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Clock(trial)

レッサー「『ミラクル闇ちゃんねる!プーチ×チン聖十字架沈没記念と地獄先生!』」

 
――とあるスタジオ

レッサー「『――お前の尻子玉も抜いてやろうか!?』」

上条「ネタがかなり古い。元ネタは日本のメタルの開拓者、聖飢魔○さんの楽曲だ。一見イロモノっぽいけど名曲も多い」

上条「アルバムはメンバーで作曲を振り分けててだな。個人的にはエース清○さんの曲が一番こう格好いい」

レッサー「思ったよりも深めのツッコミありがとうございました。えーと本日はようこそいらっしゃいませ!すいませんね!クジのグッズ作成でお忙しい中ね!」

上条「お前って本当に人の心を的確に攻撃してくるよな?イギリスって『人の嫌がることをしましょう』って間違った情操教育で教えてんの?」

レッサー「楽しみしてます上条当麻そげぶストラップ!D賞のに下で980/1,000ぐらいの確率で設定しましょうね!」

上条「俺は最近のパチスロのハズレより低いのか……つーかねぇよ俺のグッズ。基本あれビリビリ一択だよ」

レッサー「裁判ではご活躍で」

上条「てか裁判中『これだけはやめてください><』って運営に止められていたネタがあんだけどいいかな?ダメ?」

レッサー「いいですな!どんな身も蓋もない話なのか気になります!さぁどうぞ!」

上条「『みんな、みんなもっとよく考えてみろよ!?他の作品とかでもJCがここまでクローズアップされるってあるか!?』」

上条「『「……』」

上条「『――あ、別に珍しくもねぇな!?結構あったわ!?今の時代珍しくもないぜ!やったな!』」

レッサー「思った以上にリアルガチでしたね。『まぁそうだけども!』って感じの」

上条「でも個人的には某業界の『外見は若いけど実は18歳☆』の方が余程非人道的だから、うんまぁ、マシかなぁって」

レッサー「どっちも外道を地でいってると思います。最近ご無沙汰の夏○さんではなく外道」

上条「超どうでもいいよ!だって俺たちには関係ない話なのだから!」

レッサー「どっかの中二の子はグッズ撮影で呼ばれるためモロ当事者ですが……さて、まぁそれはさておきまして!本日は闇ちゃんねるです!」

上条「あの……怪談おじさん・その二さんはどちらに?」

レッサー「急なお仕事が入ったそうです。多分殺生石が割れたからじゃないですかね?」

上条「スケールデカくね?裏では日本の存亡賭けて戦ってたんのか闇咲」

レッサー「対象的なのが、一貫して存在感ゼロの上条さんのお友達の実家は何をしているのかと」

上条「土御門は悪くないだろ!あの時(※御使堕し)もあの時(※第三次世界大戦)も、そしてあの時(※エレメント事件)だって全く全然これぽっちも役に立ってないけどな!」

レッサー「いるのはいるんでしょうが、お弁当のバラン並の存在感ですよね」

上条「結構あるよね?実用的かどうかはさておき、メインのおかずの上にドーンって乗ってんだよあれ」

レッサー「まぁそんな訳で!今日は二人で頑張っていきまっしょい!」

上条「てかお前がなんでここにいんのかも納得してねぇんだけど。ちょい前にインデックスも混ざってきたし、なんだったら五和とか建宮とか天草式の連中だっていいわけで」

レッサー「あーっと……まぁ、上条さんにおかれましてですね、日頃のご愛顧まことに感謝すると共に大変申し上げにくいことなんですが」

上条「愛顧した覚えはない」

レッサー「ぶっちゃけ地雷案件です。禁書目録さんは嫌がって逃げました」

上条「相当じゃねぇかお前!?インデックスが逃げるなんてリアルコトリバ○の呪いでも検証すんのか!?」

レッサー「今にして思えば不思議な話ですよねぇ。そっちの系の話書いていたら精索静脈瘤になったって人」
(※実話。仕事でコトリバ○の検証を書く→下半身に激痛→病院行ったら精索静脈瘤と判明。抗生物質呑んで即完治しましたが)

上条「俺を巻き込むなよ!したいんだったらお前らだけでして下さいよお願いします!」

レッサー「落ち着いて下さい。地雷っていいましたけども、地雷は地雷でも一般的な十字教のお話です。呪いとかそういう案件じゃないです」

上条「……十字教的な?」

レッサー「『こわくない、ねっ?』」

上条「姫様をバカにすんな!」

レッサー「『もしかして;あのライチュ○がエ×いだけ』

上条「控えろ、なっ?俺もちょっと思わなくもないけど!」

レッサー「まぁそんな訳で宗教的な禁忌もほんの少しだけ含むため、このレッサーちゃんがお呼ばれしたって事ですな!」

レッサー「決してアホ裁判後に暇を持て余したのではなく!アリサさんがラジオの公録だから早退したって事実はないです!」

上条「俺も公録行きたかったなー、ヨゴレ仕事じゃなくて。てか参加してくれるのはありがたいが、お前も十字教徒じゃないっけ?」

レッサー「『ガッテム!』」
(※「God damn!」、直訳は「神がお前を地獄に堕とすぜ!」ですが、「地獄に堕やがれ神!」の意味でも使う)

上条「うん、100%理解した。お前以外に適任者いねぇわ」

レッサー「正しい評価をありがどうございますっ!マンガ版もついに我々が登場しましたし、端折られないで良かった良かった!」

上条「姫神さんが今頃泣いてるからやめてあげてください。んで?今日は何すんだ?」

レッサー「では『地獄先生ぬーべ○』について」

上条「十字教クソほども関係ねぇな!?でもちょっと心引かれる!今だとコンプラ的に難しい案件が多々あるが!」

レッサー「『――俺の生徒に手を出すぜ!』」 キリッ

上条「事案発生じゃねぇか。あと小学生スキーが教師になったらマズいだろ」

レッサー「ちなみに原作者の方曰く、『正しくは学童なんだけど、どう考えても響きが悪いから』って事だそうで」

上条「『――俺の学童に手を出すな!』……なんだろうな。意味は通じるんだけど微妙な気分になるよな」

レッサー「『――もしもし、わたしペリーさん!今浦にいるの!』」

上条「そろそろ収集つかなくなったらやめようぜ?後で遊んでやるから、まずこう闇咲から出されてるノルマをだな」

レッサー「あいあい、つってもアレなんですよね。ちょい前にネットニュースになった『プーチンの艦隊が撃破ザマァwwwwwwしかも神の子の十字架積んでたんだってwwwwwww』のはご存じで?」

上条「あったなー。『何やってんだよロシア』ってツッコんだわ」

レッサー「まず最初に断っておきますが、十字架といってもパチスロの十字○とは違います」

上条「みんな知ってるよ?誰一人として勘違いしねぇよ?むしろあれガチな十字教の人見ても『ファッションセンス尖ってるなー』ってもう別モンだって認定するから、怒りすらしないよ?」

レッサー「十字架の話の前に……えぇと『聖遺物』って聞いたことあります?映画とかラノベとかで見たことありません?」

上条「あぁ知ってる知ってる。ダヴィンチがコードするのようなので見た気がする」

レッサー「あれはフィクションなのでさておくとして、まぁ使い方は間違いではないですな。『大昔の聖人の誰それが関わった何か』的な感じです」

上条「『聖剣』とか『聖槍』とかも?」

レッサー「ペイロープ家が持ってる『聖槍』はそうですが、アーサー王の『聖剣』は違います。現存すれば魔術的な価値はかなり高いでしょうが、聖遺物とはまた別のものです」

上条「大まかにいえばキリスト教関連だけ?」

レッサー「まぁそう捉えてもらっても構いません。ギリシャやローマにケルトは”聖”遺物ではないです――し、そもそも聖遺物を必要とされる土壌がありました」

上条「必要?」

レッサー「はいな。『聖餐(せいさん)』って言いましてね。ミサで信徒にパンとブドウ酒を司祭が振舞います。最近はクッキー一枚で代用する場合がありますけどね」

上条「あー、なんか見たことあるような」

レッサー「それは最期の晩餐で神の子、あぁもう面倒臭いんでキリストと言いますが、彼が『このパンはボクの肉、このワインはボクの血だから食べていってね!』と言ったのが元になっています」

上条「アンパンマ○じゃねぇんだからそんなにフランクには言わない」

レッサー「ちなみにこれ、異教徒の上条さんから見るとどんな見え方します?」

上条「キリストが自分のパワー的なものをお裾分け?」

レッサー「まぁそんな感じですね。『キリストの最期を忍びつつ、信徒達で愛を公平に分けよう』――的な儀式だったんですが」

レッサー「しかし裏を返せば『キリストの血・肉体なくば信徒に振る舞えない』とも解釈できますよね?」

上条「いやいや!そこはそれ、なぁ!?ないもんはしょうがないし、そういうテイでみたいな?」

レッサー「まぁそこら辺は価値観の違いということで」

上条「お前それ言えばなんだって許されると思うなよ?」

レッサー「なお、プロテスタントが諸派に分かれたのもこの『聖餐論争』が非常に大きなウェイトを占めています」

上条「………………は?」

レッサー「ですからミサの中でパンとブドウ酒を用いましたよね?それの解釈でケンカ別れした原因にもなっています」

上条「どういうこと?」

レッサー「聖餐に関するカトリックの解釈はこうです――『キリストの血肉が現実にパンの実体と共に現存する』と。所謂『化体説』です」

レッサー「対してプロテスタントはこう――『キリストの血肉はパンとぶどう酒の中、そして共に、それの下に実在する』と。こちらが『共在説』ですね」

上条「すいませんレッサーさん、全く意味が分からない……?」

レッサー「前者は『ミサで使ってるパンとブドウ酒はキリストの血肉に変化すんだよ!』で、後者が『変化すっけど元のパンとブドウ酒でもあるよ!』です」
(※っていう話)

レッサー「ルターは共存説に拘り、それを受け入れなかった人たちはまた別のプロテスタントを作りました。そのぐらい大切な話です」
(※ルターと一緒に宗教改革を主導したツウィングリ、「血肉?ねーよそんなもんシンボルに決まってんだろ!」でルターと決別する)

上条「正直『そ、そう、かな?』ぐらいの感想しか出ないっすわー」

レッサー「話がかなりズレましたが、そんな訳で、そのぐらいキリストや聖人からパワー的なものを与えている、というのはどの教派でも共通しているんですよ。今の時代でもです」

レッサー「しかし古代はもっとシンプルであり、教会は自らの権威付け&説得力付けのためにあるものを利用しました。それが――」

上条「――『聖遺物』」

レッサー「ですな。教会に安置することで宗教的な権威を、って感じですな。バチカンなんかもそうですよ?聖ペテロの遺体が安置されている”と、されている”んです」

上条「……ぶっちゃけ足りなくならないか?」

レッサー「えぇまぁなのでピンキリです。初期は十二使徒の遺体などがあったんですが、段々と衣服や装飾品などになり、更には追加の聖人の何それが聖遺物認定され、収められてきました」

レッサー「勿論中にはパチモンが多々あったり、戦火の中で失われたり、フランス革命んときに聖像破壊運動が起きてぬっ壊されたりしました」

上条「やだ怖い!またフランスさんがいっちょ噛みしてる……!」

レッサー「んでまたその聖遺物の中で、最もレヴェルがたっかーいブツが――『聖十字架』なんですよ……ッ!!!」

上条「……」

レッサー「せーいーじゅーじー!」

上条「リアクション薄いからって一々引っ張んな!」

レッサー「なお間違って聖帝十字○と間違える方がいるので注意して下さいね!」

上条「サウザ○さんか。あの無意味極まりないピラミッド作って最終的に何がしたかったんだよ」

上条「……いやいや十字架?十字架って言ったら教会に設置されてない?何が違うんだ?」

レッサー「おもっくそ違います。神の子が背負ってゴルゴタった上、『エリエリ・レラ・サバクタ(神様神様、どうしてウチを見捨てたん?)』で磔になった方の十字架です」

上条「受難をネタにすんなや。つーかそれマジか!?そんなの残ってんのかよ!?」

レッサー「勿論ですとも!我々の歴史をナメないでください!」

上条「素直に感心するわ。今からざっと二千年前の木材がよくもまぁ残ってたな−」

レッサー「それも現存する聖十字架を合わせると数十本分の十字架ができますけどね!今も増える一方です!」

上条「なんてだよ。なんで増えてんだよ」

レッサー「ヤポンにもあるじゃないですか。うっちゃりでしたっけ?」

上条「SUMOじゃねぇよ」

レッサー「あぁ失敬、仏舎利ですな。ブッダの骨を収めた尖塔、というかまぁ施設と言いますか」

上条「俺はそもそも仏舎利自体が分からん」

レッサー「あーたブディストのくせに……あー、ブッダの骨を収めた塔を建てるんですよ。それをもって信仰の対象とする。つーか見たこと絶対ありますって」

上条「有名なお寺とかにはあるかもだけど……」

レッサー「でなくて卒塔婆(そとうば)、流石に知らないとか言いませんよね?」

上条「日本人ナメてんのか?お墓参り行ったら絶対目に入るわ!」

レッサー「あれの原型が仏塔、正しくは仏舎利塔なんです」
(※マジです)

上条「あ、そうなん!?あんな木の板が!?」

レッサー「インドから中国経由で来てるんで大分変質してますけどね。あー、○○の塔とかありますよね?それこそ大きなブディストの神殿にはあるような」

上条「五重の塔とかかな?法隆寺、だったはず。それが?」

レッサー「あれの用途なんだと思います?」

上条「……物見やぐら?火事の時とかにこう、遠くが見えるなーって?」

レッサー「ないとは言いませんが、なんで宗教施設でそんもんわざわざ作るんですか。今言ったようにアレも仏舎利塔ですな。ブッダの骨を安置した施設です」

上条「知らなかった……!?マジでそうだったのか……!」

レッサー「まぁ実際は有名な高僧だったりお経とかを収めるらしいですけどね。キリスト教とフォーマットは同じです」

上条「だったらまぁ……聖十字架が増えるのも仕方がない、かな?」

レッサー「ここまでのまとめといたしまして、『教会or聖堂の中には聖遺物が安置されている』ですな。そして『神の子や有名な聖人ほどレアリティ☆高い』と」

上条「ありがとうございましたっお疲れさまでした!それでは俺はこの辺で失礼して公録に――離せっ!手を離しやがれっ!」 ググッ

レッサー「逃がしませんよぉ?ここからがいい話なんですからねぇ?」
(※『もしかして;身も蓋もない話』)

上条「聖遺物の役割も教会の住み分けも、まぁ理解はしたけどおかしくないか?聖遺物なのに、なんでそんなんが戦艦の中に安置されてんだよ」

レッサー「私はプーチ×コではないですので、あくまでも想像の域を出ないのですが」

上条「プーチ×にコをつけるな。別の意味になっから」

レッサー「あったんでしょうね、教会」

上条「……船の中に?」

レッサー「船の中だからです。一回従軍したら寄港なんて何日もできませんからね」

上条「そんなもんなのか?」

レッサー「そんなもんです。なので長期間での従軍を可能とすべく、教会と聖職者を搭載したのだと思われます。規模は精々個室でしょうが」

上条「いや……軍属だぞ?自衛とか監視だったらまだ分かるけど、ロシアは攻め込んでる側だぞ?」

レッサー「それ言うでしたら、ねぇ?大航海時代に世界へ貿易&軍艦が向った訳ですけど、大抵宣教師とセットになって向ってましたしねぇ。今更ですわ」

上条「『奴隷売買なんてやめよう!』って人はいなかったのお前ら?」

レッサー「真面目な話をしますと、ザビエル以下宣教師が日本で活動した理由として『日本人を遣って中国に侵攻させる』っちゅー使命がありました。これはイエズス会の総意に近い感じです」
(※フランシスコ・カブラル宣教師曰く、「日本人は黒人で低級な国民、つまりおまえたちは日本人だ」と)

上条「今でもたまに炎上する人いるな!当時のアホどもの見解はそんなんだったろうけど!」

レッサー「他にもガスパール・コエリョがヒデヨシにケンカ売ったり、キリシタン大名へ呼びかけて反乱煽ってみたりとおもっくそ内政干渉したり」
(※軍艦並べて示威行為、大友宗麟を扇動して既存の寺社を意味もなく破壊したり)

レッサー「他にも海外へ日本人を売り飛ばしたりしていた等々、悪行が重なって重なってバテレン追放令と相成りました。本当にありがとうございました」

上条「お前らって本当に大概だよね?人類にごめんなさいすれば?ゆるさないけど」

レッサー「一応、まぁ一応ですがイエズス会、つまりはカトリックがどうしてそんなバカみたいな事やっていたのかについては理由があるんです」

上条「金目じゃないの?」

レッサー「えぇ勿論それもあったでしょうが、政治的な行動が多すぎやしませんか?」

上条「あー……言われてみれば。教会が政治に口出すのは、当時としてはあったんだろうけど」

レッサー「当時はですねーイエズス会が宣教師派遣してブイブイ言わせていた――のは、まぁ間違いないんですけど。連中が日本来たあと、ポルトガル併合されてんですよ」

上条「はぁ!?併合って!?」

レッサー「つーのも当時のポルトガルはモロッコへ派兵しましたが大敗。国王も死んだ上に莫大な借金をこさえ、王の血を引く後継者が不在」

レッサー「その隙を突かれてスペインのフィリペ二世に侵攻されて併合。まさに踏んだり蹴ったりですな」

上条「……よくまぁそれで日本まで遠征決めてたなポルトガル」

レッサー「ちょい前まで『ポルトガル帝国!』と調子ぶっこいてましたからね−。だからまた日本と中国、明を植民地にすればという思惑があったんだと思われます」

上条「てか無茶しすぎじゃね?ポルトガルの王様、後継者いないのに戦場行くっておかしいだろ。なんでそんなに焦ってんの?」

レッサー「いい質問ですね上条君!女性関係のフラグは常に爆弾マークなのに、たまーに本質を突きますよね!まるで物語の尺が分かっているかの如く!」

上条「やかましいわ!分かってるんだったら言うなよ、例えそれが事実っぽかったとしてもだ!」

レッサー「焦ってる、ってご推察はまさに正しいんですな。ルターの生年が1,483年、カトリックを維持している国の指導者は焦りと共に、こう思ったことでしょう――」

レッサー「『どうしよう、最近は次々とカトリックからプロテスタントに変ってる……良いこと考えた!ピンチをチャンスへ変えればいいじゃない!』」
(※個人の感想です)

上条「どう見ても失敗フラグだろ。テンパり過ぎていっぱいいっぱいになってんな」

レッサー「もしもここでプロテスタントを止められれば、歴史に偉大なカトリックの盟主として名を残せますからねぇ。気持ちは分からないでもないです」

上条「あぁまぁかも知れないが」

レッサー「よってポルトガル王は『おのれイスラムめ!クルセイド再び!』とモロッコへ侵攻した挙げ句に大敗しやがりました」

上条「そういう開戦動機だったの!?落ち目なのに何やってんだ!?」

レッサー「またポルトガルを併合したスペイン王フィリペ二世ですが、彼はカトリックの盟主を自称し、スペイン帝国の石杖を築いた人です」

上条「礎な?ストーン・スタッフって字面でボケられても『また誤字か』って思われるだ・け・だ・ゾ☆」

上条「てか大概じゃね?同じカトリックを併合するってなんだよ」

レッサー「まぁ下手に荒れて群雄割拠になられるよりは、自分達で征して平和にってことなんでしょうなぁ。善悪は横へ置いておきましょう」

レッサー「またこのフィリペ二世、伊達にカトリックの盟主を自称していた訳ではなく、彼が王座にいる間、聖遺物を集めまくりました。その数は三千とも四千ともいわれています」

上条「なんでお前らってそう極端なの?そしてよくそれだけの数揃えたな聖遺物!どっから持って来やがった!?」

レッサー「えぇまぁ国内外から無理矢理供出させたんですが」

上条「そういうとこだぞ?反省しろよ?」

レッサー「だがしかぁし!フィリペ二世の元でブイブイいわせていたポルトガル帝国は徐々に陰りを見せます!」

レッサー「第三国がポルトガルの一部へ独立させようとしたり、私掠船で船襲ったりと残虐非道の行いを始めたのです!」

上条「大体分かったわー。この流れで行くと”イギ”で始まって”リス”で終わる国に決まってるわー」

レッサー「残念!答えはイングランドです!」

上条「お前らだろ。フォー○の暗黒面に生まれたお前らの事だろ」

レッサー「まぁ当時はポルトガルからもイギリスを突っついたんで反撃したりしなかったり?んでもって何回か海戦やった挙げ句、ポルトガルからオランダは半独立を果たしました」

レッサー「国内的にも黒死病が流行ったりと散々です。以後ポルトガルは落ちぶれていきます」
(※正しくはイングラントに躓いてコケたのち、フランスにトドメを刺される形です)

上条「悪魔か。お前とフランスの悪魔超○タッグか」

レッサー「話を元に戻しますと、我が国は『関係したらとにかく面倒臭い国』としての立場を固めていったんですな!」

上条「そんな企画だっけか?内容自体に異論は一切無いが」

レッサー「なんつーかここら辺から段々と国家間のバトルへと変っていきますんで、あんまり『聖遺物ドヤ!』って争いはあんまりしなくなります」

上条「『そんな場合じゃねぇんだよ』ってことだな!」

レッサー「なお余談ですが、フィリペ二世がポルトガルを併合していたのはたった60年ほどです。アホが没落したっちゅー話ですし」

レッサー「そもそもオランダで独立の気運が高まったのも、アホのフィリペ二世がカトリックの名において異端審問をしまくって住民ぶち切れ、聖遺物を含むカトリック教が破壊されたりもしています」
(※含むユダヤ人。棄教と改宗の強制)

上条「せんせー質問でーす!オランダは結局プロテスタントの国になったんですかー?」

レッサー「上条さんはどっちだと思います?」

上条「話の流れからすれば普通はそうなんじゃ?鎖国中に長崎で貿易したのもオランダだし?」

レッサー「え、残念ですが答えは『どっちでもない』です」

上条「どゆうこと?」

レッサー「現在のオランダの宗教の割合はカトリック30%、プロテスタント20%です」

上条「雑だな!残りの半分がどんなんか知りたいぜ!」

レッサー「オランダが江戸幕府に貿易を許されたのも『宗教的な活動を一切しない』と約束し、それを守ったからでして」

レッサー「『まぁポルトガルはガチなカトリックだったし、そうじゃない国だったら貿易してもいいんじゃね?』的な?」

上条「ツッコミどころは多々あるし、随分聖遺物の話から脱線してっけど大丈夫か?」

レッサー「――という世界規模のプロテスタントの追い上げにより、『聖遺物?ウルセェそれより植民地だ!』って流れになりました!」

上条「聖遺物さん可愛そうだろ!もっと大切にしてあげなきゃ!」

レッサー「こればっかりは時代の流れなんでしゃーなしですな。話も元に戻せば、宣教師たちも赴任先で教会作るべく聖遺物は持参していましたが……」

上条「優先順位としちゃ低いわなぁ。時代も時代だし」

レッサー「てか合理的な考えやら啓蒙思想も台頭してきましすし、あんまりナンセンスなのもどうよ?っちゅー話です」

上条「だったら現代に話を戻すけどもだ――ロシアの旗艦に聖十字架ってのもナンセンスじゃないのか?」

レッサー「いやまぁここまでも長かったんですが、ここからもまたそこそこ長くて恐縮なんですけど……ロシアのキリスト教はロシア正教会です」

レッサー「これは東方教会の流れを受け継いだ一派であり、カトリック・プロテスタントとはまた別の『正教会』という系統なんだと思って下さいな」

上条「またなんかこんがらがるぜ……!」

レッサー「まぁまぁ分かりやすく言いますと、向こうさんは『イコンを中心とする一派』です」

上条「また新しい単語が……」

レッサー「これはローマ帝政末期の文化で、公の場に皇帝の肖像画を展示していたんですよ。それへ対して民衆が頭を垂れて忠誠を誓う、という習慣がありました」

レッサー「これをキリスト教の聖像・聖物崇拝に昇華……まぁ発展させたのが『イコン』なんですよ。神の子や使徒、聖人や聖女とか聖書の一節を描いた絵です」

上条「場所によって違うんだなー。ちなみに発展した理由とかは?」

レッサー「あー、なんて言いましょうかねぇ。イコンに関しては東方教会系だけで発展した訳ではなく、大体7世紀ぐらいまではどっちの宗派も使っていました。なんつっても宗教画は理解されやすいですからね」

レッサー「動きがあったのが7世紀です。東ローマ帝国がイスラムと戦うようになると、イコンを否定する動きが出始めます」

上条「なんでまた?」

レッサー「異教とはいえムスリムの『偶像禁止』という考えに賛同したとも、特定の出身国へ慮ったとも言われています。とにかく皇帝は禁止令を出し、イコンを焼きまくりました」

レッサー「ですがこの聖像破壊運動、イコノクニスムは”主に”正教側で行われ、西方教会ことローマ教皇側は『あいつらアホじゃね?』と遠巻きに見ていました」

上条「んじゃ今もイコンはない、とか?」

レッサー「いやいや逆です。大体一世紀も絶った頃にまた皇帝が『やっぱいいよ!今までゴメンな!』とお触れを出し、それ以降東方教会ではイコンを軸とした崇拝が多くなりました」

上条「そうなのか?」

レッサー「結構センシティブな問題でしてね。『偶像崇拝なのか?』という点、そして『神を人が描けるのか?』とか、議論は今日に至るまで統一見解はありません」

レッサー「余談ですが、東方教会ではイコン、カトリックでは聖遺物と来ましたが、プロテスタントは一体何をシンボルにしていると思います?」

上条「え……十字架?」

レッサー「テキトーぶっこいたのに正解しやがりましたね!そうですよ!プロテスタント教会には基本十字架だけが飾られていることが多いんですよ!」

レッサー「あと聖遺物が結構なくなった理由として、プロテスタントが略奪したりぶっ壊したりしてますからね!私が悪いんじゃないですから!」
(※「カトリック教会から略奪→ポルトガルに売る」というサイクル。本末転倒じゃねぇかというツッコミ)

上条「登場人物全員がアイタタタなんだよ基本」

レッサー「ま、そんな訳で東方教会、特にロシア正教はそれほど聖遺物に力を入れていません」

レッサー「あぁ勿論伝説クラスのものだったら別ですが、少なくとも17世紀ぐらいまでは『ふーん?そう?』みたいな軽い扱いだったと」

上条「ほーん……うん?そう考えるとプーチ×の考えってますますおかしくね?なんで?代々ロシアではそんなに重要視されなかったのに、戦艦積んでんの?」

レッサー「言いましたよね?17世紀ぐらいまで、と」

上条「何かあったのか?」

レッサー「17世紀へ入って、アホみたいに聖遺物集め始めたのがロシア皇帝なんですよ」

上条「あー……」

レッサー「歴史的な転換点はモスクワ大公国イヴァン三世の頃です。彼は東ローマ帝国最後の皇帝の娘を娶り、自国こそが後継者だと名乗りを上げます」

レッサー「実際に東ローマ帝国が崩壊し、東方教会の盟主になりつつロシア全土を統一したバケモンです。知名度ではイワン雷帝ことイヴァン四世の方が有名ですが」

レッサー「そして力をつけたロシアはプロテスタントが略奪した聖遺物、またフィリペ二世があの世まで持って行けなかった聖遺物を蒐集し始めます」

レッサー「……それが宗教的な動機や熱狂かと言われると、『うーん?』と疑問符はつきますがね。基本成り上がりモンほどそういう権威を求めますし?」

上条「ちょっと皮肉な話だよな。そんなに重要視されてなかった地域で多く集まるだなんて」

レッサー「ですがどっかの島国の蛮族ムーブどもと戦争で引き分け、その後社会主義国家の樹立により、貴重な文化財が散逸してしまっているのも事実です」

レッサー「多分国庫から富豪の倉の中へとお引っ越ししてるだけでしょうが」

上条「はーいせんせー質問でーす!」

レッサー「はいどうぞ、そこのハ×の息子さん!」

上条「俺の悪口はいいが父さんのはやめろよ!一生懸命働いてんだからな!例えハ×だとしても!」

レッサー「あなたのフラグ管理が雑なのも、あのオッサンに半分ぐらいは責任があると思うんですよね。割とマジで」

上条「父さんの話はいい!お前の話を聞いたら矛盾点があるぜ!父さんの名にかけて!」

レッサー「ほう?矛盾とは穏やかではないですな!聞きましょうか!」

上条「ロシア正教って基本イコンって絵画の方がウェイト重いんだよな?まぁ基本的には」

レッサー「ですな。逆また然りで、カトリックではイコンがやや下、つーかイコンとしての使われ方を現在はしていません。宗教画としての価値は高いですが、信仰の対象とは”ほぼ”なっていません」
(※大巨匠のは流石に別)

上条「でもプーチ×は自分の所で重要視しているイコンじゃなく聖遺物、つーか聖十字架?を旗艦に積んじまったの?って話」

レッサー「私があのハ×ではないので推測になります。つーか超ここに来るまでの前置きが長かったですが!よくやく結論出せますよ!私だってもっとアホな話したいのに!」

上条「心配すんなよ。お前は常にアホだから、たまには真面目な話をしておかないと」

レッサー「ほいではここまでをざっと整理してみましょうか」


・プーチ×が旗艦に聖遺物(聖十字架)を搭載・爆沈
・聖遺物のレア度はピンキリ
・ロシア正教ではイコンの方がレア度では上


レッサー「ですな。さて、以上のことから推測できるのは?」

上条「これ――もしかしてプーチ×、結構レア度お高めの聖遺物載っけてたってことになるんじゃ……?既存のイコンよりも上の」

レッサー「私もそう思いますねぇ。多分オリジナルかそれに近いブツだと思います。超勿体ない!私にくださいよ私に!魔改造してゾンビ屋れい○式スリング作りますから!」

上条「お前そろそろバチ当たるよ?……や、でもさ。このオチだと長々話した意味が」

レッサー「やー実はもう一つデッカイのが。『どうしてプーチ×はそんなアホな真似したのか?』って動機の解明があるじゃないですか」

上条「なんで……?」

レッサー「恐らく、ですが。プーチ×は昔のロシア皇帝を気取ったんだと思います」

上条「はぁ!?」

レッサー「前提としてイヴァン大公はロシア全土を統一し、権力と富の象徴として聖遺物を集めました。イコンではなく聖遺物をね」

レッサー「それらを宮殿や正教会に飾ることより、自らの力をアピールした。これは今のロシアでも広く認知され、皇帝としての人気も依然として高いです」

レッサー「プーチ×は『イヴァンがやったんだったら俺も!』と、自らの支持基盤である軍属へ価値ある制遺物を下賜し、その力を誇示した――」

レッサー「――ん、ですか。調子ぶっこいてたら爆沈されて(´・ω・`)となったんでないかと」

上条「……あのハ×、頭オカシイのか?」

レッサー「軍の士気上げるためにドヤ顔で積んだんでしょうが、見事黒海の藻屑とあいなりました。本当にありがとうございましたと」

上条「勿体ないよなぁ十字架。考古学的な価値が出たのかもしれないのにな」

レッサー「ロマノフ王朝が秘蔵していたやつだったら本物の可能性もあります。それが一部だとしてもエッライ価値でしょうからね」

レッサー「ともあれ!今回もクッソ長くなってしまいましたが、この番組をご覧のあなた!明日学校や職場、ご家庭で是非話してみて下さいねっ!」

上条「無理だよ。誰がキリスト教カトリック・プロテスタント・ロシア正教会の話をして、混乱せずに受け入れられるんだよ」

上条「ただただフロシキ拡げやがって!途中ザビエルに寄り道したけど、一応繋がってたんだなアレ!」

レッサー「当時はカトリックも超テンパッてましたからねぇ。そういう意味ではオワコンと手を結ばなかった徳川幕府は評価できますな」

上条「宣教師ってそんなに評判悪かったのか?」

レッサー「民衆を扇動してキリシタン大名がトチ狂ったように神社仏閣を破壊しました――し、その前に一向一揆を筆頭に宗教テロが相次いでいましたから」

レッサー「規模で言えば日本も中々ですよ?ちょっとした地方自治体を複数箇所、かつ何年も占拠できるようなのはそんなにありません」

上条「……」

レッサー「まだ何か引っかかることでも?私の分かる範囲であればお答えしますが?」

上条「大したこっちゃないんだが。インデックスが逃げたって言ってたよな冒頭で?」

レッサー「ですな。『出来なくはないんだけど、こんなヨゴレ仕事はイヤなんだよ!』だ、そうです」

上条「なんかスッゲーキッツイ話が出てくるかと思ったが、基本的に教会の四方山話で、中身自体は普通だったような……?オカルト的にも、てかだの歴史の話だったよな?」

レッサー「あー、まぁそれは私がスキップしたんで当然っちゃ当然なんですが」

上条「どういう話?グロいんだったら聞きたくないけど、インデックスが嫌がった理由が知りたい」

レッサー「まぁ、いいでしょう。ブディストの皆さんにはこれっぽっちも痛くない話ですが、途中仏舎利の話をしましたよね?」

上条「あったなぁ。要はオリエンタルな聖遺物でお寺に祀られる感じの」

レッサー「教会の流儀では聖十字架、つまりキリストが磔刑になった十字架そのものを聖遺物として用いていますが――」

レッサー「――『これ、キリストの遺体でもいいんじゃね?』とか思いません?」

上条「………………あぁ!確かに!バチカンの地下に聖人のお墓あるんだから、そっちの方が御利益ありそうだよな!」

レッサー「端的に言えば無理なんですよ。ありとあらゆる意味で」

上条「なんでだよ。十字架が発見されてるんだったら、同じ場所か近くに埋葬されてんじゃねぇの?」

レッサー「いえ、そういう意味ではなくないんですよ、体。つーかご遺体が」

上条「だからどうして?墓荒らしにでもあったとか?」

レッサー「ではなく宗教的な見地で」

上条「はい?」

レッサー「聞いたことありません?キリストは一度死んだのち、復活して昇天しました。よって彼の体はこの地上には存在しない――と、いうことになっています」

上条「あぁ!そんな設定だったなそういや!」

レッサー「言い方に注意しましょう上条さん。ガチギレされる確率がそこそこ高いです」

上条「いやでも遺体って残るじゃん?魂的なものは天に行くだろうが」

レッサー「だから残ってないんですって。神の子は天へと召されたのですからご遺体とか、そういうのは全然?」

上条「……うん、分かった。インデックスさんが渋る訳が理解できた」

レッサー「一応エルサレムには『聖墳墓教会』があります。西暦四世紀頃にローマ皇帝のママンが調査をしたところ、聖十字架と聖釘があったそうで」

レッサー「その地にあったヴィーナス神殿をぶっ壊して教会を建てましたとさ」

上条「異物がデカくて呑み込めない。壊したんだヴィーナス神殿?前からあったのに?」

上条「そして別の神様の神殿建ってるのに、聖遺物が残ってるって不自然じゃね?キリスト逝ってから300年経っても分かるんだったら、それ神殿の関係者が大切に保存しておいたって事だよな?」

上条「そしてなんで皇帝のカーチャンがそんなもん発見してんだよ!?政治的な要素しかないわ!」

レッサー「なおヘレナの正しい名前は『セントヘレナ』で聖人認定されています。その功績は『聖遺物を多数発見したから』です」

上条「息子がやらせたんじゃね?カーチャン大好きだったんだよきっと」

レッサー「まぁ研究者の意見としてはそんなのもあります。ヘレナさんは元奴隷で皇帝の愛人だったため、権威付けのためにという」

上条「ならまぁ分からなくもない」

レッサー「そしてキリスト教では”不朽”っつー概念がありましてね。タチ悪いことにそこそこ主流派だった時期が長かったですわ」

上条「ふきゅー?」

レッサー「アリサさんだったら可愛いですけど、上条さんだとマニアにしか受けません。後でMSKさんへ売りますけど」 ピピッ

レッサー「『朽ちることなし』、という意味での不朽です。あー、まぁこのカナル型イヤホンが聖遺物だったとしましょう。さっきコンビニで買ったやつです」

上条「どんな経緯で?魔王にでも聞かせた?」

レッサー「材質はゴムとプラスチックと金属ですよね?プラはともかく、30年もすればボロボロになり、100年も経てば部品しか残らないと思います」

レッサー「しかしこれに『聖遺物』との認定がされ、教会が大事に保管したとしましょう」

上条「きちんとしたケースに入れとけばもっと保ちそうな気がするが……まぁ量販店で買ったのだったら、そんなもんだろ」

レッサー「その場合、壊れた瞬間に聖遺物認定が外れます」

上条「はぁ!?なんでだよ!?」

レッサー「教会曰く、『不朽の筈の聖遺物が朽ちたのだから聖遺物ではなかったのだ!』と」

上条「管理の問題だわ!?あと材質やら経年劣化やら時間との戦いだよ!?」

レッサー「いやまぁ全部が全部という訳ではないのですが……聖遺物の中には『こんなに長い年数が経ったのに殆ど劣化しない』ってブツがですね」

レッサー「聖遺物とは別の『アショーカ王の柱』のように、何故か1,600年前の鉄柱が今も立っていたりって。下手に実例があるもんですから話がこじれて」

上条「こじらせてんのは人間の方だと思うわ。そんなしょーもない理由で文化遺産がなくなっていったのか……!」

レッサー「あくまでも悪い例ですので、全てではないですからね?そういうアホもいたってことで」

レッサー「そして様々な災厄(主に人災)を乗り越えた来た聖遺物も、アホ(プーチ×)のイキり犠牲になったり!我々は断固として戦わねばなりません!」

上条「多分世界でこの運営だけじゃねぇかな。大真面目に沈没聖遺物の検証と考証してるアホって」

レッサー「中編SSのネタになりそうなもんですけどね。まずは長編を終わらせないことにはなんともですし」

上条「『世界がギャグになろうとしている』ってネタで言ったのに、そろそろ現実味を帯びてきてる……!」

レッサー「えー、長かったですが、以上でプーチ×チンのアホがセルフ喪失させた聖遺物の話を終わりたいと思います。お付き合いくださった方に感謝を」

上条「流石に失礼すぎるわその呼び方」

レッサー「んで私からも疑問があるんですが、いいですかね?」

上条「どうぞどうぞ。俺で分かることだったらなんでも」

レッサー「『○○の文化を守れー!』とか『このイービル野郎が!』とかホザいてた環境・文化保全団体の皆さんはどうしてロシアには抗議しないんですかね?」

上条「お前知ってて言ってるだろ?俺は分かんないけどな!俺は知らないけどお前は知ってるよ!」


-終-
(※ほぼ誇張なしの事実だけで書いています。プーチ×が皇帝ムーブ気取ってんのも、恐らく当たってるんじゃないかと)


○簡単な教会の見分け方
・キリスト・マリア聖像がある→カトリック
・十字架しかない→プロテスタント
・目立って手の届くところに絵画がある→正教会




――

レッサー「ではスペースが余ったんで遊びましょう!約束でしたよね!」

上条「マジで!?まぁいいけど、遊ぶってなにを?」

レッサー「古今東西ゲーム!イエーッ!」

上条「いえーーーーいー!」

レッサー「『ゾンビ屋れい○』の登場ゾンビ名――パンパン、『ファイヤーカルト』!」

上条「無理。お題がマニアックすぎる上、お前が正解を言ってるのかどうかも分からない」

レッサー「ファイヤーカルトをご存じでない!?ファイヤーデストロイという必殺技を披露したのちに瞬殺されたじゃないですかっ!?」

上条「三家○先生は偉大なマンガ家なのは間違いないんだが、何かこう、微妙に一流とは言いがたい感が……なっ?」

レッサー「では『であいも○』のヒロインが誰かで話しあいましょうか!私はパイセン一択です!」

上条「男子にしか興味ないよね?そういうのってどうかと思うんだよ?個人が個人で楽しむ分には自由だけどさ」

レッサー「あ、これ頼まれていた劇毒少○先生の新冊です」

上条「頼んだ覚えはないけどありがとうレッサーさん!女子の友情っていいよな!だって友情なのだから見ている分には!」

レッサー「相変わらず超高速の掌返しに戦慄を覚えます。ハ×の血を継いでいるとしか」

上条「父さんは関係ない」

レッサー「――私の髪の色、上条さんと同じ……ま、まさかっ!?あなたが、生き別れのお兄さん……ッ!?」

上条「候補が多すぎる。日本だけで6,000万人、アジア全体だと10億軽く越えるだろ」

レッサー「ちなみに『白人=金髪』ってイメージがありますけど、意外と黒に近い茶色の方もいます。髪は染めても眉毛に出るんで、そこら辺で真贋をつけてください」

上条「興味はないわ−。レイヤーさんをそげぶすっことはないと思うから、知識の使いどころがないわー」

レッサー「なら『地獄先生ぬーべ○』ゴッコしません?」

上条「俺高校生なんだけど……」

レッサー「『超・地獄先生ぬーべ○2』!」

上条「やってなかったっけか?NE○とかいって。あれどうなったんだろ?まだやってんのかな?」

レッサー「『第一話――”パパ活しちゃった女子を救え!”』」

上条「妖怪よりもタチ悪いな!?『鬼の○』でそげぶできない分だけ始末に困るぜ!」

レッサー「『最終話――”俺が児童に手を出した!”』」

上条「一発退場だよ。残りの人生レッドカードだわ。あとぬーべ○先生はそんなことしない。先生をバカするヤツは俺が相手だコノヤロー」

レッサー「厳しいご時世になりましたよねぇ。規制が厳しくて全員高校生ってキツい設定でドラマやったんでしょ?」

上条「違うよ?原作レ××の悪い見本としてやったんだよ?二匹目のドジョウはいないし、原作の評価を下げて終わったよ?」

レッサー「しかしあの方、魔術師としちゃどんだけのレベルなんでしょうな。ヤポンの中での評価は如何に?」

上条「そんなしょーもない話はしない。土御門……あぁ闇咲でいいか。電話ぐらいは――」 ピッ

闇咲(電話)【――私だ】

上条「あーごめんごめん。今収録終わったとこなんだが、ちょっと聞きたいことあんだよ。今いいか?」

闇咲【仕事の話ではないのか?なら……まぁ構わないか。どうした?】

上条「相方が『闇咲逢魔vs鵺野鳴○もし戦わば!』って言ってんだけど、あの人とガチで戦ったら――」

闇咲【一割弱だな。勿論私が勝つ確率がだ】

上条「……あの人、そんなに強いの?」

レッサー「逆に怪談おじさん・その二が弱々クッソザコの可能性も……!」

上条「失礼なことを言うんじゃない!」

闇咲【なんと言ったら伝わるか……こちらの業界で反魂、つまり死者復活をできる人間はいないとされている。色々と面倒であるし、ゼロではないだろうが公式にはいない】

レッサー「ですなぁ。大手の結社に一人いるかどうか」

闇咲【にも関わらず。大した事前準備もなくかつ代償も払わず、まぁ結果的に死霊術と大差なくも反魂を成した。そんな真似をできる人間を相手に勝つ自信はない、と言っておく】

レッサー「あー……規格外ですよねぇ」

闇咲【その通りだな。私も並の術者よりも上だと自負はしている、しているが……例えば、何か事件が起ったとしよう。昔の処刑場跡で怪異が起きるとかな】

上条「はたもん○だな」

闇咲【普通の魔術師であれば、確実に何人か犠牲を出した上で解決できるかは分からない。事件発生から相手の正体把握、これに時間がかかるからな】

闇咲【私ならば犠牲を出した上で解決は出来ると思う。初見の相手ゆえに、相手の出方を見ないと対処の仕様がない】

闇咲【非情と言われるかもしれないが、これがまぁ普通の魔術師だ】

上条「って言ってんですけど、どうすかイギリスの魔術の方?」

レッサー「大体同意っすな。当事者だったらまだしも、噂だけでは本格的には動けませんし、初動が遅れるのは致し方なし、ですよ」

レッサー「(――と、言いつつも。この気取りマンも人命優先で突っ込むと思います)」

上条「(だよなぁ)」

闇咲【……が、彼は違うだろ?週一ベースで犠牲者ゼロ被害者ゼロで解決する】

上条「フィクションだからな!まあ分かった上で聞いてる俺らもどうかと思うが!」

闇咲【また父親が密教系修験者の術者で師匠が白衣観音信仰の術者、加えて”手”がある。勝ち方も選ばねばならない】

上条「なんで?普通に何か魔術勝負して勝ったらハイ終わりでいいんじゃないのか?」

闇咲【そういう意味ではない。あちらは防御特化、したがって強い一撃を加えねばならないのだが……それで死んだり、命の危機になったらどうなると思う?暴走するだろ、”あれ”が】

上条「あー……」

闇咲【何とか勝ったはいいものの、直後に受肉した鬼と連戦するんだぞ?よって魔術師として普通に戦えば勝ち目は無きに等しい】

レッサー「なんでもアリアリだったらどうです?」

闇咲【”縛り”を利用する】

上条「縛り?」

レッサー「願掛けって言いますかね。例えば『私は生涯肉を食べません!』と神様に誓うんですよ。それを守っている間は加護を得られます」

レッサー「しかし誓いを破ってしまうと弱体化します。このさじ加減が難しいんですな。リスクが大きければリターンも大きく、反対もまた然りと」

闇咲【彼の生徒が関わると比例して霊力が上がったり、また不殺を貫いているのは白衣観音との契約か誓いだと推測される。子供と仏法の守護者だからな】

闇咲【よって意図的に破らせることで弱体化ないし鬼の具現化をさせれば……まぁ、勝負にはなるかもしれないな。鬼を抑えきれずに暴走するかもしれないが】

上条「てかよくよく考えれば思った以上に危険物だったなぬーべ○!一つ間違えば鬼暴走するって設定だったし!」

レッサー「途中からエ×担当の妹とギャグ担当の長兄に変りましたからね。その割には弱い相手にパチられてたりしてます」

上条「何度でも言うようだけど、俺らと違って非存在少年だから……こっちの魔術師だったら誰レベル?」

闇咲【”手”ありで天草式の聖人ぐらい、か?なしだったらマタイ=リースだな。防御特化の魔術師タイプ。どちらも直接戦った訳ではないため、推測だが】

レッサー「子供相手には弱くないですか?誰かさんと違って『ノットコンプラ・男女平等分からせパンチ!!!』ではないですんで」

上条「俺の唯一の必殺技が時代によって貶められていく……!」

闇咲【――で、私からも一つ聞きたい、というかアドバイスをくれないか】

上条「あぁ俺で良ければなんだって」

闇咲【「今日は仕事の話はしないで一日付き合って」と約束した連れが、さっきから怖ろしい笑顔で私を見――】

レッサー「――あ、手が滑っちゃいましたね!」 ピッ

プツッ、ツーッツーッツーッ

レッサー「――さっ、上条さん!次は何して遊びましょうか!アリサさんの公録でも行って邪魔なんてどうですっ!?」

上条「ナイスアイディアだレッサー!お休みの日にデートしやがってた闇咲さんには申し訳なかったな!」

レッサー「どうせだったら差し入れ持っていきません?ホールケーキでも買って」

上条「パンチが弱くないか?」

レッサー「いえいえ、公録の最後に『ハッピバースデートゥーユー♪』と歌いながらケーキを持ってブースへ入っていくんですよ!」

上条「ほうほう!それで?」

レッサー「誰の誕生日でもないのに突然のサプライズ!ツッコミ力が鍛えられますな!」

上条「そのプランで行こう!令和のアイドルたるものツッコミ力も必須スキルだからな!」


-終-

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