初春「『新生ハッピーハロウィン団の恐怖、旧支配者たちの宴』」
――とある高校屋上
上条「――二週連続で呼び出しとはどういうことだコノヤロー!姫神が『被った……』って落ち込んでんだろ!?」
土御門「くっくっくっく……!それは俺らとは関係ないし、そこdisられるとあとから仕掛けた俺たちの方が凹むんだぜぃ……!」
青ピ「ふっふっふっふ……!そして『別に大した内容じゃないし教室で話した方が早くない?』って今ちょっと相談してたんよ……!」
上条「出やがったな我が学校の問題児その二とその三!今日はお前らの好きにはさせないぜ!」
土御門「問題児その一に言われたくはないんだにゃー――ってカミやん、俺たちがなんで呼び出したのか心当たりでもあるのかにゃー?」
青ピ「ふっ、それはカミやんに失礼ですやん?我らか心の友ならば分からへんはずはないんよ!」
上条「いやぁ大体想像つくっていうか、季節的にそろそろハロウインだし?あれだろ?お前ら今年も他人様のご迷惑になるよなアホ企画――」
上条「……」
上条「――うん?今年って……あれ?ハロウィン何回やって――」
青ピ「気をしっかり持ぃやカミやん!敵のスタン○攻撃を受けてんねんよ!」
土御門「きっと脱獄を止める能力ですたい!あんま一度に深く考えてないの方がいいぜぃ!」
上条「お、おぉ?そうだな、深くは考えないことにするけど……で、どうよ?つーかお前らもいい加減無駄に青春浪費すんのやめろよ」
土御門「くっくっくっく!よくぞ聞いてくれたにゃー!」
青ピ「ふっふっふっふ!その言葉を待っとぉた!いやマジで!」
上条「つまり?」
土御門・青ピ「――ネタがないんです……!!!」
上条「なんでだよ!?なかったら別に良い事じゃねぇか!?無理しようとすんなよ!?」
土御門「い、いや待つんだにゃー!俺たちだってその道のプロ!これでも計画は半年前から立ててたんだぜぃ!」
青ピ「まさに!ボクらの『ドキドキ☆あの子に生告白でハートげっちゅ大作戦』はほぼ用意出来とぉたん!」
上条「センスが昭和だしプロでもねぇよ。あれか?どうせ街頭インタビューして勘違いしてる男子見つけて玉砕させるんだろ?いいぞもっとやれ!」
土御門「カミやんカミやん本音が漏れてる」
上条「じゃない!いい加減にしないと、えっと……コラって言うぞ!やめなさいよ君たちって注意するぞ!」
青ピ「ほぼ止める気ないですやん。いや結構非モテ男子からは応援の声やらカンパも貰っとぉけど」
上条「活動資金の原資は俺らだったのか……!」
土御門「もう少しだったんだぜぃ!来たるハロウィンのために俺たちが一肌脱いごうとしたのに!」
青ピ「そやそや!そしたらある日、ボクとつちみーのトコにメールが、な!」
上条「メール?どっから?警察か風紀委員?」
青ピ「もっと怖いお人や……匿名やったけど分かるんよ」
土御門「「『次、同じことやったらスーパーハカーが全世界にあなたのエ×コラを拡散しますよ?』って脅されてて……!」
上条「なんてアホどもに効果的なハラスメント……ッ!!!」
青ピ「つまり逆に言えば『前と被らなければ何やったってええんよ?』って小粋な心遣いと言えなくもないん……!」
上条「さじ加減だよ?もしくは初春さんの身内にどれだけ被害が出たかで、お前らのリアル人生ゲームBANがお前らを待ってるよ?」
青ピ「脅迫が怖ぁて漢やってられるかっちゅーの!むしろ逆にあの子の住所突き止めたるわ……!くくくくく……!」
上条「おいリアルだからやめなさい。そういう犯罪多いんだから昨今は!」
青ピ「風紀委員の仕事で帰りが遅くなっても、家に帰るまではボディガードしたるわ……!」
上条「良い人か。あ、いや違ったストーカーか」
土御門「まぁマジモンのストーカーは『ガードしてる俺って尊い!』とか思ってそうなんだにゃー」
上条「青ピは気をつけろよ?『イヤです・ダメです・気持ち悪いです』って言われたら、額面そのままに受け取れよ?」
青ピ「ボクは基本女の子の嫌がることはせぇへんよ!?そんな時間あったら他の子ぉ口説くだけで!」
上条「まぁ一貫してるっちゃしてるけど……」
土御門「まぁそんな訳でにゃー、カミやんの知恵を拝借したいんだにゃー」
上条「あー、アホ活動をやめるつもりはない、と?」
青ピ「ボクらに撤退の文字はあらしまへんで!後ろを向いて全力ダッシュならようしますけども!」
上条「それ以前にお前はちょっと懲りろ」
土御門「まぁカミやんにはぶっちゃけるとカンパ代金が貯まっちまって、なんかしないと悪いんだにゃー」
上条「募金すれば良くね?今だったら病院関係へ匿名で振り込めば文句は言えないと思うわ」
青ピ「ちなみに貰とぉたのはこれだけ」
上条「え!?チューバ○ってこんなに儲かんの!?」
土御門「プラスして別アプリでお布施システムが搭載されてんだぜぃ。生放送でリアル課金してくれたユーザーさんには『ありがとう○○さん』って読み上げれば更に増える!」
上条「お前らって流行りもんを悪用するのホントに得意だよね。その無駄な行動力をどっかに寄付とか出来ないかな?」
土御門「そういうなにゃーカミやん。実は俺ら独り立ちしたら法人立ち上げて商売しねぇか、って話をしてるんだにゃー」
青ピ「そうやで。一見アホっぽく見える行動やけど将来への布石みたいなもんだにゃー」
上条「キャラ間違ってるぞ青ピ。将来?マジで動画配信で喰ってくつもりか?」
土御門「……いいや、夢はもっと広大だぜぃ!オーナーを募って出資させて投資!そして莫大な利益で楽しくやるつもりだぜぃ!」
青ピ「そやそや!あ、良かったらカミやんも参加しせへん?三人でやったら楽しいし!」
上条「俺?いや俺はお前らみたいなスキルは無いしさ」
青ピ「やったら代表!顔役でやったらええですやん!小難しいことは裏方のボクら任せぇ!」
土御門「いい考えだぜぃ!俺たちのまとめ役としてカミやんがいてくれると心強いにゃー!」
上条「そ、そう?」
青ピ「CMとかバンバン出てぇな、『T=カミジョーがオオスメする信頼の和牛投資プラン!絶対に儲かる秘密がここにある!』的な!」
土御門「もしくは『住宅オーナーになって楽に稼ぐ!土地を持て余しているカモネギさんいらっしゃい!』」
青ピ「カミやんが札束風呂に浸かるゲスい写真で好感度アップ!社長自らCM出演で話題性もかっさらうで!」
土御門「でもワイドショーに詐欺商法の主犯として取り上げられて、その場で起死回生の一発ギャグを敢行するんだにゃー!」
青ピ「『――この度は王賀○さんが不祥事を起こしてしまい真に申し訳ありませんでした!でも彼を責めないであげてください!ただ若い子が好きなだけだったんです!』」
上条「夜○ちゃんはそんな事言わない!そして俺イケニエじゃねぇか!?なんかあったら被害担当する係の!」
土御門「カミやん、こう考えるんだ――カミやんはタンク役、だと」
上条「言い方変えただけで同じだわ!最前線に立ってフルボッコされろってことだろ!?」
青ピ「まぁそないなカンジでボクらの活動も煮詰まっとぉカンジやね。不本意ではあるけど」
上条「お前らの詐欺計画はあとでとある風紀委員さんへチクるとして、出資されてんのも気楽じゃないんだな」
土御門「金が動いとるだけより生々しいとも言えるぜぃ。同業他者への嫌がらせや嘘の違法通報なんぞ日常茶飯事だにゃー」
上条「なんでお前ら非日常を切り売りしてんのに夢がないの?お前らを推してる俺たちは一体何が楽しくてやってるの?」
青ピ「ある意味『こいつらよりはマシ』って悲しい確認作業かもしれへんよ?笑われてナンボの職業やさかいに!」
上条「プロじゃねぇよ学生だよ。そしていつかネットの海へ放流された個人情報って稚魚が、クジラになって襲い掛かってくるんだぞ?いいのかそれで?」
青ピ「いやでもそれ言うんやったらカミやんも」
土御門「おい!」
青ピ「あぁ!ゴメンゴメン、なんでもないんよ?全然気にらんといてぇな?」
上条「詳しく教えろテメーら!場合によっては色々こう法的手段を取る必要性があるからな!」
土御門「第三次大戦のロシアで見切れていた謎のアジア人みーっけ」
上条「あれ肖像権の侵害だよなぁ!?父さんと母さんにバレてスッゲー叱られたんだぞ!?」
青ピ「叱られるで済んだんやったら……そうとう度量の広い親御さんやと思うんやけど」
上条「『あらあらどこ行ってたのかしら当麻さんは?』って聞かれたから、『友達とちょっと塾の合宿で』って!」
土御門「超見て見たいぜぃその修羅場」
青ピ「淡々と追い詰められるんやろね。刑事コロン○のように」
上条「俺の話はいいんだよ!お前らがどうしてもアホ企画を敢行しなきゃいけないってのは理解した!」
上条「あー……要はカップルを妨害すればいいんだろ?しかも前よりもライトな感じで?」
土御門「ですたい」
上条「そう、だな……じゃあ取り敢えず適当に建物とか爆破でもすればいいんじゃないかな?もしくは人の多い橋とか」
青ピ「どうしたカミやん!?これ以上ないぐらいにヤサグレてっけど何かあったん!?」
土御門「ライトはライトでもライトノベル風のあるあるだにゃー。特に意味も無いけど主人公カッケーのためだけに登場する爆弾魔テンプレ」
上条「お前らには分からねぇよ!『恥女にちゅーされたらダッシュで逃げるよね?なに××られるまでフリーズしてんの?』って大勢の人に叱られる気分が!」
土御門「あれ普通にカミやん悪くね?俺だったら敵が近づいて来る時点でワンパン入れて突き飛ばすけど」
上条「今はもう綺麗な体じゃなくなったんだ……!前までの穢れなきヒーローじゃないんだ……!」
青ピ「あれこれ自慢されとんのかな?ぶち殺してもエエのんね?」
土御門「言わせてやるんだにゃー。カミやんの持ちネタの『上条さんは1○年間も主人公やってんのにエ×ことがほぼないよね!』がなくなっちまっんだから」
青ピ「でも最近の異世界ハーレム系やと、即風俗で童×捨てるレベル313もおるんやけど……」
土御門「黙ってようぜぃ。この調子だと恋人できるまで半世紀かかるから」
上条「死ぬわ!?流石の俺も半世紀かかってたら色々な意味で死ぬわ!?」
土御門「半年に16年だから1/3はもう通過してまってんだけど?」
上条「言わないで!薄々感じてたけどそれ以上は追い詰めないで!」
青ピ「カミやんも色々溜まってはったんやねぇ。リア充爆発しろとは今日は思わへんけど」
上条「てかお前らも自重を憶えろや。学園都市の外じゃソーシャルディスタンスで厳しいんだからさ」
土御門「ふっ、そんなわけにはいかないんだぜぃ!俺たちはカネ、もとい視聴者の期待を一身に背負っているんだにゃー!」
青ピ「その通りや!遊ぶカネ、もとい恵まれない子供たちのためにボクらは多々買うで!グッズを!」
上条「嘘吐くんだったらもっと上手くやれよ。俺だってこう、面倒だから騙されてやりたいって気持ちはあるんだからな。面倒だから」
上条「てかお前らは邪心が多い。邪な考えやってっから風紀委員の人からも目をつけられるんだよ」
上条「初心に戻るってのはどうよ?ハロウィンって子供が『お菓子寄越せ!でないとイタズラするぞ!』って話だろ?」
青ピ「くっくっくっく……お菓子なんかいらへんさかいイタズラさせろや!」
上条「おまわりさんこのひとです」
青ピ「もしくはお菓子あげるからイタズラさせてぇな!」
上条「いつかするってずっと思っていました。いやマジで」
土御門「よりリアルな変質者なんだにゃー。あぁでも古いタイプか、今の変質者はSNSを巧みに利用するタイプ」
青ピ「世知辛い時代になったもんやね……!」
上条「なってねぇよ。ただ同時にヘンタイの情報も共有されるから、完全にマイナスって事もないかと……」
上条「あ、じゃあSNSを利用しようぜ!なんとかチャレンジとか流行っただろ!」
青ピ「ハロウィンチャレンジ、なぁ?海外ではありそうな名前やけど、どうなん?」
土御門「俺は知らないんだにやー。探せば引っかかるだろうけど、『お菓子くれよ!』ってのがまずメジャー過ぎて他のはマイナー」
青ピ「そやんなぁ――ハッ!?ボク、超いいこと考えた……ッ!!!」
上条「よし、じゃあバーチャロンで対戦しようぜ。俺テムジン」
土御門「受け立つぜぃ、GOドルドレイ!」
青ピ「待ってぇな!?人の話はスルーやし新作も出なくなっとぉVITAで対戦てどぉなん!?」
青ピ「あとパーチャロンは……うん、アレやんな!ボクは何の事は分からんけど、友情にヒビ入れたような気がするわ!信頼的な意味で!」
土御門「心配するなにゃー。俺だって『俺がドリル!?これ絶対に余りもん押しつけられてね!?』ってオファー来た時思ったぜぃ」
上条「てか普通姫神――いやごめんなんでもない。追加コンテンツで出ると思ったんだけどなんでもないよ」
土御門「もうアレ割り切って科学メンバーだけでやった方が売れたかもしれないにゃー」
上条「言わないで!もうなんか『超電磁砲だけでいいんじゃね?』って意見はヘイトと割り切るようにしている俺に厳しい事言わないで!」
土御門「薄々感づいてるんだぜぃ。そして意見は意見だにゃー」
青ピ「そんなことよりも!ボクは思いついてしもぉたんよ……!もしかしたら歴史な名を残す発明になるかもしれへん!」
上条「大声出すな
青ピ「――おっぱ×チャレンジ……ッ!!!」
土御門「なんでだよ。おっとついツッコんじまった、言ってやれカミやん」
上条「あなたが神か……ッ!?」
土御門「違う。そうじゃない」
青ピ「カンッッッッッッッッッッッッッッペキな計画や!道行く女の子(含む男の娘)へ『トリック・オア・おっぱ×』と聞いていけば!」
土御門「即通報されるな。もしくは無言でダッシュで逃げていく」
上条「マジかよ!そんな上手い方法があっただなんて!」
土御門「おいカミやんも帰ってこい。収集つかなくなっから」
青ピ「いやボクもアホやけどド底辺ちゃうよ!奥ゆかしい子は『NO』っちゅーんのは分かっとぉ!」
青ピ「でも中には!きっとマジックミラ○に出てくるような子ぉは笑顔でオッケーしてくれる筈や!」
上条「だからいつも言ってっけどアレ全員プロの人だからな?タイトルと女優でググると出てくるだろ!」
土御門「あ、カミやん復活」
青ピ「マジで……ッ!?……そうかだからか!御坂り○はんがJKだったり人妻だったりコロコロ設定が変っとぉてんのは!」
上条「その割に源氏名変えないからねあの人――って一体何人がセクシー女優あるあるを理解できんだよ!」
上条「てかいつもいつもいつもいつも下ネタばっかだな!だから男性陣からしかいいねされないんだよ!」
土御門「お前らよく考えろ!そんなもんダメに決まってるぜぃ!」
上条「ボケちまった俺が言うのもアレだけど、もっと言ってやれ!」
青ピ「なんでぇの!この完璧なエ×いプランがどうして!?」
土御門「答えは簡単――カミやんがやったらどうぞどうぞって感じで入れ食い状態になるに決まってるんだぜぃ!」
青ピ「あー………………せやん、なぁ」
上条「いやそれは流石にないよ。『いやーヘンタイよーバシーン』じゃね?」
土御門「そんなことない!見ろあそこを!」
御坂「……」 チラッ、チラチラッ
上条「ストーカーかな?そして俺の生活空間が徐々に侵食されているよな!」
土御門「来年の姫神回では普通に授業出てたりしてな」
上条「それなんて怪談」
青ピ「うん、やっぱりおっぱ×チャレンジはちょっと早すぎたんやね!時代を先取りし過ぎてもぉて逆に流行らん的な!SEG○みたいに!」
上条「SEG○の悪口は言うな?俺たちもお世話になってんだからな!」
土御門「あとおっぱ×チャレンジは実在するんだにゃー。だから二番煎じ」
(※マジです)
上条「マジで!?海外の俺らみたいな人が!?」
青ピ「いいやカミやんそんな訳ないで!どうせ爽やかイケメンに決まっとぉよ!」
土御門「まぁその通りだったぜぃ。金銭の授受が発生してるかどうかは知らないんだにゃー」
青ピ「一体どういう経緯でそんな動画を発見したのか聞きたいところやけどな!」
土御門「『あなたへのおすすめ』に入ってたんだよ!」
上条「やっぱ探してたんじゃねぇかエ×動画――あ、じゃあこうしようぜ!手を出してくれよ!」
青ピ「手?エエけど、何かるん?」
上条「いいからいいから、やれば分かるって。お前は左手、土御門は右手を。こうやって合わせるぐらいの感じで」
土御門「こうかにゃー?」
上条「うん、そのままジッとしててな」
ガチャガチャンッ
土御門・青ピ「――お?」
上条「『――16時44分、犯罪教唆の疑いで現行犯逮捕します』」
青ピ「あるぇ……カミやん?あれ……?」
土御門「ちょっと待て上条当麻!」
白井「――お疲れ様ですの」 ヒュンッ
上条「あ、どうもお疲れ様です。このアホどもあとは宜しくお願いします」
白井「まぁ臭いメシを食べれば反省すると思いますのよ」
青ピ「裏切った!?裏切りおったなカミやん!?」
上条「あぁ裏切ったよ!でもお前たちのためだからな!」
青ピ「な、何やのよ!」
上条「スーパーハカーさんが『もういいんじゃないですかねぇ?』ってキレかかってんのを止めて、事前に捕まえれば収めてくれるって妥協してくれんだから!俺に感謝しろ!」
青ピ「見損なったわ!そんな守りに生きてどぉすんねん!」
上条「次は停学だって」
青ピ「ありがとさんカミやん!ボクらはずっと友達やったよね!」
上条「……前もって言わなかったのは悪かったけどさ。お前らこうでもしないと反省しな――土御門?」
土御門「――上条当麻、お前は俺を甘く見ている!俺はお前が俺たちを捕まえたがっていることなんて見抜いていたぜ!」
青ピ「な、なんやて!?」
土御門「だって普段はもってない手錠をチャラチャラさせてたからな!何か怪しいと思ってたぜ!」
上条「……流石だぜ土御門!」
青ピ「なんでボク気づかなかったんやろ?」
土御門「だからお前が俺の右手を拘束したと思っただろう?だがそれはお前の勘違いだ!よく見て見ろ!」
上条「こ、これは……ッ!?」
土御門「そう、右手に手錠が填まる直前、俺は身をよじって俺の左手にすり替えていたのさ……ッ!!!」
上条「んなっ!?だからか!だからそんな二人羽織みたいな格好で捕まっちまったのかよ!?」
青ピ「捕まっとぉよね?別に右手を左手にしても結局捕まってしもぉとるよね?」
土御門「――すまん青ピ。ボケを思いついちまったら、実践しないと気が済まなかった!」
白井「というか時間の無駄ですわ。とっと連行されなさい」
上条・土御門・青ピ「はい」
――某風紀委員詰め所
上条「いやー辛かったわー。まるで身を引き裂かれる思いだわー。友達を裏切らざるを得なかった俺は心穏やかざる心だわー」
初春「心にもない事を言うと日本語が崩壊するんですねぇ。心穏やかざる心って頭痛が痛いレベルですよ」
白井「まぁ初春。この類人猿の方がいなければパパっと解決出来なかったのですわよ?あまりそういう言い方は良くないですの」
上条「前にも言ったような気がするけど、類人猿に『方』ってつけても所詮は類人猿だからね?ゴリラに『空○先生』っていうのと同じだからな?」
初春「多分違います。○さんがいたら盛大にイジってくれるのに、他の方は見て見ぬフリをするのは損するからです」
白井「イジれない犯罪は罪ですわよね」
上条「ちょっとアレだよなぁ。飲酒で自損ぐらいだったらまぁ、とは思うけど。被害者のいるのは流石に」
初春「ともあれお仲間を売るお仕事お連れ様でした。ご良心はさぞや痛い事でしょうけど、どうかこれを」
上条「あーすいませんね!そんなつもりじゃなかったんですけど!」 ズシッ
白井「……初春?これこそ違法逮捕なものではなくて?」
初春「いいえ全然?これは風紀委員用の非常食で保存期限を迎えそうなものでして、その廃棄を依頼しただけですよ?」
上条「家には何でも食べてお腹を空かしている14歳ぐらいの少女がいるんですよ……!」
白井「同情を引こうとしているのでしょうけれど、それがもし本当であれば違反ですわよ?」
上条「――っていう設定でラノベを応募しようと思っているんだ!きっと売れるぞ!16年以上続いてアニメ化するかも!」
初春「もうなってますよ?――で、上条さんはこれからお時間ありますか?」 ガチャッ
上条「おぉっと後ろ手に鍵閉める前に聞いてほしかったかな!あと父さんが言ってたぜ!『監禁しようとする女は地雷』って!」
白井「男女問わず危険物ですわ。超特級の」
上条「――くっ!俺はエ×なんかには屈っしないぜ!どうかお手柔らかに!」
初春「しませんよ?なんでこの状態でエ×事を仕掛けるのかと」
上条「……」
初春「何か?」
上条「あれ俺ってこんなキャラだったっけ……?」
初春「某病院のカルテを見ると、死んでいてもおかしくない怪我を10単位で繰り返されてますからね。きっと後遺症なのでしょう」
初春「まぁ上条さんのイタさはさておくとしまして、実はもう一件厄介なものを抱えているんですよね」
上条「え、これ以上は俺知らないよ?あいつら以外のメンバーなんてどうせその場のノリで集まった連中だろうしさ」
初春「ではなくて、えーっと、まぁ映像を見て貰った方が早いですね。こちらのノーパソをご覧ください」 スッ
上条「見るけど……どういう案件?」
初春「お友達さんが主催していたハッピーハロウィン団、そちらから派生した亜流、とでもいいましょうか」
上条「アホって想像以上に多いんだな!」
初春「……いえ、むしろ今までのハッピーハロウィン団とは違う――」
初春「――本物のハッピーハロウィン団、かもしれません……ッ!」
上条「溜める必要あったかな?君もアレだよ、友達選ばないと俺みたいになっちゃうよ?」
白井「地雷テイカーだったら既におりますわ、それも二人分」
――動画 どこかの路上
金髪の男『……』
外人の少女『――ちょっと、ちょっとそこのおにーさん』
金髪の男『……』
外人の少女『そこのオーバーロー○で至高なる御方っぽい声のおにーさん』
金髪の男『あぁそりゃ俺だわ!俺以外にそうそういねーわ!』
外人の少女『ちょっとお時間いいですか?すぐに終わりますんで』
金髪の男『いやいいわ。どうせ募金しろとかカネよこせとかそういうんだろ?昔やってたから分かるんだよ』
外人の少女『いやいや、そうじゃないんですよ!そういう違法な商売じゃなくてですね、ほら?分かりますでしょう?時期的に?』
金髪の男『時期って……お月見バーガ○?』
外人の少女『お月見パ○は評価します。だがお月見フルーリ○、テメーはダメだ。コレジャナイ感がハンパねぇぜ……!』
金髪の男『アイスは美味いんだが、特に月を見ている成分がないからな。てか俺はこの辺で』
外人の少女『待ってつかーさい!私には国へ帰ったらロ×にアゴでこき使われる毎日が!』
金髪の男『すいませんフレメアで間に合ってます』
外人の少女『もしも死人に口が合ったら「あんた人の妹をなに特殊枠してくれてる訳!?」とキレると思います。まぁそれはどうでもいいんですが』
外人の少女『そんなこ・と・よ・り・も☆おにーさんって好きじゃないですか――”H”』
金髪の男『いやぁ僕はそんなことないかなぁ?今は将来相対性理論がヒモ理論で、最終的にはオーパーツするって研究をしているからね?』
外人の少女『知っている単語を並べただけで頭の悪さがにじみ出ていますよ?そしてオーパーツは基本ただのフカシです』
外人の少女『私が言ってるのはHですよ、H。興味ありません?ちょっとだけでいいですから、直ぐに終わりますからH!』
金髪の男『お、俺は興味無いよ!だって彼女もいるし風×通いも最近はコッソリ行くようになったからね!』
外人の少女『行ってんじゃないですか』
金髪の男『浮気じゃないんだ!これは、そう……経験値を溜めてレベルアップしたいんだぜ!』
外人の少女『風×でポイント溜めても風×にしか応用出来ないんじゃ?』
金髪の男『いや、まぁ、えーっと、うん、大丈夫なんだ。理由は分からないけどそうに決まっているんだ』
外人の少女『彼女さんに構ってもらえないんじゃないですかねぇ?最近忙しいだの、倦怠期だの言ってません?』
外人の少女『逆に彼氏さんがガツガツ行っても引かれちゃうって可能性もよく聞く話ですよねぇ?』
金髪の男『そ、それは……!』
外人の少女『そこでアレですよ!ウチでちょっとしたHのゲームをして発散させていけばいいんですよ!』
金髪の男『げー、ゲーム?ゲームっていっても普通のゲームじゃないよね?』
外人の少女『ですよなー。超スペッッッッッッッッッッッッシャルなゲームですよー』
金髪の男『お、俺は騙されないぜ!どうせ超お高いんでしょうね!?一時間9千円で入浴料が2万円とか!』
外人の少女『――タ・ダ☆』
金髪の男『なにそれこわい』
外人の少女『いーやいやいや!全然怖くなんてないですよ!だって無料なんですから!』
金髪の男『いやぁそれは流石に、なぁ?』
外人の少女『いやまぁ最初はですね、ウチらのメンバーの中でも意見が分かれたんですよ?「どうせだったら金取ろうゼ!」みたいな?』
外人の少女『でもですね?こういうのは……まぁいってみれば相性みたいなもんでしょう?だからお金とか対価とか要らないですよね?』
金髪の男『なんて優しい!』
外人の少女『いやいやそうでもないんですよ。別に優しいとか良心的だとかそういうんじゃなくて、我々はただ――』
外人の少女『――ゲーム、好きなだけなんですよ』
金髪の男『その言葉を待っていた!エッチな女の子が実在するとは!』
外人の少女『まぁHですけどね!ではこちらへどうぞ!ささお早く!』
――雑居ビルの一室(不法占拠中)
金髪の男『ここかー………………あ?』
外人の少女『一名様ごあんないでーす!さぁどうぞ遠慮せずに!』
金髪の男『いや、思ってたのよりもずっとフラットっていうか、エロエロしさがないっていうか?』
外人の少女『エロ?なんでエロいんですか?』
金髪の男『いや言ったじゃんかよぉオマエ!?Hがどうって!ゲームって!』
外人の少女『多分あなた以外で読んでる方は理解されてますけど。「あぁあのHだよね」って』
金髪の男『え、ハロウィン?なんで!?』
外人の少女『まーまーいいじゃないですか!折角いらしたんですからゲームの一つでもクリアしてお帰りになれば!』
金髪の男『なんかスッゲー騙された感がするけど……ゲームってお金取らないんだよね?ならしようかな』
外人の少女『ではどうぞ!私的には定番の「リンゴ樽」なんてオススメです!』
金髪の男『……樽だな。こう、等身大の黒ひ×さんが入ってそうな。あ、水が一杯入ってる』
外人の少女『さ、遠慮なさらずに!ぐぐっと!』
金髪の男『いや無理だよ!?俺にどうしろって――』
外人の少女『――はい、いっきまっすよー』 ググッ
金髪の男『力強っ!?――モグッ、ゴボボボボボボボボボッ!?」
外人の少女『はーい、いーち、にー、さーん、しー、ごー――』
外人の少女『――はーい、引き上げまーす!成果はどうかなー?』
金髪の男『ゴバアァッ!?死ぬわコラアァァァァァァァッ!?なに人の頭、水一杯の樽の中に沈めてんだ!?殺す気か!?』
金髪の男『てかこういうの映画で見たわ!パイレーツがカリビアン・コ○するアレだ!海賊が拷問するときに使ってたよ!?』
外人の少女『カリビアン・コ○は別です。ついでにこのゲームの主旨も違います』
外人の少女『よーく見てくださいな。半分ぐらいから下にリンゴが入ってるでしょう?』
金髪の男『入ってるというか、沈んでんな。アレが何か?』
外人の少女『そのリンゴを口で咥えて浮上するゲームですけど?』
(※実在します。ただしローカルルール)
金髪の男『死んじゃうよ!?せめて手を使わないと取る人が死んじゃう!?』
外人の少女『ゲームの呼び名はリンゴ樽とかただ単に樽とか言われますけど、我が地元ではこれがルールです!』
(※本当に実在します)
金髪の男『なんてヤベーんだよ外国!そりゃ髪の色もゴールドになるぜ!』
外人の少女『私は栗色ですけどね。さっ、頑張ってゲットしてくださいジャパニーズの方!クリアしないとおウチへ帰れませんよ!』
金髪の男『ギブです!こんな巨大なリンゴに噛みついたらアゴが破壊されるわ!』
外人の少女『えー、我が故郷では普通にやってたんですがねぇ』
無表情の少女『ひひ……大きさが違う、よ……?』
(※基本的に小ぶりで出荷できないor売り物にならないリンゴを使います)
外人の少女『ではステージ2はギブということでステージ2へどうぞお客様!次は上手く行くといいですね!じゃないと帰れないですらね!』
金髪の男『あれ?もしかして俺このまま外国に売られるルート?』
外人の少女『いいえとんでもない!私たちはただ文化を正しく広く伝えたいだけです!』
金髪の男『つっても今はホラー映画をリアルでやってる感じなんだが……』
外人の少女『さっ、つきましたよ!蹄鉄投げです!はりきって行きましょう!』
金髪の男『あーっと……うん、説明してもらっていいか?俺の目には地面へブッ刺した鉄の棒しか見えないんだが』
外人の少女『私も同じですけど?』 ガチャッ
金髪の男『あぁこれが蹄鉄ね。U字型になった鉄なんだが……』
外人の少女『どうぞ!さぁさぁ遠慮なく!』
金髪の男『お、おう』 カチャーン
外人の少女『……』
金髪の男『……』 カチャーン
外人の少女『………………これ、何が楽しいんです?』
(※実在します)
金髪の男『やれっつったのそっちでしょーが!?俺はただ無心で投げただけだよ!?』
金髪の男『日本の縁日でやってる輪投げみてーなもんだろうが!もっとこうなんか景品用意するとかさぁ!?あるじゃん?』
外人の少女『ま、まぁそうですね!ではあなたにはもう一つゲームを楽しむ権利を差し上げましょう!』
金髪の男『いらないです!おウチ帰りたいです!』
外人の少女『おぉっとアリサさんのような泣きを入れてきましたが、そうは行きませんよぉ?あっちは萌えキャラでこっちはただのおっさん臭い学生ですから』
金髪の男『善意のエ×根性でやってんのにヒデェ言い草だぜ……!』
外人の少女『まぁ用意したゲームもラス一なんで折角なので試していってくださいな。折角なんで』
金髪の男『あ、あぁ。ここまで来ると怖いもの見たさで見たいっちゃ見たいけどよ』
金髪の男『てかアンタ大将の関係者じゃね?イギリスで最後の方見切れてた感じが……』
外人の少女『さぁラストはハンマーでガンするゲームです!ゲーム内容は強い力で的を叩くだけ!そうするとメモリが上がって威力が表示されます!』
金髪の男『あーこれ映画で見たことあるわ。一番上にベルがついてて鳴らしたら高得点って』
(※実在します)
金髪の男『――よっしゃ!こう見えても肉体労働ばっかだから体力はあるんだぜ!見てやがれ――』 ブゥンッ
ガチャーンッ!!!
無表情の少女『……』 バサッ
金髪の男 ビクッ
無表情の少女『……お疲れさまでしたー』
金髪の男『アッハイ、どうも?』
外人の少女『――って訳で全部のゲームは終了した訳ですが!如何でしたかっ!?』
金髪の男『待てやゴラ!?特に最後のなんだコレ!?ハンマーで的叩いても何か女の子出て来てポーズ取って終わっただだろ!?』
外人の少女『いいえ?これもドッキリとしては定番なんですけど?』
(※そこそこ)
金髪の男『カルチャーショックが凄くて言葉が出ねーわ!?俺はさっきから何をさせられてんだよぉ!?』
金髪の男『てかHは!?Hなゲームって聞いたからノコノコと俺が来たんでしょーよ!?』
外人の少女『Hなゲーム?私一言でもそんなこと言いましたっけ?』
金髪の男『え、でも』
外人の少女『私が言ったのはH”の”ゲーム。Hの際に通常行われるゲーム全般って意味ですよ?何勘違いしてんですか?』
金髪の男『Hの際って……アンタ、それどういう意味――』
外人の少女『ですからHalloweenの”H”ですって』
金髪の男『いやいや時期的にはそうだけどよ!こんな訳分からないゲームなんて知らねーよ!』
外人の少女『……以前から不思議に思ってはいませんでしたか?ハロウィンという文化が伝わり、ガキどもが「お菓子をくれなきゃ×しちゃうぞ」と脅迫するのもセットで伝播しました』
金髪の男『伏せ字になるようなこと言うな』
外人の少女『でも!実際現地のハロウィンでは何をやっているのか、とか!全然入って来ないなぁとかですね!』
金髪の男『……お菓子貰いに出歩くお祭りじゃねーの?』
外人の少女『違いますよ!小さな子供はそうですけど、大人だって頼みたいじゃないですか!』
外人の少女『大抵ハロウィンは収穫祭と一緒に行われるため、子供から大人まで楽しめるミニゲームで盛り上がるもんなんですよ!』
金髪の男『……これで?』
外人の少女『ヤポンの地方のの夏祭りだってそうじゃないですか!地元の商店街やら青年団がちっゃちい催しをする!それが大事なんですよ!』
外人の少女『――だと、言うのに!今の世界の惨状は何なんですか!?交差点でおっぱ×タッチして現行犯逮捕で笑いを取るって!?』
金髪の男『ごめん、それ俺らも不思議に思ってるわ』
外人の少女『そんな世界は修正しないと!私たちが真に正しいハロウインを世界へ伝えなければいけないんです!』
外人の少女『私が、いいえ私たちこそが――』
レッサー(外人の少女『)『――真の意味でのハッピーハロウィン団です……ッ!!!』
――とある風紀委員詰め所
上条「もうアレだよね。どっからツッコんでいいのか迷うぐらい酷いよね」
初春「お二人とも上条さんの関係者、なんてことないんですよね?」
上条「知らない人ですね。ただ『あぁ正義のヒーローが毎年毎年現れるのは、悪もまた不滅だからなのかな』とは思ったけど」
白井「東○とバンナ○のせいですわよ?スポンサーが無くならない限りは永遠に」
初春「もしくはサト○がヒカチュ○縛りから脱却する日がくるか、ですね。その前に引退でしょうけど」
上条「えぇと、その、なんだ。このアホ外人は一体どんなご迷惑を……?」
白井「詐欺めいた勧誘、及びハロウィンのイメージ低下にガッツリ関わっているようでして」
初春「なんと彼女たちの現れる商店街はハロウィングッズの売り上げが減るというおまけ付きです」
上条「何やってんだあのアホ。いやゴメン間違った!知らない人だけども!」
初春「一応啓発活動、またイギリス文化の伝播という学生活動を主体としているため、あまりこう我々が出張れない訳でして」
上条「あ、大丈夫です。あのアホどもは不法入国&侵入してきた人たちですから、学生証も偽造ですしビザもないと思います」
白井「何の躊躇いもなく知り合いを売った……ッ!?」
初春「――御協力ありがとうございました。強制退去を前提にして警備委員と協力したいと思います」
上条「もう帰っていいですか?僕ちょっとこれから塾の合宿があるんで」
初春「テンドンしているところ恐縮ですけど、もう一件だけ見ていただきたいものが」
白井「この最近ネットを騒がしている、『聖人十番勝負〜ARISAさんvs四十路〜』という動画に心当たりは?」
上条「もういい加減にしなよお前ら!?俺の喉だって毎週毎週限界ってものがあるんだからねっ!?」
――雑居ビルの一室(不法占拠中)
鳴護「帰してください!どのゲームあたしにはハードルが高すぎてクリア出来ません!」
レッサー「大丈夫ですよぉ。最初は戸惑うでしょうが、段々と気持ち良くなってきますから。さぁこの蹄鉄を手にとって――」
上条「――そこまでだ!」
レッサー「だ、誰ですか!?」
上条「混沌から産み落とされ、混沌としたメシを好み、世界を混沌へ導く悪魔め!」
上条「南アフリカから南アメリカ、果ては東南アジアにまで紛争の種を残したリアル世界の敵よ、ここは貴様の住む世界ではない!」
レッサー「台本にありましたっけ?そんな長々とイギリスを罵る台詞って入ってましたっけねぇ?」
鳴護「レッサーちゃんツッコむところ違う。混沌としたメシにまず異議を唱えよう?」
上条「昔のハロウィン、つーか村祭りを広げようとするんじゃない!あまりにも馴染みがないハロウィン持ち出してもドン引くだけだからな!」
ランシス「……うん、どっちかっていうと……アメリカ移住したアイルランド出身の人の文化……」
レッサー「間違ってはないでしょうに!元々ハロウィンはケルト系アイルランド発祥なんですから!」
ランシス「でも……それを現在の形へ魔改造したのはアメリカへいった移民……だから蹄鉄投げとか入る……」
上条「あぁそれであんな感じに。カウボーイ文化なのな」
レッサー「わ、私は懲りませんよ!神聖なるハロウィンをエ×いコスして歩く回る文化だなんて絶対に認めません!」
上条「それはぶっちゃけ俺もそう思う」
鳴護「ダメだよ当麻君!流されないで!」
レッサー「てかそもそも子供の遊びなのにコスプレしてるのはトウの立った大人ですよね?」
上条「すいませんノーコメントでお願いします」
鳴護「ダメだよ当麻君!認めてるのと一緒だよ!」
レッサー「私はそんな文化は許せない……!私以外がキャッキャウフフと遊ぶのが許せません……!」
上条「動機が100%あいつらと同じ」
レッサー「私に愛のない世界など滅びればいいんです……ッ!!!」
上条「――んじゃレッサーは一人でも活動するみたいだし、アリサとランシスはどっか遊びに行かね?」
ランシス「……イク」
鳴護「行くけど……何か今不穏な単語が」
レッサー「いや私も行きますけど!?待ってくださいよボッチにしないで下さい!」
上条「大丈夫もうなってるから、なっ?」
レッサー「大丈夫の意味が分からな――あマジで待って!会場の電気落さないと行けませんよ!」
-終-
【※告知】
ハロウィン緊急企画なので今年も懲りずにSSのシチュエーションを募集しています
【誰】が【誰】へ【どんなドッキリをする】のかを明記すると、そのSSが出来るかも知れません
また「普通のハロウィンがいいなー」という方は、【誰】が【誰の家】へお菓子を貰いに行くと書いて頂ければそれなりに
なんだったらハッピーハロウィン団(準テロリスト)が誰かを強襲する話でも
なお基本的な制限は以下の通りとなっております
・とある魔術の禁書目録・超電磁砲のキャラクターのみ。含む新約・劇場版
・トリック・オア・トリートの場合は地球圏内(火星バクテリアは対象外、不明な人物はこっちで適当に設定)
・多くてもトータルで10人(話)ぐらいなので、まぁ早い者勝ちでどうぞ
・募集期間は9月ぐらいまで?
基本的に分かればオッケーです。例として、
【上条さん】が【HAMADURA】へネチネチイヤミを言いに行く
【結標さん】が【美山くん】へトリック・オア・半ズボンする
【芳川さん】が【アレイスターさん】へ楽に稼げる仕事を貰いに行く
みたいな感じで↓に書いておくとその内容がSS化するかもしれません
なお、あまり人が多かったら無作為に抽選となりますが、残念ながらそんな事態は一度もなく (´・ω・`)
上条「――二週連続で呼び出しとはどういうことだコノヤロー!姫神が『被った……』って落ち込んでんだろ!?」
土御門「くっくっくっく……!それは俺らとは関係ないし、そこdisられるとあとから仕掛けた俺たちの方が凹むんだぜぃ……!」
青ピ「ふっふっふっふ……!そして『別に大した内容じゃないし教室で話した方が早くない?』って今ちょっと相談してたんよ……!」
上条「出やがったな我が学校の問題児その二とその三!今日はお前らの好きにはさせないぜ!」
土御門「問題児その一に言われたくはないんだにゃー――ってカミやん、俺たちがなんで呼び出したのか心当たりでもあるのかにゃー?」
青ピ「ふっ、それはカミやんに失礼ですやん?我らか心の友ならば分からへんはずはないんよ!」
上条「いやぁ大体想像つくっていうか、季節的にそろそろハロウインだし?あれだろ?お前ら今年も他人様のご迷惑になるよなアホ企画――」
上条「……」
上条「――うん?今年って……あれ?ハロウィン何回やって――」
青ピ「気をしっかり持ぃやカミやん!敵のスタン○攻撃を受けてんねんよ!」
土御門「きっと脱獄を止める能力ですたい!あんま一度に深く考えてないの方がいいぜぃ!」
上条「お、おぉ?そうだな、深くは考えないことにするけど……で、どうよ?つーかお前らもいい加減無駄に青春浪費すんのやめろよ」
土御門「くっくっくっく!よくぞ聞いてくれたにゃー!」
青ピ「ふっふっふっふ!その言葉を待っとぉた!いやマジで!」
上条「つまり?」
土御門・青ピ「――ネタがないんです……!!!」
上条「なんでだよ!?なかったら別に良い事じゃねぇか!?無理しようとすんなよ!?」
土御門「い、いや待つんだにゃー!俺たちだってその道のプロ!これでも計画は半年前から立ててたんだぜぃ!」
青ピ「まさに!ボクらの『ドキドキ☆あの子に生告白でハートげっちゅ大作戦』はほぼ用意出来とぉたん!」
上条「センスが昭和だしプロでもねぇよ。あれか?どうせ街頭インタビューして勘違いしてる男子見つけて玉砕させるんだろ?いいぞもっとやれ!」
土御門「カミやんカミやん本音が漏れてる」
上条「じゃない!いい加減にしないと、えっと……コラって言うぞ!やめなさいよ君たちって注意するぞ!」
青ピ「ほぼ止める気ないですやん。いや結構非モテ男子からは応援の声やらカンパも貰っとぉけど」
上条「活動資金の原資は俺らだったのか……!」
土御門「もう少しだったんだぜぃ!来たるハロウィンのために俺たちが一肌脱いごうとしたのに!」
青ピ「そやそや!そしたらある日、ボクとつちみーのトコにメールが、な!」
上条「メール?どっから?警察か風紀委員?」
青ピ「もっと怖いお人や……匿名やったけど分かるんよ」
土御門「「『次、同じことやったらスーパーハカーが全世界にあなたのエ×コラを拡散しますよ?』って脅されてて……!」
上条「なんてアホどもに効果的なハラスメント……ッ!!!」
青ピ「つまり逆に言えば『前と被らなければ何やったってええんよ?』って小粋な心遣いと言えなくもないん……!」
上条「さじ加減だよ?もしくは初春さんの身内にどれだけ被害が出たかで、お前らのリアル人生ゲームBANがお前らを待ってるよ?」
青ピ「脅迫が怖ぁて漢やってられるかっちゅーの!むしろ逆にあの子の住所突き止めたるわ……!くくくくく……!」
上条「おいリアルだからやめなさい。そういう犯罪多いんだから昨今は!」
青ピ「風紀委員の仕事で帰りが遅くなっても、家に帰るまではボディガードしたるわ……!」
上条「良い人か。あ、いや違ったストーカーか」
土御門「まぁマジモンのストーカーは『ガードしてる俺って尊い!』とか思ってそうなんだにゃー」
上条「青ピは気をつけろよ?『イヤです・ダメです・気持ち悪いです』って言われたら、額面そのままに受け取れよ?」
青ピ「ボクは基本女の子の嫌がることはせぇへんよ!?そんな時間あったら他の子ぉ口説くだけで!」
上条「まぁ一貫してるっちゃしてるけど……」
土御門「まぁそんな訳でにゃー、カミやんの知恵を拝借したいんだにゃー」
上条「あー、アホ活動をやめるつもりはない、と?」
青ピ「ボクらに撤退の文字はあらしまへんで!後ろを向いて全力ダッシュならようしますけども!」
上条「それ以前にお前はちょっと懲りろ」
土御門「まぁカミやんにはぶっちゃけるとカンパ代金が貯まっちまって、なんかしないと悪いんだにゃー」
上条「募金すれば良くね?今だったら病院関係へ匿名で振り込めば文句は言えないと思うわ」
青ピ「ちなみに貰とぉたのはこれだけ」
上条「え!?チューバ○ってこんなに儲かんの!?」
土御門「プラスして別アプリでお布施システムが搭載されてんだぜぃ。生放送でリアル課金してくれたユーザーさんには『ありがとう○○さん』って読み上げれば更に増える!」
上条「お前らって流行りもんを悪用するのホントに得意だよね。その無駄な行動力をどっかに寄付とか出来ないかな?」
土御門「そういうなにゃーカミやん。実は俺ら独り立ちしたら法人立ち上げて商売しねぇか、って話をしてるんだにゃー」
青ピ「そうやで。一見アホっぽく見える行動やけど将来への布石みたいなもんだにゃー」
上条「キャラ間違ってるぞ青ピ。将来?マジで動画配信で喰ってくつもりか?」
土御門「……いいや、夢はもっと広大だぜぃ!オーナーを募って出資させて投資!そして莫大な利益で楽しくやるつもりだぜぃ!」
青ピ「そやそや!あ、良かったらカミやんも参加しせへん?三人でやったら楽しいし!」
上条「俺?いや俺はお前らみたいなスキルは無いしさ」
青ピ「やったら代表!顔役でやったらええですやん!小難しいことは裏方のボクら任せぇ!」
土御門「いい考えだぜぃ!俺たちのまとめ役としてカミやんがいてくれると心強いにゃー!」
上条「そ、そう?」
青ピ「CMとかバンバン出てぇな、『T=カミジョーがオオスメする信頼の和牛投資プラン!絶対に儲かる秘密がここにある!』的な!」
土御門「もしくは『住宅オーナーになって楽に稼ぐ!土地を持て余しているカモネギさんいらっしゃい!』」
青ピ「カミやんが札束風呂に浸かるゲスい写真で好感度アップ!社長自らCM出演で話題性もかっさらうで!」
土御門「でもワイドショーに詐欺商法の主犯として取り上げられて、その場で起死回生の一発ギャグを敢行するんだにゃー!」
青ピ「『――この度は王賀○さんが不祥事を起こしてしまい真に申し訳ありませんでした!でも彼を責めないであげてください!ただ若い子が好きなだけだったんです!』」
上条「夜○ちゃんはそんな事言わない!そして俺イケニエじゃねぇか!?なんかあったら被害担当する係の!」
土御門「カミやん、こう考えるんだ――カミやんはタンク役、だと」
上条「言い方変えただけで同じだわ!最前線に立ってフルボッコされろってことだろ!?」
青ピ「まぁそないなカンジでボクらの活動も煮詰まっとぉカンジやね。不本意ではあるけど」
上条「お前らの詐欺計画はあとでとある風紀委員さんへチクるとして、出資されてんのも気楽じゃないんだな」
土御門「金が動いとるだけより生々しいとも言えるぜぃ。同業他者への嫌がらせや嘘の違法通報なんぞ日常茶飯事だにゃー」
上条「なんでお前ら非日常を切り売りしてんのに夢がないの?お前らを推してる俺たちは一体何が楽しくてやってるの?」
青ピ「ある意味『こいつらよりはマシ』って悲しい確認作業かもしれへんよ?笑われてナンボの職業やさかいに!」
上条「プロじゃねぇよ学生だよ。そしていつかネットの海へ放流された個人情報って稚魚が、クジラになって襲い掛かってくるんだぞ?いいのかそれで?」
青ピ「いやでもそれ言うんやったらカミやんも」
土御門「おい!」
青ピ「あぁ!ゴメンゴメン、なんでもないんよ?全然気にらんといてぇな?」
上条「詳しく教えろテメーら!場合によっては色々こう法的手段を取る必要性があるからな!」
土御門「第三次大戦のロシアで見切れていた謎のアジア人みーっけ」
上条「あれ肖像権の侵害だよなぁ!?父さんと母さんにバレてスッゲー叱られたんだぞ!?」
青ピ「叱られるで済んだんやったら……そうとう度量の広い親御さんやと思うんやけど」
上条「『あらあらどこ行ってたのかしら当麻さんは?』って聞かれたから、『友達とちょっと塾の合宿で』って!」
土御門「超見て見たいぜぃその修羅場」
青ピ「淡々と追い詰められるんやろね。刑事コロン○のように」
上条「俺の話はいいんだよ!お前らがどうしてもアホ企画を敢行しなきゃいけないってのは理解した!」
上条「あー……要はカップルを妨害すればいいんだろ?しかも前よりもライトな感じで?」
土御門「ですたい」
上条「そう、だな……じゃあ取り敢えず適当に建物とか爆破でもすればいいんじゃないかな?もしくは人の多い橋とか」
青ピ「どうしたカミやん!?これ以上ないぐらいにヤサグレてっけど何かあったん!?」
土御門「ライトはライトでもライトノベル風のあるあるだにゃー。特に意味も無いけど主人公カッケーのためだけに登場する爆弾魔テンプレ」
上条「お前らには分からねぇよ!『恥女にちゅーされたらダッシュで逃げるよね?なに××られるまでフリーズしてんの?』って大勢の人に叱られる気分が!」
土御門「あれ普通にカミやん悪くね?俺だったら敵が近づいて来る時点でワンパン入れて突き飛ばすけど」
上条「今はもう綺麗な体じゃなくなったんだ……!前までの穢れなきヒーローじゃないんだ……!」
青ピ「あれこれ自慢されとんのかな?ぶち殺してもエエのんね?」
土御門「言わせてやるんだにゃー。カミやんの持ちネタの『上条さんは1○年間も主人公やってんのにエ×ことがほぼないよね!』がなくなっちまっんだから」
青ピ「でも最近の異世界ハーレム系やと、即風俗で童×捨てるレベル313もおるんやけど……」
土御門「黙ってようぜぃ。この調子だと恋人できるまで半世紀かかるから」
上条「死ぬわ!?流石の俺も半世紀かかってたら色々な意味で死ぬわ!?」
土御門「半年に16年だから1/3はもう通過してまってんだけど?」
上条「言わないで!薄々感じてたけどそれ以上は追い詰めないで!」
青ピ「カミやんも色々溜まってはったんやねぇ。リア充爆発しろとは今日は思わへんけど」
上条「てかお前らも自重を憶えろや。学園都市の外じゃソーシャルディスタンスで厳しいんだからさ」
土御門「ふっ、そんなわけにはいかないんだぜぃ!俺たちはカネ、もとい視聴者の期待を一身に背負っているんだにゃー!」
青ピ「その通りや!遊ぶカネ、もとい恵まれない子供たちのためにボクらは多々買うで!グッズを!」
上条「嘘吐くんだったらもっと上手くやれよ。俺だってこう、面倒だから騙されてやりたいって気持ちはあるんだからな。面倒だから」
上条「てかお前らは邪心が多い。邪な考えやってっから風紀委員の人からも目をつけられるんだよ」
上条「初心に戻るってのはどうよ?ハロウィンって子供が『お菓子寄越せ!でないとイタズラするぞ!』って話だろ?」
青ピ「くっくっくっく……お菓子なんかいらへんさかいイタズラさせろや!」
上条「おまわりさんこのひとです」
青ピ「もしくはお菓子あげるからイタズラさせてぇな!」
上条「いつかするってずっと思っていました。いやマジで」
土御門「よりリアルな変質者なんだにゃー。あぁでも古いタイプか、今の変質者はSNSを巧みに利用するタイプ」
青ピ「世知辛い時代になったもんやね……!」
上条「なってねぇよ。ただ同時にヘンタイの情報も共有されるから、完全にマイナスって事もないかと……」
上条「あ、じゃあSNSを利用しようぜ!なんとかチャレンジとか流行っただろ!」
青ピ「ハロウィンチャレンジ、なぁ?海外ではありそうな名前やけど、どうなん?」
土御門「俺は知らないんだにやー。探せば引っかかるだろうけど、『お菓子くれよ!』ってのがまずメジャー過ぎて他のはマイナー」
青ピ「そやんなぁ――ハッ!?ボク、超いいこと考えた……ッ!!!」
上条「よし、じゃあバーチャロンで対戦しようぜ。俺テムジン」
土御門「受け立つぜぃ、GOドルドレイ!」
青ピ「待ってぇな!?人の話はスルーやし新作も出なくなっとぉVITAで対戦てどぉなん!?」
青ピ「あとパーチャロンは……うん、アレやんな!ボクは何の事は分からんけど、友情にヒビ入れたような気がするわ!信頼的な意味で!」
土御門「心配するなにゃー。俺だって『俺がドリル!?これ絶対に余りもん押しつけられてね!?』ってオファー来た時思ったぜぃ」
上条「てか普通姫神――いやごめんなんでもない。追加コンテンツで出ると思ったんだけどなんでもないよ」
土御門「もうアレ割り切って科学メンバーだけでやった方が売れたかもしれないにゃー」
上条「言わないで!もうなんか『超電磁砲だけでいいんじゃね?』って意見はヘイトと割り切るようにしている俺に厳しい事言わないで!」
土御門「薄々感づいてるんだぜぃ。そして意見は意見だにゃー」
青ピ「そんなことよりも!ボクは思いついてしもぉたんよ……!もしかしたら歴史な名を残す発明になるかもしれへん!」
上条「大声出すな
青ピ「――おっぱ×チャレンジ……ッ!!!」
土御門「なんでだよ。おっとついツッコんじまった、言ってやれカミやん」
上条「あなたが神か……ッ!?」
土御門「違う。そうじゃない」
青ピ「カンッッッッッッッッッッッッッッペキな計画や!道行く女の子(含む男の娘)へ『トリック・オア・おっぱ×』と聞いていけば!」
土御門「即通報されるな。もしくは無言でダッシュで逃げていく」
上条「マジかよ!そんな上手い方法があっただなんて!」
土御門「おいカミやんも帰ってこい。収集つかなくなっから」
青ピ「いやボクもアホやけどド底辺ちゃうよ!奥ゆかしい子は『NO』っちゅーんのは分かっとぉ!」
青ピ「でも中には!きっとマジックミラ○に出てくるような子ぉは笑顔でオッケーしてくれる筈や!」
上条「だからいつも言ってっけどアレ全員プロの人だからな?タイトルと女優でググると出てくるだろ!」
土御門「あ、カミやん復活」
青ピ「マジで……ッ!?……そうかだからか!御坂り○はんがJKだったり人妻だったりコロコロ設定が変っとぉてんのは!」
上条「その割に源氏名変えないからねあの人――って一体何人がセクシー女優あるあるを理解できんだよ!」
上条「てかいつもいつもいつもいつも下ネタばっかだな!だから男性陣からしかいいねされないんだよ!」
土御門「お前らよく考えろ!そんなもんダメに決まってるぜぃ!」
上条「ボケちまった俺が言うのもアレだけど、もっと言ってやれ!」
青ピ「なんでぇの!この完璧なエ×いプランがどうして!?」
土御門「答えは簡単――カミやんがやったらどうぞどうぞって感じで入れ食い状態になるに決まってるんだぜぃ!」
青ピ「あー………………せやん、なぁ」
上条「いやそれは流石にないよ。『いやーヘンタイよーバシーン』じゃね?」
土御門「そんなことない!見ろあそこを!」
御坂「……」 チラッ、チラチラッ
上条「ストーカーかな?そして俺の生活空間が徐々に侵食されているよな!」
土御門「来年の姫神回では普通に授業出てたりしてな」
上条「それなんて怪談」
青ピ「うん、やっぱりおっぱ×チャレンジはちょっと早すぎたんやね!時代を先取りし過ぎてもぉて逆に流行らん的な!SEG○みたいに!」
上条「SEG○の悪口は言うな?俺たちもお世話になってんだからな!」
土御門「あとおっぱ×チャレンジは実在するんだにゃー。だから二番煎じ」
(※マジです)
上条「マジで!?海外の俺らみたいな人が!?」
青ピ「いいやカミやんそんな訳ないで!どうせ爽やかイケメンに決まっとぉよ!」
土御門「まぁその通りだったぜぃ。金銭の授受が発生してるかどうかは知らないんだにゃー」
青ピ「一体どういう経緯でそんな動画を発見したのか聞きたいところやけどな!」
土御門「『あなたへのおすすめ』に入ってたんだよ!」
上条「やっぱ探してたんじゃねぇかエ×動画――あ、じゃあこうしようぜ!手を出してくれよ!」
青ピ「手?エエけど、何かるん?」
上条「いいからいいから、やれば分かるって。お前は左手、土御門は右手を。こうやって合わせるぐらいの感じで」
土御門「こうかにゃー?」
上条「うん、そのままジッとしててな」
ガチャガチャンッ
土御門・青ピ「――お?」
上条「『――16時44分、犯罪教唆の疑いで現行犯逮捕します』」
青ピ「あるぇ……カミやん?あれ……?」
土御門「ちょっと待て上条当麻!」
白井「――お疲れ様ですの」 ヒュンッ
上条「あ、どうもお疲れ様です。このアホどもあとは宜しくお願いします」
白井「まぁ臭いメシを食べれば反省すると思いますのよ」
青ピ「裏切った!?裏切りおったなカミやん!?」
上条「あぁ裏切ったよ!でもお前たちのためだからな!」
青ピ「な、何やのよ!」
上条「スーパーハカーさんが『もういいんじゃないですかねぇ?』ってキレかかってんのを止めて、事前に捕まえれば収めてくれるって妥協してくれんだから!俺に感謝しろ!」
青ピ「見損なったわ!そんな守りに生きてどぉすんねん!」
上条「次は停学だって」
青ピ「ありがとさんカミやん!ボクらはずっと友達やったよね!」
上条「……前もって言わなかったのは悪かったけどさ。お前らこうでもしないと反省しな――土御門?」
土御門「――上条当麻、お前は俺を甘く見ている!俺はお前が俺たちを捕まえたがっていることなんて見抜いていたぜ!」
青ピ「な、なんやて!?」
土御門「だって普段はもってない手錠をチャラチャラさせてたからな!何か怪しいと思ってたぜ!」
上条「……流石だぜ土御門!」
青ピ「なんでボク気づかなかったんやろ?」
土御門「だからお前が俺の右手を拘束したと思っただろう?だがそれはお前の勘違いだ!よく見て見ろ!」
上条「こ、これは……ッ!?」
土御門「そう、右手に手錠が填まる直前、俺は身をよじって俺の左手にすり替えていたのさ……ッ!!!」
上条「んなっ!?だからか!だからそんな二人羽織みたいな格好で捕まっちまったのかよ!?」
青ピ「捕まっとぉよね?別に右手を左手にしても結局捕まってしもぉとるよね?」
土御門「――すまん青ピ。ボケを思いついちまったら、実践しないと気が済まなかった!」
白井「というか時間の無駄ですわ。とっと連行されなさい」
上条・土御門・青ピ「はい」
――某風紀委員詰め所
上条「いやー辛かったわー。まるで身を引き裂かれる思いだわー。友達を裏切らざるを得なかった俺は心穏やかざる心だわー」
初春「心にもない事を言うと日本語が崩壊するんですねぇ。心穏やかざる心って頭痛が痛いレベルですよ」
白井「まぁ初春。この類人猿の方がいなければパパっと解決出来なかったのですわよ?あまりそういう言い方は良くないですの」
上条「前にも言ったような気がするけど、類人猿に『方』ってつけても所詮は類人猿だからね?ゴリラに『空○先生』っていうのと同じだからな?」
初春「多分違います。○さんがいたら盛大にイジってくれるのに、他の方は見て見ぬフリをするのは損するからです」
白井「イジれない犯罪は罪ですわよね」
上条「ちょっとアレだよなぁ。飲酒で自損ぐらいだったらまぁ、とは思うけど。被害者のいるのは流石に」
初春「ともあれお仲間を売るお仕事お連れ様でした。ご良心はさぞや痛い事でしょうけど、どうかこれを」
上条「あーすいませんね!そんなつもりじゃなかったんですけど!」 ズシッ
白井「……初春?これこそ違法逮捕なものではなくて?」
初春「いいえ全然?これは風紀委員用の非常食で保存期限を迎えそうなものでして、その廃棄を依頼しただけですよ?」
上条「家には何でも食べてお腹を空かしている14歳ぐらいの少女がいるんですよ……!」
白井「同情を引こうとしているのでしょうけれど、それがもし本当であれば違反ですわよ?」
上条「――っていう設定でラノベを応募しようと思っているんだ!きっと売れるぞ!16年以上続いてアニメ化するかも!」
初春「もうなってますよ?――で、上条さんはこれからお時間ありますか?」 ガチャッ
上条「おぉっと後ろ手に鍵閉める前に聞いてほしかったかな!あと父さんが言ってたぜ!『監禁しようとする女は地雷』って!」
白井「男女問わず危険物ですわ。超特級の」
上条「――くっ!俺はエ×なんかには屈っしないぜ!どうかお手柔らかに!」
初春「しませんよ?なんでこの状態でエ×事を仕掛けるのかと」
上条「……」
初春「何か?」
上条「あれ俺ってこんなキャラだったっけ……?」
初春「某病院のカルテを見ると、死んでいてもおかしくない怪我を10単位で繰り返されてますからね。きっと後遺症なのでしょう」
初春「まぁ上条さんのイタさはさておくとしまして、実はもう一件厄介なものを抱えているんですよね」
上条「え、これ以上は俺知らないよ?あいつら以外のメンバーなんてどうせその場のノリで集まった連中だろうしさ」
初春「ではなくて、えーっと、まぁ映像を見て貰った方が早いですね。こちらのノーパソをご覧ください」 スッ
上条「見るけど……どういう案件?」
初春「お友達さんが主催していたハッピーハロウィン団、そちらから派生した亜流、とでもいいましょうか」
上条「アホって想像以上に多いんだな!」
初春「……いえ、むしろ今までのハッピーハロウィン団とは違う――」
初春「――本物のハッピーハロウィン団、かもしれません……ッ!」
上条「溜める必要あったかな?君もアレだよ、友達選ばないと俺みたいになっちゃうよ?」
白井「地雷テイカーだったら既におりますわ、それも二人分」
――動画 どこかの路上
金髪の男『……』
外人の少女『――ちょっと、ちょっとそこのおにーさん』
金髪の男『……』
外人の少女『そこのオーバーロー○で至高なる御方っぽい声のおにーさん』
金髪の男『あぁそりゃ俺だわ!俺以外にそうそういねーわ!』
外人の少女『ちょっとお時間いいですか?すぐに終わりますんで』
金髪の男『いやいいわ。どうせ募金しろとかカネよこせとかそういうんだろ?昔やってたから分かるんだよ』
外人の少女『いやいや、そうじゃないんですよ!そういう違法な商売じゃなくてですね、ほら?分かりますでしょう?時期的に?』
金髪の男『時期って……お月見バーガ○?』
外人の少女『お月見パ○は評価します。だがお月見フルーリ○、テメーはダメだ。コレジャナイ感がハンパねぇぜ……!』
金髪の男『アイスは美味いんだが、特に月を見ている成分がないからな。てか俺はこの辺で』
外人の少女『待ってつかーさい!私には国へ帰ったらロ×にアゴでこき使われる毎日が!』
金髪の男『すいませんフレメアで間に合ってます』
外人の少女『もしも死人に口が合ったら「あんた人の妹をなに特殊枠してくれてる訳!?」とキレると思います。まぁそれはどうでもいいんですが』
外人の少女『そんなこ・と・よ・り・も☆おにーさんって好きじゃないですか――”H”』
金髪の男『いやぁ僕はそんなことないかなぁ?今は将来相対性理論がヒモ理論で、最終的にはオーパーツするって研究をしているからね?』
外人の少女『知っている単語を並べただけで頭の悪さがにじみ出ていますよ?そしてオーパーツは基本ただのフカシです』
外人の少女『私が言ってるのはHですよ、H。興味ありません?ちょっとだけでいいですから、直ぐに終わりますからH!』
金髪の男『お、俺は興味無いよ!だって彼女もいるし風×通いも最近はコッソリ行くようになったからね!』
外人の少女『行ってんじゃないですか』
金髪の男『浮気じゃないんだ!これは、そう……経験値を溜めてレベルアップしたいんだぜ!』
外人の少女『風×でポイント溜めても風×にしか応用出来ないんじゃ?』
金髪の男『いや、まぁ、えーっと、うん、大丈夫なんだ。理由は分からないけどそうに決まっているんだ』
外人の少女『彼女さんに構ってもらえないんじゃないですかねぇ?最近忙しいだの、倦怠期だの言ってません?』
外人の少女『逆に彼氏さんがガツガツ行っても引かれちゃうって可能性もよく聞く話ですよねぇ?』
金髪の男『そ、それは……!』
外人の少女『そこでアレですよ!ウチでちょっとしたHのゲームをして発散させていけばいいんですよ!』
金髪の男『げー、ゲーム?ゲームっていっても普通のゲームじゃないよね?』
外人の少女『ですよなー。超スペッッッッッッッッッッッッシャルなゲームですよー』
金髪の男『お、俺は騙されないぜ!どうせ超お高いんでしょうね!?一時間9千円で入浴料が2万円とか!』
外人の少女『――タ・ダ☆』
金髪の男『なにそれこわい』
外人の少女『いーやいやいや!全然怖くなんてないですよ!だって無料なんですから!』
金髪の男『いやぁそれは流石に、なぁ?』
外人の少女『いやまぁ最初はですね、ウチらのメンバーの中でも意見が分かれたんですよ?「どうせだったら金取ろうゼ!」みたいな?』
外人の少女『でもですね?こういうのは……まぁいってみれば相性みたいなもんでしょう?だからお金とか対価とか要らないですよね?』
金髪の男『なんて優しい!』
外人の少女『いやいやそうでもないんですよ。別に優しいとか良心的だとかそういうんじゃなくて、我々はただ――』
外人の少女『――ゲーム、好きなだけなんですよ』
金髪の男『その言葉を待っていた!エッチな女の子が実在するとは!』
外人の少女『まぁHですけどね!ではこちらへどうぞ!ささお早く!』
――雑居ビルの一室(不法占拠中)
金髪の男『ここかー………………あ?』
外人の少女『一名様ごあんないでーす!さぁどうぞ遠慮せずに!』
金髪の男『いや、思ってたのよりもずっとフラットっていうか、エロエロしさがないっていうか?』
外人の少女『エロ?なんでエロいんですか?』
金髪の男『いや言ったじゃんかよぉオマエ!?Hがどうって!ゲームって!』
外人の少女『多分あなた以外で読んでる方は理解されてますけど。「あぁあのHだよね」って』
金髪の男『え、ハロウィン?なんで!?』
外人の少女『まーまーいいじゃないですか!折角いらしたんですからゲームの一つでもクリアしてお帰りになれば!』
金髪の男『なんかスッゲー騙された感がするけど……ゲームってお金取らないんだよね?ならしようかな』
外人の少女『ではどうぞ!私的には定番の「リンゴ樽」なんてオススメです!』
金髪の男『……樽だな。こう、等身大の黒ひ×さんが入ってそうな。あ、水が一杯入ってる』
外人の少女『さ、遠慮なさらずに!ぐぐっと!』
金髪の男『いや無理だよ!?俺にどうしろって――』
外人の少女『――はい、いっきまっすよー』 ググッ
金髪の男『力強っ!?――モグッ、ゴボボボボボボボボボッ!?」
外人の少女『はーい、いーち、にー、さーん、しー、ごー――』
外人の少女『――はーい、引き上げまーす!成果はどうかなー?』
金髪の男『ゴバアァッ!?死ぬわコラアァァァァァァァッ!?なに人の頭、水一杯の樽の中に沈めてんだ!?殺す気か!?』
金髪の男『てかこういうの映画で見たわ!パイレーツがカリビアン・コ○するアレだ!海賊が拷問するときに使ってたよ!?』
外人の少女『カリビアン・コ○は別です。ついでにこのゲームの主旨も違います』
外人の少女『よーく見てくださいな。半分ぐらいから下にリンゴが入ってるでしょう?』
金髪の男『入ってるというか、沈んでんな。アレが何か?』
外人の少女『そのリンゴを口で咥えて浮上するゲームですけど?』
(※実在します。ただしローカルルール)
金髪の男『死んじゃうよ!?せめて手を使わないと取る人が死んじゃう!?』
外人の少女『ゲームの呼び名はリンゴ樽とかただ単に樽とか言われますけど、我が地元ではこれがルールです!』
(※本当に実在します)
金髪の男『なんてヤベーんだよ外国!そりゃ髪の色もゴールドになるぜ!』
外人の少女『私は栗色ですけどね。さっ、頑張ってゲットしてくださいジャパニーズの方!クリアしないとおウチへ帰れませんよ!』
金髪の男『ギブです!こんな巨大なリンゴに噛みついたらアゴが破壊されるわ!』
外人の少女『えー、我が故郷では普通にやってたんですがねぇ』
無表情の少女『ひひ……大きさが違う、よ……?』
(※基本的に小ぶりで出荷できないor売り物にならないリンゴを使います)
外人の少女『ではステージ2はギブということでステージ2へどうぞお客様!次は上手く行くといいですね!じゃないと帰れないですらね!』
金髪の男『あれ?もしかして俺このまま外国に売られるルート?』
外人の少女『いいえとんでもない!私たちはただ文化を正しく広く伝えたいだけです!』
金髪の男『つっても今はホラー映画をリアルでやってる感じなんだが……』
外人の少女『さっ、つきましたよ!蹄鉄投げです!はりきって行きましょう!』
金髪の男『あーっと……うん、説明してもらっていいか?俺の目には地面へブッ刺した鉄の棒しか見えないんだが』
外人の少女『私も同じですけど?』 ガチャッ
金髪の男『あぁこれが蹄鉄ね。U字型になった鉄なんだが……』
外人の少女『どうぞ!さぁさぁ遠慮なく!』
金髪の男『お、おう』 カチャーン
外人の少女『……』
金髪の男『……』 カチャーン
外人の少女『………………これ、何が楽しいんです?』
(※実在します)
金髪の男『やれっつったのそっちでしょーが!?俺はただ無心で投げただけだよ!?』
金髪の男『日本の縁日でやってる輪投げみてーなもんだろうが!もっとこうなんか景品用意するとかさぁ!?あるじゃん?』
外人の少女『ま、まぁそうですね!ではあなたにはもう一つゲームを楽しむ権利を差し上げましょう!』
金髪の男『いらないです!おウチ帰りたいです!』
外人の少女『おぉっとアリサさんのような泣きを入れてきましたが、そうは行きませんよぉ?あっちは萌えキャラでこっちはただのおっさん臭い学生ですから』
金髪の男『善意のエ×根性でやってんのにヒデェ言い草だぜ……!』
外人の少女『まぁ用意したゲームもラス一なんで折角なので試していってくださいな。折角なんで』
金髪の男『あ、あぁ。ここまで来ると怖いもの見たさで見たいっちゃ見たいけどよ』
金髪の男『てかアンタ大将の関係者じゃね?イギリスで最後の方見切れてた感じが……』
外人の少女『さぁラストはハンマーでガンするゲームです!ゲーム内容は強い力で的を叩くだけ!そうするとメモリが上がって威力が表示されます!』
金髪の男『あーこれ映画で見たことあるわ。一番上にベルがついてて鳴らしたら高得点って』
(※実在します)
金髪の男『――よっしゃ!こう見えても肉体労働ばっかだから体力はあるんだぜ!見てやがれ――』 ブゥンッ
ガチャーンッ!!!
無表情の少女『……』 バサッ
金髪の男 ビクッ
無表情の少女『……お疲れさまでしたー』
金髪の男『アッハイ、どうも?』
外人の少女『――って訳で全部のゲームは終了した訳ですが!如何でしたかっ!?』
金髪の男『待てやゴラ!?特に最後のなんだコレ!?ハンマーで的叩いても何か女の子出て来てポーズ取って終わっただだろ!?』
外人の少女『いいえ?これもドッキリとしては定番なんですけど?』
(※そこそこ)
金髪の男『カルチャーショックが凄くて言葉が出ねーわ!?俺はさっきから何をさせられてんだよぉ!?』
金髪の男『てかHは!?Hなゲームって聞いたからノコノコと俺が来たんでしょーよ!?』
外人の少女『Hなゲーム?私一言でもそんなこと言いましたっけ?』
金髪の男『え、でも』
外人の少女『私が言ったのはH”の”ゲーム。Hの際に通常行われるゲーム全般って意味ですよ?何勘違いしてんですか?』
金髪の男『Hの際って……アンタ、それどういう意味――』
外人の少女『ですからHalloweenの”H”ですって』
金髪の男『いやいや時期的にはそうだけどよ!こんな訳分からないゲームなんて知らねーよ!』
外人の少女『……以前から不思議に思ってはいませんでしたか?ハロウィンという文化が伝わり、ガキどもが「お菓子をくれなきゃ×しちゃうぞ」と脅迫するのもセットで伝播しました』
金髪の男『伏せ字になるようなこと言うな』
外人の少女『でも!実際現地のハロウィンでは何をやっているのか、とか!全然入って来ないなぁとかですね!』
金髪の男『……お菓子貰いに出歩くお祭りじゃねーの?』
外人の少女『違いますよ!小さな子供はそうですけど、大人だって頼みたいじゃないですか!』
外人の少女『大抵ハロウィンは収穫祭と一緒に行われるため、子供から大人まで楽しめるミニゲームで盛り上がるもんなんですよ!』
金髪の男『……これで?』
外人の少女『ヤポンの地方のの夏祭りだってそうじゃないですか!地元の商店街やら青年団がちっゃちい催しをする!それが大事なんですよ!』
外人の少女『――だと、言うのに!今の世界の惨状は何なんですか!?交差点でおっぱ×タッチして現行犯逮捕で笑いを取るって!?』
金髪の男『ごめん、それ俺らも不思議に思ってるわ』
外人の少女『そんな世界は修正しないと!私たちが真に正しいハロウインを世界へ伝えなければいけないんです!』
外人の少女『私が、いいえ私たちこそが――』
レッサー(外人の少女『)『――真の意味でのハッピーハロウィン団です……ッ!!!』
――とある風紀委員詰め所
上条「もうアレだよね。どっからツッコんでいいのか迷うぐらい酷いよね」
初春「お二人とも上条さんの関係者、なんてことないんですよね?」
上条「知らない人ですね。ただ『あぁ正義のヒーローが毎年毎年現れるのは、悪もまた不滅だからなのかな』とは思ったけど」
白井「東○とバンナ○のせいですわよ?スポンサーが無くならない限りは永遠に」
初春「もしくはサト○がヒカチュ○縛りから脱却する日がくるか、ですね。その前に引退でしょうけど」
上条「えぇと、その、なんだ。このアホ外人は一体どんなご迷惑を……?」
白井「詐欺めいた勧誘、及びハロウィンのイメージ低下にガッツリ関わっているようでして」
初春「なんと彼女たちの現れる商店街はハロウィングッズの売り上げが減るというおまけ付きです」
上条「何やってんだあのアホ。いやゴメン間違った!知らない人だけども!」
初春「一応啓発活動、またイギリス文化の伝播という学生活動を主体としているため、あまりこう我々が出張れない訳でして」
上条「あ、大丈夫です。あのアホどもは不法入国&侵入してきた人たちですから、学生証も偽造ですしビザもないと思います」
白井「何の躊躇いもなく知り合いを売った……ッ!?」
初春「――御協力ありがとうございました。強制退去を前提にして警備委員と協力したいと思います」
上条「もう帰っていいですか?僕ちょっとこれから塾の合宿があるんで」
初春「テンドンしているところ恐縮ですけど、もう一件だけ見ていただきたいものが」
白井「この最近ネットを騒がしている、『聖人十番勝負〜ARISAさんvs四十路〜』という動画に心当たりは?」
上条「もういい加減にしなよお前ら!?俺の喉だって毎週毎週限界ってものがあるんだからねっ!?」
――雑居ビルの一室(不法占拠中)
鳴護「帰してください!どのゲームあたしにはハードルが高すぎてクリア出来ません!」
レッサー「大丈夫ですよぉ。最初は戸惑うでしょうが、段々と気持ち良くなってきますから。さぁこの蹄鉄を手にとって――」
上条「――そこまでだ!」
レッサー「だ、誰ですか!?」
上条「混沌から産み落とされ、混沌としたメシを好み、世界を混沌へ導く悪魔め!」
上条「南アフリカから南アメリカ、果ては東南アジアにまで紛争の種を残したリアル世界の敵よ、ここは貴様の住む世界ではない!」
レッサー「台本にありましたっけ?そんな長々とイギリスを罵る台詞って入ってましたっけねぇ?」
鳴護「レッサーちゃんツッコむところ違う。混沌としたメシにまず異議を唱えよう?」
上条「昔のハロウィン、つーか村祭りを広げようとするんじゃない!あまりにも馴染みがないハロウィン持ち出してもドン引くだけだからな!」
ランシス「……うん、どっちかっていうと……アメリカ移住したアイルランド出身の人の文化……」
レッサー「間違ってはないでしょうに!元々ハロウィンはケルト系アイルランド発祥なんですから!」
ランシス「でも……それを現在の形へ魔改造したのはアメリカへいった移民……だから蹄鉄投げとか入る……」
上条「あぁそれであんな感じに。カウボーイ文化なのな」
レッサー「わ、私は懲りませんよ!神聖なるハロウィンをエ×いコスして歩く回る文化だなんて絶対に認めません!」
上条「それはぶっちゃけ俺もそう思う」
鳴護「ダメだよ当麻君!流されないで!」
レッサー「てかそもそも子供の遊びなのにコスプレしてるのはトウの立った大人ですよね?」
上条「すいませんノーコメントでお願いします」
鳴護「ダメだよ当麻君!認めてるのと一緒だよ!」
レッサー「私はそんな文化は許せない……!私以外がキャッキャウフフと遊ぶのが許せません……!」
上条「動機が100%あいつらと同じ」
レッサー「私に愛のない世界など滅びればいいんです……ッ!!!」
上条「――んじゃレッサーは一人でも活動するみたいだし、アリサとランシスはどっか遊びに行かね?」
ランシス「……イク」
鳴護「行くけど……何か今不穏な単語が」
レッサー「いや私も行きますけど!?待ってくださいよボッチにしないで下さい!」
上条「大丈夫もうなってるから、なっ?」
レッサー「大丈夫の意味が分からな――あマジで待って!会場の電気落さないと行けませんよ!」
-終-
【※告知】
ハロウィン緊急企画なので今年も懲りずにSSのシチュエーションを募集しています
【誰】が【誰】へ【どんなドッキリをする】のかを明記すると、そのSSが出来るかも知れません
また「普通のハロウィンがいいなー」という方は、【誰】が【誰の家】へお菓子を貰いに行くと書いて頂ければそれなりに
なんだったらハッピーハロウィン団(準テロリスト)が誰かを強襲する話でも
なお基本的な制限は以下の通りとなっております
・とある魔術の禁書目録・超電磁砲のキャラクターのみ。含む新約・劇場版
・トリック・オア・トリートの場合は地球圏内(火星バクテリアは対象外、不明な人物はこっちで適当に設定)
・多くてもトータルで10人(話)ぐらいなので、まぁ早い者勝ちでどうぞ
・募集期間は9月ぐらいまで?
基本的に分かればオッケーです。例として、
【上条さん】が【HAMADURA】へネチネチイヤミを言いに行く
【結標さん】が【美山くん】へトリック・オア・半ズボンする
【芳川さん】が【アレイスターさん】へ楽に稼げる仕事を貰いに行く
みたいな感じで↓に書いておくとその内容がSS化するかもしれません
なお、あまり人が多かったら無作為に抽選となりますが、残念ながらそんな事態は一度もなく (´・ω・`)