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Clock(trial)

ネフテュス『上条当麻、残機5』 娘々『この運命の輪から逃げ出せられるか☆』

 
――???

デデデンデンデン、デデデンデンデン、デデー、デー♪

謎の声A『しょーもないアタリの強さを持つ少年よ、目覚めるのです』

謎の声B『ここは魂と運命の還える箱庭、汝の魂としょーもない運命はここにあるんだぜ?』

上条「おい誰の運命がしょーもないだ!俺はあえて茨の道を歩いてるんだ!」 ガシッ

謎の声B『はいそこ、必死に目を瞑らない。現実を受け入れたくない気持ちは分かるけど、まぁ選ばれちまったんだから諦めなよ、ひひ』

謎の声A『そうです、えぇと浜ナントカよ。運命とは乗り越えるためにあるかもしれない』

上条「名前も憶えてないのに!?言った側が断言してよねっ!」

謎の声B『あれコイツ浜面じゃ――まぁいいか。似たようなもんだし』

謎の声A『まぁこれはこれで……浜ナントカは身持ちが堅い。ちょっと前まで童×だった弊害』

上条「――おい、ちょっと待てよお前ら!その言い方だと浜面に何かするつもりだったのよ!?」

謎の声B『おっ、いいねーユウジョーユウジョー。神様、そういう好き』

謎の声A『良かったわよねハマヅラ……あなたにも友人がいたわ』

上条「いいか!?お前らがどんな存在でもこれだけは覚えておけ!?」

上条「――浜面には何をしたっていい!でも俺に手を出したら絶対に許さないからな……ッ!!!」

謎の声B『100%自己保身だわー、タダの人間じゃなくてゲスの部類だったわー』

謎の声A『こはれこれはでアリ……心の中では反対だしね』

上条「よーし絶対に目を開けないぞ!今週は徹底抗戦してやるからな!」

謎の声B『へー、私らに逆らうんだって?マジで?』

謎の声A『人草よ、その心意気は買いますがあまりにも無謀。弁えなさい』

上条「やれるもんならやってみろ!俺には神にもくっころした強靱な意志があるぜ……ッ!」

娘々(謎の声B)『――あれネフテュスまたおっぱ×大きくなったん?スゲーなー誰がどう見ても立派な恥女じゃん』

ネフテュス(謎の声A)『そうなのよ。なんかこう人間のイメージが強化されて年々より露出が上がってね』

上条「くっ……!?なんて怖ろしい攻撃なんだ!平均的な男子高校生だったら無条件で目を開けてしまいそうな!」

上条「だがしかし俺は違うぜ!『どうせアレでしょ?ムッキムキのオッサン(ヌァダ)かカッチカチのミイラ(僧正)が声真似してんでしょ?』ってオチは知ってる!」

上条「知ってるけども!ここはあえていつまでもダダをこねてはいられないから!シュレティンガーのぬこの生死を確認するためにも目を開けてやるぜ……ッ!」

娘々『一秒前の台詞を裏切るな。「だがしかし」がどこにかかんだよ』

ネフテュス『若いっていいわよね』

上条「――ってマジでエッチなおねーさんがいる!?お願いですからジャージでも着てください!」

ネフテュス『斬新な発想。いいでしょう、神その願いを聞いてあげちゃう』

娘々『アレお前の服装ってそんな換えられるの!?だったらマジで恥女じゃん!?』

上条「そっちの子もスリットがすりってなっちゃうから!下だけでも履いて!海原(皮)来ちゃうから!」

娘々『ホントに来たら怖いわ。ネットロアじゃねーか』

上条「限定付のドッペルゲンガーに防御貫通の『槍』だから、あながち間違ってもねぇんじゃねぇかな」



――ニライカナイ

ネフテュス『という訳でとある高校のジャージの上下を私たちが着ている訳だけど』

娘々『似合う似合わない以前にただの異物だよな』

上条「いや本格的に待とう?浜面さんをご所望なんだよね?だった俺をイジる必要ってなくないかな?」

ネフテュス『いいえ上条当麻よ、心してお聞きなさい。あなたには待ち受ける厳しい運命があるの』

ネフテュス『ハマーはフラグ管理に失敗してモルグへ送られて一回休みになってるけど、あなたにはまだ可能性があるわ』

上条「一回休み言うな。東○の妖精扱いか」

娘々『陽性の――妖精……ッ!!!』

上条「そのネタ使うなって散々運営から注意されてんだろ!?そしてこのまま姿を消すハマッヅラに気ぃ遣えや!」

ネフテュス『あなたもそうはなりたくないでしょう?だからほら、ここに神来ちゃったの』

上条「つまり?」

娘々『捨てる神いれば拾う神あり』

上条「神は神でも”魔”ってつくほうだよね?三身合体でしか作れない面倒臭いの」

ネフテュス『そして最近の傾向だと作れた頃にはより上の使える種族が解禁になっているから、格好いい以外にメリットがない』

娘々『ましてや死神二人だしなー』

上条「説明責任を果たしなさいよまず!どうして俺がチンピラ二人に絡まれているのかと!」

娘々『オーイオイオイ誰がチンピラだぶっ殺すぞアァン?』

ネフテュス『ガラが致命的に悪すぎる上に、チンピラ要素が全面に出すぎているわ。ピラ神』

上条「遊ぶんだったらチンピラ友達のHAMADURAと!俺は善良な一般人だからねっ!」

娘々『そーかい、じゃあ残念だけど年上のおねーさん二人によるありがたーい神託はここまでってことで』

ネフテュス『そうね。残念だけど滝壺と昼間のカブトムシの観察に戻りましょうか』

上条「――って思ったけども!いいよねたまには!異文化コミュニケーションでも、さっ?」

上条「てかお前らなんつった?神託?俺何かまた巻き込まれんの?」

ネフテュス『巻き込まれているのかどうかは関係ないわ。あなたはもう既に数奇な運命の下に産まれている』

ネフテュス『母なるナイルがアプスーとティアマトに分かたれたように、ね』

上条「通訳頼む」

娘々『いいからさっさと聞けよ。あとアプスーもティアマトもメソポタミア文化圏だからナイル関係ねぇぞ』

ネフテュス『失礼ね。どっちがより古いか?で仲良くケンカしているわよ!』

上条「どっちも滅んで残ってなくね?今エジプト神話とシュメール神話を信仰している人っているの?」

娘々『そうだニンゲンもっと言ってやれ!我らが中華の大いなる歴史を!』

上条「えっと……?」

ネフテュス『あぁ今のはね、「”宗教はアヘンだ”っていった無信仰者が多くて大変だけど、それぶっちゃけ”ご神体がない宗教じゃね”」っていう』

上条「超長ぇ。そして多分そんなこと言ってねぇ」

娘々『漢字使わせてやってる分際で!』

上条「お前が作ったんだったら多少恩を感じなくもないが、先祖だろ」

ネフテュス『イタリア人が「偉大なローマ字を普及させた俺たちに感謝しろ!」と言ったら、頭の弱い子を見る目をされるわ。実際そうだけど』

上条「あれはローマ帝国がやったら強かったせいで、他の近隣諸国が征服されまくった結果じゃないのか……?」+

娘々『しかし野蛮な宗教が蔓延ったせいで文化は後退!ローマ時代に作られた社会的インフラがミッシングリングになり、「悪魔が作ったんじゃね?」説が定説に!』

※例)――ローマ帝国分裂後、数世紀経過したヨーロッパ
アンジェレネ「あ、あれこれゴイスーですよね上下水道!は、半壊しているものの立派に機能してますもんね!」
アニェーゼ「ですね。しかしこれ誰が作ったんでしょうか?今の技術じゃ作れないもんですよ」
アンジェレネ「――こ、これは悪魔の仕業に違いないかと……ッ!!!」

上条「返す返すもスーツ着た蛮族だよな。そして誰かいなかったか?気のせいか?」

娘々『死語になりつつあるが、妖怪の仕業と言えなくもないぜ。てかどこの国でもワッケ分からん事象を転嫁すんのはよくある話』

上条「まぁそうだけどな」

ネフテュス『だがしかし上を見ればキリがなく、下を見ればアトがない……ッ!』

※例2)――ローマ帝国と崩壊後
アンジェレネ「そ、総督!わ、我が帝国の市民の数がまた増えましたよ!」
アニェーゼ「何人増えようともインフラ設備(上下水道に道路)が整ってますから大丈夫!ドンと来いってもんですよ!」
〜千年後〜
アンジェレネ「あぁ……み、水が足りない道路がガッタガタで補修もできない……」
アニェーゼ「これでは人口を増やすどころか、今までの維持すら覚束なく……!」

ネフテュス『結果として人口が減ったっていうね』

上条「ギャグか。帝政()打破して見つけた答えが人口減か」

娘々『まぁ結果として1,000年以上保ったんだから頑張ったと言えなくもないぜ』

上条「そっか!じゃあ大変だけど俺はこの辺で!他に用事があったらHAMADURAを通して連絡してくれよな!」

娘々『はい逃げるなよそこ。スルーしても損をするのはお前だけどな』

上条「なんて?」

ネフテュス『――常盤台の雷霆がその身を焦がすとき、5人の供犠の命は失われ永遠にその資格を失うであろう』

上条「違うそうじゃない。中二言語に通訳しろって頼んではない」

ネフテュス『あなたの未来が危険でピンチです。ガンバ』

上条「かもしんねぇけど!もっと!もっとこう具体的に頼むわ!大体いつも何かはピンチってるから俺!一身上の都合で!」

娘々『なんつーかな、詰んでるっつーか未来がないっつーか?ハメ技喰らってる?』

上条「神様のくせに語彙少ないよね?まさかと思うけど浜面の影響受けてる?」

ネフテュス『まぁ体験した方が早いわね』

娘々『だな。じゃー、行ってこーい☆』 ブゥンッ

上条「バッ!?お前魔神の力でぶん投げたら成層圏突破ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」



――とある大学病院 ☆上条当麻×5

上条「……お?どこ、ここ?つーか何か視界の端に映るな……?」

上条「『上条当麻、バツ、5?経験値かガチャのレア度アップって意味……?」

佐天「――上条さん!ここにいたんですか!」

上条「あ、どうも。お疲れさ」

佐天「初春ーっ!バカが来た!」

上条「口が悪いな!?言われるようなことは……まぁ、君らにはした覚えねぇよ!?」

初春「あ、お疲れさまです。やっといらしたんですか。よくもまぁノコノコと」

上条「今日当たり強いけどどうした?俺なんかした?」

初春「いえ私たちには特に。ただその、御坂さんが大変なことになってしまいまして……」

上条「マジで!?ビリビリが!?」

初春「その様子だとご存じでは無い、ですか。何かの因果かここを引いたのは評価しますが――さて、上条さんに一つ伺います」

初春「――あなたの罪に向き合う覚悟は」

上条「そんなもんどうだっていい!ビリビリに何かあったのか!?それだけでも教えてくれよ!」

初春「あるのでしょうか、と問いかける前に答えを言われてしまいましたね。まぁこれはこれで」

……

ピピッ……ピピッ……ピピッ……

御坂『……』

上条「……ICUの中に……ビリビリが――どうしたんだよ一体!?」

佐天「……分かりませんか?何も?」

上条「分からないって!?」

初春「これは……御坂さんに蓄積された戦いの疲労がピークに達し、ついにその体が耐えきれなくなった結果です……」

上条「そんなに……戦ってたっていうのかよ!?」

初春「アビニョン、戒厳令下でのイギリスに第三次世界大戦中のロシアや同じくクーデター下のハワイ――」

初春「聞き覚えが、ありますよね?」

上条「全部、俺がいっちょ噛みしてたところだが……まさかっ!?」

佐天「はい、御坂さんもコッソリ参戦していたんですよ。まぁあたし達も知ったのはつい最近ですけど」

上条「なんでまたそんな事……」

佐天「何言ってるんですか!?決まってるじゃないですか!あなたを助けるため以外に何があるっていうんですかっ!?」

上条「時々顔を出す唐突なヒーロー感」

佐天「あー……はい、あー……」

初春「佐天さん、納得しない」

佐天「じゃない!そんな話をしてるんじゃないですよ!?」

上条「聞いてきたのはそっちだけど……そう、だったのか。俺の知らないところで、ビリビリは助けてくれてたんだな……」

初春「まぁご本人が望んでのことですし、かつあなたに話さなかったのもご意志ですから。私たちから言うのも本当は良くないんですけど」

上条「いや、いいよありがとう。聞けなかったら恩知らずとして後悔すらさせてもらえないところだったし。で、その」

初春「容体は芳しくありません。蓄積された戦いの疲労に加え、なんかこう色々あって超大変です」

上条「急に雑になったよね?専門的な説明されても分かんないけど、信憑性……うん」

初春「ただ分かっているのは誰かが責任を負って王子様にならなくてはいけないことです」

上条「……まぁ、俺だ――え、王子様?王子様って誰よ?」

初春「さぁ?私に聞かれてもねぇ?」 チラッ

佐天「だねぇ。あー、誰かいるんじゃないかなー王子様」 チラッ

御坂 チラッ

上条「おい今動かなかったか?こっちチラ見したよね?俺と目が合ったんだけど?」

初春「そんな訳ないじゃないですか!あとちょっとの辛抱ですから大人しくしててください!」

上条「後半部分は俺への注意じゃなかったよね?ビリビリへだもんね?」

上条「てゆうか白井さんは?こんなときでも俺へメテオストライク(傷害)をカマしてくる白井さんはガードしてないの?」

佐天「あー、えっと実家の海苔問屋がちょっとアレで」

上条「ねぇよそんな設定。つーかどっから持ってきた海苔問屋」

初春「ですからどうなんですか上条さん!?あなたは御坂さんへ対して責任を取るつもりはあるんですかっ!?」

上条「急になんか話が胡散臭くなってきた……!不思議でもねぇけども!」

初春「なんでですか胡散臭いだなんて!人生の一大事ですよ!?」

上条「だってホラ、君の相方見てみ?」

佐天「『ヘイヘイヘイ、責任ビビってるーヘイヘイヘイ!責任ビビってるーヘイヘイヘイ!』」

初春「すいません佐天さん、割りと大事な話をしているので出ていって貰えますか?私も正直内心じゃ『どうかなー?バカ相手でもない限り難しいんじゃないかなー?』っては思っているんですが」

御坂『せ、責任取らないと許さないんだからねっ!』

初春「黙ってろ御坂。一応意識ないって設定だったろ」

上条「よく分かんないけど責任取ればいいんだな?何かコントやれるぐらい元気みたいだし、借り一回的なアレだったら俺はいい――」

御坂「言質とったどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 クワッ

上条「……あの?」

御坂「決まりね!まずは婚約からね!お互いの両親に挨拶してから内々にお披露目しないといけないわね!」

佐天「おめでとうございます御坂さん!あたしたちの演技力が火を吹きましたね!」

初春「割れ鍋に綴じ蓋で、いい相性だと思います。あ、おめでとうございます」

御坂「ありがとう二人とも!幸せになるわっ!」

上条「……責任ってそういうの!?もっとシリアスなアレじゃなかったの!?」

御坂「べ、別に婚約だけしてあげるんだからねっ!本当に結婚するのは18歳になってからなんだから!」

上条「そりゃまぁそうな!民法でそう決まってるからな!」



――ニライカナイ ☆上条当麻×04(-1)

上条「もうなんか言葉にできないぐらいヒッドイわ。酷いじゃなくてヒッドイ」

ネフテュス『いいですか上条当麻よ、あなたはまだ他人事だと思っているのですか?』

上条「いや他人事だろーさ!?あんだけアタマ悪い罠って中々ねぇよ!?」

ネフテュス『あれは神サービスしました。もっとエゲツない後遺症的なものが残る未来もあるのです。分かりますね?』

娘々『言ってなかったっけか?これ救済措置なんだよ、どん詰まりのお前を何とか助けてあげたいって善意なんだぜ』

上条「未来……?今のが起こりうる未来だってのか?」

ネフテュス『あれだけ戦ったのは表に出ているだけであって、シリーズが進めば後付けで次々と増えるわよ?』

上条「シリーズ言うなや!ビリビリは外見も存在もデンドロビウ○化してっけどもだ!」

娘々『あの鉄巨人、絶対にどっかで使ってたら有象無双に無双プできたと思うわー。「聖人」相手は厳しいけど』

ネフテュス『今ならアレを回避して別の未来へ行く事もできます――が、それには限度があります。それがあなたの残機です』

娘々『残機がマイナスになる前にこの罠から逃げるんだ!がんば!』

上条「あぁこの謎の表示って俺の残機なんか!?てかもう既に1減ってんな!?」

娘々『配管工ぐらい難易度が高いので同じにしておきました☆』

上条「オイ待てよ!?丸腰でカメ軍団へカチコミかけたオーバーオール野郎ぐらいハードって事か!?」

ネフテュス『弟を忘れてないであげて。あの子も不遇なりに頑張っているのだから』

娘々『あとコンティニュー回数は無限じゃねーかんな。「最善」なんてものはない』

上条「あぁそれは何となく分かる。ギャンブルと同じでゴールがないから……しかし残機4か。これ以外と余裕じゃないか?」

ネフテュス『凄い自信ね。策はあるの?』

上条「俺が先にカノジョ作っちまえばいいんだろ?そうすればビリビリも危険な橋渡ろうとはしないはずだろうし、追い詰められる事もなくなる」

上条「……正直さ、助けてくれるのは素直に嬉しいんだけどさ?ただ友達が危ない目に遭うのはちょっと……」

娘々『――興奮するよな!』

上条「盛り方にも程があるよな?いるか?この文脈でそこに結びつけるヤツいるか?」

ネフテュス『NTRが一過性のブームかと思いきや、定番になった昨今の市場状況を鑑みればなくなはない』

上条「俺の知り合いにも確実にいるわ一人。青いのが」

娘々『てか少年よー、カノジョ作りに余裕ぶっこいてるみてーだけどー、そんな心当たりあるのかーい?』

上条「ふっ、ニンゲンを舐めるなよ魔人め!俺たちには力もないし魔力もないし寿命も短い!」

上条「平気でウソを吐くイギリスとか!恥を知らないイギリスとか!あと『女王陛下バンザーイ!』って散々言ってたのに、最近になって肖像画撤去にかかったイギリスとか!」

上条「自国優先でアストラゼネカのワクチン供給を優先させてEUから訴えられ、ついこの間裁判でも負けたイギリスとかな!」

上条「……」

上条「……あれ?人類って存在する価値が……?」

ネフテュス『それただイギリスの悪口が言いたかっただけでしょう。まぁ、事実だけど』

娘々『あそこの王室に人格があったら何回ノリツッコミしてるか分からねーよな』

上条「まぁまぁレッサーの悪口はさておき、俺の手法を見ててくれよ。これ多分もう残機なんかいらないんじゃないかな?次で終わるし?」

ネフテュス『もう大失敗するフラグよね』

娘々『芸人の鏡だぜ、にひっ』

上条「見ててくれよ。次はもうここへ来ないかもしれないから、先にお礼言っとくけどありがとうな?」



――路上 ☆上条当麻×04

鳴護「当麻君どうしたの急に?『会いたい』ってメール来たんだけど」

鳴護「あ、いや別に迷惑とかじゃなくってね?急に来たし、今までそんなになかったからどうしたのかなーって思っただけで?」

上条「――俺のカノジョになってください!お願いしますっ!」 ガバッ

鳴護「不意打ちでDOGEZA!?しかも路上で人の目が多々あるのに!?」

上条「アリサしかいないんだ!俺にはアリサしか!」

鳴護「何かもう情緒の欠片もないけど!台詞自体は嬉しいよありがとうねっ!」

上条「なんかチョロくてコロッと騙されそうなのはアリサしかいないんだ!他はもう全員が全員スレちまってて!オルソラ以外だけどな!」

鳴護「殴るよ?エンデュミオンでも最後までガンジー貫いたあたしでも怒るときは怒るからね?」

上条「だから頼む!この通りだ!」

鳴護「公共の場でのDOGEZAは暴力を用いない暴力だと思うんだけど……取り敢えず顔を上げてくれないかな?人生初の告白がこれってないから」

上条「なんだったらレンタルだけでもいいから!髭を剃ったらJKとパパ活するだけでもいいから!」

鳴護「どっちも原作読んでないよね?好きな人に叱られるよそろそろ?」

上条「髭を剃ろうと剃るまいと、格好いい人は常に格好いいしそうじゃない人は常にそうじゃない……ッ!!!」

鳴護「うんまぁ、そうではあるけど!だからそれもまた極論であってね!」

上条「たまに会ってお小遣いをくれるだけでも構わない!俺は日陰の存在でも!」

鳴護「意味合いが違うよねそれ?彼氏彼女の関係ではなく、ただのヒモ的な関係だよ?」

上条「『ヘイヘイヘイ、彼女ビビってるヘイヘイヘーイ!』」

鳴護「うん、合ってる。色々な意味で戦慄はしている」

鳴護「……まぁ、どういう事情かは分からないけどあたしで良かったら、是非もないんだけど――」

上条「そうかつありがとう!『何やってんだこのバカ』って神様が言ってる気がするけど、まぁ良かったな?」

鳴護「当麻君、なんだったらこのまま病院行く?幻聴だよねそれ?」

……

上条「いやー、助かったわー。アリサが快諾してくれて良かったわー」

上条「下手すれば事務所の前で三日三晩DOGEZAするかと思ったわー、ラッキーだったわー」

娘々『かみじょー、うしろうしろー』

上条「なんだよ神様、無事フラグを乗り切ったじゃね――」

トンッ

上条「――え、か?」

キキイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッドンッ!!!

上条「……」 パタッ

御坂「――トラック転生、完了……ッ!!!」



――ニライカナイ ☆上条当麻×03(-1)

娘々・ネフテュス『おかえりなさい☆』

上条「やかましいわ!?何があったか最期までわっかんなかったけどトラックに轢かれたんだな俺!あー怖かった!」

上条「でもまだだ!まだアックアに殴られた方が衝撃は大きかったぜ!」

ネフテュス『あれは一応手加減して殺さないようにしていた結果であって』

娘々『トラックはただの鉄の凶器だからな。成仏するがいいぜ』

上条「つーか何!?俺が余所の子ルート入ったら殺害フラグ立つの!?話し合う機会すらなく!?」

ネフテュス『あくまでも”という可能性がない訳ではない”なので、まぁシミュレーションの一環として、まぁ?』

上条「嘘吐けよ!?お前らなんか運命とかイジってんだろ!ビリビリがそんなことするわっきゃねぇわ!」

娘々『――突然ですがクイズの時間です。回答者は学園都市出身の上条当麻さんです、ヨロシクー』

上条「上条ですっ!頑張ります!」

ネフテュス『あなたのノリも中々よね』

娘々『さて、以下の選択肢の中から”これはないわー無理だわー”というのを選んでください。ぶっちゃけ仲間外れクイズです』

上条「おうっ!ドンと来い!」

娘々『A・爆撃されているアビニョンへ乗り込む』

上条「ないわー、そんなのマーヴ○コミックのヒーローでもない限りないわー」

娘々『B・第三次世界大戦中のロシアで核ミサイルの解体作業』

上条「ないわー、そんなのD.○コミックのヒーローでもない限りないわー」

娘々『C・ハワイで民間軍事会社相手にドンパチ』

上条「ないわー、そんなのダイハー○でしか見たことないわー』

娘々『D・痴情のもつれで傷害』

上条「あ、俺意外とヤバい立場かもしんない!?誰だってあるじゃんそういうの!ビリビリの偉業と比べれば片手間でできそう!」

ネフテュス『着眼点は良かったのよね。他の子とくっつくっていう』

上条「アリサだったら頼んだらイケそうだったし?」

ネフテュス『うんまぁ、間違いではないのよ。頼んだら「しょうがないにゃあ」的なリアクションで頼まれてくれるの』

ネフテュス『ただその、誰でも頼んだらオーケーというのは間違いであってね。神、基本フェアだからこれ以上は言えないのだけれど』

娘々『まぁチョロいだけの女じゃねーよってことだな。で、どうすんのさ?』

上条「こうなったらステイルをなんとかして口説けばきっと……!」

ネフテュス『果たしてそれで勝利と言えるのかしら。愛のないカップルもどうかと思うわ』

娘々『つーか相手は14だから淫行で捕まんぞ』

上条「じゃあ――前に見たサイコ映画、サスペンス映画でミザリ○ってのがあったんだよ」

ネフテュス『おばさんが自分の好きなミステリー作家を監禁して、好きな小説を書かせる話ね』

上条「アレと同じだ!おばさんもつい自分の好きな作家だから凶行に及んでしまっただけで、そうじゃなかったらセーフだったはずだ!」

ネフテュス『どうだろう……あの性格だと見殺しにしそうだけど』

娘々『裏設定ありそうだよな。床下から大量の白骨発見されたりとか』

上条「この故事に習って!俺からタゲ外れれば狙われる心配はしなくてもいいんじゃないんですかぁ!?」

ネフテュス『なんでキレているの?』

娘々『自分を取り巻く非現実感と理不尽さがバッファオーバーフローしてんだと思う』

上条「で、でも名案じゃないか?俺が釣った魚にエサをやらない最低野郎だって分かれば!」

ネフテュス『分かれば、っていうか意外と分かってるの?自覚はあるのね?薄々は?』

娘々『しかし”最低”と言ってもジャンルは色々だぜ?大罪だけで七つはあるし、全部コンプリートするのも手だけど』

上条「やっぱカネ関係かなぁ。金銭にルーズなヤツってやばいじゃん?」

ネフテュス『男女だったら……好色の方が最低レベルは高そうじゃない?』

上条「じゃあ逆に聞くが、俺が女の子を取っ替え引っ替えできると思う?」

ネフテュス・娘々『……』

上条「否定しろよ!直ぐに否定しなさいよ!?『え、何言ってんの?』みたいに顔を見合わせないで!」

娘々『まぁ、チン×未使用だからノーカンっちゃノーカンだけど……』

ネフテュス『いいわ。じゃまぁ頑張って行ってらっしゃい』

上条「もう来ねぇよ!でもチャンスをくれたのはありがとう!」

娘々『ツンデレか』



――学園都市の路上 ☆上条当麻×03

御坂「――遅い!人を呼び出したのに何やってんのよ!?」

上条「あーごめんごめん、ちょっと用事が立て込んじゃってて」

御坂「事故でもあったのかって心配したのよ!連絡ぐらい入れななさいよ!」

上条「いや、そういう訳じゃないんだが……で、ビリビリに相談があるんだけど」

御坂「な、何よ!?聞くならは聞いてやろうじゃない!力になるかは別なんだからね!」

上条「やー、その、お金貸してくんない?」

御坂「いいわよ?いくらぐらい?」

上条「えっと……10万ぐらい、かな?課金で生活費スッちゃってさぁ」

御坂「じゃあキャッシュ……だと落としそうだから、そっちの端末にクレジットで送ればいいか」

上条「ん?あぁよく分かんないけど、それでいいんだったら」

御坂「そうしたらここタッチして貰えるかな?知り合い同士の貸し借りで使うアプリなんだけど、電子署名みたいな感じで」

上条「エッライ長文書いてある……あー、なんて?」

御坂「うん、大した事は書いてないわよ?ただ約束は守りましょうね的なね?」

上条「へー」 ピッ

娘々『あ、バカ終わった』

ネフテュス『運命……これもまた運命なのです……』

……

パパパーン、パパパーン、パパパーパパパーン、パーンパンパパンパーパーパー♪

佐天「――おめでとうございます御坂さん!まさかの学生結婚ですね!」

初春「御坂さんおめでとうございますー。風紀委員として取り締まりたいですが、まぁ面倒なのでお幸せに−」

御坂「ありがとう二人とも!今日から御坂じゃなくて上条って呼んでね!」

上条「あれ?俺はただアプリの認証しただけ……?あれ?」

初春「あぁそれ最近多いんですよねー、特に確かめもしないで公的な認証をしちゃう人が。媒体がデジタルですけど公的なものなんですよねー」

上条「段々詐欺合戦をしてる気になる!ビリビリはそこまで用意周到じゃねぇよ多分!」



――ニライカナイ ☆上条当麻×02(-1)

娘々『何やってんだバカ、罠に嵌まりに行ってどーすんだよ』

上条「俺が一番戸惑ってるわ!?なんでだ借金の申し込みに行ったら即・結婚なんだよ!?」

ネフテュス『向こうは常にタイミングを推し量っているのよ。気をつけないと』

上条「これホントに正確なシミュレーションになってるか?なんぼなんでもビリビリが狡猾すぎね?」

娘々『最初に言っただろ。「に、なる可能性がある」ってだけで、絶対じゃねーし』

ネフテュス『というか方向性は良かった。ただ相手がそれ以上だったってだけで』

上条「……まぁ俺の注意力が足りなかったと言えなくもないが!いい加減残機も少なくってきたしクリアしてぇなこのクソゲー!」



――学園都市 ☆上条当麻×02

上条「――で、お前って何言ったらキレんの?

御坂「呼び出しといての第一声がそれか!?質問の意図も意味不明だし!」

上条「いやなんか色々あったんだけどもだ、ビリビリさんってそんなに人を嫌いになったりとかしないじゃないですか?」

御坂「いや、そんなことないわよ?誰とは言わないけど常盤台の関係者のコネを利用したり、能力使ってテストをズルしたりする人は嫌いだし」

上条「海原(※皮かぶってない)、不憫……!」

御坂「も、もしかして気になってくれた、り?」

上条「俺にとっては死活問題なんだが……あー、『常盤台のエース』?」

御坂「女の子なのにね。あぁまぁ『女王』とか言ってるイタイ自称中学生がいるから、周囲が面白がってつけたんでしょ」

上条「『おーまえーのーかーちゃん、わっかっづっくりー』?」

御坂「返す言葉もないわね。ただそっちのお義母様の異常な若さに比べたら凹んでるみたいだけど」

上条「『おっぱ○控えめ』?」

御坂「ステータスだからね!決してこう僻んでいる訳じゃなくて、この業界じゃナイチ×の方が喜ばれるのよ!」

上条「『佐天さんの人気は異常』?」

御坂「接点的に、黒子の友達の友達で一応友達枠なんだけど……なんかこう近いのよ。ピンナップ撮影するときに『もっと寄ってください』的な指示が」

上条「『もうそろそろ中三になりたい』?」

御坂「ちょっと何言ってるのか分からないわね。あたしは中二だから。永遠はあるのよ、ここにあるの」

上条「『ゲコ太ゲコ太っていい年して恥ずかしくない』?」

御坂「お、コラ?あ、コラ?やってんぞコラ?ゲコ太の何が悪いのよ!?ゲコ太があんたに迷惑かけたのか言ってみなさいよゴラアァッ!?」

上条「沸点がおかしいわ!?体型で少し”ギリッ”ってなってたけどよりにもよってゲコ太でキレんなよ!?」

御坂「ゲコ太はねぇ!何か凄いのよ!アンチをファンに変える力だってあるんだから!」

上条「好きな人は好きだろうけど……」

御坂「ついこの間もゲコ太のコンベー○シリーズコラがあったの!あんなの相当な愛と時間が無ければ作れるはずがないじゃない!」

上条「暇人だからだよ。ゲコ太をモデリングして3DCGに起こして、かつ既存のオモチャの外箱を作ってる時点で暇人だからだよ」
(※外箱作るのに3時間弱)

御坂「アンタなんてもう知らないわ!あとでメールするまで絶対に連絡してこないでね!出ないから!」

御坂「でも緊急時は別だからね!それ以外『ごめんなさい』ぐらいだったらしてもいいわ!じゃあねっ!」 ダッ

上条「なんだあの超チョロいヒロイン――あ?」 トンッ

???「失礼致しましたの。前方不注意で」

上条「あぁいいですよ別に。こっちもちゃんと、前を向いて、な……?」 パタッ

上条「う、うん……?背中が、冷た、い……?」

???「……お休みなさいませ、類人猿の方。あなたには何の恨みも……まぁたっぷりありますが、来世ではどうかお幸せになりますよう」

上条「お、お前……ッ!?」

白井(???)「これでお姉様は黒子だけのもの……ッ!!!」



――ニライカナイ ☆上条当麻×01(-1)

上条「お前一回も出て来てねぇじゃねぇかよ!?なんっっっっっっっっっっっっっっっっっでだよ!?後ろから刺しやがって!」

ネフテュス『神、詳しく説明すると対象Mを杜撰に扱ったのが原因』

娘々『あー成程成程。嫌われようとしてヘイト溜めると、別の部分で爆発したのかー』

上条「納得できねぇわ!コレあれだろ!?何やっても無理でしたって感じじゃないのか!?」

ネフテュス『そうでもないわ。少しずつ前進はしているもの』

娘々『そうだぜー?ADVゲームの選択肢総当たり方式と同じで、ダメな選択肢は潰してきたんじゃん?もう少しだ!熱くなれよ!』

上条「残機1……0になったらどうなんの?」

ネフテュス『後戻りができないあなたの人生がスタートするわ。最期の一回ね』

上条「――やって、やるぜ!俺にはまだ帰れる場所がある……ッ!」

娘々『それ壮大な死にフラグじゃね?ハッピーエンドに見せかけて、続編だと死屍累々っていう』



――学園都市の外 とある一軒家 ☆上条当麻×01

上条「……ただいまー」

刀夜「お帰り当麻!ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も☆」

詩菜「気持ち悪いわぁ刀夜さん。スッゴい気持ち悪い」

上条「……良かった……二人はそのままだ」

刀夜「大変だよ詩菜さん!?当麻のツッコミが不発だ!?」

詩菜「そうねお医者様を呼ばないと!」

上条「話聞けよアホ夫婦」

刀夜「良かったツッコミがあった――それで、一体どうしたんだい?急に学校を辞めたいって、イジメにでもあったのかい?」

上条「勝手な事言ってごめん父さん。その、色々考えたんだけどさ、俺――」

詩菜「待ってくださいよ当麻さんも刀夜さんも。玄関先で話すようなことじゃないでしょ?まずはお上がりなさい、あなたの家なんだから、ねっ?」

上条「……うん、そうだ――」

御坂「――あ、詩菜さーん?料理の仕込み終わりましたけど、次は何をすればー?」

上条「」

詩菜「はーい、ちょっと待っててね−。お茶を煎れるから、美琴ちゃんも一緒に」

御坂「すいません。いつもありがとうごさいます」

上条「――っっっっっっっっっっっっっっっっっっでだよ!?なんでお前がいんだよ俺の実家に!?なう?!」

刀夜「おいおいどうしたんだい当麻?美琴ちゃんはお前の友達だろ?」

詩菜「そうねぇ、今時滅多に居ないよくできた娘さんよぉ?私もこんな娘だったらほしいなー」

御坂「そ、そんなそことないですよ!まだまだですから!」

詩菜「御坂さんの一人娘で身元もはっきりしているし――そうよ、当麻さん!美琴ちゃんをお嫁に貰えばいいじゃない!」

御坂「……えっと……あたしは、まぁ、うん、イヤ、ではないんだけど……」

上条「気づいて母さん!あなたの息子が恐怖に戦いていることを!そしてストークするカーの人たちで一番ヤッバいパターンにハマっていることを!」
(※勝手に両親に話を通す。ほぼ犯罪)

刀夜「――なぁ、当麻。父さんからお前に人生のアドバイスを送ろう」

上条「……なんだよ」

刀夜「人生、諦めが肝心だ――ってね!」

上条「やかましいわ!?父さんも薄々ヤバさが分かってんじゃねぇかよ!?止めろよ親だったら!?」

刀夜「ま、まだ当麻はいい方だよ!だって血が流れていないんだからね!」

上条「呪われてんのか上条家。そして俺の『不幸』は怨念ルーツじゃねぇのか」



――ニライカナイ ☆上条当麻×00(-1)

ネフテュス『――おぉかみじょうとうまはしんでしまった』

娘々『えーっと……ガンバ!次からは現実でやり直しもきかないけど、強く生きろよ!』

ネフテュス『きっと彼女は尽くすタイプ……愛するよりも愛された方が幸せ』

上条「ウルッッッッッッッセェよ!超ウルッセェわ堕神ども!全然役に立たなかったわ残機制も含めて!」

ネフテュス『神心外。チャンスを生かせなかったのはあなたのせい』

娘々『そだぜー?ウチらだったら、えっと……まぁ!回避してるよ!何か神パワーで!』

上条「ないものー。俺神パワー持ってないものー、逃げようがねぇんだよ最初っから」

上条「てかさ、残機増やせるような神パワーもってるんだったら、そっちで俺の悲劇を回避できるんじゃないの?」

ネフテュス『――暇を持て余した』

娘々『――神々の』

ネフテュス・娘々『――遊び』

上条「ウルッッッッッッッッッッッッッッッッセェな!?そしてネタが古いよ誰が覚えてんだそのネタ!?」


-終-

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