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Clock(trial)

鳴護「五月だけどドッキリ企画!まぁドッキリじゃないけども!」

 
――ポービット・ポータル芸能警備事務所

鳴護「――おこです!」

上条「かーらーのー?」

鳴護「流されないでくれるかな?あたしとしては珍しく頑張って怒ってるつもりなんだけど?」

上条「ボケられたからには一回距離を取って捌こうって大人の判断がだな」

鳴護「ボケ倒したよね?そしてあたしボケたつもりはないからね?」

上条「とー言ーいーつーつーも?」

鳴護「無限にループするからいい加減にしてくれるかな?当麻君は黒ヤギさんからお手紙来たら見ないで食べちゃう派?」

上条「『黒ヤギさん……なにそれ怖っ!?』って派」

鳴護「まぁそうだけども!ファンシーの設定だからそれこそ流してほしいけども!」

上条「待っててくれ!今俺にはショッキングな出来事が立て続けに起きて、アリサに構う余裕がないんだ!」

鳴護「……一応聞くけどさ。何かあったの?」

上条「サンシャイン池○が最近ゴールデン慣れして、ちょっと面白くなってるんだ……ッ!!!」

鳴護「パクった分際でそこ嘆くの?」

上条「今まで10回に10回はスベってたのに、今だと10回に1回はややウケる……!」

鳴護「打率が低い。ゼロからの奇跡は誉めてあげたいけど」

上条「と、いうわけで俺は今からギャグの勉強があ――離して下さいっ!?離してっ!?」 ガシッ

鳴護「……逃がさないからね?というか当麻君にも関係あるんだから、まぁ聞いてよ!」

上条「えっと……なんでおこなんすか?」

鳴護「何かもうマネージャーさんにはほとほとテッペンきました!あたしの怒りが有頂天です!」

上条「邪悪なイギリス人の悪い日本語が伝染してる。具体的にはレッサー」

鳴護「あたしはヨゴレ仕事をやるために帰ってきたんじゃないよ!そこはどうなのかなって!」

上条「要領を得ないんすけど、もうちょい俺にも分かるようにお願いします」

鳴護「もっと気を遣ってほしいの!」

上条「『界王○1.012倍!こおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』」 クワッ

鳴護「違うそうじゃない。Z戦士のように気を使うんじゃなく、気を遣えって言ってるんだよ?」

鳴護「あと界王○で倍率コンマゼロ以下だったら誤差じゃない?ほぼ変らないよね?気持ちだよね?その日のテンション次第で破れそうな感じ」

上条「……いよいよ俺もタメ口禁止?」

鳴護「いや当麻君に要求してるんではなく、我らが事務所の方針っていうか」

上条「なぁ知ってるかARISA?オービット・ポータルさんは大して仕事してなくても毎月毎月ギャラを入れてくれるホワイトな会社なんだぜ?」

鳴護「あたしとのバーターだからね?……ちなみにお幾らぐらい?」

上条「インデックスさんの一週間分の食費に消えますけど何か?」

鳴護「ちょっと規模が分からないかな!節約術さんがお仕事してるのかもしれないしね!」

鳴護「てゆうかもうそろそろ歌手業に専念したいんだよ……!もう何か『あ、来週は海外で写真集でーす』みたいなのは嫌なの!」

上条「マジレスすると三○さんにそこら辺の量産型グラドルは怒っていいと思うよ?『お願いだからこっちにまで来ないで!ジャンル住み分けしようよ!』って意味で」

鳴護「三○さんじゃないけど、うん、慎もうか?」

上条「あー、つまりだ?アリサさんは待遇改善のために何かしたいと?」

鳴護「ここまで長かったけどそういうことだね!マネージャーさんの寿命に響くようなの!」

上条「アリサアリサ、お前も弁えて、なっ?」

……

上条「――よし、これで大丈夫だ。モニタに会議室の様子が映……ってるな」

鳴護「当麻君にあるまじき段取りの良さなんだけど、どうしたのこれ?お友達から借りた?」

上条「ん?あぁいやマネージャーさんに用意して貰った」

鳴護「よりにもよってそこから調達!?バレるっていうか怪しまれるよねそれ!?」

上条「問題ない。ちゃんと『同居人が昼間一人で何やってるか心配で心配で!』って泣き脅しかけておいてからな!」

鳴護「本当に心配だよね。チンするだけでレンジ爆破できる異能力者」

上条「で、段取りを確認すっけど。スタッフさんが定例会議をしてるところへ乱入して、『あたし事務所辞めますから!』ってドッキリ?」

鳴護「場合によってはドッキリがドッキリじゃなくなるかもね!その時は当麻君も一緒に無職になるけど頑張ろう!」

上条「いやそれは別に構わないし、なんだったら一緒に学校通わね?うちの学校だったら姫神の例もあるし、中途入学だってやってんだし」

鳴護「……ねぇ、知ってる?美琴ちゃんは感情が閾値を越えると無表情になるってことを」

上条「ちょっと何言ってるのは分からないが、背中の傷が疼くからこれ以上は聞かないでおくよ!」

鳴護「せめて、せめてこうマネージャーさんがもっと真面目にやってくれるんだったら!あたしも納得したいんだよ!恩はあるから!」

上条「うん、後悔してるって。『リーダーが未成年の民間人をシバキ回しに行くの分かってたら、何やってでも止めた』って」

鳴護「基本的に情緒不安定なんだよね。あれがあたしの元半身かと思うとちょっと……」

上条「――シッ、アリサ!誰か入って来たみたいだ!」

マネージャー『本日はお忙しい所をお集まり頂きありがとうございます』

佐天『おはざーす!ちゃーっす!』

レッサー『あーいえいえとんでもないですよ。それよりもお茶とお茶請けは頂けないんですか?コンビニで買ったんじゃなくて、専門的なスイーツは?』

絹旗『それよりもここってWIFIの電波超弱いんですけど、何とかなりません?スクリー○のリメイク版途中で超止まるんですけど』

鳴護「助けて当麻君!?この世界でタチ悪い順にベスト3が集結してるよ!?」

上条「エッライ豪華なラインナップで企画会議してんのな!ギャラ的には安いかもしれないが無茶だわ!」

マネージャー『ご要望のスイーツはスタッフに買いに行かせておりますので少々お待ちください。あとフリーではないWIFIのワンデーパスがこちらになります』

レッサー『”ロシア大使館・爆破”っと』 カチカチッ

マネージャー『一応学園都市のTOR噛ませていますから、特定は不可能ですよ?上層部からクレーム来るかもしれませんが』

レッサー『”プーチン 少年 キス”っと』

マネージャー『だからって何調べてもいいって事じゃないですからね?果てしない気持ち悪い動画が出てくるだけで』

絹旗『超ありがとうございます。ではサメ映画を大量アップロード……!』

マネージャー『違法ですよね?そして需要ないんだから誰も見ませんよ?ニッチな趣味の方ぐらいしか』

佐天『すいません。できれば呪○の幻のビデオ版も一緒に』

マネージャー『呪われません?日本一怖い動画だったのに社長が失踪したブツって有り得なくないですか?』
(※呪○の呪い<<<越えられない壁<<<長嶋一○を映画の主役に抜擢→全国で公開→採算メッチャ割れる→社長が夜逃げ→版権が散逸)

上条「なぁアリサ?人道的な配慮から、俺ちょっとレッサーにレッグラリアットでツッコミ入れてこようと思うんだけど」

鳴護「まぁ適度に罰は受けているよね!このまま解散してもいいってぐらい溜飲は下がったよ!」

上条「むしろ俺たちが救出しないといけない気がするんだ。何となくそんな気が……」

マネージャー『それでは次回の企画について、まず案がある方はどうぞ』

佐天『はいっ!やはり知識のない素人でもお手軽にできる怪談がいい思いますっ!』

マネージャー『問題発言ありがとうございます。しかしそれだと他社と競合が激しくなるのでは?』

佐天『あぁいえそこはきちんと考えてあります!こう一見するとよく似ているのに、他とは一線を画して光る要素が!』

マネージャー『大抵そうじゃないですか?「ヨソとは違いますよ!」ってありきたりのまま終わるんですよね』

レッサー『そこはそれ絵師ガチャと出版社ブーストに恵まれれば痛々しくてもそこそこ人気が!』

マネージャー『ちょっとお待ち下さいね。ツッコミの手が足りないので、今上条さんがいらっしゃるかどうか受け付けに連絡を』

鳴護「ご指名ですよ?」

上条「あのカオスの中へツッコめるのはF○3の光の勇者だけだわ。だってくらやみのく○状態だもの、素人が突っ込んだら負けるもの」

佐天『で、ですね。昨今飽和状態じゃないですか?やれ芸人だやれアイドルだ、果てはどっかの住職や神職が怪談語ったり』

マネージャー『いますよね。「それはもうあなたの心の病ですよね」って人』

佐天『ですが!我々は余所とは違うのですよ!この企画が日の目を見れば、どこからもリスペクトされるに決まっています!』

マネージャー『ほう、その企画とは一体?』

佐天『――「脱衣怪談」……ッ!!!』

マネージャー『デュエルカードバトル・ザ・バスケぐらいの違和感が凄いですよね。動詞+動詞みたいな』

佐天『「ここなんか寒い!?」と感じたら一枚脱ぐ!』

マネージャー『そのルールのまま心霊スポット行ったら、全員マッパで帰ってきそうですよね。一体何があったんですか中で、奪衣婆でもスタンバってましたか』

レッサー『なんて怖ろしい……!?あ、じゃあ一枚脱ぎますね−!』

絹旗『超残念ですが、システム的にエラーがあるようですね。グループの中に一人HENTAIが混ざると、試合開始直後に放送コードに引っかかるという事で』

マネージャー『……はい、素晴らしいアイディアありがとうございました。他に何かございましたら』

レッサー『イエスっアイドゥー!』

マネージャー『文法……どうぞレッサーさん』

レッサー『まずアリサさんはアイドルだという自覚が足りないようです!イクナイですよ!』

マネージャー『よく言い聞かせておきます。その場で自分が殴られるでしょうが』

レッサー『ファンの方はぶっちゃけ曲も企画も関係ないんですよ!「ARISA可愛いな」しか見てないんですから!』

鳴護「異議あり。ウチの子たちがいかがわしいみたいに言わないで」

上条「だがしかしソシャゲは絵と中の人しかチェックしてない説……!」

レッサー『そんなARISAさんの純粋なリアクションを楽しめる企画!それは「箱の中身はなんだろな!?」ゲーム……ッ!!!』

マネージャー『逮捕者出たばっかりですよね。ウクライナ侵攻で殺伐としている中、ほのぼのニュースでしたが。被害者の方以外は』

レッサー『なお名誉のために付け加えますが、同じネタはクリメニ○さんがエロ同人ゲームで実践済みですからね……ッ!!!』

マネージャー『名誉になっていますか?むしろ汚名ですよね?』

レッサー『……勘違いしないでください!「他人の不幸は蜜の味」と昔から言いますけど、それは他人が不特定多数だから言える事なんですよ!』

マネージャー『日本語お上手ですよね』

レッサー『でもよーく考えてみくださいよ!見ず知らずの他人よりも知り合いが不幸になった方がより面白いじゃないですか!』

マネージャー『はい、ありがとうございます。えーと、他に何もないようですので定例企画会議はこの辺で』

絹旗『サメマラソンはいつするんですか?正直こっちは超スタンバってるんですけども』

マネージャー『――はいありがとうございました!ケータリングがもう少ししたら届きますから、どうかそのままご歓談下さい!』

……

鳴護「あの……これ、謝ってきた方がいいよね?正直、オブザーバーに悪意しかないと思わなくもないけど、マネージャーさんは頑張ってた方だよね?」

上条「なっ?俺の言ったとおりだったろ?」

鳴護「後出しジャンケンにも程があるよね。機材用意してくれたのには感謝するけど」

上条「あの悪魔超人どもに囲まれて大変だったんだな……俺も死守できるかどうかは難しいと思うわ!」

鳴護「誰とは言わないけど、誰かさんがボケ始めてからあたしの負担が大幅に増えたけども!多分その頃から悪魔さんたちの介入を受けてたんだね!」

上条「芸能界って怖いよな」

鳴護「一部だけね?そしてそもそもあたしの歩いてきたルートではエンカウントしないはずのモンスターが出てる感じだよ?」

鳴護「……今度肩でも叩いてあげようかな。お姉ちゃんに見つからないようにこっそり」

上条「え、手の方が折れるよ?『黒鴉部隊』の上位能力者って半分ぐらい人間辞めてっから」

鳴護「でも心は人間だよぉ!だからきっと傷つくんだね!」

上条「なんでちょっと乙女系ゲームのヒロインが言いそうなことを……お?」

鳴護「どうかしたの?――まさか気づかれた!?」

上条「でなくて……あれなんか防犯カメラと混線してる?使ってる規格が同じなんかな。他の部屋が映り込んでる」

鳴護「てかこれお姉ちゃんと他のスタッフさんたちだね。あ、マネージャーさんも入って来た」

上条「こっちも会議やってたんだ。あっちが会議なのかどうかは微妙に怪しいが。えーっとボリューム上げてみる?」

鳴護「お仕事だったら盗み聞きはマズいんじゃ……?」

上条「いやいや、逆に考えよう!セキュリティホールを指摘するためにも俺たちがあえて悪役になるべきだと!」

鳴護「じゃあ一人でやってよ。あたしは関与してな――」

マネージャー『……遅れてすいません。どうかされましたか?お通夜のような雰囲気で』

シャットアウラ『本日は集まってもらってすまない。一つ報告がある――』

シャットアウラ『――アリサと結婚することにした。文句があるやつは前へ出ろ、ぶっ飛ばす』

マネージャー『社長アタマ大丈夫ですか?てゆうか正気ですか?』

シャットアウラ『よーし分かった!お前は敵だな?敵なんだったらかかって来いよコラ!』

マネージャー『全員で社長を止めろ!レベル4能力者でも室内ならなんと――』

プツッ、ピー……

鳴護・上条「……」

鳴護「――当麻君、あたしを攫って逃げて!どこか静かな場所で再出発しよう!」

上条「いいかいアリサ?愛っていうのは性別に拘らず女性同士でも全然オッケーっていうか、むしろそれが-定着するぐらいで俺はいいと思うんだよ?」

鳴護「自分の癖(へき)のためだけに裏切ったね!?そんな気はしてたけど!」

鳴護「あとマネージャーさん心の底からゴメンナサイ!防波堤までじゃないにしろ消波ブロックぐらいの仕事はしてたんだね!疑ってた!」


-終-
(※オービット・ポータルはスタッフ一同、健全かつアットホームでブラックな会社です。ご応募ありがとうございました)



――夢の中

コロンゾン『――おお、ゆうしゃHAMADURAよ。しんでしまうとはなさけない』

浜面「生きてますけどぉ俺!?ICUん中だけど必死に生きてますが何か!?」

上条「どっこい生きてる塀の中(※収監予定)」

浜面「ウルッセェなゴラ!?アンタだって大なり小なりコンプラ違反してるでしょーが!?」

上条「そうだな、だが俺は基本無罪になっているし――お前が塀の中でお勤めしてる間、カノジョは外だって分かるよなぁ?」

浜面「やだエロ同人みたいな脅し……!」

上条「可愛いカノジョのためだったら、なぁ?誰が犠牲になればいいか、分かるだろ?」

浜面「狙いが俺!?誰も得しねーよ!」

コロンゾン『ハマーはイケボだからモテモテなりしな!』

上条「はい、という訳で綺麗にオチたところで俺は失礼して――は、離して下さいっ!?男の人呼びますよっ!?}

浜面「くっくっくっく……!逃がしゃしねえぞ大将!ここにいるってぇことはニコイチの仕事なんだってことだ!」

上条「俺には帰るべき所があるんだ!例えパチモンが出たらほぼ全員からニセモノ判定喰らって攻撃される俺にだって帰るべき場所が!」

浜面「――悪ぃコロンゾン。大将だけ解放してやってくれ!俺一人で頑張っからさ!」

コロンゾン『たまーに出る心の綺麗なハマーなりしな。大長編ドラえも○のジャイア○的な』

上条「そうだそうだ!こう言ってんだから浜面だけでいいだろ!俺は解放しろ!」

コロンゾン『そしてこっちは逆にたまーに出る卑屈なカミーなりしね。キャラ変してんのかっちゅーぐらいボケに走りたる』

上条「なぁ、浜面?『蜘蛛の糸』って知ってるか?ド外道でも一回良い事すれば他の人を差し置いて助かるかもって話なんだが」

コロンゾン『それの作者は人格的破綻者で有名なりしな。文才なかったら刺されておるし』

浜面「異議がある!俺は外道って言われるほど外道じゃねーよ!ただちょっと若さ故の暴走でヤンチャしてただけなんだ!」

コロンゾン『ハマー……結構反社っぽいことやってたりけるのだけど……しかもハッキングとか重いのは現在進行形で』

上条「異議を認めよう浜面君!男子たるもの一度は罹患する病気ってあるよな!」

浜面「中二じゃねーよ。なんかこうマガジ○っぽい匂いはすっけどもさ」

コロンゾン『そなたら仲良いのな。もう付き合っちゃえよユーたち』

上条「分かった!じゃあ俺たちは両親に報告しないといけないから帰してくれ!」

コロンゾン『そこまで嫌?ネタに走って望まぬ汚名を被るほどに嫌なりし?』

浜面「もうなろ○系は嫌なんだよ!俺たちの世界でどんだけ長距離トラックの運転手さんを悲しませれば気がすむって言うんだ!?」

コロンゾン『大勢の人へトラウマを与えて去りし話よな。特に天涯孤独で人側に過失責任100%だった場合、保険が……うむ、破損したトラックを自費で、なっ?』
(※最低でもメーカー持ち込んでオーバーホール)

上条「安易な死に方はありとあらゆる方面へ迷惑をかけるぞ!みんなも注意してくれよなっ!」

コロンゾン『それと今回はなろ○系ではない世界へ行くだけだから、安心するが良きよ?指定が入ってる感じだから』

浜面「し、信じていいんだな……?」

上条「騙されるなハマー!絵柄が可愛いだけでドラク○も『実は人類滅亡一歩手前☆』ってのは多いんだからな!」

コロンゾン『心配なかりしよ!残機は幾つか用意していたりしから!』

浜面「野垂れ死ぬの確定じゃないですかーやーだー」

上条「交渉をさせろ!せめてどんな世界に行くかの方向性は決めたい!」

浜面「最近の流行りって何なん?」

上条「義娘ハーレムor白黒エルフで完全合法」

浜面「終わってねーか業界!?それ別に異世界じゃなくてもできるだろ!?」

コロンゾン『そういう話ではなかりしがな……その、設定が「救いのないホラー&ダークファンタジー」って指定を、なっ?」

浜面「やっぱりかドチクショウ!?ここの運営そんなんばっかだな!」

上条「類は友を……」

コロンゾン『あまりなりたるし、せめて行き先ぐらいはキメさせてあげたき所なのよ……』

上条「”決め”るな?アクセント一つで別モンになってから注意しろ?」

コロンゾン『ドラッグオンドラグー○シリーズとニー○シリーズ、どっちが好みかしら?』

上条「全部鬱ゲーだわな!?俺たちの追い込みに余念も躊躇いもねぇ!?」

浜面「……どんなゲーム?」

上条「基本バッドエンドしかなくて、妹が大抵死ぬ」

浜面「なんでそんなんがシリーズ化してんだよ!?Mか!?」

コロンゾン『どの世界にもマニアというものは存在したりし、なおかつゲーム本編の出来が非常に凝っているっていたりし。まぁ人の業よな』

浜面「お前それ言っときゃいいってもんじゃねえぞ?あ?」

コロンゾン『それでは尺も短くなりたるし――行ってくるが良いわ……ッ!!!』 ガチャッ、ギギギギキイッ

浜面「覚えとけコラ!ウチの若いのにDOGEZAしてタマ取ったっかんな!」

上条「チンピラか。あと想定してんのは監督だと思うが、あの子が細かい嫌がらせしまくったらマジで滅びそうだよな」

……

浜面「――ここは森、か?」

上条「大丈夫だ浜面!オークはいない、近くにオークはいないから安心するんだ!」

浜面「なんで大将一貫してオーク警戒してんだ?ケ×掘られでもした?」

上条「色物オークはもうどうでもいい!ここがファンタジー世界だったらどのレベルか確認しないといけないんだ!」

浜面「レベル……あぁ『ステータス・オープン!』だっけ?」

上条「ステータスが出てくるライトな世界だったらまだ救いがある!問題なのはハードな世界観――」

上条「……」 バタッ

浜面「どうした大将!?背中に矢――ぷぺっ!?」 トスッ

ゴブリン『――エモノ、シトメタッ!』

……

コロンゾン『死に戻りが早い。数分って如何なものかりしなぁ?』

浜面「超強い……!もうやだゴブリン怖い……!」

上条「無理だわこの悪魔!?あのゴブリンってゴブリンスレイヤ○さんが相手にするようなリアルなゴブリンじゃねぇか!」

コロンゾン『よく「ゴブリン=ザコ敵」というイメージがありけるが、リアルファンタジーだと「野生環境に適応できるだけのサバイバル能力を持った準人類」なりしな』

上条「世界観がハードなのは分かったし諦めっけど!何か能力寄越せよ!チートとまでは言わないからさぁ!」

コロンゾン『うむ……それでは世界で一般的な傭兵ぐらいの知識と身体能力からスタートさせたるよ。お行きなさい……!』 クワッ

……

上条「ど、どうだ?何か変ったか?」

浜面「体が結構軽い!近くに誰かいるとか分かる感じスゲー!」

上条「そう、か?俺は別にあんま劇的な変化ないんだけど、個人差なのかな?」

浜面「何かトップアスリートになった気分!行こうぜ大将、まずは民家か町に行かないと!」

上条「そうだな!まずはゲフッ……!?」

浜面「ブービートラップ!?だ、誰が一体こんなゴフッ!?」

オーク『やったブヒ!今夜はウミガメのスープブヒよ!』

……

コロンゾン『……弱すぎる、うん……見てて爽快感もないし』

上条「だから無理だわ!?森ん中スタートってそれお前人類のテリトリーじゃねぇし、モンスターどもは積極的に狩りに来てんだから素人が逃げられるかよ!?」

浜面「オーク怖い……!躊躇いなく斧がザクって飛んでくる……!」

コロンゾン『オークもまたゴブリンと並ぶファンタジー世界二大ザコ敵なりしが……ただリアルだと種族全体が屈強な戦士の群れなのよ』

上条「もっと人里近くでやってください!僕たちみたいなシティボーイにサバイバルは無理ですから!」

浜面「肉体強化されても経験値はゼロなんだよ!難易度を低くして下さいお願いしますっ!」

コロンゾン『あーじゃあ村の近くからスタートさせたるわ。いい?決して気は抜かぬように――』

……

浜面「……あぁ村だ。木で作った要塞っぽい感じ、何か大丈夫がこれ?」

上条「石は加工の手間暇がかかるし、村全体をカバーするには規模の関係で無理なんだろう」

浜面「つまり?」

上条「完全に外敵を食い止めるもんじゃなくて、兵士が来るまでの時間稼ぎになればいい、的な発想だと思う」

浜面「よく分かんねえけど――あ!第一村人発見!おーい!」

上条「おいバカ!武器持ってるから門番だよ!」

浜面「すいません助けて下さい!俺たち、モンスターから逃げてきたんです!」

兵士「身分証は?」

浜面「え、身分証?……すいません、それも荷物と一緒に無くしちまってて……」

兵士「すまないが、それだったら村へ入れることはできない」

上条「な、なんでですかっ!?」

兵士「同情はするし訳ありなのもそうなんだろう。しかし盗賊などの犯罪者や、モンスターが化けてる可能性も否定できない以上はダメだ」

浜面「なんでもします!頑張って働きますから!」

兵士「とにかくダメなものはダメだ。どうしてもいうのであれば……あー、あの道をずっと歩くと隣町がある。そこであれば労働者を受け入れている、らしい」

上条「……分かりました。ご迷惑かけてすいません」

兵士「……悪いな。最近はモンスターの被害も多くてな、みんな神経質になっちまってんだよ」

……

浜面「――良いこと考えた!まずあの村をモンスターに襲わせてだ!」

上条「最低か。気持ちは分かるし、颯爽と助けに入って自己顕示欲を満たしたい気も分からなくはねぇけど」

浜面「それで普通に人が死ぬんだからなあ。つーか死んだけど俺ら」

上条「つーかこのまま歩くのもダルいし、『ピンク色の女神様、ショートカットをお願いします』!」 ヒュンッ

浜面「早っ!?てっきり道中でもっかい死ぬもんだと思ってたのに!?」

上条「お断りだ!俺はさっさと角ウサギ買って冒険者としてスタートしたいんだよ!」

門番「――身分証を出せ。荷物は……ないのか?」

浜面「お、俺たち田舎から出て来たんですけど、途中で盗賊に襲われて逃げてきたんですぅ!」

門番「……そうか、苦労したんだな。ここには出稼ぎか?それとも買い付けにでも?」

浜面「出稼ぎですぅ!こっちにくれば仕事があるって聞いたんで!」

門番「分かった……では労働者用の身分証を発行しておこう。再発行には金がかかるから無くすなよ?」

浜面「と、泊まるところもないんですが……」

門番「そこまでは知らん。適当な仕事見つけてさっさと稼ぐか、男二人なら労働者用の大部屋が安く泊まれるだろ」

浜面「あざっす!頑張りますっ!……どうよ大将?」

上条「てかさっきスルーしたけど浜面の演技すげーな!人の目を見つめながら超嘘吐いてる!」

浜面「まぁこれでどうにかスタート地点に立った感じだわな。明日から冒険者稼業が始まる!」

上条「だな!どっちが早く有名になるか勝負だぜ!」

〜10年後〜

浜面「――で、どうよ大将最近は?」

上条「まぁまぁかな?厨房は完全に任せてもらえるようになったし、なんとか頑張ってるよ。浜面は?」

浜面「俺もそこそこかなぁ?槍とか剣とかは商品になんだけど、鎧はまだ売り物になんねえって」

上条「いやでもスゲーじゃん!お前んとこの親方ってドワーフだろ!?」

浜面「ま、まぁな!親方からも工房継がないかって誘われてるし――それ言ったらアンタもじゃんか!宿の娘さんにプロポーズされた件どうなったよ?」

上条「ん、あーまぁ、うん。成人したら、一緒に、みたいな?」

浜面「っれだよ!アンタはどこいってもそうなんだからよお!?」

上条「お前だって結構モテてんだろ!?俺知ってんだからな!ドワーフ(ロ×)から告られたって!」

浜面「ヒゲが無いのはいいんだが……ちょっと小さくてなあ。マニア向けっていうか」

上条「お前の仲間にもいたじゃん。あとが怖いから誰とは言わないけど」

浜面「……なぁ大将」

上条「なんだいハマー」

浜面「これ、ファンタジー世界に来た意味なくね?結局俺ら、冒険せずに町の中でそこそこ成功したってことだよなあ?」

上条「――確かに……ッ!!!?」

浜面「今か!?もっと早く気づくだろ普通!?大将が何にも言わねえからこれでいいもんだともう十年だよ!」

上条「そ、そろそろコロンゾンがリセットしてくれるさ!だからもうちっょとだけ気長に待とうぜ!」

浜面「……うん、でも正直。学園都市で危険がピンチになるより、こっちの世界の方がまだ穏やかに暮らせるってどうなんだろうな……」

上条「――さっ、飲もうぜ!なんだったらこっちはこっちで骨を埋めるのもアリだ!」


-終-
(※ハードな世界観でも安全地帯がないことはなく、本当に安全かは別にして。ご応募ありがとうございました)



――

ソーズティ「――姉さーん、ゴハンできたからテーブル片付けといてー」

ウレアパディー「ちょっと待って。今いいところなのよ」

ソーズティ「……うん、だから座禅をといてテーブルから降りようか。衛生的にどうかと思うから」

ウレアパディー「だから待ちなさい。今天啓が降りて――来た!見えたわ!」

ソーズティ「な、なにが?」

ウレアパディー「『阪○は今年も優勝できない』って未来が……ッ!」

ソーズティ「大体知ってた。12球団どこのファンであろうともそんな気はしてた。『ビッグボ○いないのになんで?』って総ツッコミされてると思うけど」

ウレアパディー「あぁそれは球団経営陣の怠慢らしいのよ?勝っても負けてもファンは応援するものだから、結果的に補強をしなくなるという悪循環が」
(※元阪○監督の言葉)

ソーズティ「誰目線なのかな?そこまで内情知ってるんだったら、天啓でもなんでもないよね?あと、降りろ?今すぐに」

ウレアパディー「それでね、ARISAさんにピッタリの企画をね、考えてみたの」

ソーズティ「姉さんそれもう終わってるよ。ラジオのチューニングよりも精度低くないかな?」

ウレアパディー「まぁ最後まで聞けば分かるわ。この究極のドッキリを」

ソーズティ「アイドルだよ?本人は頑なに否定するかもだけど、基本的にアイドルにドッキリしかけるかな?芸人だよね?」

ウレアパディー「ドッキリはちょっとエッチなのから心霊系まで幅広くあるわ。そう、それはまさに……うん、いっぱいね」

ソーズティ「例えるんだったら事前に準備しよう?行き当たりばっかりで会話するからアタマが残念な子みたいになるんだよ?」

ウレアパディー「でもまぁ仕掛けられた方も途中から『あ、これアレだな』って分かると思うの。現実的に有り得ないことだから」

ソーズティ「そこは業界の都合というか、大人の判断というか……」

ウレアパディー「まずターゲットを捕まえて目隠しをするのね。『あなたには今からあるところへ行ってあることをしてもらいます』と」

ソーズティ「ちょっとベタすぎないかな?それきっとバンジーかスカイダイビングとかの、高所チャレンジだろ?」

ウレアパディー「車に乗せて高速通って、飛行機のプロペラ音がする場所まで連れていかれるの」

ソーズティ「より悪質な方だよね。一回飛行機に乗ったら燃料の都合上、すぐに飛ばないとダメだっていう」

ウレアパディー「そして目隠しのまま小型飛行機に乗せられ、ハーネスを着けられるのね。危ないから」

ソーズティ「二人羽織状態でダイビングさせられるヤツだね。初心者には優しいとは言いつつ、やっている事はハード過ぎやしないかな?」

ウレアパディー「それで飛行機は地上から飛び立つの。もう目隠しをしていても絶対にGがかかって分かるだろ的な」

ソーズティ「もう絶対にバレてるよね。でももう引き返せないっていう」

ウレアパディー「そうね、ここまでだったらドッキリでもないんでもないんだけど。ここからが私の考えたポイントなの」

ソーズティ「ど、どんな風に?」

ウレアパディー「ドッキリ被害者を乗せた飛行機はそのまま何もしないで降りて、解散」

ソーズティ「ドッキリじゃないな!?ただ目隠ししたまま遊覧飛行したっていうこれ以上ないぐらいに無意味だよねっ!?」

ウレアパディー「うん、これを、ね?アリサさんに、ねっ?」

ソーズティ「彼女をこれ以上追い詰めるのはやめよう?誰とは言わないけど刺されるツンツン頭が一人いてだね」

ウレアパディー「上空から段々高度が落ちていくときの『あれ?飛ばないの?』みたいに緊張感はたまらないと思うわ」

ソーズティ「その場面を想像したら面白くなった、でも本当に刺されるだろ。あとテーブルから降りてくれ」

ウレアパディー「それで一つ聞きたいのだけれど」

ソーズティ「なに?献立はジンジャーカレーだよ?」

ウレアパディー「さっきから誰と喋っているの?」

ソーズティ「あなただよ!?ずっと目が合ってるし受け答えしてるしそもそも二人しかいないだろこの部屋!?」

ウレアパディー「こちらが地縛霊のオーク田・ピーナッツバターさん。死因は学園都市でハーレムを構築しようとしたら、幼女に取っ捕まって食べられたそうよ」

ソーズティ「なんで?なんでオークいるの?ファンタジー世界じゃないのに?」

ウレアパディー「『異世界転生の勇者って結局顔のいいオークブヒよね』って言っているわ」

ソーズティ「姉さんだろ?それより電子書籍で片っ端から転生モノ買うのやめてくれないかな?履歴が酷い事になるんだよ」

ウレアパディー「妹の金は姉の金、姉の金は姉の金……」

ソーズティ「ジャイア○だよね?あれも今更ながら『オーク一種だったのかな』とか、思わないでもないけど」

ウレアパディー「オーク田さんはとても可哀想な人なのよ?ただ黒エルフ(ロ×)が好きなだけの善良なオークなのに」

ソーズティ「滅んで当然だな。オーク怖い」

ウレアパディー「それが無念を残したようで……同じ黒エルフのあなたに取り憑いた、と」

ソーズティ「人類だよ?ただちょっと民族的にというか、肌の色が似てるっちゃ似てるだけで?あとその理屈だったら姉さんもだよね?エ×オークのターゲットだよね?」

ウレアパディー「――いい、ソーズティ?よく聞いてほしいのだけれど」

ソーズティ「いやだからカレー……」

ウレアパディー「あなたには褐色キャラという強みを生かして戦う道があるでしょう?」

ソーズティ「戦えるかなそれ?むしろ一作品に一人は出る程度のテンプレになり下がっているんだけど」

ウレアパディー「自分の中のオークを信じるのよ、ルー○」

ソーズティ「フォー○みたいに言わないでくれるかな?あとオーク信じて行動したら放送禁止になるよね?」

ウレアパディー「あなたに足りないのは積極性。それは『結社』時代からも指摘されていたでしょう?」

ソーズティ「急にどうした?何の話にギアチェンジしたの?」

ウレアパディー「だからあなたが例の少年相手に進展一つもないわよね、って話になるんだけど」

ソーズティ「本当にそんな話してなかったよね!?半分ぐらいドッキリだったよ!?」

ウレアパディー「真面目な話をしているのよ!」

ソーズティ「姉さん、今日も絶望的なほど情緒不安定だよね」

ウレアパディー「あなたももっと押しを強くしなさい。若隆○のように」

ソーズティ「SUM○にハマったのは理解するけど、その人は相手を受け止めてから土俵際で逆転する耐えの相撲だよ?」

ウレアパディー「もっと自分に素直にならないと。どこかタチの悪いに捕まって病気をうつされたらどうするの?」

ソーズティ「風の噂でそう言ってたよね。どんな修羅場を潜ればそんな噂が立つのか知りたいぐらいだよ」

ウレアパディー「だから、ね?あなたもそろそろ勝負をしなければいけないの。分かるわよ、ね?」

ソーズティ「姉さん……ヒマなんだね?ヒマだから妹イジって遊ぼうってそんな感じなんだよね?」

ウレアパディー「まぁ、そうね」

ソーズティ「『まぁそうね』!?建前でもいいから認めちゃいけないヤツだよ!?」

ウレアパディー「勝負をかけるのは時期というものがあるわ。打率1割のバッターでも得点圏にランナーがいて打つのであれば重宝される」

ソーズティ「そもそも打率1割は一軍に残れない」

ウレアパディー「そうね――想像して頂戴。『相手が褐色JCにしか興味がなかったら』って」

ソーズティ「殴って別れます」

ウレアパディー「まぁ残念ながら我が妹ながらあなたは父上似、母上に似た私と違って度胸がないのは仕方がないかのかもしれないわ」

ソーズティ「父さんは苦労してたんだな……愛とか恋じゃなくて、『これ放置してたらカオスが伝染する』って世界の犠牲になったんだと思う」

ウレアパディー「よって私が失笑の策を授けます」

ソーズティ「必勝ね?何となく失笑で合ってそうな気もするけど」

ウレアパディー「この軍師・直○に必勝の策があるわ」

ソーズティ「その人の策ってことごとく外すので有名なだよね?それで最終的に姉頼みかパワーキャラの一点突破」

ウレアパディー「私を信じて。ビリーブミー?」

ソーズティ「この間も同じこと言って私に金を無心して競輪行ったよね?結果散々だったの覚えてないの?」

……

ウレアパディー「――と、言う訳で、来たのよ。私たち」

上条「帰れよ、朝の通学路でエンカウントするなんて運がないにも程があるだろ」

ウレアパディー「私たちをスルーするのであればそりもまた運命――しかし小さな災いを避けたとしても、より大きな悲劇が訪れる運命をお呪いなさい」

上条「お?なんかするってのかコラ?」

ウレアパディー「学校でずっと出待ちするわ」

上条「効果的かつ悪目立ち必至じゃねぇか!?『やだまた上条さんの当麻君が……』って噂になるわ!慣れてっけども!」

ソーズティ「悲しい告白だな」

ウレアパディー「では分かってくれたところで目隠しを」

上条「しねぇよ!何かちょっとダイビングスルードッキリは楽しそうだけど、今から学校あんだよ!手短にしろや!?」

ソーズティ「……すまないな。姉さんに悪意はない、と思う。ただフワッとと過ぎているだけなんだ」

上条「悪意ないからってなにやったっていいってもんじゃねぇぞ?『人類は地球にとって悪だから滅びればいいよ!』って人は、大抵キレーな瞳をしてっからな?」

ウレアパディー「まぁそんな感じでソーズティから告白があるの」

上条「空気ちったぁ読めよ。学生からリーマンまで満遍なく通る通勤時間に何やらかすつもりだ面白姉妹」

ウレアパディー「告白からソーズティがあると言っても過言ではないわ」

上条「過言だろ。そもそも日本語が――って面倒クセぇな!?もう何かかかって来いよ!まとめて勝負したらぁ!」

ウレアパディー「チャンスよ。相手はいい感じに混乱しているわ」

ソーズティ「無理だよ。ヒロ×が喋ったあとのスタジオの空気みたいになってるよ。何言ってもスベってるんだよ」

ウレアパディー「仕方がない子ね。ここは私に任せておきなさい」

ソーズティ「ごめん姉さん、無理」

ウレアパディー「実は――ソーズティのお腹の中にはあなたの子が……ッ!!!」

上条「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!?」

ウレアパディー・上条「……」

ソーズティ「おい、愚姉」

上条「――って無理だわ!?神の子の親父じゃねぇんだからDTのままお父さんになれるのって能力か!?要らんわそんな無意味な異能!?」

上条「つーか俺はインキュバスか!スゲーな!そんな特技あんのか!」

ウレアパディー「なおインキュバスは父親と神父によく化けるそうよ」
(※つまりそういうこと)

上条「やっかましいわ!童×ナメんなコラ!第一エ×いことなんて心当たりがまず――?」

上条「……」

ソーズティ「え!?心当たりあるのか!?」

ウレアパディー「それはそれでちょっと引くわね」

上条「そ、そういえば半年ぐらい前にえっちな夢を見た覚えが……ッ!?」

ソーズティ「お前も不安定だな?それでどうにかなるんだったら世界規模の少子高齢化が解決してる」

ウレアパディー「そして私も実はあなたの子を――!」

上条「盛り方酷くない?怪談話してて客のリアクション悪いからついつい『実は今も憑いてるんですよ……』みたいに盛るやつだろ」

ウレアパディー「責任を取るがいいわ。さぁ存分に」

上条「それよりもまず毎日通る通学路で下がった俺の名誉をなんとかしてくれね?責任を他人へ問う前にさ?」

ウレアパディー「ここまでしても認めないのなら私にも考えがあるわ」

上条「あ?」

ウレアパディー「考えが私にもあるかもしれない?」

上条「その用法は合ってる。そしてそろそろ俺の血圧がピンチだから何とかしてほしい。高血圧にして長期スパンで暗殺狙ってるでもない限りは」

ソーズティ「お姉ちゃん帰ろうよ!?これ以上生き恥を晒す前にさ!?」

ウレアパディー「ソーズティとエ×いことをすれば本当かどうか確認できる。ビリーブミー」

ソーズティ「なんでだよ。それで分かるのは、えっと、その……じゃないかってことぐらいだよ」

上条「あと発想が薄い本だわ。その提案聞いて『じゃ、じゃあお言葉に甘えて!』とか言い出したらヤヴァイやつだよ。青ピとか青ピ、あと青ピぐらい」

ウレアパディー「この子のどこに不満があるというの?ややツンデレ気味でJCよ?」

上条「人を海原(革)みたいに言うなや……いやまぁ正直に言えばソーズティ自身に問題がある訳じゃない。むしろ評価は高いんだよ。オークにも大人気だし」

ソーズティ「甚だ不本意な評価だが、それで?」

上条「姉ちゃん助けるために潜入したり命賭けたり、あとエ×い」

ソーズティ「誉めろとは言ってないな!?承認欲求がないことはないが、そこまで高くもない!」

上条「問題はお前と彼氏彼女になった場合、例外なくウレアパディーが憑いてくるんだ……ッ!!!」

ソーズティ「あ゛ー………………」

ウレアパディー「ご褒美でしょ?」

上条「ストレスゲージがマッハでMAXになるわ!悪い人間では決してない、ないけども!人間と暮らしている感覚がしねぇんだわ!」

ウレアパディー「つまり――女神、だと?」

上条「女神の範疇にダーキニーとかカーリーとか入ってるんだったら、まぁそうとも言えるな」

ウレアパディー「イヤねぇ。私はただ妹とその伴侶に寄生してダラダラ生きていたいだけなのに」

上条「いい加減お前のねーちゃん野放しにするの危険じゃねぇかな?どっか法律の専門家に依頼するとか、闇咲にお祓いして貰うとか」

ソーズティ「対応が人類じゃない!?……まぁ、気持ちは分からないでもないが!」

ウレアパディー「――フッ、上手くいったわね。これを毎日続けていればいつのまにか既成事実が……!」

上条「俺の世間様の居場所がなくなるわ!もしくはノリツッコミ感覚で超電磁砲が飛んでくるとかな!」


-終-
(※フワッとしています。ご応募ありがとうございました)



――

上条「リニューアル台が出たのにイマイチ盛り上がらなかったぜ……ッ!」

インデックス「とうまどうしたの?お疲れなんだよ?」

上条「あぁすまないな。どっかのラノベ主人公の魂が俺に乗り移ってだな」

インデックス「ほぼそのままっていうか、うんその、強く生きようよ?わたし達はわたし達で生きればいいんだよ?」

上条「まぁそんなインデックスさんにお願いがあるんですが」

インデックス「まっかせてほしいんだよ!どっかのショ×大統領が沈めた十字架の解説なんだよねっ!」

上条「あ、それは今の企画が終わってからするって監督が」

インデックス「なんでその人が仕切ってるの?一番けんりょく持たせたらダメな人なのかも?」

上条「まぁ向こうは闇咲主導でやってるのもあるし……で、インデックスさんなんですがね。明日宜しければお時間頂けないかなって」 ニチャアァッ

インデックス「立ち絵の指定間違ってないかな?そんな邪悪な笑顔に従う人いる?いないよね?」

上条「いやあの、えーっとインデックスさんって世界各国の魔道書を集めてるじゃないですか。こう世界に冠たる魔導図書館として」

インデックス「え、まどうとしょかん?」

上条「えっ?」

インデックス「――な、なーんてね!じょーくなんだよ、じょーく!決して『そういえばそんな設定もあったっけ』ってど忘れしてたんじゃないんだよ!」

上条「シスターが堂々と嘘吐くなや……まぁさておきまして、そんなインデックスさんに読んで判断して頂きたいブツがあるんですが」

インデックス「抱朴子の異本みたいなの?」
(※抱朴子(ほうぼくし)、闇咲さんがパチろうとした魔道書。不老不死や金丹に関する記述あり、日本語訳は少し読みましたが、まぁ普通)

上条「まぁ、そんな感じ?うん多分きっとそうなんだろうって俺は思うよ!信じてほしい!俺は信じているから!」

インデックス「絶対にわなだと思うんだよ……!まぁまどうとしょかんとして請われたのであれば、その挑戦は絶対に受けるんだけど!」

上条「あ、じゃあ明日この住所にですね、お出かけということで――」

……

佐天『――レッデイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィス・エンッ・ジェントルメっ!本日はお越し頂きありがとうございました!』

佐天『今日の企画は書物に関してはほぼ無敵と誇る何かこう偉い専門家を!我々の手で凹ませたいという前向きなヤツです!』

インデックス「ごめんね?『前向き』って日本語でそんなねがてぃぶな意味あったっけ?」

佐天『ちゃーす!お疲れさまです、えっと何か書物のスペシャリストさん?』

インデックス『あうぇいな上に司会者がウロなんだよ!?戦うにしてももっとこう、きちんと場を整えてほしいのかも!」

佐天『まずき意気込みをお聞かせ下さい!』

インデックス「ルールは?まずそこを聞かせてもらえないことには」

佐天『あー簡単っすわ。今からいくつかご本を紹介して、シスターさんにはそれを読んでいただきます』

佐天『そんで最後まで読めたらシスターさんの勝ち、できなかったら負け、ということで』

インデックス「理解はしたんだけど……このるーるでわたしの負けってあるのかな?少し気分を害しても読み切れば勝ちなんだよね?」

インデックス「わたしはこう見えてもえろぐろに関して、耐性がかなりあるんだよ?ぱーふぇくとげーむしちゃうんだよ?」

佐天『まぁそこはこちらが厳選したエキスパートが選んだブツですので。ただその読んでる時間やプレイしている時間など、一身上の都合により短縮していますので悪しからず』

インデックス「どんと来るんだよ!ばっちこーい!」

佐天『はい、ではでは張り切って一冊目――「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃ○」です!』

インデックス「待とうか、うん。取り敢えず責任者呼んできてー!ねぇ早く!」

佐天『え!?一冊目からギブですか!?』

インデックス「っていう訳じゃないし、わたしもその、知らない訳ではないっていうか、そのお隣さんっていうか、仲間?そんな感じなんだよ?」

インデックス「そんな相手を、ねっ?いい大人なんだから分かるよねっ?」

佐天『すいません、あたし中学生なのでよく分からないです。あ、ギブってことでいいでしょうか?』

インデックス「――いや、面白いんだよ!凄い面白いしらのべにあるまじき鬱設定がゴロゴロしてるんだけど、やっぱり面白いんだよね!」

インデックス「特によんかんはこのわたしをもってしても『えっ?』みたいな展開があるんだよ!みんなも食事には注意するといいかも!」

佐天『神様の同僚ですもんね』

インデックス「うるっさいんだよ!なんて言うかこう精神的にクるのから攻めて来るだなんて、中々やるもんだね!」

佐天『誉められているのか罵られているのか微妙ですな。さてでは二冊目!「フランケン・ふら○」です!』

インデックス「これが?可愛い絵柄なんだけど、どっちかって言えば萌え系の?」

佐天『まぁどうぞお読み下さい!あ、ここは放送では短縮されますので!』

……

インデックス「……あのさ、言いたいことは多々あるんだよ?全体的には面白いし、なんだかんだで読み切ったんだよ?」

佐天『ご感想は?』

インデックス「趣味が最悪なんだよ!?いや!わたしも自慢じゃないけどカニバがリズムするやつの耐性はあるんだよ!まぁ一身上の都合で!」

インデックス「でもそういうお話は!どう考えても後ろ暗いでしょ!?だからもっとこうコッソリとするのに!大盤振る舞いってどういうことなんだよ!?」

佐天『えーっと、どの話です?ウェンディゴですか?人面瘡?」

インデックス「どっちでもないんだよ!船上パーティでしゅひんの子が、って大惨事なの!」
(※描写不可能。グロ耐性がない方はググってもダメです)

佐天『あー、アレ地味に心に来ますよねぇ。「なんでこれ発禁にされねえんだろ」って思いますもん』

インデックス『あとイモムシの子!途中まで『なんだ、いいお話もあるんじゃない』って思ってたのに!わたしは人の善意を信じたかったんだよ!」

佐天『えーっと逆に良かったところとかあります?これだけで終わるとちょっとカドが立ちますんで』

インデックス「んー……?基本的に地獄のお話ばっかなんだけど、あぁあれは良かったんだよ。ふぁんたじー世界へ転生したって設定の少年」

佐天『補足説明致しますと、不治の病に冒されて余命幾ばくもない少年がいまして。彼の夢を叶えるべく、大セットと人員を組んで転生勇者ゴッコをさせてあげようって話です』

インデックス「アレはまぁ珍しくいい話なんだよね」

佐天『……残念ですが、今連載されている続編では少年の病が回復できまして……』

インデックス「あ、そうなの?良かったんだよ、じゃあ治ったんだね!」

佐天『いえ、それが。体か健全になったお陰で、王女って設定の女性スタッフを襲ったり、他のアクターさんへ乱暴したりと手のつけられない状態に』

インデックス「続編でそんなに腐すんだよ!?滅多になかったいい話なのに!?」

佐天『なお話の最後には「あのガキの病気なんて治らなければ綺麗な悲劇で終わったのにね」とシメられています』

インデックス「ねぇ?それって雑誌で連載していいお話なの?せめて年齢制限着けよう?」

佐天『なろ○系勇者が「実は転生しておらず特撮だった」ってオチな上、作者様は何を描いても「ふら○の続編は?」と聞かれるので、色々と病んで……』
(※他の作品も普通に面白い上、ここまでの毒がない)

インデックス「もうなんか主旨変ってないかな?書物がどうって話でなくて、わたしのこころを折りに来てるよね?ぺきって感じで?」

佐天『「不安の○」みたいな不安定にするのも考えてらしいんですけど、企画担当が「インデックスはオカルト系には強いと思う!」と却下したそうです』

インデックス「みうちのひどい裏切りを知ったんだよ……!」

佐天『でも実際にクリアしてますし、結果的には強いと証明されますって!ファイッ!』

インデックス「まだ全貌が見えてないからすなおに喜べないんだよね」

佐天『えーとお次は……「Trash○カオシックルー○どっちがいい?」ですって』

インデックス「急にせんたくせい!?」

佐天『「どっち選んでも大体全滅、登場人物に感情移入すればするほど辛くなる」とのコメントを頂いております』
(※善人ほど酷い死に方する)

インデックス「ホンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッットに主旨間違ってるよ!姑息な手段じゃなくて正々堂々と戦うんだよ!」

佐天『チャレンジャーの方がメンタルにキてるようですので、ここで休憩を……何か飲食できるものをお持ちします、とのことです』

インデックス「全部持ってきて!ありったけね!」

佐天『あーでは食べながらでいいので答えてほしいんですが、インデックスさんってカニバがリズムするヤツに強いってマジですか?』

インデックス「『屍食教典儀』があるから、まぁそんなに食べ物に関しての嫌悪感はないのかも。実際に”そういう”文化がある場所もあるしね」

佐天『うっわー……聞きたいような聞きたくないような』

インデックス「この間のパラリンピックに出た某選手がインタビューで答えてたんだけど、あるびのは寿命を延ばすって言い伝えがあるんだって」

佐天『なんでですか。現代の話で』

インデックス『そのせんしゅさんがあるびので、子供の頃に父親が目を離して親戚と二人っきりになったら、髪の毛を全部刈られたって」
(※実話です。選手ご自身がインタビューで答えていました)

佐天『すいません。あたしのメンタルが壊れそうなので次やってもらえます?何かこう、うん!なんていいますかね!』

インデックス「話振ったのはそっちなんだけどな……」

佐天『ほいでは次の作品は――「うさぎドロッ○」!』

インデックス「あ、ギブアップするんだよ」

佐天『早っ!?読んでないのに!?』

インデックス「どことは言わないんだけどね、えっと、わたし達的に超たぶーな内容が含まれているから、うん。ちょっと読みたくないなぁって」

佐天『大体想像はつくんですが、ツッコんでもいいですか?』

インデックス「えいがばんも『誰だよテメー』みたいにオリキャラとかなぞだんすぶっこむしね!?ほんと、ほんと誰が止めなかったのかなぁって感じなんだよね!?」

佐天『なお企画の方から補足が入っておりまして、「あれ海外で作者が出禁になる国が出るかもbyステイル」とのことです。いやぁ、いくらなんでもそこまでは』

インデックス「かいがいでどれだけ販売されてるのか分からないけど、最終巻だけ発売されないとかありそう……!」

佐天『以上、魂の叫びでした。えー、どうします?意外と耐えられなかった感じになっちゃいますけど』

インデックス『お仕事と娯楽は別なんだからね!?なんで好きで読んでるのに苦行でしかない内容を見なきゃいけない訳!?」

佐天『「べ、別にあんたるなんかじゃないんだからね」?』

インデックス「うるさいんだよ!なんでもかんでもつんでれっぽく言えば受けると思わないことだよ!いつか廃れるんだからねっ!」

佐天『もうなってます。ツンデレ=ギャグって風潮がそこそこ』

インデックス「あの、ぎぶした身だと言い訳にしかなんないんだけど、『あ、これ無理だ』って話だからね?お仕事だったら別だってきちんと分かってるよね?」

佐天『それ言いだしたらダメ映画マニアが死んでしまいます!彼ら彼女らは大切な人生の時間を棒に振って苦行をしているんですよ!?』

インデックス「それこそわたしからは『悔い改めなよ?』以外のコメントはないんだけどな……!」

佐天『じゃあ他にもどうします?悪鬼装甲村○でもします?』

インデックス「主旨が行方不明になってるよね?わたしの精神に対して圧を加えに来てないかな?」

佐天『あとなろ○系だったら「将棋だな」を筆頭に、読めば読むほど心がヤスリにかけられていく作品がエントリーしてますけど?』

インデックス「だから主旨違うでしょーって言ってるでしょう!?わたしのメンタルにダメージを与える企画じゃなかったよね!?」

佐天『京極夏○シリーズもまぁ結構グロいですが、人によっては「死人キタアァァァァァァァァァァッ!」と大喜びする人もいないでもなく』

インデックス「病んでるよね?十三日の金曜○とおなじ楽しみ方してるんだよね?」

佐天『「殺し屋イ○」とか「DD○」も……うーん難しいですよねぇ。どれがアタリなのか難しいです』

インデックス「……ねぇ、そろそろ帰っていいかな?ここに来てからずっと後悔しかしてないし、かえってとうまをカブーってする用事を思い出したんだよ」

佐天『まーまージャストアミニッツ!』

インデックス「『ジャスト・ア・モーメント(ちょっと待って)』だよ?『ジャスト一分だ』っだと異能ばとるなるよね?」

佐天『最後なのでソフトなヤツです!ただちょっと年齢制限があるのですから!』

インデックス「みせいねんに……まぁ今更だけども。てゆうか今まできた刺客が全部年齢制限なしっていうのもどうかと思わなくもないけど」

佐天『最後ですんで!どうぞプリーズ!』

インデックス「まぁ読むけどさ。えーっと綺麗で可愛い絵柄……なん、だよ?」

佐天『疑問系ですか?』

インデックス「いや、あのね?たぶんわたしの気のせいだ思うんだよ、思うんだけど。この表紙の白くてしましまの人って、どこかで見覚えがあるような……?」

佐天『他人のそら似じゃないですかね?ただ名前と能力と癖(へき)が一致している他人です』

インデックス「癖(へき)は決めつけないであげて!?何かもうこの薄さと一緒にうつってるたんぱつっぽい女の子で大体中身がよめたんだからねっ!?」

佐天『ほう、つまり?』

インデックス「ぎぶなんだよ!何が悲しくてしりあいが登場している薄い本を読まなきゃなんないのかなぁっ!?」
(※なかじまゆ○先生の薄い本)

佐天『中身を読みもしないでなんてことを!?オカルト的な論文かもしれないじゃないですか!』

インデックス「だったらかばーを萌え絵にする必要性が分からないんだよ。いやまぁアタマがアレな魔術師の中には、一人か二人ぐらいいそうだけど。レッなんとかさんとか」

佐天『英語タイトルばかりが並ぶ本棚に、一つだけ広辞○入れて笑いを取りそうですよね。「どう見てもこれ怪しいだろ」的な』

インデックス「こ、これで勝ったと思わないことだよ!こ、今回はわたしの良心が邪魔したんであって、お仕事だったら渋々読んでたんだからねっ!?」

佐天『仕事で薄い本とうさぎドロッ○読む人います?メロンブック○関係者ぐらいですかねー』

インデックス「……なんだろうな、こう負けは負けなんだけど悔しくはないっていうか……」

佐天『ともあれ前半戦はこれでおしまいですね。ありがとうございましたー』

インデックス「あぁうんお疲れなん――え?前半戦?」

佐天『あれ連絡受けてませんか?これから「鬱グロ映画をどこまで耐えられるか!?」って検証が予定されてますけど?』

インデックス「オウチ帰してよぉ!?もうなんかお腹一杯だし、びじゅある的にもより厳しいえいがはイヤなんだよ!?」

絹旗『――超大丈夫です!私が自信を持ってオススメしたい「吐きそうになる映画」を厳選しましたから!』

インデックス「そういうことだよ!?こっちの都合も考えずに押しつけるのって良くないんだからねっ!?」

佐天『ハラスメントの一種ですよね。「推しハラ」?』


-終-
(※マンガに関してのエログロ耐性は強そうですが、恐らく内容が重いものには弱そう。ご応募ありがとうございました)



――とある通学路 朝

上条「それで知り合いの祓い屋が言ってたんだよ――『東京Babylo○のせいで仕事がしにくくなった』って」

吹寄「うん、ニュースソースがまずおかしい。そしてちょっと何言ってるのか分からない」

姫神「クラシカルスタイルから変ったよね。山伏っぽいのがザコで。顔面偏差値に比例して強くなるっていう」

上条「いやマジでそうらしいんだよ。クラシカルタイプの格好したら、逆に怪しまれるんだって」
(※実話。東北某所の霊山で宿坊やってる験者さんから聞いた話)

姫神「本人からすれば正装なのにね――と」 コツン

佐天「あだっ!?」

姫神「ごめんなさい。大丈夫?」

佐天「あーいえいえとんでもない!こちらこそ前方不注意でした――ってあれ?」

姫神「わたしたち――」

佐天「――入れ替わって――」

姫神・佐天「――ない!」

上条「ないのかよ!じゃあ普通じゃねぇか!そのままってことだろ!?」

初春「息を合わせたようにボケる二人とツッコミ一人。怖いですよね、ねぇ御坂さん?」

御坂「――両手に華だなんていいご身分だなゴラアァァッ!!!?」

初春「逃げてください一昔前の主人公っぽい方!?御坂さんの怒りが世界を焼く前に!」

上条「オイオイ、どこにいんだよクラシカルタイプのテンプレ主人公って?今時異能キャンセルだなんて珍しくもない能力のな!」

吹寄「悲しい……!何言ってるのかちょっと分からないけど胸に来るわ!」

御坂「――へー?『平均以下のバストサイズは胸に来ないつまり黙ってろコラ』ってこと?」

初春「正気に戻れ御坂、なっ?プーチ×よりも酷い難癖つけてますよ?」

上条「あ、おはようございますビリビリヒさん。今日はいい天気ですね!」

御坂「ん、あぁまぁそうよね!梅雨の走りだけど今日は晴れそうよね!」

上条「そうですね!では急いでるので失礼しますね!さようなら!」

御坂「あっはい、そうですね……?」

上条「フィギュアの二人同時発売で比べられないといいよな――バス○サイズ」 ボソッ
(※とあるTの御坂&食蜂フィギュア発売)

御坂「やっかましいわゴラアァァァァァァァッ!?こちとらDNAに全振りしとんじゃい!」

初春「希望的観測が過ぎます」

……

上条「――大丈夫か二人とも!?怪我はないか!?」

吹寄「貴様の頭がチリチリアフロになってる以外は、まぁ平気ね。てかなんでドリ○のコント?」

上条「シーンが変ったら元戻るから大丈夫だ!それより姫神はどうだ?おっぱ×縮んでないか!?」

吹寄「呪いか。人によっては嬉しがるわ、確か南米の人」
(※「小さい方が踊るとき見苦しくない」と人気らしい)

姫神「……」

上条「姫、神……?」

姫神「――うん。そういうのはいいからさっきの祓い屋さんの話を聞きたい」

上条「お、おぅ?いいけど姫神、どうした?急に?」

吹寄「キャラ変して……は、ないわよね?淡々とした喋りは健在だし」

姫神「つまりどういうことだってばよ?」

吹寄「違うわね!?ちょっと面白くなってる!」

姫神「いやフツーフツー?私はフツーな女?ビリーブミー」

上条「テンションがローに入ったままなのに何か違和感あんな!?こなんなんだったっけ!?」

姫神「それよりもさっきのオカルト話を聞きたい。プリーズ?」

上条「あ、あぁそんなに大したこっちゃないけど……まぁ某マンガの影響で陰陽師が流行ったそうなんだよ」
(※以下全て実話です。代々本業で験者、副業で宿坊やっている家から取材したときに聞いた話)

姫神「年代的には……私たちが生まれる前だから結構前じゃ。最近リバイバルしてるけど」

上条「その作品の中でこう超絶美形たちがパリコ○のような衣装着てバトルしてたり、逆にこう昔の修験者?っぽいオッサン達がザコだったりパチモンだったり」

吹寄「え、でもそれって別に?

上条「まぁそれ自体は大なり小なり今までもあったんだけど……」

姫神「ど?」

上条「そのマンガが大ヒットした結果、『クソザッコ=昔の格好』、『つよつよハンサム=カジュアルな衣装』で固定され、正装を着たら逆に胡散臭いと言われることに……ッ!!!」
(※『もしかして;エライ風評被害』)

吹寄「あー……」

上条「前からカタギの格好ではなかったのに、より酷い指の差され方をしていると。そしてアレがアレだからわざとアレしたんじゃねぇか的な」

吹寄「うん、それはやめましょう?面倒になるからやめましょう?具体的には言えないけど、だって信仰の自由なのだから」

姫神「『カミジョー。うしろうしろー』」

上条「くっ!そんな見事なフリをされたら俺は応えざるを得ない!流石は軍師吹寄だぜ!」

吹寄「コンビプレイで全責任を私に!?あと軍師はやめて!軍師()なんでしょ!?」

姫神「問題。とある時代小説を読んでいたら突然吹いた。さて。一体何故でしょうか?」

吹寄「何の番組!?突然クイズって!?」

上条「衆道が意外に多かった?」

吹寄「いいじゃない別に。男子同士の友情ってあったっていいと思うわ!」

姫神「ぶー。不正解。正解は『”直江大○”って単語だけでもう面白くなってしまった』。です」

吹寄「第二の風評被害がここに!?でも対象が対象だからそこまで拡大はしないわね!よかったわ!」

吹寄「っておかしいでしょどう見ても!?姫神さんはここまで面白ボケキャラじゃなかったわよねぇ!?」

上条「――気をつけろ!敵の魔術師の攻撃だ!」

吹寄「なんで?なんで姫神さんを面白くする攻撃ってある?」

姫神「ふっ。気づかれてしまった。ならば選ぶが良い――」

姫神「……」

吹寄「……なに?」

姫神「どんな世界観にするかで迷っている。最初のネタ振りを継いで東京Babylo○にするか。それともブギーポッ○にするか」

上条「ふー、ビックリした。ちょっとおかしいなと思ったが、やっぱり俺の姫神さんじゃねぇか」

姫神「上条君のではない。姫神秋沙です☆ミ」 横ピース

吹寄「ローテンションのまま妙なキャラになってる……っ!?」

姫神「それでその祓い屋の人とお話しするのにはどれだけ課金すれば?」

吹寄「グイグイ来る!姫神さんがグイグイ来るわね!」

上条「これじゃまるでどっかの可愛いけどあんま頭が可哀想な子と一緒――まさか!?」

……

御坂「――それでね、今度は小説をね?」

初春「御坂さんそれ以上はいけません。『俺たちのラノベの方にまで来ないで!マンガの人はマンカだけでやって!』と泣いている方がいるかと」

御坂「ちょっと喉渇いたかなー。あ、どっか寄っていこうっか?オゴるわよ?」

初春「そうですねぇ。今日は非番ですし、どうします佐天さん?」

佐天「あ、いいですなー。でもゴチになるのは悪いんでワリカンで」

御坂・初春「……」

佐天「な、なに?」

御坂「いやなんかちょっと違和感が……『あざっすゴチになります!高いファミレス行きましょうダッシュで!』っていつもだったら言うのに……?」

初春「ぽんぽん痛いんですか!?カエル先生の所行って注射打ってもらいましょうよ!」

佐天「友人達のあたしの見る目がピーキー過ぎる。人を珍獣みたいに」

御坂「え?『柵中の合体事故』って二つ名あったわよね?」

初春「満月の日に悪魔合体させたのが悪かったんでしょうね。だからあれだけセーブはしておけと」

佐天「何の話ですか。行くんだったら行きましょうよ」

御坂「あぁうん、そうだけど」

白井「おっねっえっサマアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 ヒュンッ

御坂「コラ抱きつくんじゃない!離れなさいよ!」

白井「そんな!?わたくしの傷心を癒すのはお姉様しか!」

初春「何かあったんですか?大凶でも引きました?」

白井「ローゼマイ○たんが突然爆乳に!」

御坂「仕様だわー。イラスト化されて違和感がない訳ではないけど、予定路線だわー」

白井「と、言う訳でウスイムネスキーの希望はもうお姉様ぐらいしか……!」

御坂「はっ倒すぞこのバカ?戦争すっか、あぁ?」

白井「何を仰いますの!?ニッチな需要があるのは当然ですわ!」

御坂「ニッチ言うなや。あと、離れなさいよ」

白井「イヤで――あら?」 ペリッ

佐天「ダメですよー白井さん。御坂さんが嫌がってるじゃないですか、めっ」

御坂「ま、またなんか意外な行動を?」

初春「正しいは正しいんですが、何かこう不安なんですよね」

白井「いいえ!わたくしはお姉様を――」

佐天「えぇまぁ白井さんが御坂さんを好きなのは理解していますし、そこはお二人の関係ですのであたしが口を挟むのは間違っていると思うんですよね」

佐天「ただお二人の関係ではなく、御坂さんと白井さんの共通の友人として言いたいんですが、構いませんか?」

白井「え、えぇまぁ……何をですの?」

佐天「ありがとうございます。白井さんが御坂さんへ惚れ込んでいらっしゃるのは分かりますし、まぁそのお気持ちを

白井「当然ですわ!いつもわたくしはお姉様のことを!」

佐天「仮の話ですが、男性が女性へ接触を計るとします。片方は片方に気があると公言し、もう片方は違うと言う。これ、問題ですよね?」

白井「ま、まぁ……」

佐天「いえそれが悪いことではないと思うんですよ?あたしは白井さんを応援しますし、お二人がどのような関係になっても偏見なくお友達だって胸を張って言います」

佐天「でもそれと周囲の目が同じだとは限りませんよね?むしろ御坂さんはお立場上厳しい視線を向けられがちなのも事実です」

佐天「あまりベタベタされると御坂さんの評判そのものを落としますよ?白井さんにはそんな気がないと分かってますけど、わざとやってるなんて陰口も叩かれませんし?」

初春「やめてあげてください佐天さん!?これ以上HENTAIを正論で殴ったら死んでしまいますよ!?」

御坂「ナイスよ佐天さん!VIS○カードで数万円分ぐらいプレゼントしたいわ!」

佐天「そんなことないですよ?あたしは白井さんの名誉も守りたいですし、お友達として当然のことを」

白井「――あなた、ニセモノですわね!?モノホンの佐天さんだったら『今更手遅れっすよwwwwwwwww』って草生やすに決まってますわ!」

初春「いやまぁ、確かにちょっと落ち着きすぎてる上、ド正論で殴ってくるのはらしくないと思いますが……ですよね?」

御坂「え?佐天さんは前からずっとこんな感じだったじゃない。やだ、何言ってんのよ初春さん!」

初春「記憶の改竄が早すぎません?確かにこっちのマジレスな佐天さんの方がいいっちゃいいですけど」

白井「――あ、あんなところにイエティが……ッ!!!」

佐天「いませんよ?アメリカ北部からカナダにかけて出る存在ですから学園都市には恐らく」

御坂「『――あ、もしもし?あたしあたし!大変なの!このまま放置したかったんだけど命に関わるみたい!』」

初春「アイデンティティの確認の仕方が雑じゃありません?」

……

佐天「えっと……ご迷惑をおかけしました!」

姫神「よく分からないけど。お気になさらず?」

上条「――危ないところだったな!パワーキャラに転じた姫神もそれはそれで面白かったが!」

初春「……佐天さんがパワーキャラ……いわれてみればその場のノリとテンションで全部乗り切ろうとしますよね。どっかの市長のように」

佐天「えっとサーセンwwwww?」

初春「そういうとこですよ?」

姫神「自分の中には可能性があると分かった。もっとボケに頑張る」

吹寄「喉がやられるからやめて。主に私か上条の」

白井「佐天さん……わたくしとお姉様の仲についてですけれど」

佐天「愛があれば何だっていいですよねっ!」 グッ

白井「帰ってきましたのね……!」

御坂「ちょっとだけ、前のガチ過ぎる佐天さんの方が良かったような……」


-終-
(※マジレスの悪魔とグイグイ来る子、でもそんなに違和感がない訳でもないような……。ご応募ありがとうございました)

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