Category

Counter
Access Counter

On-line Counter



Clock(trial)

上条「デスゲームは突然に」〜バレンタイン募集企画〜



――とある高校 放課後

青ピ「――只今より第444回チキチキ・バレンタインモテモテ大作戦を話し合うんよ……ッ!!!」

土御門「あ、カミやんゴミ取ってくれるぜぃ?俺下まで運んでくるにゃー」

上条「いいよ悪いから。お前昨日も行ったし今日は俺が行くわ」

土御門「んじゃお言葉に甘えるぜぃ。机は先に並べとくにゃー」

青ピ「聞きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃや人の話を!?お前らとーちゃんかーちゃんに言われへんかったんかい!?」

吹寄「言われたわね、『お掃除の時間にはお掃除をしましょう』って」

青ピ「……ゴミ捨ててきまーす。ダッシュで行ってきまーす」

……

青ピ「では改めて第445回チキチキ・血のバレンタインモテモテ大作戦について!」

上条「名前変わってんだろ。血のバレンタインはあれだ、映画出るデスティニーがシードするやつ」

土御門「主人公が負けに負ける映画を見に行くのはちょっとアレだにゃー。『戦争を止めるためにはより強い力でぶん殴って、親友と合法的に兄弟になる』ってテーマだし」

上条「え!?今度の新作ってそんなことになってんの!?」

吹寄「なってたら逆に誉めてあげたいわ。あと旧作もそんな描写は一切なかった」

青ピ「アレンジや!原作と同じモノを作るのは二流やってボクの尊敬する助監督さんが言うてたもん!」

上条「それ爆死した勘違い男だろ。炎上した後、何やってんだろうなぁ。コネだけで食ってんだろうなぁ」

土御門「『ここで当てとけばマンガ原作来でしかし!』って思ったんだろうぜぃ。結果がみんなに笑われただけで、マーケティングとしては悪くはなかったにゃー」

吹寄「いや、失敗してたでしょ・本業で失敗してんのに副業で『どう?』みたいな勧誘が来るとか」

姫神「お疲れさまです。小萌先生に鍵届けてきた」 ガラガラ

青ピ「なぁ姫神はどう思う!?カガ○たんは今も泣いてるけどシ○きゅんはアレな上司のお陰でオールウェイズ泣いているよ、って!?」

上条「バレンタインの話どうした?あとそれアスラ○さん視点でマンガ化してっからな今」

姫神「何を言っているのかよく分からないけど。大体異性でマメるんだったら男子同士で恋愛すればいいんじゃ?」

青ピ「そっか……!その手が……!」

上条「やめろよお前?!このアホは顔さえ良ければどっちでも行くんだから!?」
(※2004年時点で「ショタも守備範囲」と公言していた豪の者)

青ピ「カミやんて――えぇ声してるんね?」 クイッ

土御門・吹寄・姫神 パシャッパシャッパシャッパシャッ

上条「俺から手を離して4m以上離れろ!あとなんで写真撮った!?」

青ピ「――ちゅーのはまぁ一応冗談として!今日はどうやったらパレンタインチョコ貰うかを教えてほしいんよッ……!」

上条「なんでだよ。俺たちで話し合っても意味ないだろ」

青ピ「その、心は……ッ!?」

上条「何故ならば俺たちはどっちかっちゅーと非モテ組へ入るから!どっちかっていえばな!地球をモテ・非モテに分けるのであれば!」

土御門「お前らと俺は違うにゃー。俺は既に一個が確保してあるにゃー」

青ピ「妹だろうがぃ!そしてお前んとこの妹は『材料費とバイト非だけ出すから!』ってお願いすれば作ってくれるって!」

上条「業務じゃねぇか。一応手作りかもだが、ケーキ屋さんでケーキ買って『手作りなの☆』ってドヤるのと同じ虚しさがあるわ」

青ピ「いいやん別にぃ!?ボクはただ気持ちだけでもいいんよ!?」

姫神「というか私と吹寄さんが三人には送る予定」

青ピ「二人とも優しい――幾らや!?幾ら払えばいいんや!?10万まで出すで!」

吹寄「ある意味クラス女子一同の総意よ。『あいつらウルセーから、ねっ?お友達の、ねっ?』みたいな圧力があったのよ」

上条「女子特有の同調圧力じゃないですかーやーだー」

土御門「ここで空気読まなかったらハプられるぜぃ。女子って怖いにゃー」

吹寄「誰のせいだと思ってんのよ!?つーかお前だ青ピ!他のアホ二人は実害無いけどアンタは違うのよ!」

青美「実害?実害ってなんですのん!?ボクがなんかしましたん!?」

姫神「他の女子にも聞いてはみた。吹寄さんがだけど」

姫神「『誰か青ピにバレンタインあげたい人いないの?いたら邪魔になるでしょ?』って。吹寄さんが聞いた」

上条「なんで吹寄の成果を強調してんだ?」

姫神「未だに他の女子と話すときには超緊張している」

青ピ「デカした吹寄!伊達に巨乳だけのことは――へぶらっ!?」 ボスッ

吹寄「あぁ!?なんだって!?」

上条「まぁまぁ落ち着け吹寄!相手が人間だと思うから腹が立つんだ!青ピだと思えばそこまで腹は立たない!」

吹寄「……そうね、青ピだからよね」

青ピ「なんて悲しいボクの扱い……!」

姫神「でまぁ。聞いたのは聞いた。吹寄さんが。するとこんな返事が返ってきた」

姫神「『そこそこイケメンだし声も良いしあげてもいい。だけど』」

姫神「『次の日から自宅周辺をウロウロしそうで身の危険を感じる』って」

上条「事実だな」

土御門「事実だにゃー」

青ピ「違うわボケ!?ボクは確かに風紀委員の職質回数トップランカーやけど法に触れるような事はしてへんよ!?」

姫神「と。意味不明の供述を繰り返しており」

青ピ「そんな時間あったら別の子ぉナンパするしぃ!そして貰ってみないことにはどう出るか分からへんしぃ!」

吹寄「明るい犯罪者なのよね。陽気で社交的なのにどこに地雷があるか分からない」

姫神「それ週刊マーダーケースファィ○で読んだ。サイコパスタイプに多い」

上条「はい、という訳で――解散!各自男子はバレンタイン当日までドキドキして過ごすように!まるで年末ジャン○買ったような気分でな!」

吹寄「ハズレフラグじゃない。額は大きいんだけど分母が多いから、一生買っても当らないと思うのよね」

姫神「何故かシミュレーターはよく当る不思議」

土御門「物欲センサーが起動しているかどうかの差だにゃー。当るときは一枚でも当るし、外れるときは外れるにゃー」

姫神「上条君は引きそうだよね。一等五億の一番違い」

上条「……見るか?」

吹寄「そんな見たら絶対に不幸になるわ!?てかそんな体験したら一生トラウマで宝くじ買えないでしょ!?」

……

上条「……」

御坂「――きて……よ!……ねぇっ!」

上条「ん……うん……?」

御坂「べ、別にあんたを起そうと思って声をかけたんじゃないんだからねっ!?」

上条「じゃあなんで呼んでたんだよ。発声練習か」

御坂「あ、起きた」

上条「ツッコんだら目が覚めたわ!つーか俺、なんで寝て……?学校から帰って、バスに乗ってた筈……?」

御坂「たまたま乗ったバスがテロリストのバスでそのまま誘拐されたのよ大変だったわね!」

上条「超早口!?つーかなんでそんな連中と接触してんだよ!?」

御坂「あたしはたまたまあんたを見かけてダッシュで飛び込んだらなんか超凄い能力者に不意打ちを食らってこんな所に二人で監禁されたのよ!」

上条「あれ、ビリビリさん?超説明台詞なんだけど、あれ?」

御坂「でも安心して!実は気絶したフリをして様子を伺ってたけどあたしに触ったのは全員女性の能力者で移動も台車だったから!」

上条「どういう組織?テロリストがお前のアイドル性に配慮してるってどういう相手なの?もしかして俺のアンチ?」
(※=御坂さんのファン)

上条「てか真面目な話、ここどこよ?なんかコンクリ打ちっ放しで背中痛いんだけどさ」

ボトッ

上条「……お?何か上の穴から落ちて――ザブトン?」

御坂「良かったわね!さぁ使いなさいよ!」

上条「あー、うん。なんか釈然としないものがあるが。あ、すみっこぐら○のだ」

御坂「あんたが気絶している間にこの部屋を調べてみたんだけど、逃げられそうな所はなかったわ!完全に閉じ込められたみたい!」

上条「そう、か?あっちの二つのドアが見えるんだけど」

御坂「あれは片方がお手洗いでもう片方が物資搬入用のドアね」

上条「トイレついてんの!?あぁまぁありがたいっちゃありがたいが、もう一つはそっちから出られないのか?」

御坂「そうね。鍵が閉ってて今の状態じゃ無理よ」

上条「へー……じゃあ鍵閉ってんのに、なんで搬入口だって分かったの?」

御坂「……か、勘?」

上条「謎は全て解けた――この中に一人、犯人がいる……ッ!!!」

御坂「そんなっ!?透明になれる能力者が!?」

上条「お前だよ。つーかいたらお前のソナーで分かるんだろうが」

ビッ、ザザーッ

初春(モニター)『――えーと、はい。お疲れさまです。ゴミのような企画に巻き込んでご愁傷様でした』

上条「やっぱりお前の関係者じゃねぇか!?ザルいわ!?騙すんだったらきちんと騙す!メリハリをつけなさいよ!」

初春『あぁ違います違います。私はAIによって作られた初春飾利ボットですので、人格はなく別の誰かが喋ってるのを変換して動画にしているだけです』

上条「また微妙にそれっぽいこと言って来たな!確かにHENTAI技術を結集させたこの街じゃあるかもだが!」

初春『はいはい西葛西西葛西』

上条「なんだニセモノか!本物だったら自分の古傷をエグるような真似はしないからな!」

御坂「いやあの、あたしが言うのもどうかと思うんだけど、初春さんもそろそろ、うん。許してもいいじゃないかな?」

初春『いい加減慣れましたよ。で、えーとお二人の状況を確認しますが、あれな組織に囚われてデスゲームに巻き込まれています』

上条「参加者少なくない?つーかそれがもし本当だったら俺たち二人を決め打ちで狙ってたって事だよね?」

御坂「ぐ、偶然だから!巻き込まれただけだから!」

初春『はいはい、うるさいですよ外野。あんまり言う事を聞かないと、えっと……「イーロン=マス○がシャ×やったっていいじゃねぇか!」ってコラ動画を拡散します』

上条「個人の自由の範疇じゃね?あとイーロン=マス○さんは現時点では認めてなかった、よ?多分」

上条「てかあのおっさんの情緒不安定さも、『あぁやっぱり』って感想以外なかったわ。驚きは特に」

御坂「外国人から見てそうなんだから、現地人だったら『キメてんな』って思われてたわよね。他にもそれっぽい人多いけど」
(※ウィル=スミ○なんか怪しいと思っています。感情の起伏が激しい)

初春『まぁ諸注意としまして、お手洗いはそちらの方で。また途中で気分が悪くなったら、その都度教えて頂ければスタッフが対応しますので』

上条「だからどういう状況?デスするゲームなのになんで参加者に優しいの?」

初春『それではデスゲーム開始……ッ!』

上条「おい聞けよ話!なんもかんも納得してねぇからなこっちは!」

初春『まずはファーストステージ――「手を、つないでみよう」です』

上条「園児じゃねぇんだよ!どこの世界に『死ぬかも……でも手は繋ぎたくない!』って思うアホいるの?」

初春『そんな事を言っていられるのも今の内だけですよー。繋ぐって言ったって簡単なのじゃゲームにならないじゃないですかー?』

上条「あぁまぁそうか。ヨガみたいな難易度の高いヤツ?なんでそんなん俺らがやらされるんのか謎だが」

初春『それは――恋人繋ぎです……ッ!!!』

上条「いつもより初春さんIQ下がってないか?ボットに言ったってしょうがないんだけど、君はこんなしょーもない企画に賛同するような子じゃないと思うんだよ?」

御坂「な、なんて怖ろしいゲームなの……ッ!?」

上条「あぁごめん、いたわ園児。もしくはこのザルい内容で俺の方を園児だと思ってんのかもだが」

御坂「パスする権利を行使するわ……ッ!!!」

上条「ルール説明は?俺一個もそんな話聞いてないんだけど、デスゲームでパスの権利ってあるもんなの?」

初春『他にはチャレンジ方式でビデオ判定を、アディショナルタイムで追加プレーがですね』

上条「はっはーん?さては初春さん興味ねぇな?野球とサッカーがごっちゃになってるぞ?」

御坂「次は……次こそは……!」

上条「いや普通は次がないんだよ?だってデスゲームなんだからな?本当だったらな?」

初春『デスゲーム、セカンッステージ――ポッキ○ゲーム……ッ!!!』

上条「合コンじゃねぇんだよだから!?まぁ確かにD×の俺からしたら難易度は上がってんのは上がってっけどもだ!」

上条「『デス』ってついてるゲームでポッキ○とか言われたら『えっ?』ってなるわ!誰だってな!」

初春『なんという浅はかな……これがただのポッキ○ゲームとでも?』

上条「ち、違うっていうのか!?失敗が致命的な怪我を負うような感じの!?」

初春『いや特には?普通のやつと大差無いですけど?』

上条「じゃあなんで浅はかっつったよ!?否定するんだったら最後までしなさい!」

初春『今のは会話の流れであって、「思っているんですか?」と確認しただけです。特に意図はありませんでした』

上条「あれこれもしかして俺の血圧上げて殺そうってゲームなの?久しぶりにツッコミ過ぎてノド枯れそうなんだけど」

御坂「――パス、二でお願いします……ッ!!!』

上条「ビリビリさん?まぁ俺も俺で『今日から履歴書に書く内容が増え・る・か・も☆』とか思ってはいたけど。リタイアするんだったら話し合いをですね」

初春『そこそこ足に来てんじゃねぇかこの童×が。あと履歴書に「ファーストキスの相手☆」という項目はありません』

初春『ではそろそろ最後のデスゲームに挑戦してもらいましょうか。ちなみにこれを失敗すると本当の意味でヤバいです』

上条「すいません運営の方、ゲームが不成立なのにペナルティを科そうってのはいかがなものかと思うんですが……」

初春『ノー、その意見は却下されます。プレイヤー同士のコミュニケーションを怠ったあなた責任が』

上条「ここから出たら出るとこ出るからな?」

御坂「ツンデレ風に言うと?」

上条「出るとこ出るんだからねっ!?――ってやかましいわ!?どんな風に言ったって法廷で再会しようって話だよ!」

初春『それではファイナルデスゲーム――「パレンタインにチョコを送ろう」……ッ!!!』

上条「ウルッセェな!?超ウルセぇな!ハードルが低いとは言わねぇけど死にはしねぇよ別に!?」

御坂「成功すると社会的にデスする可能性が……ッ!」

上条「あぁまぁご時世的に厳しくはあるが!塾講師とか校長とか、俺たちの想像を軽く上回ってくるけども!」

初春『ちなみに今のは「成功」と「性×」とをかけてありまして』

上条「初春さんはそんなこと言わない。あれだろお前?実はボットのフリしたご本人じゃなくて、本当のボットを佐天さんかイギリス人が成り済まししてんだろ?なぁ?」


-終-



【※告知】
バレンタイン緊急企画ではSSのシチュエーションを募集しています
今年もやりますネタに詰まったときには読者様参加企画

【誰】が【誰】へ【どんなバレンタインのプレゼントを持っていく】のかを明記すると、そのSSが出来るかも知れません

なお基本的な制限は以下の通りとなっております

・とある魔術の禁書目録・超電磁砲のキャラクターのみ。含む新約・劇場版
・多くてもトータルで10人(話)ぐらいなので、まぁ早い者勝ちでどうぞ
・募集期間は1月中ぐらい?場合によっては伸びます。縮みません

基本的に分かればオッケーです。例として、

【上条さん】が【浜面さん】へ【煉○さんの鬼×刀を持っていって、「サインください!大ファンなんですけど最近見ないですね!」】とイヤミを言いに行く
【絹旗さん】が【鳴護さん】へ【ギャラクシー街○の映画販促グッズ】をプレゼントしに行く
【絹旗さん】が【上条さん】へ【新スピンオフ超始まりましたが、頑張っていればきっときっといつかあなたも主人公になれますよ?】と煽りに行く

みたいな感じで↓に書いておくとその内容がSS化するかもしれません
あまり人が多かったら無作為に抽選となりますが、残念ながらそんな事態は一度もなく (´・ω・`)





inserted by FC2 system