Category

Counter
Access Counter

On-line Counter



Clock(trial)

レッサー緊急謝罪会見2(国際世論と謎の国レバノン)

 
――とある記者会見場

上条「――本日は皆様、お忙しいところをお集まりいただきまして誠にありがとうございます」

上条「わたくしレッサー・ザ・テロリストさん謝罪会見の進行を務めさせて頂きます、上条当麻と申します。宜しくお願い致します」

上条「なお記者の皆様への諸注意と致しまして、会見中には席を立ったり不規則発言を慎むようにお願い申し上げます」

上条「また皆様の足元をご覧くださいませ――コント用の投げパイ、紙皿にシェービングクリームを盛ったものが置いてありますが、決して!そう決して投げてはいけません!」

上条「暴力は決して何も解決致しません!ただちょっと心がスッとしてぐっすり眠れるようになるだけです!なのでレッツトライ!」

上条「事前に皆様方の手荷物検査をしてございますが、その際にカラーボールを紛れ込ませております!他意はありません、えぇもう折角なんで使えやとかはありません!」

上条「では本日の主役!レッサーさんのご入場です!拍手と罵倒の言葉をもってお迎えください!」

チャーチャー、チャーチャーチャチャー

レッサー(※ニッサ○の作業着)「……」 ガチャッ

レッサー(※ニッサ○の作業着)「……」 スタスタスタスタ

レッサー(※ニッサ○の作業着)「『――日本人は遅×である!』」

上条「やかましいわ。俺もその見だし見たとき、『下タネ!?』って一瞬思ったけどもだ!」

レッサー「待ってくださいよ!?私だって着たくてこの服着てるんじゃなくて、控え室にこれ(※ニッサ○の作業着)とあれ(※伊達政宗のコスプレ)あったら迷うでしょーが!」

上条「ゴーン繋がりでニッサ○は分かるけど、伊達政宗って何?仙台で不祥事でもあったっけ?」

レッサー「自分の娘が出産してるときに、義理の息子が若い女優に手ぇ出して不倫したっていうですね!」

上条「渡辺○関係ないだろ!自分の嫁が白血病で闘病中にお水の女性と浮気して仕事干された渡辺○は許してやれよ!」

レッサー「もう許してないですよね?別に私そこまで屍体蹴りしてないですもんね?」

上条「俺が嫁さんだったら確実に離婚するんだけども、親父の所業がアレな分下手に突けないっていうね」

レッサー「娘さん呪われてんですかね。割りと真面目に生きてきた方なのに」

上条「うん、でもここで伊達政宗を着なかったお前に良心ってまだあったんだな」

レッサー「まぁ一ネタ入れたんで無駄になりましたけどね!どなたかがフッて来たもんでね!」

上条「俺か?悪いのって俺かな?」

レッサー「私がボケるのは芸人としての宿命といいますか。熱湯風呂があるのに『押すなよ!絶対に押すなよ!』と言われて、どれだけの人が我慢できるかと!」

上条「大体は我慢できるんじゃねぇかな。カタギの人は『あ、ホントに押しちゃダメなんだな』って判断するし」

レッサー「まぁそんな訳で今日も今日とてダチョ○なアレですよ!世界に笑いの種をせっせと蒔く我らのゴーン=カルロォ(巻き舌)の笑い話を!」

上条「オイ記者たち!物は投げるなよ!今日はコント用の小道具まで用意したけど絶対に投げちゃダメだからな!絶対だぞ!」

レッサー「もうそのリアクションが芸人風ですよね?なんかもうヘイトを集めるお仕事って言うか、私なんかしましたっけ?」

上条「お前絶対に不適切発言するだろ?だからこう事前に謝っておけば、こう後から問題になりにくいって企画だな」

レッサー「その発言自体が私へ対するヘイトじゃないですかね。碌な事言わないのは事実ですけど、まぁ」

上条「てか俺も正直聞きたかったんだけど、ゴーンの逃亡劇って海外でどんな扱いなん?『日本が悪い!』一色?」

レッサー「えーとまず断っておきますけど、私は別に各国の主要メディアを網羅している、という訳ではありません。ぶっちゃけそこまで暇じゃないです」

上条「主要メディアの範囲にも寄るよな。その国の国営放送見れば充分だって人もいるし、タブロイドを主要紙に含める人もいるし」

レッサー「ゴシップ紙なんか結構好きですけどねぇ。アホなことも書いてる反面、逆に守るものがないためボロックソに書く面も」

レッサー「で、まぁ私の体感で言えば『ゴーンwwwwww逃げやがったwwwwww』的な感じです」

上条「よく分かりづらくなった。なんて?」

レッサー「逃げた時点でアウツ!的な論調が主要ですな。嫌疑の数々が高額の割りにナメ腐ったマネロンだったのが発端で」

レッサー「『日本で嫁との接見禁止されてたけど、やっぱお前逃げてんだから正解じゃん』的な」

上条「フランスのどっかの新聞でさ、『ゴーンの反撃か!?』みたいなのなかったっけ?」

レッサー「多分フィガロっすなぁ。どっちかって言えば金持ちが読む感じのアレ。それにしたって擁護がショボイ」

上条「そうなのか?日本非難するのが多いって」

レッサー「そりゃ司法制度が違いますし、ネタにしたいところは暴れるでしょうなぁ。例えばあーほら、在日アメリカ軍が犯罪起こしたとき、スムーズに日本の警察が取り調べできないでしょ?」

レッサー「アレでアメリカ側が主張してんのが、『取り調べの際に弁護士の同席がない』点ですね」

上条「そこが問題なのか……?国が違えば司法制度も違うんじゃないの?」

レッサー「とは思いますが、同制度を導入している国がありますもんでね。そこからすれば道義的にどうかなーと」

上条「てか日本に来て犯罪起こす気がなければ関係ないような……」

レッサー「まぁ制度の違いは多々ありしまして、ハゲがハゲ散らかしていた『99%の有罪率』にもお国柄の違いがあります」

レッサー「海外だとある程度の基準――証拠や証言さえあれば起訴しなくてはいけません。そういう制度になっていますからね」

上条「日本は『これ絶対に有罪じゃんね!』っての以外は起訴しないんだっけ?」

レッサー「という傾向が強いようです。当然どの国のどの司法制度でも冤罪は発生しますがね、程度の問題」

レッサー「ただし!勿論日本の司法制度が正しいかどうかは別の話ですからね!調子に乗らないでくださいよ!」

上条「なんでちょっとツンデレ入ったんだ」

レッサー「取り調べや証拠を集めてる最中、検察側に不利な証拠が出て来たとするじゃないですか?その証拠の不採用が決められるんですよ」

上条「んん?どういうこと?」

レッサー「例えば上条さんが痴漢で逮捕されたとしましょう」

上条「例えばじゃなくてしょっちゅうだけどな!幸いいつも誤解だから前科はまだ辛うじて真っ白になってっけど!」

レッサー「涙で前が見えません……!ま、まぁ、話が進まないので悲劇は横へ置くとして、女性の衣服を鑑定した結果、上条さんのDNAは発見されませんでした」

上条「あれ?それって俺がタッチしてないってこと?」

レッサー「少なくとも直接は、って証明になるんですが――この結果を開示する義務を検察は負いません。相手の弁護士へ対してもです」

上条「……開示しなくていいってことは。あれ?」

レッサー「『明らかに触ってない証拠』があっても、検察の不利になるので黙っていようぜ!的なノリです」

上条「ノリで人の人生左右させんなよ!?タチ悪いってレベルじゃねぇぞ!?」

レッサー「まぁ過去のデータを見るに『あぁこれ負けるじゃんね』ってのは不起訴になったりしますよ。ただ中には無理矢理立件するアホもいますから」

上条「……ぐぬぬ……!確かに、今の話を聞くと日本の司法制度もおかしいって思うぜ!話が身近なだけにな!」

レッサー「あ、ちなみに余談ですが、『海外には死刑がないので天国!』という勘違いする方がいますがね。こっちはこっちで大変ですねぇ、ドラ載りますもん」

上条「ドラ?」

レッサー「ぶっちゃけ加重なんですけども。あーっと、上条さんが痴漢を100件したとするじゃないですか?」

上条「俺である必要性を強く問いたいが、まぁエロ犯罪の常習犯もいるわな。世界は広いし」

レッサー「日本の痴漢罪はどんだけ喰らうのか分からないので、まぁ大体2年ぐらいとしましょう。そうすると上条さんが有罪になれば大体懲役3年ぐらいです」

上条「まぁ痴漢ぐらいだったらそのぐらいかもな。軽いとは思うが、なんで2年じゃなくて3年?」

レッサー「まぁ裁量と言いますか慣例と言いますか、同じ罪でも数が多かったり悪質だったり、被疑者が反社だったら1.5倍程度になるんですよ」

上条「大変だな反社。まぁでも一件やったのと百件やったのじゃ、刑期に違いがあるのは理解できるが」

レッサー「しかし海外では単純な足し算になります。なので2年×100件で懲役200年!やりましたね上条さん、人生ゲームセット!残りの余生は塀の中でモテモテだ!」

上条「あぁ聞いたことあるわ!アメリカで死刑じゃないけど懲役数百年ってギャグみたいな判例!」

レッサー「まぁ日本も凶悪犯、殺人や重いエロ犯罪に関してはプラスされる場合も増えてきています。例外ですけどね」

上条「その話聞くと海外の司法もどうかなって思うな。凶悪犯が出て来られないのはいいと思うけどさ」

レッサー「私は個人的に日本も累犯加重を重くした方がいいと思います。個人的にはですが」

上条「あー……んじゃゴーンの場合はどうなんの?もし裁判が再開されたとして、スッゲー軽い罪になんの?」

レッサー「言われているのは横領とマネロンで罰金と実刑は確定ですかねぇ。額が額なのでまず執行猶予は付かないでしょうし」

レッサー「しかし海外で同様の事件をやらかせば、法の不備や手続きのミスを指摘して法廷闘争で無罪になる可能性がゼロではありません」

レッサー「悲しいですが金持ちが司法で有利になる国は少なくありませんのでね」

上条「だったらフランス逃げれば良かったんじゃ?」

レッサー「カエル食い野郎どもにも面子はありますからね。税金を迂回していたり、ルノーからも訴えられたりしてましたし、まぁ頑張れって感じでしょうか」

上条「ふーん。んじゃ意外に日本非難は少ないのか、論調的にも少ないし」

レッサー「あれ?上条さんって新聞なんか信じてんですか?」

上条「いや信じるも何も。他の国の情勢知るのってその国のマスコミ以外ないだろ」

レッサー「さっき言ってたフィガロの販売部数って30万部ですよ?」

上条「少なっ!?日本で言えば地方紙ぐらい!?」

レッサー「いやですから。あのハゲなんて成金の極地じゃないですか?大した力もないくせに報酬だけは人万倍って」

レッサー「そりゃあもう一般的な労働者からすれば敵ですよ。そして普通の人間は一般人ですし」

上条「……だよなぁ?何かハゲが『日本の司法が!』とかホザくから、同調してる人が多いもんだとばかり」

レッサー「日本の司法制度は確かに海外と比べ問題点はあります。またハゲを突破口にしたかったり、ただただdisりたい人もいるでしょう」

レッサー「しかしながらあのアホの所業、具体的にはアホみたいに所得をもらっておきながら裏金作りに横領、しかも保釈中に逃亡と底がないぐらいに酷い」

レッサー「よってフランスの高級紙ですら擁護できず、何ともまぁお粗末な――というのが現状ですかね」

上条「一番の失敗点は?」

レッサー「んー?トルコの機長やパイロット脅迫したのでしょうか。『家族に危険が迫るよ』はダメです。全員グルならばまだしも、無関係な人を脅迫している時点でドン引きですかね」

上条「あんま言いたくないけど、公平性を問うんだったら現役の国会議員が逮捕されてる時点で、なぁ?」

レッサー「アレも微妙に情報が錯綜してますなぁ。IR利権の”筈”なのに、何故か大手パチンコメーカーがガサ入れされていたり」

上条「まぁでもレバノンに逃げられちまったら仕方がない。てかなんでレバノン?元々がレバノン人なんだっけ?」

レッサー「――よくぞ、あぁよくぞ聞いてくださいました!これには語るも涙、聞くも涙、涙涙の物語が……ッ!!!」

上条「どうせフランスだろ?だってお前がタメるのってフランスかイギリスが悪事働くときだけだもの」

レッサー「失敬な!?キャベツ野郎のときもしますよっ!?」

上条「返せ!『キャベツ野郎』って聞いても『あぁドイツ人ね』って思わなかった純粋な頃の俺を返して!」

レッサー「少年はそうやって大人になっていくものですな、スタンドバイミーの世界!」

上条「……あれ、今の時代やったらどう?」

レッサー「途中で犯罪に巻き込まれるんだったらまだマシな方で、最悪誘拐されて帰って来ません」

上条「だからお前ら文明人名乗るのやめたら?もっとこう、うん!」

レッサー「だってしょうがないじゃないですか。環境少女トゥンベリさん、この間『フェイスブックは父が書いてる』ってカミングアウトする時代ですよ?」

上条「あの子何がしたいの?てかパパが書いてくれるんだったら、そこにあの子の意志はあるのかな?」

レッサー「引っ込みが付かなくなったのは全員でしょうけどね。CO2排出権取引ボロッボロらしいですよ?下手すると死人が出るレベルで後がないそうです」

上条「……君らも未来に生きてるよねー」

レッサー「ならば我々は昔を振り返るとしまして――レバノンのイメージはどんな感じで?」

上条「正直ゴーン被告が逃げ込むまで場所が分からなかった。あぁイスラエルの近くだったん?みたいな」

レッサー「まぁ大体そんな感じですか、ヒズボラってご存じで?」

上条「テロ組織の名前だよな」

レッサー「彼らのホームグラウンドです。てか政党まであります」

上条「やだ超ブラック。てかそれだったら全員イスラム教の国家なのか?」

レッサー「いえ、それがおかしな話でありまして、国民のほぼ半数がムスリム、そして同じぐらいでやや少ないのがキリスト教徒となります」

上条「あれ?テロ組織がブイブイ言わせてる割には意外にまとも?」

レッサー「なんちゅーか超あれな歴史でしてね。元々レバノンというのはシリアの一部として長らくやってきた歴史がありまして、それこそオスマン帝国時代から」

レッサー「同帝国の中でも異端・少数派を抱えた地域でして、なのでアラブ”系”キリスト教なんかがあったりします。中身は東方教会ですけど」

上条「それがなんでテロ組織が……」

レッサー「第一次世界大戦後、我らがフラッグイーターどもがオスマントルコからぶんどったんですな。悪名高きサイクス・ピコ協定で」

上条「それ確かイギリスも一枚噛んでただろ!?歴史で習ってんだからなこっちは!」

レッサー「……えぇまぁ、この協定により『委任統治領』という植民地が乱立することになります。具体敵にはフランス委任統治領シリア、レバノン」

レッサー「そしてイギリス委任統治領パレスチナ……!後にイスエラル建国により、長い長い問題を生む土壌がここで形成されていたのですな……!」

上条「イギリス人って何なの?悪魔の使い?それとも現世に受肉した悪魔なの?」

レッサー「黙らっしゃい!お言葉ですが当時の世界秩序はこんなもんでしてよ!」

上条「なんでお嬢言葉」

レッサー「なお余談ですがこの時期にユダヤ人移民が進みました。しかしこれおかしいとは思いませんか?」

上条「おかしいって……イスエラル建国は悲願じゃないのか?」

レッサー「今まで、それこそ2,000年以上国を持たない民族・宗教として在ったんですよ?」

レッサー「今までの生活基盤である欧州を捨てて、見ず知らずの土地へ入植だなんで、よっぽどに決まってるじゃないですかヤーダー」

上条「つまり?」

レッサー「ヨーロッパでの反ユダヤ排斥運動の高まりです、かね」

上条「やっぱ原因お前らじゃん!?確かにオカシイナーとは思ってたんだよ、仮にも一緒に暮らしてた人が建国したいってただ事じゃねぇもの!」

レッサー「まぁそんな訳でシリアとレバノンは不幸にカエル食い野郎の植民地に相成ったわけですが……ただ、このレバノンに関しては『比較的成功だったんじゃね?』という意見も」

上条「テロリストが勃興してんのにか?」

レッサー「その前段階での話です。委任統治下から独立後においてのスタートは中々悪くはなかったんですよ。多民族・他宗教の融合国家として」

上条「周辺国が大体一つの宗教メインになってるのと比べれば……マシ、なのかな?別に一つでまとまるのも悪い事じゃないけどさ」

レッサー「これが軋みを上げて崩壊したのが70年代後半です。反イスエラルの思想を持った人達が乱入して、宗教宗派間のバランスが大きく崩れましたとさ」

上条「待て待て。何で乱入してきた?」

レッサー「アラファト議長って憶えてますか?PLOの元トップの人」

上条「あぁ、なんだっけ。パレスチナの独立運動して、ノーベル賞もらった人か」

レッサー「あの人が率いてた組織、レバノンに拠点を置いてイスラエル攻撃してたんですね。最初はヨルダンでしたが、後に移動しまして」

レッサー「そしてぶち切れたイスエラルがレバノン侵攻。そして始まる群雄割拠」

上条「……なんか言葉もねぇよな」

レッサー「これに乗じて先程言ったヒズボラ、反イスエラルの組織が幅を効かせるようになります。なおここら辺はシリアからの強烈な援助を受けていたのがほぼ確定」

上条「根拠は?」

レッサー「イスラエル軍がレバノンへ何回か侵攻してるんですが、当時のロシア製最新式の対戦車ロケット砲でガンガン反撃しまくりましたんで」

上条「なんかなぁ……」

レッサー「スターリンのソ連統治方法に少し似ていますね。最初あの国も一枚岩ではなかった、てか共産主義なんて地方に徹底はしてなかったんですが」

レッサー「しかしドイツのソ連侵攻、それによって外に敵を作り国内をまとめ上げてしまった訳ですな。なむー」

上条「……レバノンってそんなに酷い国なのか?」

レッサー「内戦を収めたがシリア軍で、つい15年ぐらい前までは常駐していました。よって今も影響力はハンパ無いです」

レッサー「しかしながら現大統領は閣内にスンニ・シーア両派、ヒズボラやキリスト教系もいるという状況に」

上条「ある意味仲は悪くなかったり?」

レッサー「各議員の数が憲法で規定されていますからね。なので特定の派閥から支援を受けられないと厳しい状況です」

レッサー「ですがまぁ、レバノン国内では”””そんなには”””テロも起らず、内戦以来はそこそこ平和でし”た”」

上条「おいやめろよその過去形で話すの!どうせ碌でもないって分かっちゃうんだからな!」

レッサー「同国の人口は約500万人ですが、シリアからの難民が150万人ほど……えぇ、なので絶賛不景気かつ治安が悪くなってます」

上条「……難民の割合ハンパねぇな!?普通に乗っ取られそうな感じ!」

レッサー「まぁシリアもレバノンもほぼ同じ国家だったり、前はシリア軍を置いて内戦沈めたりしてたんで……まぁお察しくださいとしか」

レッサー「よって反政府デモが繰り返されており、その中でハゲへ対する憎しみも少なからず混ざっています」

上条「あ……国が大変なときに金持ちの逃亡者受け入れて、国家の信頼を低くしてるしなぁ……」

レッサー「なおレバノンには『一般人はイスラエル入国は禁止だよ!』って法があります。それはどの派閥にも関係なく支持されているんですが」

レッサー「ハゲがイスエラルに入国して政治要人と笑顔で握手してましてね。実刑喰らえば禁固15年もありだとか」

上条「あぁそれレバノンの弁護士の人が提訴したんだよな?日本の弁護士よりもまともじゃねぇか」

レッサー「そしてハゲの話に戻りますよ。ハゲのパパンのジョージ=ゴーンは神父殺しで死刑判決を受けていました」

上条「なにそれ怖い」

レッサー「ダイヤモンドに金、外貨に麻薬の密輸でゴーンパパと結託していたんですが、決裂して殺害。死刑判決を受けますが、15年で保釈」

上条「……あぁ、そういう国なんだレバノン」

レッサー「出所後に100万ドルの偽札所持でそこからまた15年、またムショ内で殺人未遂したりしていたらレバノン内戦勃発でブラジルに移民だそうで」

レッサー「父親の罪は父親のものであり、ハゲ本人には何ら関係無いことではありますが、まぁ正直思うところはありますよね」

上条「最終的に逃げ込んだ国が、親父さんの捨てた国だったのがまたなんか悲しいよな」

レッサー「なんといっても政情不安ですからねぇ。今の大統領が倒れたり、多少路線変更すれば『西側の象徴』として吊られる可能性も大きい訳で」

レッサー「日本赤軍、PLOに感化されたアホの子達が全く関係無い空港で銃乱射して数十人を殺傷する事件がありました」

レッサー「彼らの身柄を日本政府が引き渡すようレバノン政府に要請したところ、一人だけは断れました。その理由が『反イスエラルだったから』なので、まぁ?」

上条「法律的にも超越しかねない感じなのか」

レッサー「ハゲがレバノンで開いた会見の最後の最後、我らがBBCは『日本の小さな監獄から、レバノンという大きな監獄に移動しただけでどこにも出られないのでは?』とツッコんで爆笑を取りました」

上条「やっぱイギリスってスゲーな!どこに行ってもネタで対応するんか!」

レッサー「まぁハゲとレバノン情勢に関してはこんな感じですかね。正直勇み足って感想です」

上条「勇み足?」

レッサー「後先考えずにやらかしたんじゃないですかね?逃げられればどこだっていいや!的な?」

上条「思慮深かったら最初からもうちょっと上手く裏金作ってただろうし、嫁と息子の会社へ資金流したりしないんじゃねぇかなって」

レッサー「まぁ所詮はフランス国籍ですからね。フランスでも『移民だからフランスは関係ないよ』って掌返しが始まってます」

上条「ジダンがそうだったんだっけ?サッカーの名手なんだけど、本人が移民だからそんなに人気じゃなかったって」

レッサー「好きになったり応援する自由はありますからね。別に私だってイギリス人だからって、無条件に擁護したりはしませんよ」

上条「あとイスラエルの混沌は理解してたけど、シリアとレバノンのカオスっぷりにもお前らがいっちょ噛みしてて引いたわ」

レッサー「いやぁそれほどでもないですな!」

上条「てか有志連合と日本の自衛隊派遣って大丈夫なのか?何かイスラム教徒に怒りを食うような報道多いんだけど」

レッサー「あれ、上条さんご存じでない?あなた方が石油買ってるサウジとUAEもイスラム教国なんですよ?」

レッサー「自分のトコの輸出品が正常に輸出されるのは、歓迎こそすれ非難するのはテロリスト以外にどなたかいらっしゃるんで?」

上条「イランの英雄だっけ?あの人が暗殺されたときにも『アメリカ許せない!』一色だったような」

レッサー「イランの革命防衛隊がしているのは『紛争の輸出』ですよ。反イスラエルと反対立宗派を攻撃するため、海外へ兵器や兵士を送り込むって手法で」

レッサー「あの司令官は直近ですらイラン国内の反政府デモに参加した人間1,500人を殺害しているとの報道もあり、そんな人間が”英雄”と呼ぶのは抵抗がありますがね」

レッサー「そして何よりもイランは厳格なイスラム法を徹底しており、女性に人権は皆無かつ言論の自由はない」

レッサー「CNNでしたか。『フランスはド・ゴールを英雄だと認めない自由があるが、イランではないんだよ知ってた?』と切って捨ててましたけど」

レッサー「まぁ何が言いたいかと言えば、『イスラムに総意なんてねぇよ』って事でしょうか。違う宗派でもレバノンのように仲良くしている場所もあれば、血みどろの代理戦争やってる国もありますし」

上条「ゴーンは結局どうなの?逃げて正解だったの?」

レッサー「自らの無実を晴らしたり、国際世論どーたらへ訴えかけるんだったら悪手中の悪手を選びやがったかとwwwww」

上条「草を生やすな。楽しい気分は理解出来なくもないが」

レッサー「政変次第ではノリで処刑されるような国へ入っちまったんで、逆に罰ゲームだと思いますよ?弁護士ももっと他の国を選べば良かったのに」

上条「あっはっはっはー!何を言っているんだいレッサーさん!日本人弁護士は騙された側であって、逃亡犯とは共犯とかじゃないからな!」

レッサー「私がもし彼らの立場であるのなら、レバノンまで飛んで日本へ戻るように説得するでしょうけどね。職務上の責任を感じて」

上条「あの人らさ、全部が全部他人事っぽいんだよね。監督責任は自分達にもあったのに、全部ぶん投げた上で司法批判ってどうなんだ?」

レッサー「まぁでも今回は割りとまともな発言でしたよねっ!自分を誉めてやりたいです!」

上条「それでは引き続きまして、ヘンリー元王子の王室離脱についての質疑応答へ入りたいと思います」

レッサー「やめてくださいよ!?その話題はイギリス人的にもセンシティブなんですから!?」

上条「お前らに人間らしい感情が残ってた方が驚きだが……で、本音は?」

レッサー「舐めプしてたクソ王族残機減って涙目wwwwwwwwwwww」

上条「うんまぁ、『王室から離れるけど公務はするよ!だから公金もおくれよ!』って言ってるのを聞いたとき、俺もちょっとは思った」

レッサー「てかまず最初にエリザベス女王と非公式に話あって、『こうしたいんですけど』と内容詰めるのが先ですよ。子供か」

上条「……親父さんに似ちまったのかなあ」



−終−

inserted by FC2 system