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Clock(trial)

”第一回学園都市大プレゼン大会!〜全ての学園生へ送るエール〜”



――プレゼン会場

佐天「『長かったやっつけ企画ももう残すところあとラス1、ってゆうかプレゼンターも学園生も等しく損をするこの企画――』」

佐天「『――白い人?に限っては別枠で衝突実験でよく使われる名前がとっさに出て来ないダミー人形と運命を辿り!』」

佐天「『そしてスポンサー()をイジっている間にも原作では予想以上にはっちゃける始末でもうどうしよう!』」

佐天「『”もうこの企画止めない?あと一個ぐらい気づかなかったフリしても?”と、誘惑に駆られましたが!なんとか踏ん張りましたっ!』」

佐天「『某統括理事長はモンペアを拗らせて犯行へ及んだり、かと思えば藤○のような鋭いシュートを決めてみたりと芸が細かく!』」

上条「忘れてやれよ!○春(ガンバ大阪)の華麗に流し込むシュートはもう忘れてやりなさいよ!」

佐天「『なお、あたしの弟のメル友曰く、”実は子供時代にメイドへ手を出してデキちゃった(・ω<)テヘペロ”逸話もあるらしく……ッ!』」
(※っていうサブカル本を読んだことがあります。マルクスか)

上条「キミそれあれだからな?全部ぶち壊しになっちまうから絶対に言うなよ?あっちでそれ言ったら本格的に台無しになんだから言うなよっ!?」

上条「何かもう俺も『うん、知ってた』的な暴露を今更ながらに聞いたような気もするが!」

上条「てかもう完全に動機も手段もフワッフワしてんな!もうどっからツッコんでいいのか分からねぇよ!広がりすぎだろこれ!」

佐天「『はーい、ファイナルプレゼンターの方興奮しないで下さい。あたしも上条さんに殴りかかっていいのか、ありがとう言わなきゃいけないのか迷ってるところですから』」
x
佐天「『というか全ての根幹である魔術と科学が最近出会ってませんからね。会話もしてませんし、倦怠期かっつーの』」

上条「なんだろうなー……うん、よしっ!それはそれ、これはこれっ!頑張って生きよう!」

佐天「『そんな感じで各方面均等にダメージが入っておりますが、まぁ華麗にスルーとして!最後!オオトリ!ラスいちプレゼンターをお呼びしたいと思ぉーーーーいっますっ!』」

上条「よっ、待ってました!」

佐天「『天下無敵のレベル0!謎の人脈と女運だけはレベル5以上!明らかにキャラ設定でポイント割り振り間違ってんぞ!』」

上条「ねぇ君ちょっと言いすぎじゃないかな?もっとこう、うんプレゼンターさんにも敬意は持とう?上っ面だけでいいからさ?」

佐天「『守備範囲は一桁(御坂妹)から人妻(フレイア&)ミナまで幅広く!その技の多彩さは烈海○の如し!』」

上条「悪意だよね?その人こないだ退場させられた人だよね?噛ませ犬より酷い方法でさ?」

佐天「『学園都市が生んだ暴れジャバウォェォォォォォォォォォォォォォォォォォォッック!彼に勝てる相手は今んトコいないらしいです!』」

上条「知ってる。その怪物って性癖がアレでアレな上に数学者だったガチのアレな人の物語だよね?不思議な国の」

佐天「『かっみじょーーーとーーーーま選手の入場ですっ!!!』」

上条「まぁ居るけどなさっきから!だってボケしか壇上に立ってなくて話が進まないから!」

上条「つーかビリビリさんは?つい今までいたような?」

佐天「前回のA.A.A.のダメージが抜けきってないらしく、今楽屋で瞑想中です」

上条「うん、ダメージが抜けきってないのに瞑想してどうにかなんの?ゴーレ○なの?瞑想するとHP回復すんのか、あ?」

佐天「『――はいっ、そんな上条さんですが今日は一体どんなプレゼンでいらっしゃったのでしょうかっ!?』」

上条「流し方が不自然過ぎてハンパねぇ」

佐天「あ、いえ最後の最後がフツーなので、せめてテンションぐらいは上げようかと」

上条「何でも素直に言やぁいいっつーもんでもねぇぞ」

佐天「どーせアレでしょ?料理作ってフラグの立てるとか、ナデポしてフラグ立てるとか、そげぶしてフラグ立てるっていうレクチャーなんですよね?」

上条「なぁ佐天さん、君もしかして俺の事嫌いなのかな?前から薄々感づいてはいたんだけどさ、大覇星祭ん時にも迷ってたよね?」

佐天「では違うと?」

上条「そりゃ勿論。割と真面目だよ――つーか他のプレゼンターだって基本大真面目だったわ!ただマトモじゃなかっただけで!」

佐天「充分に致命傷だと思うんですが……」

上条「……俺もさ、色々考えたんだよ。学園都市に来て結構経つけど、愛着はそこそこない訳でもないかな、って思うときがある可能性はゼロじゃないんだよ!」

佐天「ほぼゼロですよね?」

上条「ただ!この学園はトラブルの頻度が多すぎるっ!こちとら学生だっつーのに何度人生ピンチに陥ったことか!」

佐天「そこは同意です。学生=能力者なんでハメ外してるって感じですかね」

上条「だから俺はまだ見ぬ後輩、そして理不尽なトラブルで悩む全ての学園生へ教えたい――」

上条「――『学園都市の歩き方2017』を、だ……ッ!!!」

佐天「一気呵成に胡散臭くなりました。そういう雑誌ありましたね」

上条「まぁ待ってくれ。俺が言うのもなんなんだが、こう見えてフランス内乱・イギリスクーデター未遂・第三次世界大戦中のロシア」

上条「他にもバゲージやハワイで生き残ってきた俺が!そう、サバイバルの達人である俺の経験から教えたいと思う!」

佐天「やー……まぁ仮に今仰ったお話が事実だとしても、それ全部、学園都市”外”ですよね?役立て用がなくないですか?」」

上条「大丈夫!俺が歩んできた道を歩けば取り敢えずは死なない!まっ、留年はするかもだけどさ!」

佐天「社会的に死にます。全否定するつもりはありませんが、クラスメイトが先輩になったらあたしは引きこもる自信があります」

御坂「――あ、うん、いいんじゃない、かな?別にホラ、一年ぐらい、ねぇ?」

御坂「これからの長い長い人生でさ?一年二年ぐらいの回り道はあったってイイの思うのよ、うんうん」

御坂「っていうかさ、こうそういった経験が!同級生になれば!あたしが勉強教えてあげられるしっ!」

佐天「このアマ自分の高校生活充実させるためだけにとんでもないこと言い出しましたよ。騙されないで上条さん!」

上条「だ、だよねっ!人生80年の中でたった一年ぐらいどうってことないよなっ!?」

佐天「はいそこ流されないで。多分次の次の巻ぐらいで女体化した元ラスボスが超権力使って進級させると思いますんで」

佐天「あと上条さんは成績以前に出席率の問題がネックっぽいので、相当ムリをしないとアウツ!だと思います」

上条「まぁそれに関してはもう諦めてる。もう一生一学生でもいいと思ってるぐらいだ!」

佐天「それ完全に円環の理に囚われた光の戦士の発想ですよね?」

上条「だが――俺のためじゃない。俺の後に続く、第二第三のツンツン頭には勉強してほしいんだよ!俺みたいになってほしくは!」

佐天「割と本気で言いますが、上条さんポジになりたいのは=読者数なので、確実に10万は越えると思います」

上条「まぁアレだっ!学園都市で起きる様々な厄介毎を乗り切ってきた俺に死角は無いってことだよ!」

佐天「いえですから、最初の話へ戻りますが留年しかかってる時点で残機減ってます。ピンチです」

上条「君にだって心当たりはある筈だよ!何故ならば誘拐(未遂含めて)三回でなお更新中の君にもな!」

上条「てかもう君ご両親へ報告したら『明日朝一で帰ってきなさい』って言われる事案だからな!なんかスルーされてっけども!」

佐天「ま、まぁそこは見ない方向でお願いします!」

御坂「大丈夫!佐天さんはあたしが守るわっ!」

上条「いやぁ御坂さんそれはどうかなぁ、つーかどうだろうなぁ」

御坂「何よ、はっきり言いなさいよ」

上条「よく子供がクラス上がって悪い友達作っちゃって影響を受けて巻き込んでる感が……」

御坂「友情!プライスレス!」

佐天「否定はしませんけども、そこはせめて『巻き込む気はない』ぐらいは言って下さい」

上条「だがしかしそんな君も対処法さえ知っていればあら不思議!どんなトラブルだって容易にスルーできるのさ!さっ!」

佐天「必死ですね。まぁ興味はありますけど」

上条「まぁ既に再現Vがあるから、こまずは見てから言って貰おうか!」

佐天「もう完全にネタ振りにしか思えないんですが――『あ、はい。動画いけますか?』」

上条「『はい、行ってみよう!』」



――CASE01 「入学」

小萌『今日から皆さんは先生のクラスで仲良くするのですよ。いいですかー、決してイジメとかケンカしから、めっ!ですから――』

金髪グラサン『――なぁなぁ、あの先生ってマジで成人してるかにゃー?』

上条『どうだうろなぁ?学園都市なんだから飛び級ぐらい当たり前だっつー感じもするしさ』

金髪グラサン『だにゃー。えっと――』

上条『上条、上条当麻だよ。よろしく』

金髪グラサン『上条――あ、じゃあさ、カミやんって呼んでいいかにゃー?』

上条『上条”くん”で』

金髪グラサン『え?』

上条『”くん”で』

金髪グラサン『あっはい、上条くん』

上条「――はい、っという訳で!ここからは解説を加えつつ説明したいと思います!」

上条「まずは変なお友達を作らない!特に金髪グラサンは絶えずトラブルを持ち込まれる可能性が高いですよ!」

上条「あと念のために青髪ピアスもスルーしましょう!実は友達だと思っていたら裏切られて落ち込む可能性があります!」

佐天「飛ばしすぎです上条さん。敬遠しようとしてデッドボールをぶち当てに行っています」

御坂「なんだろ……うん、顔は笑ってんのに全身で泣いてるようなオーラが……なんだろう、これ」

上条「まっ!結論から言えばトラブルに巻き込まれないためには友達を作るな!クラスで孤立すればいいじゃない!」

佐天「ですからそれ当たってますよ。健康のためには死んでもいいと言ってるのと同じレベルで」

御坂「……わかる!分かるわっ!」

佐天「おぉっとボッチ系の御坂さんが仲間になりたそうにこっちを見ていたっ!?」

上条「人間強度が落ちるって、あるよな?」

佐天「踏みとどまって下さい上条さん!確かにその人もリアルロ×からロ×ババアまで守備範囲の広い方ですが、そっちに行ったら帰って来られませんよっ!」

上条「いいかい学園生のみんなっ!友達が居ないのは寂しいことなんかじゃない、むしろ強さなんだ……ッ!」

佐天「すいません。本格的に主旨違っちゃって着てるんで、お話戻して貰ってもいいですかね?」

上条「じゃあケースその2!帰宅編だ!」



――CASE02 「帰宅」

ガチャッ

上条『たっだいまー……って誰も居ないんだけど』

???『……た』

上条『……ん?ベランダの方に白いのが……?』 ガラッ

インデックス『おなかが……すいたんだ、よ……』

上条『――はい、もしもし?アンチスキルですか、えっとウチのベランダに女の子がですね』

インデックス『』

上条『脱水症状……水飲まして、はい、分かりました。救急車ですね、お待ちしておりますー』

ピーポーピーポーピーポーピーポー

上条「――アァイッ!完璧な対応だなっ!」

佐天「まぁ……はい、そう、ですね?」

御坂「科学と何かが交差する寸前でニアミスして遠ざかっていったような……あ、うんこれ、アレだわ」

御坂「車に乗ってたら救急車のピーポー音が段々近付いてきて、『あ、もうすぐ見えるな』って思った瞬間遠ざかっていく的な」

佐天「また微妙に的確なよーな、全然違うよーな例えですよね……」

上条「何かあったら即・警備員のお世話になりましょう!多少能力が高くっても自分で解決しないこと!」 チラッ

御坂「あれ?今こっち見なかった?」

上条「次行くぞ、次!サクサク進めないとねっ!」

佐天「もうなんかヤケになってませんか?」



――CASE03 「放課後」

上条『奨学金も下りたし、たまには贅沢したいよなー』

上条『牛丼も捨てがたいし、ホモ弁も悪くはないか。ファミレスってのもいいなー』

上条『どーれーにーしーよー――』

チンピラA『なーなーお前ちょっと付き合えって、よぉ?』

御坂『えー、困りますー。やめてくださいー』

チンピラB『いいじゃんか、どっか遊びに行こうぜー?』

上条『――うーかーなー……よし、決めたっ!』

上条『よし!やっぱり帰って自炊しよう!』

御坂・チンピラA・B『『『……あれっ?』』』

上条「――見たかっ!俺のこの完璧なまでのスルー力を!」

佐天「すいません上条さん。一人ラーメン屋ならまぁ普通ですが、お一人様ファミレスはハードルが高すぎます」

御坂「ツッコむところ違うわよ!あと別に一人ファミレスなんてよくあるでしょ!?」

上条・佐天「「えっ?」」

御坂「えっ?」

上条「あ、あぁまぁそれはさておき!どうだい、ここまで徹底すればどんなトラプルにも出会わないぜ!」

佐天「ま、まぁそれはさておき!ですがあたしの中での好感度がガリガリ減っているんですが!」

御坂「……あれ?なんで二人して視線合わせてくれないの?フツーに行く、わよね?おかしなことじゃないわよね?」

御坂「黒子に話したら『え、えぇっフツーですわねっ!それはもう誰でもよくあることですのよっ!』って言ってくれたし!」

御坂「その後も『黒子で宜しければいつでもお誘い下さいましねっ!えぇお姉様のためなら寮監以外は吹っ飛ばしてみせますわ!』って!」

上条「薄々感づいてるじゃねぇか。心当たりあんだろ」

佐天「同時に今の白井さんは脳波がクリーンな時のでしたね。たまによく振り切れるんですが」

御坂「てかアンタねぇ!恥ずかしくないワケ!?目の前で女の子がチンピラにからまれるのに見ないフリして!」

上条「……なぁ、ビリビリ。思い出してほしい、是非に思い出してほしい」

御坂「……何よ」

上条「あんまよく憶えてはないんだが、以前俺もある女の子を助けたらしいんだよ。よくは憶えてないんだけどもだ」

上条「からんでいるチンピラの間へ割って入ってとめた、筈なんだ」

佐天「良い事じゃないですか。アンチスキルへ連絡するのがベストでしょうけどね」

上条「そしたらさ、なんかチンピラと一緒くたにビリビリって……」

佐天「……うわぁ」

御坂「ちょっと待って引かないで!それには深い訳があって!」

上条「お前俺の右手が無かったら今頃アフロだぞ!古式ゆかしいドリ○じゃねぇんだからさ!」

佐天「ノーダメージですよね?それ場面転換したら元に戻ってますよね?」

上条「俺がさ、他の学園生へ言いたいのはだ。何も人助けをするなってことじゃない!」

上条「ただ良かれと思って起こした行動が!結果的に自分の首を絞めたり迷惑かけるって話もあるんだよ!」

佐天「あぁまぁあるっちゃあるかもですね」

上条「だよなっ?女の子達がお風呂に入るからって俺が外出したと思ったら、帰宅した瞬間にラッキースケベってことなんだよ!」

佐天「マッハで説得力が失せました。それ帰る前にピンポン鳴らすかケータイかければいいじゃないですか」

御坂「――へぇ?その話、ちょろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっと興味出てきたわっ」 ビリッ

上条「おっとまだ途中だぜビリビリ!せめてマハジオン○はプレゼンが終ってからにして貰おうか!」

佐天「問題を先延ばしにしてるだけで、基本的に解決はしてませんからね?」



――CASE04 「ファミレス」

上条『やっぱ今日は外食したい気分だなー。意味はないけどなー』

上条『あ、ファミレスでサバ缶フェアが!……サバ缶?正気かこのファミレス』

上条『どんなメニューか興味はあんな。どら、ちょっくら店内見て』 カランコロンッ

金髪『――さぁっ!今日はあたしのオゴリな訳だからドンドン頼んじゃっ――』

上条『……』 カランコロンッ

上条『あー……っと、うん、アレだ。マックで食おう』

上条「――オォイッ!どうですかっ皆さんっ!この危険回避能力を!」

佐天「上条さん、これたまーにいるコミュ障の人です。コンビニに人多いからって敬遠する感じの」

御坂「ホラッ!一人ファミレスの人いるじゃない!」

佐天「いえまぁいるはいるでしょうけども、御坂さんはもっとご自分のイメージを大事にして下さい」

上条「分かったかな学園生達よ!気軽にファミレス行こうとしないで自炊をしろ、自炊を!」

上条「そうすりゃトラブルは避けられるわ、異世界へ行ったら即・フラグ立てられるわで良い事づくしだ・ゾ☆」

佐天「悪意があります。後半特に自虐を装ったキッツイ悪意が見え隠れしていますよ」

御坂「てゆうか異世界行ってる時点でこの企画の主旨とは違うわよね」

上条「備えあれば憂いなし!っていうか異世界行ったら諦めろっ!」

佐天「諦めろて。どんだけ投げっぱな対応なんですか、てかそれだけと男子だけのアドバイスですし」

御坂「最近はね、こう、乙女系でも結構異世界転生があってね。悪役令嬢に生まれ変わるのがあたし的にはイイ感じでさ」

佐天「その情報要りますか?確かに土ボコと農作業でフラグを立てていく姿勢、誰かに似てるとか言うべきかもしれませんが」

上条「おっとそれ以上はやめて貰いたいなっ!折角珍しく俺のターンになってんだから今はさっ!」

佐天「言うほどイニシアティブ握ってるようには見えないんですけど……まだ、あるんですか?」

佐天「これ以上やっても参考にならないどころか、別の意味で厳しいです」

上条「まだまだ行くぜデッドゾーーーーン()ッ!」
(※ラストブロング○)



――CASE05 「ちっぱいさま」

食蜂(小)『うぅ、こんな水没アトラクションなんて潜れはしないわわよぉ』

上条『お嬢さん、ちょっと宜しいですか?』

食蜂(小)『……なによぉ、新手のナンパ?』

上条『あなたの・将来性を見込んで結婚を前提に付き合って・下さいっ!』

食蜂(小)『えー、急に言われてもぉ。困るってゆうかぁ』

上条『お願いしますっ!そこ・を・なんとか!』

食蜂(小)『しょうがないわねぇ。どうしてもっていうんだったら』

上条『どうしても!』

食蜂(小)『仕方がないんだ・ゾ☆』

ナレーション【次回!とあるちっぱいさまの袋とじ(※18禁)!堂々公開未定!】

上条「…………うん?あっれー……?こんなV撮った記憶が……?」

御坂「異議あり!映像に捏造が加えられている疑いがありますっ!」

佐天「明らかに荒い編集でツギハギだらけの映像には違和感しか覚えませんでしたが……まぁ」

佐天「『この人だったら金髪ロ×にノリで求婚しそう?』って意味では、それなりの説得力があるような?」

上条「やめろ。俺を×リ認定するんじゃない!ロ×とノリで韻を踏んで上手い事言った!みたいな顔するなよ!」

佐天「というか今の動画から何を学べと言うんでしょうかペ×条さん?」

上条「そうだねー、これはやはり反面教師的な意味があってだね」

上条「時として未来のたゆんたゆんにフラグを立てるためには、好き嫌いをしちゃ駄目だよ!的な寓意が含まれていると俺は思うかな、うん」

佐天「人として最低のこと言ってるって分かってますか?」

上条「あと俺は上条さんだからね?そんな一生世間様から後ろ指刺されて生きていかなきゃいけないような苗字じゃ、ない」

御坂「……あたしにも勝機はあるの?」

佐天「ペ×条さんが真の意味であっちだったらゲームセットですし、光源氏的な意味でも厳しいんじゃないですかねぇ」

御坂「……そうか!A.A.A.を改造してアタッチメントを付け加えれば……!」

上条「合体変形は男のロマンだが、それを人体へ応用すべきじゃないとも思うんだな。少なくとも 俺は」

上条「そして言わせて貰えればだ!フルアーマーZ○が好きだと言うヤツも居れば、FAZ○の無意味なボディラインに惹かれるヤツだって居るんだ!」

佐天「上条さん、それ素人さんが見れば『色、塗り忘れたの(´・ω・`)?』としか見分けがつきません」

御坂「あたしにも正直何が何だか……?」

佐天「てか重装甲重武装MSを例えに出すのは遠回しなイヤミとしか」

上条「そう、だな。分かりやすく言えば――」

上条「……」

上条「――次へ行こう!過去は振り返らない前提で!」

御坂「投げたわね。説明面倒臭くなって投げたなっ!」

佐天「こうも頑なにたゆんたゆんを擁護するのを見ると、逆に疚しいところがあるんじゃねぇかって邪推するんですけどねー……」



――CASE06 「学園都市襲撃」

ヴェント『ヒャッハー!汚物は消毒よーーーっ!』

上条『……』

ヴェント『何よアンタ!何見てるんだ、アァッ!?』

上条『あのー……』

ヴェント『あ?』

上条『舌にゴミついてますよ?』

ヴェント『えっ?』

上条『いやですから舌。ほらなんか鎖っぽいのが』

ヴェント『……これは、あの』

上条『もしかして――イジメかっ!?そんなヒドいことを誰がっ!』

ヴェント『そうじゃなくてね』

上条『よくよく見ればふなっし○ファンが着てるような上から下まで黄色っぽい園児服着てるし!おい、何があったんだよ!?』

上条『そのケバくてダサくてキツい化粧も!誰がどう見たって強いられているじゃないか!なあっ!?』

ヴェント『……』

上条『おい何か言ってみろよ!俺がお前を虐めてる相手にガツンと言って来てやるから!正直に話してくれ!』

上条『お前をそこまで追い込んだ変態に!俺がそげぶしてくるから……ッ!!!』

ヴェント『……帰る』

上条「――どーよ!」 ドヤァ

佐天「すいません上条さん。キャラ設定並びにシチュ設計が極めて杜撰なんですけど」

佐天「この方は上条さん目当てにいらっしゃった訳で、他の方はむしろとばっちりですし」

御坂「てゆうか主旨が『危険をスルーする方法』だから、彼女を心配してるんじゃなくって事情知って追い込んでるってのがね、また……」

上条「まっ!全体的にはこんなもんかなっ!取り敢えず困ったらアンチスキルか風紀委員に相談だっ!」

御坂「確信持って言えるけど、アンタがそっちへ駆け込んだら『とある風紀委員の上条当麻』って物語が始まるだけだと思う。いやマジで」

佐天「暇人が書いたSSにありそう、ってうか絶対ありますよね」

上条「どうだい学園都市の皆っ!今までの事項をきちんと守っていればトラブルなんて無縁の存在だよっ!」

佐天「そりゃまぁまぁまぁまぁピンチとは無関係でいられるかもしれませんが、楽しい学園生活とはハローグッバイ確変突入ですよね?」

御坂「ボーナスタイムを外す以前にコイン投入すらスルーしちゃ、うん……どうなんだろ、これ」

上条「え?学生の本分ってのは学業じゃね?」

佐天「……えぇはいその質問には『そうですね、その通りですね』と答えるっきゃないんです、ないんですが――」

御坂「釈然としないなっ!つーかアンタも綺麗事言ってる割には留年しかかってるじゃないの!」

上条「分かってない、分かってないなぁビリビリさん。むしろ俺は埋没してある地雷を踏みまくったからこそ、他人様に有益なアドバイスできるってことでさ!」

上条「こう、言うじゃないか。『自分が苦しい思いをした人ほど、他人の痛みに理解できる』って!」

御坂「うん……良いこと言ってる筈なのに、なんで共感ができないんだろう……?」

佐天「全てにおいてレアケースであり、またとんでもないニッチな例を出されても、だと思いますよ」

上条「つーかオマらさっきからウッサいんだよ!人が折角プレゼンしてるってのに!俺がどんな思いでやってんのか分かるのか、あぁんっ!?」

御坂「そ、そんなにキツい言わなくたっていいじゃない……」

佐天「御坂さん騙されないで!ボケへのネタ振りですからこれ!」

上条「学園側のイベントで媚び売って内申上げようってつもりだったのに!こちとら留年がかかってんだぞ!?」

佐天「ほーら見て下さいよ。私欲100%じゃないですか」

御坂「今なんか『じゃダブればいいと思うよ!』って私の中のデビルミコトが囁いたわ」

佐天「多分それエンジェルミコトもステレオで囁いていると思いますよ?」

上条「てかこの企画だってどうよ!?一個も人の役になんかたってねぇじゃねぇかよ!」

上条「居るんだろスポンサー!新巻出てから大人しくなったけど、何か言ってみろよ!」

スポンサー『――問題など何も。全てのプランは順調だと言えよう』

上条「またそれだよっ!いつもそればっかりじゃねぇか!」

スポンサー『それとも――君達は私がバカだとでも思っているのかな?』

上条「えっ?」

佐天「えっ?」

御坂「えっ?」

初春(控え室)「えっ?」

絹旗(控え室)「えっ?」

会場全体「「「えっ?」」」

スポンサー『――待とう、そしてどういう意味か教えてくれるかな?なんなんだい、その示し合わせたかのような『えっ?』は?」

上条「いやあの、だって……なあぁっ!?」

佐天「言ってやってください。この人にはっきりと、えぇもう共通認識を」

スポンサー『なんだね』

上条「つーか前から思ってたんだけどさ、お前行き当たりばったり……じゃないのか?」

上条「余りにも不確定要素が多すぎて、取り敢えずハッタリ効かせるために『ふっ、プランに問題はない』つってるだけじゃねぇの……!?」

スポンサー『その驚かれた方には

佐天「んで、結局のところ本音はどうです?」

スポンサー『……てゆうか魔神ってなんだよ魔神って、一回世界が壊れてるしもうこれ以上のインパクトってないだろ!』

スポンサー『出てきた相手が悪魔って!チマチマとして微妙な悪事しかやってこれなかった相手と魔神比べたら、何をどうやったってインパクトが薄いさ!』

スポンサー『黒幕中の黒幕のフリをしているのに、素手の相手一人満足に……ッ!!!』

スポンサー『……』

佐天「スポンサーさん、長考入りました」

御坂「『――はい、学園生活を楽しくするプレゼン大会!どうでしたでしょうかっ!』」

上条「シメんのお前かい!?俺も司会やってたのに!?」

御坂「『あたしたちの頑張りで変えられることもありますし、それじゃないことだって当然あります!だってあたし達はどうやっても学生だから!』」

御坂「『でも無力感に負けないで下さい!諦めたらそれで終わりです!』」

御坂「『学園生活をよりよくするために頑張ったり頑張らなかったりして行きましょうっ!まぁ無理をしない程度でボチボチとっ!』」

佐天「『ありがとーございましたー』」

御坂「『――あと、あたしのA.A.A.に”カップ数”と落書きしやがった木原円周さんは速やかに自首してださい。多少罪は軽くなります!』」

上条「いやそれ『自虐ギャグかな?』ってフツーは思――」

バチイィンッ!!!

御坂「『ではまたどこかでっ!!!』」

上条「おいお前、人をアフロにさせといてスルーしてんじゃねぇぞ、あっ!?」

佐天「それで済んでる時点でもうおかしいです」


−終−

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