上条「――気をつけろ!俺たちはL○団の攻撃を受けている!」
――とある通学路 放課後
姫神「それでね。アホガー○がダメだったのにハーレムものが即アニメ化ってどうなのかなって」
上条「良くないよなそういう傾向!男子たるべきものは一人の女性を愛さないと!」
上条「なんかこう遠回しに『お前もだからな?』ってツッコミ受けてる気がしないでもないけど!俺はそう思うよ!」
姫神「上条君。その考えはイクナイ。21世紀なのだからもっと視野を広くすべき」
上条「え?姫神さんはハーレムありな人なの?」
姫神「ううん。そうじゃなくて男子が男子を好きなのは仕方がない」
上条「最先端だよ。尖りすぎてるよ」
姫神「ただこうオープンにはせず隠しててほしい。外野の想像する余地を残して」
上条「それ自分の都合だよね?」
姫神「上条君は好きな男子とかいないの?」
上条「待って?悪いとは言わないけど、人をそっち前提で話進めないで?そして女子部屋か。修学旅行の女子の部屋か」
姫神「それは女子に夢を見すぎ。基本集まったら悪口とマウント取りで熾烈な戦いが」
上条「そんなことないよ!きっとこう俺たちのいない場所ではお菓子とかお花の話題をしてるよ!」
姫神「『男は順位つけるの大好きだよね』ってCMがあるけれど。もっとこうミクロな視点では女子も同じ。人間だもの」
上条「お、俺は騙されないぞ!もっとピュアな感じでプリンセスの話題とか!」
姫神「小学校低学年でもそれはない」
上条「じゃキュ○・プリンセス?」
姫神「それはオッサン達が今もしている」
上条「変な話だよな。キュアって単語がつくと本来持ってる意味と大幅に変るっていう」
姫神「反応しているのは一部だけだと思うけど……」
上条「――ん?」
ハイエー○【――】
姫神「お財布でも落とした?」
上条「心配してくれてありがとう。でもそういうこっちゃなくて、あそこのクルマ」
姫神「黒のワゴン車」
上条「ちょっとあれ……あー、やばい感じか。悪いけど姫神、あそこのスーパーの中入ってから、風紀委員に連絡してくれるか?」
姫神「業務用のバンじゃないの?」
上条「多分違う。オールスモーク、えーっと車の前面と横二枚に中が見えないフィルム貼るのは違法改造」
上条「てかさっきもウロウロしてたんだよな。何もなかったらいいんだけど」
姫神「準レギュラーかもしれない」
上条「そんなに出てはねぇよ!?てかハイエー○がレギュラーってどんな構成!?車番組でも特に今更ピックアップしねぇだろ!?」
姫神「気をつけて。何かあったら私の邪気眼が火を吹く」
上条「……あぁ、うん。とにかく人の多い所から離れないように」
姫神「後ろは任せて」
上条(今はほぼゆるキャラ扱いだが、なんだかんだで姫神狙いの可能性だってあるしな)
上条「さってと――すいませーん!ちょっといいですかー?」 コンコン
ハイエー○【――】
上条「さっきから同じ場所グルッグル回ってるみたいですけど、道でも迷ったんで――」
ウィーン
マーク「『――Sorry. The road in Japan is inexperienced. 』」
上条「……マーク?」
マーク「――あ、すいません。日本の道路は不慣れなものでして」
上条「なんで言い直したんですコノヤロー?テメコラ俺らが英語不慣れだからって煙に巻くつもりか、あ?」
マーク「偶然ですよね上条さん!こんな所でお会いするだなんて!」
上条「そうだね。ここが日本でかつ俺の住む街で加えて家の近所でしかも丁度放課後じゃなかったら、まぁ偶然かもな」
マーク「と言う訳でどうぞお乗りください!後ろのドア開けますから!」
上条「俺の疑問に答えろや。返答次第で白井さんとスーパーハカー召喚すんぞコラ」
マーク「はいどーぞ−」 ガチャッ、ピーッピーッピーッ
上条「だから勝手に話を進めんなよ。どっかのドSロ×案件で動いてんのは間違えな――あん?」
L.○【――】
上条「……ちょっといいか?まぁまず予想に反して誰も乗ってなかったのは、まぁいいわ。この際何やってんのかもまぁいいっちゃいいんだけど」
上条「んでなんで特定の、あー癖(へき)を抉らせたと人向けの年齢制限のある雑誌がポツンと置かれてんの?お前の趣味?」
マーク「違いますよ!?超冤罪にも程がありますって!?」
上条「いやでもお前、バードウェイの側近やってるし……」
マーク「逆に聞きますが、あのボスが身近に不穏分子を置くと思います!?」
上条「『ふん!あえて側に敵を招き入れ、緊張感を持たせるのもボスの度量だな!』」
マーク「言いそうっすわー、あのクソガキだったら言うわー」
上条「趣味は人それぞれだし、俺が四の五の言うのも控えたいんだけど……」
マーク「俺はこうロッククライミングで障害物があった方が好きなんですよ!大きいのもあれば小さいのもある!」
上条「それ遠回しにどっちもアリって言ってね?」
マーク「ボスなんて論外じゃないですか!登るとっかかりすらない!」
上条「マーク−、うしろうしろー」
マーク「――はは、やだなぁ上条さんそんなベタな」
バードウェイ「……」
〜暫くお待ちください〜
マーク「――くっ、流石ですね上条さん!私に手傷を負わせたのはそこそこいますが、ここまで重症を負ったのはボス以来ですよ!」
上条「カウント的に同じだろ?マッハでお前にビリビリ棒で折檻加えた後、どっか行ったぞボス」
上条「てか本格的に何やってんの?学園都市まで来てハイエー○とL.○で遊んでんの?」
マーク「どちらも準レギュですよね」
上条「違うわゴラ!?ネタとしてイジられてっけどそんなには出てないわ!精々浜面と同じ頻度ぐらいだわ!」
マーク「我々の用意した罠に引っかからないとは……鋼の精神をお持ちなのは、噂ではなく真実だったようですね」
上条「どういうこと?後部座席にエ×本乗ってる車に乗らなかったのって普通じゃね?」
マーク「しかし我々っていうかボスの野望が叶う日まで活動は続きます!どうかさっさと潰して下さいお願いします!」
上条「あ、うん立ち位置は分かったわ。お前も厳しいってことね、了解了解」
マーク「では失礼します!それじゃ!」 ガタンッ
上条「はい、お疲れー」
レッサー「――あ、ぶなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁイッ!!!」
上条「そげぶっ!?」
レッサー「いやー、危ないところでしたね上条さん!もう少しでL○団に入るところでした!我ながらナイスなアシスト――」
上条 パタッ
レッサー「――って何倒れてるんですか!?どうしたんですか顔に私の履いてるローファーと同じ足跡までつけて――はっ、まさか!?
レッサー「上条さんは足跡マニアだったのですね……ッ!!!」
上条「ツッコミ……おいつか、ねぇよ……!」
――某廃ビル
レッサー「えーっと、こういうときはどうすればいいんでしたっけ……」
レッサー「あ、まずは冷凍!適度な強度がないと切断には多大な時間がかかるので、まずは凍らせないと!」
上条「何するつもりだテメー!俺から離れろ!げったぁうぇいひあー!」
レッサー「良かった上条さん気がついたんですね!急に倒れるから心配したんですよ!」
上条「あぁそれは悪かったよ。心配かけてゴメンな?なんかこう憑かれてるのかな、下ネタの妖精とかに」
上条「でもそれよりも俺が気を失う前、どっかのアホのかけ声とシューズの裏がドアップで見えたんだけど!具体的にはお前の声がね!」
レッサー「モルダ○あなた疲れてるんですよ。そろそろ落ち着きませんと、還暦なんですから」
(※設定では1961年生まれ)
上条「あれもそろそろケリつけたっていいと思うんだよな。良くも悪くも勝負ついてんだろ」
レッサー「ファンの皆さんが『頑張って!私たちは応援しているから!』とお布施を続ける限り、ドゥカプニ○さんの戦いは終わらないんですよね」
上条「いいじゃないか続いたって!エイリア○の新作が出るたびに一回ずつファンをやめている奇特な人たちだっているんだぞ!」
レッサー「ちょっと意味が分からないですよね。アレです?愛煙家が『禁煙なんて簡単だぜ、だって俺はもう何回禁煙したか分からないんだから』って自虐ですか?」
上条「そろそろ監督案件が来たっておかしくはない。特にVSシリーズ」
レッサー「まぁ基本あのシリーズは如何にグロくかつ新鮮に人が淘汰されるのを喜ぶHEANTAIですからね。多少それ意外が雑でも許すっていうか」
レッサー「ともあれアホ話で目出度くに誤魔化されたようなので!そろそろ本題へ入りたいと思いますが!」
上条「忘れないからな?事情によっては躊躇なく暴力を振るうからな?」
レッサー「それでですね上条さん、やはり流石としか言い様はありません!さすかみ!」
上条「変な風に略すな。てか何かやったか?挙動不審なマーク捕まえて話しただけだけど」
レッサー「いえいえ!連中の悪辣な罠にかからなかっただけで充分ですよ!いやマジでスゲーですな!」
上条「……つーか何の話?俺が気づいてなかっただけで、実はマークから魔術的な攻撃受けてたの?」
レッサー「ご名答です!あなたは知らぬ間にL○団からの精神攻撃を受けていたのです……ッ!!!」
上条「なんて?」
レッサー「読み方は『えるまるだん』ですね。某雑誌とは違いますんで注意して下さいな!」
上条「はい、お疲れー。それじゃ俺は帰るけどお前は頑張ってなー」
レッサー「待ってつかぁさい!人が折角体を張ってお助けしたんですからその分ぐらいはタイムをプリーズ!」 ガシッ
上条「いい加減にしろや!?ここ最近毎週毎週狙ったように騒動持ち込みやがってお前ら!熱心なマンガ家見習いか!」
上条「大体俺じゃなくてアリ――」
上条「……」
上条「――いいか!?アリサに迷惑かけたら許さないからな!?だから絶対にアリサの所へは行くんじゃないぞ!?絶対に行くなよ!?絶対だからな!」
レッサー「清々しいまでの身内の売り方ですありがとうございました。ちなみにアリサさんが居たらぐーぱんで殴りかかってくると思います」
上条「ご褒美だろ。普通に嬉しいわ」
レッサー「あ、こないだ電話がありまして、『致命的じゃないけど痛い技ってないかな?』と聞かれたので的確なアドバイスを送っておきました」
上条「余計なことしやがって!俺は帰る!オコだからな!」
レッサー「なので全国一千万の男子の夢!上四方固めのやり方をレクチャーしておいたであります!」
上条「余計なことしやがってありがとう!帰らないよ!話を詳しく聞かせてもらおうか!」
(※分からない人はググってみよう)
レッサー「ちゅーかここらはマジ話に移行するんですが――世界はロ×勢力の攻撃を受けつつあります……ッ!!!」
上条「マシ話じゃなくね?てかここ数年ずっとそうだけども、マジな話ってしてなくね?」
レッサー「ではまずこちらの画像をご覧ください。デデン!」
上条「インデックスだよな。随分前の、俺と会う前後ぐらいの写真か?」
レッサー「……お気づきでない?」
上条「何が?」
レッサー「現在とは別人のように面影が変ってるじゃ−あーりませんか……ッ!」
上条「それ言うなっつったろ、なぁ!?『超電磁砲の方に絵柄を合わせてるんで』って通説があるんだから!」
レッサー「もとい!彼女を見てご感想は!?」
上条「半年ぐらい前の写真なのに何かもう16年経った感じがするなー、としか」
レッサー「違いますでしょリアクションが!一般で健全な高校生男子であればまず全裸を想像するじゃないですか!?」
上条「人によるだろ。中にはツインテール姿を想像するテイルオ○さんだっているよ」
レッサー「でもカノジョにしたいとか思うんでしょ?」
上条「そこまでは流石に。『可愛い子だなー』とか『ブラ浮いてるラッキーぐらい』しか」
レッサー「可愛いとエ×が同居してる時点で疑問を覚えるのですが……そこです!そこがおかしい!」
上条「だからお前の沸点どこだよ」
レッサー「思い出して下さい上条さん!インデックスさんが世に現れたとき、『この子がメインヒロインって幼すぎやしないか?』って言われてたじゃないですか!?」
上条「え?でも……あぁ!確かにそんな事言われてたっけな!」
レッサー「当時は大体高校生準拠!ほぼ全てのヒロインが最低でも高校生だったのに『しょうがく……いやごめん何でもない!』って一部に大人気だったじゃないですか!」
レッサー「しかし今の世界はどうです!?インデックスさんは『流石メインヒロイン()』とか『あ、インスマスさんお疲れさまでーす』とか言われてじゃないですか!?」
上条「そんな話はしてなかった。年齢っていうか外見年齢の話をしていた筈だ」
レッサー「我々が知らない間に!外形年齢的なハードルがエッラく下げられていた!これが敵の攻撃でなくてなんて言うのですか!?」
上条「言いたい事は分からないでもないが……時代の流れじゃね?」
レッサー「じゃあ見てくださいコレを!」 ドン
上条「エ×ゲーだろ。『思春○』?いや俺は知らないけど」
レッサー「これも出た当時は『大丈夫かこれ?』的な腫れ物扱いを受けていたのです!『全員ロ×てwwwwww』みたいに!」
(※しかしシナリオは更に問題作。あまりにもヨスガにソ○ってる)
上条「だからエ×ゲーだろって。俺らには関係ねぇよ」
レッサー「ヒロイン4人中3人が血縁者です」
上条「そこ必要か!?ただでさえ問題作なのにそこ要るか!?
レッサー「しかし今では『ヨスガにソ○ってろ!』が流行語大賞に選ばれるぐらいに!」
上条「いやだから違うだろそれ。イモートスキーじゃなくてペ×の話をしてただろ」
レッサー「つまり――ヨス○が炎上しかけたのは妹だったから!ロ×はもう問題されてないってことなんですよ……!」
上条「――あ、そうか!?色々とマズい外見なのに全くノータッチだったなあれ!?あぁ俺は見てないから分かんないけど年齢的に!」
レッサー「思えば――ロ×は不遇の時代でした。何かあれば回収&発禁!そしてクソみたいな規制団体からクレームは山のように届く!」
レッサー「我々はロ×を守るべき存在だと思い!そんな連中と戦ってきたのです!多々買うことにより!」
上条「おい、勝手に主語大きくすんなよ。そしてお前それ言いたかっただけじゃねぇか」
レッサー「しかし連中は狡猾でした!我々に守るべき存在だと思わせることにより、外敵から守らせると共に内部へその食指を伸ばしてきたのです!」
レッサー「その結果構築された世界が――ロ×も許容している世界……ッ!!!」
上条「言わんとすることは分からないでもない、正直。昔は海外からも『子供を戦わせてるのってどうなの?』的なご意見が届いてたって話だし。キュアなあれとかセーラーなあれとか」
レッサー「いやそれ実はL○団の別働隊が動いてたって噂がありましてね」
上条「すげーなL○団。某国会議員がツイッターでずっと戦ってる闇の勢力並の影響力だな」
レッサー「割とマジな話なんですが。某セーラー戦士の天王星と某海王星のお二人が『この二人はゲ○ではないのか?』と、海外では問題になりまして」
上条「違うよ?あの二人はこう、お互いな好きすぎて同性愛がって話しじゃないよ?そのレベルじゃないから、もっと高次元だから」
レッサー「ウッゼェな百合厨。まぁ共依存っぽい関係だったのは否定出来ませんけども、海外で子供に見せるアニメとして『えっ?』ってなったんです」
レッサー「しかしシリーズは既に放送済みで大人気!局としては放送できるんだったら絶対にしたい!そこでとった苦肉の策とは!?」
上条「出番を少なくする……のは問題あるか。日本へ持ってくる映画だったらそれっぽい場面バッサリ切るとか?そんでディレクターズカットの円盤で売るんだよ」
レッサー「ふっ、上条さん我々をナメちゃいけません!その程度の小手先の細工ができるとでもお思いですか!?」
上条「自虐なのか勝ち誇ってるのか分からん。んでどうやったんだよ?放送しなかったとか?」
レッサー「『天王星と海王星のお二人が従姉妹だった』という設定にして事なきを得ましたが何か……ッ!!!」
(※実話です)
上条「バッッッッッッッッッッッッッッカじゃねぇのか!?つーか逆にスゲぇな海外のテレビ局!?子供に見せるアニメでも従姉妹だったらセーフなの!?」
(※本当に実話です)
レッサー「つまりLGBtが世の中で市民権を得るずっと前から!『ゲ○でも普通だよ!』と日本のアニメは海外にインプリンティングをしていたんですな!」
(※割りと本気でそう思います。ディズニ○の女性ヒロインが戦う前から戦ってきたワンダーウーマ○んがいましたが、最近になってバ○って後付け設定ができた)
上条「いやまぁ、フィクションだから?うん」
レッサー「フィクションですらこの扱いなんですよ!?リアルだったらもっと酷いに決まってるじゃないですか!」
レッサー「なお中の人である緒方恵○さんが海外のアニメフェスをお呼ばれした際、現地の記者から『同性愛者を演じてどんな差別をされたんですか?』と聞かれたそうです」
上条「割り切れよ。仕事なんだしフィクションの世界の話なんだから」
レッサー「これと同じなんですよ上条さん!目を覚ましてください!」
上条「ゲ○とペ×を一緒にすんなよ。片っぽは犯罪でもう一つは合法だろ」
レッサー「では街へ出てみましょうよ!連中も悪辣な洗脳行為を目の当たりにすればお考えも変るでしょう!」
――コンビニ前
レッサー「『そんな訳で我々は件のコンビニ前へとやってきたのだった……!』」
上条「俺の行動範囲をハッテン認定すんなよ。いつも前通ってるコンビニだよ」
レッサー「見てくださいあそこを!立ち読みしている青年に近づく男たち!どう見てもカタギには見えません!」
上条「だから勝手に他人様をヤク×扱いすんなよ、失礼だろ」
土御門・青ピ『……』
上条「ちょっとしたヤク×よりもタチ悪いのいたな!?あぁまぁ近所だからウロウロしててもおかしかねーけど!」
レッサー「どうします?制止しますか?」
上条「なんかしようとしてるみたいだけど、まぁ多分軽いイタヅラだろうし……?」
男子『……』
土御門『なぁ、そこのおにーさん何読んでるんだにゃー?』
男子『え、な、なに?』
青ピ『週刊サンデ○……エエよね。ヒナギ○きんのスプンオフ超面白いやんな!』
男子『いや違うキャラ違う新作。何か最近は「あーたん繋がり?」って展開になってるよ』
土御門『じゃコナ○君かにゃー?新キャラはおねーさん!薄い本が厚くなるな!』
男子『なんか急に?って感じだよね。いやそこは読んでないけど、コミックス派だから』
土御門『じゃあ何を――あ、「葬送のフリーレ○」かにゃー!面白いよなこれ!』
青ピ『エエよねー!緩い系ファンタジーに見せかけて実は王道!ミミックに弱いのはエエやん!』
男子『そ、そうだよね!変化球が多い中だと、こういうのが嬉しいよね!』
土御門・青ピ『――で、誰が好きなん?』
男子『え?』
青ピ『え、やのぉて。推しいますやん?ボクは誰それが一番好きぃみたいなん!』
男子『急に言われても……みんな、何か良くない?』
土御門『いい作品は誰しもが魅力的、分かるぜぃ気持ちは!それだけ優れた作品だからってことだにゃー!』
男子『だね!』
土御門・青ピ『――で、その中では一人選ぶとしたら誰?』
男子『え、いやだから全員って』
土御門『――ロ×系エルフ』
男子『……っ!』
土御門『超年上のお姉さんでありつつも、可愛らしいというまさにハイスペックが同居する神の生んだ奇跡……!』
青ピ『エエのんよ?なんちゃーても主人公やし、惚れてまうのは当然やんな?』
男子『こ、子供だよ?』
土御門『――ロ×を言い訳にしないで!!!』
男子『はい?』
土御門『ロ×は悪くない!ただちょっと外見が幼いだけでロ×に見えないこともないけど!お姉さんだから大丈夫!』
男子『で、でも……!』
土御門『好きなものは好き、それでいいんだぜぃ!』
男子『おかしくないの?』
土御門『おかしくないぜぃ!多様な価値観が認められている中、当り前のことだにゃー!』
青ピ『大丈夫大丈夫!ボクの周囲ではみんなロ×好きなんよ?』
男子『……そうなの?』
土御門『逆に考えてみるんだ!「もしフリーレ○さんがバッツンバッツンのワガママボディだったらここまで人気は出ただろうか?」ってな!』
男子『そう、だね……!そうかもしれない!』
青ピ『今日から君も仲間やで?あ、でも理解のないアホもいるさかい、あんま人前でバラしたらあかんよ?』
男子『うんっ!』
土御門『いやー、良い事をすると気持ちがいいんだにゃー』
青ピ『そやんねぇ、カミやんの気持ちがちょっと分かる気がするわぁ』
白井『――ちょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっとお話宜しいですかしら?』 ミシッ
土御門・青ピ『『コイツがやろうって言ったんです!!!』』
……
レッサー「な、なんて怖ろしい運動なんですか……ッ!?」
上条「面白いわ−、知り合いのアホどもがコツコツやってるかと思うと逆に笑うわ−」 ピッ
レッサー「あと今お電話してたようですけどどちらへ?」
上条「市民の義務かな。急に初春さんの声を聞いて癒されたくなったんだ」
レッサー「人気出そうですよね。声目的で通報するAHOも多いそうです」
上条「否定出来ないな!基本そういう奴らばっかだからウチは!」
レッサー「しかしまさか敵の魔の手がここまで身近に迫っていたとは……!」
上条「まず謝ろう?フリーレ○さんに『ゴメンナサイ』って謝ろう?」
レッサー「しかしL○団の主張にも一理はありますよ!あれ逆にドワーフ主人公だったら読みたくなりますかね!?」
上条「まず連載載っかねぇと思うわ。編集も英断はしないっつーかできない」
(※クラシカルタイプのドワーフにも愛をください)
レッサー「想像してご覧なさい――『ロ×ドワーフなら人気出たんじゃね?』、と!!!」
上条「だからこうなんで一々説得力あんだよコラ!?『ナイナイww』なんて気軽に否定出来ないんだよ!」
上条「しかし……これもうどうしようもないんじゃないか?俺らが何かしたって密かなビッグウェーブは止まらないと思うわ」
レッサー「なにを弱気になっているんですか!上条さんにはアレがあるじゃないですか!」
上条「能力や魔術関係じゃないんだし『右手』はツッコミ入れるぐらいしか役に立たないぞ」
レッサー「いいえ、上条さんがお持ちなのは――『管理人さん愛』です!」
上条「なんでだよ」 ピシッ
レッサー「いや今時いないじゃないですか管理人さん好きなんて!?年上・中×・NTRなんてあえて厳しい道を征くだなんて酔狂な人は!」
上条「やかましいわ!俺はこうその人が持ってる歴史とか感情とかを大事にしたいんだよ!」
レッサー「管理人さん……あぁ女神寮の寮母く○アニメ化おめざーす」
上条「あれを管理人さん枠へ入れるんじゃねぇ!面白いとか面白いとか以前にただのハーレムラブコメだろあぁ羨ましいぜ!」
レッサー「本音がダダ漏れになっていますよ。まぁともあれ!その熱きパトスを連中にぶつけるのです!そして洗脳を解く!」
レッサー「丁度近くに支部がありますから、今からカチコミかけましょうや!」
上条「おう!」
レッサー「えーっとちょっと待ってくださいね。『ヘイグーグ○、フランス大使館、近く』」
上条「主旨変ってね?俺がフランス大使館乗り込んで管理人さん愛について蕩々と語ったら、国際問題にならね?」
レッサー「大丈夫です!意外と最後まで話を聞いてくれる上、同情的な目で見てくれますから!」
上条「何やってきたテメー。同情されるようなことを語ってきたのか」
――L○団 支部
バードウェイ「『――聞け、ヘンタイども!世界は確実に我らの手中に収まりつつある!』」
バードウェイ「『RPGでも大昔はただのメッセンジャーその一!F○6にしてようやくPCに昇格したロ×だったが!』」
(※FF6のリル○。能力イマイチ。ストーリーにも大きく絡んで来ない)
バードウェイ「『今や16人中6人も送り込むのに成功した!これが我らの成果である!』」
(※ダンジョントラベラー○2)
団員達『イー!』
バードウェイ「『久しぶりに呼ばれたと思ったら案の定ヨゴレ仕事!テンションはマッハで下がっていくが、見よ世界め!もうすぐ全てがLになる日が……ッ!』」
レッサー「待てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいいっ!」
バードウェイ「何者だっ!?」
レッサー「暴挙はそこまでですよL○団!例えが天が許して人が許して法的にも国際的にも認められても我々が許しません!」
上条「それただのワガママじゃね?成文法になってんだったら、それの改正目指すか撤回させるかの話じゃね?」
バードウェイ「出たなオワコンどもめ!他人の成功を妬むばかりしか能のないテンプレ主人公と這い寄るニャルなんとかさんモドキの分際で!」
レッサー「なんて酷い事を!上条さんの悪口はいくら言ってもいいですけど、私の悪口は許しませんよ!それが事実であってもね!」
上条「なぁなぁレッサーさん、俺らチームだよね?俺は招聘された感じで戦ってるんだよね?待遇悪くないかな?」
レッサー「さぁ言ってやってくださいな上条さん!あなたの性癖を存分に語ることでドン引きさせるのです!」
上条「お前ホントに全周囲にケンカ売るよね?今からボス戦始まるから先にバフっとこうってときに、なんでデバフかけんの?味方のフリした敵?」
バードウェイ「まぁ基本イギリスは『敵に回したら非常に面倒臭く、味方にしたと思ったらいつのまにか敵に武器送ってた』という評価が!」
上条「そっか……呂布ってイギリス人だったのか……」
レッサー「失敬な!伝説に残るぐらい超強い個人が出る訳ないじゃないですか!大体の英雄は負けて死んでるんですよ!」
バードウェイ「英雄もまた負けて死ぬところまでがワンセットだからな――さて、なんだね上条当麻君?何か私に言いたいことがあると?」
上条「あぁ勿論だぜ!正直なんでここにいるのか納得いってないところがあるけど――よっしゃ!覚悟しろ!」
上条「まずお前らに言いたいことはアレだ!個人の趣味嗜好は自由だってことだ!アレが好きだかコレが嫌いだとかってのはそれこそ好きにすればいい!」
上条「仮に特定の癖(へき)を抉らせたとしても!他人様へ迷惑をかけないんだったらいいんだ!」
バードウェイ「ん?あぁそうだな、多様性だよな」
上条「だな!」
上条「……」
上条「……あれ?話終わってる……?」
バードウェイ「バカなのかな。予想以上にバカだったのかな」
レッサー「くっ!私のように計算ではなく天然でこのボケを敢行できる才能が憎い……ッ!ARISAと並んだド天然が!」
上条「あぁいや違った!そういう寛容な時代なんだけど、寛容を突き詰めていけば結局選択肢が狭くなっちまうんだよ!分かるか!?」
バードウェイ「具体的にはどんな?」
上条「え、具体的?えーっとアレだ、さっきのゲームで例えてみようか!」
上条「最終的にロ×が増えすぎたら困るだろ!?中にはお姉さんが好きとかシスターが好きとか管理人さんが好きとか!そういう人だっているんだからねっ!」
上条「あぁいや俺は違うけどな!あくまでも一般論として!」
バードウェイ「全員非戦闘員じゃないか?」
上条「いいんだよ別に!だったらお前らだって全員戦える年齢じゃないだろ!」
バードウェイ「お前は歳だから戦うのか?それとも戦う理由がなければ戦わないのか?」
上条「やだこのロ×格好いい……!」
レッサー「押されてますよー!ここで踏みとどまらないと週刊マンガのピンナップが全員未成年に!」
バードウェイ「もうなってないかそれ?グラドルも色々厳しいらしいな、主に同性からの突き上げで」
上条「あー、キャラクターってあるじゃん!管理人さんにロ×は無理だよ!」
バードウェイ「『足洗邸の住人た○』で主人公の一人の管理人はロ×かつ化け猫だが何か?」
(※2001〜2013年連載。妖怪漫画の名作)
上条「包容力に欠けるっていうか!」
バードウェイ「それは個人の問題だろう。歳喰っていても余裕のないヤツは余裕がないし、その逆もだが」
上条「なんて自信に満ち溢れた……!」
バードウェイ「むしろ逆に問おう。どうしてロ×ではいけないのか、と」
上条「そ、それは流れだから……」
バードウェイ「流れ?時代の流行り廃りのことを言うのであれば、貴様の好きな某管理人さんマンガとアニメが大人気だったのは事実だ」
バードウェイ「当時年上の女性に引かれたり、そういうタイプがあったのも何ら偽りのない出来事だったと」
上条「だよな!管理人さんいいよな!」
バードウェイ「だが、そう、”だが”なんだよ?今はどうだ?貴様の近くで『管理人さんhrhr』なんて言ってる人間はどれだけいる?」
バードウェイ「いないだろう?少ないだろう?価値観は移りゆくものだ。”昔は”そうだったかもしないが、”今は”違うのだよ」
上条「た、確かに!『管理人さんがシスターだったら最強じゃね?』って主張しているのは俺ぐらいしか……!」
レッサー「そんなおぞましい主張してたんですか。ちょっと大きめの修道院は大抵そうですけど、パワハラとセクハラの嵐です」
バードウェイ「よってこの世界にロ×が蔓延るのも世の必然。まぁ一過性のものか定番になるかはまだ誰にも分からないだろうが――そうだな、一つ面白い話をしてやろう」
バードウェイ「とあるVRなゲーム世界で出られなくなったという設定なのだが、まぁ無双するような感じでアレするんだ。召喚士だかのクラスで、大人気なんだよ」
バードウェイ「だがこれがもし主人公がロ×ではなくおじいちゃんだったら、ここまで人気が出ると思うか!?出ないだろ!?」
(※祝・賢者の弟子を名乗る賢○のアニメ化)
バードウェイ「幼女が戦記するアレもそうだ!内容自体はかなり本格的な仮想戦記だが、今の立場にあったか!?いや、ない!」
バードウェイ「思えばオーバーがロードするアレもアイン○さんが幼女だったらもっと人気は出たんだよ!今からでも変えればいいさ!」
マーク「戻って来てくださいボス。色々と気持ちは分かりますが、上条さんにトドメを刺してあげてください」
バードウェイ「で、反論があれば何か言ってみるがいい」
上条「――ロ」
バードウェイ「ロ?」
上条「ロジハラだ!せ、正論ハラスメントだ!」
バードウェイ「おいバカ。ディベートでバカがバカみたいなこと言い出したら討論が成立しないだろこのバカ」
上条「流石バードウェイだぜ……!俺のこの完璧なロジックを持ってしても打ち破れない……!」
バードウェイ「やめろ。この程度で誉められても逆に私のレベルが低く思われる」
レッサー「で、でもお待ちなさいな!確かにL○勢力が様々な分野に浸透しているのは事実ですし、何故か定着してしまっているジャンルすらあります!」
レッサー「だがしかしあなた方が決して勝てないジャンルがありますよ!閃乱カグ○でお馴染みのおっぱ――」
バードウェイ「ロ×巨乳。存在自体矛盾しているような気がしないでもないが、まぁ既にあるが何か?」
レッサー「や、やーいやーい!お前のとーちゃんイーギーリースー人!メシマズ国って言われてるくせに!」
バードウェイ「お前もだろ」
レッサー「お前の魔術結社の系譜がヘンタイ(※アレイスター)直系のくせに!」
バードウェイ「ンだとコラやんのかかかって来いゴラアァッ!?」
上条「そんなに嫌か。あのヘンタイの関係者だと思われ……あぁ嫌だな。俺だったら足洗って真っ当に働くな」
バードウェイ「魔術師としては、まぁうん、なんだ、優秀なんだよ。魔術師としてはサンジェルマンやパラケルススと並ぶぐらいの逸材ではあるんだ」
上条「うん、俺がもし魔術師だったとして『大量のアレイスターが海からイギリスに上陸しようとした』って時点で、もうエンガチョだわ
レッサー「伝説というものは『それ以上やらかさない』という事もあり、多少なりとも神格化したみたいになっていますし」
レッサー「パブロ=ピカソも画家ではなく一介の人間として見ると、ただのクソヤローなんですが」
バードウェイ「あぁ!消せばいいんだな!そうすればこれ以上は汚名が広がることはないか!」
上条「逃げて学院長!?このロ×は実行に移す人だから!?」
バードウェイ「――さて、もう反論はないようだから終わりでいいか?。私も暇じゃないんだ、今からタムソフ○の人気投票にロ×をねじ込む運動をしなければ」
上条「さ、最後の砦が崩れて……!」
レッサー「ダメですよ上条さん相手の言う事を聞いちゃ!今こそ必殺の『要は逆ギレ(幻想殺し)』でぐーぱんする流れです!」
上条「あれ?俺の見せ場面ってそんな扱いなの?」
バードウェイ「というか下請け。貴様も年齢はまだ14(推定)なのだから、世間様的にはロ×巨乳だろ」
レッサー「――さっ、かかってきなさい上条さん!我々のロ×パワーを見せてやりますよ!」
上条「裏切りがマッハなのもイギリスっぽい!」
バードウェイ「無駄な抵抗はしないことだ!どうせあのジャンルもこのジャンルも、二次元の多くは我らの支配下に収まりつつある!」
上条「……え、これで終わりなの!?何かどんでん返しとかなく!?オチも!?」
レッサー「っていう社会提起ですからね!売れてる方の味方とは私の事です!」
バードウェイ「さぁ貴様もロ×にして異世界転生さしてやろうかっ!?」
上条「……本当にもうどうなんだろうな。全部か全部そっち言ったらただ飽きられるだろうし」
-終-
姫神「それでね。アホガー○がダメだったのにハーレムものが即アニメ化ってどうなのかなって」
上条「良くないよなそういう傾向!男子たるべきものは一人の女性を愛さないと!」
上条「なんかこう遠回しに『お前もだからな?』ってツッコミ受けてる気がしないでもないけど!俺はそう思うよ!」
姫神「上条君。その考えはイクナイ。21世紀なのだからもっと視野を広くすべき」
上条「え?姫神さんはハーレムありな人なの?」
姫神「ううん。そうじゃなくて男子が男子を好きなのは仕方がない」
上条「最先端だよ。尖りすぎてるよ」
姫神「ただこうオープンにはせず隠しててほしい。外野の想像する余地を残して」
上条「それ自分の都合だよね?」
姫神「上条君は好きな男子とかいないの?」
上条「待って?悪いとは言わないけど、人をそっち前提で話進めないで?そして女子部屋か。修学旅行の女子の部屋か」
姫神「それは女子に夢を見すぎ。基本集まったら悪口とマウント取りで熾烈な戦いが」
上条「そんなことないよ!きっとこう俺たちのいない場所ではお菓子とかお花の話題をしてるよ!」
姫神「『男は順位つけるの大好きだよね』ってCMがあるけれど。もっとこうミクロな視点では女子も同じ。人間だもの」
上条「お、俺は騙されないぞ!もっとピュアな感じでプリンセスの話題とか!」
姫神「小学校低学年でもそれはない」
上条「じゃキュ○・プリンセス?」
姫神「それはオッサン達が今もしている」
上条「変な話だよな。キュアって単語がつくと本来持ってる意味と大幅に変るっていう」
姫神「反応しているのは一部だけだと思うけど……」
上条「――ん?」
ハイエー○【――】
姫神「お財布でも落とした?」
上条「心配してくれてありがとう。でもそういうこっちゃなくて、あそこのクルマ」
姫神「黒のワゴン車」
上条「ちょっとあれ……あー、やばい感じか。悪いけど姫神、あそこのスーパーの中入ってから、風紀委員に連絡してくれるか?」
姫神「業務用のバンじゃないの?」
上条「多分違う。オールスモーク、えーっと車の前面と横二枚に中が見えないフィルム貼るのは違法改造」
上条「てかさっきもウロウロしてたんだよな。何もなかったらいいんだけど」
姫神「準レギュラーかもしれない」
上条「そんなに出てはねぇよ!?てかハイエー○がレギュラーってどんな構成!?車番組でも特に今更ピックアップしねぇだろ!?」
姫神「気をつけて。何かあったら私の邪気眼が火を吹く」
上条「……あぁ、うん。とにかく人の多い所から離れないように」
姫神「後ろは任せて」
上条(今はほぼゆるキャラ扱いだが、なんだかんだで姫神狙いの可能性だってあるしな)
上条「さってと――すいませーん!ちょっといいですかー?」 コンコン
ハイエー○【――】
上条「さっきから同じ場所グルッグル回ってるみたいですけど、道でも迷ったんで――」
ウィーン
マーク「『――Sorry. The road in Japan is inexperienced. 』」
上条「……マーク?」
マーク「――あ、すいません。日本の道路は不慣れなものでして」
上条「なんで言い直したんですコノヤロー?テメコラ俺らが英語不慣れだからって煙に巻くつもりか、あ?」
マーク「偶然ですよね上条さん!こんな所でお会いするだなんて!」
上条「そうだね。ここが日本でかつ俺の住む街で加えて家の近所でしかも丁度放課後じゃなかったら、まぁ偶然かもな」
マーク「と言う訳でどうぞお乗りください!後ろのドア開けますから!」
上条「俺の疑問に答えろや。返答次第で白井さんとスーパーハカー召喚すんぞコラ」
マーク「はいどーぞ−」 ガチャッ、ピーッピーッピーッ
上条「だから勝手に話を進めんなよ。どっかのドSロ×案件で動いてんのは間違えな――あん?」
L.○【――】
上条「……ちょっといいか?まぁまず予想に反して誰も乗ってなかったのは、まぁいいわ。この際何やってんのかもまぁいいっちゃいいんだけど」
上条「んでなんで特定の、あー癖(へき)を抉らせたと人向けの年齢制限のある雑誌がポツンと置かれてんの?お前の趣味?」
マーク「違いますよ!?超冤罪にも程がありますって!?」
上条「いやでもお前、バードウェイの側近やってるし……」
マーク「逆に聞きますが、あのボスが身近に不穏分子を置くと思います!?」
上条「『ふん!あえて側に敵を招き入れ、緊張感を持たせるのもボスの度量だな!』」
マーク「言いそうっすわー、あのクソガキだったら言うわー」
上条「趣味は人それぞれだし、俺が四の五の言うのも控えたいんだけど……」
マーク「俺はこうロッククライミングで障害物があった方が好きなんですよ!大きいのもあれば小さいのもある!」
上条「それ遠回しにどっちもアリって言ってね?」
マーク「ボスなんて論外じゃないですか!登るとっかかりすらない!」
上条「マーク−、うしろうしろー」
マーク「――はは、やだなぁ上条さんそんなベタな」
バードウェイ「……」
〜暫くお待ちください〜
マーク「――くっ、流石ですね上条さん!私に手傷を負わせたのはそこそこいますが、ここまで重症を負ったのはボス以来ですよ!」
上条「カウント的に同じだろ?マッハでお前にビリビリ棒で折檻加えた後、どっか行ったぞボス」
上条「てか本格的に何やってんの?学園都市まで来てハイエー○とL.○で遊んでんの?」
マーク「どちらも準レギュですよね」
上条「違うわゴラ!?ネタとしてイジられてっけどそんなには出てないわ!精々浜面と同じ頻度ぐらいだわ!」
マーク「我々の用意した罠に引っかからないとは……鋼の精神をお持ちなのは、噂ではなく真実だったようですね」
上条「どういうこと?後部座席にエ×本乗ってる車に乗らなかったのって普通じゃね?」
マーク「しかし我々っていうかボスの野望が叶う日まで活動は続きます!どうかさっさと潰して下さいお願いします!」
上条「あ、うん立ち位置は分かったわ。お前も厳しいってことね、了解了解」
マーク「では失礼します!それじゃ!」 ガタンッ
上条「はい、お疲れー」
レッサー「――あ、ぶなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁイッ!!!」
上条「そげぶっ!?」
レッサー「いやー、危ないところでしたね上条さん!もう少しでL○団に入るところでした!我ながらナイスなアシスト――」
上条 パタッ
レッサー「――って何倒れてるんですか!?どうしたんですか顔に私の履いてるローファーと同じ足跡までつけて――はっ、まさか!?
レッサー「上条さんは足跡マニアだったのですね……ッ!!!」
上条「ツッコミ……おいつか、ねぇよ……!」
――某廃ビル
レッサー「えーっと、こういうときはどうすればいいんでしたっけ……」
レッサー「あ、まずは冷凍!適度な強度がないと切断には多大な時間がかかるので、まずは凍らせないと!」
上条「何するつもりだテメー!俺から離れろ!げったぁうぇいひあー!」
レッサー「良かった上条さん気がついたんですね!急に倒れるから心配したんですよ!」
上条「あぁそれは悪かったよ。心配かけてゴメンな?なんかこう憑かれてるのかな、下ネタの妖精とかに」
上条「でもそれよりも俺が気を失う前、どっかのアホのかけ声とシューズの裏がドアップで見えたんだけど!具体的にはお前の声がね!」
レッサー「モルダ○あなた疲れてるんですよ。そろそろ落ち着きませんと、還暦なんですから」
(※設定では1961年生まれ)
上条「あれもそろそろケリつけたっていいと思うんだよな。良くも悪くも勝負ついてんだろ」
レッサー「ファンの皆さんが『頑張って!私たちは応援しているから!』とお布施を続ける限り、ドゥカプニ○さんの戦いは終わらないんですよね」
上条「いいじゃないか続いたって!エイリア○の新作が出るたびに一回ずつファンをやめている奇特な人たちだっているんだぞ!」
レッサー「ちょっと意味が分からないですよね。アレです?愛煙家が『禁煙なんて簡単だぜ、だって俺はもう何回禁煙したか分からないんだから』って自虐ですか?」
上条「そろそろ監督案件が来たっておかしくはない。特にVSシリーズ」
レッサー「まぁ基本あのシリーズは如何にグロくかつ新鮮に人が淘汰されるのを喜ぶHEANTAIですからね。多少それ意外が雑でも許すっていうか」
レッサー「ともあれアホ話で目出度くに誤魔化されたようなので!そろそろ本題へ入りたいと思いますが!」
上条「忘れないからな?事情によっては躊躇なく暴力を振るうからな?」
レッサー「それでですね上条さん、やはり流石としか言い様はありません!さすかみ!」
上条「変な風に略すな。てか何かやったか?挙動不審なマーク捕まえて話しただけだけど」
レッサー「いえいえ!連中の悪辣な罠にかからなかっただけで充分ですよ!いやマジでスゲーですな!」
上条「……つーか何の話?俺が気づいてなかっただけで、実はマークから魔術的な攻撃受けてたの?」
レッサー「ご名答です!あなたは知らぬ間にL○団からの精神攻撃を受けていたのです……ッ!!!」
上条「なんて?」
レッサー「読み方は『えるまるだん』ですね。某雑誌とは違いますんで注意して下さいな!」
上条「はい、お疲れー。それじゃ俺は帰るけどお前は頑張ってなー」
レッサー「待ってつかぁさい!人が折角体を張ってお助けしたんですからその分ぐらいはタイムをプリーズ!」 ガシッ
上条「いい加減にしろや!?ここ最近毎週毎週狙ったように騒動持ち込みやがってお前ら!熱心なマンガ家見習いか!」
上条「大体俺じゃなくてアリ――」
上条「……」
上条「――いいか!?アリサに迷惑かけたら許さないからな!?だから絶対にアリサの所へは行くんじゃないぞ!?絶対に行くなよ!?絶対だからな!」
レッサー「清々しいまでの身内の売り方ですありがとうございました。ちなみにアリサさんが居たらぐーぱんで殴りかかってくると思います」
上条「ご褒美だろ。普通に嬉しいわ」
レッサー「あ、こないだ電話がありまして、『致命的じゃないけど痛い技ってないかな?』と聞かれたので的確なアドバイスを送っておきました」
上条「余計なことしやがって!俺は帰る!オコだからな!」
レッサー「なので全国一千万の男子の夢!上四方固めのやり方をレクチャーしておいたであります!」
上条「余計なことしやがってありがとう!帰らないよ!話を詳しく聞かせてもらおうか!」
(※分からない人はググってみよう)
レッサー「ちゅーかここらはマジ話に移行するんですが――世界はロ×勢力の攻撃を受けつつあります……ッ!!!」
上条「マシ話じゃなくね?てかここ数年ずっとそうだけども、マジな話ってしてなくね?」
レッサー「ではまずこちらの画像をご覧ください。デデン!」
上条「インデックスだよな。随分前の、俺と会う前後ぐらいの写真か?」
レッサー「……お気づきでない?」
上条「何が?」
レッサー「現在とは別人のように面影が変ってるじゃ−あーりませんか……ッ!」
上条「それ言うなっつったろ、なぁ!?『超電磁砲の方に絵柄を合わせてるんで』って通説があるんだから!」
レッサー「もとい!彼女を見てご感想は!?」
上条「半年ぐらい前の写真なのに何かもう16年経った感じがするなー、としか」
レッサー「違いますでしょリアクションが!一般で健全な高校生男子であればまず全裸を想像するじゃないですか!?」
上条「人によるだろ。中にはツインテール姿を想像するテイルオ○さんだっているよ」
レッサー「でもカノジョにしたいとか思うんでしょ?」
上条「そこまでは流石に。『可愛い子だなー』とか『ブラ浮いてるラッキーぐらい』しか」
レッサー「可愛いとエ×が同居してる時点で疑問を覚えるのですが……そこです!そこがおかしい!」
上条「だからお前の沸点どこだよ」
レッサー「思い出して下さい上条さん!インデックスさんが世に現れたとき、『この子がメインヒロインって幼すぎやしないか?』って言われてたじゃないですか!?」
上条「え?でも……あぁ!確かにそんな事言われてたっけな!」
レッサー「当時は大体高校生準拠!ほぼ全てのヒロインが最低でも高校生だったのに『しょうがく……いやごめん何でもない!』って一部に大人気だったじゃないですか!」
レッサー「しかし今の世界はどうです!?インデックスさんは『流石メインヒロイン()』とか『あ、インスマスさんお疲れさまでーす』とか言われてじゃないですか!?」
上条「そんな話はしてなかった。年齢っていうか外見年齢の話をしていた筈だ」
レッサー「我々が知らない間に!外形年齢的なハードルがエッラく下げられていた!これが敵の攻撃でなくてなんて言うのですか!?」
上条「言いたい事は分からないでもないが……時代の流れじゃね?」
レッサー「じゃあ見てくださいコレを!」 ドン
上条「エ×ゲーだろ。『思春○』?いや俺は知らないけど」
レッサー「これも出た当時は『大丈夫かこれ?』的な腫れ物扱いを受けていたのです!『全員ロ×てwwwwww』みたいに!」
(※しかしシナリオは更に問題作。あまりにもヨスガにソ○ってる)
上条「だからエ×ゲーだろって。俺らには関係ねぇよ」
レッサー「ヒロイン4人中3人が血縁者です」
上条「そこ必要か!?ただでさえ問題作なのにそこ要るか!?
レッサー「しかし今では『ヨスガにソ○ってろ!』が流行語大賞に選ばれるぐらいに!」
上条「いやだから違うだろそれ。イモートスキーじゃなくてペ×の話をしてただろ」
レッサー「つまり――ヨス○が炎上しかけたのは妹だったから!ロ×はもう問題されてないってことなんですよ……!」
上条「――あ、そうか!?色々とマズい外見なのに全くノータッチだったなあれ!?あぁ俺は見てないから分かんないけど年齢的に!」
レッサー「思えば――ロ×は不遇の時代でした。何かあれば回収&発禁!そしてクソみたいな規制団体からクレームは山のように届く!」
レッサー「我々はロ×を守るべき存在だと思い!そんな連中と戦ってきたのです!多々買うことにより!」
上条「おい、勝手に主語大きくすんなよ。そしてお前それ言いたかっただけじゃねぇか」
レッサー「しかし連中は狡猾でした!我々に守るべき存在だと思わせることにより、外敵から守らせると共に内部へその食指を伸ばしてきたのです!」
レッサー「その結果構築された世界が――ロ×も許容している世界……ッ!!!」
上条「言わんとすることは分からないでもない、正直。昔は海外からも『子供を戦わせてるのってどうなの?』的なご意見が届いてたって話だし。キュアなあれとかセーラーなあれとか」
レッサー「いやそれ実はL○団の別働隊が動いてたって噂がありましてね」
上条「すげーなL○団。某国会議員がツイッターでずっと戦ってる闇の勢力並の影響力だな」
レッサー「割とマジな話なんですが。某セーラー戦士の天王星と某海王星のお二人が『この二人はゲ○ではないのか?』と、海外では問題になりまして」
上条「違うよ?あの二人はこう、お互いな好きすぎて同性愛がって話しじゃないよ?そのレベルじゃないから、もっと高次元だから」
レッサー「ウッゼェな百合厨。まぁ共依存っぽい関係だったのは否定出来ませんけども、海外で子供に見せるアニメとして『えっ?』ってなったんです」
レッサー「しかしシリーズは既に放送済みで大人気!局としては放送できるんだったら絶対にしたい!そこでとった苦肉の策とは!?」
上条「出番を少なくする……のは問題あるか。日本へ持ってくる映画だったらそれっぽい場面バッサリ切るとか?そんでディレクターズカットの円盤で売るんだよ」
レッサー「ふっ、上条さん我々をナメちゃいけません!その程度の小手先の細工ができるとでもお思いですか!?」
上条「自虐なのか勝ち誇ってるのか分からん。んでどうやったんだよ?放送しなかったとか?」
レッサー「『天王星と海王星のお二人が従姉妹だった』という設定にして事なきを得ましたが何か……ッ!!!」
(※実話です)
上条「バッッッッッッッッッッッッッッカじゃねぇのか!?つーか逆にスゲぇな海外のテレビ局!?子供に見せるアニメでも従姉妹だったらセーフなの!?」
(※本当に実話です)
レッサー「つまりLGBtが世の中で市民権を得るずっと前から!『ゲ○でも普通だよ!』と日本のアニメは海外にインプリンティングをしていたんですな!」
(※割りと本気でそう思います。ディズニ○の女性ヒロインが戦う前から戦ってきたワンダーウーマ○んがいましたが、最近になってバ○って後付け設定ができた)
上条「いやまぁ、フィクションだから?うん」
レッサー「フィクションですらこの扱いなんですよ!?リアルだったらもっと酷いに決まってるじゃないですか!」
レッサー「なお中の人である緒方恵○さんが海外のアニメフェスをお呼ばれした際、現地の記者から『同性愛者を演じてどんな差別をされたんですか?』と聞かれたそうです」
上条「割り切れよ。仕事なんだしフィクションの世界の話なんだから」
レッサー「これと同じなんですよ上条さん!目を覚ましてください!」
上条「ゲ○とペ×を一緒にすんなよ。片っぽは犯罪でもう一つは合法だろ」
レッサー「では街へ出てみましょうよ!連中も悪辣な洗脳行為を目の当たりにすればお考えも変るでしょう!」
――コンビニ前
レッサー「『そんな訳で我々は件のコンビニ前へとやってきたのだった……!』」
上条「俺の行動範囲をハッテン認定すんなよ。いつも前通ってるコンビニだよ」
レッサー「見てくださいあそこを!立ち読みしている青年に近づく男たち!どう見てもカタギには見えません!」
上条「だから勝手に他人様をヤク×扱いすんなよ、失礼だろ」
土御門・青ピ『……』
上条「ちょっとしたヤク×よりもタチ悪いのいたな!?あぁまぁ近所だからウロウロしててもおかしかねーけど!」
レッサー「どうします?制止しますか?」
上条「なんかしようとしてるみたいだけど、まぁ多分軽いイタヅラだろうし……?」
男子『……』
土御門『なぁ、そこのおにーさん何読んでるんだにゃー?』
男子『え、な、なに?』
青ピ『週刊サンデ○……エエよね。ヒナギ○きんのスプンオフ超面白いやんな!』
男子『いや違うキャラ違う新作。何か最近は「あーたん繋がり?」って展開になってるよ』
土御門『じゃコナ○君かにゃー?新キャラはおねーさん!薄い本が厚くなるな!』
男子『なんか急に?って感じだよね。いやそこは読んでないけど、コミックス派だから』
土御門『じゃあ何を――あ、「葬送のフリーレ○」かにゃー!面白いよなこれ!』
青ピ『エエよねー!緩い系ファンタジーに見せかけて実は王道!ミミックに弱いのはエエやん!』
男子『そ、そうだよね!変化球が多い中だと、こういうのが嬉しいよね!』
土御門・青ピ『――で、誰が好きなん?』
男子『え?』
青ピ『え、やのぉて。推しいますやん?ボクは誰それが一番好きぃみたいなん!』
男子『急に言われても……みんな、何か良くない?』
土御門『いい作品は誰しもが魅力的、分かるぜぃ気持ちは!それだけ優れた作品だからってことだにゃー!』
男子『だね!』
土御門・青ピ『――で、その中では一人選ぶとしたら誰?』
男子『え、いやだから全員って』
土御門『――ロ×系エルフ』
男子『……っ!』
土御門『超年上のお姉さんでありつつも、可愛らしいというまさにハイスペックが同居する神の生んだ奇跡……!』
青ピ『エエのんよ?なんちゃーても主人公やし、惚れてまうのは当然やんな?』
男子『こ、子供だよ?』
土御門『――ロ×を言い訳にしないで!!!』
男子『はい?』
土御門『ロ×は悪くない!ただちょっと外見が幼いだけでロ×に見えないこともないけど!お姉さんだから大丈夫!』
男子『で、でも……!』
土御門『好きなものは好き、それでいいんだぜぃ!』
男子『おかしくないの?』
土御門『おかしくないぜぃ!多様な価値観が認められている中、当り前のことだにゃー!』
青ピ『大丈夫大丈夫!ボクの周囲ではみんなロ×好きなんよ?』
男子『……そうなの?』
土御門『逆に考えてみるんだ!「もしフリーレ○さんがバッツンバッツンのワガママボディだったらここまで人気は出ただろうか?」ってな!』
男子『そう、だね……!そうかもしれない!』
青ピ『今日から君も仲間やで?あ、でも理解のないアホもいるさかい、あんま人前でバラしたらあかんよ?』
男子『うんっ!』
土御門『いやー、良い事をすると気持ちがいいんだにゃー』
青ピ『そやんねぇ、カミやんの気持ちがちょっと分かる気がするわぁ』
白井『――ちょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっとお話宜しいですかしら?』 ミシッ
土御門・青ピ『『コイツがやろうって言ったんです!!!』』
……
レッサー「な、なんて怖ろしい運動なんですか……ッ!?」
上条「面白いわ−、知り合いのアホどもがコツコツやってるかと思うと逆に笑うわ−」 ピッ
レッサー「あと今お電話してたようですけどどちらへ?」
上条「市民の義務かな。急に初春さんの声を聞いて癒されたくなったんだ」
レッサー「人気出そうですよね。声目的で通報するAHOも多いそうです」
上条「否定出来ないな!基本そういう奴らばっかだからウチは!」
レッサー「しかしまさか敵の魔の手がここまで身近に迫っていたとは……!」
上条「まず謝ろう?フリーレ○さんに『ゴメンナサイ』って謝ろう?」
レッサー「しかしL○団の主張にも一理はありますよ!あれ逆にドワーフ主人公だったら読みたくなりますかね!?」
上条「まず連載載っかねぇと思うわ。編集も英断はしないっつーかできない」
(※クラシカルタイプのドワーフにも愛をください)
レッサー「想像してご覧なさい――『ロ×ドワーフなら人気出たんじゃね?』、と!!!」
上条「だからこうなんで一々説得力あんだよコラ!?『ナイナイww』なんて気軽に否定出来ないんだよ!」
上条「しかし……これもうどうしようもないんじゃないか?俺らが何かしたって密かなビッグウェーブは止まらないと思うわ」
レッサー「なにを弱気になっているんですか!上条さんにはアレがあるじゃないですか!」
上条「能力や魔術関係じゃないんだし『右手』はツッコミ入れるぐらいしか役に立たないぞ」
レッサー「いいえ、上条さんがお持ちなのは――『管理人さん愛』です!」
上条「なんでだよ」 ピシッ
レッサー「いや今時いないじゃないですか管理人さん好きなんて!?年上・中×・NTRなんてあえて厳しい道を征くだなんて酔狂な人は!」
上条「やかましいわ!俺はこうその人が持ってる歴史とか感情とかを大事にしたいんだよ!」
レッサー「管理人さん……あぁ女神寮の寮母く○アニメ化おめざーす」
上条「あれを管理人さん枠へ入れるんじゃねぇ!面白いとか面白いとか以前にただのハーレムラブコメだろあぁ羨ましいぜ!」
レッサー「本音がダダ漏れになっていますよ。まぁともあれ!その熱きパトスを連中にぶつけるのです!そして洗脳を解く!」
レッサー「丁度近くに支部がありますから、今からカチコミかけましょうや!」
上条「おう!」
レッサー「えーっとちょっと待ってくださいね。『ヘイグーグ○、フランス大使館、近く』」
上条「主旨変ってね?俺がフランス大使館乗り込んで管理人さん愛について蕩々と語ったら、国際問題にならね?」
レッサー「大丈夫です!意外と最後まで話を聞いてくれる上、同情的な目で見てくれますから!」
上条「何やってきたテメー。同情されるようなことを語ってきたのか」
――L○団 支部
バードウェイ「『――聞け、ヘンタイども!世界は確実に我らの手中に収まりつつある!』」
バードウェイ「『RPGでも大昔はただのメッセンジャーその一!F○6にしてようやくPCに昇格したロ×だったが!』」
(※FF6のリル○。能力イマイチ。ストーリーにも大きく絡んで来ない)
バードウェイ「『今や16人中6人も送り込むのに成功した!これが我らの成果である!』」
(※ダンジョントラベラー○2)
団員達『イー!』
バードウェイ「『久しぶりに呼ばれたと思ったら案の定ヨゴレ仕事!テンションはマッハで下がっていくが、見よ世界め!もうすぐ全てがLになる日が……ッ!』」
レッサー「待てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいいっ!」
バードウェイ「何者だっ!?」
レッサー「暴挙はそこまでですよL○団!例えが天が許して人が許して法的にも国際的にも認められても我々が許しません!」
上条「それただのワガママじゃね?成文法になってんだったら、それの改正目指すか撤回させるかの話じゃね?」
バードウェイ「出たなオワコンどもめ!他人の成功を妬むばかりしか能のないテンプレ主人公と這い寄るニャルなんとかさんモドキの分際で!」
レッサー「なんて酷い事を!上条さんの悪口はいくら言ってもいいですけど、私の悪口は許しませんよ!それが事実であってもね!」
上条「なぁなぁレッサーさん、俺らチームだよね?俺は招聘された感じで戦ってるんだよね?待遇悪くないかな?」
レッサー「さぁ言ってやってくださいな上条さん!あなたの性癖を存分に語ることでドン引きさせるのです!」
上条「お前ホントに全周囲にケンカ売るよね?今からボス戦始まるから先にバフっとこうってときに、なんでデバフかけんの?味方のフリした敵?」
バードウェイ「まぁ基本イギリスは『敵に回したら非常に面倒臭く、味方にしたと思ったらいつのまにか敵に武器送ってた』という評価が!」
上条「そっか……呂布ってイギリス人だったのか……」
レッサー「失敬な!伝説に残るぐらい超強い個人が出る訳ないじゃないですか!大体の英雄は負けて死んでるんですよ!」
バードウェイ「英雄もまた負けて死ぬところまでがワンセットだからな――さて、なんだね上条当麻君?何か私に言いたいことがあると?」
上条「あぁ勿論だぜ!正直なんでここにいるのか納得いってないところがあるけど――よっしゃ!覚悟しろ!」
上条「まずお前らに言いたいことはアレだ!個人の趣味嗜好は自由だってことだ!アレが好きだかコレが嫌いだとかってのはそれこそ好きにすればいい!」
上条「仮に特定の癖(へき)を抉らせたとしても!他人様へ迷惑をかけないんだったらいいんだ!」
バードウェイ「ん?あぁそうだな、多様性だよな」
上条「だな!」
上条「……」
上条「……あれ?話終わってる……?」
バードウェイ「バカなのかな。予想以上にバカだったのかな」
レッサー「くっ!私のように計算ではなく天然でこのボケを敢行できる才能が憎い……ッ!ARISAと並んだド天然が!」
上条「あぁいや違った!そういう寛容な時代なんだけど、寛容を突き詰めていけば結局選択肢が狭くなっちまうんだよ!分かるか!?」
バードウェイ「具体的にはどんな?」
上条「え、具体的?えーっとアレだ、さっきのゲームで例えてみようか!」
上条「最終的にロ×が増えすぎたら困るだろ!?中にはお姉さんが好きとかシスターが好きとか管理人さんが好きとか!そういう人だっているんだからねっ!」
上条「あぁいや俺は違うけどな!あくまでも一般論として!」
バードウェイ「全員非戦闘員じゃないか?」
上条「いいんだよ別に!だったらお前らだって全員戦える年齢じゃないだろ!」
バードウェイ「お前は歳だから戦うのか?それとも戦う理由がなければ戦わないのか?」
上条「やだこのロ×格好いい……!」
レッサー「押されてますよー!ここで踏みとどまらないと週刊マンガのピンナップが全員未成年に!」
バードウェイ「もうなってないかそれ?グラドルも色々厳しいらしいな、主に同性からの突き上げで」
上条「あー、キャラクターってあるじゃん!管理人さんにロ×は無理だよ!」
バードウェイ「『足洗邸の住人た○』で主人公の一人の管理人はロ×かつ化け猫だが何か?」
(※2001〜2013年連載。妖怪漫画の名作)
上条「包容力に欠けるっていうか!」
バードウェイ「それは個人の問題だろう。歳喰っていても余裕のないヤツは余裕がないし、その逆もだが」
上条「なんて自信に満ち溢れた……!」
バードウェイ「むしろ逆に問おう。どうしてロ×ではいけないのか、と」
上条「そ、それは流れだから……」
バードウェイ「流れ?時代の流行り廃りのことを言うのであれば、貴様の好きな某管理人さんマンガとアニメが大人気だったのは事実だ」
バードウェイ「当時年上の女性に引かれたり、そういうタイプがあったのも何ら偽りのない出来事だったと」
上条「だよな!管理人さんいいよな!」
バードウェイ「だが、そう、”だが”なんだよ?今はどうだ?貴様の近くで『管理人さんhrhr』なんて言ってる人間はどれだけいる?」
バードウェイ「いないだろう?少ないだろう?価値観は移りゆくものだ。”昔は”そうだったかもしないが、”今は”違うのだよ」
上条「た、確かに!『管理人さんがシスターだったら最強じゃね?』って主張しているのは俺ぐらいしか……!」
レッサー「そんなおぞましい主張してたんですか。ちょっと大きめの修道院は大抵そうですけど、パワハラとセクハラの嵐です」
バードウェイ「よってこの世界にロ×が蔓延るのも世の必然。まぁ一過性のものか定番になるかはまだ誰にも分からないだろうが――そうだな、一つ面白い話をしてやろう」
バードウェイ「とあるVRなゲーム世界で出られなくなったという設定なのだが、まぁ無双するような感じでアレするんだ。召喚士だかのクラスで、大人気なんだよ」
バードウェイ「だがこれがもし主人公がロ×ではなくおじいちゃんだったら、ここまで人気が出ると思うか!?出ないだろ!?」
(※祝・賢者の弟子を名乗る賢○のアニメ化)
バードウェイ「幼女が戦記するアレもそうだ!内容自体はかなり本格的な仮想戦記だが、今の立場にあったか!?いや、ない!」
バードウェイ「思えばオーバーがロードするアレもアイン○さんが幼女だったらもっと人気は出たんだよ!今からでも変えればいいさ!」
マーク「戻って来てくださいボス。色々と気持ちは分かりますが、上条さんにトドメを刺してあげてください」
バードウェイ「で、反論があれば何か言ってみるがいい」
上条「――ロ」
バードウェイ「ロ?」
上条「ロジハラだ!せ、正論ハラスメントだ!」
バードウェイ「おいバカ。ディベートでバカがバカみたいなこと言い出したら討論が成立しないだろこのバカ」
上条「流石バードウェイだぜ……!俺のこの完璧なロジックを持ってしても打ち破れない……!」
バードウェイ「やめろ。この程度で誉められても逆に私のレベルが低く思われる」
レッサー「で、でもお待ちなさいな!確かにL○勢力が様々な分野に浸透しているのは事実ですし、何故か定着してしまっているジャンルすらあります!」
レッサー「だがしかしあなた方が決して勝てないジャンルがありますよ!閃乱カグ○でお馴染みのおっぱ――」
バードウェイ「ロ×巨乳。存在自体矛盾しているような気がしないでもないが、まぁ既にあるが何か?」
レッサー「や、やーいやーい!お前のとーちゃんイーギーリースー人!メシマズ国って言われてるくせに!」
バードウェイ「お前もだろ」
レッサー「お前の魔術結社の系譜がヘンタイ(※アレイスター)直系のくせに!」
バードウェイ「ンだとコラやんのかかかって来いゴラアァッ!?」
上条「そんなに嫌か。あのヘンタイの関係者だと思われ……あぁ嫌だな。俺だったら足洗って真っ当に働くな」
バードウェイ「魔術師としては、まぁうん、なんだ、優秀なんだよ。魔術師としてはサンジェルマンやパラケルススと並ぶぐらいの逸材ではあるんだ」
上条「うん、俺がもし魔術師だったとして『大量のアレイスターが海からイギリスに上陸しようとした』って時点で、もうエンガチョだわ
レッサー「伝説というものは『それ以上やらかさない』という事もあり、多少なりとも神格化したみたいになっていますし」
レッサー「パブロ=ピカソも画家ではなく一介の人間として見ると、ただのクソヤローなんですが」
バードウェイ「あぁ!消せばいいんだな!そうすればこれ以上は汚名が広がることはないか!」
上条「逃げて学院長!?このロ×は実行に移す人だから!?」
バードウェイ「――さて、もう反論はないようだから終わりでいいか?。私も暇じゃないんだ、今からタムソフ○の人気投票にロ×をねじ込む運動をしなければ」
上条「さ、最後の砦が崩れて……!」
レッサー「ダメですよ上条さん相手の言う事を聞いちゃ!今こそ必殺の『要は逆ギレ(幻想殺し)』でぐーぱんする流れです!」
上条「あれ?俺の見せ場面ってそんな扱いなの?」
バードウェイ「というか下請け。貴様も年齢はまだ14(推定)なのだから、世間様的にはロ×巨乳だろ」
レッサー「――さっ、かかってきなさい上条さん!我々のロ×パワーを見せてやりますよ!」
上条「裏切りがマッハなのもイギリスっぽい!」
バードウェイ「無駄な抵抗はしないことだ!どうせあのジャンルもこのジャンルも、二次元の多くは我らの支配下に収まりつつある!」
上条「……え、これで終わりなの!?何かどんでん返しとかなく!?オチも!?」
レッサー「っていう社会提起ですからね!売れてる方の味方とは私の事です!」
バードウェイ「さぁ貴様もロ×にして異世界転生さしてやろうかっ!?」
上条「……本当にもうどうなんだろうな。全部か全部そっち言ったらただ飽きられるだろうし」
-終-