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Clock(trial)

レッサー「――ミッション!人気投票を妨害せよ!」

 
――

レッサー「――えぇまぁ色々と微妙な評価を受けているダイアクロ○、特に陸上機動戦艦グランドダイオ○のお値段が63,800円(税込み)ってのは衝撃だったと言えなくもないです」
(※以下、一部上司の発言を無断で引用してお届けします)

レッサー「ですが!マシンモードにロボモードへの完全変形を見せる上、搭載マシン6種べースファィタージオダイバーコズモローラーもしっかりついてこのお値段!」

レッサー「しかもメインブリッジは手動で司令シャトルとしても分離可能!スタッフの並々ならぬ努力の結晶と言っても過言ではないですし!」

レッサー「更に更に!グランドダイオン強化ユニット(別売り)を追加で装備させることにより、ダイオンはより一つ上のステージへと立てるのですな……!」

レッサー「ではまず強化ユニットA(6,600円・税込み)では第二主砲と複砲群のセット!これで火力を底上げしつつ多数の敵にも対応が可能となります!」

レッサー「続きましては強化ユニットB(6,660・円税込み)では地上母艦の基幹を担うカタパルトを増強!これによって火力だけでなくサポート面でも戦場の主役へと踊り出るでしょうな!」

レッサー「そして巨大メカだけが全てではあれませんね!一山幾らのザコロボットことヴァーサル○シリーズの無骨さもまた美しいと言えますな……!」

上条「説明が長いわー。てっきりまた不謹慎ネタぶっぱすると思ったけど予想以上にヲタ知識で引くわー」

上条「てか先週も高けぇなって思ったネタに次があったんだな!全乗っけで7万越えはちょっとどうかと……」

レッサー「いいですか上条さん?一日一杯コンビニコーヒーを飲んだとしましょう。あ、これは仮の話なんですけども」

上条「あったなぁ『一日一杯我慢商法』。結局『毎日喫茶店でコーヒー飲むかアホ』ってツッコミが入る」

レッサー「私的にはアイスコーヒーはローソ○、ホットコーヒーはファミ○が好みなんですけどどう思います?」

上条「我慢をした我慢を!?飲んでたら話のオチ変んだろ!?」

レッサー「いや安いですって!エロゲ×10本我慢すればほぼ買えるんですから!」

上条「いるか?『、それじゃエロゲ×買うのやめようかな……』って納得するやついるか?」

レッサー「個人的には買って上げてください。色々な意味でカツカツの人だっているんですから!」
(※もしかして;ここの運営)

上条「悲しいわ。ただただの悲しくて泣きそうだわ」

レッサー「まぁ悲しい噺はさておきようやってお目にかかれましたね!いやー、先週先々週と蔑ろにされてどうしたもんかと!」

上条「特に何も考えず見切り発車した結果だから、まぁうん。ほぼ常にそうではあるんだが」

レッサー「ちゅー先週の放送拝見しましたがタイムリーでしたな!まぁ間に合ったとも言いますか!」

上条「タイムリー?なんかあったっけか?」

レッサー「え、ご存じじゃないです?SA・GA県でのことなんてすが」

上条「発音がおかしい。佐賀(→)県な?SAGA(↑↑)県じゃねぇよ」

レッサー「そうそうその佐賀県ですが、ちゅーかヤポンの方に私がお話しすんのも多少は気が引けるんですが」

上条「お前が知ってる方が驚きだが」

レッサー「邪馬台国って知ってますよね?歴史の教科書で一番最初に出てくるヤツだそうで」

上条「あー、まぁ日本史のアタマのアタマな。それ以前は土器時代からやってる」

レッサー「その邪馬台国なんですが、場所がはっきりしてないんですよね。海外の文献、華○様が残した文献には『あったんじゃない?』的な記述がありますけど、具体的にはどことは」

上条「曹操を華○様言うなや。あとそれ候補地いくつかなかったっけか?それぞれが町興しで頑張ってるって聞いたぞ?」

レッサー「ですなぁ。諸説様々な上、物的証拠が上がっていないため、『フイクションじゃね?』説も含めて数多くの異論傍論があるんですが――」

レッサー「その佐賀で豪族の墓が発見され、脚光を浴びているのがなうです」

上条「あー……もしかしたらこれ!的な?」

レッサー「墳墓の規模が今一大きくないため、恐らくは違うんでしょうが……それども考古学的には価値ある発掘なんですな」

上条「へー、後でニュース調べとくわ」

レッサー「その墳墓の石棺を開いたのが先週の月曜日(6/5)となっています。で、オープンセサミする前に学者が石棺調べますよね?」

上条「普通はそうだろ」

レッサー「そうしたら結構あったんですって――×印が」

上条「あー……やったばっかだよな、それ。『悪いものが入って来ないように』って意味で」

レッサー「そうですね。×印もまた人類最古に近い呪術の一つだとは思います。なので石棺に彫られていたのは『悪い何かが入って来ないように』って解釈するのが普通です」

上条「だよな」

レッサー「ですがそこで話は終わらず、クレーンで石棺の蓋を持ち上げたところ、蓋の内側にもあったそうなんてすよ」

上条「な、何が?」

レッサー「当然×印が」

上条「ってことはつまり……」

レッサー「――さて、上条さんは如何お考えですか?あの墓を作ったのは『外から入って来ないように』?それとも『中から出て来ないように』?どっちでしょうね?」

上条「……闇咲の話と違って神紋だってオチじゃないだろうしなぁ……」

レッサー「『石棺作るときに間違って一杯傷つけちゃいましたテヘペロ!』的なオチもなくはないと思いますがねぇ。そしてまた死者を畏れるのは生者であって、亡くなった人間は何も畏れませんが」

レッサー「――という話が月曜にあったので、タイムリーな話ですね、ということになったんではないかと」
(※100%偶然)

上条「世界中で誰も注目してないけどな!」

レッサー「そちらさんとしてはは『学術調査始まって良かったね!』ちゅートコでしょうが……」

上条「魔術サイドの見解をどうぞレッサーちゃんさん」

レッサー「お任せを!『ぶっちゃけ良い事なんか一つもねぇよ』ですな。下手すりゃ地雷踏んで一族郎党呪いを喰らいます」

上条「21世紀に呪いとか言う人って……」

レッサー「魔術師を前にしてそれ言うんです?」

上条「魔術、師……?――あぁ!そうだよな!魔術師魔術師!覚えてたマジで!」

レッサー「あなたさんの中で私はどういうカテゴリなんですか。ラクロス服愛好家?気に入ってますけどこの服」

上条「いやでも呪いって言われてもなぁ?エジプトのファラオの呪いってなかったんじゃないっけ?」

レッサー「あぁアレ何人か死んでますよ。発掘調査に立ち会った人間が一人と関係者が数名」

上条「関係者はさておき、立ち会った人間がピンピンしてんだったら平気じゃね?」

レッサー「アレは当時のメディアが『王家の呪いか!?』とあんま関係ない人達の数までカウントしてます――が、しかし!王家の呪いはマジあったんですな……ッ!!!」

上条「もうそれ嘘だった分かるもの。お前が力説してる時点で」

レッサー「同発掘調査に参加したハワード=カーター氏ですが……なんと64歳の若さで早世してしまい……!」

上条「そこそこ全うしてんだろ天寿を。早いは早いけど、あぁでも発掘した直後とか?だったら話は変るわ」

レッサー「カーター氏が亡くなられたのは1939年!あの忌まわしき発掘からたった17年しか間を置かずに……!」

上条「生まれた子が立派な高校生になるタイムラグ。まぁ呪いとかそういう連中は時間感覚が人間とは違うのかもって解釈は出来るが!」

レッサー「それはそれでジワですよね。『呪いで殺される前に別件で亡くなっていたのだ……!』ってことですから」

上条「擁護するんだったらそこは乗っとけよ。なにここで正気に返ってんだよ」

レッサー「カーター氏はなんと独身で、お家断絶の呪いが……!」

上条「じゃあ発掘チーム既婚者で組めばよくね?」

レッサー「上条さんも独身の呪いが……!」

上条「やかましいわ!俺だけじゃねぇわ!その呪いは最近増えてっからな!」

レッサー「まぁでも同ファラオのご遺体や副葬品は国内外で何度も展示されていますし、呪いっちゅー意味では大分薄れてんではないかと思います。マジ話ですが」

上条「そもそもなかったんじゃ?」

レッサー「そこら辺は何とも。相手が『遙か大昔に亡くなった上、現代では信仰を全くされていない』んで、との解釈もあります」

レッサー「逆に十字教のアレだったりしたら超面倒になりますからねぇ。そういう意味では誰も損をしないと」

上条「超面倒って何?言えないぐらい?」

レッサー「あぁいえそういう面倒ではなく、文字通り神学論争に突入します――神の子のご遺体とかですな」

上条「あれそれなかったっけ?確か聖骸布ってイエス包んだ布が残ってたよな?」

レッサー「それは間違いなんですけど、その、神の子のご遺体って正史ではない事になってんですよ」

上条「なんでまた?墓ぐらい立つだろ」

レッサー「いえ、ないんですよ?公式には『一回死んだ後に復活して、天に昇っていった』ですから」

上条「え!?そこまで厳しいの!?」

レッサー「ですので『これキリストのお墓じゃないかな!』的な発見は、まぁ中世からそこそこされていたそうですが……お察しくださいとしか」

上条「ネタじゃねぇんだぞ。そんなかにあったらどうすんだよ」

レッサー「あぁ多分バチカンのことですので、別名義の聖体としてパチってると思われます。下手すりゃどっかに売ってる可能性もなくはないですが」

上条「オカルトよりも現実問題の方が怖いってどういうことだよ」

レッサー「オカルトよりもカルトですな!」

上条「重ね重ねやかましいわ。てか何の話してんのか忘れんだろ!」

レッサー「オカルト的にも『なんで面倒なのに掘り返すんだろ?』っちゅーところがありますよね。新説や新論が出るのを嫌うアカデミックな事柄でも少々」

レッサー「定説として根付いているものに対し、新証拠が出てきて覆しそうになると『歴史修正主義者め!』と罵られることもなくはないと」

上条「ギャグか。新証拠出てきた上、証明されたんだったら書き換えて当然だろ」

レッサー「んでまぁオカルト的な、というか歴史的な意味合いになってきますと、お墓ってのは一種の結界なんですよね」

レッサー「そこから出て来られないように、もしくは誰も立ち入られないように、という思想は大昔からずーっと続いて来ました。例えば、そうですなぁ」

レッサー「『封じる』という行為自体は不可逆的な行為でありまして、具体的には後から第三者が取り出したりするのを想定していない、というのが前提です」

上条「うん?謀って大抵そういうもんじゃないか?」

レッサー「でもないです。我々十字教圏では『最期の日に甦って審判を受ける』ため、教会公式には土葬がベストとされてきました」

レッサー「しかしながら人口増加や土地問題があり、一回埋めた後、骨になった後で納骨するってところが中世以降増えています」

上条「どっかの街の地下にはカタコンベがスゲーんだっけ?」

レッサー「あれは地下墳墓でありまして納骨堂とは別勘定ですな。まぁあれも『納骨したら?』的な意見は常々ありますが、実行されないまま現在に至っています」

レッサー「またアジア圏でも洗骨といって亡くなった後に手を加える場合があるので、決して世界的なスタンダードという訳でもなく」

レッサー「あー……ヤポンだと『乾漆棺』ですかね。古墳時代後期に行われた埋葬法で、棺を漆塗りの布で何重にも巻いたって埋葬方法が」

上条「ガッチガチじゃねぇか。何が怖かったんだ」

レッサー「”塗り込める”自体が立派な呪術です。世界史で一番有名なのは、えぇとエジプトの数代の王が、後世の人間によって『なかった』事になっています」

上条「なかった?」

レッサー「壁画から顔を削ったり別人へ彫り直したり。中には塗り込めたと思われるものも多少は」

レッサー「そういった意味では乾漆棺に納められていたご遺体が中臣鎌足や聖徳太子”の、可能性がある”もんでして」

上条「聖徳太子って超偉人なのになんでそんな埋葬されてんの!?重要人物のお墓なのにガッチガチって……微妙に納得いかないんだけど」

レッサー「繰り返しますが呪術的な意味では『封印』となっていまして、、当然対象はあまりいいものではありません。なのでその疑問は当然のことです」

レッサー「考えられる要因としてはブディズムの導入でしょうか?政治的なアレコレが働いたため、故人が微妙にビミョーな

レッサー「ブディズムが輸入されて色々と変ったんでしょうね。まぁそれこそその墳墓自体で歴史が変るやもしれませんが」

レッサー「先に挙げた『欠史扱いされ、いなかったことにされた王』とはツタンカーメンの親父とかなんですよ」

上条「超有名なのに?」

レッサー「そこは、だからこそ、ですね。詳しくは後述するとしまして、『エジプト正史ではツタンカーメンという王はいない』ことになってます」

レッサー「よってその墓も書物では『ない』扱いになっており、それによって盗掘を免れていたという説が非常に有力です」

上条「マジかよ。つーか何やったんだツタンさん」

レッサー「正しくやらかしたのはツタン親父ですな。あぁまぁ正確には親子関係があったのか解明してないんで、多分そうだろうという推測ですが」

レッサー「ツタン親父が力を持ちすぎた神殿勢力から権力を引っぺがそうと色々やったんですが、結果的に権力闘争で敗北」

レッサー「その後、王になった出自不明のエジプト家臣のホルエムヘブ王がツタンなツタン親父たちの時代も『俺が王だったかんな!』とカマしやがりました」
(※実話です)

レッサー「その王がやったのはカメンたちが建てた像や神殿から名前を消したり改竄したり、結果として『お前なんで60も在位できたんだよ』とツッコまれるように」

上条「王様としてはヤベー人?」

レッサー「自己顕示欲はかなり強かったようですが、為政者としての手腕はカメン達よりも遙かに上のようだったようです。てか軍人としての強かったんで、逆にファラオになれたんでしょうとしか」

レッサー「と、今のがエジプトの宗教改革に”失敗”した例ですけど、逆に”成功”した例をあなたはご存じですよね?」

上条「……聖徳太子?」

レッサー「ですなぁ。『聖徳太子って超偉人なのになんでそんな埋葬されてんの?』との仰せでしたが、それはやはり彼の宗教改革が成功したからで」

レッサー「これがもしも『聖職にありながら邪教を広めた』と、後世に評価されていれば、『あぁやっぱそんな埋められ方してんのな』と納得したんではないかと」

上条「やっぱ悪意か?」

レッサー「も、多分にあるんでないかと。この後、薄葬令によって墳墓の小型化が進められつつ、かつ火葬が一般的になりました」

レッサー「と言いますか、この時期の日本史ってちょっとおかしいんですよ。陵(みささぎ)の場所があまりにも杜撰で」

上条「ミササギ?」

レッサー「お墓のことです。前方後円墳も含めた古代の陵墓です」

レッサー「例えば日本初の火葬になったのが持統天皇、彼女のお墓は奈良県にあります。つーか一応国からも認定を受けています」

レッサー「しかしその一代前の天武天皇、つーかこちらは持統天皇の旦那さんなんですが、こちらは同じ墓所に納められてるとはいえ、例の乾漆棺です」

レッサー「『夫婦なのに埋葬方法も違うし、それ本当に両天皇の墓所か?』とも言われていました。まぁ現在では落ち着いたんですがね」

上条「夫婦だったら同じ方法で弔えばよかったのにな」

レッサー「そこも含めて不可解なんですよねぇ。権力者と言いますか、当時の王の墳墓なんざほぼ最重要事項でしょう?それが混乱していたのはどういう訳か、と」

レッサー「また件の聖徳太子も非存在説がある程度にはフワッフワした人物ですが、『誰かが故意に消そうとしたのでは?』という解釈も出来なくはないです」

上条「ツタンさんと一緒か」

レッサー「まぁ検証の仕様がないため真実は闇の中としか。古事記と日本書紀の中にすら少なからず差異がありますし、なんといっても時代が時代ですので誤記や勘違いも多いかと」

レッサー「ちなみに『王家の呪い』が出て来たので一応専門家の端くれの見地からツッコみますけど、『原罪』はご存じですよね?」

上条「アダムとイブが林檎食った罪だっけ?あれいつも思うんだけど、親の因果が子に報いって今ならヘイトじゃねぇのか」

レッサー「旧約聖書といいますか、ユダヤ教自体がユダヤ人の民俗宗教みたいなもんですからなぁ。『ユダヤ人の女から生まれた者は全てユダヤ人』と言われているのも、差別ではなくそういう教義です」

レッサー「しかしながらこの『原罪』、実は日本人全員が感染済だったんですよ……ッ!!!」

上条「ナ、ナンダッテーーーーーーーーー!?」

上条「……レッサー、お前疲れてるんだよ。国へお帰り、なっ?お前も家族が居るかもしれないし?」

レッサー「私も流石に木の股から生まれたわけではないので、その言い方はディ・モールト失礼ですよコノヤロー」

レッサー「いや、そうではなく日本人全員が例外なく呪われてんのはマジ話ですな。てか日本神話でやりましたでしょ?」

上条「なんかあったっけ?」

レッサー「イザナギ・イザナミの下りですよ。黄泉にまで嫁さんを迎えに行くも、実は腐ってボロボロ。ダッシュで逃げだして冥界の入り口閉ざした話」

上条「そこだけ聞くとヒデー話だよな。海原ぐらいだったら『ちょっと痩せました?』ぐらいでスルーしそうだが」

レッサー「南アメリカの魔術師さんは死と生とのボーダーが限りなく低いですからねぇ。真っ正面から殴りあって勝ったとしても、死に際に道連れ的な術式かけられそうで怖いです」

上条「破壊神さんだけで結構いるんだよな」

レッサー「三回だか四回だか世界終わって、その度に新しい破壊神が『来ちゃった☆』ってやっているからです。普通は統一の神格なんですがね」

レッサー「まぁ複数の民族や集団が合一する過程で、様々な神が加えられていったんでしょうが――」

レッサー「ではなくイザナミです。国産みの神だったのに亡くなった後は冥界に落ちてしまいました」

レッサー「その逃げた旦那へ『何やっとぉボケが!やったら1日に1000人殺すわ!』と呪いをかけました」

上条「あったなぁそういや!」

レッサー「なので日本で最もメジャーかつ最古にして最大に近い神が、それこそ1,300年前ぐらいからは国民全員へ呪いをかけ続けているという解釈ですな」

レッサー「ですので私の個人的な見解ですが、『え?日本黎明期からの呪いがかけられてるのに、そっちは発動しないで、たかが個人が作った程度のが発動すんの?』と」

上条「スケール感が違すぎね?それ言ったらマイナスにマイナス足したから悪化したって考えられんじゃん」

レッサー「てかこの『絞め殺しの呪い』が効果あるんだったら、なんヤポン人1億超えてるって話になんですか。言い換えれば全世界の80人に1人が日本人なんですよ?」

上条「あ、そう考えると結構多数派なんだな!二クラスに一人ぐらいはいるかもってレベルだし!」

レッサー「まぁオカルト的には『効いてねぇじゃねぇか、てか呪いって時効あんの?』



――

上条「――で、やっと本題に入ろとう思うんだが」

レッサー「思った以上に尺がかかりましたよね。調子ぶっこいたと言えなくもないですが」

上条「――次の人気投票、不祥事起せば吹っ飛ばないかな……?」 ニチャアァッ

レッサー「上条さん上条さん、主役()がしちゃいけない顔になってます。ゴブリンの巣へ突っ込む冒険者パーティを眺める斥候ゴブでも、もっと人間味ある悪い方をします」

上条「性欲じゃねぇか。あいつら食欲も兼ねてっけど」

レッサー「つまり――ケモナーってことですな……!」

上条「間違いじゃないけど間違ってるわー。ケモナー一つにしたってただのコスプレ好きからペ○たん(バファロー○のマスコット)好きな過激派まで奥深いんだからな!」

レッサー「ノーノー、奥深い違う、罪深いが正解かと」

上条「俺はゴブなんぞよりももっと切実な動機だよ!ただ邪魔してやりたいだけなんだから!」

レッサー「どっこいどっこいかと。自己顕示欲のモンスター」

上条「むしろ逆だ!こう、なんだろう価値観の多様性が重要視される中、個人に差をつけるなんてよくないんじゃないかなっ!」

レッサー「では『個人に差をつけるのが好き』という多様性については無視していいと?」

上条「あぁ言えばこういう!俺はもうこんな所に居られるか!部屋へ帰るぜ!」

レッサー「設定が雑ですなー。探偵小説だと次のシーンで『待てよ――犯人はあいつグワワアアアアアアアアッ!?』と物言わぬご遺体になるパトォーンですわー」

上条「いや、これは純粋な嫉妬であって疚しいことでは決して!」

レッサー「嫉妬って七つの大罪の一番最初になってんですけど」

上条「……お前だってアレだろ?自分が登場しないランキングなんてどうなってもいいだろ……?」

レッサー「えぇまぁぶっちゃけランキング開催中はベイロープを毎日ポチるだけなんで、個人的にはさっさとサヨナラしたい気分ではあります」

上条「ベイロープ……?なんで他人に投票してんの?」

レッサー「まかり間違って人気ないのにランクインしたら、『どっかのSNSが荒らしに来たな、だったら順位もあやしいな』と思われてオイシイじゃないですか!」

上条「――良かった……!俺の孤独を理解してくれるアホがここにも一人いたんだ……!」

レッサー「同志よ!共にフランスを打倒すべく戦いましょうね!」

上条「そんな話はしてなかった。ただテニスのアレ見るにしたい気持ちは分からないでもないが」

レッサー「あの子が屈強なオッサンだったら確実にスルーされた案件ですけどね。ただまぁ過失は過失で確実に瑕疵が残りますし?」

レッサー「あのまま試合続行させておいて、『差別行為があった!』と試合後にぶち上げられヘイト連呼されるよりは良かったと思いますよ」

レッサー「不幸な事故があったのは覆しようがないのですから、そこからどうやってリカバリをするのが大事でありまして。対戦相手がアホで良かった」

上条「なんて邪悪な……!?」

レッサー「くっくっくっく……!お任せください上条さん!我らイギリス人は伊達に世界中から白眼視されていませんとも!あぁなんかここ雨降ってきましたね!室内なのに!」

上条「涙拭けよ。お前の自虐ネタはいつもいつも腹に来るんだよ」

レッサー「ちゅー訳で邪悪な搦め手で人気投票を注意に追い込むのであれば任せて下さい!むしろ私以外に適任者がいないかと!」

上条「よっテロリストっ!不祥事起して中の人に迷惑かける女っ!」

レッサー「私だったら余裕ですな!中の人の人気もズンドコにまで落としてみせまさぁ!」

上条「本気でやりそうだからこえーんだよ。んで?マジ話、どう動くかっとこから相談なんだけど」

レッサー「まぁ要は人気投票をなくせばいいんでしょう?でしたら邯鄲ですな!」

上条「簡単?邯鄲(かんたん)じゃなくて」

レッサー「まずはメールソフトを起動して下さい。私の読み上げる文面の通りをそのまま送ってくれれば」

上条「了解」 ピッ

レッサー「『――母上様、お元気ですか』」

上条「私用のメールになってる。これ送っても運営は『あ、誤配だな』ってスルーされる」

レッサー「『夕べ杉の子杖に明るく輝く星一つー、見つけましたー♪』」

上条「あ、ゴメン!私用のメールじゃなかったわ!これアニメ一休さ○のエンディングテーマの歌い出しだったわ!」

上条「つーか誰が知ってんだよ一休さ○!?日本語版なんて今時!?」

レッサー「『何かと忙しくてご多忙のみぎり、ますます気ぜわしい毎日でございますが』」

上条「全部同じ意味じゃね?英語に直せば『busy』」

レッサー「『さて、それはともかくARISAさんから告知があるそうです』」

上条「あれラジオに投稿してんの?あとアリサに飛び火させんの可哀想だからやめてあげてな?」

レッサー「『くっくっくっく……!いいですか愚民ども!私の言うとおりにしないと街が恐怖のズンドコへの叩き込まれるでしょう……!』」

上条「そういうの頼む。元ネタがやるならやらね○のマモ○のモノマネに、一体何人がついてこられるのか不安だけども」

レッサー「『人気投票などという行為は下劣!人の価値観に上下をつけようとするのが野蛮なのですな!』」

上条「一文の中で明らかに矛盾してんだけど……まぁいいや!その調子で!」

レッサー「『もしもこのまま強行するのであれば、折角モブキャラからレギュラーに格上げされ、映画版では主役級になった高○刑事のファン投票のように炎上しますよ……!!!』」

上条「もう忘れてやれよ。よりにもよって映画公開直前のタイミングで、コナン○さんのファンにケンカを業務用スーパ○モヤシ並の値段で売った連中のこと忘れてやれよ」

レッサー「『じゃないと近くの中学校の上履きという上履きが消えますよ……!』」

上条「恒例行事のように捕まるよなあれ。一体上履きに何を求めているんだ……!」

レッサー「『最後になりましたがお体に気をつけて!今年の梅雨は陽性なので雨も降りますが暑い日も続くらしいのでね!』」

上条「――はいカット。おかしい、全体的に所々が、おかしい」

レッサー「え?ヤポン人には時候の挨拶をする習慣がない?」

上条「脅迫文にはな?基本的にマナーなんか超越したところにあっから、そんな細かい気遣いとかウェットの効いた小話とか不必要なんだよ」

レッサー「……ね、上条さん。あなたはこんな言葉を知っていますか?」

上条「あんだよ急に」

レッサー「動植物の種名を調べる行為を――『同定(どうてい)』って言うそうなんですよ……ッ!!!」

上条「なぁそっからどう話拡げればいいの?適当に道の雑草抜いて『これはセイヨウタンポポ、こっちがドクダミ――』」

上条「『――つまり童×が同定してやったぜ……!』みたいな感じでボケればいいの?使い方合ってる?」

レッサー「もっとテンション上げて!さか○くんさんみたいに!」

上条「無理だよ。だってもう本題から離れすぎてワケ分からなくなっちまってるもの」

レッサー「てか犯行声明を出して脅迫するのはダメなんですか?」

上条「悪くはないが、実効性が、な?スーパーハッカーに突き止められて、俺と土御門のエ×コラが世界中に拡散される未来しか……!」

レッサー「やだー超とばっちりじゃないですかー」

上条「だもんで本格的に事を構えるのは危険っていうか、俺の名誉のためにも避けたい」

レッサー「『この写真面白くしてくれ!』系は、なんていうか本当にご愁傷様ですよね。変なポーズや変顔撮られてコラ素材としてネットの海に拡散し続けるんですから」

上条「だからもうちょっとマイルド路線でお願いしたい」

レッサー「あぁまぁ結果的に人気投票さえぬっ壊すorスキップさせる、ってぇんなら二種類ぐらいでしょうかねぇ」

上条「おぉ二種類も!流石は過激派!」

レッサー「いやぁそこまで誉められても!……では、なく。一つめ、不祥事を起す。P○学園的なアレをやって自主規制させるように持ち込みます」

上条「誰が知ってんだよP○学園。俺も大昔過ぎてよくは知らんわ!」

レッサー「スポーツの強豪校ですな。そこでは部活の一年生が奴隷のよにう先輩方のお世話をするって伝統が」

上条「なにそれこわい」

レッサー「一応理がゼロではなく。それだけスポーツに打ち込めるってメリットもあるにはあったんですよ、後輩の人権がなくなるリスクを除けばですが」

上条「そこは大事にしてやれよ」

レッサー「しかしこれを打ち破ったのが別の強豪校、そこではこう考えたそうです――」

レッサー「『――これ、一年生から練習させた方が強くなんね?』って……!」

上条「まぁそうだわな!メンタル面ではともかくフィジカル面ではそうなるわ!だって一年丸々棒に振ってんのと同じだから!」

レッサー「つー感じで何かスキャンダルありません?」

上条「急に言われてもな……先代のアホ統括理事長は存在そのものがスキャンダルだし」

レッサー「『女性に暴力を振う男子高校生!』とか、『ネイティブに暴力を振う日本人学生!』みたいなのは?」

上条「どっちも俺じゃねぇか!?前半は覚えがありすぎてどれだか検討つかねぇけど、後半は海原だな!解体されそうになったんだぞ!?」

レッサー「『――あ、もしもしヤポンスキーの警察ですか?今ここに日常的に女性を殴ってる男子高校生が!』」

上条「リアルな通報しろって言ってない。あと俺が社会的に死んじゃうから程々にしてね!」

レッサー「何とか騙し騙しやってきましたけど、そろそろ社会問題化しそうですよね。『女性へ対して暴力を振うだけが解決方法なのか!?』的な」

上条「だって今まで誰一人として俺の話を聞かないからだよ。ツッコミ感覚で殴る以外の選択肢が残されてないんだ」

レッサー「なんかこういきなり羽出してオプティックブラス○連射する相手もいますしね。今だったらどうします?」

上条「通常時にはドヤ顔でブイブイ言わせてる割に、格上の敵にはあっさり負けて、大事なときには大抵席を外しているかんざきさんじゅうはっさいさん(42)に丸投げする」

レッサー「あれ上条さんの身体能力でどうにかなったんですから、ですよね。距離取って気絶するまで投石してれば完封したような……」

上条「ネタでは言ったが、そんな余裕ぶっこいてたら辺り一面廃墟になってたわ。いや覚えてねぇけど俺」

レッサー「まぁ禁書目録さんの男性遍歴はさておきまして」

上条「家庭教師な?あの妖怪ケウケゲンが仕組んだことだろうが」

上条「てか俺達には大なり小なり不祥事が多すぎて、どれ一つ公表されても学園都市解体レベルにまでに……!」

レッサー「ローマ正教がたった一人を暗殺しようとしたり、イギリス清教が暗殺部隊持っていたり、学園都市が人体実験は日常茶飯事、殺人をほぼ常習的にやってましたっけ」

上条「……あれ?そう考えるとレッサーさんは大したことないザコ☆だって事だな!」

レッサー「散々テロリストネタでイジられてきたのに今更ですか!?個人として奮戦したのは評価していただきたいもんですが!」

上条「評価されたいのかされたくないのか。どっちだよ」

レッサー「乙女心は難しいですよねぇ。セイバーマリオネッ○のように」

上条「あの子たちは乙女回路内蔵してっけど、お前が持ってんのは鬼太○さんのヘビなんだわ」
(※水○プロ公式設定。胃の中で飼育している)

レッサー「あの、そこまで言われると流石の私のハートがブロォォォォォォォォォォォクンマグナム!!!」

上条「だからそういうとこだよ。泣くフリをしてボケを思いついたら即実行する辺りが」

レッサー「では公式へ再起不能なダメージを与えるのはマズいとして、要はランキング貶められればいいんですよね?」

上条「言い方はアレだけど、まぁそうな!」

レッサー「ならば御坂美琴さんがスキャンダルを起こし、上位ランキングから脱落というのはどうです?」

上条「いいね!そういうのを頼む!」

レッサー「『学園都市第三位が極秘結婚……!』」

上条「――よーし待て!待つんだレッサーさん!流石に俺達が中の人にまで迷惑かけるのは良くない!」

レッサー「『風紀委員のテレポーターの実年齢が……!』」

上条「一部だけ『あれ白井さん、あれ?』って言われ続けてきたけども!今になってフリーになって『まぁこれはこれで』って受け入れられたじゃねぇか!」

レッサー「『だがしかし某男性声優には恋人ができず』」

上条「やかましいわ!プライベートなことだから公表してないだけだよ!てか全員それなりには遊んでってとは思うわ!」

レッサー「大変です上条さん!ウィ○から神谷浩○さんと中村○先生の結婚歴が消されています!断固として戦わないと!」

上条「繰り返すがそういうとこだからな?『聖☆お兄さ○』のラジオにメールで『ブッ○さんに質問です。結婚を隠していた人はどの地獄に落ちますか?』って投稿する過激派の人らと一緒」

レッサー「――ここは張り切って上条さんが御坂さんを口説いては如何でしょう?押しも押されぬ人気第一位に男性の陰ってのはイメージ悪いですからね!」

上条「俺は?俺が誰かと付き合ったら、その人のイメージが悪化するって事?」

レッサー「それはあくまでも人気ですから!アイドルとして崇めている連中が去るってだけで!」

上条「ファンの気持ち次第じゃねぇかなぁ。演技だけ好きだよって人も居れば、ご本人のヴィジュアル含めてって人もいるだろうし」

レッサー「今まさにアリサさんが苦しんでるやつですよね」

上条「事務所の売り方が悪い。なんで声と歌メインなのに写真集がアルバムにつくんだ」

レッサー「『アルバムがオマケで写真集がメイン』説……ッ!」」

上条「ウルッセェわ!?誰もが薄々思っていながら本人の前では黙ってんだからな!?」

レッサー「ほら、ねっ?上条さんのお一人の犠牲で、他の方の順位が上がると思えば、ねっ?」

上条「俺のファンたちは」

レッサー「決まってるじゃないですか!『やったね上条さん!別の意味でもヤッたねオイシイね!』って大絶賛するに決まってるじゃないですか!」

上条「なぁ、いつも思うんだけど俺のファン層だけなんかおかしくないか?『人気投票で上位に来ない方がオイシイから投票しない』って、それもうファンの資格なくね?」

レッサー「さぁご決断を!あなたの双肩に全てはかかっていますよ!」

上条「……いや、ダメだ。ビリビリに悪すぎる」

レッサー「あーまぁそういうとは思っていたんですよ。じゃあフリだけはどうです?」

上条「それも却下。罰ゲームで付き合うんじゃねぇんだからさ」

レッサー「むぅ……でしたら疑惑ってのはどうです?あくまでも疑いがある的な?」

上条「現時点で結構あるよな。主にあの四人組の絡みだが」

レッサー「それに一個加わるだけですから!ご心配なく!精々御坂さんのファンから超恨まれるだけで今と一緒です!」

上条「そっか!恨まれてるのは慣れてるからな!」

レッサー「手順はこうです!まず上条さんが御坂さんを遊びに誘います!」

上条「で、デートじゃないよね!遊びに行くだけだもんね!」

レッサー「キョドるな童×!やりなれないことをするんじゃないです!友達と遊びに行く感覚で!」

上条「おう!いつもと同じだな!」

レッサー「そこで適度に遊んだ上で私がフライデ○します!」

上条「なんか10年ぶりぐらいに聞いたわそれ。今じゃ文春○(笑)になっちまってるけど」

レッサー「それを、ね?適度なタイミングで流せば、ねっ?」

上条「冤罪をかけるのは忍びないが、適度なタイミングでってどういう?」

レッサー「中間発表前後ですな。『あれこれマジで連覇しそうだな』って時は出しますし、そうでなかったらお蔵入りします。ムダに評価を下げるのも可哀想ですから」

上条「あの、やっぱ俺と付き合ったら評価が下がるってシステムに納得いかねぇんだけど……」

レッサー「男性ファンに言ってくださいよ!ミ○さんに彼氏が出来たらファン減るでしょ!?」

上条「薄い本が厚くなる」

レッサー「そういうとこですよ?なんだかんだで鋼鉄よりも打たれ強いメンタルしてません?」

レッサー「シャラップ!とにかくそうことで決まれましたからね!上条さんはちゃっちゃとデートプランを立てて実行する!」

上条「できれば使わない方がいいんだけど。俺が言うのもなんなんだが」

レッサー「可能性は充分あるんですよねぇ。今回は常盤台の年齢詐称おっぱ×さんが一位取りそうな気がしますし」

上条「あれはあれで業界の闇を感じる。まぁ分かったわ。日取り決まったら連絡するな」

レッサー「あいあーい。仕込みの時間もあるんでお早めにお願いしますよー」 パタンッ

レッサー「……」

レッサー「『――あー、合い言葉、”ルビコンは渡り始めた、ルビコンは渡り始めた”』」

レッサー「『えぇまぁ……はい、あーはい、そんな感じで!報酬はSwitc○の何か新しいヤツで!一つ』」

レッサー「『大丈夫ですよ!どうせアホですから外堀から埋められてるんだなんて分かりゃしませんって!』」

レッサー「『はい、はーい!それではまた何かあれば!失礼しまーす!』」 ピッ


-終-

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