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Clock(trial)

鳴護「あたしに足りないアイドル要素……それは一体っ!?」


――オーピット・ポータル芸能事務所

シャットアウラ「――本日はよく集まってくれた。礼を言おう」

上条「あの……シャットアウラさん?この部屋超暗いんだけど電気付けて良いかな?もしくはカーテン開けていい?どう考えても三密案件だし」

シャットアウラ「緊張感が足りんぞ構成員K!貴様は我ら崇高な使命をなんだと思っているんだ!?」

上条「時給488円のバイト」

レッサー「低くないですかね?」

上条「何言ってんだよ!?命の危険がなくて一方的な暴力や能力を撃ち込まれたりしない良い職場なんだぞ!」

上条「ただちょっと全文声に出して読むと喉が枯れるってだけで!声優さんにはトラップかもしれないが!」

レッサー「閥値が低いのか高いの分かりません」

シャットアウラ「はい黙れそこ!貴様に割く時間は1秒もないと知るがいい!」

上条「お前そんなキャラだったっけ?最初から喧嘩腰だったけども」

シャットアウラ「今のアイドル業界は非常に厳しいのは諸君も承知の通りだ。古くはピンじゃ活躍が見込めない人間をユニット化することで抱き合わせ販売していた……」

上条「お前もだよ。10年ぐらい前までは初春さんたちと一緒にギター弾いてブイブイ言わせてたじゃねぇか」

絹旗「その後超盛大にポシャッたじゃないですかー、やーだー」

青ピ「まぁある意味純粋なアイドルよりは守られてますなぁ。異性関係でスキャンダル起しよっても『まぁ声は好きだし……』っちゅーファンもおるし」

絹旗「超連鎖して没シュートしましたけどね、けいお○」

レッサー「俳優でも同じですよ。むしろ不祥事バンバン起こした方がプレミアがつくってもんですし、カモンスキャンダル!レッツ不祥事!」

上条「楽しみ方がそこじゃない。いやまぁ先々週の円盤に映り込む全裸カメラマンの話は、初めて記事読んだときには二度見したが」

シャットアウラ「量産されて分裂してもう原形留めていない詰め放題式アイドル!昨今の事情により濃厚接触も禁じられ活動停止に!」

上条「それに関しては本人や運営側も責任はないと思う。円盤チケット商法はどうか思うけど」

レッサー「全く仰る通りですな!恥をお知りなさい!」

レッサー「――あ、そういえばですね、円盤に声優イベントの先行販売券を入れたアニメがあるって小耳に挟んだんですけど」
(※『とある科学の超電磁砲○』)

上条「やめよぉ!『もうなんか壮大なノリツッコミなのか?』って思わせるような芸はやめてあげよぉ!」

レッサー「K防○ではなくゲイ防○」

上条「いるか?今そんな小ネタ挟む流れなかったよな?この危ないご時世にいるのかな?」

シャットアウラ「果ては『新メンバーは存メンバーの同意が必要☆』としてしまったがため、自分よりブサイ×しか加盟を許さず、計らずとも負のベクトルに尖鋭化されたアイドルいた」
(※実在します)

上条「……なんで?なんでそんなことすんの?」

絹旗「自分より可愛い子が入ってくれば相対的に自分の価値が超下がるため、ですね。サークルの姫が自分以外の女子を嫌う感じで」

上条「お仕事だよな?遊びだったらまぁ分かるけど職場でそれやってたら……」

レッサー「んで結果、逆サーカス状態になり超ポシャッたんですよ。まさにセルフ蟲毒」

上条「君ら口が悪すぎる」

シャットアウラ「歳喰って若い時みたいにバカできなくなったから、今度は政治系デビューしたら総攻撃を受けるアイドルだっているさ!」

上条「きゃり○さんはむしろ被害者だろ!『あ、これヤバいな』ってツイード消して逃走したら、国会答弁で共産×が名前出しちゃってトドメ刺された方なんだぞ!?」

絹旗「超ナイスな死体蹴りでしたね。国会議事録に載って超おめでとうございます」

シャットアウラ「やかましい貴様ら!アイドルの現状について話してやってるのだから聞け!」

上条「いや聞けって言われてもな。プロの業界とパンピーであるところの俺たちとは関係ないって話で」

シャットアウラ「関係あるだろう?ARISAの未来展開についての話し合いなのだから」

上条「だからアイドル違うよ!立派なグラドルだろうが!」

レッサー「上条さん上条さん、この場にアリサさんが居たら『当麻君がまた裏切ったよ☆』ってツッコむと思います」

青ピ「やだ天使やん」

シャットアウラ「そうだぞ?アリサは天使だが?」

上条「こっちのボケに乗っかってくんなよ。話進まないんだから」

シャットアウラ「その、なんだ。ゴミのような演技と被害者になったゴミ作品を量産するアイドルはいいんだ!それは別にどうだっていい!」

絹旗「超ご褒美ですけど?」

上条「黙っててくれ監督。それで喜ぶのは特殊な癖(へき)の人だけだから」

シャットアウラ「シス――いや、姉として!可愛い妹を応援するのは何か間違っているだろうか!?」

上条「そうだね、間違ってはないよね。合ってはいるよ」

上条「でもな!最初に『シス……』って言いかけた理由を教えてくれ!場合によっては俺もお前の味方になるから!」

青ピ「なんて分かりやすい百合厨……!」

シャットアウラ「アリサがワゴンセールのアイドルどもに埋没するわけがない!あの子は夜空で一番輝くシリウスなんだ!」

レッサー「お姉さん、正気ですか?」

上条「しっレッサー!割と前から不安定だからそういうのは気づいても言っちゃダメだ!」

青ピ「あとシリウスっちゅーよりかはセレーネやったようけど」

シャットアウラ「いい事言ったな、時給プラス50円」

上条「ズルいぞテメー!アリサは、えっと……エ×いよな!」

シャットアウラ「貴様は解雇だ。速やかに出ていけ」

上条「誉めたのに!?」

レッサー「『エ×い』はセクシーな女優さんにしか当て嵌まりません。それも最近は微妙ですけど」

シャットアウラ「だが――私がいくら知っていようとも!他の凡愚どもの目にどう映るかまで分からないだろう!?」

上条「まぁ、そこら辺は多様な価値観って言い換えてやろうぜ」

シャットアウラ「カリフラワーを暗室で育てたらブロッコリーになると勘違いしたまま成人したアホもいるんだ!」
(※上○)

上条「なんでだよ。スイカとメロンぐらいの関係性だとは思うけど」

シャットアウラ「愚鈍なファンどもはダメだ!やれクラビア可愛いだの、上原すみ○さんの自撮りがエ×いとか!」

青ピ「事実ですやん」

上条「大体は合ってる。ジャンル違うけどみんな同じ感じだよ?」

シャットアウラ「なぁ言ってみろ上条当麻!いつだか私へ言ったように!」

上条「シャットアウラ……」

シャットアウラ「『好きな人気声優が不倫してたからその幻想をぶち殺す!』って!」
(※茅原実○さん)

上条「訴えんぞコラ?人の台詞の前半思いっきり盛りやがって、原形留めてねぇじゃねぇか!その主旨だと予告犯罪だろただの!」

レッサー「あと欄外で『さん』つける配慮があるんだったら、わざわざ実名書くのは悪意があるかと……」
(※全くありません)

シャットアウラ「『みなみ○で”なんだおまえバカか?”とか言いながらプライベートでは……』とか思うんだぞ!?」

青ピ「それはそれで興奮しまへん?脱いだアイドルの過去作イメージビデオ見る感じで」

上条「一部だけだよ!?レベルの高いNTRには付き合ってられないんだよ!」

シャットアウラ「『あぁ長○も社会に出て悪い遊び憶えちゃったんだな、やれやれだぜ……』」

上条「だから代表作を穢すな!それは別にいいだろ!本人と作品は関係ないんだから!」

絹旗「じゃあ不祥事を起こした代わりとしまして、お相手の方と結婚して超引退するのはどうでしょうか?」

上条「そのネタももういいだろ!円盤も絶版になってんだからそれ以上盛り上げてやんなや!」

シャットアウラ「……私はアリサにそんなことにはなってほしくないんだけなんだ……!幸せになってほしい!」

上条「そうまぁそうだけどさ。だったらどうしろっつーんだよ?人気商売続ける間は、少なくとも今の売り方してる間はプライベートもネタにされるぞ?」

シャットアウラ「トップアイドルになればいいんだ。そうすれば少々のスキャンダルでもその座を奪われない……!」

上条「いやでも……厳しくないか?アリサ、つーかARISAは学園都市の中じゃトップだけど、外へ出て仕事してるわけじゃないしさ」

シャットアウラ「そこは私にいい考えがある。というよりそのために集まってもらったメンバーだ」

上条「ってきり大喜利しでもしてんのかと思ったぜ!」

レッサー「ほぼしてますけどね」

シャットアウラ「アリサがアイドルとしてトップに君臨するのに必要な能力、それは歌でもなければ容姿でもない!」

上条「一番の身内がスゲーこと言い出したぞオイ」

シャットアウラ「既に持っているものを身につけてどうするんだ?あれば勿論いいだろうが、文字通りプロなんだぞ?」

上条「プロっていってもピンキリだし……まぁいいわ。そんで?お前がアリサにプラスしたいスキルって何よ?」

シャットアウラ「――ツッコミ力だ……ッ!!!」

上条「まぁそんな気はしてたわ!ここに集まった連中が俺を除いて全員ボケだからな!」

レッサー「お言葉ですが上条さんも一部では『ツッコミの上手いボケ』と定評がですね」

青ピ「存在自体がボケと言えるやんなぁ。『お前どうかしてるわ』的な意味で」

絹旗「浜面の超親友ですからね。くわばらくわばら」

上条「へっ、妬いてんのかい?俺は浜面に作業用パワードスーツで殴られた男だぜ!」

レッサー「殺しにかかって来てますよね?なんでそれでダチ続けられんですか?」

シャットアウラ「――よって、諸君らにはARISAを鍛えてやってほしい!具体的にはバラエティでの司会進行ができるぐらいには!」

上条「……つまり?」

シャットアウラ「ツッコミの激しい番組をプレゼンしてもらい、ツッコミスキルを磨いてくれ!」

上条「お前もボケじゃねぇか。仲良いな」

上条「てゆうかツッコミの仕事ナメないでくれませんかねっ!?俺だって別にその日の気分とかで自由気ままにツッコんでんじゃねぇんだよ!」

上条「ツッコミ三原則『なんだよ・どうしてだよ・待て待て待て待て』を常に意識しながら、ツッコミが単調にならないように気を配りつつ!」

上条「相手が同じボケを繰り返した場合ならば!前のツッコミを意識しながら盛っていくってプロ意識をやっつけ仕事で身に付くか!」

上条「本当だったら長台詞もダメなんだよ!最初の一言でバッサリ切って後から徐々に補足していかないと不自然になるから!」

レッサー「ね?ツッコミのフリしたボケでしょ?」



――とあるスタジオ

レッサー「『第一回!チキチキねぇ今どんな気持ち?フランスさんどんな気持ちなのか言ってみて?大会!』」

上条「レッサー、ステイ!色々と厳しいご時世的にそのネタはやめるんだ!」

レッサー「なお感染者・死者数共に後発のイギリスが抜いた模様」

鳴護「自虐かな?レッサーちゃんは相手を斬りつけにいって、自分も傷だらけになって帰ってくるよね?」

レッサー「ふっ、出オチのためであればなんだってしますとも!それがまさにイギリス人!」

上条「だから謝れよテロリスト。お前をイギリスさんの例にすんな」

レッサー「おっとぉ何を言いますかテロリストさん。よりにもよって王室一つ乗っ取ろうとした方にいわれたくはないですが?」

鳴護「一応当麻君はレッサーちゃんたちの後始末にも手を貸してるし、タチ悪いのはね、うん」

レッサー「まぁそれに関してはここでぶっちゃけると私が泣きますのでお許しを――さて、では改めまして!」

レッサー「『第一回!チキチキARISAにこれやってもらいたい選手権!』」

鳴護「うん、やってるよね?二時間ドラマぐらいからこまところずっと邪悪な監督に強いられているよね?」

上条「あとお前ボケるんたっだらあと二回テンドンしろよ。礼儀だろ」

鳴護「当麻君が分からないよ?」

レッサー「尺がないので手短に!この企画は今をときめくアイドル茅原実○さん、もといARISAさんにやってほしい企画をプレゼンする企画です!」

レッサー「優秀者はもれなくARISAさんが実現化!ただしご本人のチェックと事務所の物言いが入りますのでご注意を!」

鳴護「……事務所?ウチの事務所の人来てませんけど?」

上条「どうも初めまして。オービット・ポータルの見習いタレントの上条当麻です」

鳴護「見習いにあたしの生殺与奪が握られている!?いや、信じてはいるんだけど最近ちょくちょくギャグで裏切るよね!?」

レッサー「まぁそこはそれARISAさんが踏みとどまるということで――では最初に!私からのプレゼンです!」

レッサー「先日放送されたARISAさん主演の探偵モノ拝見しました!全編棒演技で中々よかったです!」

鳴護「全然誉めてもらってないけど、どうも」

レッサー「マジな話悪くはなかったんですがねぇ。ただシナリオがちょっとダメでしたかね」

上条「台本のあちこちに『※アドリブで』って書いた台本はもう台本とは呼ばねぇよ。ただの即興劇だ」

レッサー「なので次は原作付きのにチャレンジされては如何でしょうか?最近多いですよね、マンガとかノベルとかの実写ドラマ化」

鳴護「あー、あるよね。NH×でアニメになってから民放でドラマになったの」

レッサー「あぁ知ってます、『中学生には手を出すな!』でしたか」

上条「映像研な?言っていることは間違いじゃないが、わざと以外に間違えようがないからな?」

レッサー「なのでARISAさんはゲームなんかがいいのではないでしょうか?探偵系のとか?」

鳴護「悪くないけど。もっと情報が欲しいかな」

レッサー「舞台は戦後ぐらいで女性は和服にブーツ履いてるような感じの、モダンなハイカラ系?大正ロマンから若干あとの時代ですね」

鳴護「いいよそれ!乙女ゲーでありそう!」

上条「てかどっから仕入れてくるんだよその知識」

レッサー「ですらかゲームですよ。探偵ゲームですから舞台背景や設定なんかプレイしてるうちに頭へ入るでしょう?地獄少年的な」

鳴護「モダンな和服可愛いよねっ!あたし着てみたかったの!」

レッサー「主人公は探偵さん、ARISAさんはヒロイン役で!新進気鋭の舞台女優!」

鳴護「い、いいのな?何かこうあたしなんかが演じちゃっても?」

レッサー「勿論ですとも!ARISA以外にできる方はそういな――」

上条「――で、名前は?」

レッサー「はい?なんですか見習いの方、まだ話してる途中に?」

上条「立場上教えて欲しいんだがタイトル。そのゲームのさ」

鳴護「あ、それあたしも気になるよ。ちょっとプレイしてみたいし」

レッサー「『カルタグラ 〜ツキ狂イノ病○』です」

上条「おい誰か警護員呼んでこのアホ連れ出してくれ!」

レッサー「待ってつかぁさい上条さん!?私が何をしたって言うんですか!?」

上条「ウルセェよ!お前実はアリサのこと嫌いだろ!?よりにもよってそれか!」

鳴護「あ、あのー……事態が分からないんだけど……?」

上条「青ピ、三行で説明」

青ピ「はいな――『メインヒロイン以外は大体死ぬ。死に方は例外なく拷問よりも陰惨かつ救いが皆無』」

青ピ「『選択肢によってはメインヒロインも例外ではない』」

青ピ「『そもそもブランド社長の方針が”絶対に死体にモザイクはかけない”』」

青ピ「ぶっちゃけ横溝正○を万倍グロくしたような感じやんな?個人的には『乳の大きさでバレるだろ』と思わなくもないけども」

鳴護「なんて酷い物語!?そして買う人がいるのかと聞きたいです!」

青ピ「絵の綺麗さと音楽は業界屈指、特にOPのボーカル曲とムービーはトップだっちゅー人もおるね。ボクも共感はする」

レッサー「私はトップだと思いますけど……まぁ、分かりましたよ!じゃあ別のゲームにしますよ!」

レッサー「舞台は探偵さんが女学校の臨時講師として雇われたところから始まります!メインヒロインは家庭の事情で悩んでる女学生!」

レッサー「彼女の『本当の自分を探してほしい』というのが――」

上条「うん、だから名前は?」

レッサー「『殻(から)ノ少○ 』です」

上条「監督、ツッコミをお願いします」

レッサー「え、監督ってどちらさんが」

絹旗「超賜りましょう――せいやっ!」 ボスッ!

レッサー「容赦の無い腹パげふぅっ!?」 バタッ

上条「――青ピ足持ってくれ。控え室に捨ててくる」

青ピ「……くっ!スパッツやからパンツ拝めへん……!」

上条「だから頼んだんだよ。ごめんなアリサ?すぐ戻ってくるから」

鳴護「あぁうん、それはいいんだけど、一体何が?レッサーちゃんはどんな地雷踏んだの?」

絹旗「超気にしないで下さい。決して、そう決して興味があってグロ耐性があるお思いの方でもググる際にはご注意下さい」

絹旗「少々のグロ映画でも爆笑して見る超狂ったメンタルの持ち主でも、これはちょっと……と凹む作りになっています」

鳴護「狂ったって自覚はあったんだね。良かった、のかな?」

絹旗「最初に出したゲームブランドの次々作なんですが、『あれ?一作目ってもしかして手抜いてたの?』ってぐらい救いのないゲームです」

鳴護「さわりだけ聞くと楽しそうな感じなんだけど……」

絹旗「本当に超言えません。あぁいや批評するのに言えなくはないのですけど、伏せ字のオンパレードになりますので言わないのと実質同じになります」

鳴護「なにそれ怖い」

絹旗「まぁ曰くといいますか場外乱闘といいますか、あのゲームは他に類を見ない超グロい内容以前に一つだけ問題がありまして」

絹旗「タイトル聞いただけで、ある一定の読書家たちは」

絹旗「『あ、これヒロインが××に裏切られて××起こされて××と称して×××にされる。ちなみに原因は××××で犯人は×××、電車のシーンは×××』と」

鳴護「やっぱり説明されても分からないかな」

絹旗「どれだけ遅くとも最初の30分ぐらいで『あ、コイツが犯人で動機は××の××××見たせいだ』って超理解してしまうという」
(※盛っていません)

鳴護「エスパーなのかな?」

絹旗「京極○シリーズの最高傑作『魍魎の○』とコンセプトから導入から登場人物、果てはギミック・トリックまで超酷似してます」

絹旗「『つーか訴えられたら負けるんじゃね?』と個人的には超思います――が!」

絹旗「タチ悪い事にOPムービーとボーカル曲が超絶に素晴らしいものでして、まぁはい。根強いファンもしますし」

鳴護「なんでそれをあたしに勧めてきたんだろう……?」

絹旗「ツッコミ力を鍛えるには超適切かと」

鳴護「アイドルに必要ないけどね!アイドルも違うんだけど!」

絹旗「なお『魍魎の○』もアニメになったり実写映画化したり超活躍したのですが」

絹旗「今をときめく闇迫さんがほぼ主役の位置にいるため、地上波では放送が超困難というオマケまで……!」

鳴護「フィクションじゃないのに地獄ですよね」

絹旗「余談ですが実写映画自体は『よくもまぁあれだけの傑作を産廃レベルにまで貶められるな』と、B級映画ファンには超好評の内容です」
(※ふなっしー探○に劣るレベル。あれはあれで面白かった)

鳴護「監督が好きなのはダメ映画ですよね?」



――

上条「えーっと、では改めましてこんにちは!今からイベントを始めたいと思います!」

鳴護「いなかったことになるんだ?ちょっと放送できない内容だけど」

上条「では最初の方!ARISAに相応しいプレゼンをしてくださいねっ!」

青ピ「ボクが用意したんは――これ!全身マウスパッド――」

絹旗「――そいっ」 バスッ

青ピ「ぶらうっ!?」 パタッ

上条「――はい残念でしたね!プレゼンターは自分のプレゼンを終えるまでが勝負ですから!」

鳴護「そんなハードな企画なのかな?というか最愛ちゃんのバイオレンスを止められる人って中々いないよね?」

絹旗「私自身が超か弱い少女なので、同性相手でもガンガン攻撃してもヘイトを集めません」

上条「やってることは俺と同じなのにな!俺もいつかポリコレ層から『女性を殴るだなんて!?』って抗議来んのかな……?」

絹旗「その時は私か超電磁砲が後釜に座りますんで、超ご心配なく」

鳴護「美琴ちゃんは……うん。女の子だから許されるってあるよね」

鳴護「てゆうか青ピさんが置いてった全身マウスパッドって何?等身大幼女フィギュアにしか見えないんだけど」

上条「これのどこにマウス置くんだよ。肩か頭?」

青ピ「こ、こう……おっぱ×とかはちょっとした物を乗せるのに……使える、ねんで……?」

上条「アリサ以外だったらどうすんだよ。バードウェイや黒夜だったら滑って下に落ちるだろ」

青ピ「そこがええんよ!?何言ぅとん!?」

鳴護「混沌とし過ぎてて収集がつかないよね。まぁ、うん、何をしたいのかは分かったからお引き取り下さい。スタッフの方お願いします」

青ピ「ほ、他にも!マウスを触手状にすることでインテリア代わりに使えますのんや!」

上条「魔物が異世界から侵攻してきたと思うわ!何テメー平和な日常に触手さん持ち込んでんだよ!」

鳴護「まずその一工程が大仕事だよね」

絹旗「いえ、有線式マウスのケーブルを超デコればいけるかもしれません」

青ピ「需要はある、絶対にあると思うんよ……!」 ズルズルズルズルッ

上条「青ピさんありがとうございましたー。ARISAのサイン色紙を貰って裏口から帰って下さいね−」

鳴護「この実りのないプレゼン大会はいつになったら終わるんだろう……?」

上条「頑張れアリサ!信じられなくなったら下積み時代を思いだせ!」

鳴護「いやそんなに辛いことは経験してないよ?最初のシングルからそこそこ売れたし、営業とかで苦労した憶えも特には」

上条「………………ちっ」

鳴護「舌打ちされた!?メジャーデビューして初めての大仕事はデスゲームだったのに!?」

絹旗「まぁまぁMIW○さん。不幸の代名詞のような上条さんの気持ちも分かってあげてください」

鳴護「ARISAです。尊敬する相手だから畏れ多いよ!」

絹旗「はい、どうも。私の超出番ですね、全くザコどもは超満足に企画の一本ぐらい通せないかと」

上条「ネタに走ってるだけだよ。流石にアレが通るとは思ってない……よね?」

鳴護「二人ともセメントの可能性はあるよね」

絹旗「まぁそんな訳でクレバーな私は超粛々とプレゼントを進める訳ですけども――」

絹旗「――アホなゾンビ映画、アホな心霊映画、アホなエイリアン映画、アホなプレデター映画、アホな邦画のどれが超お好みですか?」

鳴護「予想は裏切られなかった!?まぁ薄々そうじゃないかなって思ったけど!」

上条「勘弁してやってください監督。もう三週もサメ地獄が続いて俺たちの頭は沸騰しそうなんです!」

鳴護「そしてサメはサメだけど、最後に残っているのは全裸のカメラマンが見切れたってだけだからね!?インパクトが強すぎて他のが吹っ飛ぶんだよ!?」

上条「つーかゾンビと心霊と邦画は分かるよ。色んな種類出てるからさ、そりゃ変なのもあるだろ」

上条「ただ、アホなエリイアン映画とプレデター映画ってどういうジャンル?てかそんなに種類出てんの?」

絹旗「基本的にはモドキ映画ですね。モックバスターと呼ばれる超便乗商法で、今だったら『鬼滅の○』にあやかった『自滅の刃』的な?」

鳴護「なんでそんな見えてる地雷を監督は見てるんですか?」

絹旗「そっちの方がB級が超多いからですけど?」

上条・鳴護「うん、知ってた」

絹旗「私が見たプレデターモドキ映画の中では、フェイスマスクフルオープンのプレデタ○が覗きをしてカウボーイに負けた上、E○が痴漢してました」
(※『Alien Showdow○』。ザックリ言えばそんな感じ)

鳴護「ちょっと何言ってるのか分からないですね」
(※「それ服脱がせる意味あるか?」ってツッコむ映画です。内容はゴミ)

上条「エロい映画だろそれ!?ただのパロディのやつだ!」

絹旗「あと『エリイアンvsプレデタ○』が流行った頃、日本でも超乗っかろうとしたのが一つ。その名も『エイリアンvsニンジ○』」
(※実在します)

上条「スゲーなニンジャさん!?近未来でカラテを見せつけるだけでなくエイリアンとも戦うのか!」

鳴護「そのセンスは嫌いじゃないんだけど、うん、なんだうろね?外国でのトンデモ映画は流石だよね」

絹旗「いえ、ですから”日本でも”と超言ったじゃないですか?キャスト全員がほぼ日本人という立派な日本のクソ映画です」

上条「クソって言ったな?本音がついに隠せなくなったな?」

絹旗「終盤で主人公とミドルキックの打ち合うエイリアン!超なんということでしょうか!エイリアンは高い学習能力でニンジャの技をも会得したのです!」

上条「やかましいわ!エイリアンさんに過剰な能力を求めるな!」

絹旗「なお私の企画を採用した場合、今までのサメ映画と同じペース配分で語っていたら半年ぐらいかかるので超ご注意ください」

鳴護「うん、もう本書いたらいいんじゃないかな?B級映画のさ、新書ってあるよね?」

絹旗「えぇ勿論依頼を受ければ超書きますとも。私には怖れるものがないため、全ての映画評論家が裸足で逃げ出す×××××映画だって殴ってみせますとも!」

上条「特攻野郎Aチー○か」

絹旗「でも違うんですよ!本なんか書いたら事実を知るのが超一部の人に限定されてしまうじゃないですか!」

絹旗「こう、クソ映画とは!関わった人間全員が延々生き恥を超晒すんですよ!?そのためにも無償で情報を共有したいというのは罪でしょうか……ッ!?」

上条「うんギルティ。クソ映画って言ってる時点でダメな要素しか無いもの」

鳴護「いやあの……まぁいいか。プレゼンター二人がアッサリ消えて尺が余りまくっているため、何か言い残したことがありましたらどうぞ」

絹旗「ではダメ邦画・ゲーム実写化のジャンルより『サイレン 〜FORBIDDEN SIREN○』を超ご紹介します」

絹旗「その島には人魚伝説がありました。元々は病人や年寄りが捨てられる島だったのですが、あるとき人魚は人間を超哀れみました」

絹旗「人魚は病人たちへ己の血を分け与えると、人間達の病は完治し彼らは人魚を神として崇めたそうです」

絹旗「しかしその力は人間にとって魅力的であり、人間はこう考えました――『人魚喰えば不老不死になんじゃね?』」

上条「ナレーションの途中で申し訳ないが、唐突すぎる」

鳴護「しっ当麻君!監督は鉄拳制裁も辞さない人だから!」

絹旗「人魚は助けた人間に捕らわれ、食べられたのですが……その際、大いに人間を憎み、嘆き、絶望を説いたと」

絹旗「するとその呪いは人間達へ超降りかかり、島全ての人間は命を奪われましたとさ」

絹旗「今でもその人魚の呪いは島に残り、赤い服の女性となって彷徨っているそうです……!」

上条「だから唐突すぎんだよ!?人魚の話って一体いつだよ!?赤い服着てるんだったら比較的最近じゃねぇか!?」

鳴護「服っていっても着物も服だけど……そもそも人魚が服を着るのかなって疑問点があるよね」

絹旗「今から20年前、同じ島では島民が一夜にして消え失せるという謎の超失踪事件が起り、唯一の生存者阿部○はこう何度も繰り替えしました」
(※上条さんの中の人ではないの方。Tric○の上田)

絹旗「『サイレンが鳴ったら外に出てはならない!サイレンが鳴ったら外に出てはならない!サイレンが鳴ったら外に出てはならない……』と」

上条・鳴護「……」

絹旗「――で、映画のオチを一行で超語ると『人魚これっぽっちも関係ねぇじゃねぇかよ』、ですね」
(※盛っていません)

鳴護「ショートカットが過ぎるよ!?マリカ○でスター駆使して超ジャンプするぐらいにショートカット!」

上条「むしろ逆に見たいです監督!」

絹旗「そしてこの映画で核と言いますか、大事な役割を担っているのが田中直○(タイキック芸人)という超残念ポジション」

絹旗「阿部○は最初の10分にちょい役で出て来てその後超出番がないという……!」

鳴護「そこもおかしいよね?誰がどう考えても阿部○がメインなのに田○さん(ココリ○)をメインで使う必要があるのかな?」

絹旗「この再現動画を撮りたければ私の企画を超採用しませんとね!これ以上はここでは話しませんよ!」

鳴護「真相は知りたいですけど、できれば指さして笑っていられる第三者でありたいと思います」

絹旗「なお田○さんの相方の遠藤章○さんが演技できないと超認知されていますが、確かTB○系でやった人蜘蛛のホラードラマでは決して棒演技ではなかったです」
(※確か「日本のこわい○」)

上条「その知識いるか?なんだったらご本人へ教えてやったらいいんじゃないか?」

絹旗「さぁどうしますかARISAさん!私を採用すればダンテもビックリのクソ映画祭りがこの世に超顕現しますよ!」

鳴護「あ、もう引き取っていただいて結構です。いやホントに」

絹旗「なんかこう話して間にテンション上がってきたので、超別口で公開処刑しています」

絹旗「映画館へ超ワクワクしながら見に行って、『なんでだよ!?』とエンディングロール流れてるときに声を出してツッコんだ私の気持ちを分かっていただきたい!」
(※実話です)

鳴護「いいから帰って!この世界に住んでる人みんながそんな苦行してると思わないで!」

上条「……ふー、危なかったぜ!SSサイトがただの映画ネタをするサイトに変わるところだった……!」

鳴護「今までの所業を見てるとそんなに大差はないんじゃないかな。まぁいいや、それでこれで終わりかな?」

上条「――よし、じゃあ俺がトリを勤めさせて貰う。ていうかこれ生放送だよな?ちょっとだけ時間欲しいんだがいいか?」

鳴護「どうせ生っていうかオンライン配信だし、てゆうかどうしたの急に?」

上条「……急じゃないんだ。ずっと考えてたんだ、俺の友達が今大変なことになってるって」

上条「――なぁ、聞いてるか一方通行?お前だよ、人に相談もしないで行っちまったお前に言ってんだよ!」

上条「勝手なことしやがって!お前が守りたい人放り出して何やってんだよ!?なんで相談もせずに!」

上条「俺なんかよりも超絶頭いいんだろ!?だったらもっといい方法があったっていい筈だ!なのにお前は!」

上条「――っ!」

上条「……悪い、感情的になっちまった。お前の人生だし、お前が精算したいっていうんだったら、まぁその通りなんだろうけど」

上条「けどな!お前がそうやって一人で突っ走ったら!勝手にしやがってもどうしようもなく心配する人間だっているんだよ!忘れんなボケ!」

鳴護「……当麻君」

上条「俺の力が欲しかったらいつでも呼んでくれ、じゃねぇな。いいわ呼ばなくたって。お前が好き勝手やるんだったら俺もするだけだ」

上条「見とけコラ!お前が嫌だって言ってもそこ乗り込んで勝手に手伝うからな!」

レッサー「――で、本音は?」

上条「黄泉川先生の身体検査っていくら払えばさせてくれるの?」

上条「あぁいや疚しい気持ちじゃない!これぽっちもないさ!一欠片だって疚しいことははない!」

上条「ただ俺は!今流行りの異世界転生モノで!もしかしたら来世はブラジャーになるかも知れない!そのための予行演習をだな!」

絹旗「ブラジャーって超生きてましたったけ?」

レッサー「魔剣が命を持つグローバルな世界もあるようですし、可能性は充分あるかと」

青ピ「――よう言ったカミやん!それでこそ漢や!」

上条「青ピっ!」

鳴護「上条当麻さん、今日で解雇します」

上条「待ってくれよ!俺が何したって言うんだ!?健全な男なら誰だって思うよ!あれはお金貰うんじゃなくて払う方だってな!」

青ピ「そうや言ったれカミやん!誰も彼も口にせぇへんだけでそう思ったはずやで!」

鳴護「強くは否定しないけど、弁えよう?ねっ?」

絹旗「――はい、という訳で超緊急企画募集です!お題は基本的になんでもオッケーであり、禁書・超電磁砲・一方通行・アストラだったらまぁなんでも構いません!」

絹旗「ARISAにツッコミをさせたいと言っていますが、なんだったらARISAさんを出す事すら超不要です!」

鳴護「企画の意図を全否定!?際限なく広がるよねっ!?いや本気にされても困るよ!?」

絹旗「ただしエッチなのはだめです!色々とループ世界のオーナーが問題がある場合もありますので!」

鳴護「えっと?」

レッサー「耳年増だから突如打ちきられる可能性があります。なので要所要所朝チュンしてるんですよ、コンプラ的にも」

絹旗「あとこれは警告ですが軽い気持ちでの応募は決してしないでください!調子に乗って地獄のサメ確変(三週)へ超突入する場合があります!」

鳴護「それはさじ加減次第だよね?サメマラソン一週で終わっても全然問題なかったもんね?」

絹旗「募集期間は一週間ぐらいですが、どなたもなかったら自演しますから超ご了承ください!」

鳴護「なんて悲しい告白なの……!もうかれこれ六年目なのに……!」

絹旗「一応対外的にはステイホー企画ですけども超間に合いませんでした!」

鳴護「頭悪いのかな?確か明日ぐらいで日本全国緊急事態じゃなくなるよね?」


-終-


※という訳でステイホー便乗して読者様参加企画です
「こんなSSが読みたいかもしれない」と書き込むとなるかもしれません
基本的になんでも構いませんが、キャラクターはとある系限定で本になっているものだとありがたいです
しかし下手に投稿すると、サメ映画マラソンの二の舞になる可能性もありますのでご注意ください

例)――

○上条さんの『右手』が幻想殺しではなく、B級映画のサメが出るようになったSS
○浜面が存在意義を求めて旅をするSS
○一方通行さんが女体化したのに誰も気づかないSS

×29歳中堅冒険者の日○のむしろ大人にならない方が需要あるSS
×もののがた○の鏡ちゃんがヒロインになったSS
×鬼滅の○のしのぶさんが生き残ったSS
(※作品が違うので却下となります)

特に何も考えず始めたので大体一週間ぐらいでお願いします
「ステイホー関係ないしそもそも明日に解除されるだろ」というツッコミは見ないフをします




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