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Clock(trial)

胎魔のオラトリオ外伝・ガールズトーク 「クリスマス」


――某キャンピング場

上条「――ハーイみんな元気にしてるかい?何かもう一周回ってハイになっちゃった上条さんお兄さんは元気・だ・ぞ☆」

上条「今日はARISAのEUライブツアー中、俺達がどんな風に生活していたのを知って貰おうって寸法さ!HAHAHAHA!!!」

上条「つってもフランス・ドイツ・イタリア・ロシアの予定だったんだけど、ロシアのウクライナ侵攻で急遽変っちまったんだけどな!なっ!」

上条「まぁ、アレだ!基本移動はキャンピングカーだっ!仕様では八人乗りのデッカイやつ!」

上条「あ、ちなみに最年長(多分)のベイロープさんだけじゃなく、レッサー達は交代で運転しているぞ!友情、プライスレス!」

上条「『め、免許は……?』ってアリサが最初の頃にツッコんだけども!ロシアにレッサー連れて行った俺に隙は無かった!」

上条「『まぁ魔術師だし?』だからねっ!野郎共はとにかくそればっかりサHAHAHAHA!!!」

上条「テンション、ウザい?スレタイと違う?――大丈夫!こうでもしてテンション上げてないとやってらんないからだよチクショー!」

上条「……ってのもまぁ、アレだ。移動中の宿泊はキャンピングカーでする訳さ」

上条「ホテルに宿泊しても良かったんだが……テロリストとドンパチやってて、しかも相手が”手段のためには目的を選ばない”バカ共で」

上条「なので『大勢を巻き込むよりもマシかなー?』って事で、だ……表向きは」

上条「……一応の裏事情をぶっちゃけるとだ。誰だって自分のために大勢が犠牲になれば気にする訳で……」

上条「そこら辺の所を誤魔化し誤魔化ししたような……あ、違うぞ?アダマンタイトの精神力を持つ準テロ組織の魔術結社さんじゃないぞ?歌姫の方だぞ?」

上条「なので俺達は基本昼間の内にスーパーや雑貨店寄って買い溜めしーの、夜になってからキャンピング場へ行く事が多い」

上条「てか直線ルート通ってないんで、寄り道はかなりの距離になっちまってる……ん、だが」

上条「このキャンピング生活ってのも、中々辛いもんがね、うん……」

上条「なんつーか都会みたいにさ?歩いて数分おきにあるコンビニのようにコインランドリーは、ない」

上条「てゆうか自販機と一緒で、そんなもん置いたら全部盗まれるわ。いやマジで」

上条「なのでバックパッカー達が集うような安いモーテル――っていうと矛盾してるけど、そんな感じのホテルがあんだよ」
(※原義・「車で泊まれるホテル=モーテル(motorists' hotel)」、広義・「安い宿泊施設=モーテル」)

上条「そこで炊事場借りてメシ作ったり、洗い場で洗濯物したり、ってのが基本、かな?」
(※有料。安いですが、トラブル多発……いやTo LOV○るじゃなくガチの方の)

上条「キャンピングカーには洗濯機から乾燥機までついてる。ついてるんだけども……」

上条「コスト、特に水と電気の面で既存の施設を利用した方が早い」

上条「特になぁ……上水道は……水が大量にないと、どうやってもな。途中で補充しないといけなくてな」

上条「『だ、だったら女の子同士でシャワー入ればいいと思うよ (`・ω・´)』と、俺は提案はした。いや変な意味じゃないよ?」

上条「別に俺が百合廚とかそういう事じゃない!邪な意味は全く無くて純粋に水資源の節制のために――」

上条「……」

上条「……ま、まぁそれはともかく!キャンピングカーが如何に豪華であっても、その中だけで完結は出来ないって事ですよねっ!」

上条「一人ぐらいだったら、まぁ何とか二週間ぐらいは余裕だが……うん、あれだよ」

上条「問題児ばかりの『新たなる光』の面々、そして一見優等生に見えるが常人の5〜10倍は食べるARISAさんってトラップがな−」

上条「インデックスと同じぐらいの量だし平常運転っちゃぁ平常運転なんだが」

上条「あと日課ってゆうか……ボイストレーニングと歌の練習を毎日欠かさずしなきゃいけない手前、あんま人の密集してる所には厄介になれない」

上条「ままそんな感じで。他から距離を取れて、ある程度落ち着ける場所としてキャンプ場に一番泊る機会が多かった。つーか今もそうだが」

上条「日本のキャンプ場と違う点は設備が皆無、水道ぐらいしか無くてとにかく敷地がだだっ広い」

上条「日本の交通事情じゃ国道にすら出られないレベルの大型キャンピングカーが、こう……なんつーかな」

上条「間隔的には『学校の校庭に一台』ぐらいずつ離れて、各々が勝手にやってる感じか」

上条「ちなみに下手に『あ、隣でキャンプやってるもんですが――』なんて行ったら、襲われるジャン?(byフロリス)そうだ」

上条「いや知らねぇよ!?襲われるって何だよ!?EUこぇーな!」

上条「……まぁ、うん、場所によっては大麻解禁でヒャッハーしてる連中が、ね……」

上条「てかアイツら、ローマ崩壊してから何か衰退してね?なんだろうな、こう、アレだ、例えるならばだ」

上条「ちょい前までフルサイコサレー○とかやってたのに、Ξガンタ○は素だな!みたいな?意味が分からん」

上条「――てな訳でですねっ!我々はキャンプ場で寝泊まりするのが多いんですけどっ!その心構え的な話をだっ!」

上条「大体は昼過ぎから夕方頃に着いて、チェックイン――というか敷地の入り口辺りにある小屋?で管理人さん(オッサン)に金を払う」
(※昔は電話で予約、今は事前にネットで。でも人数とかロクに数えてないからアポなしで行っても断られない)

上条「んで後は『こんな施設があるんですよ』みたいに言われるのは稀で、基本放置だ!流石はヨーロッパ!(意味不明)」

上条「色々やっちゃいけない事はあるけども!まぁ日本的な決まりを守っときゃ問題はない!」

上条「だから『あの、あれ?お客さんって俺達しかいないって聞いたんですけど、あのボロい車の人たちって誰なんですかねー?』とかな!」

上条「夜中にどっかからもの悲しげなバグパイプの音が聞こえてきたとしても!それきっと空耳だから気にしなくていいぞ!」

上条「他にも深夜に幽霊の真似してウロウロするアタマおかしいガイジン(※←この人もガイジンです)とかたまーによくいるけど!気にしたら負けだ!」

上条「……」

上条「――はいっ、それではキャンプ、うん楽しいキャンプの話をしようか」

上条「キャンプ、つーか衣食住の基本だな。まぁ疎かにしてはいけない」

上条「すんのも勝手だけど、結局どっかで跳ね返ってきて割を食うのは自分だから。自己責任でもある」

上条「キャンピングカーで旅をしている間、家事全般は俺の分担になった。これは別に押しつけられたんじゃない」

上条「というよりも魔術的な、あとカウンターテロとして役に立たない以上、引き受けさせてた貰った――の”も”、建前」

上条「ちなみにこれは余談だが、Lさん(仮名)が旅の始まりぐらいに俺の手助けを申し出てくれた時の話なんだが……」



――回想

Lさん(仮名)『上条さん上条さんっ!私っ、ハーイ私もお手伝いしますっ!レッツ×ァッキング!」

上条『クッキングだよね?それどう考えてもスペルミスしないよね?』

上条『てかお前大丈夫なの?お前の国の家庭料理って”残念だよねー”って近隣諸国も認めるレベルのアレだもんね?』

Lさん『……上条さん、あぁいや敢えてここは阿○敦と呼ばせて貰いましょうか!』

上条『やめろ。俺の中の人までイジるのはやめろ』

Lさん『いや言うじゃないですか、”ロンよりショ○子”ってね!』

上条『お前それ1987年に発売された麻雀ゲームの台詞だからな?誰も元ネタ知らないからな?』

Lさん『まー見て下さいな!私のこの華麗な腕前を!』

上条『まぁ腕を見せて判断するってのは道理だわな。んで何作んの?』

Lさん『Baked Beans(ベイクドビーンズ)ですなっ!イギリスの朝食の付け合わせとして有名な!』

上条『baked……焼きマメか?ちょっと興味ある』

Lさん『食べて良し!サラダにつけて良し!パンに挟んでも良し!と割と美味しい方ですよ!」

上条『へー……お前今”割と美味しい”って言わなかった?ねぇ?』

Lさん『まずお鍋に大豆を入れて煮ます。てゆーか茹でます』

上条『うん』

Lさん『茹でたのを取り出してー、次に油を引いてベーコンか豚コマを入れてよーく炒めます』

Lさん『火が通ったらトマトピューレ、タマネギ、茹でた大豆、ローリエをぶっ込んで塩を入れて混ぜるっ!混ぜるっ!混ぜるっ!』

上条『……うん?』

Lさん『そして蓋をして煮込む事一時間!』

上条『……』

Lさん『――ハイっ!美味しいベイクドビーンズの出来上がりですよーーっ!』

上条『……まぁ、アレだ。大豆を水で戻すところからといい、あと最後に一時間煮込むのといい』

上条『”お前ら朝のクソ忙しい時間に何やってんの?”っていうツッコミは入るんだが……ま、イギリス時間的なのがあるんだろう』

Lさん『うちなータイムですかね?』

上条『でも言っていい?スッゲェ根本的な所な所なんだけど』

Lさん『はいな?』

上条『これ、”ベイクド”じゃなくね?ただの大豆と豚肉のトマト煮だよね?』

Lさん『――はいっ!ていう訳でですねっ!我らが大英帝国の誇る割と美味しい方の料理、ベイクドビーンズの作り方でしたねっ!』

上条『え、マジ!?本当にこの料理実在すんの!?』
(※マジです)

上条『ていうか”ベイクド”は!?おもっくそ煮込んだのに(トータル90分ぐらい)お前らまだこの料理を『ベイクド(焼き)』って主張すんの!?』
(※してます)

Lさん『……いやぁ、まぁ、はい。何か知らないですけど、本当にありますし……』

上条『ワッケ分からん!イギリスの家庭料理で闇を見せられた気分だ!』

上条『てゆうか無理だよ!これ確かに美味しいっちゃ美味しいけども、朝から作れるような時間的余裕はないよ!』

Lさん『――って言う方のために!ベイクドビーンズの缶詰がこちらにご用意してあります☆』
(※スーパーで売ってます)

上条『お前アレだよね?イギリス民族全てが俺からかってるとかないよね?おちょくってんじゃないよな?』

Lさん『い、いやいやマジですよっ!日本で言うぐらいのポテトサラダ感覚で食べてんですから!』

上条『……信じたいんだけど、大概な国だよなイギリス……』

Lさん『いやぁ』

上条『誉めてねぇよ照れんなよあとすぐ脱ごうとすんな』



――

上条「……」

上条「……っていうね、うん。いい思い出がさ」

上条「イギリスの名誉のために言っとくけど、美味いよ。美味しくはあった……ベイクドビーンズの缶詰は」

上条「……ただな、『これぶっちゃけ大豆とケチャップの炒め煮じゃ……?』……」

上条「そもそも俺が食った感じ、『ナポリタンの上?いやむしろキノコ入ってない分ちょっと……』って……」

上条「ご、ご家庭で簡単に作れるイギリス料理っ!試してみようぜっ!フツーに美味しいから!」

上条「まっねっ!そんな感じでね!イギリス家庭料理が得意だって供述してるレッサーさんはノーサンキューで!」

上条「食べる係のランシスさんとお菓子は作れるがやる気ゼロ(レッサー情報)のフロリスさんは対象外で!」

上条「一応作れるベイロープさんとアリサさんにも退場頂いて、俺が引き受ける事にしましたよっと!」

上条「料理の内訳は和食:イギリス飯が1:2かな?まぁ量はね、うん……少し、多めかな。ほんの少しだけ」

上条「アリサさんを筆頭にねっ、ウチの子達は良く食べますからねっ!」

上条「まっ、それも俺がイギリス料理も美味しく作るってスキルを持ってるからなんですけどねっ!」

フロリス『――Hey, Slut!!! Lash-up.. annoying from a little while ago! Do not hold English food in derision!』
(――さっきからゴチャゴチャうっさい!てかイギリス料理Disってんじゃねーぞコラ!)

上条「ハイっごめんなさいよっ!調子に乗りましたっサーセンっ!」

ランシス『あとBake”d”なのに地元じゃ”t”って発音するの不思議……』

上条「ごめんなさいねっニワカでねっ!アレだよお好み好きなのにお好みが入ってないのと同じですよねっ!」

上条「……」

上条「(……カレンスキンクはちょっと生臭い……)」 ボソッ
(※タラのクリームシチュー)

ベイロープ『スコットランド料理に飛び火させるのはやめなさい』

上条「だってしょうがないじゃん!?ウェールズの料理なんて知んないし!」

上条「……」

上条「(人権大国(自称)さんがあっさり中国に日和ったんですってヤダー……)」 ボソッ

上条「(香港返還の約束反故にされてんのに人権大国(自称)ですってヤダー……)」 ボソッ

上条「……」

上条「……よし聞いてないな!もしレッサーが聞いてたら鈍器持って襲ってくるからな!」

レッサー『(……すいません、私ちょっと泣いてもいいですかね?)』 ボソボソ

鳴護『(うん、取り敢えず手に持ってるバールのようなモノを降ろしてから泣こうね?説得力ないから)』 ボソボソ

上条「――で、突然なんだがハーレムものってどう思う?あぁいや答えなくていいさ、答えは分かってるから」

上条「今俺は人類の半分から『死ね』と罵られ、もう半分からは『ロマンですよねっ(`・ω・´)』と賛意を示されている。そんな気がする」

上条「実際にそんなモノが成立するかは別にして、まぁそれに近い状態へ置かれた俺は言いたい――疲れる、と」

上条「なんかなー……一人でいる時間?みたいなのが欲しいっていうかさ」

上条「一日二日だったらまだ何ともないだろうが、四六時中一緒だと流石に気疲れするって。いやマジで」

上条「贅沢な事言ってんのかもしんないが、同行者――いや違うな。友達だとは思ってるけどもだ」

上条「それにしたってさぁ、こう一人になる時間?落ち着ける時間が欲しい……だから!」

上条「料理全般を引き受ける事によって!俺は一人の時間を作り出したんだっ!あぁ!」

上条「決して!そう決して『あれ?俺今回役に立ててなくね?』とかっ!そういうコトじゃない!ないったらない!」

上条「……まぁそんな感じで片付けてんだが、キャンプ用品を。コッヘルっつー携行鍋とガソリンストーブをだな」

上条「鍋は擦らずにキッチンペーパーで汚れを落としーの、取れなかったら水入れて火にかける」

上条「そうすっと焦げ残しや油汚れが剥離してくるから、そこをスポンジで軽ーく剥がす」
(※普通のフライパンでも応用できます)

上条「綺麗になったら水拭いた後、食用油を含ませた布で拭いて……」 フキフキ

上条「表面に光沢が出るぐらいになったら……オッケーっと」

上条「次に『ガソリン!?』ってツッコんだヤツが居たと思うが、実際にキャンプ用品であるんだわガソリンストーブ」

上条「燃料がアホみたいに安くて、地球上なら人が住んでる所どこでも気軽に補給できるって点で愛好者も多い」

上条「なんつっても火力が強い……あぁこの間こんな事があったんだよ」

上条「あれは……敵の魔術師の攻撃によって、俺とアリサだけがはぐれちまった時の話だ」

上条「他に誰もいない雪山で、辛うじて見つけた洞窟で二人っきりになった時の――」



――回想

鳴護『……当麻君、どうしよう。さっき、から、あたし、震えが止まら、なくて』

鳴護『ごめんねっ?当麻君だけだったら、きっと、こんな――へくちっ!』

鳴護『ライターも持ってないし、雪で濡れた枯れ木になんて火はつかない、よね。うん』

鳴護『……うん、ごめん、ね。あたし、悪い子、だから――だからっ!』

鳴護「だから当麻君っ!ここは裸になって温めあわないと!』

鳴護『あたしっ、当麻君にだったらいいよ――』

上条 ガッシュガッシュガッシュガッシュガッシュガッシュ……

鳴護『あれ当麻君?もしかして聞いてなかった!?』

鳴護『てゆうかさっきからガッシュガッシュうるさいよ!ムードも何もないし!サゲ○!とか言いそうな勢いだし!』

上条『いや今ちょっとポンピングしてる所だから、もうちょっと待ってて』

鳴護『ポン……何?』

鳴護『大きめのペットボトル缶を棒で突いてるようにしか見ないんだけど……』

上条『まぁそれで合ってる。今な、この専用ボトルの中のガソリンに圧力加えて気化させてるんだ』

鳴護『……危なくないの?』

上条『てかこのストーブ兼コンロでメシ煮炊きしてるし……よしっと。これをコンロへ繋いでーの』

上条『バルブ開いてライターで火をつけて――』 ボシュッ

鳴護『……結構勢いあるよっ』

上条『まぁ待て。このまま液体が燃え切ってから、消える瞬間にバルブを捻って』

ボシュゥッ

鳴護『あ、ガスコンロみたい』

上条『火の勢いも強いし強風でも消えないこの火力!そしてガソリン燃料だから安くて大量にある!』

鳴護『そう、だね』

上条『運が悪い、間が悪い、そもそもそれ以前にフォローできない俺が悪い――そう言われ続けてきた俺だがっ!』

鳴護『……や、あの、それはむしろ逆に悪いって思うの』

上条『どうだアリサっ!今日はたまたま買い出しの帰りだったからガスストーブ一式を持ってたぜ!』

鳴護『……』

上条『で、ごめん何?さっき何て言いかけたの?』

鳴護『………………当麻君の、ばーかっ』 プイッ

上条『役立ったのに逆ギレされたっ!?しかも可愛く拗ねられてもなっ!』



――現在

上条「……」

上条「……なんでキレたんだろう、アリサ?あの後レッサーが来るまで口きいて貰えなかったんだが……」

上条「うんまぁいいやっ!こんな事よりもキャンプ用品のお手入れって楽しいですよねっ!!!」



――キャンピングカー車内

ベイロープ「……なんか吠えてるのだわ。魂の叫び的な」

鳴護「まぁうんっ、当麻君も溜まってるみたいなねっ!男の子一人だけだし!」

レッサー「ならばここは私の出番ですかねっ!」

フロリス「引っ込んでろAir Slut(エアビッ×)」

レッサー「心外なっ!?この清純派ぴっちぴちビッ×を捕まえてなんてーコトを!?」

ランシス「存在自体が矛盾してる……語呂はいいけど」

鳴護「このお仕事貰った時に『女の子五人と男の子一人じゃ無理あるよね?』って、ちょっと思ったし」

レッサー「え?女の子五人?」

ベイロープ ニコッ

レッサー「ですよねーっ!もう女の子ばっかりキレイどころ満載でウッハウハですもんねっ!」

鳴護「いっつも思うんだけどレッサーちゃんはどこで日本語憶えてきたんだろう……?」

フロリス「アー……”先生”だね」

鳴護「先生?」

ランシス「スライムっぽい、かな?」

鳴護「それSAG○2だよね?」

ランシス「……ネタだと思われた……っ!」

鳴護「えっ違うのっ!?てゆうかスライムっぽい先生ってなんなのっ!?」

ベイロープ「あー、よしよし。今晩アリサんベッドに潜り込んでいいから」

ランシス「……うん」

鳴護「そして妙な流れで嫌な決定事項が!いや嫌じゃないんだけど!」

レッサー「まぁ……もふもふに遭遇するのはまずないかと。アレが出張って来たら、ある意味ブリテン終わりなんで」

鳴護「興味は……レッサーちゃん達の先生、見たくはねー、あるんだよ」

レッサー「まろ、そんな話いいじゃないですかっ!そんな事よりももう12月ですよ、12月!」

鳴護「あっはい、そうだね?」

レッサー「クイズっ!12月といったら!?――はいっ、学園都市より起こしの着やせ、ARISAさんっ!」

鳴護「もう着やせ着やせ言われるのは諦めたけど、せめてシンガー成分は残して欲しいよ……えっと12月?」

鳴護「12月……うんっと、クリスマス?」

レッサー「ブッブーーーッ!!!」

鳴護「あ、違ったんだ」

レッサー「――正解ですっ!!!」

鳴護「なんで今ブッブー言ったの?SE違うよね?それとも合ってたら別のSE流してたの?」

レッサー「クリスマスと言えば交尾ですがっ!」

ベイロープ「誰かあのおバカを殴ってでも止めてきて。同郷だと思われたくないのだわ」

フロリス「エ誰?ワタシ知らない人だし」

ランシス「レッサー……?パンパイア的な?」

レッサー「ちょっと酷過ぎやしませんかねっマイフレンダォ!?(巻き舌)」

鳴護「……いい加減あたしもレッサーちゃんのテンションに慣れてきたつもりだったけど、うん……」

レッサー「そんな朝一で焼いたトースト、床に落としたのを見る目で見られましても……」

フロリス「やけに具体的だな」

ランシス「『拾えば、食べられる、かも?五秒ルールで』みたいな……?」

ベイロープ「残念なものを見る目なのは正しい思うわ」

レッサー「私のこたぁいいんですよっ!こう、クリスマスだからイベントしませんかって!」

鳴護「あー……いいっ!そういうの好きかも!」

フロリス「おっ、乗り気ジャンか?」

鳴護「だってこっちは本場だよ、本場!本場のクリスマスってどんなのなんだろうって!」

ベイロープ・フロリス・ランシス「……」

鳴護「ずっと、思って……て?あれ?どうしたの?テンション下がってるの?」

フロリス「アーっとな……ホラ、レッサー!」

ベイロープ「そう、ね。レッサー」

ランシス「ガンバレー、レッサー……私はそんなレッサーを応援している−」

鳴護「最後のちょっと別人入ってなかったかな?」

レッサー「……まぁアレですな。あーっと、ぶっちゃけます?それともソフトに優しく言いましょうか?」

鳴護「その二択がもう嫌だよ!」

レッサー「ではバッサリ言いますと――」

レッサー「――ぶっちゃけ、チキンとケーキ食って盛り上がる日?」

鳴護「変らない!あたしの知ってるクリスマスと変らないし!」

鳴護「なんうこうさっ!地元の大っきな教会行ってミサして!家族で雪の積もる中、暖炉囲んでほのぼのするんじゃないのっ!?」

レッサー「や、まぁそーゆー人らもいるでしょう、いるでしょうがー」

ランシス「私達がそうだってのは、うーん、かな……?」

フロリス「あ、商業的にはかき入れ時なんでガンガンクリスマスキャンペーンはやってるケドなー」

鳴護「そんな、夢も希望もない……!」

ベイロープ「パーティもするのはするんだけど、別にパーティばっかやってる訳じゃないし」

レッサー「つーか家の階級によっても違いますんでね。アッパークラスではクリスマスじゃなくてもちょこちょこ人呼んだりしますが」

レッサー「ミドルから下は、『まぁ家族だけで良くね?』みたいな感じで」

鳴護「……あたしの幻想が間違ってるのかな?」

レッサー「いや日本人だってシンネンにはジンジャ行ってオボンにはコミケ行ってネンマツにはコミケ行ったりしないでしょ?」

鳴護「コミケ二回行ってるよね?……そういう人やあたしはお仕事があるけどねっ!年越しラジオとか!」

レッサー「まぁでもアリサさんがやりたいって言うんだったら、まぁまぁ私得意のイギリス調理をお見舞いして差し上げましょう!」

フロリス「オイ、メラゾー○みたいに言うナ」

鳴護「ま、まぁキッチンの事は専属のショフさんと相談ってコトで!」

ラシンス「そしてカミジョーに丸投げ、っと……」

鳴護「あたしの言う事をレッサーちゃんが聞くとでも?」

レッサー「へっへっへっへー、その綺麗なお口で言ってみてくださいよぉ、ほらぁ?」

ベイロープ「おい恥女。いつかブリテンの恥になるから自制しなさい」

フロリス「――ン?」

ランシス「……うん?」

レッサー「どーしました?あ、リクエストですね料理のっ!分かりますっ!」

フロリス「言ってネーヨ――や、なんかさ、おかしくね?」

ベイロープ「とは?」

フロリス「ヤ、ワタシらアリサ連れて、ツアーやってんだよ、ね?」

ランシス「ん……」

フロリス「サフォーク出たのいつだったっけ……?」

レッサー「えぇっと――ありゃ?」

ベイロープ「昨日、じゃないし……一ヶ月?いえ、もっとずっと前かしら?」

フロリス「テユーカそもそもだ。目的地へ、いつになったら着く――」

ガチャッ

上条「――おーす、コンロと鍋の洗いもん終ったぞー」

鳴護「あ、当麻君お疲れ様ですー」

ランシス「れー……」

上条「どしたん?何かあっ――はっ、まさかっ!?」

レッサー・フロリス・ランシス・ベイロープ「「「「敵の魔術師の攻撃じゃない(です・ゼ・よ……)!!!」」」」

上条「……なんだろうなー、人の持ちネタを潰すのってよくないと思うんだよ、うん」

鳴護「散々スベってるネタを引っ張る当麻君も悪……いやごめんなんでもない」

上条「見なさいっレッサーさん!悪い友達と付き合うからアリサさんがこんなになっちゃって!」

レッサー「やや!それはしたり!ならその悪い友達とやらに人誅を加えますんで、連れてきて下さらないとっ!」

ランシス「レッサー……鏡ー」

フロリス「テカ遊んでんなっつーの。そろそろ寝るぜー」

上条「だなー。明日も早いんだし」

ベイロープ「……」

上条「ベイロープ?」

ベイロープ「……ごめんなさい、なんでもないわ」

レッサー「皆さんベッド入りましたー?センセーが電気消しますよー」

ランシス「……おけー」 グググッ

鳴護「センセーっ!ランシスちゃんがあたしのベッドに潜り込んでますっ!」

ランシス「約束、したし?」

鳴護「や、いやじゃない、いやって訳じゃないんだけど、朝起きたらベッドの中が妙にしっとりしてるんだよ……!」

上条「ごめん、誰かムービーを撮って貰えないかな?いや邪な目的じゃなんだ」

上条「俺は女の子と女の子が仲良くしてるのを見るのが好きなだけで、決してこう、いやらしい目ではだな」

上条「その証拠に百合○買うのもベンジャミ○先生のイラストが好きなだけであって、時々HPに『頑張ってください!』って応援メッセを」

フロリス「寝ろヨこのバカ」

上条「……あい」

レッサー「そっれじゃーポチッとなー」 カチャッ

上条・レッサー・フロリス・ランシス・ベイロープ「「「「「おやすみなさい……」」」」」

『おやすみなさい』

……

『――土の褥の上に横わっている者、大地の底に隠れて見えない者』

『虚無の荒野をそぞろ見わたせば、そこにはまだ来ない者と行った者だけ』


『……』

『私の後にも世は永遠に続き、あぁ!私は影も形もなく消えよう』

『それが来なかったとてなんの不足があろう?行くからとてなんの変りもなく、あぁ!』

『……』

『人呼んで世界と言う古びた宿場は、昼と夜との二色の休み場所だ』

『ジャムシードらの後裔は宴に興じ、バラームらはまた墓に眠るのだ――』

『……』

『夢に抱かれておやすみなさい、私のかわいいぼうや…………………………………………きひっ』


−クリスマスの日−



※突然ですがクリスマス企画の読者様応募型SSです。てゆうか上のSSは『胎魔〜』のセレーネ討伐失敗時のバッドエンド(の、ようなもの)で無関係です

1.クリスマスの日に、”誰”が
2.”誰の家”へ
3.”何(プレゼント)”を持って行くのか


を下↓の掲示板へ明記すると良い事があるかも知れません。特に12はお忘れなく

例)――
【浜面さんが、麦野さんの家へ、欲しがってたサケ缶と間違えてサバ缶を持って行く】

キャラクターはとある魔術の禁書目録(含む新約)のみとさせて頂きます
(※尚、パーチャロンコラボ小説は在庫なくてまだ読んでません(´・ω・`))

ちなみにどなた様も居なかったら作者が自作自演でやりますし、またあまりに多いようでしたら先着順となりますので予めご了承ください
〆切りは年末進行により12月5日くらいとなります








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