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Clock(trial)

上条「これが――俺の新技だぜ……ッ!!!」

 
――上条家のアパート 夕飯時

インデックス「今日の晩ご飯は焼きうどんなんだよ!わたしのお座布団に『フードファイター様ご予約席』って紙が置いてあるのは気になるんだけど!」

インデックス「寒い日が続いてたまに来るちょっと温かい日にはいいよね!わたしのお皿の上に『知っていますか?世界では多くの恵まれない子供たちがいます』ってハタがあるのも気になるけども!」

インデックス「買いすぎたおうどんを再利用するって心意気がね!わたしのお箸に『LGB○について』って手書きの箸袋がついているのは気になるんだけどな!」

インデックス「あとLGB○じゃなくてもっと別のヤツだと思うんだよ!だって再生可能えねるぎーに癖(へき)の人たちは関係ないんだから!」

インデックス「まぁともあれいただきますっ!――うん、いいね!お安い豚コマを丁寧にみりんとしょうゆで下味をつけたお肉!」

インデックス「白菜は葉と茎の部分を分けて火を通して食感が損なわれないようにしてあるのも評価できるね!」

インデックス「うどんはれんちんしてまず軽くほぐしてから入れる!すると一本一本が切れずにほどけてしっかりする!」

インデックス「全体的な味のべーすになっているのは……ん、これはめんつゆの味が――だけじゃないんだよ!」

インデックス「だしの素じゃなく!軽く煮立てたお湯へかつおぶしを入れた一番出汁からとった風味が……!」

インデックス「やるねとうま!これだったら減塩とかろりーおふをも両立させられる神の一手なんだね……ッ!!!」

上条「……」

インデックス「……あの、とうま?一応誉めてるし、一人でたべろぐごっこは流石に厳しいんだけど……」

インデックス「もしかして何か怒ってる?すふぃんくすのカリカリに『猫さんは猫さんに足りない栄養素をこれで補給しています』ってシール貼ってあったし、何か怒ってるのかな?」

上条「――なぁインデックス、俺ユーチーバ○になろうと思うんだよ」

インデックス「色々と古いね!?そしてそれ一回か二回やってやっぱりダメだねって学習したよね!?」

上条「いや最近思ったんだよ。気のせいかもしれないけど、俺たちが出会った大体7、8ヶ月間で10数年が経過したような感じしないか?」

インデックス「わ、わたしは知ら、ないんだよ?『あともう本当に世界大戦が起きるぐらいかな』とかは全然思ってないんだよ?」

上条「春頃は普通に許された『男女平等パンチ』も最近じゃ、なんかこう一回使う度にヒソヒソ囁かれるように……!」

インデックス「わたしも今だからいうけど、顔面に入れるのはどうかなって」

上条「そのうち敵役もきっとアレイスターみたいな白人男性だけになる時代が……!」

インデックス「前からそこそこいたよね?ただ最近はなんでか縛りみたいになっちゃってるだけで」

上条「――なぁインデックス、知ってるか?大昔のベルトアクションスクロールゲームで市長が半裸で戦うのがあるんだ」

インデックス「ふぁいなるがふぁいとするアレだよね。そしてその言い方は誤解を招くよ、市長さんには実の娘さんがいるんだから」

上条「そのゲームは敵をひたすらボコって進んでいくゲームなんだが、敵キャラの一人に女性キャラがな」

インデックス「今だったらまぁ普通にあるんだよね」

上条「海外ではDV被害に遭った女性から訴訟を起こされたので、メーカー側が『女性に見えますが男性ですけど何か?』と白を切ったんだ」

インデックス「切れてるかな、白(しら)?傍目にはうまいこと言ったんじゃなくて、じぇんがを高く高く積んでるだけだよね?」

上条「それが今の世界観だと『ゲ○に暴力を振るうだなんて!』と新たな火種になっている始末……!」
(※”ファイナルファイ○ ポイズ○”でググりましょう)

インデックス「なにかこう一周回ってきたような来た感がするよね。『暴力ダメ!』って言い出したら、それは相手の立場や立ち位置にかかわらず一括してダメなんだよ」

上条「なのでホラ!俺もいい加減新しい切り札をだな!」

インデックス「しょーもないことで悩んでたんだね……一応聞くけど、どんなひっさつわざ?左手に換える?」

上条「優しくハグする」

インデックス「あー………………想像以上に悪くはないけど、それでさ?ふぃあんまとかあっくあがどうにかなったって思う?本心で?」

上条「無理だわあんなバケモンどもが!?フィアンマは相手がアホで余裕ぶっこいてたかになんとか行けたし、アックアに至っては建宮達と囲んでフルボッコだぞ!?」

インデックス「――はい、っていうことでこの話は終わりってことで。とうまも食べちゃいなよ。やきうどん美味しいんだよ?」

上条「つーか前々から思ってたんだが、疑問だったんだけどいいかな?」

インデックス「正直に言えばご飯の最中にはやめてほしいんだけど……なに?別に憶えてる範囲だったらなんでも答えるし、いいんだよ?」

上条「インデックスって回復呪文や神聖呪文が使えないのになんでシスター服着てんだよ!?」

インデックス「シスターだからだよ?そして殆どのシスターさんはその二つを使えないんだよ?」

上条「俺が変るように強いられてんだからお前もそうなれよ!なんかこう聖女の力でパーッとなんとかできるだろ!?」

インデックス「うん、多分当麻が昨日読んでたざまあ系のべるの影響だとは分かるんだよ?分かるんだけど、あっちは所詮フィクションであってね?」

インデックス「十字教の聖女は基本、聖人と一緒で奇跡を起こして処刑されるまでがワンセット的な感じであって」

上条「難しい事言っても騙されないぞ!俺は……そう!ビッグな必殺技を覚えて一回り上の男になるんだ!上野男ではなく!」

インデックス「ちょっと何言ってるのか分からないかな」

上条「じゃあお前なんなんだよ!?」

インデックス「何度も何度も言ってるけど魔導図書館だよ?」

上条「闇咲と被ってる」

インデックス「おこがましいからね?『抱朴子』半端に読み込んだだけの一般人と一緒にしてほしくはないかも」

上条「え、でも最近の闇ちゃんねるとか出てないし?」

インデックス「呼ばれれば行くよ?スッゴイ行くよ?有角神ケルヌンノスとネオペイガニズムについてめっちゃ語るよ?」
(※魔法使いの○に出てきた旧神の女神が乗ってたケンタウロス)

上条「それだよ!お前は多少世界が変っても食っていけるだけの価値がある!」

インデックス「どーかなー……?最近はウンクチ語ってもさーあ?『あれ?みんな話聞いてなくない?てか飽きてきてない?』って空気があるよ?」

上条「それでもあるだけいいじゃねぇか!それに対してはちょっとナイスガイぐらいな所ぐらいしか……!」

インデックス「否定は強くしないけど、自分で言うかな?」

上条「でもそれだけじやダメなんだ!もっと自分が前に出ないと!」

インデックス「まぁ、そう、だけど」

上条「じゃあちょっと行って来るわ!現状を打開するためにも新しい必殺技を探しに!」

パタンッ、タッタッタッタッタッタッ……!!!

インデックス「いやごはん……ま、いいかな。とうまの分まで食べちゃうんだよ」

タッタッタッタッタッタッ、パタンッ!!!

インデックス「あ、おかえりなんだよ。早かったんだね?」

上条「サイフ持ってくのを忘れた!食べたら食器はシンクに持ってって!あと今夜は舞夏が泊まりに来てくれるから戸締まりな!」

インデックス「えっと……どこ行くか分かんないけど、あんまりご迷惑かけちゃダメ、なんだよ?」



――『アイテム』のアジト 夜

上条「――って訳でどう思う?」

浜面「帰れよ。帰ってくれよ。げったうぇいぷりーず」

上条「おぉ浜面が英語を……!」

浜面「俺だってオンラインで洋ゲーするんだからな!何言ってんのか分かんねぇけど!」

上条「お前バーチャル空間でも『帰れ帰れ!』って言われてんのか……!」

浜面「あ、大将知ってる?絹旗に教わったけどF&Qってあんじゃん?説明書とかチュートリアルの」

上条「”えふあんどきゅー”だな」

浜面「あれって本場ではファッキュ×って発音するのが正しいんだって!」
(※嘘です)

上条「マジで!?あぁそう!だったら今度ステイルに使ってみる!機会があればだけど!」
(※「そういうのが好きなんだろうホ×野郎」という意味も兼ねているため相手を激怒させます)

浜面「それで?大将、定期的にトチ狂うけど本日は夜分遅くに何しにきやがった?」

上条「いいって。時間なんて気にすんなよ」

浜面「あんたがじゃねーわ!?気にしてんのは俺と俺の家族だよ!」

上条「『――あ、浜面君のお母さんですか?そちらは妹さん?』」

浜面「止めてそれ以上は!?ウチの残虐超人タッグを敵に回したら俺の危険がピンチなの!?」

上条「くっくっく……!やめてほしかったら真摯に協力するしかお前に道はないよなぁ……?」

浜面「なんてちっちゃえ脅しなんだ……ッ!?」

上条「なぁ、大人になれよ浜面?俺とカノジョのどっちが大事だって言うんだよ?」

浜面「カノジョだよ。試合する前からコールドゲーム決まってっからそれ」

上条「俺がバニーさん着ても」

浜面「うーん、それじゃ悩むよなぁ――とは言わねえよ!?俺にとっては純度100%の罰ゲームだわ!?」

上条「俺だって罰ゲームだよ!」

浜面「じゃあ着るなよ。あんたが損して俺も損するんだったら全損だろ」

上条「ここまで譲っても話一つすら聞いてくれないって言うのかよ……!」

浜面「いや聞いてるぜ!?あんたが俺の愚痴全部拾ってっから収集つかなくなったんだろーがよ!?」

上条「それで本題なんだけど、新しい必殺技ってどうやったら覚えられるかな?」

浜面「いいから帰れよ。遊んでほしかったらその内こっちから連絡すっから」

上条「真面目な話なんだよ!」

浜面「真面目要素ねーよ!?んだその必殺技ってのは!スト○か!?」

上条「いや、それがな?話せば長くなるんだけども最近の色々厳しい時代だろ?」

浜面「それ関係あっか?俺らの世界ってあんまそういう影響受けなくない?」

上条「そ、そうかな?あんま気にしなくていいのかな?」

浜面「詳しくは知んねーけど、大将の『右手』ってそれ一本で充分じゃねえかよ。竜だかなんだかって設定あるんだよな、確か。いいじゃんか、すっげーじゃん」

上条「あー、まぁ俺もそこは嫌いじゃないんだが」

浜面「つーか同じ無能力でも俺からすれば武器があるだけ羨ましいぜ?。俺なんか見てみ?前歴もそうだけど、なんも他人に誇れるものなんかないぜ!」

上条「まぁそうだな」

浜面「そこは否定しろや!?相談しに来てんだから俺をもっと大事にして!」

浜面「……まぁでも運はあったぜ!最高の仲間に出会えてから俺は変った!戦うようになった!」

上条「……そうだな。浜面は随分と変ったもんな」

浜面「よせやい照れるぜ」

上条「道を踏み外して一般人(御坂ママ)の殺人未遂事件に加担した上で、そのあと更正したしさ?」

浜面「うんまぁそうなんだけど、改めては、その、なっ?言う必要は、ねっ?ないよね?」

上条「でもなんかパワードスーツで殴……?あれ?更正したのに俺を殺すつもりで……?えっ?」

上条「まさかとは思うけど俺への傷害×2は、自首する罪の中に入っ……?あれ?」

浜面「――いいと思うよ!大将はそのままで充分格好いいし変らないでほしい!あと深くは考えないであげて!」

上条「……そっか、ありがとう浜面!相談しただけで気分が軽くなった!」

浜面「いいってことよ!俺と大将の仲だからな!」

上条「それじゃ俺は他行くから!またな!」 バタンッ

浜面「――滝壺ーーーーーーーーーっ!塩持って来てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

絹旗「これを浜面に超かけますと」

浜面「ぶ、ぶるああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?体が、と、溶け、て……ッ!?」

浜面「――ってなんでだよ。ナメクジだってあれ別に収縮してるだけで溶けてはねーし」

絹旗「お友達帰っちゃったんですか?折角人が超邪魔しようとしたんですが」

浜面「大将戻って来ねーかな。今からでもさ」

絹旗「というか超用件は一体?」

浜面「あぁなんかそげぶすんのが悩んでんだと。女の子を殴るのがどうって」

絹旗「ご時世ですからねぇ。映画でも超ありますよ?男性が女性殴るのは絵的にアレなんで、じゃあ最初からヒロインで、みたいな風潮が」

浜面「なにそれ怖えー。Xメ○がその内全員チン×引っこ抜かれんのかよ」

絹旗「途中から話聞いてましたけど、超いいんですか?」

浜面「あんだよ」

絹旗「あのアドバイスだと『浜面が許可してくれた』的な免罪符を超ゲットしたようなもんですけど」

浜面「戻って来やがれヤロオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォぉぉぉぉぉぉぉっ!!!?」



――学園都市 特別留置所兼統括理事長室 深夜

一方通行「……」

上条「よっ、久しぶり。あ、これ差し入れの缶コーヒー。パッケージは高○ちゃんのな。あ、知ってる高○ちゃん?」

一方通行「帰れよ。テメェなに普通に来てンだよ」

上条「あとはコンビニで売ってた食玩。お前確かすみっコぐら○好きだったよな?しろく○の置物だ」

一方通行「誰情報だよ。言ってみ?そいつぶっ殺すから?」

上条「え!?白繋がりで好きだと思ったのに!?」

一方通行「一身上の都合なンだわ。能力が微妙に関わるから、なンだ、こォ、気ぃ遣いやがれ」

上条「それでさー?上野動物園の双子のパンダがさ、あ、雄がシャオシャ○で雌がレイレ○っていうんだけど」

一方通行「話題のチョイスおかしくねェか?なンでパンダ?嫌いじゃねェけど俺に振る?どンなリアクション求めてンの?」

上条「白い部分多いし、好きかなって」

一方通行「発想が貧弱過ぎねェ?だったらシロクマ見たら超はしゃぐと思われてンのか?あ?」

上条「んじゃ何が好きなんだよ?次に差し入れすっときに持ってくるから言えよ」

一方通行「あー……新しいコーヒー、か?」

上条「分かったぜ!大量に売れ残ってる東○缶でいいな!」
(※なんか家の近くでは東○ばっかり残る)

一方通行「新しいっつってンだろ。嫌いじゃねェけど」

上条「それでお前はどう思う?」

一方通行「エスパーか。あァまァ全員分類的にゃエスパーだけどよ、文脈も何も放置してなンなンだよ」

上条「いやー……浜面にも言ったんだけど、ご時世的に色々と厳しいじゃん?」

一方通行「あァ?厳しいだァ?」

上条「誰とは言わないけど、誰かさんはヴィランだから女の子殴るのもステータスにしてるみたいけど!俺は違うんだ!」

一方通行「その発想がもうヴィランだわー。ヒーローさンはそンな計算しねェわー」

上条「だからこうもっと新しい技がほしいんだよ!万人が認めてくれるようなのが!」

一方通行「選ばれしアホが集うガンダー○でも行って来ればいいンじゃね?今じゃすっかりヒンドゥー教一色になってっけども」」

上条「そうか――修行だな!俺に足りないのは修行だったか!」

一方通行「まァ修行でどォこォなンだったらなってっけども」

上条「ありがとう!浜面は『女の子に顔面ぐーぱんありだと思います!』っつってが、やっぱりそれだけじゃダメだよな!」

一方通行「マジかよあいつ最低だな。確実に麦野ノイドの悪い影響受けてるわー」

上条「それじゃ俺はこれで!あとこれ余ってたアニマギ○の人型と犬型と鳥型。頑張ればスペシネフっぽいの が再現できるぞ!」

一方通行「買った方が早くね?ンで仮に再現できたとしても、”ぽい”んであって本物じゃねェよ」

上条「……」

一方通行「……」

上条「なぁ、好きな人いる?」

一方通行「帰れよォ。なンでオマエ修学旅行の夜のノリで話てンの?」

上条「いや勢いで飛び出してきたから泊まるところが……」

一方通行「牢屋なンだよ。見てみ?打ちっ放しのコンクリに硬い毛布一枚と理事長デスクの超違和感ある感じが」

上条「すいませーん警備のヒトー!俺ここ泊まるんで余った毛布とかあったら持って来てくれませんかー!」

一方通行「友達か」

上条「え、友達だよ?ばっかお前何言ってんだよ殴り合ったらダチだって言うじゃねぇか」

一方通行「勝手に事後承諾すンなや」

上条「それでですね、俺の知り合いのM君が言ってたんだけど、友達の進級のために一肌脱ぐってご意志は?」

一方通行「背任だァな。今更超微罪だけどもする気はねェよ。てかオマエ、チート使って楽しいタイプ?」

上条「あぁ!?いつも外国言ったらICU送りにされる俺からしたら楽しいに決まってるわ!?」

一方通行「もう海外行かなくて良くねェ?」

女性刑務官「ご歓談中にすいません。この毛布一枚しかなかったんですけど、大きいのでお二人で入れると思います」

上条「あ、どうもっす」

一方通行「持ってくンなよ。法律的には留置所だろここ」

女性刑務官「あと監視カメラは不具合が起きる予定ですのでごゆっくり!決してお邪魔はしませんから!」

一方通行「目が腐ってンだな」

上条「なぁ、超不謹慎な事言っていいか?」

一方通行「止めとけよ。そォ思うんだったら尚更」

上条「『ムシャクシャしてやった』んじゃなくて、『世間から癖(へき)を否定されてやった』にしたら大分減刑されるんじゃ?」

一方通行「黙ってろ。あと隅へ行け、隅に」



――天草式十字凄教学園都市分社(※分会) 朝

建宮「――ほぅ……?それで俺の所に来た、のよ?」

上条「そうだ!修行といったらお前らがまず頭に浮かんだっていうか!」

上条「他の連中は天才肌?なんかこう『あれ?またルーン作っちゃいましたかぁ?』ってヤツばっかりで参考にならないんだよ!」

対馬「あのぅ……ステイルさんはあぁ見えて『努力をする天才』ですし、基本魔術サイドは皆さんアタマがアレじゃねぇかなってぐらい努力はしてるんだけど」

五和「そうですねっ!上条さんの仰る通りですねっ!」

対馬「裏切りが早い」

建宮「その意気や良し!なのよ!我ら天草式こそが『才能?なにそれ新しい食いもんすか?』を座右の銘にした連中なのよな!」

上条「あざーす!」

建宮「だが初めに言っておくのよ!我らの生き様は日常こそが基本であり奥義!寝食を信仰の一部と捉えることで自らの力と成すのよな!」

上条「えっと、つまり?」

対馬「教皇代理が一緒に遊びたいと申しております」

五和「……すいません。ウチのアホがいつもいつもご迷惑を」

建宮「まぁまぁ取り敢えずは着替えなのよな!我らの術式を組み込んだ服――は、着られないから、男衆の古着やら趣味で集めた服を着るのよ!」

上条「ダメージ系の服多いな!いや結構悪かない、ないけど……高校生が着るには貫禄が足りないぜ!」

建宮「そうなのよ?なんかこう流行りのブランドよりか、ちょいヴィンテージのスタジャン引っかけるのが俺らの頃の流行りだったのよな!」

上条「あー、いるわそっち系の服好きな男子。学校じゃスゲー地味なのに、私服に原付乗ってんのとか見るとカッケーって思うんだよ!」

建宮「いい機会なのよ。二・三枚見繕うからもって行くといいのよ」

上条「え、俺に?嬉しいけど……多分どうせ戦いでハニーフラッシ○するからボロボロになるぜ?」

建宮「それはそれで服の寿命だったのよな!人を守ってダメになるんだったら、服の本懐なのよ!」

対馬「てゆうか思ったんだけど、教皇代理と上条さんって妙に話が合うわよね?なんで?」

五和「精神年齢が同じなんじゃ?どっちに合わせているかは別にして」

建宮「――おい、お前らも手伝うのよ!まず使わない女子力を発揮して上条少年をコーディネイトするのよな!」

対馬「えー、高校生男子相手にですか?ねぇ、五和」

五和「――お任せください教皇代理!あとこれは関係ないですけど秘蔵の一ノ○大吟醸を後で差し上げます!」

建宮「あざーすなのよ!」

対馬「あれこれ建宮さんとグルなのかな?」

〜一時間後〜

上条「うっわ……なんか、なんかスゲーな!俺が着てるのにカッケー!」

五和「ふっふっふ!どうですか!上から下までユーズドにするのではなく、アウターの一部を固めることでそれっぽくしてみましたよ!」

五和「上条さんはパーカーがお好きでちょくちょく着てらっしゃるのを拝見していましたので、ワンポイントを崩す感じで!ステキですっ!」

対馬「まだムダなセンスを発揮してこの子は……!」

上条「でもいいのかこれ?よく手入れされてるし……」

五和「いいんですいいんです!女教皇みたいにハサミを入れるよりは!是非そのまま着てやってください!」

建宮「――よし!格好も整ったところで今から遠乗りなのよ!原付か二輪の免許はあったのよな!?」

上条「ねぇよそんなもん!?俺はただの高校生だぞ!」

建宮「あー、いかんのよ少年。お前さん海外で『移動手段があれば!』みたいな場面はそこそこあったって聞いたのよ?」

上条「俺も実はそう思う。レッサーとかステイルとかに頼りっきりだったし」

建宮「まぁ味方が居るときは頼るのもいいのよ。んがしかぁし!全部が全部周りに頼れるとは限らないのよ!そこで――」

建宮「――まずお前さんはバイクの免許を取って貰うのよ……ッ!!!」

上条「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

建宮「そうすればきっとこの先生き抜くにもプラスになるのよ!選択肢が増えるのは損をしないのよ!」

対馬「あの……教皇代理?さっきから上条少年を自分の趣味の分野で遊ぼうってしていません?」

五和「着せ替えは超楽しかったですけど、流石にこれ以上はちょっと……」

建宮「とはいえいきなり教習所に連れて行っても一発合格とはあいならぬのよ!てか超難しいらしいのよな!」

上条「持ってねぇのよお前。散々言ってんのに」

五和「教皇代理ー?お遊びもいいですけど−、そろそろ真面目に上条さんのご相談をですねー?」

建宮「――だがしかし心配ご無用!ここにいる五和は教習所免許を持ってんじゃないかと思うぐらいのバイクの腕なのよ!」

建宮「まぁぶっちゃけ私有地の駐車場で原付××する所からスタートするのよな!まずは練習1さっ五和!ボケッとしてないで少年の手取り足取り教えるのよ!」

五和「了解致しました偉大なる教皇代理!私は以前から建宮さんが出来る男だって思っていましたとも!」」

建宮「メットとサポーターは用意してあるのよな!さっ、私有地っぽいイオ×の駐車場で思う存分トレーニングするのよな!」



――上条家のアパート 昼

上条「――ただいまー」

インデックス「おかえりなさい、とうま。意外と早かったんだね?」

上条「いやそれが警察呼ばれちゃってさぁ?」

インデックス「一体何があったのか不安になって聞きたくない単語が出てきたんだよ!……てか、良い臭いが!」

上条「あぁ天草式の人らがインデックスさんにってお弁当作ってくれた。凄いぞー?俺も引くぐらいの料理の腕だぞー?」

インデックス「超楽しみなんだよっ!とうまは食べてきたんだからいらないよねっ!?」

上条「そして俺も今更ながらお前の食欲に引いてる。食ってねぇよ。朝飯は留置場でもらったけど、昼はまだだよ」

インデックス「だから一体どんなバイオレンスな終行を送って……!?」

上条「え、修行?」

インデックス「えっ?」

上条「えっ?」

インデックス「……あの、新技だか必殺技は……?」

上条「――――――あぁ!楽しかったから忘れてたわ!」

インデックス「バカなのかな?遊んできて帰って来たんだったら、それはそれでどうかと思うんだけど!」

上条「……相手が悪かったんだ!どうも身内だけに頼ったのが、つい甘えになっちまったんだ!」

上条「クソッ!今にして思えば建宮がVITAのとあ電を出してきたのは、俺と遊ぼうってハラだったのかよ……ッ!?」

インデックス「今じゃないと分からないかな?普通にげーむ機出してとうまも乗っかったんだから、『まぁ遊びでいいよな』って向こうも思ったんじゃない?」

上条「そんなことよりもストライウィッチー○のSTGがガチ過ぎる難易度だった件について」

インデックス「PSPのヤツだね!わたしはよく分からないけど『どうせキャラゲーでしょ?』って買ったら、ガチであーけーどに置いててもおかしくない難易度ど完成度だったって聞いたよ!」

上条「思い出させてくれてありがとうなインデックス!お前がいてくれて心強いぜ!」

インデックス「嬉しくないかなー。頼りにするんだったらもっと闇ちゃんねるとかでお呼ばれしたいかも」

上条「しかしどうしたもんか……?やっぱり友達のツテを辿っていったのが悪かったのかな、もっとこう適度な緊張感を持った間柄じゃないと」

インデックス「あぁうん、それはあるのかも。お友達だと『何して遊ぼっか?』みたいになるんだよね」

上条「俺じゃダメだから……悪いけど、インデックスが選んでくれないか?行った先で何か起きても絶対に文句言わないからさ?」

インデックス「わたしが決めていいの?んー……だったらまぁイギリス清教なんてどう?」

上条「第二のホームだろ?今は随分まともになったらしいし、ステイルとアンジェレネ師匠を除いては緊張感がない」

インデックス「なんでそこにあの子が入ってるのかは横に置くとして、じゃあローマ正教はどう?とうまを怨んでいる人ばっかりだと思うよ?」

上条「帰ってこられるかな……マタイさんに会ったら問答無用で『ごめんなさい』って気分になるんだよな」

インデックス「世界の最大宗派は伊達じゃないんだよ。いまだに院政をしているって噂もあるし、まぁあっくあみたいに右腕を切除される恐れも」

上条「なんつーとこ勧めてんだよ!?」

インデックス「何が起きても文句言わないって言ったから……!」

上条「あぁごめん俺が悪かった。でもお互いにさ、こう怨恨とかないところにしようぜ?軽ーい気持ちで行ってバイバイできそうなの?」

インデックス「修行ってそんなわんでいつあーみたいに軽い感じだったっけ……?まぁいいや、それじゃあねー思い切ってうなばらの魔術結社は?老舗なんだよ?」

上条「生理的に厳しくね?他人様の文化を否定するつもりはないが、俺が帰ってきて『あ、これお土産!革製のハンガーラックな!』とか言い出したら恐怖でしかねぇよ」

インデックス「言っておくけどそれも偏見だからね?あっちの人たちは文化としてふつーにご先祖様を大事にする情の深いアンタッチャブルな人たちなんだよ?」

上条「それも否定はしねぇんだけどさ。今回のスタートって『コンプラ的に引っかからない新技!』じゃん?特殊な素材の霊装とか技って、なっ?」

上条「そもそもグロくて黒い話は闇ちゃんねるでお腹いっぱいなんだよ!?誰が人××の話をしろっつったよ!?」
(※リクエストであったので。次の世代では廃れて検証不能になって終わる)

インデックス「じぁ他にオススメできるのは……『明け色の陽射し』?『新たなる光』?とかってサークルもいいんじゃない?」

上条「遊ぶだろ!ボスやレッサーと俺が合流したら確実に楽しくなって観光案内してもらうに決まってるだろそれいいなそれにしたいぜ!」

インデックス「本音を隠そうともしないね!あとそれはとうまの妙に限定的な場所で高いコミュ能力であってわたしは純粋にオススメしてるんだよ!」

上条「もっとこう、なんかフワッとしたのがいい!イメージ的にも!」

インデックス「そーずでぃとうれあぱでぃーは?」

上条「フワッとしてるにも限度があるわ!ソーズティはまだまともだけど、あいつのねーちゃんは意思疎通が困難なんだぞ!?」

インデックス「わたしは一周回って嫌いじゃないんだよ。結社が造り上げた個人で持てる大量破壊兵器クラスだし、この街のれべる5の上位に匹敵するかも」

上条「……んじゃトールは?思い出したけどアイツの霊装もヤバくね?」

インデックス「『取り敢えず殴り合うか!』って言うと思うな。修行にはなると思うんだよ、ただ格闘すきるだけが上がって帰ってくるだけで」

上条「悪くはねぇがそれだったら土御門とスパーする方がまだ穏健だぜ!」

インデックス「てかもとはるなんかいいんじゃない?なんて言っても近いし、真面目なときは適切なあどばいすをもらえるんだよ」

上条「賭けてもいいが確実に遊ぶだろ、俺で」

インデックス「そうなってくるとわたしが知っている魔術師は……うーんと、あぁやみさかなんかいいんじゃない!」

上条「……事故物件巡りに付き合わされたんですけど何か!?除霊スキルなんてもらっても、その、困る」

インデックス「除霊も立派なお仕事なんだけどねぇ。とうまも『取り敢えず殴ってから考える』だから。あ、とーるとおんなじだ」

上条「発想を変えようぜインデックス!何もこの世界は魔術師ばかりじゃない!能力者だって居るんだ!」

インデックス「そんな、感覚だけで不思議能力使ってる人たちって言われてもね……!」

上条「いやいや真面目な話だ!俺だって『右手』がどういう理屈だかサッパリ分からないし、ウチの一匹はつい最近まで家出してたのが分かったぐらいだから!」

インデックス「とうま、本当に人類なのかな?人の皮を被った混沌とかじゃないよね?そのときはしすたーとして覚悟を決めるからね?」

上条「やめろ!俺が世界の敵になるフラグを立てるな!どっかの運営よりも公式の方が過酷な運命なんですよねコノヤロー!」

インデックス「まぁ当麻かそれでいいんだったらいいけど。で、どこに?」

上条「と、常盤台?」

インデックス「やっぱりそんなことだと思ったんだよ!どうせとうまだしエッチな目的だって!」

上条「待てインデックス!やましい気持ちはない!少ししかない!あったとしてもほんのちょっとだ!マリトッツ○とマトリッツ○だと思ってる人たちぐらいだ!」

インデックス「結構いるね?そしどっちが正しいんだっけ……?」

上条「俺は別に女の子たちが仲良くしているのを見たいだけなんだ!他意なんてないんだ!」

インデックス「ねぇ、修行は?」

上条「……手を繋いでいる女子同士が、尊い意味でのカップルであるかないかを見極められる能力?」

インデックス「必要なのかな?敵が出て来たときに『よーし!俺の能力を見せてやるぜっ――あそこの二人は、カップルだ……ッ!!!』とか言うの?」

上条「その絵が超シュールで一考の価値はあるかと」

インデックス「とうまも最近おかしいからね!?ありさもそうだけと芸人気質が定着し過ぎてるっていうかさ!?」

インデックス「てかもうある意味勝てないよ!?敵さんもそんな能力見せられたら『お、おぅ……?そぉ?』みたいに引くんだよ!?」

上条「いや、俺が敵だったら『マジで!?百○っていいよな!』からトークを広げられると思う」

インデックス「もうそれ敵じゃないよね?ほぼ友達だよね?だって癖(へき)の話にホイホイ乗るんだよ?」

上条「とにかく俺は常盤台に行きたいんだよ!だって女子校なんだから百○しかいねぇだろ!」

インデックス「それその、『男子校は全員ホ×だ』っていうぐらいの暴論だと思うんだよ。いや、実態は知らないけど」

インデックス「あとするーしそうになったけど違うからね?とうまが昨日今日と編み出そうとしているのは新技であって、手段として修行をするっていうね

上条「――なぁ、インデックス知ってるかい?結局俺たちは手元のカードだけで戦わなきゃいけない、ってことをさ?」

インデックス「折角のどや顔で悪いんだけど、それもう意味なくないかな?新技がどうって話じゃなくなってくるよね?」

上条「……」

インデックス「……」

上条「――よし、メシでも食おうぜ!何食か浮いたから今日の夕飯はちょっとだけランクが上がる!」

インデックス「……あぁうん、嬉しい、んだけど……まぁ明日から月曜日だし、土日の過ごし方としては良かった、んだよ?たまには、うん」



――登校途中 翌朝

御坂「――ちょいさー!ジュースゲットー」っと ガコンッ

上条「おい何してるんだビリビリ!自販機の持ち主は困ってんだぞ!」

御坂「あぁうん、あたしもそろそろ洒落にならないかなーとは思うようになってきてはいるんだけど……」

上条「もしくは自販機のオーナーがお前の大ファンで、筐体に隠しカメラが」

御坂「なにそれ怖いな!?犯罪に犯罪を重ねてこられても!」

上条「とにかく!今日という今日は見逃さないぜ!覚悟しろ!」

御坂「お、やるっていうの?最近能力が効かないって学習したのよ!そう簡単にやられたりなんてしないんだからねっ!」

上条「ふっふっふ……!昨日までの俺ならば怯んだだろう。『達○さんvs上○さんだったら体術で完封される』とか散々Disられた俺だったらな!」

御坂「あ、気にしてたんだあのコピペ?というか向こうがステゴロほぼ人類最強だし、誰が勝てんだよって感じなんだけど」

上条「だが今日の俺は一味違うぜ!マリトッツ○とマトリッツ○ぐらい違う!」

御坂「それ多分日本語の発音だし、訛りもあるから本場ではどっちの言い方でも同じものが出てくると思うわよ」

上条「行くぜ!」

御坂「な、近い――えっ?」 ギュッ

上条「これが俺の新技、『優しくハグする』だ……ッ!!!」

御坂「ちょっ!?近いってば!?」

上条「コンプラ的にも絵的に優しい!そして何より俺が大ケガをしなくて済む!」

御坂「……分かったわよ!悪かったから離しなさいよもうっ!」 ガバッ

上条「マジで効いた!?俺も正直意外だぜ!」

御坂「ら、来週も自販機ックするけど止めなさいよ!?」

上条「堂々と犯行予告!?改心してねぇじゃねぇか!?」

御坂「……クールタイム?」

上条「お前の良心って時間で復活したりしなかったりすんの?」

御坂「あの予約は?料金はどのぐらいで?」

上条「スゲぇな俺の新技!?直で金に結びつく!?」

……

インデックス「あ、あれ?意外となんとかなって、る……ッ!?」

姫神「正直こうなる気はしていた。そして最初からこれがぞげぶの代わりでもそこそこなんとかなったりする。と思う」

インデックス「女性のぼす率が高いからね!そうじゃない人には絶対に効かないんだよ!」

姫神「――うっ。この身に流れるアスラ神○の血が……っ!?」

インデックス「なにその設定!?天空戦記シュラ○!?32年前のアニメが!?」

姫神「という訳で倒されに行ってくる。インデックスさんも覚醒モードで」

インデックス「自由すぎないかな?とうまもそうだけど他の子もね!」


-終-

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