クロ太「『なぜなにARISAさん☆ 〜田んぼのおともだち大集合の巻〜!、クロ☆』」
――オービット・ポータル芸能警備会社
鳴護「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になり……ました?」
マネージャー「おめでとうございます。そこは嘘でも疑問系でない方がより円滑な人間関係を築けると思います」
鳴護「お仕事を頂いたって意味では確実にお世話になっているんですが、半分ぐらいがイジって遊ばれただけだなって思い出しまして」
マネージャー「休暇はきちんとされましたか?体調管理もお仕事ですよ?」
鳴護「場外乱闘がなければ休めたと思います。特にあの、新年会で歌わされたのがトラウマで」
マネージャー「なにかありましたか?皆さん大変喜んでらしたと思いますが」
鳴護「……まぁ、それは否定しませんし、その通りではあるんですけど――」
鳴護「あたしの持ち歌よりもUT○さんを歌った方が喜ばれるってどう思いますかねっ!?失礼だと思いません!?」
マネージャー「え、お嫌いですか?」
鳴護「そりゃ好きですけども!ただ振り付けから何から後進の子を完コピしなければいけないのがダメージに……!」
マネージャー「リアルな弱肉強食の世界ですからね。ステマから炎上まで、何をしようが売れた方が勝ちっていう」
鳴護「むしろ関係者に聞きたいです――本人が目の前にいるんだから、本人の曲が何故悪いのか、と!」
マネージャー「あーアレじゃないですかね?『岸田露○先生の描いたJOJ○が読みたい』みたいに、コラボ的なヤツでは?」
鳴護「普通に描けると思います、岸○先生。だってあれご本人のほぼノンフィクションの自伝ですから」
マネージャー「超能力のある世界ですからね――と、新年のご挨拶はこれぐらいにしましてお仕事です。今年一発目の収録は教育モノですね。前にされたのを覚えていらっしゃいますか?」
鳴護「丁度二年ぐらい前にハードなヤツやりませんでしたっけ?『ラッコさんは鳥獣保護で守られてるから絶対に手は出せないけど、”事故”で死ぬ個体がそこそこいる』とか」
(※事故=漁師さんにシメられる)
マネージャー「今この時間も釣り人を食い続け、豊富な漁場を無償で提供しているゴーストフィッシング堤防もやりましたね」
(※類似の堤防は全国各地に存在し、かつ何かあっても”事故”なので保険金……)
鳴護「グリム童話の教訓にありそうですよね。『魚釣りをしてる人が実は釣られてる』っていう」
マネージャー「ヒエロニムス=ボスの絵にそのままの画があった気がします。ともかくですね、あれの続編と言いますか。ミニ番組のお仕事のオファーを頂いておりまして」
鳴護「あー……スケジュールがなー。ちょっと合わないんですよねー」
マネージャー「って言う事はないです。たかだか半日ぐらいの拘束時間ですし」
鳴護「……あたしをご指名で?」
マネージャー「珍しくバーターでなくサンシャインさんが呼ばれています」
鳴護「それはホントに珍しいですね。てかあの番組、誰がどんな権限で作ってんですか?」
マネージャー「あそこの最上位カーストはクロ太君です」
鳴護「嘘ですよね?なんでマスコットキャラの分際で」
マネージャー「と、お思いでしょうが、これには深い深い事情があるんですよ」
鳴護「できれば簡潔に」
マネージャー「クロ太君のガワといいますか、着ぐるみ自体が実は軍事用のエクゾスカル――まぁ、強化外骨格っていうパワードスーツの転用品でしてね」
鳴護「あれ今話変りましたか?着ぐるみの話をしてたんですよね?」
マネージャー「同じ話をしています。あー……コンセプトからしまして、外見が兵士に厳ついプロテクターをつけたような感じなんですよ」
鳴護「防具なんだからそうじゃないと困りますよね」
マネージャー「ですがこう、軍部だけでなく治安部隊が着てもおかしくないような外見が求められたんです。心理的な圧迫を加えないように」
鳴護「あぁなのでゲコ太君なんですね。てかフルメタルのジャケットするのに出てませんでしたっけ?ピー○君モドキが無双するの」
マネージャー「ぶっちゃけアレと同じコンセプトです。なのでちょいちょい児童番組に出して運用して市民権を得よう、というのが番組の存在意義です」
鳴護「遠回しな広報と言えなくもないですけど。だったら別にあたし達でなくともいいのでは?」
マネージャー「残念ながら件のスーツは民生用にデチューンされておらず、今日現在使用できるのが黒夜海鳥さんただお一人ということ……」
鳴護「あ、ご指名ってクロちゃんから来てるの!?ていうかそれ『死ねばもろとも』って精神じゃないのかなぁ!?」
マネージャー「ご理解いだけたようで何よりです。当社でも将来的には導入を検討しておりますので、ARISAさんもどうかその辺をお気遣いくだされば幸いでございます」
鳴護「くっ……!遠回しにこれ絶対断れないヤツですね!」
マネージャー「――想像してみてください。いつの日か、街の平和を守るためにまるでスパイターマ○のように飛び交うゲコ太さんの勇士を……!」
鳴護「美琴ちゃんが超喜ぶと思います。ちなみにあたしはそんなシュールな絵はどうかと思います」
マネージャー「むしろ率先して着そうですよね」
鳴護「その認識は甘いと思います。ガンマニアで有名なキ○さんが旅するやつの作者さん曰く、『真の銃・兵器好きは戦争が嫌い、何故ならば実戦に使うと壊れるから』って」
マネージャー「死蔵する訳ですね。ありがとうございます、また一つマニアの深淵を覗いた気がします」
鳴護「大昔の話ですが、レーザーディスクだかって記録媒体があったそうなんですが。とても大きい円盤の」
マネージャー「あー、なんかありましたねぇ。ブックオ○の隅、更にその隅の方に置かれてるレコードっぽいの」
鳴護「あれと同じで時代の最先端の筈がいつのまにか周回遅れのブツになり下がるんじゃ?」
マネージャー「却下です。趣味と違い、兵器関連は常に最新と最悪を想定しておかないとお話になりませんので」
鳴護「極めて不本意ですけど事務所側の言い分は分かりました。これの収録はいつに?」
マネージャー「午後からですね」
鳴護「スケジュール管理杜撰すぎません?あと事務所でちゃっちゃと済まそうって魂胆を隠そうとはしないんですか?」
マネージャー「あぁ忘れていましたが、これ事務所の有志一同からARISAさんへお年玉です。テーマパークのペアチケットですけど、要りませんか?」
鳴護「こういうところですよ?飴と鞭じゃなくて飴を投げつけてダメージを与えようとするところですからね?」
マネージャー「あぁ要らないんでしたら別に。自分とサンシャインさんで行くだけですから」
鳴護「地獄の絵になりません?男子高校生と屈強な成人男性がワンペアで遊びに行くってことですよね?」
マネージャー「自分も普通に嫌です。なので若人が有効活用してくださった方がいいかと」
鳴護「へー……有効期限がもうちょっとなんですね」
マネージャー「本当に不思議ですよね。まるで『失効しちゃうと勿体ないから』って口実に使われるようで」
鳴護「い、一応もらっておきますけど!お礼は言いませんからね!」
マネージャー「そこは礼儀として言って頂きたいものです。まぁ、どうぞ」
鳴護「ちなみにこれ、どちらのチケットなんですか?近場だとありがたいんですが」
マネージャー「としまえ○です」
鳴護「――よし、表に出ろ?ねっ?」
――事務所
鳴護「『――なっぜっなっにっARISAさーんッ☆』」
クロ太『……』
鳴護「(台詞っ!カンペに書いてあるヤツ!)」
クロ太『――何見てんだゴラァ?ぶち殺されてェか!?』
鳴護「『はっじっまっるっよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』」
鳴護「『はい、っていう訳で始まりましたけどもまさかの第二回!ごめんねっ!クロ太君はテンション上がっちゃったみたいで!』」
クロ太『ヤクザからシェルターする職業が成り立ってんだったら、まぁアレだ。最初からヤクザとグルになってるか、屏風に書いたヤクザにケンカ挑んでるかの二択だわな』
鳴護「『あ、今のピーっでお願いします。大丈夫だよね?今回は生放送じゃないんだよね?』」
上条(カンペ)【ピー?】
鳴護「『カンペで出されても視聴者には伝わらないと思うよ?だって見てるのあたししかいないからね?視界の狭さ的にクロ太君は見えないし?』」
クロ太『――よし、反社の話をするクロ☆介護会社を作るヤクザとNPO作るヤクザと人権団体作るヤクザのどれか選べクロ☆』
鳴護「『全部ダメだよね?どうせ放送できずに死蔵される運命なんだから、嫌だったらさっさと終わらせよう?ねっ?』」
クロ太『つーか二年経ってんだよ!前のクサレ仕事をそろそろ記憶から抹消出来るってェのに喚ンでンじゃねェよこの腐れピンク』
鳴護「『海鳥ちゃん、めっ!外見的特徴で非難するの良くないよ!』」
上条【なんかレッサーの色違いがなんか言ってるwwwwwwwwwww】
クロ太『――よーし表出ろやクソヒーロー!てめェのキ×××引っこ抜いて常盤台に飾ってやンよ!』
上条「お、なんだテメーやんのかゴラ?どっかの女子校がクロー○もビックリのカチコミやってますます出番が無くなる俺に怖いもんなんてねぇぞ?あ?お?あぁ?」
鳴護「『当麻君も落ち着いて!?年下の女の子相手に絡んじゃダメだよっ!』」
上条「じゃあアリサが絡んでやれよ!需要あるだろ!?」
鳴護「『違う、そういうことをいってるんじゃあ、ない』」
上条「それともレッサーと同じって言ったのが悪かったのかよ!?」
鳴護「『強くは……うん、その、強くは否定出来ないっていうか、ねっ?誰だって言われたら傷つくことあるよね?そういうことだよ?』」
クロ太『オイ私は一体どんな酷い罵倒をされたんだ。言えよ』
上条「『――あー、もしもしレッサー?うんうんオレオレ、上条当麻なんだけど今年の抱負って教えてもらえるか?』」 ピッ
レッサー(電話)『え?世界征服ですけど?』
プツッ
鳴護「『……うん。大体いつもこんな感じかな』」
クロ太『ダチ選んだ方がいいんじゃね?私が言うのもアレなんだが』
上条「え、違うよ?友達ではないよ?俺が病気で倒れた後に『メサイア (ヘンデル) 』を国際電話で歌ったアホなんて友達はいないよ?」
(※「ハーレルヤー!ハレルヤーハレルヤー!」のアレ)
鳴護「こ、好意的に捉えれば『病気治って良かったね!』って可能性も少しは!」
クロ太『スタンド使○は引かれ合う』
上条「アリサ――お前まさか!?」
鳴護「いや違う違う違う違う。最初は当麻君の、お友達。おーけー?そこだけは絶対に譲らないよ?」
マネージャー(カンペ)【いい加減進めてください】
鳴護・上条「すいませんでした」
クロ太『ざっまぁwwwwwwww』
上条「――くっ!監督と同じラインで製造されてるだけあって性根が腐ってる……!」
鳴護「最愛ちゃんも海鳥ちゃんも腐ってる訳では……ただちょっと赤い血の代わりにオイルが流れてるだけで」
クロ太『私だってやりたかねぇんだよ!久々に持ち出しやがってクラアァッ!』
マネージャー「あー、すいません。どなたかネコミミを持って来てください」
クロ太『――おい何やってんだ三下クロ☆さっさと謎を解決するクロ☆』
鳴護「ネコミミ?ネコミミに一体どんな秘密が……!?」
上条「トラウマらしいんだが……いやでもお前のパーカーってネコミミっぽいじゃん。もう既に寄せに行ってるっていうか」
鳴護「ま、まぁまぁそれでは気を取り直して――『く、クロ太君は元気だったかな?』」
クロ太『人気投票でロ×ペ×票が英国製ロ×へ全振りしたみたいで話にならなかったクロ☆』
鳴護「『何から何までもが違う。あとインデックスちゃんも……うん、カテゴリーからすれば同じ、だよ?』」
クロ太『ARISAさおねーさんはどうだったクロ?シングル曲を通常版A・B+限定版+ミニ写真集入り限定版みたいな、ファンに多々買わせる生き方クロ?』
鳴護「『事務所の方針だからね!あたしは”いくらなんでも……”っては言ったんだけど、どれもそこそこ売れたよありがとうみんな!』」
クロ太『ADのおにーさんは……まぁ興味はねぇしいいか』
上条「聞けよゴラ!こっちはノリツッコミ準備して待ってんだから!」
鳴護「『だからスルーしたんだと思う。で、それで今日は何をするのかな?』」
クロ太『あれとは別の場所の堤防でまた事故が起きたクロ☆皆もサカナのエサにならないように注意するクロ☆』
(※新潟の話)
上条「俺が言うのもなんだけど、命は一つしかないから大事にしようぜ!」
鳴護「『当麻君が言うとギャグに聞こえるふしぎ』」
クロ太『それでクロ☆今日は”無農薬農法”クロ☆』
鳴護「『……へー。何かもう嫌な予感しかしないけど、できればダッシュで家帰ってスプ○したいよねっ!』」
クロ太『ARISAおねーさんは”有機農法”って知ってるクロ?』
鳴護「『あー、名前だけ聞いたことあるよ。確か化学肥料を使わないんじゃなかったっけ?』」
クロ太『……チッ』
鳴護「『急に態度悪くなったね!?知ってるのが悪かった!?』」
クロ太『あー、じゃあ具体的にはどうクロ?有機農法の特徴って知ってるクロ?』
鳴護「『有機農法っていうぐらいだし、やっぱり有機物を使うんじゃないの?』」
クロ太『間違いではないクロ。通常の農法、化学肥料を使った既存の農法と比べ、有機農法は自然由来の肥料だったり、化学的に合成されていない農薬を使ったりするクロ☆』
鳴護「『へー、そうなんだー?』」
クロ太『ただ――植物ってぇのは基本的には有機物を取り込まねェンだわ。これが』
鳴護「『………………はい?』」
クロ太『いやだからな?植物が取り込んでんのは大体無機物なんだよ。植物の三大栄養素って知ってるか?窒素・カリウム・リン酸っつーンだけど』
鳴護「『……入ってないの?』」
クロ太『化学式がN・K・H3PO4で”C”入ってねェだろうが。あァ中学校じゃまだやンねェンだったっけか?』
鳴護「『元素式はやったけど、てゆうか有機農法なのに有機物取り込まないの!?』」
クロ太『最近の研究じゃ”少しは”吸収するらしい。ただずっと観察できなかったってェぐらいの誤差レベルだァな』
クロ太『でもンで化学的に合成された、つーか有機農法って言っても有機肥料から分解されて取り出された無機物が植物に吸収されるシステムは一緒なンだわな』
鳴護「『か、体に良いって話は!?』」
クロ太『農薬の多寡にも寄る。つーかこれはブランド化させてるJ○が悪いンだけども、言うほどは変わンねェし……』
クロ太『そもそも農家で商業ベースにできるような数を揃えての栽培するンだったら、まァ本当に無農薬だったらスゲェよな、って話になるンだわ』
鳴護「『つまり有機物を使ったからって……』」
クロ太『植物が栄養素として取り入れるのは無機物が殆ど。そもそも無機農法なンてねェしな』
クロ太『――っていう、詐欺みたいな話が誰にも訂正されずに、フワッとした感じで持て囃されてンだわ。そういう業界の話をしますよーと』
鳴護「『もういいんじゃないかな?新年明けまして一発目の話題でもないよね?』」
クロ太『でもないクロ☆今日は皆が優しい気持ちになれるお話クロ☆』
鳴護「『前にも言ったけど、その、落差が。どっちも可愛い声でやられるから心臓に悪いんだよ』」
クロ太『ビッ、ARISAはどんな農法について知ってるクロ?』
鳴護「『うん、その質問に答える前に今なんて言いかけたのか教えてくれるかな?場合によっては法廷だよ?』」
クロ太『ウルセェクソビッ×』
鳴護「『ストレートに言ったね!?てゆうかこんな時にツッコミのお仕事をしている当麻君はどこ!?』」
クロ太『じゃあ予定を前倒しして入ってくるクロ☆』
上条(アイガモ着ぐるみ)「もう殺せよ」
鳴護「『当麻君がいつものレ××目に!?いやでもサメスーツ(海パン+背ビレ)よりは似合ってるよ!だって遠くから見たら本物のカモさんぽいし!』」
インデックス(アイガモ着ぐるみ)「わたしは可愛いからけっこう気に入ってるんだけどな、かもー!」
鳴護「『鳴き方は違う、可愛いから許されると思うけど。それでこちらのゲストは一体?』」
クロ太『本日の主人公のアイガモさんたちクロ☆』
鳴護「『……あぁ。カンペの人が静かだと思ったら、着替えて……ご指名だったのも悪意があるなこれ!』」
クロ太『ARIッチはアイガモさん達が登場する農法って知ってるクロ?』
鳴護「『そんな呼び方されたのは初めてだけど、知ってるよ?アイガモ農法だっけ?』」
クロ太『――これは例えばの話であって決してノンフィクションの話ではないクロが☆』
鳴護「『そこまでして無理にキャラを作る必要性が』」
クロ太『某子供博士バラエティで子供の質問に大人が答えるって場面があるクロ☆「○○って知ってますか?」「えー、なにそれー」みたいなクロ☆』
鳴護「『最近の子供って本当に物知りだよね』」
クロ太『その番組では子供の凄さを讃える番組なのに、MCの元子役が「あ、知ってます知ってます。○○でしょ?」って口挟んで来るのは番組的にどうクロ?』
クロ太『つーかテメェ業界長げェンだからちったァ考えろ、なっ?』
鳴護「『ごめんねっ!あたしも芦田愛○ちゃんもはスレてないから素で答えちゃったんだよ!』」
クロ太『という訳でアイガモ農法はARISAが詳しいクロ☆説明してほしいクロ☆』
鳴護「『またハードルを勝手に上げて……!えぇっと、聞きかじりの知識だけど、田んぼにアイガモを放して暮してもらって、虫とか雑草とかを食べて貰う、だよね?』」
クロ太『それじゃ実際はどうなのか見てみるクロ☆』
鳴護「『ここで出るんだブラックなところが』」
土御門『おいお前ら今日からここがお前らの職場になるにゃー。よく食べてよく動くにゃー』 バサッ
インデックス『ねーねーとう――おかあさーん?ここって田んぼだよね?ここに住んでいいの?』
上条『覚えとけ黒夜――そうなのよー!今日からここで私たちのお家になるのよー!』
クロ太『っていう感じに某所から買ったアイガモの親子を水田へと放つクロ☆』
鳴護「『可愛いよねー。本物のアイガモはだけど』」
上条『俺が可愛くないっていうのかよ!?』
鳴護「『プライドが低すぎる。お仕事だから割り切る姿勢は立派なんだけど』」
クロ太『アイガモ農法には次のような利点があるクロ☆』
インデックス『あ、虫さんなんだよ!がぶーっ!』
クロ太『まずはイネに付く害虫をカモが食べる”と言われて”いてるクロ☆』
鳴護「『微妙に出だしから不安が……』」
上条『雑草?そんなもん喰ってやるよ!』
クロ太『また田んぼに生える雑草もカモが食べる”とされている”クロ☆』
鳴護「『だからその、”言われてる”ってのが凄い、フラグってぽいんだけどな……』」
クロ太『またピンクが言った他にもこのような効果が』
インデックス『がんばってたんぼの中を警備するんだよ!ドロをかくはんするんだよ!』
クロ太『と、カモたちが移動することによってドロが攪拌され、ヘドロ化や腐ったりするのを防止する”と言われて”るクロ☆』
鳴護「『微妙に安定感に欠ける内容……でもまぁまぁ概ねいいことばかりじゃないかな』
クロ太『そうクロ。農薬も抑えられるし理想の農法だって脚光を浴びた時期もあったクロ☆』
鳴護「『あー……でもさ?お仕事でたまーに学園都市の外に行くけど、この農法やってますって所見たことないかも?』」
クロ太『カモだけに……ッ!!!』
鳴護「『いや違う違う違う違う。そんな妙なスベリ方はしてない』」
クロ太『まぁARISAさんの言う通りクロ☆さすありクロな☆』
鳴護「『ボケが原形を留めてない』」
クロ太『少なくとも2022年時点でアイガモ農法は極めて一部の農家でしか実践されていないクロ☆なんていっても管理が大変だったクロ☆』
鳴護「『あー、野生の獣とか?』」
インデックス『ねーねーおかあさーん。おうちのまわりに知らない人がいるんだよー?』
姫神『くっくっくっ。私はネコ様。ここに美味しそうなアイガモが居ると聞いて参上』
上条『まぁ大変!?大家さーん!助けて大家さーん!』
土御門『――とうっ、俺・参上!あっち行くんだにゃーネコめ!』 シッシッ
姫神『やーらーれーたー。でも土御門君の方がネコっぽい』
鳴護「『この茶番は要らない。あと秋沙ちゃんは当麻君と配役変えるべき』」
クロ太『と、まぁネコの方も問題ないブヒ☆』
鳴護「『語尾が邪悪なオークになってる。邪悪じゃないオークがいるのかは分からないけど』」
クロ太『真面目な話、”と、言われてる”部分が多少引っかかるクロが、結果自体はそこそこ出ているクロ☆問題なのはある程度育った後クロ☆』
鳴護「『育った?あぁカモさん達が巣立っちゃうって事?』」
クロ太『違うクロ☆生存競争クロ☆』
鳴護「『……はい?』」
インデックス『うわー、最近暑くなったよね−、いねさんも大きくなってきたんだよ』
インデックス『そういえば、というかずっと疑問だったんだけど……』
インデックス『大家さんが大事にしてるこのいね?って植物、食べたらどうなんだよ……?』
インデックス『大きさも食べるには丁度いいし、いなほ?とかってお花の部分からも甘いニオイがするんだよね。うーん』
インデックス『――あむ……んっ!?オイシイ、オイシイんだよこれ!?うっわーなんで今まで気づかなかったんだろ!勿体なかったんだよ!』
インデックス『ねーねーおかーさんー!おかーさんもこれ食べてみてるんだよ!ぜったいにおいし、い……』
土御門『へぇ、どうしたんだにゃー禁書目録?何かいいことでもあったんですたい?』
インデックス『お、大家さん……?どうしたんだよ?』
土御門『聞いてるのは俺の方なんだけどな。それでどうした?誰か探しているのか?』
インデックス『う、うん……おかーさん見なかったんだよ?ちょっとお話が』
土御門『おかーさん……あぁ母屋の方にいるんだにゃー。なんかお前さんを呼んでたぜぃ?』
インデックス『そうなの?大家さんが呼びに来てくれたんだよ?』
土御門『そうそう――だから、なっ?一緒に母屋、行くんだぜぃ?』
インデックス『――嘘だっ……ッ!!!』
土御門『おいおいなんて言い方だよ禁書目録。俺はお前らの庇護者だぜ?』
土御門『住む場所も手配してやってるし、ネコからも守ってやってる。そんな俺が危害を加える理由が――』
インデックス『あるもん!おかーさん言ってたんだよ!』
インデックス『「あいつは絶対に土壇場で妹優先させて裏切るから絶対に信用しちゃダメだ」って!』
土御門『そぉかぁ、カミやんはそう言ってたかぁ――』
土御門『――ま、その通りなんだが』 ニチャアァ
インデックス『っ!?』
土御門『今までは、そう今まではだ。お前たちが役に立っていたから、な?恩を感じこそすれ、こちらから手を出す必要性はなかったわけだが』
土御門『そのハッパに手ぇ出すようなら、その配慮もイラねぇってことでいいんだよなぁ?』
インデックス『ど、どういうことなんだよ!?』
土御門『小さい頃はイネには手を出さなかったから大目に見てやってたが、成長した稲穂や茎を食べようとしやがった』
土御門『もうお前たちは必要ない――いや、邪魔なんだよ!』
インデックス『な、何するんだよ!?手を離すんだよ!?』
土御門『今までは世話したやったのは誰のお陰だと思うんだ!いいからこっちに』
上条『――離しなさい!』 ゲシッ
インデックス『おかーさん!?』
土御門『くっ!シメたと思っていたのに!?』
上条『逃げなさいボウヤ!ここは私が食い止めるから!』
インデックス『嫌なんだよ!わたしもおかーさんと一緒に逃げるんだよ!』
上条『そう、ね……!後から私も行くから!だから、だからあなただけでも先に!』
インデックス『おかーーーーーーさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!?』
上条『――こうして、人類とアイガモとの戦争が勃発するのである――』
クロ太『ていう感じクロ☆』
(※実話です)
鳴護「『演技が衝撃的すぎてツッコミのお仕事ができなかったよ!?そしてなんて悲しい物語!?』」
鳴護「『てゆうかこれ本当なの!?アイガモさん達を途中からシメに入るって外道にも程があると思うんだけど!?』」
(※もう一回書きますが実話です)
クロ太『補足するとアイガモの親子、特にヒナが小さい頃は小さい対象しか食べないクロ☆まぁ体が小さいしそういうものクロ☆』
クロ太『しかし体が大きくなればそれだけ大量かつ大きな食べ物を必要とするクロ☆』
クロ太『そうすると「あ、丁度いいところに食べ物が!」ってイネと稲穂が普通に喰われるクロ☆』
※放置すると冗談でなくやられる)
鳴護「『鳥類だからね。多分躾けようとしても理解できないんじゃ……?』」
クロ太『なので、ねっクロ?大切なものを守るためには、自ら手を血で汚すのも仕方がないクロ☆』
鳴護「『今更だけど人類大丈夫?アイガモさん達と戦争にならない?』」
クロ太『なお余談クロ☆アイガモ親子は脱走に成功しなければシメられるクロが……』
クロ太『”身が小さい&水鳥なので毛が剥きにくい&半野生なので衛生状態が悪い”って三重苦で、肉屋さんには引き取ってもらえればラッキーぐらいの価格になるクロ☆』
(※実話です)
鳴護「『本当に大丈夫?将来的に知恵をつけたクロマグロと伊勢エビの集団から宣戦布告されないかな?』」
クロ太『当然農家さん達も外道ではないし、そもそもアイガモに愛着が湧いてシメたり追い払ったりできない所が続出したクロ☆』
(※善意から追い払っても戻ってくる上、アイガモ自体が交配で作られた種族のため放鳥するのは禁止。よってシメるの前提)
クロ太『結果としてアイガモ農法は、最終的にどうなるかをボカしたまま、定着せずに名前だけが残っちまったクロ☆』
(※最終的に手が追えなくなった場合、猟友会へ「害鳥の駆除お願いします」と)
鳴護「『予想はしてたけど結末が酷すぎる……ッ!!!』」
クロ太『と、今日のなぜなにARISAは終わりクロ☆また一つ賢くなったクロね☆』
鳴護「『知りたくなかった……!地方営業の時に田んぼを見て”あ、カモさんだ。かわいー”って純粋な気持ちで見ていたかったよ!』」
クロ太『それじゃー二度と呼ぶなクロー☆ぶち殺すぞー☆』
鳴護「『せめてそこは媚びを売ろう?プロとしてお仕事に徹しよう?』」
――事務所
マネージャー「お疲れさまでしたARISAさん。新年一発目のお仕事は如何でしたか?」
鳴護「『総評としては『あたしの心を折りに来ている』ですかね。できれば一生謎のままにしてほしかったです」
マネージャー「……えーと、これはとある方が帰省したときの話なのですが」
(※ほぼ実話です)
鳴護「やめてくださいよ!?その”実話です”って芸風やめませんか!?」
マネージャー「その方が実家の車を運転して、お母様と田んぼの近くを通りかかった際、こう言われたんだそうです」
マネージャー「『ここの田んぼには毎年カモの親子が数家族住むのよ。それがもう可愛くって!』と」
鳴護「え、それってもしかして……」
マネージャー「その方はアイガモ農法の悲喜こもごもの話は全部知っていたのですが……流石に真実を言い出せず、『そうなんだ』と一生黙っているのを選んだそうです」
鳴護「まだ辛うじて人の心があったんですね。てっきりサメに喰われて人間性を失ったんだと思ってました」
-終-
(※あの、良かったらでいいので、全てのアイガモさんへお祈りを……)
鳴護「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になり……ました?」
マネージャー「おめでとうございます。そこは嘘でも疑問系でない方がより円滑な人間関係を築けると思います」
鳴護「お仕事を頂いたって意味では確実にお世話になっているんですが、半分ぐらいがイジって遊ばれただけだなって思い出しまして」
マネージャー「休暇はきちんとされましたか?体調管理もお仕事ですよ?」
鳴護「場外乱闘がなければ休めたと思います。特にあの、新年会で歌わされたのがトラウマで」
マネージャー「なにかありましたか?皆さん大変喜んでらしたと思いますが」
鳴護「……まぁ、それは否定しませんし、その通りではあるんですけど――」
鳴護「あたしの持ち歌よりもUT○さんを歌った方が喜ばれるってどう思いますかねっ!?失礼だと思いません!?」
マネージャー「え、お嫌いですか?」
鳴護「そりゃ好きですけども!ただ振り付けから何から後進の子を完コピしなければいけないのがダメージに……!」
マネージャー「リアルな弱肉強食の世界ですからね。ステマから炎上まで、何をしようが売れた方が勝ちっていう」
鳴護「むしろ関係者に聞きたいです――本人が目の前にいるんだから、本人の曲が何故悪いのか、と!」
マネージャー「あーアレじゃないですかね?『岸田露○先生の描いたJOJ○が読みたい』みたいに、コラボ的なヤツでは?」
鳴護「普通に描けると思います、岸○先生。だってあれご本人のほぼノンフィクションの自伝ですから」
マネージャー「超能力のある世界ですからね――と、新年のご挨拶はこれぐらいにしましてお仕事です。今年一発目の収録は教育モノですね。前にされたのを覚えていらっしゃいますか?」
鳴護「丁度二年ぐらい前にハードなヤツやりませんでしたっけ?『ラッコさんは鳥獣保護で守られてるから絶対に手は出せないけど、”事故”で死ぬ個体がそこそこいる』とか」
(※事故=漁師さんにシメられる)
マネージャー「今この時間も釣り人を食い続け、豊富な漁場を無償で提供しているゴーストフィッシング堤防もやりましたね」
(※類似の堤防は全国各地に存在し、かつ何かあっても”事故”なので保険金……)
鳴護「グリム童話の教訓にありそうですよね。『魚釣りをしてる人が実は釣られてる』っていう」
マネージャー「ヒエロニムス=ボスの絵にそのままの画があった気がします。ともかくですね、あれの続編と言いますか。ミニ番組のお仕事のオファーを頂いておりまして」
鳴護「あー……スケジュールがなー。ちょっと合わないんですよねー」
マネージャー「って言う事はないです。たかだか半日ぐらいの拘束時間ですし」
鳴護「……あたしをご指名で?」
マネージャー「珍しくバーターでなくサンシャインさんが呼ばれています」
鳴護「それはホントに珍しいですね。てかあの番組、誰がどんな権限で作ってんですか?」
マネージャー「あそこの最上位カーストはクロ太君です」
鳴護「嘘ですよね?なんでマスコットキャラの分際で」
マネージャー「と、お思いでしょうが、これには深い深い事情があるんですよ」
鳴護「できれば簡潔に」
マネージャー「クロ太君のガワといいますか、着ぐるみ自体が実は軍事用のエクゾスカル――まぁ、強化外骨格っていうパワードスーツの転用品でしてね」
鳴護「あれ今話変りましたか?着ぐるみの話をしてたんですよね?」
マネージャー「同じ話をしています。あー……コンセプトからしまして、外見が兵士に厳ついプロテクターをつけたような感じなんですよ」
鳴護「防具なんだからそうじゃないと困りますよね」
マネージャー「ですがこう、軍部だけでなく治安部隊が着てもおかしくないような外見が求められたんです。心理的な圧迫を加えないように」
鳴護「あぁなのでゲコ太君なんですね。てかフルメタルのジャケットするのに出てませんでしたっけ?ピー○君モドキが無双するの」
マネージャー「ぶっちゃけアレと同じコンセプトです。なのでちょいちょい児童番組に出して運用して市民権を得よう、というのが番組の存在意義です」
鳴護「遠回しな広報と言えなくもないですけど。だったら別にあたし達でなくともいいのでは?」
マネージャー「残念ながら件のスーツは民生用にデチューンされておらず、今日現在使用できるのが黒夜海鳥さんただお一人ということ……」
鳴護「あ、ご指名ってクロちゃんから来てるの!?ていうかそれ『死ねばもろとも』って精神じゃないのかなぁ!?」
マネージャー「ご理解いだけたようで何よりです。当社でも将来的には導入を検討しておりますので、ARISAさんもどうかその辺をお気遣いくだされば幸いでございます」
鳴護「くっ……!遠回しにこれ絶対断れないヤツですね!」
マネージャー「――想像してみてください。いつの日か、街の平和を守るためにまるでスパイターマ○のように飛び交うゲコ太さんの勇士を……!」
鳴護「美琴ちゃんが超喜ぶと思います。ちなみにあたしはそんなシュールな絵はどうかと思います」
マネージャー「むしろ率先して着そうですよね」
鳴護「その認識は甘いと思います。ガンマニアで有名なキ○さんが旅するやつの作者さん曰く、『真の銃・兵器好きは戦争が嫌い、何故ならば実戦に使うと壊れるから』って」
マネージャー「死蔵する訳ですね。ありがとうございます、また一つマニアの深淵を覗いた気がします」
鳴護「大昔の話ですが、レーザーディスクだかって記録媒体があったそうなんですが。とても大きい円盤の」
マネージャー「あー、なんかありましたねぇ。ブックオ○の隅、更にその隅の方に置かれてるレコードっぽいの」
鳴護「あれと同じで時代の最先端の筈がいつのまにか周回遅れのブツになり下がるんじゃ?」
マネージャー「却下です。趣味と違い、兵器関連は常に最新と最悪を想定しておかないとお話になりませんので」
鳴護「極めて不本意ですけど事務所側の言い分は分かりました。これの収録はいつに?」
マネージャー「午後からですね」
鳴護「スケジュール管理杜撰すぎません?あと事務所でちゃっちゃと済まそうって魂胆を隠そうとはしないんですか?」
マネージャー「あぁ忘れていましたが、これ事務所の有志一同からARISAさんへお年玉です。テーマパークのペアチケットですけど、要りませんか?」
鳴護「こういうところですよ?飴と鞭じゃなくて飴を投げつけてダメージを与えようとするところですからね?」
マネージャー「あぁ要らないんでしたら別に。自分とサンシャインさんで行くだけですから」
鳴護「地獄の絵になりません?男子高校生と屈強な成人男性がワンペアで遊びに行くってことですよね?」
マネージャー「自分も普通に嫌です。なので若人が有効活用してくださった方がいいかと」
鳴護「へー……有効期限がもうちょっとなんですね」
マネージャー「本当に不思議ですよね。まるで『失効しちゃうと勿体ないから』って口実に使われるようで」
鳴護「い、一応もらっておきますけど!お礼は言いませんからね!」
マネージャー「そこは礼儀として言って頂きたいものです。まぁ、どうぞ」
鳴護「ちなみにこれ、どちらのチケットなんですか?近場だとありがたいんですが」
マネージャー「としまえ○です」
鳴護「――よし、表に出ろ?ねっ?」
――事務所
鳴護「『――なっぜっなっにっARISAさーんッ☆』」
クロ太『……』
鳴護「(台詞っ!カンペに書いてあるヤツ!)」
クロ太『――何見てんだゴラァ?ぶち殺されてェか!?』
鳴護「『はっじっまっるっよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』」
鳴護「『はい、っていう訳で始まりましたけどもまさかの第二回!ごめんねっ!クロ太君はテンション上がっちゃったみたいで!』」
クロ太『ヤクザからシェルターする職業が成り立ってんだったら、まぁアレだ。最初からヤクザとグルになってるか、屏風に書いたヤクザにケンカ挑んでるかの二択だわな』
鳴護「『あ、今のピーっでお願いします。大丈夫だよね?今回は生放送じゃないんだよね?』」
上条(カンペ)【ピー?】
鳴護「『カンペで出されても視聴者には伝わらないと思うよ?だって見てるのあたししかいないからね?視界の狭さ的にクロ太君は見えないし?』」
クロ太『――よし、反社の話をするクロ☆介護会社を作るヤクザとNPO作るヤクザと人権団体作るヤクザのどれか選べクロ☆』
鳴護「『全部ダメだよね?どうせ放送できずに死蔵される運命なんだから、嫌だったらさっさと終わらせよう?ねっ?』」
クロ太『つーか二年経ってんだよ!前のクサレ仕事をそろそろ記憶から抹消出来るってェのに喚ンでンじゃねェよこの腐れピンク』
鳴護「『海鳥ちゃん、めっ!外見的特徴で非難するの良くないよ!』」
上条【なんかレッサーの色違いがなんか言ってるwwwwwwwwwww】
クロ太『――よーし表出ろやクソヒーロー!てめェのキ×××引っこ抜いて常盤台に飾ってやンよ!』
上条「お、なんだテメーやんのかゴラ?どっかの女子校がクロー○もビックリのカチコミやってますます出番が無くなる俺に怖いもんなんてねぇぞ?あ?お?あぁ?」
鳴護「『当麻君も落ち着いて!?年下の女の子相手に絡んじゃダメだよっ!』」
上条「じゃあアリサが絡んでやれよ!需要あるだろ!?」
鳴護「『違う、そういうことをいってるんじゃあ、ない』」
上条「それともレッサーと同じって言ったのが悪かったのかよ!?」
鳴護「『強くは……うん、その、強くは否定出来ないっていうか、ねっ?誰だって言われたら傷つくことあるよね?そういうことだよ?』」
クロ太『オイ私は一体どんな酷い罵倒をされたんだ。言えよ』
上条「『――あー、もしもしレッサー?うんうんオレオレ、上条当麻なんだけど今年の抱負って教えてもらえるか?』」 ピッ
レッサー(電話)『え?世界征服ですけど?』
プツッ
鳴護「『……うん。大体いつもこんな感じかな』」
クロ太『ダチ選んだ方がいいんじゃね?私が言うのもアレなんだが』
上条「え、違うよ?友達ではないよ?俺が病気で倒れた後に『メサイア (ヘンデル) 』を国際電話で歌ったアホなんて友達はいないよ?」
(※「ハーレルヤー!ハレルヤーハレルヤー!」のアレ)
鳴護「こ、好意的に捉えれば『病気治って良かったね!』って可能性も少しは!」
クロ太『スタンド使○は引かれ合う』
上条「アリサ――お前まさか!?」
鳴護「いや違う違う違う違う。最初は当麻君の、お友達。おーけー?そこだけは絶対に譲らないよ?」
マネージャー(カンペ)【いい加減進めてください】
鳴護・上条「すいませんでした」
クロ太『ざっまぁwwwwwwww』
上条「――くっ!監督と同じラインで製造されてるだけあって性根が腐ってる……!」
鳴護「最愛ちゃんも海鳥ちゃんも腐ってる訳では……ただちょっと赤い血の代わりにオイルが流れてるだけで」
クロ太『私だってやりたかねぇんだよ!久々に持ち出しやがってクラアァッ!』
マネージャー「あー、すいません。どなたかネコミミを持って来てください」
クロ太『――おい何やってんだ三下クロ☆さっさと謎を解決するクロ☆』
鳴護「ネコミミ?ネコミミに一体どんな秘密が……!?」
上条「トラウマらしいんだが……いやでもお前のパーカーってネコミミっぽいじゃん。もう既に寄せに行ってるっていうか」
鳴護「ま、まぁまぁそれでは気を取り直して――『く、クロ太君は元気だったかな?』」
クロ太『人気投票でロ×ペ×票が英国製ロ×へ全振りしたみたいで話にならなかったクロ☆』
鳴護「『何から何までもが違う。あとインデックスちゃんも……うん、カテゴリーからすれば同じ、だよ?』」
クロ太『ARISAさおねーさんはどうだったクロ?シングル曲を通常版A・B+限定版+ミニ写真集入り限定版みたいな、ファンに多々買わせる生き方クロ?』
鳴護「『事務所の方針だからね!あたしは”いくらなんでも……”っては言ったんだけど、どれもそこそこ売れたよありがとうみんな!』」
クロ太『ADのおにーさんは……まぁ興味はねぇしいいか』
上条「聞けよゴラ!こっちはノリツッコミ準備して待ってんだから!」
鳴護「『だからスルーしたんだと思う。で、それで今日は何をするのかな?』」
クロ太『あれとは別の場所の堤防でまた事故が起きたクロ☆皆もサカナのエサにならないように注意するクロ☆』
(※新潟の話)
上条「俺が言うのもなんだけど、命は一つしかないから大事にしようぜ!」
鳴護「『当麻君が言うとギャグに聞こえるふしぎ』」
クロ太『それでクロ☆今日は”無農薬農法”クロ☆』
鳴護「『……へー。何かもう嫌な予感しかしないけど、できればダッシュで家帰ってスプ○したいよねっ!』」
クロ太『ARISAおねーさんは”有機農法”って知ってるクロ?』
鳴護「『あー、名前だけ聞いたことあるよ。確か化学肥料を使わないんじゃなかったっけ?』」
クロ太『……チッ』
鳴護「『急に態度悪くなったね!?知ってるのが悪かった!?』」
クロ太『あー、じゃあ具体的にはどうクロ?有機農法の特徴って知ってるクロ?』
鳴護「『有機農法っていうぐらいだし、やっぱり有機物を使うんじゃないの?』」
クロ太『間違いではないクロ。通常の農法、化学肥料を使った既存の農法と比べ、有機農法は自然由来の肥料だったり、化学的に合成されていない農薬を使ったりするクロ☆』
鳴護「『へー、そうなんだー?』」
クロ太『ただ――植物ってぇのは基本的には有機物を取り込まねェンだわ。これが』
鳴護「『………………はい?』」
クロ太『いやだからな?植物が取り込んでんのは大体無機物なんだよ。植物の三大栄養素って知ってるか?窒素・カリウム・リン酸っつーンだけど』
鳴護「『……入ってないの?』」
クロ太『化学式がN・K・H3PO4で”C”入ってねェだろうが。あァ中学校じゃまだやンねェンだったっけか?』
鳴護「『元素式はやったけど、てゆうか有機農法なのに有機物取り込まないの!?』」
クロ太『最近の研究じゃ”少しは”吸収するらしい。ただずっと観察できなかったってェぐらいの誤差レベルだァな』
クロ太『でもンで化学的に合成された、つーか有機農法って言っても有機肥料から分解されて取り出された無機物が植物に吸収されるシステムは一緒なンだわな』
鳴護「『か、体に良いって話は!?』」
クロ太『農薬の多寡にも寄る。つーかこれはブランド化させてるJ○が悪いンだけども、言うほどは変わンねェし……』
クロ太『そもそも農家で商業ベースにできるような数を揃えての栽培するンだったら、まァ本当に無農薬だったらスゲェよな、って話になるンだわ』
鳴護「『つまり有機物を使ったからって……』」
クロ太『植物が栄養素として取り入れるのは無機物が殆ど。そもそも無機農法なンてねェしな』
クロ太『――っていう、詐欺みたいな話が誰にも訂正されずに、フワッとした感じで持て囃されてンだわ。そういう業界の話をしますよーと』
鳴護「『もういいんじゃないかな?新年明けまして一発目の話題でもないよね?』」
クロ太『でもないクロ☆今日は皆が優しい気持ちになれるお話クロ☆』
鳴護「『前にも言ったけど、その、落差が。どっちも可愛い声でやられるから心臓に悪いんだよ』」
クロ太『ビッ、ARISAはどんな農法について知ってるクロ?』
鳴護「『うん、その質問に答える前に今なんて言いかけたのか教えてくれるかな?場合によっては法廷だよ?』」
クロ太『ウルセェクソビッ×』
鳴護「『ストレートに言ったね!?てゆうかこんな時にツッコミのお仕事をしている当麻君はどこ!?』」
クロ太『じゃあ予定を前倒しして入ってくるクロ☆』
上条(アイガモ着ぐるみ)「もう殺せよ」
鳴護「『当麻君がいつものレ××目に!?いやでもサメスーツ(海パン+背ビレ)よりは似合ってるよ!だって遠くから見たら本物のカモさんぽいし!』」
インデックス(アイガモ着ぐるみ)「わたしは可愛いからけっこう気に入ってるんだけどな、かもー!」
鳴護「『鳴き方は違う、可愛いから許されると思うけど。それでこちらのゲストは一体?』」
クロ太『本日の主人公のアイガモさんたちクロ☆』
鳴護「『……あぁ。カンペの人が静かだと思ったら、着替えて……ご指名だったのも悪意があるなこれ!』」
クロ太『ARIッチはアイガモさん達が登場する農法って知ってるクロ?』
鳴護「『そんな呼び方されたのは初めてだけど、知ってるよ?アイガモ農法だっけ?』」
クロ太『――これは例えばの話であって決してノンフィクションの話ではないクロが☆』
鳴護「『そこまでして無理にキャラを作る必要性が』」
クロ太『某子供博士バラエティで子供の質問に大人が答えるって場面があるクロ☆「○○って知ってますか?」「えー、なにそれー」みたいなクロ☆』
鳴護「『最近の子供って本当に物知りだよね』」
クロ太『その番組では子供の凄さを讃える番組なのに、MCの元子役が「あ、知ってます知ってます。○○でしょ?」って口挟んで来るのは番組的にどうクロ?』
クロ太『つーかテメェ業界長げェンだからちったァ考えろ、なっ?』
鳴護「『ごめんねっ!あたしも芦田愛○ちゃんもはスレてないから素で答えちゃったんだよ!』」
クロ太『という訳でアイガモ農法はARISAが詳しいクロ☆説明してほしいクロ☆』
鳴護「『またハードルを勝手に上げて……!えぇっと、聞きかじりの知識だけど、田んぼにアイガモを放して暮してもらって、虫とか雑草とかを食べて貰う、だよね?』」
クロ太『それじゃ実際はどうなのか見てみるクロ☆』
鳴護「『ここで出るんだブラックなところが』」
土御門『おいお前ら今日からここがお前らの職場になるにゃー。よく食べてよく動くにゃー』 バサッ
インデックス『ねーねーとう――おかあさーん?ここって田んぼだよね?ここに住んでいいの?』
上条『覚えとけ黒夜――そうなのよー!今日からここで私たちのお家になるのよー!』
クロ太『っていう感じに某所から買ったアイガモの親子を水田へと放つクロ☆』
鳴護「『可愛いよねー。本物のアイガモはだけど』」
上条『俺が可愛くないっていうのかよ!?』
鳴護「『プライドが低すぎる。お仕事だから割り切る姿勢は立派なんだけど』」
クロ太『アイガモ農法には次のような利点があるクロ☆』
インデックス『あ、虫さんなんだよ!がぶーっ!』
クロ太『まずはイネに付く害虫をカモが食べる”と言われて”いてるクロ☆』
鳴護「『微妙に出だしから不安が……』」
上条『雑草?そんなもん喰ってやるよ!』
クロ太『また田んぼに生える雑草もカモが食べる”とされている”クロ☆』
鳴護「『だからその、”言われてる”ってのが凄い、フラグってぽいんだけどな……』」
クロ太『またピンクが言った他にもこのような効果が』
インデックス『がんばってたんぼの中を警備するんだよ!ドロをかくはんするんだよ!』
クロ太『と、カモたちが移動することによってドロが攪拌され、ヘドロ化や腐ったりするのを防止する”と言われて”るクロ☆』
鳴護「『微妙に安定感に欠ける内容……でもまぁまぁ概ねいいことばかりじゃないかな』
クロ太『そうクロ。農薬も抑えられるし理想の農法だって脚光を浴びた時期もあったクロ☆』
鳴護「『あー……でもさ?お仕事でたまーに学園都市の外に行くけど、この農法やってますって所見たことないかも?』」
クロ太『カモだけに……ッ!!!』
鳴護「『いや違う違う違う違う。そんな妙なスベリ方はしてない』」
クロ太『まぁARISAさんの言う通りクロ☆さすありクロな☆』
鳴護「『ボケが原形を留めてない』」
クロ太『少なくとも2022年時点でアイガモ農法は極めて一部の農家でしか実践されていないクロ☆なんていっても管理が大変だったクロ☆』
鳴護「『あー、野生の獣とか?』」
インデックス『ねーねーおかあさーん。おうちのまわりに知らない人がいるんだよー?』
姫神『くっくっくっ。私はネコ様。ここに美味しそうなアイガモが居ると聞いて参上』
上条『まぁ大変!?大家さーん!助けて大家さーん!』
土御門『――とうっ、俺・参上!あっち行くんだにゃーネコめ!』 シッシッ
姫神『やーらーれーたー。でも土御門君の方がネコっぽい』
鳴護「『この茶番は要らない。あと秋沙ちゃんは当麻君と配役変えるべき』」
クロ太『と、まぁネコの方も問題ないブヒ☆』
鳴護「『語尾が邪悪なオークになってる。邪悪じゃないオークがいるのかは分からないけど』」
クロ太『真面目な話、”と、言われてる”部分が多少引っかかるクロが、結果自体はそこそこ出ているクロ☆問題なのはある程度育った後クロ☆』
鳴護「『育った?あぁカモさん達が巣立っちゃうって事?』」
クロ太『違うクロ☆生存競争クロ☆』
鳴護「『……はい?』」
インデックス『うわー、最近暑くなったよね−、いねさんも大きくなってきたんだよ』
インデックス『そういえば、というかずっと疑問だったんだけど……』
インデックス『大家さんが大事にしてるこのいね?って植物、食べたらどうなんだよ……?』
インデックス『大きさも食べるには丁度いいし、いなほ?とかってお花の部分からも甘いニオイがするんだよね。うーん』
インデックス『――あむ……んっ!?オイシイ、オイシイんだよこれ!?うっわーなんで今まで気づかなかったんだろ!勿体なかったんだよ!』
インデックス『ねーねーおかーさんー!おかーさんもこれ食べてみてるんだよ!ぜったいにおいし、い……』
土御門『へぇ、どうしたんだにゃー禁書目録?何かいいことでもあったんですたい?』
インデックス『お、大家さん……?どうしたんだよ?』
土御門『聞いてるのは俺の方なんだけどな。それでどうした?誰か探しているのか?』
インデックス『う、うん……おかーさん見なかったんだよ?ちょっとお話が』
土御門『おかーさん……あぁ母屋の方にいるんだにゃー。なんかお前さんを呼んでたぜぃ?』
インデックス『そうなの?大家さんが呼びに来てくれたんだよ?』
土御門『そうそう――だから、なっ?一緒に母屋、行くんだぜぃ?』
インデックス『――嘘だっ……ッ!!!』
土御門『おいおいなんて言い方だよ禁書目録。俺はお前らの庇護者だぜ?』
土御門『住む場所も手配してやってるし、ネコからも守ってやってる。そんな俺が危害を加える理由が――』
インデックス『あるもん!おかーさん言ってたんだよ!』
インデックス『「あいつは絶対に土壇場で妹優先させて裏切るから絶対に信用しちゃダメだ」って!』
土御門『そぉかぁ、カミやんはそう言ってたかぁ――』
土御門『――ま、その通りなんだが』 ニチャアァ
インデックス『っ!?』
土御門『今までは、そう今まではだ。お前たちが役に立っていたから、な?恩を感じこそすれ、こちらから手を出す必要性はなかったわけだが』
土御門『そのハッパに手ぇ出すようなら、その配慮もイラねぇってことでいいんだよなぁ?』
インデックス『ど、どういうことなんだよ!?』
土御門『小さい頃はイネには手を出さなかったから大目に見てやってたが、成長した稲穂や茎を食べようとしやがった』
土御門『もうお前たちは必要ない――いや、邪魔なんだよ!』
インデックス『な、何するんだよ!?手を離すんだよ!?』
土御門『今までは世話したやったのは誰のお陰だと思うんだ!いいからこっちに』
上条『――離しなさい!』 ゲシッ
インデックス『おかーさん!?』
土御門『くっ!シメたと思っていたのに!?』
上条『逃げなさいボウヤ!ここは私が食い止めるから!』
インデックス『嫌なんだよ!わたしもおかーさんと一緒に逃げるんだよ!』
上条『そう、ね……!後から私も行くから!だから、だからあなただけでも先に!』
インデックス『おかーーーーーーさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!?』
上条『――こうして、人類とアイガモとの戦争が勃発するのである――』
クロ太『ていう感じクロ☆』
(※実話です)
鳴護「『演技が衝撃的すぎてツッコミのお仕事ができなかったよ!?そしてなんて悲しい物語!?』」
鳴護「『てゆうかこれ本当なの!?アイガモさん達を途中からシメに入るって外道にも程があると思うんだけど!?』」
(※もう一回書きますが実話です)
クロ太『補足するとアイガモの親子、特にヒナが小さい頃は小さい対象しか食べないクロ☆まぁ体が小さいしそういうものクロ☆』
クロ太『しかし体が大きくなればそれだけ大量かつ大きな食べ物を必要とするクロ☆』
クロ太『そうすると「あ、丁度いいところに食べ物が!」ってイネと稲穂が普通に喰われるクロ☆』
※放置すると冗談でなくやられる)
鳴護「『鳥類だからね。多分躾けようとしても理解できないんじゃ……?』」
クロ太『なので、ねっクロ?大切なものを守るためには、自ら手を血で汚すのも仕方がないクロ☆』
鳴護「『今更だけど人類大丈夫?アイガモさん達と戦争にならない?』」
クロ太『なお余談クロ☆アイガモ親子は脱走に成功しなければシメられるクロが……』
クロ太『”身が小さい&水鳥なので毛が剥きにくい&半野生なので衛生状態が悪い”って三重苦で、肉屋さんには引き取ってもらえればラッキーぐらいの価格になるクロ☆』
(※実話です)
鳴護「『本当に大丈夫?将来的に知恵をつけたクロマグロと伊勢エビの集団から宣戦布告されないかな?』」
クロ太『当然農家さん達も外道ではないし、そもそもアイガモに愛着が湧いてシメたり追い払ったりできない所が続出したクロ☆』
(※善意から追い払っても戻ってくる上、アイガモ自体が交配で作られた種族のため放鳥するのは禁止。よってシメるの前提)
クロ太『結果としてアイガモ農法は、最終的にどうなるかをボカしたまま、定着せずに名前だけが残っちまったクロ☆』
(※最終的に手が追えなくなった場合、猟友会へ「害鳥の駆除お願いします」と)
鳴護「『予想はしてたけど結末が酷すぎる……ッ!!!』」
クロ太『と、今日のなぜなにARISAは終わりクロ☆また一つ賢くなったクロね☆』
鳴護「『知りたくなかった……!地方営業の時に田んぼを見て”あ、カモさんだ。かわいー”って純粋な気持ちで見ていたかったよ!』」
クロ太『それじゃー二度と呼ぶなクロー☆ぶち殺すぞー☆』
鳴護「『せめてそこは媚びを売ろう?プロとしてお仕事に徹しよう?』」
――事務所
マネージャー「お疲れさまでしたARISAさん。新年一発目のお仕事は如何でしたか?」
鳴護「『総評としては『あたしの心を折りに来ている』ですかね。できれば一生謎のままにしてほしかったです」
マネージャー「……えーと、これはとある方が帰省したときの話なのですが」
(※ほぼ実話です)
鳴護「やめてくださいよ!?その”実話です”って芸風やめませんか!?」
マネージャー「その方が実家の車を運転して、お母様と田んぼの近くを通りかかった際、こう言われたんだそうです」
マネージャー「『ここの田んぼには毎年カモの親子が数家族住むのよ。それがもう可愛くって!』と」
鳴護「え、それってもしかして……」
マネージャー「その方はアイガモ農法の悲喜こもごもの話は全部知っていたのですが……流石に真実を言い出せず、『そうなんだ』と一生黙っているのを選んだそうです」
鳴護「まだ辛うじて人の心があったんですね。てっきりサメに喰われて人間性を失ったんだと思ってました」
-終-
(※あの、良かったらでいいので、全てのアイガモさんへお祈りを……)