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Clock(trial)

クリスマスの日ver2016


――学園都市某スタジオ

鳴護「『――はいっ、今夜も生放送でお送りしてます、”ARISAのネットレイディオを聴くじゃんね!”』」

鳴護「『お相手は”イブにも関わらずお仕事お仕事”の、ARISAがお送りしてますー!』」

鳴護「『……これいいの?この台本卑屈すぎないかな?フツーの人はどんな日だってお仕事するよね?』」

鳴護「『ってゆうかあたしの先輩は”イブに一人だなんて何やってんだ!”ってハル――あ、ごめんっ!生放送でしたねっ!』」

鳴護「『えーっとクリスマス、クリスマスですがもんなはどう過ごしてるかな?』」

鳴護「『エンジョイしちゃってますか?もしくはお一人様でラジオを聞いてくれてるとか――ってこれ、やっぱり台本おかしいですよね?』」

鳴護「『イブにネットラジオを生放送で聞いてる時点で、彼氏彼女と一緒とか無いっぽ』

プツッ

鳴護「『――はいっ、ってゆうわけでジャーマネさんに”あなたが一番ヒドい刺し方してますよっ”って言われましたARISAですっ!』」

鳴護「『悪気は無かったんだよっゴメンネっ!ただちょっと疑問に思っただけで!』」

鳴護「カップルで聞いてる人もいるよねっ!こう、部室とかでなんとなーく流してるとか!あると思うよ!』」

鳴護「『いやー……でもやっぱれそういうのって、男の子だけ意識してて、女の子はどうとも思ってないってゆ――』

プツッ

ナレーター『この番組は”明日?今日を生きないお前に明日なんて来ないさ!”、でお馴染みのオービット・ポータル社の提供でお送りします』



――

鳴護「『――はい、ジングル中にもっかい怒られましたARISAですっ!反省してますっ!すいませんっ!』」

鳴護「『あとこのキャッチフレーズ考えたの涙子ちゃんだよね?中二入ってるもんね?』」

鳴護「『……や、でもでもイブに一人の時点で……はーいっ!自重しまーすっ!』」

鳴護「『ってゆう訳でラジオ続くんですけど、えぇっと、クリスマスです、よね?お題は?』」

鳴護「『今日のお便りは――”プレゼントを貰った話”ですよー。いい話ですねー』」

鳴護「『お父さんお母さんからのプレゼントのエピソード、兄弟やお友達からの贈り物』」

鳴護「『他にも大切な恋人から貰った大切な贈り物、みたいなお話を募集してまーす。じゃんじゃん送って下さいっと』」

鳴護「『”うわこれはない、ないわー”みたいな痛々しいエピソードも、まぁ笑える範囲で、まぁまぁシャレになる範囲でお願いします』」

鳴護「『あ、じゃ早速メール頂いたのでご紹介したいと思います』」

鳴護「『えっとレディオネーム、岩田伊織さんのエピソード――』」



――学園都市某マンション 深夜

ガチャッ

鳴護「たっだいまー……」

鳴護「……おかえりー……って虚しい」

鳴護「今日はイブなのにイベントだったし……お仕事貰えるのは嬉しい、嬉しいんだけどねー」

鳴護「青春真っ盛り!で、他人様の創作物のばっかりってのは、うん……どうかなー、みたいな」

鳴護「まぁいいや。お風呂湧かして、ロケ弁食べてー」

ピンポーン

鳴護「……誰?不在通知は入ってなかったけど……――『はーい?』」

上条「――『俺だよ、オレオレ』」

鳴護「当麻君それ詐欺師さんの台詞――って当麻君っ!?」

上条「ハッピークリスマース!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ☆」

鳴護「混ざってる。ハロウィンの駄目なところと合体してる――てか、当麻君、結構なお時間ってゆうかさ」

鳴護「サンタさん的な人が徘徊するにはピッタリな時間だけど、よく、分かったね?あたしのマンション?」

上条「あぁ大丈夫大丈夫。一応確認とっといたから」

鳴護「あ、そう?あたしに直に聞いてくれても教えたんだけどな……」

上条「そこはそれもし間違えたら大変だろ?

上条「だからマンションの下で張り込んでたパパラッチへ『ARISAの住んでるマンションってここですよね?』って確認としといた」

鳴護「あれあれ大丈夫じゃないよね?大丈夫な要素がないよね?」

鳴護「それとも当麻君は幻想じゃなくあたしのアイドル生命を殺しに来てるのかな?原作で最近やってないし」

鳴護「なにかあったら責任、取ってね?第二の人生的な意味で」

上条「よく分からないけど、中入れてくんないかな?プレゼント渡したいんだけど、ちょっとここじゃ」

鳴護「……他意は、ね。うん無いってのは分かる、分かるんだけど……」

鳴護「常識的に考えて……まぁいいや。散らかってますけど、どうぞ」

上条「お邪魔しまーす」



――

鳴護「今お茶でも煎れるから」

上条「あーいいっていいって!贈りモン渡したらすぐ帰るし、他にも配らなくちゃいけないから」

鳴護「……フラグ立てて即折りに来る人にはどう対処すれば……っ!」

上条「という訳で良い子にしてたアリサさんにはサンタさんからプレゼントだぞー?」

鳴護「あっはい、どーも、です?て、大きめの箱の割には軽いねぇ」

上条「良かったら開けてみて」

鳴護「あ、じゃ――」 ペリペリ

【鳴護アリサは”ミニスカサンタ服”を手に入れた】

鳴護「……」

上条「みぃーにぃーすぅーかぁーさぁーんたー」

鳴護「当麻君当麻君、ドラえも○のデス声で解説しなくても分かる、分かるから」

鳴護「サンタ服知らないとかじゃなくて、当麻君の着てるのと同じだし。こう、根本的な意味じゃなくってね」

鳴護「ドン○で売ってる安っぽい感じの、えっとなんて言えば良いんだろ」

上条「いや、違う!」

鳴護「だ、だよねっ!これはドッキリで別にプレゼントがあるって――」

上条「まんだら○で買ったやつでさ」

鳴護「じゃなくてね?あたしが言いたいのはそうじゃないの!お店とか材質の話じゃなくて!」

上条「材質もシルクで肌にお優しい一品なんだよ」

鳴護「うん、それも違くてね?気遣ってくれるのは嬉しいんだけど、もっと他に、あるよね?」

鳴護「その優しさを投じる前に疑問を持つところがあるんじゃないかな、って」

鳴護「……て、ゆうか、ね。こう百歩譲ってさ?こう、これが普通のサンタさんのお洋服だったら、まぁ分からないでもないんだけど」

鳴護「……明らかにこれは、その……モニョモニョ……な、感じじゃない?」

上条「ごめんなアリサ?良く聞こえなかったらもっと大声で恥ずかしそうに言ってくれないかなっ!?」

鳴護「もう”恥ずかしそうに”って注文つけてる時点で、あたしが何を言ってるのか分かるよね?分かってるよね?」

鳴護「……恋人さんだったら……や、でも初めてのクリスマスにこれ送られるのは、どうだろう……?」

上条「――違うんだよ!決してこれはやましい気持ちで送ろうとしてるんじゃないだ!」

鳴護「そ、そうなのかな?」

上条「『あ、これアリサが着たらすっごいエロいんだろうな!』って意図しかないんだ!」

鳴護「それ、やましくないの?カンダタさんだって糸引っ張って蜘蛛を落としにかかるレベルのやましさだよね?」

鳴護「てか当麻君、そろそろあたしだってレディリーさん時にも振るわなかった暴力振るうよ?」

鳴護「なんかこうフワッフワした理由で人柱にされかけたり、全身タイツのお姉さんに暴力振るわれた時でも、非暴力を貫いたあたしでも限界はあるからね?」

上条「いやこれ胸の所がフリーサイズになっててだな、心配しなくても」

鳴護「うん、その『幻想』は死んだ方が良いと思うよ?」

ゴスッ



――某スタジオ

鳴護「『……あれ?これなんか、あるぇ……?』」

鳴護「『体験談、ってゆうかとう――お友達が出てたような……?』」

鳴護「『ま、まぁいいよねっ!偶然かも知れないし!あると思います!』」

鳴護「『気を取り直して次のお話!レディオネーム中村成志さんからのメール!』」



――上条のアパート 夜

上条「いやー今日も土曜だったわー、ごくごく普通の週末だったわー」

上条「土御門も舞夏もどっか行ってるし、青ピは朝から捕まんないし」

上条「他の男友達と親交を深めたかったんだが全滅だわー、やっぱ年末近いからかなー?ただの土曜なのに」

上条「まぁねっ!こういう日はですねっ!明石家サン○見てねっ!大人しく寝るに限るなっ!」

上条「……あれ?SMA○解散するからやんなくなった、ん、だっけ……?うっわー……」

上条「……まぁいいや。今日は寝よう――だって!」

上条「良い子にしてたらサンタさんが来るかも知れないしねっ!加齢臭臭いサンタさんが!」

上条「……いや父さんマジで来そうだからフラグ折っとくけど、来ない来ない。あの二人はラブラブ(死語)の筈だし」

上条「それじゃあまぁ、おやすみー……」

……コンコン

上条「……」

……コンコン、コンコン

上条「……」

……ココココココココココココココココココココココンッ!!!

上条「さっきからうっせぇなコンコンコンコンっ!明らかに不審だから無視してんに自己主張強すぎやしませんかねっ!?」

上条「てかもうトラブルはゴメンなのに、目の端の方でパイレーツ帽が見えた時点で嫌な予感がしてたんだコノヤロー!」

琉華「……いや逆ギレされてもね」 ガラガラッ

上条「こらこら入ってくんなよ、俺はお前をお客さんだと認めた憶えはないんだが?」

上条「てかお前、っつーかお前らが俺に接触してくる時は『DIE? or BEAT It!(殺す?やっちゃおうか!)』の二択なんですけど!」

琉華「不幸な出会いがあった、という事だね。うんうん」

上条「てかさ今日クリスマスだよね?お前ら上里さん()囲んで、あーんなことこーんなことしてんじゃねぇの?」

琉華「いやぁ……それがさ、争奪戦繰り広げてたら上里君も怒っちゃってさ」

上条「ホーラ見なさい。あの子はなんだかんだで常識人なんだから!」

琉華「『やるなら学園都市でやってこい!』って」

上条「ごめん、上里君イマどこにいるか教えてくれないかな?俺やっぱガッツリ幻想殺さなきゃいけないみたいだし」

琉華「――と言うのは嘘で」

上条「お前もう帰れよぉ!よりにもよってクリスマスの夜の男の家だなんて、俺の首狩って手土産にしようとか、そういう企画なんだろっ!?」

琉華「それはサロメ担当だから、私は穏健派だしね」

上条「……まぁ手助けして貰ったのも事実だけどさ。それにしたって100人超居て脳波がクリーンなの二人で、実質一人っつーのもさ……?」

琉華「そ、それは私達が上里君を愛してるが故だよねっ!」

上条「ぶっちゃけ他人の修羅場って超楽しいよねー……で、何?用件は?」

琉華「まず始めに誤解を解いておきたいのだが、私は一人でここにいるんじゃなくて何人かの総意だと思ってほしい」

上条「何人かの、総意?」

琉華「より正確には屋上に私をここまで連れてきてくれた子が待機してる、って話」

上条「まぁホイホイ出入り出来るような街じゃない――って設定だったしな。最近設定倒れになってるが」

琉華「実はちょっと私達の間で疑問があってさ、それの解消にわざわざ訊ねてきたんだ」

上条「はぁ」

琉華「で――」 シュポンッ

上条「あ、縮んだ」

琉華「ちっちゃなルカがいいい?おっきなのがいい?――とーまお兄ちゃんっ!」

上条「上里にやれ、てかやってもらえや面倒臭ぇ!」

上条「てかちっちゃっくなってその質問を俺にぶつけるところに悪意があるだろ!?まるで俺がロ×のような!?」

琉華「違う、のか……ッ!?」

上条「おいおい琉華さんよ、一緒に戦った仲だけどそのリアクションはなくね?てか何を根拠にロ×疑惑よ?」

琉華「これはあくまでも匿名で寄せられた情報だから、その、あれだね、特定とかしてほしくないんだが」

上条「おう」

琉華「『府蘭の平たい胸を凝視するのは怖かったです』って言ってたからさ」

上条「誰が発信源が分かっちゃたんですけどやだー」

上条「――てかあのアマっ人が散々手ぇ貸し借りしてたのに言いふらしやがったのかっ!?」

琉華「事実ではある、と?」

上条「道端に名も無い花が咲いていれば、足を止めて見る――そう、それは普通の事だ」

上条「空を見上げれば蒼穹に羽ばたく鳥に目を奪われる――そう、それも普通の事だな」

上条「同じく!なんかこう方からカバンを下げていた高尾さ○の高尾山に視線が行ってしまう――それもまた当たり前の話だ!」

上条「それを止めるのは呼吸をするなって言ってるようなもん――あれ?」

上条「どこいった琉華……?あ…………書き置き」

琉華『身の危険を感じたので帰ります。永遠にサヨウナラ』

上条「なんでだよっ!?俺はただ一般的な男子の心境を吐露しただけだっていうのに!?」

上条「アレだかんな!上里だってスカした顔のツラ一枚剥げば、誰のフトモモが良いなーとか、鎖骨ペロペロしたいなーとかそんなんばっだからなっ!」

上条「あとお前ずっと前から気になってんだけどさ」

上条「Fate/EXTR○の悪いワカメのサーヴァントとカブ――」

上里「――それ以上はいけない。『理想送り』っ!!!」



――スタジオ

鳴護「『……』」

鳴護「『……はっ!?』」

鳴護「『今の当麻君、だよね?当麻君のお話にしか聞こえなかったんだけど……?』」

鳴護「『ツッコミのノリで抹殺されたし、そもそもラジオでカミングアウトしていい話じゃなくないかな……?』」

鳴護「『結局話はボカした感じだし……え?いいんですか?続けて?』」

鳴護「『なーんか釈然としませんが、次のお便りはレディオネーム塩じゃけぷっちょさんからのご投稿です』」



――常盤台寮 御坂・白井の部屋

白井「――さぁあぁぁっ!お姉様っ今夜こそこの黒子の腕の中へどうぞっ!」

御坂「あ、ごめん。今日疲れてるから」

白井「疲れている――ハッ!?まさか聖なる夜にあの類人猿と性的な意味で『前方伸身宙返り3回ひねり(シライ2)』を……ッ!!!?」

御坂「A.A.A.のアタッチメント作ってたらさー、時間忘れちゃって寮監に叱られるところだったわよ」

白井「……はい?あたっち、めんと?」

御坂「あれスッゴイのよ!ハードポイントが要所要所にセットされてて、目的のために装備を換装できるようになってるの!」

御坂「陸戦仕様や空戦仕様!パーツの組み合わせ次第で海戦や電脳戦にも対応してるんだって!」

白井「いえあの、そんなガンプラ少年のようなキラキラとした目で語られてましても……」

御坂「格闘戦用にはタイタ×!高速戦闘用にはスパロ×って手足を取り替えれば!」

白井「いけませんわお姉様!その二つは商業的に負けフラグですのよ!」

御坂「――ってゆう訳で起きて待っててくれたのにごめんね?もう眠くって眠くって」 パタッ

白井「……お姉様?」

御坂「……くー……」

白井「お休みなさいませ、お姉様……」

パチッ

白井(子供っぽくはしゃいでらっしゃるお姉様も魅力的ですわね、っと)

ガッ

白井「――むぐっ!?」

上条「(――動くな)」

白井(こ、この声は憎っくき類人猿!?どうしてこんな所へ!?)

白井(いや愚問ですわね!お姉様に×××とか、×××へ着せ替えて×××プレイしたいとか欲望を拗らせたのに違いありませんの!)

上条「(いや違う。多分君の考えてるのと違うよ?)」

白井(でもチャーンス!ここで物理的に抹殺してしまえば後顧の憂いを絶てるというもの!)

白井(てゆうか『物理的にモゲロ』と部分的に賛同される方の声が聞こえるようですのよ!)

上条「(やだこの子モグモグ言いながら考えてる事物騒っぽい。いや何となくだけど)

白井(では能力が暴走した事にしてまずは厄介な右手からちょん切って――)

白井(――遣え、ない?くっ!類人猿に右手で押さえられているとわたくしの能力が封じられて……!?)

白井(と、言う事は――あぁ、黒子はこのまま手折られてしまいますのね、お姉様)

白井(初めてはお姉様と生まれ落ちた瞬間、心に刻んでいたというのに……)

白井「……」

白井(……いやでもこれはチャンスでは?)

白井「(流石に類人猿がレイ×魔だと分かれば目も覚めるでしょうし、わたくしはお姉様の代わりになったようなもので)」

白井「(『怖い!わたくしを慰めて下さいましお姉様!』とでも言えば、きっとお姉様は優しく慰めて下さいますわよね!)」

白井「(『あぁお姉様の超電磁砲を黒子に――』……ぐへへへ!)」

上条「(白井さん、さっきから聞こえてる。ってゆうか手を離してるし、いや別に引いた訳じゃないんだけど。まぁ軽く、軽くは引いてるけども)」

上条「(てゆうかビリビリの超電磁砲ってそんな意味じゃねーぞ?見た事ないから知んないが多分は改造してねぇから)」)

上条「(そもそも性的にアレなトラウマ抱えた子に、より一層の性的な刺激与えるのってどうなの?フィクションじゃありがちだけど、有効だったら広がってるよもっと)」

上条「(あとこないだ常盤台にお世話になった時も思ったんだけど、頭は良いけどアホばっかだよね、君ら)」

白井「(……くっ、殺しなさい!)」

上条「(それ言いたかっただけじゃねぇか!てか何もしないよ!騒ぐから落ち着くまで黙らせるだけだったのに!)」

上条「(てか君の妄想が全部正しかったら、俺はクリスマスの夜に知り合い××プしようと乗り込んできた最悪のクズじゃねぇか!?)」

白井「(違うんですの?)」

上条「(あれ?意外と純粋な瞳で見られているぞ?あれあれー?)」

白井「(お姉様の体が目当ての癖にっ!)」

上条「(いやごめん別にそれはない。てゆうか本当にない)」

白井「(まぁっ!?あのセック×アピール溢れた肢体に興味が無いと仰るの!?)」

上条「(なぁ白井さん、俺前から一回言おうと思ってたんだけど、お前オッサンだよね?オッサンが超技術でJCになってんだよね?)」

上条「(そうじゃないとその爛れた発想ないもの。もしくはエロゲライターぐらいしか思いつかないものその考え)」

白井「(その……殿方と密着するのは、緊張してまして)」

上条「(ホンットゴメンな!今退くから!)」

白井「(――さて、では僚監を呼びますわね)」

上条「(おっと待ってくれないかな白井さん!ガチな対応されると俺の冒険の書が消えちゃうからねっ!)」

白井「(いっそのこと介錯して差し上げるのも慈悲だと思いますのよ、常盤台的には)」

上条「(それお嬢の発想じゃねぇぞ?SAMURAIだよ?)」

白井「(それで?類人猿さんはなにをしにわざわざここまでいらしたので?)」

上条「(いやお前クリスマスっつったら決まってんだろ)」

白井「(あぁ成程、そう言ったご用件なら納得ですわね)」

上条「(だろ?)」

白井「(”仕込み”ですわよねっ!)」

上条「(違げぇよ何言ってんだお前、俺の”だろ?”を返せコノヤロー。ドヤ顔で言い切っちまったじゃねぇか)」

白井「(クリスマス=繁殖期、という構図は欧米でも一般的でしたわよ?)」

上条「(まぁそうですけどねっ!建前的に悟れよ!中学生なんだから!)」

白井「(そのご用件ではないとすれば――もしやっ!?)」

上条「(ボケる前に言っとく。違う、そうじゃない)」

上条「(プレゼン的なものをだな、持ってきた訳で)」

白井「(……)」 ジーッ

上条「(いや違うよ?何でもかんでもシモに持ってこうとすんな?)」

上条「(……あぁ面倒臭ぇ。佐天さやレッサーとはまた違った面倒臭さが……まぁいい、はいこれ、どーぞ)」

白井「(……ぬいぐるみ、ですの?)」

上条「(メリークリスマース!白井さんには『妹達』ん時にも世話になってんかんな)」

白井「(はぁ、ありがとうございますの。てかゲコ太ですわね?お姉様でないのに)」

上条「(あぁいやそれはな、前にビリビリがさ、こんな事言っててさ?)」

上条「(よくさー、黒子に抱きつかれてんだけどね、それってやっぱり寂しいからだと思うのよ)」

上条「(だから抱き枕でもプレゼントでもすればいいんじゃないかなーって)」

白井「(あぁお姉様!そんなにも黒子の事を思って下さるだなんて!)」

上条「(いや違うよ?マジレスすると肉食獣と同じオリへ入れられた小動物の心境だと思うよ?)」

上条「(だから知らないフリをして『こっちにその気は無いから察してね!気づかないフリはしてあげるから!』みたいな駆け引きだと思うな)」

白井「(――と、いうことはこれお姉様からのサプライズですのねっ!)」

上条「(俺も少しは出してんだが……まぁ、それでいいってんならそれで)」

白井「……」

上条「(何?)」

白井「(気になったんですけど、お姉様には、何か用意されてるのですわよね……?)」

上条「(なんで?ないけど)」

白井「(それはかなーーーーーーりマズんじゃ?)」

上条「(ゲコ太グッズがひしめき合うこの部屋へ、更に何かぶっ込めと?)」

白井「(ではなく……あ、じゃわたくしが用意していたプレゼントを、あなたのとして贈っておけば!)」

上条「(うん、気持ちは分かるしありがたいんだけども、お前の用意したブツって何?)」

白井「(スケスケおぱんつですが何かですの?)」

上条「(俺がビリビリだったら消し炭にするねっ!どっちをか知らないけど!)」



――スタジオ

鳴護「『……』」

鳴護「『美琴ちゃんのお話……いや、ツッコんだら負け、なのかな?』」

鳴護「『不思議空間っていうか、美琴ちゃんも逃げた方が良いような……?』」

鳴護「『続けて?後から怒られるのイヤなんだけど、ってゆうかきっと美琴ちゃん……』」

鳴護「『次のお便りは、はぐるまさん、からの投稿です』」



――レッサーの家

レッサー「……」

レッサーパンダ「……」

レッサー「……ほぅ」

レッサーパンダ「……きゅい?」

レッサー「よーしよしよしよしっ!よーしよしよしよしよしっ!」

レッサー「このつぶらな!つぶらな瞳がたまりません、えぇたまりませんとも!」

レッサー「手を伸ばせばフィットする毛皮!まるで高級ミンクのような肌触り!」

レッサー「そして孤独を癒やしてくれる、愛らしい表情……!」

レッサーパンダ「きゅー?」

レッサー「あぁもうあなたはウチの子ですとも!一緒にブリテンを守りましょうねっ!」

レッサー「そうですね、魔術師と言うよりは魔女っぽいのですが使い魔に!立派な使い魔に育ててあげますからねっ!」

レッサー「そうですね、名前……そう、立派な名前をつけてあげてないと!」

レッサー「私とオソロもいいんですが、勇敢な名前が良いですねー。そう、我が国が誇る兵器の名前とか!」

レッサー「そう、あなたは今日から――」

レッサー「――『パンジャンドラム』ですよっ!」

フロリス「ヤメロ。それ失敗した兵器の名前じゃねーか」



――スタジオ

鳴護「『えーっと……補足するとね、パンジャンドラムってのは陸上地雷?らしくてですね」

鳴護「『詳しくはググって貰えれば分かりますが、こうボビンの真ん中に爆弾取り付けて、行けー!みたいな発想で」

鳴護「『……結局真っ直ぐ進まないわ、どこへ行くか分からないわ、オマケに砂地の上では空回りして自爆するわで散々……』」

鳴護「『てゆうか作る前に分かるよね?ってツッコミを多々残した結果に――あ、メールだ』」

鳴護「『レッサーちゃんから”出オチの一発ネタに使いやがって近い内に討ち入りに行きますから”ってメールが』」

鳴護「『あとそれとは別に”これ以上どうやっても話広げるの無理ですコノヤロー”って謎の着信も。都市伝説かな?』」

鳴護「『――はい、ってゆうわけでまだまだお便り募集してます!懲りずに送ってね!』」

鳴護「『それじゃ次のメール!また中村成志さんからですっ!』」



――学園都市 某病院

バードウェイ「――思ったんだが」

パトリシア「はい?」

バードウェイ「クリスマスに病室で姉妹二人きりというのは、どうにも情けないものがあるな」

パトリシア「お姉さん、12歳児の台詞じゃないかと思いますよ?」

バードウェイ「というかお前が『まだ学園都市残ってたんだ!?』的な衝撃がな。病弱だな!」

パトリシア「お姉さんみたいに、何かショゴス的なものを胸の中で培養できる特殊体質ではないんで……」

バードウェイ「そして恋多き女パトリシアよ、約束()を守るロン毛神父とブーメランハーレム野郎と、どっちを選ぶか決めたのか?」

パトリシア「おっとそれ以上私の恩人二人へ暴言を吐くんだったらお姉さんでも考えがありますからね?」

バードウェイ「ふっ!やってみるがいい!この私に恐れるものなどないわっ!」

バードウェイ「魔神や変態ども千切っては投げ千切っては投げ、最強の幼女と名高い私にはなっ!」

バードウェイ「ま、まぁ怖いと言えば、後ろから『だーれだっ』とかハグしてこられたらか怖いかもな!あくまでも一般論だが!」

バードウェイ「まるでこう、恋人が待ち合わせ場所でするみたいに!優しくふわっと包まれた怖いな!あぁすっごく怖いさ!」

上条「……どうしよう、出るタイミング逃した……!」

パトリシア「……なんでしょうねぇ。サプライズゲスト用意したのに、こう、全バレしてる感じで肩すかしっていうか」

バードウェイ「さぁ来い!怖いものなど何一つ無いこの私が!後ろからハグされて『だーれだ』みたいにされる以外は!」

上条「なぁパトリシア。お前のねーちゃんなんでこんなにポジティブなの?イギリス飯食ってたらこんなんなるの?」

パトリシア「イギリス人全体はもっとウェットでシニカルなんですけどねー。あ、子供は可愛いですが」

上条「てゆうか上里帰還の一番の功労者って事で、お前さんもフラグにしっかり刻まれたんじゃ?」

パトリシア「『犠牲ナニソレ美味しいの?』って人たちと一緒にされましても……」

上条「オイ、妹さんがブーメラン的確に投げてくるぞ」

バードウェイ「………………ぐすっ」

上条「わ、わーいバードウェイっ!抱っこー!実は前からしてこうしたかっんだよなっー!俺ペ×だから!ロリコ×だから!」 ガシッ

パトリシア「なんかもう面倒臭い姉でスイマセン、いや割とこう見えて可愛いところもない訳でないのかなと、たまーに思わなくもないかも知れません」

上条「日本語ーおじょーずすねー!」

バードウェイ「……っ!」

パトリシア「てかそろそろ『あぁ言って虚勢を張ったものの、耐性なんてないから顔真っ赤にしてプルプル震える』姉を解放してあげてください」

上条「感謝のハグだったんだが、ボリューム感が……いやごめん、なんでもない」

バードウェイ「あ゛あ゛っ!?」

上条「なんでもないって言ったじゃん!?邪な思いなんてないって!」

パトリシア「むしろそこで『ぐへへレヴィちゃん壁みたい』とか言われるよりかマシだと」

上条「あ、んじゃ次にパトリシアいっとく?」

パトリシア「えー、私恥ずかしいんで……ちょっと屈んで貰えます?」

上条「こう?」

パトリシア チュッ

上条「おっ、キス?」

パトリシア「つってもほっぺくっつけて音鳴らすだけですけどねー」

上条「上里にもしてやれよ」

パトリシア「いやですよっ恥ずかしいっ!」

上条「……意識してんじゃねーか。いやまぁいいけど――ん?」

バードウェイ「……なぁ我が妹よ」

パトリシア「な、なんですお姉さん。そんな不吉なオーラ撒き散らして」

バードウェイ「×リ枠は一つで良いと思わないか、うん?」

パトリシア「違いますから!上条さんなんてこれっぽっちも興味無いですから!」

上条「あるって言われた方がショックだけ、その言い方もどうかと思うんだ」

バードウェイ「というかだな。ワイドショーの見出し、テレビ欄に並ぶだろ?」

上条「なんか話が変わった?」

パトリシア「しっ黙って!経験上どんでもない変化球投げるサインですから!」

バードウェイ「その見出しに『おでんツンツン男出現!』みたいなのがあって、このバカを思い出した私はどうすればいいんだっ!?」

上条「神様(※鎌池先生)に聞けよ。あとそれ多分この世界に相当数いると思うけどな!」



――スタジオ

鳴護「『………………はいっ、なんかこう、内輪の座談会みたいな様相を呈していますが!』」

鳴護「『き、気を取り直していきましょう!きっともっとちゃんとした!そうっちゃんとした投稿があるかも知れない!』」

鳴護「『次はshowerさんからの投稿になります!』」



――上条家

ピンポーン

上条「はーい?」

オリアナ「わ・た・し・をプレゼント!」

上条「あ、すいません。上条さんち隣でーす」

オリアナ「あ、ごめなさ――って合ってるわよね?ここよね?」

上条「チェンジでお願いします。一回まで無料ですよね?」

オリアナ「高校生がデリヘ×のルールを使うな。あとよく間違われるけど、おねーさんはそういう職業じゃなくってよ!」

上条「だったらそのドギツめのエロい格好何とかした方がいいんじゃ?」

オリアナ「じゃあ聞くけど、私がもし小綺麗なパンツスーツ着てたらどう思う?」

上条「うっわーエロいなーって」

オリアナ「シスター服着てたら?」

上条「――そうかっ!?何着ててもエロく感じるんだっ!?」

オリアナ「こう見えても昔は修道女だった気がしないでもないし、まぁ色々あるわ」

オリアナ「ともあれ理解してくれたようでね、ちょっとお届け物があるのでお邪魔してますねー」

上条「あ、どうぞ――って入れないよバカ!?何強引に入って来ようとしてんだ!?」

オリアナ「ヒドっ!?あんなに二人で激しく愛し(闘い)あった仲じゃない!?」

上条「分かってんだよ!お前のそのコートの中にチラチラ見える肌色が!」

上条「なんかこう高校生には荷が重いブツを届けてくれてんだってありがとうっ!?」

オリアナ「感謝されてるの?それともぶぶ漬けを用意されてるのかな?」

上条「あー……そうだな、例えばアレだ。こう、オリアナがモナコだか行ったとしよう」

オリアナ「行った事あるわよ」

上条「あるヨーロッパの小国へ行ったとしよう!そこでその国の王太子が現れて、こう言うんだ!」

上条「『――良かったら、僕と結婚してください!』ってな」

上条「お前そんなシチュでハイって言えるのか!?いや言えないだろっ!?」

オリアナ「やっべ超玉の輿!」

上条「オリアナさんオリアナさん戸惑えや。てか引けよ」

上条「仮にそんな話があったとして100%保険金かテロ絡みの面倒臭いやつだからな?注意しろよ?」

オリアナ「女の子はねぇ、いくつになっても王子様が迎えに着てくれるのを待ってるものなのよ?」

上条「それが真だとして、人類の半数が王子様じゃないと遺伝子的に偏るんだが……」

オリアナ「いい加減に中へ入れてくれないとご近所の噂になるわよっ!」

上条「常日頃から話題を提供している上条さんちに隙はねぇよ!残念ながらな!」

オリアナ「……真面目に聞くんだけど、上条ロ×説ってホントだったの?」

上条「だからレベルが高すぎんだっつーの!レベルが!」

オリアナ「誉めてる?」

上条「俺はまだマサ○タウン出たばっかの初心者だっつーのに、ミュウツ○が草むらから飛び込んできたようなもんだよ!」

オリアナ「なによ!ゲットしちゃえばいいじゃない!これからの旅、一度もポケモ○交代させずに行けるでしょうし!」

上条「……なぁそれ本当にポケモ○トレーナーって言えるか?ポケ○ン主体でむしろトレーナーの方が使役されてね?」

オリアナ「確かそんなテーマの映画があったような……?」

上条「もしくは俺が勇者だとして」

オリアナ「魔法使いなのに?」

上条「魔法使いであったとしてもだ!始まりの町を出た瞬間に魔王四天王が出て来んと同じなんだよ!」

オリアナ「どうせイベントバトルだろうから、負けちゃってもいいんじゃなぁい?」

上条「だよねー、それじゃちょっとお言葉に甘えて――なんて言うかッ!」

オリアナ「今ちょっと、『い、イベントだったらしょうがないよねっ!』って顔してなかった?」

上条「錯覚ですねー。きっと幻覚でも見たんじゃないかなー」

オリアナ「でも良かった……噂はやっぱりただの噂だった訳ね」

上条「全くだ。この管理人さん系大好きな青少年に向かって!」

オリアナ「好きなキャラクターでロ×担任を上げてたから、てっきりそっちのケがあるんだとばかり」

上条「それ俺であって俺ではないからね?ある意味俺っちゃあ俺だけども」

オリアナ「2016年のwikiから『「演じていると慣れてしまう"素の童貞演技ができる稀な声優"』って項目が消されているから、てっきり何かあったんじゃないかって!」

上条「中の人な?あとwiki毎年チェックして保存してる人間早々いねーぞ?」

オリアナ「……じゃ俺の勘違いだったのね、大人しく服を着て帰るわ」

上条「着ろよ。帰る帰らない以前に露出度高めの服の上へ一枚羽織って来いよ」

オリアナ「近くにシスター・オルソラin爆乳サンタコスも待たせてあったんだけど、余計な気遣いだったわね」

上条「――待って!ねえ待ってオリアナさん!?折角来たんだから上がっていけばいいじゃないっお茶でも出すし!」

上条「だから今の話を詳しく!あの中の人ですら『おっとりお姉さん最高』と言わしめたオルソラさんがなんだって!?」

上条「謝るよ!意地張ってたのは謝るから!ウソッ○君だったルフ○さんに謝ったように!俺が悪かったから!」

上条「だから今の話を!どうか一目だけで――」

プツッ



――スタジオ

鳴護「『リアクションがしづらいなぁ……ってゆうか当麻君の暗部を垣間見た気が』」

鳴護「『……あたしに言ってくれれば、着たのに……』」 ボソッ

鳴護「『てか年上にはどう頑張っても慣れないしなぁ――って、ごめんごめんっ!なんでもないよ!独り言だからねっ!』」

鳴護「『――はい、って言う事でですね!”ARISAのネットレイディオを聴くじゃんね!”も、終わりの時間が近づいて参りましたっ!』」

鳴護「『今日はクリスマスにちなんだエピソードでしたがっ!何故か知り合いばっかりでしたねー、あははー、は』」

鳴護「『ま、まぁねっ!フィクションだから!よく分からないけど、そんな感じで納得しておこうよ!うんっ!』

……チャン、チャカチャカチャラッチャーチャ……

鳴護「『あ、エンディングテーマが流れ――あれ?これあたしの曲じゃないですけど』」

おじいちゃん?『Say-yo? No, Toh-yo. Say-yo? No, Toh-yo』

鳴護「『随分とまたお年寄りのラップ天手んクリスマス関係ないですし――え?メールまで残ってる?』」

おじいちゃん?『西洋? No, 東洋。末法終って1000年経つけど、今に神は現れず』

鳴護「『えっとレディオネーム9703Fさん、お題は――』」

おじいちゃん?『そろそろ魔術も店仕舞い。でもやってやるぜ革命を』

鳴護「『……上条さんがランシスのとこにアリサをプレゼントしてあげよう!……うん?』」

上条「はい、被疑者確保ー!」 パシッ

鳴護「『当麻君っ!?オンエア中のブースへ入ってきて一体何を!?』」

僧正(おじいちゃん?)『華麗に参上、ワシSo-Joe! 華麗な惨状、ワシSo-Joe!』

鳴護「『なんかガリッガリのお坊さんも入ってきたよ!?つーか誰ですかっ!?』」

僧正「なんかむしゃくしゃしたからやった。反省はここ数世紀しておらん」

鳴護「『スケール大きいですね!あとお年の割に分別もどうかなって思いますよ!』」

上条「……なぁ、アリサ?」

鳴護「『な、なにかな?目が怖いんだけど』」

上条「――準備は、いいかい?」

鳴護「『ノーです!のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?』」

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』



――イギリス某所

ランシス「……」

キラッ

ランシス「あ……流れ星」

ランシス「アリサを下さいアリサを下さいアリサを下さ――」

上条「――いえーい!メリークリスマース!!!」

僧正「ほっほぅ!お邪魔するぞい!」

ランシス「こんばんは」

上条「はいっこんばんは!良い子にしてたかなー?サンタさん待ってたかなー?」

ランシス「私の思い描いてたサンタさんと随分違うけど……まぁ、待ってたよ?」

上条「よーしよしよしよし!そんな良い子のランシスさんにはプレゼントだ!」

鳴護「むーーっ!むぐーーーーーーーーーーーーっ!?」

ランシス「……あ、これ、ずっとほしかった」

鳴護「――ぷはっ!?当麻君とおじいちゃん酷いよっ!?てか何っ!?学園都市から一瞬でどこまで来たのっ!?」

上条「や、あの欲しいって要望がね、急に入ってさ?」

鳴護「私の希望はっ!?ノーと言える権利はないのかなぁっ!?」

ランシス「……アリサ、私の事嫌い……?」

鳴護「うえっ!?や、その、嫌いじゃない!嫌いじゃないけど!」

ランシス「良かった……私も好き……」

鳴護「ごめん。”嫌いじゃない=好き”ってはならない気がするんだけど……」

ランシス「大事に、するね?」

上条「……お幸せに、なっ?」

鳴護「止めて!?そのドヤ顔で『一仕事終えたぜ!』みたいにいい笑顔しないで!」

鳴護「てゆうかこのオチは!こんなオチは前にもあっ――」

ピシャンッ

上条「――ふう、これでまた世界にイイ感じの百合――もとい、相思相愛のカップルが出来たな!」

僧正「相愛というのはどうか思うんじゃけど」

上条「いいクリスマスを、なっ!」


クリスマスの日ver2016 −終−

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