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Clock(trial)

レッサー「スーパーマ○とやおいとロ×の呪い、かかってきなさい!」

 
――

レッサー「――はい、っていう訳で今週も私が出張ってますよ!海外ネタのヲタ界隈に通じてるのが私ぐらいしかいないんですね!」

上条「『――ショートコント・俺の方が長くやってるのにフィギュア化の打診が来ない件について』」

レッサー「腹に来ます。こう、パパンの秘蔵のお酒を勝手に飲んだときぐらいの重さですよ」

上条「『え、俺?いやぁ俺なんかのフィギュア出したって買う人……あ、いるの?意外に人気?へー、そうなんだー?そう言われたら、まぁ悪い気はしないよなぁ!』」

レッサー「それ以上はダメです上条さん!『フィギュア化の企画が来たとき用に実はしてあるシミュレーション』なんて見せられたら泣いてしまいますよっ!」

上条「ま、まだ俺は納得した訳じゃないんだからねっ!?」

レッサー「ご心配なく。上条さんだけではなく、ポッと出の金髪巨乳にバディ役を奪われたヒロイン陣も同じ感想ですから。具体的には黒いのに白い人とか」

上条「その人はどっちでもあるよ。ただ俺は一回親御さんのネーミングセンスについて話し合いたい。場合によっては拳で語り合うのも辞さない覚悟だ」

レッサー「よっ!この人助けマニアっ!」

上条「悪意があるわ。いやまぁ好きでやってんだけど」

レッサー「ここへ来て急に名家設定入りましたからね。あれどうなんでしようなー?今までそれっぽい話が殆どなかったのに」

上条「常盤台だからお嬢様に決まってんだろ!実生活で『ですわ』なんて使ってんのは白井さんか悪役令嬢ぐらいだぜ!」

レッサー「会ったことあります悪役令嬢?私はイギリスに10年とそこそこ住んでんですが、一度もないんですよね会ったこと」

上条「てかいい加減ボケて来いよ!お前がツッコミなんて非常事態だと思われるだろ!?」

レッサー「ではお言葉に甘えまして――『ガンダ○史上・最速でフィギュア化が決定した主人公』……ッ!!!」

上条「女子だからだよ。なんていうかこう、俺らが頑張ってるお陰とも言えるが」

レッサー「一番ク○がコンビニ店頭に並んでますからね。どのガンダ○がこれだけキャンペーン打ったのかと」

上条「あぁまぁ可愛いのは正義みたいな風潮もあるし……」

レッサー「それに対してどっかの主人公さんはどういう事でしょうかねっ!?」

上条「おぉっとやんのかテメー?それ以上踏み込むんだったら暴力に訴える用意があんぞ?」

レッサー「まぁそれ言い出すんだったら、ヤポンの大抵の作品では女子or女子ヒロインだけがフィギュアになってますし、上条さんのフィギュアも過去出たことがあるので優遇されてる方です」

上条「なんでだよ……ッ!?俺のフィギュアなんて誰もほしくないっていうのかよ……ッ?」

レッサー「あなたのファン層は『やったね上条さん!主役を差し置いてフィギュアスルーだよ(ある意味)オイシイねっ!』って人ばかりなので……」

上条「何度も言うがファンじゃねぇよその層。人気投票でも『順位が低いほどオイシイ』って投票しやがらねぇんだぞその過激派ども」

レッサー「しかしフィギュア化されればいいというものでもなく……えぇとお手持ちの携帯端末から”ザ・ボーイズ スターライト フィギュア”でググってみてくださいな」

上条「どれどれ……顔怖っ!?白人のおばちゃんが手にウニ装着してる!?キンチャクガニか!」
(※キンチャクガニ=両手にイソギンチャクを持って生きるカニ)

レッサー「D○コミックス原作のテレビドラマで、ヒロア○に資本主義をぶっ込んだようなヒーロードラマです。ヴィジラン○のもっと黒い版みたいな?」

上条「このフィギュア……濃いな!あ、演じてる女優さんがこんな顔してんの?」

レッサー「エリン=モリアーテ○さんはこの7倍ぐらいお綺麗ですから、名誉のために言っておきますけど」
(※『原作コミックスのキャラ+実在の女優=悪魔合体失敗』)

上条「……邪神もっこ○みたいにダメフィギュアとか?もしくはゲーセンの景品用の安いのとか?」
(※一応500円縛りがあった。今は倍ぐらいになった筈)

レッサー「ではなくD○コミックス公式の歴としたフィギュアシリーズでありまして、お値段1万1千円弱とかなりします」

上条「アメリカの俺らってこんなん買ってんの……?一万も出して?」

レッサー「では続きまして”メガミデバイス 小芦 睦美”でグクってみてくださいな」

上条「ポチッとな……あ、なんか見たことあるメカ少女だ」

レッサー「アリスギ○ですな。お値段8千円とちょっとで、為替変動を考えても互角――つまり!」

レッサー「――日本でしか萌えフィギュアは売ってない……ッ!!!」

上条「すいませんレッサーさん。外国の方のスタンスが分かりません。これキンチャクおばさん売れんの?」

レッサー「このフィギュアの話も今回のテーマに関わるんですが……つーか本日のお題はロリ文化とゲイ文化についてお話したく存じ上げるんですが」
(※真面目な話なので伏せ字は使いません。著作権的なアレに関わるの以外では)

上条「テーマが酷いわ」

レッサー「特にアメリカでは州や地域によってもエッラい違うため、あくまでも”個人が把握している範疇”との前提を忘れないでください。あくまでも一意見です」

上条「主語が大きくなりがちな昨今に対して、控えめなのはいいことだが」

レッサー「私も同性愛者のコミュニティに顔出しとかはしてない上、現地在住ではないため、いくつかの証言を元に語ります。お忘れなきように」

上条「根本的な問題だが、全体を把握してる人か団体っていないのか?どっかの団体が代表していたり?」

レッサー「個人も団体もいくつか存在していますし、また彼らはゲイの総意と称して発言しています――が、当然あくまでも”自称”です」

レッサー「てか国民一人一人に『あなたはゲイで○○さんを支持しますか?』なんてアンケート取ってる訳でもなし、一々政治的なテーマでアンサー募ってもないです」

レッサー「あー、ヤポンのヲタと一緒ですね。定義が『マニア』でアニメやラノベ、他にも映画やジャ○など際限なく広いので、分母自体が不明っていうね」

上条「『そんなん知らんわ』だよな。昔はゲームしただけでヲタク扱いだったが、今はしないヤツ探す方が難しい」

レッサー「なので『○○という動きがあった』とする場合、その当時そういう事をやっていた個人・団体がいただけであり、彼ら全部がそうではないためご注意ください」

上条「まぁなんでもそうだよな。同性愛の人たちが偏見を持たれてた時代でも、普通に接していた人たちもいただろうし」

レッサー「では本日の企画は『アメコミのゲイ事情』、『海外のBL展開』、『ロ×ペ×ってどうなの?』の、豪華三本立てでお送りしますよっ!」

上条「全部がイロモノだよ。映画見に行ったら『犬鳴村・樹海村・牛頚村』の三本立てで上映してた感じだよ」



――

レッサー「ほいではまずゲイを語る前にアメリカさんのヲタ事情から、ちゅーかまぁ間にお話しした内容ともカブるため、そこはスルーして頂きたいんですが」

レッサー「まず今日まで拗れている原因の一つに、『アニメ・マンガは子供の娯楽である』っていう大前提が」

上条「うん?日本でも同じじゃね?」

レッサー「もっと厳しいですな。何度か言ってますが、アメリカじゃあ出版社同士の協定組んでまして、”性描写NG・悪役勝つのNG・法律違反NG”など厳しい表現規制が40年近くやっていました」
(※現在は撤廃。正味戦前から数えて40年ぐらい)

上条「ビキニアーマーさんもその影響で産み出されたんだっけか」

レッサー「んでマンガを原作にしたアニメも同じく。なので勧善懲悪的な物語が多く出ています」

上条「はーい質問でーす!ヴィランに異星人だの怪物が多いのはいいんですかー?」

レッサー「まぁ人種関係に配慮したんじゃないですかねぇ。戦前は日系人が適役やってたり、戦後はオメガレッ○を筆頭にソ連が敵やってましたから」

上条「子供向けって縛りがある割に生々しいな!」

レッサー「あぁそりゃ『道徳的に正しいのはオッケ』って話ですな。『政治的に正しい(※ポリティカルコレクトネス)』っていう……まぁ、怪物の一種です」

上条「やだこの子また問題発言するつもり……!」

レッサー「詳しくは後ほどとしまして、そんな感じで海外では『マンガとアニメは子供向け』って認識が強く、故に厳しめの縛りがありました」

上条「『皆殺しの冨○』が海外行ったら抹殺されそうな感じだよな……」
(※機動戦士ガンダ○の一応原作者。手がける作品では女性子供含む全員が死んでた)

レッサー「んでそんな感じでやってたんですが、ここ30年ほどで時世が変りまして。その中にはゲイなどの同性愛者が市民権を得るとともに、マンガの場でも表現の自由広まっていきました」

レッサー「その結果――『マンガの中に作者の思想信条をぶっ込む』のが流行りとなってきました」

上条「あー……スーパーマ○の息子さんが同性愛者になったのって、そういう」

レッサー「えぇと私個人のスタンスとしては作中でキャラクターがどのような行動を取ろうが、それは原作者と著作権を持つ会社の自由だと思います」

レッサー「一○くんがヴォル○きゅんとラブラブでも構いません!むしろ望むところです!」

上条「一○さんにこれ以上カルマを背負わせるなよ。俺的には板○君の妹さんを推しているが、まぁまず無理っぽいが」

レッサー「作者は犯罪に触れない範囲内であれば自由に表現できる――と、同時に。我々もまた作品へ対して評論する自由もあります」

レッサー「まぁぶっちゃけ『つっまんねーなこれ』と読むのを放棄したり、『そんな展開にしてんじゃねーよ』と批判するのもまた自由ということですな」

上条「まぁ当然だよな」

レッサー「んでここで前の縛りの一つがひょっこり顔を出します――『子供が読む本に同性愛の主人公ってどうなの?』と」

上条「あー……なんつーか、あー、だな」

レッサー「この件についての問題提起は二つされています。まずは単純に『子供に性描写かそれに近い表現があるのを見せたくない』ですね」

上条「それはそうだな。児童用のマンガでちゅーするのってどうかと思うんだよ!16年以上解禁されてなかった主人公もいるらしいがな!」

レッサー「誰かさんの場合は初ちゅーで病気うつされましたからね。まぁリアルっちゃリアルですけど」

レッサー「んで二番目は『同性愛者だけを取り上げるのは思想が偏らないか?』だ、そうです」

上条「ん?どういうこと?」

レッサー「こいつぁ別の場面で裁判になっていますけど、えーと『学校の教師に同性愛者は相応しくない』って時代が一時期ありましてね。今じゃないですよ?ある時期ですからね?」

上条「なんでまた?性的な嗜好と教育って関係なくね?」

レッサー「『子供に同性愛が正しく、異性愛が間違っていると伝えるのか?』、との意見です」

上条「それは……うーん?コメントしづらいな!」

レッサー「ちなみに裁判で白黒つけた結果、内心の自由とは別に教職を得るに至っています。私もこれは正しいと思います」

上条「まぁ関係はないわな。均等に教育すればいいんだし」

レッサー「しかしマンガ、つーかスーパーマ○を筆頭に同性愛者ヒーローの場合ですか。『主人公が同性愛者だったら、一方的に思考を押しつけているのではないか?』ってことに……」

上条「やだ超面倒臭ぇ……!」

レッサー「えぇ親御さんもそう思ったんでしょうな。『それじゃ普通の作品でいっかな、子供の性的嗜好なんて早いし』と敬遠される結果になっています」

上条「売り上げ、下がったの?」

レッサー「一概に比較はできませんが、前のシリーズ6万部から4万部代に下がり、別紙での連載になるそうです。日本版公式のコメントですと」

レッサー「『これは打ち切りじゃないよ雑誌が変るのってよくあるし、みんなは差別主義者のデマに踊らされないでね!』的なことに。要約するとですが」
(※ググってみてください。一般の方からも「これ売り上げ高く見せるためになんかやってるよね?」とツッコまれています)

上条「単純につまらないって可能性は?」

レッサー「それも当然ありますし、しかしながら『”政治的に正しい”スーパーマ○が順調に部数を減らしている』という事実は否定出来ないと」

上条「……てかアンチが差別主義者って決めつけは……うん、なんつーかな!」

レッサー「そしてシャッチョーさん、シャッチョーさんだけにいい情報がアルネ」

上条「何人だる。イギリス人か」

レッサー「香港がイギリスの飛び地でしたので、そのツッコミはやや正しいと言えなくもなく――ではなく。スーパーマ○も含めたコミックス業界なんですが――」

レッサー「――アレ実は、マンガ描いて人に売って利益を上げる営利企業なんですよ……ッ!!!」

上条「な、ナンダッテーーーーーーーーーーーーーッ!!!?」

上条「――って普通だろ。マンガだけじゃなくてアニメも映画もゲームも全部そうだよ」

レッサー「じゃあ聞きますけど、なんでそんな娯楽作品に主義主張を入れるんですか?」

上条「あー……なんでだろうなぁ?娯楽作品を提供してるはずなのにな」

レッサー「いやまぁだから読者様に媚びろとか言いません、言いませんが……マーケティングして市場の動向を、ぶっちゃけ読者が読みたいものをリサーチするのも仕事の一環です」

レッサー「読者様に”買って頂く”立場であるのに何をホザいているんだと」

上条「なんか立場が弱いわ。そこまで卑屈にならんでもいいだろ」

レッサー「いやでも結局はそういうことでしょ?どれだけ正論を入れようが、政治的に正しいロジックを搭載しようが、売れなければただの自己満足に過ぎません」

レッサー「個人でする分には何をどうするのも結構でしょう。しかし全ての責任が個人へと帰す個人とは違い、長らく培ってきたブランドを承認欲求で汚しているのは一体どちらでしょうかね?」

レッサー「プロであればプロに相応しい仕事をしてほしいです――し、ヒーローの中で同性結婚をされているワンダーウーマ○がいます。同じくD○コミックスですね」

上条「個人的にはスゲーと思うが」

レッサー「プロデューサーも『素晴らしい!』と宣ったそうですよ――ではお聞きしますが、『素晴らしい』って何がです?上条さんがスゲーと言った理由は?」

レッサー「では異性結婚は素晴らしくないんですか?同性結婚に比べて何か劣るとでも?」

レッサー「愛の形は色々あるのに、同性愛だけがクローズアップされる理由とは一体何なんでしょうね、とも」

上条「すいませんレッサーさん、ぶち切れてるのは分かるんですが議論がとっ散らかりすぎです」

レッサー「『過去の偉人の作家が創り上げた存在を勝手に変えてんじゃねーよバカども』が、私の本音です」

上条「やっぱ怒ってんじゃねぇか。誰だよ、一○さんがゲイでも構わないって言ってたの」

レッサー「個人の趣味にケチを付けているのではなく、かつ特定の性へ対して文句を言っているのでもありません」

レッサー「今までノーマルでやってきたキャラクターが路線転向してよりややこしい展開になってどうするんですか!私は悪い宇宙人をぶっぱする物語が読みたいんですよ!」

上条「それもしっかりとしたファンの一意見だよなぁ」

レッサー「ちなみに映画業界の話ですが、『ベクデル・テスト』っちゅーものがあります。元々はとある女性マンガ家が作品の中に出したものです」

レッサー「曰く、以下三つ」

・少なくとも2名、名前のある女性が出てくる
・互いに会話をする。
・話題は男性以外のものである

レッサー「『――この条件を満たした映画史か見ないよ!』と締めくくるネタのようなものだったんです。最初はね」

上条「うん……?どういうテスト?会話っていうか、映画の話だろ?」

レッサー「要は『この条件を満たしていない映画は多様性、特に女性へ対する思いやりに欠けている』と非難されるんです」
(※実話です。特にスウェーデンで酷かったですが、今ではドキュメント映画に関しては世界一)

上条「はぁ!?フィクションだろ!?映画だって脚本があって演者さんがやってんのに、たったそれだけで決まんの!?」

レッサー「なんでも『女性の描写を深くなされない』とか何とか」

上条「……だからフィクションだろ?映画の尺なんて決まってるし、アレやコレやって必要な場面削ってやりくりしてんのに?」

レッサー「まぁこれだけも充分にどうかと思うんですが、10年前に『ロッソ・テスト』という同系統の映画評論法が出てきまして」

上条「もう嫌な予感してしねぇもの」

・映画にLGBtのどれか一つを含むキャラクターが登場している
・その嗜好は誰に強制されたものでもなく、自身が自認しなければいけない
・そのキャラは映画の中核を担う存在である

上条「ネタだよね?『ウッソぴょーん!ネタでしたー!』って言ってくれよマジで!」
(※実話です。というか今もせっせとチェックしてる団体がある)

レッサー「……これ、同性愛者の社会的な立場の向上になってると思いで?私は全てにおいて逆効果だと思いますけどね」

上条「あー……ちょっといいか?アメリカのエンタメ業界、特にマンガとアニメってさ」

上条「結局自分達が決めた”子供向けの配慮”が巡り巡って、自分達の首を絞めてる感じが……」

レッサー「あとついでに言やぁフィクション女性へ対する配慮ですか?それに関してもアメリカのアマゾンのラノベ売り上げで、『私、能力値は平均○〜』の1〜4巻が、1・2・4・5位を占めるっちゃー事態になってます」
(※4年前に発売された同著9巻の後書きより引用。なお第三位はONE PIEC○)

上条「あの強すぎる女子作品が全米乗り込んでブイブイ言わせてんかぁ。時代は変ったよなぁ」

レッサー「活躍するのも全員女子ですし、同性愛っぽい表現もありつつ、かつ男性社会という冒険者の世界で普通に生き残ってますからね」

レッサー「業界がしょーもない縛りとマウント取りやってる間に、ヌルッと横を抜けていくのは……まぁ、どうかなーとか思わないでもないです」

上条「てかそういう話って今更じゃね?アニメ映画ではナウシ○とか大昔から女の子の主役ってなんぼでもあったろ?」

レッサー「はい、それはそうなんですが……海外では”なかった”のが問題なんですよね。だもんで今更反動のようにぶっ込んでくるようになっています」
(※ラプンツェルとか。『原作は陰惨な話だろ』っていう)

レッサー「現状を”転換期”と考えるのか、それとも”過渡期”と考えるのか。そればかりは時間が必要ですからねぇ」

上条「転換期?」

レッサー「『あの時代から変ったんだよー』か、『あの時代は酷かったねー』のどちらかに落ち着くんでしょうね、っちゅーことてす」

上条「ビキニアーマーの時代から迷走しまくってるよなアメリカ。何がそこまで駆り立ててるのか……」

レッサー「誤解して頂きたくないので断っておきますけど、今の活動はノイズが多すぎる気がするんですよね」

上条「ノイズ?」

レッサー「差別を無くすのには私も賛成です、私はノーマルですが同性婚も各国の民意とともに法律改正すればアリだと思います。多分ここまでは同意される方も多いと思います」

レッサー「しかし同性愛が一般的になった今、どうしてわざわざマンガなりゲームで取り扱わねばいけないんでしょう?映画で出す理由とは一体?」

レッサー「啓蒙活動するのも結構ですが、どうして娯楽媒体を通じてする必要があるのか?また賛同しない人間へ対して『レイシスト』とレッテル貼るのは健全なのか、とかですね」

上条「政治的な方向に行っちまってるよな」

レッサー「今年だったか去年だったかは忘れましたが、コロンビア大学かハーバード大学が提訴されていました。曰く、『大学側がアジア系に加点してるだろ!』と」

上条「なんでまた?」

レッサー「アジア系の入学率が多かったことから、だそうです。んで裁判の中で結果が出て驚きました。なんとアジア系へ対する加点はなかったそうなんですよ」

上条「あぁじゃあ気のせいだったんだ」

レッサー「しかし代わりにヒスパニックとアフロアメリカンへ加点していたそうです。ぶっちゃけ肌の色で加点しやがってたんですな」
(※実話です)

上条「うわぁ……」

レッサー「元々はいいことですし、主旨は賛同できる部分も多いのですが、それを過大解釈したり政治的な活動に繋げて煽るため、逆に立場を危うくするような」

レッサー「有名なのが性別が女性なのに男性に生まれ、かつ同性愛者で女性が好きだという競泳選手がいますでしょ?」

上条「オリンピック委員会から『勘弁してくれ』って言われてる人だな」

レッサー「その人は、まぁ女性を自認するのはいいとしましょう。無改造なのも否定はしません」

レッサー「しかし同性愛者を公言しているため、同じチームメイトは全ての場所で一緒に行動を余儀なくされ、ストレスがマッハで溜まるっていう地獄になっています」

上条「男性がしたら確実に犯罪なのに、同性愛者は許されるって……女子選手の立場は?女性を守る団体は何も言わないのか?」

レッサー「私が選手のパパンだったらショットガン持ってお話しに行きますけどね。いやかなりマジで」

上条「『○○の敵は○○』って話、よくあっけど。なぁ?」

レッサー「ですなぁ――とまぁ以上がアメリカのエンタメ業界が直面している事態です。これが是とされるのか、後年否定されるのかはまだ誰にも分かりません」

レッサー「ですが”売り上げ”というひっじょーにシビアな面からナイフを突けつけられている最中でありますんで、まぁ頑張ったらいいんじゃないですかね、と」



――

レッサー「――さて!お次は張り切って海外でのヤオイ事情をお話ししたいと思いますよ!一転して明るい話題ですよ!」

上条「明るいのかよ」

レッサー「同性愛者の差別や偏見が解消されて、ある種権利関係が肥大しまくった昨今ですんで、そのお陰でバリアーを張ってもらってる状態です」

上条「例えが……!」

レッサー「ちなみに実はやおい文化は海外、つーかまぁヤポン以外にもそこそこありまして。『スラッシュ・フィクション』、もしくはスラッシュと呼ばれています」

上条「スラッシュ?」

レッサー「カップリングの際に”/(スラッシュ)”を用いたせいです。例えばフレ/ンダと表記されれば、フレさんとンダさんのスラッシュフィクションを意味しています」

上条「元々の意味が違います。んじゃフィクションってのはどっからきた?」

レッサー「基本二次創作ばっかなんですな。愛好家たちが既存の映画やアニメを元に書いた二次創作でありまして、認知度そのものは低く、かつ商業ベースでもありませんでした」

レッサー「同人誌を拵えては細々と売っていましたが、ネットの発達により爆発的に供給が増え、かつ読み手が増えて需要も増えました――が!」

レッサー「ただですねー……売れないんですよ、これがまた」

上条「なんでまた?そういうのが読みたいって人が多かったのなら、お金出してもいいよって人もいるだろ?」

レッサー「著作権的に完全アウツ!なので、出版社から出せないんですわ。委託を受けてくれるようなところ自体がほぼないです」

上条「あー……厳しそうだしな権利関係」

レッサー「なのでファンの間で、あくまでもWEBの中でだけ細々とやってたんですが――やりやがったんですよあの国が!ヤポンとかいう極東の島国め!」

上条「うん、知ってた。やらかしたような自覚はあった」

レッサー「BLジャンルの発達と共に『あ、なんだオリジナルでもいいんだ!』と海外の婦女子を啓蒙したため、ジャンルとして確立される程度には増殖したようです」

レッサー「だもんで商業規模としては決してアレですけども、日本のBL小説やアニメやらを翻訳して輸出する程度には需要があります。まぁ開拓中のジャンルですからね」

レッサー「で、ここで注意点なのですが、あんまり海外では『ボーイズラブ』と言わない方がいいですよ?小児性愛者と勘違いされますんで」

上条「あぁ”Boy”だもんな。それじゃなんて言うんだ?」

レッサー「『Sho'nen-ai』、もしくは『Yaoi』ですけど何か?」

上条「そのまんまじゃねぇか!?俺が海外で『ヤオイヤオイ』って言ったら通じんのか!?」
(※通じます)

レッサー「とあるも海外輸出されてますし、恐らく上条さんの痴態を描く物好きもいないことはないんではないかと……」

上条「それはされで複雑だよな!ノータッチだったら悲しいかもだが!」
(※ファンアートであるんだからきっとある)

レッサー「なおガチな同性愛者からは『うーん……?』みたいな微妙な立ち位置という評価を受けています」

上条「いいんじゃないのか?アメコミで夢見た同性愛者の物語だろ?」

レッサー「理由はいくつかあるんですけど、多い順に『書いてる人が同性愛者じゃない』んで、ゲイ・コミュニティの一部とは見なされていません」

上条「……なんで?スーパーマ○やワンダウーマ○の作者や運営だって違うだろうし、そもそもフィクション世界の人たちだろ?」

レッサー「それが二番目の理由ですな。『フィクション過ぎるので違う』と」

上条「ますます意味が分からん。どっちも同じフィクションだろ?歴史は違うけど」

レッサー「まぁ格的なものが足りないんじゃないですかね?片や一世紀、もう片や半世紀ぐらいですから」

上条「結構続いてんのなやおいの世界!多分日本でだろうけどな!」

レッサー「偉大な先人が多かったからですかねぇ。超長くなるので触れませんが、パタリ○のバンコラ○さんなんか、思いっきりゲイでしたし」

上条「こっちは『ストップ!!ひばりく○!(1981年)』にはやってたからな!しかもアニメ化されてっし!」

レッサー「冒険でも言いましたが、『○○の総意』なんつーもんは存在しないため、あくまでも個人の体感ですが。やおいはゲイの一部とは認められてないですね」

上条「なんかモニョるんだよな。フィクションかどうかを言い出したらマンガもアニメも映画も小説も全部そうだろ」

上条「つーかそこらの学園BLよりも『宇宙人でスーパーパワー持った人の子供』って設定寄りかは現実味があるよ!」

レッサー「一応の言い分として『ゲイ同士が仲良くやってるのを見るのを娯楽にしている』という意見もあるんですが……」

上条「それスーパーマ○でも同じじゃね?どんな恋愛小説だろうが、それ言い出したら他人がよろしくやってんのを観察してるだけ」

レッサー「難しいところですよねぇ。片方は映画やアメコミへ口出してヘイトを買い、もう片方は地道にコミュニティ作って布教しつつ売り上げを伸ばしてるのに、ゲイ団体からはヘイトを買うと」

レッサー「大切なことなのでもう一回言いますけど『ゲイの総意を自称する団体は幾つかあるが、決して総意なんてない』ですからね」

上条「自分達の管理下にないのが嫌なだけだろ」

レッサー「また政治的に利用、むしろ悪用する団体も出没して非常に面倒臭くなっていますな。誰が誰を応援するのも結構なんですが、皆さん主語がデカいもんで」

レッサー「よって主語のデカい人を一般人は嫌い、結果的に大勢の人たちまでもが『なんだこいつら』的な扱いをされることもあります」



――

レッサー「さて!難しい話のオーラスになりますが皆大好きロリペドの話になりますよ!」

上条「ではないよ?一部だけだよ?」

レッサー「結論から言いますと、海外行ったら『私はペドでーす!子供大好きでーす!』とか絶対に言わないでくださいね?犯罪者がカミングアウトしているのと同じ意味ですから?」

上条「日本でもいねぇよそんなやつ。精々青ピと土御門ぐらいだよ!」

レッサー「二人いる時点で驚愕です。どっから話したものか迷いますが……まず前提として、ロリ趣味ってのはリアルな肉親相手への虐待が多かったんですよ」

上条「あぁそういう。日本でも『そいつ死刑でいいじゃん』ってのがたまにあるよな」

レッサー「そういうのを指してペドフェリア、つまり『子供に対して性的な興味を持つ精神病疾患』と呼称しています」

上条「精神病なんだ?」

レッサー「刑務所でそこそこの数が事故死する程度には悪とされています」
(※『もしかして;他殺』。なので独居房に収監されてアレだった精神状態が輪をかけてアレになる事態多発)

上条「気持ちは……いやいいか、ノーコメントで」

レッサー「なんつっても対象が児童だったり肉親だったりするので、非常に重い刑罰を科されるケースが多いですね。全部合わせて禁固100年とかありますし」

レッサー「特にアメリカでは性犯罪へ対してミーガン法というものがあり、まぁ性犯罪者が出所後にもGPSで居場所を管理されたり、周辺地域へお知らせしたりってもんですな」

上条「自己責任とはいえ地獄だな」

レッサー「ちなみにイギリスも導入しています。それだけ性犯罪の被害がシャレにならないとお考えください――で、その性犯罪の中でも、特段に悪いのがペドです」

レッサー「いいですか?冗談であっても絶対に言わないでくださいよ?絶対ですからね!?」

上条「俺の中の芸人スピリッツが『これはダチョ○だな』って語りかけてくる……!」

レッサー「ここの運営は癖(へき)と言ってフワッと片付けていますけど、ペドフィリアに関してはダメです。デフォが終身刑からっちゅーぐらいには重い」

上条「GPSつけて監視するぐらいだもんな。日本と違うっていうか、やっぱり宗教が違うから?」

レッサー「そこはまぁ文化の違いという歴史の違いといいますか……あー、コモン・ローって知ってます?教科書で習ったと思いますが」

上条「名前だけはなんとか。イギリス発祥の法体系だっけか?」

レッサー「なんでロリペド扱ったSSで法学の話にまで至るのか、そもそも読んでる人がいるのか微妙なところですが……まぁ慣習法の一つです」

レッサー「例えば上条さんが『カレーを食った罪』で検挙されたとしましょう」

上条「なんでだよ。ココイ○の前で何人捕まるんだ」

レッサー「法律には『カレーを食うのは合法である!』とは書かれてないじゃないですか!このターメリック野郎!」

上条「今年一番意味が分からんわ。二番目は○君のキンプ○脱退」

レッサー「私もダッシ○で彼の活躍が見れなくなると思うと寂しいです……さておきまして。その裁判中に過去の判例があったとします」

レッサー「『○○年にカレーを食った人間はいた。しかし彼は提訴されても無罪だった』、みたいな?裁判はその判例を基にして上条さんは無罪になります」

レッサー「このように過去の慣習や判例を基にして成立している法体系をコモン・ローといいます」
(※超要約するとですが)

上条「結構情状酌量の余地が入るような……」

レッサー「いや、意外と入りません。慣習にないものはないとしてバッサリ切られるので」

上条「超問題だろ。新しい問題が出て来たらどうすんだよ」

レッサー「そうなって出てきたのが『エクイティ(衡平法)』ですな。価値観や文化の推移するにつれ、単純に善か悪かで割り切れることが少なくってきました」

レッサー「なので裁判所が国王へと請願し、『道徳的衡平(釣り合いを取る)』ことで白黒つけたんですな」

上条「そうするとそれがまたコモン・ローに入るって仕組みか。成程成程」

レッサー「ちなみにイギリスとアメリカが採用しているのがこの『判例法主義』です。昔の文化とかも判例として残り影響を与えています」

レッサー「また他にも問題がある場合は勿論国会なり州なりが制定法を立法し、それを施行して法治をしてる感じですな」

上条「なんか日本とはちょっと違うよな」

レッサー「日本の場合は『制定法主義』で、まず初めに従うべき法があり、それによって全てが決まると形となります」

レッサー「ヤポンの場合ですし、明治維新で今までの法が判例として使い物にならなくなったため、ドイツとフランスから導入したというのが歴史の流れですな」

上条「どっちがいいんだろうな?」

レッサー「一概には言えません、つーかまぁそんなに大差があるようなものではありませんな。コモン・ローでも普通に法律制定しますし、逆に日本の法廷でも」

レッサー「『社会通念に照らし合わせて〜』とか、『一般的には〜』などと”社会通念・一般的というコモン・ローで判決が出る”ことがしばしばありますから」

上条「うん!よく分からないよレッサーさん!」

レッサー「まぁ難しいかもですが……大事なのは『英米では慣習(文化)の影響を受けやすい』って点です。特にキリスト」

上条「突飛なもんじゃなかったら、まぁそんなもんじゃないのか?」

レッサー「んじゃ聞きますけど、仮に『アメリカでカレー粉は悪魔の粉だ!』と忌諱されていれば、上条さんはどうなったと思います?」

上条「今までの慣習か判例に従えば有罪受けんの!?」

レッサー「まぁカレーは流石にネタですけども、問題なのは性犯罪ですね。特に若年層への」

レッサー「日本の場合ですと数年、長くてもまぁ10年かそこらでしょ?複数だったら無期懲役ですが、成人への虐待とそれほど大差はない」

レッサー「しかしながら我々の場合、終身刑喰らうのも珍しくないです。それは長い間の慣習法であり、人々が忌諱しているからだ、というのを理解してくださいな」

レッサー「えぇと日本だと……尊属殺人って普通の殺人に比べて重かったですよね?今は『法の下の平等』、つまり『身内だろうが余所様だろうが殺人は殺人』と量刑に差が付かなくなっています」

レッサー「でも英米ですと、身内へ対する犯罪行為、特にシモ系は一般のそれよりも重い量刑が待ってます」

上条「厳罰化には賛成したいけども……うーん?明文化した上で取り締まるんじゃないから、怖い部分もあるよな」

レッサー「まぁ勿論そういう部分もあります。ペド犯罪とは違いますが、最近アメリカで社会問題になってんのが『ゴーストガン』というブツです」

上条「響きが超中二」

レッサー「まぁなんて事はない自作できる銃キットですな。簡単なキットでお値段30万円ぐらい、販売元は飛ぶように売れているとのことです」

上条「あれ?アメリカの銃って規制が強くなったんじゃなかったっけ?」

レッサー「既存の銃は州によってですが、かなり厳しくなっています。特にアサルトライフルは厳格になっています」
(※フルオート射撃可能なの。「必要ねぇよエイリアンでも戦うのか」と)

レッサー「が、ゴーストガンの販売元はこう言っています――『え、なにこれ銃じゃないよ?銃っぽいものができる組み立てキットだよHAHAHA!!』と」

上条「言い訳も雑か。そんなのすぐに逮捕されんだろ」

レッサー「いや無理なんですよ。『組み立てれば銃として使える何か』を取り締まる判例がないため、判例法主義で規制するのは難しいんですわ」

上条「法律ないの?」

レッサー「どっからどこまでを銃っぽいものとして取り扱うのかは裁判所というか司法の裁量に大きく依存するので……現行法で摘発するには、弱いかと」

上条「んじゃ日本でも合法?」

レッサー「いえ、日本ですとまずアウトです。明文法で『銃弾撃てるヤツで、かつ人殺せるぐらいの威力は銃扱いね☆』と明記されていますんで」

上条「そりゃ良かった。つーかアメリカもそうすりゃいいのに」

レッサー「痛し痒しですな。過去の教訓を生かしやすい一方、新しい課題へ対してはワンクッション置いてしまう恐れがあると。まぁそれはどっちの法体系でも同じなんですがね」

レッサー「長くなりましたが、そんな訳で海外の児童への性犯罪は重い刑になりがちです。なので上条さんの座右の銘は、ねっ?海外では封印ということで、ねっ?」

上条「そんなコンプラ違反な座右の銘ってなんだよ。逆に興味出るわ、つーかんじゃ海外ではロリコンの人は自称してないの?ガチな人じゃなくて、二次専みたいな?」

レッサー「当然いますよ。何言ってんですか当り前じゃないですか」

上条「いるんじゃねぇか一定の層が」

レッサー「自称はせずにヲタとしてひっそり活動してる感じです。日本でも『L○定期購読してます!』と宣うのは厳しいのに何をいわんや、ですな」

レッサー「ちなみに海外で厳しく取り締まってる訳は、『ロリコンテンツを目にしたものは性的な興味を覚える』との主張が強いからです」

上条「いつものか。『※ただし科学的なデータありません』ってやつか」

レッサー「もしそれが真であるのならば二次に関してはほぼ放置のヤポンでエッライ被害が出ている筈なんですがね。本題とはそれるためこれ以上は控えますけど」

上条「あと十年もすればYaoiみたいに『平和なヲタの一ジャンル』として認知されたりは……?」

レッサー「可能性はありますね、実現性もまぁそこそこ……と、言いますか、同人エロゲームってありますよね?上条さんが登録してるヤツ?」

上条「なんでだよ。つーか話が飛びまくってるぞ」

レッサー「DLsit○っちゅー会社なんですが。あそこ海外でも買えるんですわ、海外のも買えるのと同じで。ダウンロード販売ですからね」

上条「おぉっと!嫌な予感がしてきたぜ!」

レッサー「詳しくはググって頂きたいのですが、『奴隷との生活 -Teaching Feeling-』ってエロ同人ゲームが7年ぐらい前に出たゲームなんですが」

上条「なんか倫理的にダメな感じじゃね?」

レッサー「むしろ逆です。下手な恋愛小説よりかはずっとハートフルです」

上条「だったら別に珍しくも」

レッサー「その作品が全世界で1億円以上売り上げたんですわ」

上条「……嘘!?ダウンロード販売ってそんなに儲かんの!?」

レッサー「トータルですと5億行った可能性もありまして――で、私が言いたかったのはそこではなく、そのヒロインさん、どう見ても中学生ぐらいっていうね……!」

上条「あー……やっちゃったかー」

レッサー「他にも日本で売れたら英語版が出たり、やや大きめのサークルでは三言語対応版(日・中・英)がデフォだったり」

レッサー「昔はブツがあるため証拠が残りやすかったのに対し、今じゃどこからでも何でもダウンード販売できる時代ですから」

レッサー「つまり海外でも”潜在的なユーザー”はいたんですよ。それがそのゲームのお陰で顕在化したって話だと思います。それが7年前」

上条「てことはもう色々と手遅れって事だな!」

レッサー「所謂美少女ゲームに関してはそうでしょうね。実写と違って『この子は18歳以上だよ!』って言い訳が出来ないこともないんで」

レッサー「……まぁ、私も歴としたヲタの一人なんでぶっちゃけますけどね」

レッサー「プラック☆ロックシュータ○の黒ミクさん見た後に、アイアンマ○のペッパー=ポッ○のフィギュア見ても『あれ?エンキドゥかな?』って感想しか出て来ないです」
(※エンドゲー○に出たスター○さんの嫁。女性版アイアンマ○)

上条「その例えだと一周回って評価してないか?だってエンキドゥって人類最古の泥人形なんだろ?」



――

レッサー「以上でアメコミのゲイ・やおい、そしてロリペドの扱いの説明は以上となります!何人の方が『そうなんだ!実生活で役立てるね!』と仰るのか不安ですが!」

上条「一人もいねぇよ。だって海外のコミュで『ペードーでーす!』って宣言する人がいないから。いたら勇者だとは思うが」

レッサー「やおいとゲイはまだ辛うじてジョークにできますが、ペドに関してはシャレにならないので絶対にやめてください。向こうでは切実な問題なんで」

上条「てゆうかしょーもない話の筈なのに!なんで法学の話やら歴史の話になってんだよ!?」

レッサー「闇ちゃんねると同じく、全く手抜きをせずにマジレスした結果だと言えますな!運営がアホだから手加減をしません!」
(※大体本当だと思います。個人の視点で書いているため、間違いもあるでしょうが)

上条「しかしこんがらがってんなー。何がどうなって混乱してんだか……」

レッサー「整理しますと、『カテゴリー;同性愛』のタグ付いたジャンルは存在します。んでもってそれこそ地道な活動の元にやっていました」

レッサー「時期的にはブリジッ○きゅんがアレした数年後、認知され始めて来たのは2,000年代中頃だったと記憶しています」

上条ゑ「根拠は?」

レッサー「BLゲームやそのアニメ、ノベライズ版が売り上げランキングに載り始めたんですな。当時を知る人間は『えっ?』って思ったそうです」

上条「そう、なのか?そんな話聞いたこともなかったんだが……」

レッサー「えーとまぁ”””そういう人たち”””の意図するところではなかったんじゃないですかね?推測にしか過ぎませんが」

上条「どういう事?」

レッサー「そうですなー、例えば上条さんが『カレー普及委員会』ってNGOやってたとしましょう。文字通りにカレーを世界に認知させようって団体です」

上条「今日は妙にカレー多いが。てかインドの国民食だろ」

レッサー「日々イベントにキッチンカーで乗り込んで安く売ったり、レシピを動画サイトで公開したり、まぁそんな活動でコツコツやってたとしましょう」

レッサー「しかしある日のことです。上条さん以外にもカレーを提供しているパキスタン人の団体を発見しました!さぁどうしますっ!?」

上条「俺だったら……連絡取って『コラボしようぜ!』っていうかな。もしくは一回その団体さんと会って、どんな活動してるのか確かめる」

レッサー「カレーといいながらハヤシライスを提供かもしれませんしね。それが健全ですな」

上条「ハヤシライスも好きは好きだけどな」

レッサー「んで、今の例に例えますとね。『あいつらのカレーなんてカレーじゃない、こんなの食べられないよ!』と上条さんが騒ぎ出すんですよ。もしくは逆に騒がれる」

上条「最低か」

レッサー「ついでに言いますと、カレー普及が大分浸透した後、カレー屋が放火や略奪されなくなった後にカレー屋を出店。そこでもまた先行しているカレー屋はカレーではないと」

上条「それ……古参のファンからはぶち切れられないか?だって昔っから、つーか偏見が残ってた頃から活動してた訳で」 

レッサー「まさにそうなんですよ。今のは日本のやおい系が進出した話だけでなくて、スラッシュみたいな同人誌出してたアメリカのファン層をバカにしています」

レッサー「『我々はスタートレッ○時代から同性愛のフィクション書いてたのに、今まで肯定されず後から来た人間がさもパイオニアのように振舞う!』」

レッサー「『しかも彼らは我々を”ゲイ小説ではない”と否定する!』……ってな感じに」

上条「スーパーマ○が受け入れない理由ってそこじゃね?出版社が『今まで地道にやってた連中もまとめてゲットだぜ!』って思惑が見事に外れたと」

レッサー「私、読んでないので分からないんですが、つーか物語自体がローティーン向けなんで好き嫌い以前に、スラッシュ好きな層の人たちとは乖離してますからね」

上条「児童向けっていうか、うん、えぇっと……ぷ、プリキュ○は大きな子供も見てるよ!少年の心を持ちながら購買パワーが高い子たちがな!」

レッサー「言葉を選んで頂きありがとうございました。まぁそこはそれ、慣れっていいますか、贅沢病といいますか」

レッサー「『不思議の海のナディ○』見た後に『ドラえも○・のび太の海底鬼岩城』の薄い本作れっていわれても、その、困るんですよ?いや、好きですけどねドラえも○さん」

上条「あー……絵が、うん、そうなぁ。『アメコミの濃ゆい絵が好きです!』って人もいるだろうけど……」

レッサー「あと向こうさんのジェンダー像がステレオタイプじゃねぇかって話もありましてね。上条さんは強い女性っていったら誰を連想します?」

上条「んー……まぁ一位が小萌先生、次点で神裂かな。あ、あと黄泉川先生も入れたい」

レッサー「その理由は?」

上条「腕っ節以前に心が強いだろ。俺みたいな問題児抱えてんのに色々やってくれるいい先生だ」

レッサー「まぁ、そうですね。書類上でしか先生お二人は存じませんが、尊敬に値する方だと思います――が、上条さんのお母様はどうです?」

上条「どうって何が?多分専業主婦だった、かな?」

レッサー「『――おぉ良くないですね!社会的に独立していない女性は女性としての価値が低いんだそうですよ!』」

上条「ケンカ売ってんのかテメー?それに関してはウチの家庭、つーか父さんと母さんが決めることであって第三者が口挟んでんじゃねぇよ」

上条「それとも何か?議員やってたり企業の会長やってる女の人が偉くて、それ以外は収入によってランク分けでもされんのか?」

レッサー「いやぁ、それがまた……なんつーか現代のフェミニスト運動も歪みに歪みましてね。しかも最悪な方向に」

上条「最悪?」

レッサー「質問ばかりで恐縮ですが、”格好いい男”ってどんな感じです?できれば具体的に」

上条「えー……優しくて仕事が出来て、あと外見もストパー?」

レッサー「最後のは微妙に切実っぽい問題ですが――まぁ仕事は秒で億を稼ぐ超有能な人間で、義侠心と優しさに溢れた人格者で万能を絵に描いたような存在です」

レッサー「しかしプライベートは恋多き男ですが、恋をした女性を無碍にはせず不幸にしたりは絶対にしない」

上条「どこのエ×ゲーだよ。探せばそこそこ出てきそうな設定だよな」

レッサー「――ってのを、性別全部入れ替えたのが、特定の方々が望む”理想の女性”だそうですよ?」
(※だ、そうです)

上条「いや違う違う違う違う!そんなん男性の理想型と違うわ!つーか金持ってんのも羨ましいし異性関係派手なのも妬ましいのは否定しないが!」

上条「そんなもんフィクションか一部のタレントだけだよ!なろうと思ってなれるもんじゃない!」
(※ナイトプールでハリピヤッホー。闇営業で捕まってない方とか)

レッサー「私に言われても困りますけど、仕事でも無能な男性を蹴り飛ばして成り代わるのが当然の権利だと思っているようです」

上条「上昇志向もキャリアウーマンも結構だけども!そんなんやってたらヤローどもの恨み買いまくるだろ!」

レッサー「そこはそれ、『今まで男が卑怯な手段で女性を抑圧していたのだから、我々はそれを取り戻す必要がある』とのことです」

上条「……何がしたいんだ?法律で縛って全部の職を男女均等にしろって?」

レッサー「で、あればまだ分かるんですが基本的には上級職だけですなぁ。『肉体労働の第一線で働かせてほしい』とか、『戦争の最前線で戦いたい』って団体は皆無かと」

上条「そりゃ誰にだって向き不向きはあるし、そもそもそれぞれの家庭で話し合えば済むことじゃないのか?」

レッサー「ついでに二次元の絵師の中には女性もそこそこの数いるんですよ。あくまでも体験談ですが」

レッサー「その人たちも仕事の一環でエ×い絵描いて商売にしてるんですが、『女のクセにどうして男に媚びるんだ!』的な難癖をつけられると」

レッサー「酷いのになると『男なのに女性のフリをしてるんじゃねぇ!』と」
(※本当に大変らしいです)

上条「なんなんだよ本当に……」

レッサー「付け加えますと、私実はヒラヒラっとした服も好きなんですよ。こう、フリルがワンポイントで着いたようなチュニックコート的なのが」

上条「着ればいいだろ、好きなんだったら」

レッサー「いやあんま似合わないんですよ。どっちかっつーとジッとしてらんないタイプなんで、イメージあるじゃないですか?」

上条「じゃあ大人しくしとけよ。黙ってれば可愛いんだから」

レッサー「じゃあ抱きなさいよ!もうそうやって人をその気にさせるなんて酷いじゃないですか!?」

上条「難しい話題だからってINT下げて逃げるなよ」

レッサー「まぁ私の趣味はさておきまして、『私、能力値は〜』の主人公とお仲間さんってどうです?性欲の強めゴリラが服着て歩いてるようなタイプとは真逆じゃないですか?」

上条「誰を念頭にして話してるかは別にして、そうだな。特に意識はしてないが可愛い系の冒険者装備だよな」

レッサー「こころナ○のネット世界……いやすいません。私のゴーストが囁いただけです」

上条「両先生も偉くなったもんだが……それがなんだって?」

レッサー「それがアメリカのフェミニスト業界からすれば『アウト!』になります。あ、直で言っているのではなく、似たような作品が批判されたときの話ですが」

上条「なんでまた?あの格好がエ×とかそういう感じの?」

レッサー「ではないです。『女子が可愛い服を着るのはステレオタイプだ!』だ、そうで」

上条「……どうゆこと?メンズ着ろって意味?」

レッサー「なんかヒラヒラっとした服を着せるのがダメらしいですよ?私も途中で理解を放棄しましたが」

上条「いや、あのさ?俺は女子じゃないから分からないけどもだ?女子だって総意がある訳じゃないし、男子っぽい格好をしたいと人も居れば、女子っぽい格好したい人も居るんじゃねぇの?」

レッサー「その筈なんですがねぇ。彼ら彼女ら的にはスカートが女性抑圧って時代もありましたしねぇ」
(※マジです。100年ぐらい前のアメリカでは「タバコを吸った女性のイラストが女性解放のシンボル」って時代も)

レッサー「『女性はかくあるべきだ!』と一部の人間だけがイメージする女性像を押しつけてくるのが、潜在的に嫌われまくってる原因の一つだと思いますよ」

上条「その理想とする女性像って本当に女性か?ハーレム拵えて男性を蹴飛ばして上に立つとかって、それ女性が嫌う男性像と何が違うんだ?」

レッサー「それも『政治的に正しい』んではないかと。しかしながらそう思っているのは当人だけであり、現実とギャップがあるというのはしばしば起きています」

レッサー「現在開票中のアメリカ中間選挙も『政治的に正しい』民主党なのに、共和党と拮抗しているのがいい証拠でしょうかね」

レッサー「まぁ一ファンとしての見解を述べさせて頂きますと――『30年前にセーラームー○を性別変えさせたり従姉妹にしたり、散々日和ってた連中が今更遅っせーんだよバーカバーカバーカ!』とねっ!!!」

上条「ファンの怨嗟の声だ……ッ!?」

レッサー「くっくっくっく……!これでスーパーマ○は既存の層からも新規層にも見放されてプリキュ○が席巻する時代に……ッ!」

上条「なんでだよ。あと同性愛の話でプリキュ○さん引っ張ってくんなよ。あれはこう、女子の友情の話だから」

レッサー「今ググったら『ドキド○』までイラン・パレスチナ・シリアでやってるそうです」

上条「意外に広がってたな!?じゃあ何か俺が将来パレスチナ行って藍原ゆう○のモノマネやったら通じんのかよ!?」

レッサー「英語吹き替えか字幕でしょうから、多分そうはならないんじゃないかと。なったら楽しそうですが」

レッサー「――とまぁ長々とお話しして来ましたが、、ご理解頂けたでしょうか!海外行ったら是非試してみてくださいね!」

上条「だから捕まんだよ」


-終-

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