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Clock(trial)

第一章 近所のスーパーで、サバ缶を買い占める妖怪を見た

 
佐天「――はい、という訳でやっていくんですが!」

上条「最初からヤラセです、つって宣言してる心霊番組がどこにあるんですかコノヤロー」

上条「てかもうそれ心霊じゃないよね?芸人殺しのリアクション番組だよね?」

佐天「あ、そのネタ頂きます」

上条「あるよ!老舗のPTAからクレーム来る類の不謹慎で30年やってる番組が実行済みだ!」

佐天「あれアーカイバで見たけど凄いですよねぇ。相方が急性盲腸で運ばれたら、遺影掲げて追悼番組作ってました」

上条「功罪言えば罪しかないが、『私たちは信用できません』って大声で言ってるのだけは評価したいと思う」

佐天「なんだかんだ言ってテレビっ子ですよね、上条さん」

上条「たまーに『お前らまだテレビ見てんのwww』ってヤツいっけど、俺ら以外の世代の人とも付き合いあるんだからちょいちょい見るだろ」

佐天「あ、そういえばこの間の地球ドラマチックでですねっ!」

上条「余計な事言うなよ!一部で特別な回にだけこっそり大人気のEテレの海外ドキュメントなんて俺は見てないからな!」

佐天「ブタさんの回なんて地獄でしたよ。アメリカでペットとして飼われているブタさんは、教育間違ってアホに拍車がかかり」

佐天「東南アジアのブタさんは自由気ままに生きてる反面、太ったら出荷される生きた貯金箱扱い……!」

上条「あれ予告に騙されて子供見たらトラウマだと思うわ。子ブタ可愛かったけど」

佐天「そんな我々が満を持して取材しますよっ!えぇそりゃヤラセですが何かっ!?」

上条「堂々とする場所を間違ってる。全世界の真面目に心霊ドラマ作ってる人らに謝れ!」

佐天「え?持ち主へタタリどころか著作権料がっぽがっぽの呪いの人形がなんでしたっけ?」

上条「エンターテイナーだからいいんだよ!アリナシ以前に中の人がタタリを怖れてないんだから!」

佐天「まぁそんなわけで私たちも偉大な先達に習ってお仕事をしたいと思いますっ!」

上条「待って?そのシメ方だと心霊ネタやってる先輩たちが全員ヤラセだっつってんのと同じだから!注意してあげて!」

上条「怖い話と称して自販機や横断歩道(無機物)に因縁付けて回ってる汚れ仕事と一緒にしないであげて!」

佐天「少なくとも人里離れた廃墟やいわく付きの土地へ取材する行動力は凄いと思います。お仕事とはいえ」

佐天「あー、でもそう言えば芸能界って急に消える人とかっていません?あれ実は心霊関係のトラブルだったりして」

上条「や、もうオチ読めたものどうせそれ不倫とかドラッグでいなくなったってネタにすんだろ?」

佐天「いやいや、でもそういう人たちって前後に報道あるじゃないですか。それがなくて気がついたらパッタリ音信不通な感じの」

上条「一応言うだけ言ってみ?」

佐天「能年玲奈さんって言うんですけどね」

上条「事務所の移籍トラブルだよっ!あんだけ被災地復興でガンガン取り上げてたのに、ある日を境に海女さんブームが止んだけど!」

上条「その人、本名でお仕事してたのに『その名前使うな』って係争中なんだから放ってといてやれよ!」

佐天「心霊トラブルよりも公共放送()が事務所移籍のトラブル()で、その女優さんの名前一つ出してなかったことが怖かったです……ッ!」

上条「俺はなんでもツッコむ君が怖いよ。いつか公式から『そんな事言ってないしいい加減にしろ』って言われるのかビクビクだけどさっ!」

佐天「そこツッコむんだったら薄い本どうするんですかっ!?それで食ってる人だっているんですよっ!?」

上条「あーよかったー、俺男でよかったわー」

佐天「しかしとある方の名前でググればあーら不思議、白い人とツーショットの画像がこんなにいっぱい!」

上条「……男にはね、戦わなきゃいけないときがあるんだけど、これぐぐるさんに抗議したら削除して貰えるかな?」

佐天「刀剣が乱舞したりフィギュアがオニギリのアレよりかは、まぁはい、傷の程度も軽微ということで一つ」

上条「何一つ慰めになんないな!」

佐天「しかしあたしや初春の名前でググれば肌色比率が多めの画像ばかりが……!」

上条「この話は、もう止めよう。お互いに事故にしかならないから!」

佐天「いやぁ人気者って辛いですよねー」

上条「否定はしないが君も落ち着け?何回か誘拐されそうになってんだから身の振り方をだな」

佐天「――さて!以前に募集したヤラセ心霊番組の申し込みがこんなにたくさん!」

上条「たく、さん……?あぁいやごめんごめん、話続けて?」

佐天「中でも上条さんが出張るのは二回、ですかね。最初はあたしんチの近くであたしと取材!」

上条「超近場じゃん。キミ直帰できるじゃん」

佐天「あぁそういえば先週泊まってったときに歯ブラシセット忘れてましたよ?」

上条「ごめんね、ちょっとカメラとめて貰っていいかな?多分テーブルの上へ不自然に鎮座ましましてる邪魔なダンボールん中に入ってっと思うんだけど」

上条「さも俺らが深い関係みたいに匂わすの止めてくんない?冤罪だよね?」

上条「これがもし事実だったらば社会的制裁を受けるのも吝かではないが、冤罪でムラハチはごめんだからなっ!」

佐天「あと上条さんの担当はインテリビレッジから招待状が」

上条「あぁうん、そっちは別に。俺の友達がいっから多分その繋がりで」

佐天「ホンモノ映っちゃうじゃないですかっ!?」

上条「あのな、キミがやろうとしていることはだ。『おいしい肉料理教えます!』って番組でサラダしか作んないと一緒だ」

上条「まず用意しなさいよ不思議を!幽霊引っ張ってるのは無理だとしても都市伝説的な何かを!」

佐天「『怪奇!どこにでも見切れるヘアバンドの女の子……ッ!』」

上条「それ俺のクラスメイト。なんでか魔神にすらネタにされた人」

佐天「『海原光喜(偽)のマーダーハント』……ッ!」

上条「ガチなヤツだよね?本当だったら地上波乗るの厳しくて『あ、これじゃ三期難しいなー?』って敬遠されてる人たちのガチな話だよね?」

佐天「いえいえ、まぁそのオカルト成分が不足しているのは否めません。否めませんけど、昔の人はこう言ったわけですよ」

佐天「――『ないなら作ればいいじゃない』、と!!!」

上条「TPOによるわ。少なくともウチとは縁も縁もねぇ!」

佐天「はい、っていうわけで今から取材です。このまま行って現地解散予定ですから荷物忘れてないでくださいねっ」

上条「てか君んち近くっつー時点で学園はほぼ関係無いがな!」



――近所のスーパー

佐天「『第一章!近所のスーパーに、サバ缶を買い占める妖怪を見たっ!』」

上条「佐天さん字面字面、その文面をデス声で言ったって無理あるもの。だって舞台スーパーだもの、心霊スポットとかじゃないもの」

上条「そしてどう考えても妖怪じゃないもの。ただの安売りに来てるおばちゃんだもの」

佐天「いえ……あの、実はですね。これ実話なんですよ」

上条「あぁそう」

佐天「――実は、実話……ッ!!!」

上条「人が折角スルーしてんだから掘り下げなくていいんだよ!どう考えてもスベってんだから拾ってくるな!」

佐天「あたし一回その妖怪さんと遭遇してるっつーか、まぁサバ友?」

上条「なんだそのネトゲの鯖繋がりみたいな関係」

佐天「サバ缶の特売日だったので買いに行ったら最後の二つをあたしが買いまして」

上条「あぁ成程。それを『譲ってくれ!』みたいな?」

佐天「――で、最後には粉塵漂うデパートでスナイパー相手に辛くも勝利ししたんですっ!」

上条「あれ?途中から映画の話にすり替わってるよ?」

上条「てかまた君は危っっっっっない橋渡ってんなぁ!一回初春さんに相談して人付き合い見直して貰いなさいよ!」

佐天「では逆にお聞きしますが、近所のスーパーでサバ缶買って数ヶ月後にお買い物行っただけで誘拐未遂。これをどう防げと?」

上条「不可抗力は――うん、仕方がないかな!誰にもあらがえない運命の流れってあるよねっ!」

佐天「ですのであたしの知り合いである可能性は――と、あぁそうそうカメラの方、一応釘指しときますけど」

上条「なんですかリアクション担当の方。改まって」

佐天「分かってるとは思いますが、これ、オカルト番組です。確認するまでもないでしょうけど!」

上条「うん、言われるまで気づかなかった。ただのお笑い深夜番組だと思ってた」

佐天「ですから、ほら、リアクションつてありますよね?オカルト番組特有のアレ」

佐天「無人島に人喰いトラを探して一々出てきた動物に驚愕する!……的なの」

上条「川口探検○じゃねぇか。今は藤岡○か」

佐天「上条さんも”分かって”ますよね?」

上条「適当に盛り上げろってことだろ?大丈夫、こう見えても空気を読むって評判が」

佐天「デマですね」

上条「最後まで言わせてくれたっていいだろ!ツッコミにもボケる権利を!」

佐天「という訳で!くれぐれも間違えないで下さい!一発撮りですからテイクツー入りませんから!」

上条「君はもうちょっと柔軟さを学んだ方がいいと思うんだよ。主に生き方の面で」

上条「相手が謎の妖怪モドキっつってんだったら、いつ現れるか分からないわけでさ。今日で撮れるとも限らなくね?」

佐天「問題なし!今日はサバ缶の特売日ですから!」

上条「どうせそんなこったろうと思ったよコノヤロー。CPを運に全振りしやがって!少しでいいから分けてくれよ!」

佐天「シッ上条さん!着きましたよ霊場に!」

上条「あ、うん。その設定まだ続いてたんだ?」

上条「てゆうか言葉を、選べ?なっ?これオンエアされんだからスーパーの人が気分悪いだろ!」

佐天「『取材班が着いたときには、もうどっぷりと日は暮れてひぐらしの声が聞こえていた……』」

上条「幻聴だね。店内ガンガン洋楽かかってから、アコースティックギターと聞き間違えたのかな?」

上条「てか曲セレーナ・ゴメ○じゃん!選曲がマニアックすぎる!」

佐天「『なんかこう、海賊っぽい名前だった……ッ!』」

上条「謝れ、全米のティーンに支持されてるゴメ○さんに謝って!」

佐天「『何か肌寒いですね。なんでしょう、これ』」

上条「まぁ東は涼しくなったって言っても9月だし。店内へ入れば寒く感じるんじゃ」

佐天「『これは――霊気が!?見て下さい霊気が我々取材班の前へ立ちはだかったのだっ!』」

佐天「『天上から死神の真の手がっ!』」

上条「青果コーナーだよね。天上から霊気じゃなくて業務用から冷気降りてきてるだけだから」

上条「てかそろそろ君いい加減にしないと、さっきから私服店員さんがガン見してるからね」

上条「俺もう風紀委員に取っ捕まって初春さんにDOGEZAするのイヤなんだけどさ。ねぇ聞いてる?」

上条「しかも君それ見ながらいつもめっちゃ笑うよね?他人事で時々初春さん側に混ざって他人のフリするよね?あれよくないよ?」

佐天「――上条さん」

上条「はい?」

佐天「空気、読むっつったのはどこのどちらさまでしたっけ?」

上条「や、でも店内メッチャ明るいし妖怪もなにもあったもんじゃ」

佐天「円盤、買い取りで」

上条「――と思ったらオーブだった!細長いLEDって書かれた地球に優しいオーブの仕業だったわー!」

上条「見て下さい父さん!俺の妖気アンテナがバリ三で!」

佐天「言い方がオッサンです。もしくは若者言葉使いたがるオッサン」

佐天「てゆうか妖気アンテナって上条さんの頭に常にツンツンなので判別しがたいな!」

上条「いやでも俺の勘が言ってる!ここには悪質な妖怪がいるって!」

上条「それも人の運命をねじ曲げるような悪質な妖怪がだっ!」

バードウェイ「……」

佐天「かみじょー、うしろうしろー」

上条「え?」


〜しばらくお待ち下さい〜


佐天「『そんな訳で我々は妖怪が出ると評判のスーパーへ来たのだった!』」

上条「佐天さん、盛り過ぎ盛りすぎ。次○並に盛ってる」

上条「……うん?このやりとり一回やんなかったか?」

佐天「上条さんの妖気アンテナ改め、幼気アンテナは意外と正確だったようです」

佐天「ただ精度がよすぎるのも考え物で、ごきぶりホイホ○の原価を強気であげたメーカーの姿勢を見習うべきかと!」

上条「アース製○と俺になんの関係が――うっ、頭が!」

佐天「そりゃ鈍器のようなモノでしこたま殴ら――なんでもないです。そんなことなかったです、よ?」

上条「空白の時間に何があったんだ!?そしてなんでいるボスっ!?」

佐天「多分今頃どなたかのご自宅へ吶喊してエクソシストごっこをされているんではないかと」

上条「へーそりゃ大変だな。その家が半壊してないといいけど」

佐天「どう聞いてもフラグデスありがとうございました――」

佐天「――さて!カメラマンさんが霊障から無事復帰したところで撮影を続行したいと思いますっ!」

上条「ねぇ、霊障ってあんなダイレクトに来るモノなの?物理的にダメージ受けてたよね、俺が」

上条「てゆうか警備員の人は?アンチスキルってルビ振る方の人は止めようとはしなかったの?目の前の傷害事件を」

佐天「……」

上条「佐天さん?急に無口キャラになろうたって大きなお友達が許さな」

佐天「(――静かに!来ましたっ!)」

上条「ホントに実在したんかい」

フレンダ『ふーん、ふふーん♪』

佐天「『取材班の前へ現れたのは金髪の少女、口から漏れるのは生きとし生けるものへの呪いの言葉が……ッ!』」

上条「ゴメ○さんに謝れ。BGMと鼻歌をシンクロさせただけで極東の島国でエラい濡れ衣着せられた歌手さんにゴメンナサイしなさい!」

佐天「『てか明日のリーディング当たる日だ。初春に泣きつこう……ッ!』」

上条「主旨ズレてるよ?あ、うん、最初っから一個も合ってないけど」

フレンダ『あーっと、特売のサバ、サッバーと』 ヒョイヒョイ

上条「普通に買ってるだけじゃねぇか」

佐天「『――そう、一見何の変哲もないパツキン少女が買い物をしている。だがそれは表層的なことに過ぎないのだっ!』」

佐天「『取材班は異常な事実に気づいてしまったのだ……ッ!』」

上条「ム○ごっこやってる間にもって言ってる間にもレジ持ってったよ、あの子」

上条「異常な事態も何も、俺の前の子のテンションが振りきってる以外に何もないよ?これっつって大した事は」

レジのおばちゃん『あ、ごめんねー。サバ缶はお一人様二個までだからねー』」

佐天「『我々は目の前の少女が、”妖怪サバ缶女”との確信を得たのだった……ッ!』」

上条「間違えただけじゃねぇかよ!テレビで醜態放送するのはやめてやれよ!」

フレンダ『即也亀,亀先生,在世界上最慢結果是弥?』
(もしもし亀よ、亀さんよ、結局世界で一番遅いのは誰って訳よ?)

上条「言葉通じないフリして乗り切ろうとしてやがった!?つい前までサバサバ言ってたのに!しかも金髪碧眼つるんぺたん(成長中)が中国語話設定てっ!?」

佐天「素に戻ってツッコみますが、最後のは国籍なくないですか?」

上条「ってゆうかおばちゃん困るだろ!あのアホ金髪止めないと!」

佐天「『ここでカメラマンが一人果敢に立ち向かう!その先で見たものとは……ッ!?』」

上条「つーか俺も言うけどさその生付けのナレーション、いる?後付けでアフレコ入れればよくない?」

上条「というかもうかれこれ体感時間で3年近くこのアホ番組やってっけどそんなナレーション入れてなかったよね?」

レジのおばちゃん『えぇーっと、ワンケース・イズテンダラープリーズ?』

佐天「『カタカナ英語ながらそこそこサバいてるおばちゃんの姿だった……ッ!』」

上条「文法的にはアレだが通じるのは通じる」

上条「しかもおばちゃんレート分からないフリしてぼったくろうとしてないか?バーゲンで一缶298円(500g)を時価1100円で売ろうとしてない?」

佐天「たくましいですよねぇ」

フレンダ『なんで桁あげたしっ!?日本語知らないと思ったら急にふっかけて来たな!』

上条「あバカ、日本語でツッコんだら」

レジのおばちゃん『はい、お一人様二個までだからお会計596円になりまーす』

フレンダ『ぐぎぎぎぎぎぎぎぎっ……っ!』

上条「……なんだろうな、この手慣れてる感……」

佐天「能力者ばかりで問題児比率が多めの学園都市ですが、やはりそこで生きる大人も逞しく鍛えられるんじゃないでしょうか」

フレンダ『ばーかばーかばーーーーかっ!二度と来なるかーーーーばーーーかっ!』

レジのおばちゃん『お買い上げありがとうございましたー』

上条「今時のガキでももっとボキャブラリーある捨て台詞をすると思うんだが」

佐天「”バカ”しか言ってませんもんね。その語学力をどこで生かすんだと小一時間」

上条「『こうして妖怪サバ缶買い占めの脅威から店は守られたのだった……ッ!』」

佐天「あ!面倒臭くなったからってシメに入りやがりましたねっ!?」

上条「『しかし我々は忘れてはならない。我々に心の闇がある限り、第二、第三の妖怪ぺどぺどさんは生まれるであろうことを……ッ!』」

佐天「上条さん妖怪の名前かーなーりー違ってます。てゆうかそっちの人たちはサバ缶関係無くオールシーズン自主的に発生します」

上条「『ちょっとだけ帰って来たような学園探訪第一章、完・結っ!』」

佐天「――待って下さい!あれをっ!」

上条「――お?」

フレンダ’『ハジーメマシテ!ニホンゴムッズカシーネ!』

上条「上着抜いて髪アップにして戻って来やがったっ!?特売おかわりする気だよアイツ!」

佐天「あの死んでからでもキャラグッズ出そうな外見で、ちょっと何やってるのか分かんないですね」

レジのおばちゃん『ごめんねぇお嬢ちゃん。サバ缶は特売だからお一人様二つまでって』

フレンダ’『マネージャー呼びなさいよ!ちょっと店員の教育がなってない訳なんだけど!』

上条「因縁つけ始めたぞ。これ本当にオンエアできるか?よくある警察24モノのDQNと行動同じだぞ?」

佐天「『――事件の真相は闇の中……我々はそろそろお夕飯の時間だから取材を途中で切り上げざるを得なかった……』」

上条「それ君の都合だよね?確かに今からスーパー寄ってお総菜買って帰ったらベストタイミングではあるけど」

佐天「『妖怪はいつでも、あなたの心次第である、ということを……ッ!!!』」

上条「うっさいわ!徹頭徹尾妖怪の”よ”の字もなかったわ!」


(第二章へ続く)

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