちらの手を全部潰してくるとは、なんておそろしい相手……!」

フレンダ「――ね?あたしの言ったとおりでしょ?」

絹旗「待って下さい!まだこれだけじゃ判断するのは超難しいかと!」

フレンダ「ま、好きにする訳――でも、先に言っとくけど、この先には絶望しか待ってないわ」

絹旗「『は、浜面!次のアレをお願いしますっ!』」

浜面『お、おう!やって――やるぜっ!』

デデーン

血まみれの女『……』

黒髪JC『――あ!』

絹旗「これもまた超速でタゲしましたね。観察力があるんだかないんだか」

滝壺「変な方に、しーぴー割り振ってる……」

黒髪JC パンパンパパパン、パパパ、パパン

絹旗「て、手拍子?一体何のため――」

黒髪JC『――かーらーのー?』

絹旗「煽りに来たっ!?このアマドッキリを超煽りに来やがりましたよっ!?」

滝壺「地味でぱんちがたりないと思ったら……急遽変化球を投げて……っ!?」

血まみれの女『……』

黒髪JC パンパンパパパン、パパパ、パパン

黒髪JC『――と、見ーせーかーけーてー?』

滝壺「……ゆうれいの心を折りに来てる……?この子、できる……!」

絹旗「なんでしょう、なんて言ったらいいのか、ドロヘド○のような混沌とした世界観は一体!?」

黒髪JC パンパンパパパン、パパパ、パパン

黒髪JC『ちゃらちゃらちゃーちゃー、ちゃーちゃー♪』

絹旗「三回テンドンすると思いきや最後には超歌い出しやがった!?』

滝壺「みるきーしーず○……なんで知って……」

血まみれの女 スゥッ

絹旗「浜面もメダパ○喰らって消しましたね。気持ちは分かります、えぇ超よく分かりますとも」

黒髪JC『んー……まださわりだったのになぁ。点数は――』

黒髪JC『――87点!合格っ!』

絹旗・滝壺「「点数高っ!?かなりの高評価っ!?」」

絹旗「いやいやいやいやっ!待って下さい!超待って下さい!どっからツッコんだらいいのか分からないですし!」

滝壺「……ボケに徹してたきぬはたがつっこむ……異常事態……」

フレンダ「……ね、分かった訳よね?あたしの言いたかったことは!」

絹旗「い、いえでも!」

フレンダ「あの子は学園都市のボケが凝縮して人の形を取ったとか、元々はゲストの筈なのに人気が出過ぎてレギュラーになったとか」

フレンダ「結局そういう星の下に生まれた子であって、あたしらに敵う相手じゃない訳。わかる?」

絹旗「ですがっ!」

フレンダ「まぁ、ね。ぶっちゃけ殴り合ったり罵りあったり、こっちのペースへ引き入れたら勝つのは簡単な訳」

フレンダ「『アイテム』だけじゃなく、シタッパーズの浜面にだって負ける訳。ま、相手はJCだしね」

フレンダ「でも、それをしたら!あたしらみたいなプロが素人相手に本気出して時点で、もうそれは結局負けてんのと同じ訳だし!」

フレンダ「そして何となくだけども!仮にそんなバイオレンスなことになったら、どこからともなく助けが現れて返り討ちになりそう……!」

滝壺「……つまり、超”もってる”子……?」

絹旗「もうそこまで行くと能力って気がしますけどね……いやでもそこまではないかなぁ、と」

フレンダ「じゃ試してみなさいよ!最後のドッキリ発動させて!あたしは責任取れないけどねっ!」

絹旗「……なんかもう数々の奇跡というか、ボケっぷりで恥ずかしいんですが、最後のドッキリを超やっちゃって下さいな」

浜面『……』

絹旗「『はまづらー?超聞いてますかー?もしもーし?』」

滝壺「どうしたの……?」

絹旗「あぁいえ、応答が突然途絶え――」

ガチャッ

ジャージの少女『――何やってるんだ、お前はっ!』

黒髪JC『あ、この間助けてくれた人』

ジャージの少女『だからあれほど知らない人間についていってはいけないと!』

黒髪JC『違うって!これはね、短時間でモニタリングすると稼げるバイトで』

ジャージの少女『そんな割のいい仕事なんてある訳ないだろっ!?……もういい、行くぞっ!』

黒髪JC『ちょっ!?引っ張らな――』

ジャージの少女『――あぁ、あと貴様。そうだ、そこで見てる貴様らだ』

絹旗「カメラ目線で……超何でしょうね。隠しカメラ見つけましたか」

ジャージの少女『一度目は警告、二度はない。憶えていろ――』

滝壺「きぬはたっ!窒素装甲……っ!」

絹旗「――了解……ッ!」

ジャージの少女『偉大なるテペヨリョトルに言上仕る。永夜の山彦、太陽へ向かって跳ねるジャガーよ――』

ジャージの少女『――山に座す九柱の山神は里へ下りて贄を探す、その顎は天を欲す地割れとなる――』

ジャージの少女『――見てはならぬ、遭うてはならぬ、その姿を目にした者、即ち――』

ジャージの少女『――”もって”行かるぞ……ッ!!!』

プツッ、ボウッ!!!

滝壺「もにたーが割れ――」

絹旗「――って超効かないんですけどね」 パキーンッ

滝壺「……ないすふぉろー」

絹旗「いえいえ、滝壺さんが感知……じゃないですね、何か予感でもあったんですか?」

滝壺「あぶないな、って」

絹旗「遠距離系の……電気系ですかね。モニタを割って破片を飛ばすなんて、超良い趣味してるじゃないですか」

フレンダ「……分かったでしょ、あたしが危ないって言った訳を」

絹旗「なんですか、本当にあれ」

フレンダ「……あくまでもあたしの勘だけど、巻き込まれ体質&ヒロイン体質な訳」

フレンダ「だからアホみたいなコネクションで!きっと今後の人生もナメくさって生きると思う訳よ!」

絹旗「なーんか超変な落とし穴があるんですね。ちょっと勉強になりましたむ

フレンダ「ま、あたしから言えるのは、仮に幽霊になったとしてもあのこのところだけには行かないって訳」

フレンダ「だって散々ネタにされてイジられて終わるから!悲壮感の欠片もなくコントになるっ!

滝壺「笑いのかみさまとか、幸運のかみさまにも守られた……強運、だね」

ファミレス店員(通信機)『ごめん。今の話を詳しくっ!幸運の神様の力を待っている人がいるんだっ!』

フレンダ「だからアンタはいっちょ噛みして来ないでよ!?なんでこっちと音声繋いでんの!?」

ファミレス店員(通信機)『何か今、廊下でスゲー音して出てみたら金髪の男の人倒れてんだけど。これ、どうすりゃいいの?』

絹旗「『……まぁ詳しくは、ソイツを超叩き起こして聞いてくださいな。多分次の章では何事もなかったように復活してるでしょうから』」

フレンダ「扱いが雑よねっ!今に始まっちゃったことじゃないけど!」



――ファミレス

絹旗「――さて、何か妙に変な間が空いてしまった感がしますが、もうちょっとだけ超続きます」

滝壺「それふらぐ……」

フレンダ「てか結局今もひょっこり連載続けてる訳よね?アニメやら映画にもなっちゃってる訳だし」

絹旗「個人的には中の方が監修&指導をされているので、問題はないと思いますよ。ただ超ご新規さん取り込み、はちょっとアレかなぁと」

フレンダ「元ネタ知ってない人は辛い訳よね。まぁ今のから始める人は少ないと思うわ」

絹旗「ま、そんな訳で私達も超黙ってはいられませんよっ!初登場となる『暗部抗争編』も多分するでしょうしテンション超上がりますとも!」

滝壺「いえーい、あげあげー」

フレンダ「いや無表情&ローテンションで喜ばれても……ま、まぁあたしら『アイテム』の出番よねっ!」

絹旗「ついにフレンダがフレ/ンダされるシーンが地上波に乗ります!超おめでとうフレンダっ!」

フレンダ「めでたくない、超めでたくない訳なんですけどっ!?」

フレンダ「てゆうかこの先そういうオチになってんの!?まだ脚本貰ってないからわっかんないんだけど!?」

絹旗「――あ」

滝壺「あー……」

フレンダ「いやそのマジっぽいリアクション何よ?え、前っから言ってるのドッキリじゃなかったって訳!?」

絹旗「この後フレンダさんはどんな運命を辿るのか、超ご期待!

フレンダ「それあたしが”身をもって知る=死ぬ”って意味よね!巻き込まれ型都市伝説と同じで分かったら死ぬ系の!」

滝壺「かんばれふれんだ……最近生死の境もあいまいになってきたし、展開次第でわんちゃんある……!」

フレンダ「人の人生一発屋芸人みたいに言わないでくれるっ!あたしだって真面目――には、そんなに生きてないけど大切なもんだってあるし!」

絹旗「超大事に育てているシーモンキーでしたっけ?」

フレンダ「そーそー、このー水槽から覗くねーキモカワイイエラがいいのよ――つてバカっ!?あたしが一度でもシーモンキーの話振った訳かっ!?」

滝壺「じゃあ妹さん……?」

フレンダ「まぁねー、目に入れても痛くないぐらい可愛い可愛い――って違うわよっ!?あたしに妹なんていない訳だし!」

絹旗「いや、今更超取り繕うとしてもちょくちょく言ってますしね。生きた豊胸マシーンのことを」

フレンダ「やめなさい。あたしに肉親はいないけど、人の妹を豊胸マシーン呼ばわりは。最近嵩増して困ってんだから」

滝壺「きょういくに、悪そう……」

絹旗「フレンダの個人情報はさておき、我らが『アイテム』の新メンバー選抜を超続けたいと思います」

フレンダ「……なんかもう企画自然消滅でいいんじゃないかなぁ、と思わなくもしたりする訳なんだけど……」

絹旗「もっとフレンダは超真剣になるべきですよ!未来を変えないと!」

フレンダ「人の生死はイジってはいけないと思う訳。倫理的な問題ですねっ!」

滝壺「『りんり?なにそれ新しい食べ物?』上等の、がくえんとしで言っていい台詞じゃないと……」

絹旗「……えぇまぁ私たちもこういう稼業をしている以上、やはり生き死にとは常に超背中合わせですよね。ある程度は選択肢があったとしても」

絹旗「ですが人間が生きて生活している以上、肉体の死こそが全ての死とイコールとは繋がらない訳でして」

フレンダ「あれかな。上手い事言って誤魔化そうとしている訳かな?」

滝壺「……『ふれんだは私たちの心の中に生きている』、ってオチだと思う」

絹旗「――滝壺さんには腹パン入れられないので、取り敢えずフレンダおなか出してこっちへ来て貰えますか?」

フレンダ「あたし何も言ってないじゃないっ!?つーか心の中で生かすぐらいだったら、その優しさを今発揮する訳!ナウ!」

フレンダ「そんな人が死んだ後に本人不在のままキャラがどうって言われても困るわ!だったら大事にしなさいよ!今大事にしなさいよ!」

絹旗「いや、ですから将来の悲劇を避けるためにも新メンバーの超募集を」

フレンダ「よぉしっ頑張る訳!はりきってヒューマンシールドを形成していくわっ!」

滝壺「……仮に集まったとしても、藁の楯同士で『どうぞどうぞ』的なオチになるだけだと思う、けど?」

絹旗「前回までのおさらいをしますと、現エントリー者では上からファミレス店員の17点でダントツ」

絹旗「次点で委員長さんアンド黒髪JCの採点不可能で並んでいるという、超接戦な感じですよね」

フレンダ「この企画の頭が悪すぎる訳。これもう成立してない訳よね?」

滝壺「……全員が、等しくイロモノ……」

絹旗「能力者は一芸特化以外にいない!と、私は超主張したいですがね」

フレンダ「え、そうだっけ?麦野は攻撃特化だけど、レベル5なんか万能型多い訳じゃないの?」

滝壺「て、言ってるけど、どう……?」

絹旗「私達よりも滝壺さんの方がよりレアですし、秘密開示のランクも高いんですが……まぁ知ってる範囲で言えば」

絹旗「第一位はベクトル”しか”扱えない万能型。第二位は謎物質の精製”しか”できないこちらも万能型」

フレンダ「待って。”しか”なのに万能型?」

絹旗「能力を超応用することで結果的に万能型、ですね。柔軟性では第三位もそうですし」

絹旗「麦野と第五位は特化型、ていうか運用が絞られるだけかもしれませんが」

フレンダ「つーことは、アレか?結局あたしらは全員特化型集団って訳?」

絹旗「オフェンス麦野、ディフェンス私、サーチャー滝壺さん、賑やかしフレンダの四段重ねでお送りしています」

フレンダ「異議あり!役割分担がおかしいと思います!最後の人が!」

滝壺「オチ担当……」

フレンダ「あたしの、味方は、いないのかっ……!?」

絹旗「シタッパーズでは上位能力者へ盾にもならないどころか、超下手すれば日和って敵に回りかねませんからね」

滝壺「逃げる、のは……いいと思うよ?」

絹旗「概ね同意ですが、それでは私たちの問題解決にはならないんですよねぇ」

フレンダ「――成程っ!そういう深い観点から『アイテム』の新メンバーを入れるって訳ね!」

絹旗・滝壺「「え?」」

フレンダ「え、ってなによ。えって!」

絹旗「……いいですかフレンダ、超よく考えて下さいよ」 ポンッ

フレンダ「何よ急に近寄ってきて、つーかここは肩に手ぇ置くシーンじゃないの?なにアンタ人の鳩尾に拳突きつけてんの?寸勁?」

絹旗「麦野も相当アレですが、上位ランカーは相当バケモノが超揃っています。第一位然り第二位然り」

絹旗「モンハ○に例えるならばリオレイ○狩りへ行くのにアイル○が千匹集まっても瞬殺されるでしょう」

滝壺「だから……下の人たちは戦力外。にげるのが、ただしい……」

フレンダ「巨大武者アイル○だったら、まだ勝利はゼロじゃないと思う訳だけど……」

フレンダ「てか第三位は?あたしが言うのもなんなんだけど、あたしだって結構追い詰めた訳だし!」

絹旗「あぁフレンダが爆弾回収ド忘れして、麦野に『汚ねぇ花火だぜ』されそうだった件ですね」

フレンダ「言わないで!今も思い出すと震えが来るんだから!」

滝壺「傍目から見ると禁断症状……」

絹旗「そうですね。滝壺さんと私がいなかったら、今頃どんな超エロい目に遭っていたのか……」

フレンダ「滝壺はともかくあんたは鼻で笑って楽しんでなかった?あたしの記憶と違うな!」

絹旗「まぁ第三位はその超ヌルい性格のせいで、『こちら』側での評価はそれほど高くはないですね。実際フレンダが追い詰めたのも事実ですし」

フレンダ「ほーら!っつーか麦野の方が強いし!」

絹旗「それも私は同意を示しておきますが――対応力・応用力が超エゲツねぇと私は思うんですよ」

フレンダ「ん?それケンカには応用できなくない?」

絹旗「麦野並の戦闘能力に滝壺さん並の……よりは、流石に何段か落ちるでしょうが探査能力を持ち、フットワークも軽いニンジャ的な相手」

絹旗「ついでに能力なし状態で遊撃のフレンダとタメ張れる身体能力に機転がきく、と」

絹旗「なんでもアリアリルールだったら、闇討ち・暗殺・広域攻撃も含めれば超面倒臭い相手ですよ。あの貧乳」

フレンダ「てめーを棚に上げておきながらスッゲーこと言い出した訳だなこのオンナ!」

滝壺「……あっても邪魔、なだけだし」

絹旗「滝壺さんは後でガラスを引っ掻く音を超聞かせるとして、タチが悪いのが常盤台のテレポーター」

フレンダ「風紀委員のエースな訳か」

絹旗「極端な話、爆発一秒前の爆弾持って現れてハイサヨウナラ。寝てようが起きてようが関係無く、これだけで大抵の相手は詰みます」

絹旗「幸い私の防御力があるため、通用はしにくいでしょうが、そこへ第三位の攻撃力がプラスされると、ですね」

フレンダ「……敵に回すと厄介な訳だ」

絹旗「あとこれは未確認情報、というかホラ話の類なんですが……ブラックホールってご存じで?」

フレンダ「知らない人のほうが少ない訳。あれでしょ、超重力のダストホール的な」

絹旗「はい。それがテレポーターの力で作成可能だ、と」

滝壺「……嘘、だよね?」

フレンダ「できないの?だって宇宙にはあるんでしょ?銀河のどっかには少なくとも」

絹旗「私たちのいる銀河にはどうかなー、とされていますが、まぁホラ話でしょうね。もし仮に作っていたら地球は終わりですから」

フレンダ「……ん?サラッと今変な事言わなかった訳?」

絹旗「詳しくは分りませんが、そんなもんまかり間違ってできてしまったら地球呑まれて終わりますから。だからホラ話だと」

フレンダ「そうかなー?あたしは能力者も充分胡散臭いし、できてたって覚悟しといた方がいいと思う訳よー?いざって時のために」

絹旗「ともあれ。そんな訳分らずの連中の相手するためには、我々も戦力増強を計る必要が超あるのですよ!」

フレンダ「うん分った!そうよね、あんたの言ってることは明らかに後付けだけど正しいと思う訳!」

フレンダ「でねも絹旗!そのわっけ分らん相手をするのに、ファミレス店員や黒髪JCじゃ結局役に立たないと思う訳!最初っから分ってたけどね!」

絹旗「ふっ、本当に?あなたは本当に思うんですか?」

フレンダ「ってことは――まさかっ!?あぁ見えて特別な能力者だったり!?」

絹旗「あ、いえ、街角で適当に声かけてきただけですけど?」

フレンダ「キャッッッッッッチボォ!(※巻き舌)言葉のキャッチボールをしてるはずなのに、あんたは全力で暴投しやがる訳だ!」

絹旗「まぁまぁ今までのが前座、これからが超本番だと言えるでしょう!」 クワッ

フレンダ「もう誰も信用できない。特にあんたはそれもう前フリでしかない」

絹旗「そう言わずにモニタを超ポチッとな、と」 ピッ

滝壺「あ……新しいのに交換してたんだ……」

絹旗「前回のラストで謎能力に潰されましたからね。電気関係でしょうが、世界はまだまだ超広いですね」

フレンダ「……あたし的にはあの子が帰ってくれたようで、いいんだけどさーぁ?」

絹旗「あ、いえ。控え室にスタンバってますけど?」

フレンダ「帰れよ!?あんだけ脅かされて――ってちょっとでも怖がってなかった訳だけど!それでもあの展開だったら帰りなさいよ!」

絹旗「しかもジャージ女と一緒に、です。候補者が増えていいこと尽くめですよね」

フレンダ「……前っからちょっと不思議に思ってんだけど、あんたの能力って物理防御だけじゃなくてMDFも上がってない?耐久度ハンパない訳よね?」

滝壺「すーぱーあーまー……状態変化無効……羨ましい」

絹旗「人をジャガーノー○呼ばわりは止めてください。タイマンだったら、まぁなんとか勝てる自信はありますが」

絹旗「ともあれモニタ復旧の時間稼ぎも終わったところで、刮目して見よ……ッ!」

フレンダ「それ言う必要なくない?結局『前のチャプター終わって完全リセット』で良かったと思う」

アフロ『――』

フレンダ「変化球来たァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?オッサンじゃん!?」

絹旗「ふっ、どうですかフレンダ!?シタッパーズのマッチョが選んだ人材はっ!?」

フレンダ「いやだからさ、ね?今までのエントリーは、まぁいい訳よ?中高生ぐらいだったし、あたしら的にも同世代って訳だわ」

フレンダ「ただこれは!この人『アイテム』入れたら平均年齢グッと上がる訳!それもう『暗部』つっていいの!?」

滝壺「年齢制限は……ない、よね?」

フレンダ「そういう問題じゃない!想像してみなさいよ!絵面的にこのオッサンがあたしらと並んで――」

フレンダ「――『これが”アイテム”だ……ッ!』とかキメ顔で言うんだから!」

絹旗「超何となくですが、このオッサンよりもちょいオッサンが未来で言いそうな台詞かなぁ、と」

滝壺「はまづらはオッサンじゃない……この間ウィキ見たら『18歳未満』だってしって一時間ぐらいフリーズした……!」

フレンダ「固有名詞言わないまま”ちょいオッサン=浜面”だって分った時点でもう、自覚はあるって訳よね?」

フレンダ「てかツッコミが追い付かない訳!ファミレス店員聞いてるんだったらこっち来なさいよ!あんたの仕事が待ってんだから!」

浜面(通信)『あぁソイツ今黒髪JCとなんか盛り上がってるぜ。バーチャなんとかって』

フレンダ「ハブられた!あたしらから不参加(※11月9日現在)だからって調子ぶっこくんじゃない訳!」

フレンダ「てか電脳的に相性抜群なのはあんたでしょーが!こんなところで油売ってないでさっさと中の人パワーで出場枠かっ攫ってきなさいよ!」

浜面『……俺、そろそろ怒ってもいいと思うんだ』

絹旗「分りました。浜面は現在の境遇に不満があると上に超掛け合っておきましょう」

浜面『毎日毎日エロ可愛い子達に囲まれてハッピーだなっ!こんなに幸せで俺もう死ぬんじゃうかもしれないぜっ!』

フレンダ「浜面の生死に興味はない訳だけど……これ、アフロだし、オッサンだしアフロな訳よね」

絹旗「二回アフロ言いましたよね。まぁ言いたくなる気持ちは分りますが」

フレンダ「確かにキャラ濃い訳だけども!ガーリィチームにコイツ入れんのは抵抗がありすぎる!せめてティーンだったら性別は目を瞑るけども!」

絹旗「……いや、でもよく超見て下さいよ。あの筋肉のつき具合」

フレンダ「背ぇ高いしどっちかって言えばひょろってしてない?」

絹旗「いえ、これは実戦的な鍛え方をしていますね。腕の太さ見て下さいよ」

フレンダ「あんた筋肉フェチ的な――ごめん謝るから寸勁はやめて?アバラもう折りたくないから」

滝壺「ながそで、着て隠してる……?」

絹旗「アスリート的な鍛え方ですよ。全体的にバランス良く、かつ上半身の方が超酷使している感じで」

フレンダ「あー……『ボディビルダーの筋肉は見せかけの〜』みたいなのじゃないって?」

絹旗「一応ビルダーの人にも配慮して断っておきますけど、筋肉は筋肉ですんでビルダーと素人がケンカしたら前者優勢に決まっています」

絹旗「しかしながら武術で鍛えた身捌きと、筋肉を魅せるために鍛えたやり方では前者の方が”実戦的”ですからね」

滝壺「……んー。何やってる人、だろ?」

絹旗「長距離ランナーと言っても超それっぽいですし、短距離選手でも、あー分かるみたいな」

フレンダ「ただの体格の良いオッサンってオチは?言うほど、存在感?みたいな、オーラは出てないって訳だしさ」

絹旗「あぁそれ私も思いました。アメコミみたいな濃いキャラの割に存在感が希薄なんですよね、人混みで目を離したらすぐ見失いそうな」

滝壺「能力……な、はずないか」

絹旗「そこそこ名の通ったスキルアウトか、”外”のヤクザか。まぁ今回のトライアルで一番アリ、ですね」

フレンダ「そしたらますます無理筋じゃないの?今からするのってネゴシエーションじゃなくてバカ企画な訳よね?」

絹旗「ドッキリで意表を突いたところに私が超ボコって畳みかければ、説得はスムーズ行く筈!」

フレンダ「訴訟沙汰かな。控えめにフォローしても結局文明人とは程遠い訳」

滝壺「――あ、二人とも。見て」

絹旗「何か動きが。あ、ケータイ使ってますね」

アフロ『――だから何度も言ってるのよな!あの人を失望させるような真似は俺が許さんのよ!』 コココンッココンッ

フレンダ「声渋っ!?」

絹旗「学園都市は年齢不詳が結構いるんで、喋ってみないと実年齢が超分からない――ん、ですが、いざ聞くと結構な……」

フレンダ「てかノイズ入ってんですけど、何?ジャマー?」

絹旗「いや、ターゲットが机を指で叩いてる音ですね。正直あまり品は宜しくないかと」

滝壺「……うーん……?」

アフロ『――あぁその件は任せて欲しいのよな!何としてでも叶えてみせるのよ!』 コツコツツッ

ピッ

絹旗「あ、終わりましたね」

フレンダ「意味不明の……うーん、なんかこう組的なシノギってヤツ?あんま関わらない方が良いと思う訳――滝壺?」

滝壺 キュッキュッキュッ

絹旗「紙ナプキンに何書いて」

滝壺「……今の、こつこつ、特定のパターンがあった。解析したら、規則性が分かった、みたい……」

フレンダ「ってことは……会話聞かれてんの分かって――いやぁ、ない。まさか、ねぇ?」

絹旗「内容次第、でしょうか。このアフロが外からの産業スパイだったら可能性は。てかなんて言ってました?」

滝壺「えぇと……『大天使エロメイドと大魔神妖精堕ちエロメイドを両方ゲットしたんだけど、お土産分まで遣い込んじまった、なのよ』」

滝壺「『だから至急俺の口座に振り込んでくれてると嬉しいのよな!』……だって」

フレンダ「タキツボー、あなた疲れてる訳よ」

絹旗「そうですね滝壺さんに頼りっきりってこと、多かったですから。今度四人でゆっくり旅行にでも行きましょう」

滝壺「ボケてないのにこのしうち……でも、優しさは素直にうれしい」

絹旗「――と、この隙を突いてドッキリ1、ゴーですよ超浜面!」

浜面『だから俺の名前をスケールアップさせんな』 ピッ

ティッシュ箱 ヒラッヒラッ

フレンダ「絵が地味だわ、最初から盛り上がりの欠片もなかったのに、これはこれで面白そうってハマつてるあたしがいる……!」

滝壺「きぬはたは、シュール属性高いから……」

アフロ『――お』

絹旗「あ、超ヒット」

アフロ ジーッ

フレンダ「観察してる観察してる。超見てる訳だけど、こっからがどう動くかよね」

アフロ『――く』

フレンダ「笑った!?……ってリアクションおかしいわ!」

滝壺「や、ちがうふれんだ……!」

アフロ『――く、空調よな!空調!』

フレンダ「めっちゃ動揺して取り乱し始めた!?」

アフロ『おば○なんてなーいさー♪おばけなんてうー○ーさー♪』

滝壺「子供の定番そんぐまで……!」

絹旗「何でしょう、この期待を裏切られた超ガッカリ感は」

アフロ『だけどちょっとだけどぼーくだって……ゴニョゴニョ♪』

絹旗「しかも途中かウロで誤魔化しましたね。超誤魔化されてませんが」

フレンダ「中止に!もう痛々しくて見てらんないから中止にするべきよ!」

フレンダ「オッサンがみんなのう○歌うシーンなんて!絵が内容に耐えられない訳!」

絹旗「待って下さいフレンダ!」

フレンダ「なによ!これ以上引っ張ったって路肩に乗り上げたのが大事故に発展する訳だし!介錯してあげんのも優しさよコレ!」

絹旗「このアフロだって矜持というものはある筈ですよ!男性なんですからプライドは超あるに決まってます!」

絹旗「ここで終わらせてしまったら良いところないまま終わりじゃないですか!だからここは超続行すべきです!」

滝壺「……で、本音は?」

絹旗「人が困るリアクション、超好物です」 

フレンダ「鬼っ!悪魔っ!高千穂!あんたには人の血が流れてない訳かっ!?」

絹旗「鬼に遭うては腹パン入れ、悪魔に遭うては腹パン入れる。『アイテム』の理ここにあり……!」

フレンダ「通り魔かな」

滝壺「……むぎのの悪影響が……!」

絹旗「――では第二のトラップ、発動!」

フレンダ「追い打ちに一切躊躇がない訳よねっ!」

滝壺「……ないす……!」

浜面『あいあいマムー』

血まみれの女『……』

アフロ『――』

フレンダ「あ、気づいてない、かな?」

絹旗「ですかね。つーか何やってんでしょう。浜面ー、マイクの超感度上げて貰えます?」

浜面『うっす』 ピッ

アフロ『……ナイスリアクションなのよ……!』 グッ

絹旗「ガッツポーズ……あれ?」

浜面『ボス−、扉ドンでもすっかい?』

絹旗「あ、それで超お願いします」

浜面『あいよ――ドンっと!』

ドンッ

アフロ『――お?』

血まみれの女『……』

滝壺「ひっと、したね……」

アフロ『あー……はいはい、うん、アレなのよ分かってる分かってるのよ!全てはマルッとお見通しなのよ!』

滝壺「今や懐かしいトリッ○……」

アフロ『じゃあアフロっと?』

フレンダ「ちょっと意味が分からない訳よね。つーか不自然に会話を繋げないで!」

絹旗「今のは滝壺さんの能力が超アレした感じであって、基本的にはノーツッコミで」

アフロ『憶えてるのよ!アレよな、五反○のキャバクラの春香ちゃんなのよな!』

血まみれの女『……』

アフロ『いや違ってた!思い違いだった!じゃあブクロのガールズバーの智恵ちゃん、で合っているのよ……?』

血まみれの女『……』

アフロ『分かってた!違うってのは分かってたのよ!憶えてるけどちょっと待つのよな、あぁそれはもうマッハで思い出すのよ!』

フレンダ「あー……心当たりあっちゃった訳かー」

滝壺「だから……リアクションがかじょう、うんまぁ……応援はできないかな」

絹旗「……」

フレンダ「絹旗、気を確かにしなさいよ!帰って来て!」

絹旗「あ、はいダイジョウブです。ちょっと大人の汚さにめまいが」

フレンダ「いやこれが普通じゃないから。例外だから」

絹旗「あ、すいません。私ちょっとキ×××潰してきますんで」

フレンダ「本当に帰って来なさいよあんた!?罰ゲームにしたって重すぎる訳だしっ!?」

アフロ『――聖子、ちゃん……?東北の港町で出会った子、なのよ……?』

フレンダ「もう既に都内脱出してる訳。どんだけ自覚あんのよ」

滝壺「男は……渡り鳥−、女は−、みなーとー……」

絹旗「演歌でありそうですよね」

アフロ『神戸の――はっ!?これはまさか五和の生き霊に他ならないのよな……ッ!!!』

絹旗「超盛り上がってますが、もういいです。つーか超ガッカリです、えぇ」

フレンダ「一応逃げ出さない分だけ好感はある訳だけど……あ、最後のドッキリはしないの?」

絹旗「あまり期待はできませんが、一応やっときます?浜面ー、超ヨロでーす」

浜面『あいさー』

フレンダ「てかさ、気になってたんだけど最後のドア開かないのってどういう仕組みな訳?鍵でもかけてんの?」

絹旗「浜面にドアノブを、こう両手でグリップする感じで」

フレンダ「超物理じゃん。これ以上ないほどにアナログな!」

アフロ『さってと。そろそろ――ん?』

浜面『』 カシッ

アフロ『よっと、な』 ガチャッ

浜面『おぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』 ドタッ

アフロ『お、ドアの前で危ないのよな。気をつけるのよ』 ポンポン

浜面『あ、あれ……?』

絹旗・フレンダ「「……」」

滝壺「……どう、したの?」

絹旗「いや今、信じられないものを見たような、つーか見ましたね。超なう」

フレンダ「片手で、ドアノブ捻ってた訳、よね?こう、片手で、ぐいっと」

絹旗「アホとはいえ大の大人が両手でホールドしつつ、かつ全体重をかけて外開きのドアを超押さえていたのに……アホとはいえ!」

フレンダ「アホ二回言う必要なくない?確かにアホだけど」

絹旗「腕の力だけで大人一人分の体重押し退けてんですよ?、どんだけの腕力あれば可能かと」

フレンダ「実用的な筋肉、だっけ?絹旗の推測が超アタリって訳かも……!」

絹旗「ハズレと思いましたが、最後の最後で超アタリ引いたかもしれません!このアフロも第二ステージで大いに競って貰いましょう!」

フレンダ「……ちなみに脱落者は?」

絹旗「浜面を超ボコにして帰っていった委員長さんだけ、ですかね」

フレンダ「脱落率低っ!?一人を除いて全員じゃない!」

絹旗「――風雲急を告げる第二ステージ!『アイテム』入団トライアルを、果たしてくぐり抜ける猛者は超居るのでしょうかっ!」

滝壺「まだちょっとだけ、続く……!」


−次のステージへ続く−

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