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Clock(trial)

『バレンタイン企画募集』


――学校

青ピ「――と言う訳で集まってもらったんやけども!いつもの面子に!」

上条「あぁうん、季節柄そろそろこのアホ企画が来ると思ってたけどさ。予想を裏切らないっていうか、是非とも裏切ってほしかったっつーか」

青ピ「しゃあないですやんっ?!この現代社会は格差!格差!あぁまた格差!」

青ピ「世界の資源が有限である以上、貧富の差は埋められへんのよっ!?わかるっ!?」

上条「主旨は分かるが、恋愛格差と資本主義をごっちゃにすんじゃねぇよ。資本主義さんユダヤ陰謀論()ばりに働き過ぎだろ」

上条「てか資本主義への警鐘()を言う奴に限って、人類史上一回も成功しなかった社会主義()を褒め称えるよな?なんで?」

青ピ「だかしくわぁぁぁぁぁぁぁし!我ら三人生まれし場所は違えども!この身を以て共に死さんと誓ぉたるわ!」

上条「聞けよ人の話。てか一人少ないし」

青ピ「……あんれぇ?つっちーはどこですのん?」

上条「先輩からの呼び出し――てかパシリだな」

青ピ「あの腐れ外道が!自分ばっか年上のセンパイとしけ込みよってからに!」

上条「いやぁ先輩の性格上、マジでこき使ってるだけど思うけどなぁ?」

青ピ「いやだから、それご褒美ですやん?」

上条「あ、ごめん。お前ってそういう性格だったよな!」

青ピ「ま、つっちーの事は一次置いとくとして、ボクらだけで始めましょか。後から合流してもエエように」

上条「その気遣いは大切だが……なんの企画?何すんの?」

青ピ「……今年はスゴイでぇ?これ、ちょっとヤバいんちゃうかなー、ぐらいの出来やし」

青ピ「まるでコリジョン登録をし忘れて無駄にオブジェクト数を増やしていくシューティングゲームのように!」

上条「言葉の意味は分からないが、とにかく凄い自信だ!……いや、待て待て」

青ピ「なにぃ?なんですのん?」

上条「要はアレだ?『バレンタインに義理でもいいからチョコ欲しいよね!』って話だろ?」

青ピ「イグザクトリィ!」

上条「なんつったっけかな、前にインディアンポーカーで盛り上がってた時も似たような事言ってた記憶が」

上条「あん時も一晩明けたら、数週間ぐらい真人間になってたんだが、どんな虎の尻尾踏んで来たの?」

青ピ「心配ご無用!」

上条「お前の心配はしてない。主にとばっちり以外は」

青ピ「まずアレやんね。こう、カミやんが道で倒れるんよ」

上条「俺が?なんでまた?」

青ピ「エエからエエから。まずシミュでやってみぃよ」

上条「んじゃまぁ……パタリ?」

青ピ「『ど、どないしたんカミやん……?カミやーーーーーーーーーーーーん!?』」

青ピ「『これはまさか……治ったと思っとった持病が再発しとったんかい!?なんでボクに隠しとったんよ!?』」

青ピ「『……しもぉた!完治しよったと思ぉっとったら薬はないわ!全然もうないっていやマジで!』」

上条「お前の芝居は、濃い。下手かどうか以前に、ただただ濃いな」

青ピ「少しぐらいオーバーにやった方がエエんよ。人生も芝居みたいなもんやさかい」

上条「こんな劇があってたまるか!……ないよ、なぁ?」

青ピ「まぁ続き続き――『誰か!誰かこの中に――』」

青ピ「『――チョコを持った方は居ませんか……ッ!!!?』」

上条「あ、ごめん?俺帰っていいかな?」

上条「暇は暇でも、お前の三文芝居未満に付き合う時間はねぇよ!有り得ないだろ!」

上条「この展開で『よ、良かったらこれを!』って持って来たら、それは確実に仕込みだよ!だってこんなバカ話に付き合うアホはいないからな!」

青ピ「……むぅ。カミやんは何が気に入らかったん?」

上条「敢えて言えば、この物乞いか通じると思ったお前の頭かな?敢えて言えばだけど」

青ピ「あ、やっぱり元ネタが『白血病の患者を無理矢理連れ出す』ってコンセプトがあかんかったんかな?む

上条「結果的にはドナー登録が増えたからいいと思うが……まぁ、前向きに考えてもだ」

青ピ「あー、じゃボクがウルトラセブ○に変身するんやけど、ウルトラア○をなくして設定で」

上条「ほんっとーーーーーーーーーーに、帰っていいかな?『これで変身して下さい!』って持ってこないから!」

青ピ「あー……分かった!人任せはダメやって!」

上条「良かった……バレンタインはボケ合戦じゃないって気づいてくれた……!」

青ピ「これからはアクティブにしましょ!なんでも待ち待ち、待ちガイ○なんて時代後れやっちゅーねん!」

上条「戦法としては、まぁ今もあるけどシステム的に潰されつつはある」

青ピ「作戦名、『REDMA○』」

上条「えっとなー、まずは”赤い通り魔 レッドマン”でググってほしい。そうすればこのバカがアレな事を口走っているか分かるから」

上条「ポジティブって言っても、暴力は違うよね?だってレッドマ○は通りすがりの怪獣を攻撃してたもの」

上条「時には逃げ出す怪獣捕まえて『レッドファィッ!』って無理矢理戦わせてたもの。それやっちゃダメだもの」

青ピ「……アレもダメ、コレもダメ……もう、カミやんはクララっ!」 ペチッ

上条「『クララのバカ』の名前しか残ってねぇよ!つーかそのボケを拾う俺も大概だが!」

青ピ「カミやんには、カミやんにはバレンタインでチョコを貰えん可哀そぉな子の気持ちが分からへんのっ!?」

上条「……まぁ俺だって、欲しいは欲しいけど。とっても切実に」

青ピ「やろっ!?やからこうして色々と策を練ってや――」

上条「でも、義理は貰えるし」

青ピ「……あん?」

上条「いやだから、本命は一度貰った事はないんだけどさ。義理はね、毎年それなりに」

青ピ「へー……?」

上条「『ぎ、義理なんだから勘違いしないでよねっ!』って、そこそこの数は、うん」

上条「でもアレ不思議だよなぁ?地元にいた時も『本命の告白の練習』つって貰った手紙があるし、うーん?」

青ピ「……」

上条「あぁ気ぃ遣わせて悪ぃなっていつも思――青ピ?」

青ピ「……なぁカミやん」

上条「うん?」

青ピ「――『レッドファイッ、ゴー!!!』」

上条「おいばかやめ――」


−終−




※去年もSS速報さんでこっそりやったバレンタイン企画
【誰】が【誰】へ【何を】送るか、書くと良い事があるかも知れません。義理でも本命でも可(スルーされる可能性はありますが)

例)−
白井さんが御坂さんへハンカチ(※使用済み)を送る

禁書キャラ限定で、お互いが知り合いかどうかや死亡フラグは無視します
(ただし知らない相手から貰っても、「あぁうん、ありがとう」と淡泊な反応になるかも知れませんが。特に人間不信組は)

〆切りは大体1月いっぱいぐらい、発表はスケジュール的に2月16日前後まで遅くなるかも知れません
では宜しければご参加下さい





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