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Clock(trial)

本当にあったとある話 〜ナツノサクラ〜

 
――

レッサー「――やぁやぁどうもどうもどうも!ブリテンが生んだガイ=フォークスことレッサーちゃんですな!」
(※ガイ=フォークス、イングランドのカトリック教徒が起そうとしたクーデターの実行者。ただまぁ微妙に被害者と言えなくも)

レッサー「ではまずは『異性に対してトラウマがあるのにクソビッ×の格好できる』って点から――」

〜暫くお待ちください〜

レッサー「――はい、失礼しましたね!なんか妨害が入ったようで!『その話題はセンシティブだからやめてね☆』って釘刺されてたんですが、ついフリかと思っちゃいまして!」

レッサー「ウソかホントか分かりませんけど、これでマジ被害に遭ってトラウマ抱えている人達に迷惑かかりますね!『あぁアイツも……』とかね!」

レッサー「所詮は『女の敵は敵』って事で落ち着きそうで何よりですな!ゴリラのマウント――」

〜暫くお待ちください〜

レッサー「いや何も言っていませんよ?『マウンテンゴリラって神裂さんみたいに男前ですよね!』って言ったらBANされかかっただけで何も!えぇ勿論ですとも!」

レッサー「どっかのトイレがそのまま物置になりそうだったり大変ですよね!静かに暮している人達は巻き込まれたくないでしょうし、それ以外の人も同じですからね!」

レッサー「んなこたぁいいですよ!そんなことよりも今年もやります『とある実話シリーズ』!性懲りもなくね!」

レッサー「ちなみに今回のも実話ですからね!全く盛っていませんので!少なくとも『ほん○』よりもマジですから!」

レッサー「――ショートコント、『ほ○怖』でボツになった怖い話」

レッサー「『吾○さん吾○さん、吾○さんはどうしてしばらく業界から干されたんですか?』」

レッサー「『お付き合いのあった女性の一人と修羅場になって、”別れるんだったら飛び降りる!”へのレスに”飛び降りれば?”って返したのは本当ですか?』」

レッサー「『逮捕されたときに稲×メンバーで一斉報道されたのはなんでですか?ケ×掘られたのと関係ありますか?』」

レッサー「ってね……ッ!!!」

上条「すいませんレッサーさん。水に落ちた犬へ石を投げるのは勘弁してやってくださいって運営の方からクレームが」

レッサー「現役首相の疑惑()は取り上げるのにジジ×の少年×をスルーし続けるジャーナリスト()」

上条「やめなさいよ。お前んとこのBBCが発端になってんだからな」

レッサー「丁度男女参画でケチがつき始めてたんで、乗っかった政党なり団体がいるみたいですがねぇ。何ともタイミングが宜しいようで」

レッサー「まぁそんな政治的にもナマい話はさておきまして、本日は『本当にあったとある話』ですな!私のモノローグ予定でしたが、たまたまゲストの方がいらしたんでお呼びしました!」

上条「いや俺は別にツッコミとして……まぁ一人でやらせんのもアレだし付き合うけどさ」

レッサー「これはとあるオッサンがこの夏に体験した実話なんですが――その方、コロナも一応終わったんでオゥボウン中に帰省することにしたそうなんですよ」

上条「お盆な?急にカタコトになってんだよ」

レッサー「住んでる場所のお土産を買い、ついでに帰省期間中にお菓子が届くように手配したり、某サイトの金券を買ったり」

上条「前二つは分かったが、最後のやつ何?アマゾ○のギフト券のおこづかい?」

レッサー「DLsit○でも使えるヤツです」
(※ビットキャッシ○)

上条「用途が限られるな!?あぁいやビッ○なんちゃらは他のサイトでも使えるけどもだ!」

レッサー「そんなことありませんよ!?今じゃお小遣いも電子マネーの時代ですから!」

レッサー「そもそも年齢制限のないゲームだって売っているんですよ!ただ間違ってポチる可能性はありますが!誰にだって間違いはありますともえぇしょうがないしょうがない!」

上条「お前らの存在自体が年齢制限つけてもいいんじゃないかな。もしくはゾーニングするとか」

レッサー「失敬な!我々はただ自分に嘘を吐かないような卑怯者ではないという事です!」

上条「積極的に取り繕っていこう?誰だって本音と建前ってのがあってだな?」

レッサー「『ヘリポートの”H”はエッチな場所……ッ!!!』」

上条「何をどうすればその発想が出てくるの?そこそこ広い剥き出しのコンクリ打ちっ放しで何をどうすりゃエ×展開に持ち込めるの?」

レッサー「マジックをミラーすればなんとか!」

上条「どこでもそうだわ。あんなん突撃させたら小○トンネルでも青山霊○でも面白スポットに早変わりするわ」

レッサー「個人的にはRE×辺りが突撃してほしいですよね。『心霊スポットvsギャル!』的な」

上条「主旨間違ってね?個人的にはアホ心霊スポット荒らしは嫌いじゃないが、そっち系のテリトリーから逸脱するにも程があるっていうかな」

レッサー「とまぁオッサンが楽しみにしていたのに!甥や姪に遊んでもらったり2○さんのエ×フィギュアを予約するかしないか、またウッカリさんで特別限定版を申し込むとか楽しいお話をしようとしていただけなのに!」

上条「接見禁止命令喰らうよ?世界のためにも、その子たちのためにもやっといた方がいいと思うんだ」

レッサー「……たんですよ」

上条「はい?なんて?」

レッサー「案の定その方には『教育に悪いからお盆期間中は出禁な』って実の親からのメールが……ッ!!!」
(※実話です)

上条「妥当な判断で何よりだよ」

レッサー「なんて酷い事を!?新解釈νガンダ○の『それお前イデオ○とでも戦う気してんの?』ってぐらいオーバーキル装備ネタで盛り上がろうと思っていたのに!」

上条「何度でも繰り返すが妥当極まりない判断だよ。永久出禁にしない親の判断に感謝しとけ」

レッサー「――ショートコント・『記者会見で耳に黒オクラ刺してみた』」

上条「もう許してやれよ!?あの人は可哀想なんだから!イジるのも大概にしてあげてよ!」

レッサー「微妙に『あ、コイツ今後のこと考えてここぞとばかりにマウントしてね?』と見えましたが……そんなこたぁいいんですよ!オッサンの話です!」

上条「オッサンの話ってだけで大分興味がねぇんだよ」

レッサー「そのオッサンは哀しみを堪えつつ耐えました!どうせ自分は嫌われ者だと!たかだかヨゴレ仕事をしているだけなのになんて仕打ちなんだと!」

上条「純粋に教育に悪いんだっつってんだろ」

レッサー「オッサンは泣く泣く向こうの主張を受け入れ、帰省を一週間遅らせました!すると実家には家族以外に弟(※犬)しかいないではないですか!」

レッサー「しかもこの連日連夜の猛暑日です!もふもふしようにも『やだー』と言って逃げる犬!これじゃあ実家に帰った意味の9割がないじゃないですか!」

上条「犬か、犬もふもふするために実家帰ってんのか」

レッサー「そして嫌われたと思ったら朝方の涼しい時間には近寄ってきて、朝一で犬臭い&毛まみれにしてきやがるそうなんですよ!?この毛玉様が!もっとかかって来なさいよ!」

上条「じゃあいいだろ。犬にすら哀れまれて構ってもらってんだから」
(※ママン=群れの主、その他家族=家族、私=遊んであげる下っ端)

レッサー「まぁでもマジ話、本家筋やご老人にケンカを売られる事はなかったため、それはそれで快適だったそうですよ?なんちゅーかそこそこアレな感じの風土ですんで」

上条「本人の普段の素行の問題じゃねぇかな」

レッサー「が、ただ。ただ一つだけ不思議な体験をしましてね。ちなみに完全な実話です」

上条「へー不思議な話?」

レッサー「これはあくまでも例え話ですが――『ベッドの下の斧男』という都市伝説をご存じでしょうか?」

上条「超有名じゃんか。友達が部屋に泊まりに来たと思ったら、急に「用事を思い出した!付き合ってお願い!」と無理矢理部屋の外へと連れ出されちまって」

レッサー「どうしたんだろうと従うと、その友人はこう言います――『あなたのベッドの下に斧を持った男が隠れていたの!』というお話ですな」

レッサー「一応元になった事件があるという説もあったりなかったり、まぁそれも含めて都市伝説としては有名なやつです」

レッサー「怪談では同様に『見えているんだけど見えない人を慮って言わない』シチュエーションがあるんですよね。上条さんはどうです?」

上条「何を?」

レッサー「心霊スポット行ったら、なんかオバケっぽいのがいるのに俺しか見えてないよなぁ、みたいなシチュになったら」

上条「幽霊見たことないからなぁ。あーでももし俺以外の人が見えてないみたいな空気だったら言わないかも」

レッサー「その心は?」

上条「頭イタイと思われるのがまず嫌だし、仮にオバケだったら『見えてるのが相手にバレたら超マズイ』ような気がする。何となくだけど」

レッサー「あー、そういうお話ありそうですよね。『お前見えてるだろ!』的なギミックが――さて、その選択肢を憶えたままでとある話を語ろうと思います」

レッサー「帰省したオッサンはママンと『どっか行かね?』みたいな話になったそうなんですよ。家族が大勢戻ってきているときにはできませんし」

レッサー「なんといってもお盆過ぎだったので、数人で行くのでしたら観光地もピーク時よりは空いているだろうと」

上条「夏休み中だからガラガラじゃないだろうけど……まぁ良いんじゃないのか?」

レッサー「オッサンも断る理由がなかったんで、ママンと某温泉へ行きました。諸事情により日帰りでしたけどね」

上条「なんで日帰りだよ?親に苦労させてんだったら泊まりでゆっくりしてくればいいんじゃ?」

レッサー「あーそれは『ペット同伴可!』の旅館や銭湯は少なくてですね。調べたらあるにはあるんですが予約で一杯でした」

上条「そんなのがある方が驚きだが」
(※本当にあります)

レッサー「ですんでオッサンは保護者&サイフとして某温泉地へ向いました。『2○さんのフィギュア代が!』と思いましたが、口には出さず」

上条「出したら軽めの惨事になんだろ。意味分からなくてググられたら大惨事にまで波及するが」

レッサー「心配ご無用!その時には『学校のデッサン授業で使うから!』という完璧なアリバイが!」

上条「絵の仕事でもねぇオッサンが言うの?なんで『教育に悪い』のを寄せに行ってんだよ」

レッサー「振られたら乗らないといけないじゃないですか……っ!?」

上条「まぁな!確かにそれは『来るなよ?絶対に来るなよ?教育に悪いから絶対だからな?』って言われてる気がするけども!」

レッサー「まぁなんだかんだでメシ食ったりフロ入ったり、その間ほぼ置物と化していたので『修行かな?』と思いつつ大変だったそうです」

上条「あーまぁ、たまには親孝行もしといた方がいいんじゃね?」

レッサー「ちなみに人の数はそこそこだったそうです。どこの店に入っても一人か二人ぐらいは居て、通りを歩いててもそんな感じ」

上条「夏休み中だしな」

レッサー「そしてお土産を買ってから、さぁ帰ろうかと車に乗って温泉街を出ようとしました」

レッサー「時間としたら午後6時頃だったと思います。猛暑なので中々秋風は感じにくかったのですが、それでも日が落ちる時間だけは正確に早くなっていきますからね」

レッサー「そんな薄暗い街並みを眺めつつ、知らない街並みなので丁寧に運転していると――後部座席のママンが『桜?』と声を出しました?」

上条「桜?」

レッサー「そうそう、まさにそんな感じですな。口に出すつもりはなかったのについこぼれてしまったような」

レッサー「運転席のオッサンも『はい?』とバックミラーを覗きました。するとママンは前方をジーッと見つめています」

レッサー「知り合いが花柄の日傘でもしてたんかな、と思ったらまた『花柄』と。今度はオッサンが聞き返すとママンの指は斜め前の方にある駐車場を指していました」

レッサー「オッサンが目をこらすと……あぁあったんですわ、花柄。紺色ベースにした花柄の自動車が」

上条「へー、そんな車あるんだ?初めて聞いた」

レッサー「というかオッサンも初めて見たそうです。花のステッカーぐらいだったら稀に、一年に一回ぐらいは見るかもですが、全体が花柄模様なのは人生初だったそうです」

上条「何かの広告?水道とか建築業の人らが軽ワゴンに会社のロゴとか電話番号貼るとかそんな感じの?」

レッサー「オッサンも一瞬そう思ったのですが、そうではなかったんですよ。遠目で暗かったのでまだ判然としないのですが、見える範囲のボディにはブワーッと咲いている感じに見えました」

上条「好きな人いるんだな、桜。花柄は正直どうかと思うが……まぁ桜だったらそんなもんかなぁと」

レッサー「えぇオッサンもそう思ったそうです。背景色と言いますか、車のボディの色が紺色だったため、『あぁ夜桜イメージしたんだなー。変ってんなー』と車を前に移動させました――」

レッサー「――が、ですがですよ?”それ”がただの花柄じゃないと気づきました」

上条「ただの?」

レッサー「全体的に花柄なのは間違いないですけど、より正しく言えば中心には別のものが描かれていました」

レッサー「花柄自体が背景であり、それが車全体に渡っていたため、遠くから見ればただの花柄の車に見えたと。言葉にすればたったそれだけの単純なお話です」

レッサー「ですが実際には、”それ”が主役であり花柄だった――しかしママンは気づきません。あー……」

レッサー「とっさの判断というか、暗かったですしね?車を車線変更させて、”それ”とは関わり合いにならない、別の道を選びました」

レッサー「後部座席からは『へー、珍しいのねぇ。花柄の車なんて初めて見た』というのんきな声が聞こえました。幸いにもママンはオッサンが意図的に遠ざけたとは気づかなかったようです」

上条「何やっってんの?別に花柄の車ぐらい、側通ったって何があるわけでもなくね?」

レッサー「あぁいやそういう訳ではなく、……結局、そう結局ですね。オッサンはこの目で見た”それ”をママンへ告げるのをやめました」

レッサー「どうせ見えないだろうし、事実を知ったとして誰も得をしないから」

上条「お前、それってまさか!?」

レッサー「心霊スポットへ行って幽霊に出くわしたとしても、自分一人しか見えないんだったら、下手に怖がらせるよりも黙っていた方がいいだろう――先程の上条さんと同じ判断ですな」

レッサー「……この後は普通に家へ帰ってフロ入って寝ただけです。当然何事が起きる訳でもなく、また今日までママンとその話題に触れた事もないです」

レッサー「ただ――”それ”は確実に存在するんですよね。目撃者一人だけであればただ見間違いか気の迷い、なんだったら疲れ目としてお茶を濁せるでしょう」

レッサー「しかし今回の話はママンもしっかりと見ています。従ってそういう心の話ではなく、実在する、してしまうという結果に」

レッサー「……」

レッサー「……オッサンは臆病者でした。ママンへ対して事実を正確に告げることができなかったからです」

レッサー「それ自体は後悔してないようですし、また似たような状況があれば同じ事を繰り返すとも。不本意ではありますが、この世界には知らない方が幸せというものがしばしば存在しますから」

レッサー「ですが。何度でも言いますが、”それ”は実在します。残念なことにあの禍々しい何かは、こうやっている間にもどこかを彷徨っています」

レッサー「ですので、せめて。そうせめてこれをご覧の皆さんには、あの夏の日オッサンがママンへ言えなかった一言を。墓の下にまで持っていこうと誓った台詞を伝えたいと想います」

レッサー「そう、それはいつか出くわすかもしれない”それ”へ対するささやかな抵抗として。オッサンがママンへ言えなかった台詞とは――」

レッサー「『――あぁそれカードキャプターさく○の痛車だから、桜は桜でももっと禍々しい何かだよ』ってね……ッ!!!」
(※マジで見ました)

上条「ただの痛車じゃねぇか!?しかもカードキャプターさく○!?そんなんで堂々と観光地来てんの!?超気合い入ってんなその車のオーナー!?」

レッサー「どうかご注意ください。冥府ペ道に堕ちてしまった方は、ほぉらあなたのすぐ側にもいるのかもしれません……!」

上条「冥府ペ道ってなに?冥府魔道なら『子連○狼』さんが歩いてたけど、どんな魔道?ペ×しかしない地獄なの?」

レッサー「自動的にお家断絶の呪いがかかり、親戚の集まりにも呼ばれるなくなるんですよ!?」

上条「あれ?それに該当するのってここの運営……あれ?」
(※違います)

レッサー「――と、いう訳で世にも怖ろしい『とあ話』でしたね!諸事情により文量が少ないですが、どうかお気になさらず!」

上条「ある意味怖いっちゃ怖いが……ガチ過ぎるだろその痛車のオーナー」
(※全て一切盛っていません)

レッサー「まぁ観光地に来るのが目的なのか、痛車を見せるために観光地へ来たのかっていう恐怖が……!」


-終-

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