絹旗「浜面超改造計画」
――とあるファミレス
絹旗「お盆ですよね」
フレンダ「終わった訳だけど何週か前に。そしてもう早いところでは夏休みも終わってんだけど」
絹旗「毎日がホリデーである我々には関係無い話ですが、それだと説明がつきません」
フレンダ「説明?何がよ?」
絹旗「あなたがノット・スラッシュドでここにいる理由が。『あぁお盆だからだね!』以外では、と」
フレンダ「ちょっと意味が分からない訳よね。あたし生きてるし、多分その世界観とは違う訳だし」
絹旗「てか野菜がお高いんですよ。長雨でダメージを負った上に今度は超異常な暑さですからね」
フレンダ「いやだからお盆と夏野菜の高騰がどう繋がるのかと」
絹旗「こう、暑いとホラー映画の――」
フレンダ「――あっ、ゴッメーン!そういえば友達と遊ぶ約束あった訳だ!時間が無いからもう行く訳!」
絹旗「まぁ超待ってください。学校も始まっているというのに、超暑い昼間からフレンダとつるむような相手はいませんよ」
フレンダ「それでも!あんたとしょーもないホラー映画の話で人生の時間をドブに捨てるよりはマシだって訳だし!そこら辺のオッサン捕まえてダベった方が!」
絹旗「ホラー映画云々は話の切り出しで本題ではなかったのですが、まぁいいでしょう。今が超チャンスだと思うんですよ」
フレンダ「さっきから主題が伝わってこないんだけど……野菜工場でも襲撃する訳?」
絹旗「いいえ、浜面をプロデュースする超絶好の機会かと」
フレンダ「なんて?」
絹旗「えぇと順を追って話しますと、まるで”T”の放送終了を待っていたかのように第一位と髪ドリルさんが超終わりましたよね?」
フレンダ「まぁ色々あって予定は狂ったみたい訳だけど!特にまさか打ち切りみたいな一話で全部終わらせた白い方は超笑ったわ!」
絹旗「『最期に年齢一桁のサービスカットを入れる』、という超戦慄の終わり方でしたが。まぁ第一位の癖(へき)はさておくとしまして、問題なのはこれからです」
絹旗「次の主役は誰なのか、と……ッ!」
フレンダ「あー、うん、あー」
絹旗「今まで野に隠れていた能力者どもが次から次へと名乗りを上げるのは必定!超乱世の始まりと言えるでしょう!」
フレンダ「ねぇ絹旗、あんたまた何か変なマンガみて影響される訳?キングがダムするの?それともアルスラーンが戦記するあれ?」
絹旗「フレンダだって超他人事じゃないんですよ!?主役になりたくないんですか!?」
フレンダ「ヒッドいめに遭うんでなりたくないです」
絹旗「だからこそ!フレンダじゃなきゃダメなんですよ!」
フレンダ「友達、よね?一応仲間であり友達へ向って暴言吐いてるって気づいてほしい訳!」
絹旗「逆に考えましょう。超電磁砲・一方通行・髪ドリル、そして垣根帝督と来て次に来るのは……!?」
フレンダ「えーっと、レベル5は上から三人に食蜂だっけ?あの子に入って――まさか!?」
絹旗「次に来るのは順当に考えれば麦野かその関係者だということに……!」
フレンダ「あれ?ネタ企画じゃなくて意外とマジ予想なの?」
絹旗「しかもその中で!第三の主人公()と言われ続けてるのにスピンオフの依頼が来ない!我らの浜面がウチには超いるんですよ……(笑)」
フレンダ「笑ってる訳よね?溜めて溜めて溜めた上浜面pgrって笑ってる訳よね?」
絹旗「”『第三期?ないない(笑)』(by日野○)”って発言がきっと浜面を陥れてるに超違いありません!可哀想な浜面!」
フレンダ「事あるたびに思い出してネタにする方が、うん、どうかなーって思う訳だけど。そろそろ許してあげたら?」
絹旗「まぁなんやかんやで浜面をイジって遊ぼうという超前向きな企画ですが。どうせあのアホが主役になった場合、私たちも動員されるでしょうし」
フレンダ「あたしも……まぁね!過去の体験からすると草葉の陰からハラ抱えて笑える立場な訳だけど!」
絹旗「いやぁ超分かりませんよ?『実はフレンダのクローンだった……!』的なサプライズで復活させられるかもですし」
フレンダ「ないって言えないのが辛い所な訳よね!あたしらにはね!」
絹旗「ガルシ○クローン」
フレンダ「そんなにタフじゃないわー。あそこまで死人に鞭打つのは引く訳だわー」
フレンダ「てか第三位の話聞いてからずっと疑問だった訳だけどさ、結局クローンって第一位にしなかったの?能力の相性?」
絹旗「何言ってんですか?JCはごく一部のマンガ原作者にも需要あるんですよ?」
フレンダ「あんたがね?取り敢えず死体蹴りするのは止めた方がいい訳よ?」
絹旗「ともあれ浜面が主役に超躍り出る可能性はゼロではなく、むしろそこそこあるんじゃねぇのかと私は危惧しているのですが」
フレンダ「あーうん。とばっちり的な意味でか」
絹旗「毎週毎週ダメ映画の話をしてもストックに超限りが有りますし」
フレンダ「このアマ……乗っ取ろうとしている、だと!?」
絹旗「あなたも他人事じゃあないんですよ!浜面の頑張り次第では妹さんに超多大な迷惑が!」
フレンダ「浜面……いやぁ言っても浜面な訳よ?レア度☆1キャラのレベル99にしたって、SR☆5の麦野にすりゃゴミみたいな訳よね?」
絹旗「人的価値はそうですよね。最近はそんなに頑張ってるか?と言われれば、ラスボスの周囲をウロウロしたり、イギリスで出会った女の子をナンパするだけという」
フレンダ「浜面である必要性は?」
絹旗「むしろ滝壺さんだったらアリですね。回収される”かもしれない”伏線へ向けて」
フレンダ「んであんたは浜面をどうしたい訳よ?」
絹旗「そりゃあ超決まってるじゃないですか。どうせ主役を張るんだったら堂々とした主役を演じてほしいと!」
フレンダ「あー、まぁ中途半端に活躍されるよりはいいっちゃいいの、かな?」
絹旗「そのためにも今の浜面が持っていないスキルなり心構えを超装備させたいと思います。あんだすたん?」
フレンダ「金髪のあたしに英語で聞くのはいい度胸してる訳だ……まぁ分かったわ。そんでどーすんのよ?」
絹旗「取り合えずは超実践あるのみ、でしょうか。少しずつ理想に寄せていく感じで」
フレンダ「浜面に拒否権は……あ、ゴメン。ある訳ない訳よね」
絹旗「あるのかないのか超はっきりしてほしいです」
フレンダ「それじゃ浜面呼び出せばいい訳ね。ちょっと待ってね」 ピッ
絹旗「あ、フレンダ。実はですね」
???『あー、それはー、あかくー、バラいーろーのよーうー♪』
(※Blue of Universe)
フレンダ「……あれ?着信音がテーブルの下から……?」
浜面(※簀巻き)「ムーッ!」 ジタバタ
フレンダ「なんて斬新な登場方法!?カイ○でももっと穏便!?」
絹旗「最近はカーチェイスをしてる超最中ですけどね」
浜面(※簀巻き)「ムーーーーーーーーーッ!」 ジタバタ
フレンダ「あんたの非人道的な行為の数々に今更引かない訳だけど……あぁ今解くから大人しくしてる訳」
浜面「そ、そんなフリフリいっぱいの黒パンツはいて誰と勝負するつもりだゴラアァァァッ!?お父さんは許しませんよ!?」
フレンダ「ほう。助けてやった恩も忘れてテーブルの下であたしのパンツガン見してた訳かコラ」
絹旗「あと勝負云々ではなく、超普通についてますしね。可愛いパンツには大体レースついてる設計ですし」
浜面「あれ?乙女にあるはずの羞恥心は?」
フレンダ「野良犬にパンツ見られたからって、これといって特には……」
絹旗「そんな超酷じゃないですか!?」
浜面「そうだ言ってやれ絹旗さん!俺のいいところを三つぐらい!できれば二つでも一つでもいいぜ!」
絹旗「そのイヌと懇ろになった滝壺さんの気持ちも超考えてあげてくださいよ!」
浜面「あれ?もしかしてお前って滝壺のこと嫌い?」
絹旗「恋人になっても肉体関係を結んでも苗字しか超呼べないクソヘタレチキンだっているんですからね!?」
浜面「ダメだよ?女の子が肉体関係とか言うのは、裁判の証言以外で言っちゃダメだよ?」
ファミレス店員「――すいませんパンツ撮ってもいいですかワン?」
フレンダ「話ややこしくなるから入ってくんな!そして語尾にワンってつければイヌ判定されるって訳でもないし!」
ファミレス店員「にゃ、にゃんだって……!?」
絹旗「たかがパンツのためにそこまで卑屈になれるのは超素晴らしいです。ですが失せろ」
浜面「てゆうかあの店員、大将に似て……?」
絹旗「まぁという訳でモルグから浜面召喚に成功した訳ですけど。私たちの話は超聞いていましたよね?」
浜面「悪ぃ。『俺これからどんな拷問受けるんだ!?』ってテンパってたから殆どパンツ聞いてない黒レース脇メッシュ」
絹旗「要約すると『パンツに超気を取られてほぼ聞いていませんでした』、ですね」
フレンダ「その言い方だとあたしのパンツがドレイン能力持ってるように聞こえる訳」
浜面「もおぉっ!煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない!でも忘れないでね!俺の魂は滝壺しゃんと一緒にあるってコトを!」
絹旗「またまた要約しますと『俺に何かあったら超バックの滝壺さんが黙ってないぞ!』、ですね」
フレンダ「相変わらず前向きに卑屈な男……」
絹旗「滝壺さんの浜面信頼度も上がっているのは超認めないでもないのですが、問題は我々の信頼度を上回っていない訳でしてね。例えば」
絹旗「『はまづら……はまづらがいなくなった……!』」
フレンダ「『あるぇ、どしたん滝壺ー?』」
絹旗「『はまづらが……!うちで飼ってたはまづらがいないの……!』」
浜面「どうしてお前ら打ち合わせ無しで即興コントできるの?仲良しなの?」
フレンダ「『うん、浜面だったら天竺へありがたいお経を取りに行くって言ってた訳よ?』」
絹旗「『大変……!さんぞうほうしは男の人だって教えてあげないと……!』」
浜面「絹旗の中での滝壺ってどんな扱い?そして俺ガンダーラしにノコノコ行くアホだと思われてんの?」
フレンダ「あと三蔵法師が男なのと浜面が行く関係性も知りたい訳」
絹旗「夏目雅○さんのイメージが強すぎて女性説が少々。しかし途中で王女に見初められるなど、超美男子ではあったようですが」
絹旗「ともあれ、我々の信頼度は昨日今日出会ったばかりの浜面よりも超上――この意味が分かりますよね?」
浜面「この悪魔め……!なんていうか、こう、うんっ、デーモンめ!」
フレンダ「語彙が悪魔しかないんか」
ファミレス店員「あぁそこは『デ――デーモンめ!』って言わないと原作へのリスペクトが足りないよ!」
フレンダ「だから引っ込んでろ部外者。誰もがオーバーするロードのネタ知ってるとは限らない訳だし」
絹旗「まぁ何をするのか一言で言いますと、浜面を超プロデュースしようかと思いまして」
浜面「超次元ゲイム?」
フレンダ「それネプテュー○。なんだかんだで息が長いコンテンツって訳」
絹旗「超儚くこの世から去っていったゲームばっかですがね。そうじゃなく浜面をもっと格好良いキャラにしましょう、という企画です」
浜面「ふっ!この既に格好いい俺をこれ以上格好良くはできないぜ!」
絹旗「男性キャラがほぼ唯一非童×というぐらいしか超取り柄がないですからね」
浜面「聞いて?俺も自分で言ってて『どうかな?自分で言うとイタイよね?』って思ったけど、無視するのは良くないよ?イジメだよ?」
フレンダ「てか待つ訳よ。それ言い切っちゃって良い訳?あくまでも想像よね?」
浜面「てか取り柄ってそれでいいのか?別に童×じゃないといけないってルールはないよな?」
絹旗「主人公=読者の感情移入なので、主人公は童×じゃないとダメだって説も超ありますけど」
フレンダ「どんな説よ」
絹旗「そしてぶっちゃけ非童貞はラノベなんか読まないとという説が……!」
フレンダ「業界の全否定!人間不信になって二次元へ戻って来てる人だっているかもしれないじゃない!」
浜面「そ、それに俺は清い体かもしれないじゃねぇか!」
絹旗「やーいやーい、お前のー彼女はー、ひーしょーじ○ー」
浜面「ウルセェゴラぶっ殺すぞ!?誰の彼女が――」
浜面「……?」
浜面「――あぁそうか!合ってるな!別に殺すぞって言う必要はなかったぜ!」
絹旗「ふっ、だがしかしマヌケは一人超見つかったようですが!」
浜面「な、なんて高度な誘導尋問なんだぜ……!」
フレンダ「アホか。『アイテム』ってアホ集団に成り下がった訳か」
絹旗「よって浜面の唯一の取り柄だった非童×も失われてしまいました。残念」
浜面「結局どっちなん?童×だった方が主役になれるの?男としてのマウント取りでは上に行けそうだけど」
絹旗「宗教上の理由でマタイ=リース前法王猊下は超童×です」
浜面「そう言われると尊いな!俺でも知ってるぐらいの有名人!」
フレンダ「下町のチンピラと元ナチスの聖職者を一緒くたにするのはどうかと思う訳」
――
絹旗「――はい、では浜面仕上さん。今から自己紹介と超アピールポイントをどうぞ」
浜面「あの、絹旗さん?俺別にプロデュースしてほしいとか一っっっ言も言ってないんですけど」
絹旗「積極的な姿勢ではなし、と。マイナス-1」
浜面「あぁこれアレか。逃げようとしても回り込まれるアレだ」
フレンダ「諦める訳よ。きっと今頃どっのアイドルは『今週はお休みで良かったよ!』ってツッコんでる訳」
浜面「俺はいつ脱ぐかちょっと期待しているぜ!紗○とどっちか先か競争な!」
絹旗「その手のグラドルって超大抵は会社経営or実業家とくっついて引退しますよね。グレードを落すとカメラマン」
フレンダ「てか浜面ってさ、車の強奪や電子ロックの解除に免許偽造……ぐらい?スキルっていうか出来る事って言うか」
浜面「常識の範囲内でならトラックから重機にバイクまでイケるんですけど……あ、あとスキルアウトで鍛えたケンカ力も!」
ファミレス店員「ねぇどんな気持ち?特殊警棒持って素人に負けた気分ってどんな気持ちなの?」
浜面「だから絡んでく・ん・な・ヨ☆ツッコミ不足で暇ならアイドルちゃん手伝ってきたらいいだろうがよ!?」
ファミレス店員「いいか浜面?誰だってな、自転車は補助輪がないと乗れないんだ」
フレンダ「だから聞いてねぇっていってる訳!さっさと仕事に戻れ!」
絹旗「まぁ浜面のツッコミ力も評価に値するとは思います。しかし昨今の主人公超テンプレと言えなくもないですからねぇ。少し薄い」
浜面「あー、じゃあ俺のブラックバイト体験は?」
フレンダ「謎の同僚の失踪で終わった訳でしょ?」
浜面「そこまでじゃないが、つーか一言で終わるからあんま怪談っちゅー感じでもないっていうか」
絹旗「ほう。短いのも超アリです。どんなバイトを?」
浜面「石灰を撒くバイト。取っ払いで5千円」
フレンダ「石灰ってアレか。校庭にライン引く白い粉」
絹旗「もしくは農業で使いますよね。別に超ブラックっていうほどでも」
浜面「――を、人が住んでた”らしい”アパートの部屋へ散布するバイト」
(※実話です)
フレンダ「ちょっと何言ってるのか分からない訳。え、なに?ブラック要素がどこにあんの!?普通じゃないっことだけは伝わるわ!」
浜面「いや俺だってそう思うわ!ギャラにつられてノコノコ行ったら石灰の袋渡され、『これ撒いてね』だったしさ!」
フレンダ「本人も知らない……えっと、プロの見解を聞きたい訳ですけど、絹旗プロ?」
絹旗「誰がプロですか。私も超詳しくは知らないのですが」
浜面「知ってんじゃん。何となく概要分かってんじゃん」
絹旗「石灰には消臭・消毒効果がありまして。ペットの散歩は途中で落とし物をしますよね?その際に撒いておくといいと」
浜面「へー?そんじゃペットでも飼ってたんかなあの家」
絹旗「何か事件なり事故が起きた後、然るべき対処としてぶちまけたという超想像が」
フレンダ「へー、思ってたよりも乱暴に片付ける訳ね。もっと専門の業者とかいるって思ってた」
絹旗「いえ、いますよ?洗浄を超専門としている業者さんがちゃんと」
浜面「おう?そんじゃ俺は?」
絹旗「そういう業者に頼めず、かつ超アバウトでもいいから処理したかった、と。つまり――」
浜面「――つまりウッカリさんな個人事業主が依頼しちまったって事だな!よーしそれに違いない!そうだと思ってたぜ!」
(※繰り返しますが実話です)
フレンダ「無理じゃない?あんた”怖い話”って言われて出した話なんだし、今更シラ切ろうったって無理な訳よ」
絹旗「薄々超自覚があるって事ですよね」
フレンダ「まぁでも怖い話……怪談が主人公の必須スキルかと言えば、うーん、って訳よ。相方のトラブルメーカーには一人ぐらいほしいけど」
絹旗「持ってて損はないでしょうけどね。オカルト系主人公だったらドヤ顔で知識披露しそうですよ」
浜面「オイオイ!俺が言うのもなんなんだけど知的キャラはどう考えても合わないぜ!天然も今更変えられないしな!」
絹旗「ですね。都市伝説もJCが語るのは許されても、浜面が語ると『やってんのお前じゃね?』と要らぬ嫌疑を超かけられそうで」
フレンダ「あー……ありそうって訳ね。序盤に出てくる意味も無く不安を煽るチンピラ」
浜面「同じ意味で外見をイジんもちょっと困るよなぁ」
フレンダ「あ、それじゃ面白いキャラにしたらどう?元々チンピラ仲間からの人望はあった訳だし、人付き合いもなんだかんだでいい方でしょあんた!」
浜面「人当たりがそこそこなのは認めっけどよ。面白キャラっつーのはなんだよ?コントでもさせられんのか」
絹旗「私見ですがそれも超厳しいかと。なぜならば浜面の唯一の持ちネタ、『陽性の国から来た妖精』も時勢的に使えないんですよ!」
フレンダ「それ、いつも言ってるけど結構ポンポン使ってる訳よね?むしろ『あ、今しか使うときないよね!』ってオイシイって思ってない?気のせい?」
浜面「あと俺はそんなギリッギリな持ちネタねぇよ!いつまで誤変換ネタ引っ張ってんだチクショー!」
絹旗「しかし超埒があきません。視点を変えて形から入ってみましょうか」
浜面「や、やめろっ近づくな!俺はまだ人体改造とかされたくねぇんだ!」」
絹旗「……こう、たまに私たちの行為を超振り返りたくなりますよね」
フレンダ「そうね。殊勝な心がけな訳だけど、振り返るのは一人分でジャストだと思う訳」
絹旗「まだ調教が超足りていなかったのか、と!」
フレンダ「そういうトコね」
浜面「せめて顔だけは!もっと鼻筋ラインのキリッとさせてアゴをシャープにするだけでカンベンしてください!」
フレンダ「余裕ある訳よね?否定する口調で願望ぶっ込んで来やがった訳だし」
絹旗「浜面……超成長しましたね!」
フレンダ「マジで一部の煽りもなくあんたの教育だと思う訳。反省しなさいよ、なんで浜面がたくましく育ってんのよ」
絹旗「いや流石に私も人体改造はちょっと。形から入るというのは超自己啓発の一つです」
浜面「じこけーはーつ?」
絹旗「そうですね。勝負下着の例じゃないですけど、超大事なテストや商談があるときにはお守りとか持っていく人いますよね?」
浜面「あぁ知ってる。合格をかけた五角鉛筆とかな」
絹旗「なんかこう超気合いの入った格好をして自信を付ける的な?」
フレンダ「それは一般のレイヤーさんと何が違うって訳……?」
絹旗「ある意味同じじゃないですかね?一度気合いを入れた格好をすれば、中身も多少は超影響される的な?」
フレンダ「あぁそれはそこそこ聞く話な訳。あたしも可愛い服着て気合い入れるしさ」
絹旗「なので浜面!残念ですが衣装は用意してませんので、写真だけ撮りたいと思います!」
浜面「写真って言ってもなぁ」
絹旗「超いい笑顔でピースしてもらえます?『パワーストーンで彼女ができました!』って感じで」
浜面「俺は実力で彼女にしたんだよ!?ストーン買ってできるんだったらとっくにできてるわ!」
フレンダ「そのカミングアウトが悲しい訳……」
浜面「ったく。ピース?こうか?」
絹旗「うーん、悪くはないんですけど一つじゃ寂しいですね。両手でってできます?そっちの方が超浮かれてる感が出るんで」
浜面「ディズニ○行ったってダブルピースなんかしねぇんだが……まぁこれでいいか?」
絹旗「すいません。あと目線」
浜面「そりゃ見るだろカメラを」
絹旗「ではなく上に」
浜面「なんでだよ!?上に誰かいる訳じゃないしカメラ見んのが普通だろ!?」
絹旗「騙されたと思って!きっといい写真が撮れるはずですから!」
浜面「騙してるよな?なんか別の目的あってさせてるよな?」
絹旗「そのまま腰を落して!ダブルピースしたままそう!IQがウニとどっこいどっこいのヤンキーのウ××座りで!」
浜面「ちょっ……体制難しいなこれ!」
フレンダ「いや、絹旗?この体勢にどんな意味が?」
絹旗「これでア○顔ダブルピースの完成……ッ!!!」 パシャッ
浜面「意味ねぇし訳わかんねぇし需要もねぇだろ!?もう最初のダブルピースの時点で『まさか』って疑ったわコラ!
浜面「てかどこの国の主人公がア○顔キメんの!?キメるっていうか『キメちゃってるよね?』ってこそこそ噂とかされたら恥ずかしいしぃ!」
浜面「そもそも企画のプロデュースって『野ブタ。をプロデュー○』じゃねーかよっ!?あんま強くはツッコめないから様子見様子見で行くけど!」
浜面「あんま強くは言えないんだけど!原作レ××のアレだよね?主演の子がアレだからあんま強くは言えないんだけど、原作と違いすぎるっていう!」
フレンダ「強くはツッコまないと言いつつ、ほぼ言っちゃってる訳だけど
絹旗「まぁ原作が尖りすぎててドラマが無難なところに落ち着いたって感じでしょうか。私は原作の救いのないオチの方が超好きです。アルジャーノ○的な」
浜面「テメーら守りに入りやがったな!?無能力者の俺が本質突いたってのにさぁもうっ!?」
絹旗「はいはい送信送信っと」 ピッ
浜面「やめて!?俺の恥ずかしい姿を滝壺さんに晒さないで!?」
フレンダ「なんかちょっと喜んでる感が……?」
絹旗「『そんなはまづらもかっこういい』的なレスを期待してるんでしょうね、超死ねばいいのに」
浜面「ふっ、悔しいか凡夫とも!愛のために生き愛のために死ぬ!それが男浜面の生き様だぜ!」
絹旗「超よく言いましたね。ならば愛を抱いたまま溺死させてあげましょう!」
浜面「ごめんなさい俺が悪かったです!」
フレンダ「謝るのはっや!?」
浜面「だってこの子、本気で仕留めにかかってくるんだもん!俺じゃ太刀打ちできないんだもん!」
フレンダ「気持ちは分かるけどもんって言うな」
絹旗「――お、そうこうしてるうちに返信が来ましたよ」
浜面「お、俺と滝壺の絆はア○顔ダブルピース如きじゃ揺らがないぜ!」
フレンダ「それはそれで問題がある訳よね」
絹旗「『待ち受けにした』」
浜面「――ほらなっ!?」
フレンダ「愛が!滝壺の将来と愛がスッゴイ不安!」
絹旗「『”お×××さまには絶対に負けない!”と言って二コマで負けた浜面をください』」
フレンダ「食いつき良っ!?あんたの彼女どうかしてる訳だ!?」
浜面「あ、あれ?それ本当に滝壺から、か?」
絹旗「いいえ全然?麦野ですけど?」
浜面「あーピックリした!どこ行けば開発してもらえるのか焦ったぜー!」
フレンダ「あれ?浜面の方の愛も重い?」
絹旗「……相思相愛。超素晴らしいじゃないですか……!」
浜面「その確認をア×顔画像で確認したくはなかったけどな!あとマジで滝壺に送るのはやめてください!軽蔑されるのも嫌だが、フワッと受け止められるのも嫌だ!」
――
ファミレス店員「……」
浜面「……」
ファミレス店員「……なぁ浜面知ってるか?」
浜面「あい?」
ファミレス店員「童×ってちゅーしたら血を吐いて死にそうになるんだぜ?いやマジで」
浜面「いや知らねぇよ大将!?いや知ってるは知ってるけども!てか元童×として言わせてもらえるんなら、そこまで重い重い呪いは罹ってなかったぜ!?」
――
フレンダ「なんだ今の小話」
絹旗「私たちがお手洗いへ行っている間に超色々とあったのでしょう。さっ、そんなことよりも浜面を主役っぽくしましょう」
浜面「俺だって……『これ俺じゃなくても良くね?』って立ち位置は嫌だぜ?嫌なんだけどもさ、急に改善されるようなもんでもねぇじゃん?」
絹旗「ですからそのための主役っぽい個性付けですよ。『あぁまたノルマで超出番あったんだ?良かったね』とは言われたくないでしょう?」
浜面「俺陰でそんな悪口言われてんの!?まぁそんなに的外れじゃないと言えなくもねーけどさ!」
フレンダ「そこは認めちゃダメな訳よ。否定しなさいよ、ビシッと!」
浜面「俺は悪口なんて言われてない!」
フレンダ「違う違う、そっちじゃない!てかまだ確実に悪口言われてんだから!」
絹旗「エビ○ビールのタイ二匹持ったバージョンのように、見切れるにしてももっと超お得感がほしいんですよね」
絹旗「『あ、超絶ぷりちーな絹旗ちゃん映った!』とファンは喜びますけど、浜面にはそれがちょっとないかと」
浜面「いいの?そんな世界観で滅ばないか?」
フレンダ「誰とは言わない訳だけど、どっかのJCは見きれる度に喜ばれる訳」
浜面「んー……つっもてなぁ。俺が出て喜んでくれ人たちもいないこたーないと思うんだが……」
絹旗「何気に超イケボですからね。ぶっちゃけ声優目指してみません?」
浜面「だから一々それやったら何人デビューできるんだよ!アイン○さんにクロビカ○にゼロの人とかか!全員同じだからな!」
絹旗「では発想の超転換として――JCになる、というのは?」
浜面「そっか、そうだよな!俺がJCになっちまえば大人気間違いなしだよな!」
浜面「何やっても許されるし無茶振りをしても許される!そして最終的な責任は他人任せでもどうってことはない!」
浜面「特に何をしていなくっても人気投票では聖人抜くぐらいに高いし!JCは俺はなる……ッ!!!」
浜面「――ってアホか!?無理だわ!性別チェンジが最低条件で、そっから若返らせたり顔いじったり全身工事が前提じゃねーか!?」
浜面「しかもそこまでもしても人気が出るかは別問題だ!やっちまった後にキャンセルしようとしても大抵できないんだからねっ!」
浜面「需要あんだろ何言ってんだ?!そっちの方が人気出るに決まってんだろ!?」
フレンダ「なんて悲しい現実……!」
ファミレス店員「……」 コト
浜面「……あんだよ。コーラフロートなんて頼んでないぜ?」
ファミレス店員「ナイス・ツッコミ☆」
浜面「やかましいわ!俺だって好きでノリツッコミしてんじゃねぇわ!」
ファミレス店員「伝票はこちらに置いておきますね」
浜面「しかもオゴリじゃねぇのかよこれ……!」
絹旗「コーヒーフロートを一つ。浜面のオゴリで」
フレンダ「あたしレモンね。浜面のオゴリで」
浜面「いい加減にして頂戴!俺だって我慢の限界があるんだよ!?」
絹旗「超失礼な!私たちは浜面のためを思って相談に乗ってあげてるんですよ!?(笑)」
フレンダ「いやあの、あたしのは流石に冗談だけど、笑いながら言うのは誠意がない訳」
絹旗「浜面のダメ出しが予想以上で引いていますが――ならば逆転の発想で、超独自路線を貫くのはどうでしょうか?」
フレンダ「あんまニッチすぎるとファンはついてこない訳だけど」
絹旗「私的には超嫌いですが、巨乳になる、というのは?」
浜面「フレンダ大変だ!絹旗が熱中症になったみたいだから救急車呼んでくれ!」
フレンダ「あたしもひそかにそうであってほしいと思う訳。つーか面倒臭くなっただけよ、きっと」
絹旗「えー、整形もダメですし、全身改造もダメとくれは……トラック転生?」
浜面「あの、絹旗さん?あの多分異世界へ行ってヒャッハーするのを言ってっと思うんだけどさ?それが本当に実現しているのかは神様しか知らねぇよな?」
フレンダ「しかも元の世界じゃ『ただの事故』な訳であって、結果的にトラック運転手のその後の人生へ大きく影を落とすという……!」
(※自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律・最大30年+遺族の民事賠償裁判の可能性あり)
絹旗「本当に好き嫌いが激しいですね。しかしあと残っているのは超意識改革ぐらいしかないですよ?」
浜面「あ、なんかちょっと頭良さそうな響き」
フレンダ「ダメな自己啓発セミナーじゃない。催眠状態に追い込んで洗脳する類の」
絹旗「いえいえもっと簡単ですよ。超単純なアンケートを取って、そこからダメな点を煮詰めていく感じの」
絹旗「主人公たる者、素行が超大事じゃないですか?キャラクターの好感度が低ければ人気も出ない訳で」
浜面「それ……田○さんはどうなんだろう?地の文ではヘンタイを極めているアトリエ持ちの田○さんは大丈夫なの?」
絹旗「他人へ対しては超紳士的ですからね。私は人間として好きですけど」
浜面「あとぶっちゃけ守備範囲はあそこまで広くはないけど、大なり小なりヤローってのはあんな感じ。いやマジで」
フレンダ「今のでもうアンケ必要なくない?大焦熱地獄に直で送った方がいい訳よね?」
(※大焦熱地獄=とてもエ×い人が落ちる地獄)
絹旗「我々は超殺生もしているため、地獄の一番深い場所ヘ文字通りゴートゥーヘルでしょうが、浜面も殺人未遂や遺体損壊など洒落にならない罪を犯しているのでそこそこのところへ落ちます」
浜面「俺は悪くないんだ!どっかのツンツン頭が邪魔しなければ!」
ファミレス店員「具体名は避けるが、闇落ちした白井人、もとい白い人に『殺して下さい!』って懇願するまで責められてたと思う。具体名は避けるけど」
フレンダ「第三位とその仲間って応用力が高い分だけ、本気で後先考えずにテロ起こしたら洒落にならない訳……!」
絹旗「てか真面目にツッコミますとたまーに浜面って超情緒不安定になるんですよね。それが心配で心理テストのような物を」
浜面「受けろっつーんだったら受けっけどさ。痛いのとかビリビリすんのは嫌だぜ?」
絹旗「超ご心配なく。口頭でできる簡単なアンケのようなものですので――では『第一問、あなたは女性から告白されました』」
浜面「地雷でない限りはオッケーする」
フレンダ「なんて即答……!?」
絹旗「てゆうかまだ問題言い終わっていません。最後まで超聞くように――『しかし女性は複数、しかも全員が共通の知り合いです。さてどうしますか?』」
浜面「まず全員にオッケーと返事しつつ、『みんなには内緒な!』と念を押して秘密にする」
浜面「そして可能な限りその状況を引き延ばして楽しんだあと、二股三股がバレたら本命の子以外は縁を切る」
フレンダ「まるで事前に用意していたかのようなよどみのない回答って訳だ……ッ!?」
ファミレス店員「ふっ、男ってのは有り得ない選択肢を妄想して楽しむクセがあるのさっ!」
絹旗「クズの回答ありがとうございました。お礼に女性側としての超マジレスをしますと、浜面のその計画は初日で頓挫すると思います」
浜面「な、なんで?」
絹旗「告白がオッケーされた時点で他の女子へマウントする作業が待っているため、その日のうちに連絡網で超伝わります」
(※by上司)
浜面「女子怖っ!?」
絹旗「そして大抵『彼氏は変っても女友達は変らない』ため、精神的優先順位で言えば女子友の方が優先順位が高いです」
(※by上司)
浜面「それ以上言わないで!?俺が女性不信になっちゃうから!?」
絹旗「『第二問、道端で女性がうずくまっています。どうしますか?』」
フレンダ「これはサービス問題よね」
浜面「上から胸元を覗き込んだあと声をかけるぜ……ッ!!!」
フレンダ「違う違う違う違う。あたしが言ったサービスと大分違う」
ファミレス店員「いや浜面は良心的な方だぞ!中には顔を確認して無視するやつだっているんだからな!」
フレンダ「絶対にいないとは言いきれない訳だけど……」
浜面「そして痴漢と間違われたくないから近寄らないヤローだっているんだぜ!」
フレンダ「あれ?男性優位社会って言われてる割に、日本って生きづらい訳?」
絹旗「少なくとも現実社会で発信できて逮捕されませんからね。世界ではそれが超違法の国もあるのに」
絹旗「では続きまして第三問、えぇと『あなたは異世界転生を果たしました。どうします?』」
フレンダ「ねぇ質問大丈夫な訳?フワっとし過ぎてない?なんて答えれば正解になるの?」
浜面「チート能力を使って奴隷を解放、めぼしい女の子をキープしつつ奴隷状態を維持して異世界物品でがんじがらめにする」
浜面「ある程度地盤が固まったら産業革命を起こして、既存の農・商・工業者が何人自殺し、従事者が奴隷落ちしようとも俺カッケーの自己満足を優先させる」
浜面「悪党に異世界の価値観でマウント&フルボッコしつつ、自分は異世界の一夫多妻制&ローパスフィルターありの価値観を満喫するぜ……ッ!!!」
絹旗「ブラボー浜面!これ以上ないぐらいにあなたの人間性が暴落していますよ!」
フレンダ「お、おう……?強く、生きる訳よ?」
ファミレス店員「待ってくれ!浜面が言っていることは割とよくある話で浜面は悪くないぜ!」
フレンダ「そんなんばっかなの!?転生するアホって迷惑してかけてない訳!?」
絹旗「ただねー、超惜しむらくは最近の流行りを超抑えていないことでしょうが。それがプラスされていれば文句なしの満点だったんですが」
浜面「結構突いてると思ったんだが、これ以上何が必要だってんだよ!?」
絹旗「『異世界の神様に超ドン引くぐらい溺愛される』」
ファミレス店員「不安定か。世界観が不安定なのか」
絹旗「『自分んとこの世界の物品をネット通販でお取り寄せ可能』」
ファミレス店員「不安定か。異世界の金で支払ったらその分鉱物が減るだろ」
絹旗「『スマートフォンで神様と定期的に連絡を取る』」
ファミレス店員「不安定だよ!?ジョジ○のボスじゃねぇんだから!?」
フレンダ「やめない?一個流行ったら他の人が雪崩を打って追随するのってどうかと思う訳?」
絹旗「ぶっちゃけ『売れれば(=楽しければ)なんでもあり!』の世界ですので。それ以外にルールがほぼないガチの世界です」
浜面「よく分かんねぇけど異世界って怖いのな!向こうからこっち来てもこっちから向こう行っても!」
絹旗「同じく誰とは言いませんが、『モモン○さん、これ……うわぁ』とアンデット化して正気を失ってる浜面別アバターさんもいますし」
ファミレス店員「そもそも魂が同じとは限らないしな。世界の壁越えたら変質してるの可能性も――」
ファミレス店員「――てかお前らいい加減にしろや!?俺今週は非番だってのになんでツッコミの仕事させられてんの!?」
フレンダ「勝手に入って来てその言いざま……」
絹旗「第四問、『複数の女性から好意を寄せられているのは薄々感づいている』」
ファミレス店員「オイやめろ!俺関係ないはずなのに質問聞くだけで胸が痛いんだよ!俺全然関係無いはずなのに!」
浜面「スゲーな絹旗……!攻撃されたらよく深く相手を抉るってカウンター……!」
フレンダ「いやあの、浜面?気づいて、ない訳?それはそれで将来が怖い訳よ?荷電粒子○でレンチンされる未来とか」
浜面「俺?ナイナイ(笑)。滝壺とくっつけただけで一生分の幸福使い切っちまったよ(笑)」
フレンダ「……あぁそう。その態度だったらまぁ、変に調子ぶっこくよりは生存率が高くなる訳、かな?だといいな」
絹旗「第五問、『実年齢15歳、シリーズ通じて16年ってもうぶっちゃけ魔法使いだと言っても過言ではない』」
ファミレス店員「全員だよ!その無茶が通るんだったら俺と同じ学年全員立派な魔法使いだわ!」
絹旗「……成程。以上のテストで分かったことは、浜面に主人公の資格が超足りてないってことですね。主に異性関係」
浜面「質問がまずおかしくね?まず一人の人間が複数から、しかも同時に告白されるって状況がないから。アイドルじゃねぇんだしよ」
ファミレス店員「そうだそうだー!はっきり告白もされてないのに『オレ好意を持たれてんじゃん?』とか思ったらただの痛い人だー!」
絹旗「昨今の超増えつづけるストーカーを鑑みて、その自信のなさは美徳だとも思いますが。自覚がないのもダメです!もっと超繊細に感じ取って下さい!」
浜面「ストーカーって増えてんの?今なら加害者晒されて逆に減ってそうな気が済んだけど」
フレンダ「アイドルの映った写真から駅割り出せる時代って訳よ?そんで減るようなご時世じゃない訳だし」
絹旗「えぇまぁ残念ですが浜面スピンオフ企画は超恐らくやってこないかと……」
浜面「マジでか!?そんなに乗り気じゃなかったけど、バッサリ切られてもそれはそれでモニョるな!」
ファミレス店員「な、なら『上条当麻15歳中堅主人公の日常』とかどうかなっ!?人気順で言えば三位だし、一位と二位はスピンオフされてるからピッタリだよ!」
フレンダ「あれ……?あたしの目から流れているのは、涙?悲しい訳じゃないのに、一体何があったんだろう……?」
絹旗「心が、そうあなたの心が思わず超もらい泣きをしているのですよ」
浜面「あんたは主人公としての自覚を持てや」
ファミレス店員「……最近さぁ。ラッキースケベしてもさぁ?『実はその裏でこれだけ体は酷い事に……!』みたいなのばっかで、より悪い方へ悪い方へ……」
絹旗「でもその状況で見た目平然としているあなたのメンタルも人間を超逸してません?」
フレンダ「そしてファンの人たちは『やったね上条さん!ラキスケでオイシイはずなのにオイシクないだなんて、芸人冥利に尽きるよね』って!」
浜面「それファンか?ただのタチ悪いストーカー――あぁ確かにいんな!より悪くなって!」
絹旗「という訳で、とあるスピンオフ、『絹旗ちゃんvsダメ映画〜なんで現在の映画評論家はゴミばかりなのか?〜』を超お待ちしています」
浜面「いやいや待て待て。俺がダメなのは俺自身も含めて納得いったけど、なんでお前に話が来るんだよ?」
絹旗「第五位のお友達が主役になった以上、麦野の超バディである私へ話が回ってくる可能性も大!じゃないですか」
浜面「って言ってんだけど?」
フレンダ「レベル5関係者で第一位・二位・三位、五位まではなってる訳。で、残るは麦野と正体不明の六位と熱血バカの第七位で……」
フレンダ「その中で知名度とキャラ設定がしっかりしてるのって――あぁ確かに絹旗はスピンオフになっても惜しくない訳よ!ネタ抜きでマジで!」
浜面「――絹旗、俺は昔からお前ができる子だって信じてたぜ!」
絹旗「超上から目線できやがりますね、この元シタッパーズが」
浜面「だからちょっとだけでいい!ほんのちょっと俺と滝壺の爛れた生活を描写してくれ!」
フレンダ「滝壺のプライバシーも考えろバカ」
浜面「だってさぁ!?俺がまだ童×じゃねぇかって説があるんだよ!俺が滝壺の体を労って手を出さない的な!」
フレンダ「超美談じゃねぇかコノヤロー」
浜面「でも大将だったら分かるだろ!?目の前に好きな子がいたらさぁ!?」
ファミレス店員「いいや全然?俺は紳士だから、ジェントルだから浜面君みたいなは事しないよ?」
フレンダ「――はっ!?絹旗、まさかあんた浜面がポシャった方が、自分の可能性が高まるとか考えて今日の企画を――!?」
絹旗「いやー、超残念でしたね!私以外に選択肢がないんですから仕方がないです!」
絹旗「では皆さん近いうちにオフィシャルのB級映画特集で超お目にかかりましょう!」
フレンダ「仮にスピンオフになってもその企画だけはしないと思う訳。やったとしても血と硝煙に彩られた感じの」
-終-
絹旗「お盆ですよね」
フレンダ「終わった訳だけど何週か前に。そしてもう早いところでは夏休みも終わってんだけど」
絹旗「毎日がホリデーである我々には関係無い話ですが、それだと説明がつきません」
フレンダ「説明?何がよ?」
絹旗「あなたがノット・スラッシュドでここにいる理由が。『あぁお盆だからだね!』以外では、と」
フレンダ「ちょっと意味が分からない訳よね。あたし生きてるし、多分その世界観とは違う訳だし」
絹旗「てか野菜がお高いんですよ。長雨でダメージを負った上に今度は超異常な暑さですからね」
フレンダ「いやだからお盆と夏野菜の高騰がどう繋がるのかと」
絹旗「こう、暑いとホラー映画の――」
フレンダ「――あっ、ゴッメーン!そういえば友達と遊ぶ約束あった訳だ!時間が無いからもう行く訳!」
絹旗「まぁ超待ってください。学校も始まっているというのに、超暑い昼間からフレンダとつるむような相手はいませんよ」
フレンダ「それでも!あんたとしょーもないホラー映画の話で人生の時間をドブに捨てるよりはマシだって訳だし!そこら辺のオッサン捕まえてダベった方が!」
絹旗「ホラー映画云々は話の切り出しで本題ではなかったのですが、まぁいいでしょう。今が超チャンスだと思うんですよ」
フレンダ「さっきから主題が伝わってこないんだけど……野菜工場でも襲撃する訳?」
絹旗「いいえ、浜面をプロデュースする超絶好の機会かと」
フレンダ「なんて?」
絹旗「えぇと順を追って話しますと、まるで”T”の放送終了を待っていたかのように第一位と髪ドリルさんが超終わりましたよね?」
フレンダ「まぁ色々あって予定は狂ったみたい訳だけど!特にまさか打ち切りみたいな一話で全部終わらせた白い方は超笑ったわ!」
絹旗「『最期に年齢一桁のサービスカットを入れる』、という超戦慄の終わり方でしたが。まぁ第一位の癖(へき)はさておくとしまして、問題なのはこれからです」
絹旗「次の主役は誰なのか、と……ッ!」
フレンダ「あー、うん、あー」
絹旗「今まで野に隠れていた能力者どもが次から次へと名乗りを上げるのは必定!超乱世の始まりと言えるでしょう!」
フレンダ「ねぇ絹旗、あんたまた何か変なマンガみて影響される訳?キングがダムするの?それともアルスラーンが戦記するあれ?」
絹旗「フレンダだって超他人事じゃないんですよ!?主役になりたくないんですか!?」
フレンダ「ヒッドいめに遭うんでなりたくないです」
絹旗「だからこそ!フレンダじゃなきゃダメなんですよ!」
フレンダ「友達、よね?一応仲間であり友達へ向って暴言吐いてるって気づいてほしい訳!」
絹旗「逆に考えましょう。超電磁砲・一方通行・髪ドリル、そして垣根帝督と来て次に来るのは……!?」
フレンダ「えーっと、レベル5は上から三人に食蜂だっけ?あの子に入って――まさか!?」
絹旗「次に来るのは順当に考えれば麦野かその関係者だということに……!」
フレンダ「あれ?ネタ企画じゃなくて意外とマジ予想なの?」
絹旗「しかもその中で!第三の主人公()と言われ続けてるのにスピンオフの依頼が来ない!我らの浜面がウチには超いるんですよ……(笑)」
フレンダ「笑ってる訳よね?溜めて溜めて溜めた上浜面pgrって笑ってる訳よね?」
絹旗「”『第三期?ないない(笑)』(by日野○)”って発言がきっと浜面を陥れてるに超違いありません!可哀想な浜面!」
フレンダ「事あるたびに思い出してネタにする方が、うん、どうかなーって思う訳だけど。そろそろ許してあげたら?」
絹旗「まぁなんやかんやで浜面をイジって遊ぼうという超前向きな企画ですが。どうせあのアホが主役になった場合、私たちも動員されるでしょうし」
フレンダ「あたしも……まぁね!過去の体験からすると草葉の陰からハラ抱えて笑える立場な訳だけど!」
絹旗「いやぁ超分かりませんよ?『実はフレンダのクローンだった……!』的なサプライズで復活させられるかもですし」
フレンダ「ないって言えないのが辛い所な訳よね!あたしらにはね!」
絹旗「ガルシ○クローン」
フレンダ「そんなにタフじゃないわー。あそこまで死人に鞭打つのは引く訳だわー」
フレンダ「てか第三位の話聞いてからずっと疑問だった訳だけどさ、結局クローンって第一位にしなかったの?能力の相性?」
絹旗「何言ってんですか?JCはごく一部のマンガ原作者にも需要あるんですよ?」
フレンダ「あんたがね?取り敢えず死体蹴りするのは止めた方がいい訳よ?」
絹旗「ともあれ浜面が主役に超躍り出る可能性はゼロではなく、むしろそこそこあるんじゃねぇのかと私は危惧しているのですが」
フレンダ「あーうん。とばっちり的な意味でか」
絹旗「毎週毎週ダメ映画の話をしてもストックに超限りが有りますし」
フレンダ「このアマ……乗っ取ろうとしている、だと!?」
絹旗「あなたも他人事じゃあないんですよ!浜面の頑張り次第では妹さんに超多大な迷惑が!」
フレンダ「浜面……いやぁ言っても浜面な訳よ?レア度☆1キャラのレベル99にしたって、SR☆5の麦野にすりゃゴミみたいな訳よね?」
絹旗「人的価値はそうですよね。最近はそんなに頑張ってるか?と言われれば、ラスボスの周囲をウロウロしたり、イギリスで出会った女の子をナンパするだけという」
フレンダ「浜面である必要性は?」
絹旗「むしろ滝壺さんだったらアリですね。回収される”かもしれない”伏線へ向けて」
フレンダ「んであんたは浜面をどうしたい訳よ?」
絹旗「そりゃあ超決まってるじゃないですか。どうせ主役を張るんだったら堂々とした主役を演じてほしいと!」
フレンダ「あー、まぁ中途半端に活躍されるよりはいいっちゃいいの、かな?」
絹旗「そのためにも今の浜面が持っていないスキルなり心構えを超装備させたいと思います。あんだすたん?」
フレンダ「金髪のあたしに英語で聞くのはいい度胸してる訳だ……まぁ分かったわ。そんでどーすんのよ?」
絹旗「取り合えずは超実践あるのみ、でしょうか。少しずつ理想に寄せていく感じで」
フレンダ「浜面に拒否権は……あ、ゴメン。ある訳ない訳よね」
絹旗「あるのかないのか超はっきりしてほしいです」
フレンダ「それじゃ浜面呼び出せばいい訳ね。ちょっと待ってね」 ピッ
絹旗「あ、フレンダ。実はですね」
???『あー、それはー、あかくー、バラいーろーのよーうー♪』
(※Blue of Universe)
フレンダ「……あれ?着信音がテーブルの下から……?」
浜面(※簀巻き)「ムーッ!」 ジタバタ
フレンダ「なんて斬新な登場方法!?カイ○でももっと穏便!?」
絹旗「最近はカーチェイスをしてる超最中ですけどね」
浜面(※簀巻き)「ムーーーーーーーーーッ!」 ジタバタ
フレンダ「あんたの非人道的な行為の数々に今更引かない訳だけど……あぁ今解くから大人しくしてる訳」
浜面「そ、そんなフリフリいっぱいの黒パンツはいて誰と勝負するつもりだゴラアァァァッ!?お父さんは許しませんよ!?」
フレンダ「ほう。助けてやった恩も忘れてテーブルの下であたしのパンツガン見してた訳かコラ」
絹旗「あと勝負云々ではなく、超普通についてますしね。可愛いパンツには大体レースついてる設計ですし」
浜面「あれ?乙女にあるはずの羞恥心は?」
フレンダ「野良犬にパンツ見られたからって、これといって特には……」
絹旗「そんな超酷じゃないですか!?」
浜面「そうだ言ってやれ絹旗さん!俺のいいところを三つぐらい!できれば二つでも一つでもいいぜ!」
絹旗「そのイヌと懇ろになった滝壺さんの気持ちも超考えてあげてくださいよ!」
浜面「あれ?もしかしてお前って滝壺のこと嫌い?」
絹旗「恋人になっても肉体関係を結んでも苗字しか超呼べないクソヘタレチキンだっているんですからね!?」
浜面「ダメだよ?女の子が肉体関係とか言うのは、裁判の証言以外で言っちゃダメだよ?」
ファミレス店員「――すいませんパンツ撮ってもいいですかワン?」
フレンダ「話ややこしくなるから入ってくんな!そして語尾にワンってつければイヌ判定されるって訳でもないし!」
ファミレス店員「にゃ、にゃんだって……!?」
絹旗「たかがパンツのためにそこまで卑屈になれるのは超素晴らしいです。ですが失せろ」
浜面「てゆうかあの店員、大将に似て……?」
絹旗「まぁという訳でモルグから浜面召喚に成功した訳ですけど。私たちの話は超聞いていましたよね?」
浜面「悪ぃ。『俺これからどんな拷問受けるんだ!?』ってテンパってたから殆どパンツ聞いてない黒レース脇メッシュ」
絹旗「要約すると『パンツに超気を取られてほぼ聞いていませんでした』、ですね」
フレンダ「その言い方だとあたしのパンツがドレイン能力持ってるように聞こえる訳」
浜面「もおぉっ!煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない!でも忘れないでね!俺の魂は滝壺しゃんと一緒にあるってコトを!」
絹旗「またまた要約しますと『俺に何かあったら超バックの滝壺さんが黙ってないぞ!』、ですね」
フレンダ「相変わらず前向きに卑屈な男……」
絹旗「滝壺さんの浜面信頼度も上がっているのは超認めないでもないのですが、問題は我々の信頼度を上回っていない訳でしてね。例えば」
絹旗「『はまづら……はまづらがいなくなった……!』」
フレンダ「『あるぇ、どしたん滝壺ー?』」
絹旗「『はまづらが……!うちで飼ってたはまづらがいないの……!』」
浜面「どうしてお前ら打ち合わせ無しで即興コントできるの?仲良しなの?」
フレンダ「『うん、浜面だったら天竺へありがたいお経を取りに行くって言ってた訳よ?』」
絹旗「『大変……!さんぞうほうしは男の人だって教えてあげないと……!』」
浜面「絹旗の中での滝壺ってどんな扱い?そして俺ガンダーラしにノコノコ行くアホだと思われてんの?」
フレンダ「あと三蔵法師が男なのと浜面が行く関係性も知りたい訳」
絹旗「夏目雅○さんのイメージが強すぎて女性説が少々。しかし途中で王女に見初められるなど、超美男子ではあったようですが」
絹旗「ともあれ、我々の信頼度は昨日今日出会ったばかりの浜面よりも超上――この意味が分かりますよね?」
浜面「この悪魔め……!なんていうか、こう、うんっ、デーモンめ!」
フレンダ「語彙が悪魔しかないんか」
ファミレス店員「あぁそこは『デ――デーモンめ!』って言わないと原作へのリスペクトが足りないよ!」
フレンダ「だから引っ込んでろ部外者。誰もがオーバーするロードのネタ知ってるとは限らない訳だし」
絹旗「まぁ何をするのか一言で言いますと、浜面を超プロデュースしようかと思いまして」
浜面「超次元ゲイム?」
フレンダ「それネプテュー○。なんだかんだで息が長いコンテンツって訳」
絹旗「超儚くこの世から去っていったゲームばっかですがね。そうじゃなく浜面をもっと格好良いキャラにしましょう、という企画です」
浜面「ふっ!この既に格好いい俺をこれ以上格好良くはできないぜ!」
絹旗「男性キャラがほぼ唯一非童×というぐらいしか超取り柄がないですからね」
浜面「聞いて?俺も自分で言ってて『どうかな?自分で言うとイタイよね?』って思ったけど、無視するのは良くないよ?イジメだよ?」
フレンダ「てか待つ訳よ。それ言い切っちゃって良い訳?あくまでも想像よね?」
浜面「てか取り柄ってそれでいいのか?別に童×じゃないといけないってルールはないよな?」
絹旗「主人公=読者の感情移入なので、主人公は童×じゃないとダメだって説も超ありますけど」
フレンダ「どんな説よ」
絹旗「そしてぶっちゃけ非童貞はラノベなんか読まないとという説が……!」
フレンダ「業界の全否定!人間不信になって二次元へ戻って来てる人だっているかもしれないじゃない!」
浜面「そ、それに俺は清い体かもしれないじゃねぇか!」
絹旗「やーいやーい、お前のー彼女はー、ひーしょーじ○ー」
浜面「ウルセェゴラぶっ殺すぞ!?誰の彼女が――」
浜面「……?」
浜面「――あぁそうか!合ってるな!別に殺すぞって言う必要はなかったぜ!」
絹旗「ふっ、だがしかしマヌケは一人超見つかったようですが!」
浜面「な、なんて高度な誘導尋問なんだぜ……!」
フレンダ「アホか。『アイテム』ってアホ集団に成り下がった訳か」
絹旗「よって浜面の唯一の取り柄だった非童×も失われてしまいました。残念」
浜面「結局どっちなん?童×だった方が主役になれるの?男としてのマウント取りでは上に行けそうだけど」
絹旗「宗教上の理由でマタイ=リース前法王猊下は超童×です」
浜面「そう言われると尊いな!俺でも知ってるぐらいの有名人!」
フレンダ「下町のチンピラと元ナチスの聖職者を一緒くたにするのはどうかと思う訳」
――
絹旗「――はい、では浜面仕上さん。今から自己紹介と超アピールポイントをどうぞ」
浜面「あの、絹旗さん?俺別にプロデュースしてほしいとか一っっっ言も言ってないんですけど」
絹旗「積極的な姿勢ではなし、と。マイナス-1」
浜面「あぁこれアレか。逃げようとしても回り込まれるアレだ」
フレンダ「諦める訳よ。きっと今頃どっのアイドルは『今週はお休みで良かったよ!』ってツッコんでる訳」
浜面「俺はいつ脱ぐかちょっと期待しているぜ!紗○とどっちか先か競争な!」
絹旗「その手のグラドルって超大抵は会社経営or実業家とくっついて引退しますよね。グレードを落すとカメラマン」
フレンダ「てか浜面ってさ、車の強奪や電子ロックの解除に免許偽造……ぐらい?スキルっていうか出来る事って言うか」
浜面「常識の範囲内でならトラックから重機にバイクまでイケるんですけど……あ、あとスキルアウトで鍛えたケンカ力も!」
ファミレス店員「ねぇどんな気持ち?特殊警棒持って素人に負けた気分ってどんな気持ちなの?」
浜面「だから絡んでく・ん・な・ヨ☆ツッコミ不足で暇ならアイドルちゃん手伝ってきたらいいだろうがよ!?」
ファミレス店員「いいか浜面?誰だってな、自転車は補助輪がないと乗れないんだ」
フレンダ「だから聞いてねぇっていってる訳!さっさと仕事に戻れ!」
絹旗「まぁ浜面のツッコミ力も評価に値するとは思います。しかし昨今の主人公超テンプレと言えなくもないですからねぇ。少し薄い」
浜面「あー、じゃあ俺のブラックバイト体験は?」
フレンダ「謎の同僚の失踪で終わった訳でしょ?」
浜面「そこまでじゃないが、つーか一言で終わるからあんま怪談っちゅー感じでもないっていうか」
絹旗「ほう。短いのも超アリです。どんなバイトを?」
浜面「石灰を撒くバイト。取っ払いで5千円」
フレンダ「石灰ってアレか。校庭にライン引く白い粉」
絹旗「もしくは農業で使いますよね。別に超ブラックっていうほどでも」
浜面「――を、人が住んでた”らしい”アパートの部屋へ散布するバイト」
(※実話です)
フレンダ「ちょっと何言ってるのか分からない訳。え、なに?ブラック要素がどこにあんの!?普通じゃないっことだけは伝わるわ!」
浜面「いや俺だってそう思うわ!ギャラにつられてノコノコ行ったら石灰の袋渡され、『これ撒いてね』だったしさ!」
フレンダ「本人も知らない……えっと、プロの見解を聞きたい訳ですけど、絹旗プロ?」
絹旗「誰がプロですか。私も超詳しくは知らないのですが」
浜面「知ってんじゃん。何となく概要分かってんじゃん」
絹旗「石灰には消臭・消毒効果がありまして。ペットの散歩は途中で落とし物をしますよね?その際に撒いておくといいと」
浜面「へー?そんじゃペットでも飼ってたんかなあの家」
絹旗「何か事件なり事故が起きた後、然るべき対処としてぶちまけたという超想像が」
フレンダ「へー、思ってたよりも乱暴に片付ける訳ね。もっと専門の業者とかいるって思ってた」
絹旗「いえ、いますよ?洗浄を超専門としている業者さんがちゃんと」
浜面「おう?そんじゃ俺は?」
絹旗「そういう業者に頼めず、かつ超アバウトでもいいから処理したかった、と。つまり――」
浜面「――つまりウッカリさんな個人事業主が依頼しちまったって事だな!よーしそれに違いない!そうだと思ってたぜ!」
(※繰り返しますが実話です)
フレンダ「無理じゃない?あんた”怖い話”って言われて出した話なんだし、今更シラ切ろうったって無理な訳よ」
絹旗「薄々超自覚があるって事ですよね」
フレンダ「まぁでも怖い話……怪談が主人公の必須スキルかと言えば、うーん、って訳よ。相方のトラブルメーカーには一人ぐらいほしいけど」
絹旗「持ってて損はないでしょうけどね。オカルト系主人公だったらドヤ顔で知識披露しそうですよ」
浜面「オイオイ!俺が言うのもなんなんだけど知的キャラはどう考えても合わないぜ!天然も今更変えられないしな!」
絹旗「ですね。都市伝説もJCが語るのは許されても、浜面が語ると『やってんのお前じゃね?』と要らぬ嫌疑を超かけられそうで」
フレンダ「あー……ありそうって訳ね。序盤に出てくる意味も無く不安を煽るチンピラ」
浜面「同じ意味で外見をイジんもちょっと困るよなぁ」
フレンダ「あ、それじゃ面白いキャラにしたらどう?元々チンピラ仲間からの人望はあった訳だし、人付き合いもなんだかんだでいい方でしょあんた!」
浜面「人当たりがそこそこなのは認めっけどよ。面白キャラっつーのはなんだよ?コントでもさせられんのか」
絹旗「私見ですがそれも超厳しいかと。なぜならば浜面の唯一の持ちネタ、『陽性の国から来た妖精』も時勢的に使えないんですよ!」
フレンダ「それ、いつも言ってるけど結構ポンポン使ってる訳よね?むしろ『あ、今しか使うときないよね!』ってオイシイって思ってない?気のせい?」
浜面「あと俺はそんなギリッギリな持ちネタねぇよ!いつまで誤変換ネタ引っ張ってんだチクショー!」
絹旗「しかし超埒があきません。視点を変えて形から入ってみましょうか」
浜面「や、やめろっ近づくな!俺はまだ人体改造とかされたくねぇんだ!」」
絹旗「……こう、たまに私たちの行為を超振り返りたくなりますよね」
フレンダ「そうね。殊勝な心がけな訳だけど、振り返るのは一人分でジャストだと思う訳」
絹旗「まだ調教が超足りていなかったのか、と!」
フレンダ「そういうトコね」
浜面「せめて顔だけは!もっと鼻筋ラインのキリッとさせてアゴをシャープにするだけでカンベンしてください!」
フレンダ「余裕ある訳よね?否定する口調で願望ぶっ込んで来やがった訳だし」
絹旗「浜面……超成長しましたね!」
フレンダ「マジで一部の煽りもなくあんたの教育だと思う訳。反省しなさいよ、なんで浜面がたくましく育ってんのよ」
絹旗「いや流石に私も人体改造はちょっと。形から入るというのは超自己啓発の一つです」
浜面「じこけーはーつ?」
絹旗「そうですね。勝負下着の例じゃないですけど、超大事なテストや商談があるときにはお守りとか持っていく人いますよね?」
浜面「あぁ知ってる。合格をかけた五角鉛筆とかな」
絹旗「なんかこう超気合いの入った格好をして自信を付ける的な?」
フレンダ「それは一般のレイヤーさんと何が違うって訳……?」
絹旗「ある意味同じじゃないですかね?一度気合いを入れた格好をすれば、中身も多少は超影響される的な?」
フレンダ「あぁそれはそこそこ聞く話な訳。あたしも可愛い服着て気合い入れるしさ」
絹旗「なので浜面!残念ですが衣装は用意してませんので、写真だけ撮りたいと思います!」
浜面「写真って言ってもなぁ」
絹旗「超いい笑顔でピースしてもらえます?『パワーストーンで彼女ができました!』って感じで」
浜面「俺は実力で彼女にしたんだよ!?ストーン買ってできるんだったらとっくにできてるわ!」
フレンダ「そのカミングアウトが悲しい訳……」
浜面「ったく。ピース?こうか?」
絹旗「うーん、悪くはないんですけど一つじゃ寂しいですね。両手でってできます?そっちの方が超浮かれてる感が出るんで」
浜面「ディズニ○行ったってダブルピースなんかしねぇんだが……まぁこれでいいか?」
絹旗「すいません。あと目線」
浜面「そりゃ見るだろカメラを」
絹旗「ではなく上に」
浜面「なんでだよ!?上に誰かいる訳じゃないしカメラ見んのが普通だろ!?」
絹旗「騙されたと思って!きっといい写真が撮れるはずですから!」
浜面「騙してるよな?なんか別の目的あってさせてるよな?」
絹旗「そのまま腰を落して!ダブルピースしたままそう!IQがウニとどっこいどっこいのヤンキーのウ××座りで!」
浜面「ちょっ……体制難しいなこれ!」
フレンダ「いや、絹旗?この体勢にどんな意味が?」
絹旗「これでア○顔ダブルピースの完成……ッ!!!」 パシャッ
浜面「意味ねぇし訳わかんねぇし需要もねぇだろ!?もう最初のダブルピースの時点で『まさか』って疑ったわコラ!
浜面「てかどこの国の主人公がア○顔キメんの!?キメるっていうか『キメちゃってるよね?』ってこそこそ噂とかされたら恥ずかしいしぃ!」
浜面「そもそも企画のプロデュースって『野ブタ。をプロデュー○』じゃねーかよっ!?あんま強くはツッコめないから様子見様子見で行くけど!」
浜面「あんま強くは言えないんだけど!原作レ××のアレだよね?主演の子がアレだからあんま強くは言えないんだけど、原作と違いすぎるっていう!」
フレンダ「強くはツッコまないと言いつつ、ほぼ言っちゃってる訳だけど
絹旗「まぁ原作が尖りすぎててドラマが無難なところに落ち着いたって感じでしょうか。私は原作の救いのないオチの方が超好きです。アルジャーノ○的な」
浜面「テメーら守りに入りやがったな!?無能力者の俺が本質突いたってのにさぁもうっ!?」
絹旗「はいはい送信送信っと」 ピッ
浜面「やめて!?俺の恥ずかしい姿を滝壺さんに晒さないで!?」
フレンダ「なんかちょっと喜んでる感が……?」
絹旗「『そんなはまづらもかっこういい』的なレスを期待してるんでしょうね、超死ねばいいのに」
浜面「ふっ、悔しいか凡夫とも!愛のために生き愛のために死ぬ!それが男浜面の生き様だぜ!」
絹旗「超よく言いましたね。ならば愛を抱いたまま溺死させてあげましょう!」
浜面「ごめんなさい俺が悪かったです!」
フレンダ「謝るのはっや!?」
浜面「だってこの子、本気で仕留めにかかってくるんだもん!俺じゃ太刀打ちできないんだもん!」
フレンダ「気持ちは分かるけどもんって言うな」
絹旗「――お、そうこうしてるうちに返信が来ましたよ」
浜面「お、俺と滝壺の絆はア○顔ダブルピース如きじゃ揺らがないぜ!」
フレンダ「それはそれで問題がある訳よね」
絹旗「『待ち受けにした』」
浜面「――ほらなっ!?」
フレンダ「愛が!滝壺の将来と愛がスッゴイ不安!」
絹旗「『”お×××さまには絶対に負けない!”と言って二コマで負けた浜面をください』」
フレンダ「食いつき良っ!?あんたの彼女どうかしてる訳だ!?」
浜面「あ、あれ?それ本当に滝壺から、か?」
絹旗「いいえ全然?麦野ですけど?」
浜面「あーピックリした!どこ行けば開発してもらえるのか焦ったぜー!」
フレンダ「あれ?浜面の方の愛も重い?」
絹旗「……相思相愛。超素晴らしいじゃないですか……!」
浜面「その確認をア×顔画像で確認したくはなかったけどな!あとマジで滝壺に送るのはやめてください!軽蔑されるのも嫌だが、フワッと受け止められるのも嫌だ!」
――
ファミレス店員「……」
浜面「……」
ファミレス店員「……なぁ浜面知ってるか?」
浜面「あい?」
ファミレス店員「童×ってちゅーしたら血を吐いて死にそうになるんだぜ?いやマジで」
浜面「いや知らねぇよ大将!?いや知ってるは知ってるけども!てか元童×として言わせてもらえるんなら、そこまで重い重い呪いは罹ってなかったぜ!?」
――
フレンダ「なんだ今の小話」
絹旗「私たちがお手洗いへ行っている間に超色々とあったのでしょう。さっ、そんなことよりも浜面を主役っぽくしましょう」
浜面「俺だって……『これ俺じゃなくても良くね?』って立ち位置は嫌だぜ?嫌なんだけどもさ、急に改善されるようなもんでもねぇじゃん?」
絹旗「ですからそのための主役っぽい個性付けですよ。『あぁまたノルマで超出番あったんだ?良かったね』とは言われたくないでしょう?」
浜面「俺陰でそんな悪口言われてんの!?まぁそんなに的外れじゃないと言えなくもねーけどさ!」
フレンダ「そこは認めちゃダメな訳よ。否定しなさいよ、ビシッと!」
浜面「俺は悪口なんて言われてない!」
フレンダ「違う違う、そっちじゃない!てかまだ確実に悪口言われてんだから!」
絹旗「エビ○ビールのタイ二匹持ったバージョンのように、見切れるにしてももっと超お得感がほしいんですよね」
絹旗「『あ、超絶ぷりちーな絹旗ちゃん映った!』とファンは喜びますけど、浜面にはそれがちょっとないかと」
浜面「いいの?そんな世界観で滅ばないか?」
フレンダ「誰とは言わない訳だけど、どっかのJCは見きれる度に喜ばれる訳」
浜面「んー……つっもてなぁ。俺が出て喜んでくれ人たちもいないこたーないと思うんだが……」
絹旗「何気に超イケボですからね。ぶっちゃけ声優目指してみません?」
浜面「だから一々それやったら何人デビューできるんだよ!アイン○さんにクロビカ○にゼロの人とかか!全員同じだからな!」
絹旗「では発想の超転換として――JCになる、というのは?」
浜面「そっか、そうだよな!俺がJCになっちまえば大人気間違いなしだよな!」
浜面「何やっても許されるし無茶振りをしても許される!そして最終的な責任は他人任せでもどうってことはない!」
浜面「特に何をしていなくっても人気投票では聖人抜くぐらいに高いし!JCは俺はなる……ッ!!!」
浜面「――ってアホか!?無理だわ!性別チェンジが最低条件で、そっから若返らせたり顔いじったり全身工事が前提じゃねーか!?」
浜面「しかもそこまでもしても人気が出るかは別問題だ!やっちまった後にキャンセルしようとしても大抵できないんだからねっ!」
浜面「需要あんだろ何言ってんだ?!そっちの方が人気出るに決まってんだろ!?」
フレンダ「なんて悲しい現実……!」
ファミレス店員「……」 コト
浜面「……あんだよ。コーラフロートなんて頼んでないぜ?」
ファミレス店員「ナイス・ツッコミ☆」
浜面「やかましいわ!俺だって好きでノリツッコミしてんじゃねぇわ!」
ファミレス店員「伝票はこちらに置いておきますね」
浜面「しかもオゴリじゃねぇのかよこれ……!」
絹旗「コーヒーフロートを一つ。浜面のオゴリで」
フレンダ「あたしレモンね。浜面のオゴリで」
浜面「いい加減にして頂戴!俺だって我慢の限界があるんだよ!?」
絹旗「超失礼な!私たちは浜面のためを思って相談に乗ってあげてるんですよ!?(笑)」
フレンダ「いやあの、あたしのは流石に冗談だけど、笑いながら言うのは誠意がない訳」
絹旗「浜面のダメ出しが予想以上で引いていますが――ならば逆転の発想で、超独自路線を貫くのはどうでしょうか?」
フレンダ「あんまニッチすぎるとファンはついてこない訳だけど」
絹旗「私的には超嫌いですが、巨乳になる、というのは?」
浜面「フレンダ大変だ!絹旗が熱中症になったみたいだから救急車呼んでくれ!」
フレンダ「あたしもひそかにそうであってほしいと思う訳。つーか面倒臭くなっただけよ、きっと」
絹旗「えー、整形もダメですし、全身改造もダメとくれは……トラック転生?」
浜面「あの、絹旗さん?あの多分異世界へ行ってヒャッハーするのを言ってっと思うんだけどさ?それが本当に実現しているのかは神様しか知らねぇよな?」
フレンダ「しかも元の世界じゃ『ただの事故』な訳であって、結果的にトラック運転手のその後の人生へ大きく影を落とすという……!」
(※自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律・最大30年+遺族の民事賠償裁判の可能性あり)
絹旗「本当に好き嫌いが激しいですね。しかしあと残っているのは超意識改革ぐらいしかないですよ?」
浜面「あ、なんかちょっと頭良さそうな響き」
フレンダ「ダメな自己啓発セミナーじゃない。催眠状態に追い込んで洗脳する類の」
絹旗「いえいえもっと簡単ですよ。超単純なアンケートを取って、そこからダメな点を煮詰めていく感じの」
絹旗「主人公たる者、素行が超大事じゃないですか?キャラクターの好感度が低ければ人気も出ない訳で」
浜面「それ……田○さんはどうなんだろう?地の文ではヘンタイを極めているアトリエ持ちの田○さんは大丈夫なの?」
絹旗「他人へ対しては超紳士的ですからね。私は人間として好きですけど」
浜面「あとぶっちゃけ守備範囲はあそこまで広くはないけど、大なり小なりヤローってのはあんな感じ。いやマジで」
フレンダ「今のでもうアンケ必要なくない?大焦熱地獄に直で送った方がいい訳よね?」
(※大焦熱地獄=とてもエ×い人が落ちる地獄)
絹旗「我々は超殺生もしているため、地獄の一番深い場所ヘ文字通りゴートゥーヘルでしょうが、浜面も殺人未遂や遺体損壊など洒落にならない罪を犯しているのでそこそこのところへ落ちます」
浜面「俺は悪くないんだ!どっかのツンツン頭が邪魔しなければ!」
ファミレス店員「具体名は避けるが、闇落ちした白井人、もとい白い人に『殺して下さい!』って懇願するまで責められてたと思う。具体名は避けるけど」
フレンダ「第三位とその仲間って応用力が高い分だけ、本気で後先考えずにテロ起こしたら洒落にならない訳……!」
絹旗「てか真面目にツッコミますとたまーに浜面って超情緒不安定になるんですよね。それが心配で心理テストのような物を」
浜面「受けろっつーんだったら受けっけどさ。痛いのとかビリビリすんのは嫌だぜ?」
絹旗「超ご心配なく。口頭でできる簡単なアンケのようなものですので――では『第一問、あなたは女性から告白されました』」
浜面「地雷でない限りはオッケーする」
フレンダ「なんて即答……!?」
絹旗「てゆうかまだ問題言い終わっていません。最後まで超聞くように――『しかし女性は複数、しかも全員が共通の知り合いです。さてどうしますか?』」
浜面「まず全員にオッケーと返事しつつ、『みんなには内緒な!』と念を押して秘密にする」
浜面「そして可能な限りその状況を引き延ばして楽しんだあと、二股三股がバレたら本命の子以外は縁を切る」
フレンダ「まるで事前に用意していたかのようなよどみのない回答って訳だ……ッ!?」
ファミレス店員「ふっ、男ってのは有り得ない選択肢を妄想して楽しむクセがあるのさっ!」
絹旗「クズの回答ありがとうございました。お礼に女性側としての超マジレスをしますと、浜面のその計画は初日で頓挫すると思います」
浜面「な、なんで?」
絹旗「告白がオッケーされた時点で他の女子へマウントする作業が待っているため、その日のうちに連絡網で超伝わります」
(※by上司)
浜面「女子怖っ!?」
絹旗「そして大抵『彼氏は変っても女友達は変らない』ため、精神的優先順位で言えば女子友の方が優先順位が高いです」
(※by上司)
浜面「それ以上言わないで!?俺が女性不信になっちゃうから!?」
絹旗「『第二問、道端で女性がうずくまっています。どうしますか?』」
フレンダ「これはサービス問題よね」
浜面「上から胸元を覗き込んだあと声をかけるぜ……ッ!!!」
フレンダ「違う違う違う違う。あたしが言ったサービスと大分違う」
ファミレス店員「いや浜面は良心的な方だぞ!中には顔を確認して無視するやつだっているんだからな!」
フレンダ「絶対にいないとは言いきれない訳だけど……」
浜面「そして痴漢と間違われたくないから近寄らないヤローだっているんだぜ!」
フレンダ「あれ?男性優位社会って言われてる割に、日本って生きづらい訳?」
絹旗「少なくとも現実社会で発信できて逮捕されませんからね。世界ではそれが超違法の国もあるのに」
絹旗「では続きまして第三問、えぇと『あなたは異世界転生を果たしました。どうします?』」
フレンダ「ねぇ質問大丈夫な訳?フワっとし過ぎてない?なんて答えれば正解になるの?」
浜面「チート能力を使って奴隷を解放、めぼしい女の子をキープしつつ奴隷状態を維持して異世界物品でがんじがらめにする」
浜面「ある程度地盤が固まったら産業革命を起こして、既存の農・商・工業者が何人自殺し、従事者が奴隷落ちしようとも俺カッケーの自己満足を優先させる」
浜面「悪党に異世界の価値観でマウント&フルボッコしつつ、自分は異世界の一夫多妻制&ローパスフィルターありの価値観を満喫するぜ……ッ!!!」
絹旗「ブラボー浜面!これ以上ないぐらいにあなたの人間性が暴落していますよ!」
フレンダ「お、おう……?強く、生きる訳よ?」
ファミレス店員「待ってくれ!浜面が言っていることは割とよくある話で浜面は悪くないぜ!」
フレンダ「そんなんばっかなの!?転生するアホって迷惑してかけてない訳!?」
絹旗「ただねー、超惜しむらくは最近の流行りを超抑えていないことでしょうが。それがプラスされていれば文句なしの満点だったんですが」
浜面「結構突いてると思ったんだが、これ以上何が必要だってんだよ!?」
絹旗「『異世界の神様に超ドン引くぐらい溺愛される』」
ファミレス店員「不安定か。世界観が不安定なのか」
絹旗「『自分んとこの世界の物品をネット通販でお取り寄せ可能』」
ファミレス店員「不安定か。異世界の金で支払ったらその分鉱物が減るだろ」
絹旗「『スマートフォンで神様と定期的に連絡を取る』」
ファミレス店員「不安定だよ!?ジョジ○のボスじゃねぇんだから!?」
フレンダ「やめない?一個流行ったら他の人が雪崩を打って追随するのってどうかと思う訳?」
絹旗「ぶっちゃけ『売れれば(=楽しければ)なんでもあり!』の世界ですので。それ以外にルールがほぼないガチの世界です」
浜面「よく分かんねぇけど異世界って怖いのな!向こうからこっち来てもこっちから向こう行っても!」
絹旗「同じく誰とは言いませんが、『モモン○さん、これ……うわぁ』とアンデット化して正気を失ってる浜面別アバターさんもいますし」
ファミレス店員「そもそも魂が同じとは限らないしな。世界の壁越えたら変質してるの可能性も――」
ファミレス店員「――てかお前らいい加減にしろや!?俺今週は非番だってのになんでツッコミの仕事させられてんの!?」
フレンダ「勝手に入って来てその言いざま……」
絹旗「第四問、『複数の女性から好意を寄せられているのは薄々感づいている』」
ファミレス店員「オイやめろ!俺関係ないはずなのに質問聞くだけで胸が痛いんだよ!俺全然関係無いはずなのに!」
浜面「スゲーな絹旗……!攻撃されたらよく深く相手を抉るってカウンター……!」
フレンダ「いやあの、浜面?気づいて、ない訳?それはそれで将来が怖い訳よ?荷電粒子○でレンチンされる未来とか」
浜面「俺?ナイナイ(笑)。滝壺とくっつけただけで一生分の幸福使い切っちまったよ(笑)」
フレンダ「……あぁそう。その態度だったらまぁ、変に調子ぶっこくよりは生存率が高くなる訳、かな?だといいな」
絹旗「第五問、『実年齢15歳、シリーズ通じて16年ってもうぶっちゃけ魔法使いだと言っても過言ではない』」
ファミレス店員「全員だよ!その無茶が通るんだったら俺と同じ学年全員立派な魔法使いだわ!」
絹旗「……成程。以上のテストで分かったことは、浜面に主人公の資格が超足りてないってことですね。主に異性関係」
浜面「質問がまずおかしくね?まず一人の人間が複数から、しかも同時に告白されるって状況がないから。アイドルじゃねぇんだしよ」
ファミレス店員「そうだそうだー!はっきり告白もされてないのに『オレ好意を持たれてんじゃん?』とか思ったらただの痛い人だー!」
絹旗「昨今の超増えつづけるストーカーを鑑みて、その自信のなさは美徳だとも思いますが。自覚がないのもダメです!もっと超繊細に感じ取って下さい!」
浜面「ストーカーって増えてんの?今なら加害者晒されて逆に減ってそうな気が済んだけど」
フレンダ「アイドルの映った写真から駅割り出せる時代って訳よ?そんで減るようなご時世じゃない訳だし」
絹旗「えぇまぁ残念ですが浜面スピンオフ企画は超恐らくやってこないかと……」
浜面「マジでか!?そんなに乗り気じゃなかったけど、バッサリ切られてもそれはそれでモニョるな!」
ファミレス店員「な、なら『上条当麻15歳中堅主人公の日常』とかどうかなっ!?人気順で言えば三位だし、一位と二位はスピンオフされてるからピッタリだよ!」
フレンダ「あれ……?あたしの目から流れているのは、涙?悲しい訳じゃないのに、一体何があったんだろう……?」
絹旗「心が、そうあなたの心が思わず超もらい泣きをしているのですよ」
浜面「あんたは主人公としての自覚を持てや」
ファミレス店員「……最近さぁ。ラッキースケベしてもさぁ?『実はその裏でこれだけ体は酷い事に……!』みたいなのばっかで、より悪い方へ悪い方へ……」
絹旗「でもその状況で見た目平然としているあなたのメンタルも人間を超逸してません?」
フレンダ「そしてファンの人たちは『やったね上条さん!ラキスケでオイシイはずなのにオイシクないだなんて、芸人冥利に尽きるよね』って!」
浜面「それファンか?ただのタチ悪いストーカー――あぁ確かにいんな!より悪くなって!」
絹旗「という訳で、とあるスピンオフ、『絹旗ちゃんvsダメ映画〜なんで現在の映画評論家はゴミばかりなのか?〜』を超お待ちしています」
浜面「いやいや待て待て。俺がダメなのは俺自身も含めて納得いったけど、なんでお前に話が来るんだよ?」
絹旗「第五位のお友達が主役になった以上、麦野の超バディである私へ話が回ってくる可能性も大!じゃないですか」
浜面「って言ってんだけど?」
フレンダ「レベル5関係者で第一位・二位・三位、五位まではなってる訳。で、残るは麦野と正体不明の六位と熱血バカの第七位で……」
フレンダ「その中で知名度とキャラ設定がしっかりしてるのって――あぁ確かに絹旗はスピンオフになっても惜しくない訳よ!ネタ抜きでマジで!」
浜面「――絹旗、俺は昔からお前ができる子だって信じてたぜ!」
絹旗「超上から目線できやがりますね、この元シタッパーズが」
浜面「だからちょっとだけでいい!ほんのちょっと俺と滝壺の爛れた生活を描写してくれ!」
フレンダ「滝壺のプライバシーも考えろバカ」
浜面「だってさぁ!?俺がまだ童×じゃねぇかって説があるんだよ!俺が滝壺の体を労って手を出さない的な!」
フレンダ「超美談じゃねぇかコノヤロー」
浜面「でも大将だったら分かるだろ!?目の前に好きな子がいたらさぁ!?」
ファミレス店員「いいや全然?俺は紳士だから、ジェントルだから浜面君みたいなは事しないよ?」
フレンダ「――はっ!?絹旗、まさかあんた浜面がポシャった方が、自分の可能性が高まるとか考えて今日の企画を――!?」
絹旗「いやー、超残念でしたね!私以外に選択肢がないんですから仕方がないです!」
絹旗「では皆さん近いうちにオフィシャルのB級映画特集で超お目にかかりましょう!」
フレンダ「仮にスピンオフになってもその企画だけはしないと思う訳。やったとしても血と硝煙に彩られた感じの」
-終-