とある世界の名作劇場 第二話 「うらしまたろう」
――
ナレーション『昔々ある所に「ウルトラマンタロ○」という青年が住んでいました』
ウルトラマンタロ○「タロ○ゥ−」!
御坂(ウルトラマンタロ○)「って違うから!そんな話じゃないし一行目からボケってどうなのよ!?」
御坂「『うらしまたろう』と『ウルトラマンタロ○』ってそんな似てないし!ノッたあたしもあたしだけども!」
ナレーション『ナイスツッコミです御坂さん。その調子でトップを目指しましょう』 グッ
御坂「あのー、ごめんねー佐天さん?取り敢えず近くに居る初春さんに変わって貰えないかな?至急速やかに?」
御坂「前回わりとマシな終わり方したのに!最後の最後でポジ的には悪くなかったっていう望む所だったのに!」
御坂「よりにもよって今回は主役って!できればもう一つの方へ行きたかったわよ!」
ナレーション『ちょっと何言ってるか分からないですけど、まぁまぁ今回は!御坂さんの!独壇場って事で!」
御坂「……佐天さん憶えておいてね?第三話では佐天さんが主役になると思うから?」
ナレーション『個人的には瓜子姫を希望したいと思いますっ!バッチ来ぉぉぉぉいっ!』
御坂「どうしてこう、この子はメンタルが鋼のように確固としているんだろうう……?」
ナレーション『――と、御坂さんが海岸を歩いていると……』
御坂「そこは浦島太郎でいいんじゃ?」
ナレーション『浜辺で子供達がカメを虐めているのではありませんか!』
麦野(子供A)「わー、カメだカメだー、いじめてやるぞー」(棒読み)
絹旗(子供B)「超わーいわーい」
フレンダ(子供C)「こいつめこいつめって訳よ!」
滝壺(子供D)「ぼー……」
御坂「たかがカメ一匹イジメんのにどんだけリソース割いてんのよ!?四人がかりでするような話か!?」
御坂「てか明らかに一人なんもしてない子がいるような……」
麦野「あぁ?しゃーねぇだろ、やれって言われてんのよ、こっちはさ?」
絹旗「そっちは超いいじゃないですか、主役ですよ、主役」
御坂「替りたいんだったらウェルカムなんだけ――」
絹旗「だが超お断りだッ!!!」
御坂「絡みづらい……!因縁以上にこの人達と絡みづらいわ!」
御坂「まぁ、うん、話の展開上ね、カメを虐めちゃいけないってので一つ?」
フレンダ「いやーあたしら的には別に良い訳だけど……ねぇ?」
御坂「ねぇ、って何よ、ねぇ」
滝壺「カメに聞いてみた方が、いいんじゃ……?」
御坂「う、うん?聞いてみるけど――カメ、さん?」
浜面「……」
御坂「……」
浜面「……俺が」
御坂「はい?」
浜面「俺が好きで虐められてるんだから邪魔すんじゃねぇよっ!」
御坂「――」
ナレーション『――こうして浦島太郎は何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
とある世界の名作劇場 第二話 「うらしまたろう」 −完−
――
御坂「待って佐天さん、早い、そしてキャストが理不尽すぎるわっ!特にカメが!」
ナレーション『虐げられている、という点ではベストの人材だと思うんですが……?』
御坂「バ――もとい、背の高い人は除外で。あと、イジメが生々しいから人数減らして貰えるといい、かな?」
ナレーション『あ、じゃあ何DURAさんにしましょうか?』
御坂「発言の意図がまず分からない。その”DURA”って何種類かあるのかな?」
御坂「出来れば、あーっとね、もう少し穏当な人で。出来れば知り合いかお友達枠で」
ナレーション『わっかりやした!ではTAKE2で!』
――Take2
ナレーション『昔々ある所に浦島太郎という青年が住んでいました』
ナレーション『浦島太郎が浜辺を歩いていると、子供達がカメを虐めているではありませんか!』
フレンダ(子供C)「えーい、こいつめーこいつめー」
御坂「ちょっと止めなさいよ!イジメルなんて可哀想でしょ!」
フレンダ「なによー、何か文句ある訳?」
御坂「はい、びりびりどーん」
フレンダ「ひぎゃー――って扱いが雑って訳よねっ!?」
ナレーション『なんかもう流れ作業でカギを蹴散らせると、助けられたカメは浦島太郎へお礼を言いました』
御坂「いやいやそんな。別にあたしはそーゆーつもりで助けたんじゃな――」
白井(カメ)「さぁお姉様!わたしくしの上へずずずいっとおかけ下さいまし!」
白井「わたくしが、この黒子が責任持って桃源郷――もとい!竜宮城にまでお連れ致しますわよっ!!!」
御坂「――」
ナレーション『――こうして、浦島太郎はまた何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
御坂「テンドンかっ!?しかもオチが同じってどういう事!?コピペ!?」
――
御坂「……いやあの、確かにね、お友達枠でとは言ったわよ?そこはね?」
御坂「黒子が友達じゃないとか、そんな事言うつもりはないけど……うーん、なんて言うかなー、こう……うんっ!アレよねっ!」
ナレーション『いやぁこれがですね。下手に男優さんキャストにしちゃうと、土が付いた的な感じで?』
御坂「やめて?中の人的に気を遣ってくれるのはありがたいんだけど、そういうのいいから?ね?」
御坂「あと土とか言うな。別にやましい事はないんだから!一般的に!」
ナレーション『日本の国技、スモウ的なアレでしょうか?』
御坂「止めてね?そう言った意味では佐天さんも同じベクトルに居るんだからね?」
ナレーション『っていうか某弱酸性WEBコミックで「うん×踏むと足の裏から吸収する」のは、神様(鎌池先生)もですね、えっと……ハイッ!』
御坂「うん、だからね、そーゆーのがねっていうかコメントに困るから!地雷を踏みに行かないで!」
ナレーション『ヘイトwwwwwwwwwwwwww』
御坂「ギャグだから!あくまでもギャグであって公式なヤツとは違うから!」
ナレーション『――と、ガチ百合アーサーは獲物を求めて海岸を徘徊します』
御坂「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお美少女ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
御坂「――初春さん?ねぇ初春さんブースの外にいるんだったら、佐天さん止めてくれないかな?良かったらで良いんだけど」
御坂「できれば鈍器的なモノでね、『コラッ』みたいなノリでさ?」
ナレーション『すると近所のガキがカメを虐めていたので止めましたっ!』
フレンダ(子供C)「え!?今度は出番すらない訳っ!?」
御坂「……あたしはこの無茶振りSAWゲームから脱出できた事を羨ましいとすら思うわ……!」
ナレーション『助けられた亀はうらしまたろうへこう言いました』
初春「『ぼ、僕は悪いスライムじゃないよ!ぷるぷる!』」
御坂「初春さんそれ配役違う前やったヤツだし台詞もおかしいし――てかもうキャストされてたのね!そっかだから佐天さんが暴走してたんだ!」
ナレーション『カメは助けてくれた恩を返すため、うらしまたろうを竜宮城へ連れて行きました』
初春「と言う事なので、一緒に来てくれませんか?ちょっとだけでいいですから!」
御坂「まぁ……前のセクハラ大明神に比べれば……うん、行きます、行くけどね」
ナレーション『いやーこう見えても気を遣ったんですよ?下手に相手役をセッティングすると土がねー』
御坂「佐天さんちょっと何言ってるか分からないけど、デリケートな話題はよそう?ね?」
御坂「ゲスいなんとかさんみたいに命球(ライフ)や残機制じゃないから、うん、えぇっと……余計な事はね!」
ナレーション『うらしまたろうを乗せたカメはこう、訊ねました』
ナレーション『「――御坂さん、軽い、です。とても――軽い……」』
御坂「待って?その余韻を残すような聞き方止めて貰えるかな?」
御坂「なんかこう別の意味に取られるようなね、こう、なんかモニョるような表現は!遠慮してほしいっていうかさ!」
ナレーション『するとあっという間にうらしまたろうは竜宮城へ着きました』
御坂「へー、ここが竜宮城かー、綺麗な所よねー」
ナレーション『あ、すいません違いました。そこ近所の中学校の物置でした』
御坂「絶対に意図的よねっ!?むしろ悪意あるわよねっ!?普通竜宮城と近所の物置間違えないでしょ!?」
御坂「てか人が折角ノッたんだからさ!設定に乗っかってコメントしてんだから!そこは例え、物置でも話続けていいじゃない!」
御坂「竜宮城に着いた体で!音声だけでどうせ絵はないんだから!」
ナレーション『うらしまたろうがヨ○物置について熱く熱く語っていると、もう既に竜宮城へついてしまっているではありませんか!』
御坂「言ってない。あたしそんな事言ってない」
ナレーション『竜宮城は100人乗っても大丈夫そうです』
御坂「あれ?さっきから移動してなくない?まだ○ド物置の前にいるのかな?」
初春「『さぁ、つきましたようらしまさん』」
御坂「ボケにツッコミもせず淡々と役をこなす初春さんが羨ましい……!」
ナレーション『今度こそ竜宮城へ着き、そこでは乙姫様が待っていました』
御坂「乙姫様……?」
???「『竜宮城えぇ――』」
食蜂(???)「『――いらっしゃーーい☆』
御坂「あ、ごめん。あたし塾の時間だから帰るわね」
ナレーション『――こうして、浦島太郎はまたまた何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
――
御坂「人選が!もっとこう、あたしの敵じゃない人を選ぼうとは思わなかったのかなぁ!?」
御坂「もう少しじゃない!?あとはダベって時間潰せばエンディングまでまっしぐらだったのに!」
ナレーション『えー……いやあの、上条さんみたいに「大体名前ある主要キャラとは絡んでる」んじゃないんで、ちょっと人選が……』
御坂「友達は量じゃなくて質だと思うの、うん。これは決して負け惜しみとかじゃなくてね」
ナレーション『そう言って頂けるとあたし的にも嬉しいですけど。でも常盤台って男子いないんですよね』
御坂「それはそれでさ、こう、黒子的なのがね」
ナレーション『これは前後の話とは全然関係ない話なんですけど、この間生物の授業で習ったんですよ』
御坂「ふぅん?」
ナレーション『ミジンコの個体群がある一定の数を超えると、雄が生まれてくるって』
御坂「ちょっと待って?それピンポイントに『常盤台ってアレよね?』って言ってないかな?」
ナレーション『何の事かは分かりませんが、とにかくうらしまたろうです!竜宮城に行って玉手箱を回収しないと!』
御坂「いやあの、玉手箱回収はフラグだし。てかうらしまたろうって微妙よね?」
ナレーション『とは?』
御坂「亀を助けるのは良いし、お礼に竜宮城行くのも良いんだけど、玉手箱と時間経過の地雷はちょっと」
ナレーション『あぁまぁあまり教訓にはなってませんよね。不条理なオチですし――あ、じゃこうしましょうか?』
ナレーション『うらしまたろうver群馬県ってのが』
御坂「海ないのに!?うらしまたろう伝説残ってんの!?」
ナレーション『マジであるそうです。なのでそっちでエミュレートを』
(※本当にあるらしいです)
御坂「なんかちょっとテンション上がるわね!面白そう!」
ナレーション『では始めます。竜宮伝説inグンマ!』
(※出展、「お前はまだグンマを知らない」)
ナレーション『昔々グンマに阿感坊(あかんぼう)という男が住んでいました 」
御坂「しょっぱなからウラシマ違う!?なんか無骨なお坊さんっぽい響きね!」
ナレーション『阿感坊は川へナタを落としてしまいます』
御坂「あれぇ?なんかデジャブが……?どこかで聞いたような話――」
ナレーション『すると乙姫様がナタを気に入り、「三日だけ貸してくれませんか?その代わり、その間は竜宮へお越しください」と』
御坂「金の斧と銀の斧よね?てか乙姫様地上にいるの?」
御坂「そもそもその三日の間、乙姫様はナタを使って何をするつもりなの?犯罪的なアレ?」
ナレーション『阿感坊は竜宮城でもてなされ三日過ごしました。すると乙姫は玉手箱を渡しながら』
ナレーション『「いいですか?竜宮の事は決して人に話してはいけませんよ?」とうらしまたろうへ言い含めました』
御坂「ねぇ乙姫様何をしたの?三日の間で人のナタを使って一体何をしたのカナ?カナ?」
御坂「まさかとは思うけどひぐら○的な事しちゃった訳?」
ナレーション『阿感坊が村へ帰ると、なんとそこには三年の月日が流れていました』
御坂「ペナルティが軽くなってる!?三年ぐらいならまぁいっかなーとか思いそう!」
ナレーション『阿感坊は三年の間の事を役人に問い詰められ、仕方が無く竜宮の事を話しました。すると――』
ナレーション『――阿感坊は死んでしまいましたとさ、めでたしめでたし』
御坂「玉手箱は?ねぇ玉手箱の伏線はどこ行っちゃったのねぇ?」
御坂「ていうか”死”!?歳取るのも残酷だけど”死”ってナニ!?」
ナレーション『本家のうらしまたろうも後味悪いですけど、グンマverもなんかこれ違う感が漂ってて嫌いじゃないです』
御坂「物語の寓意としては『約束を破らない』のは分かるけども……三年経過したり、玉手箱スルーしたり、意味が分からない……!」
御坂「創作じゃないのね、それ?なんかこう『ウラシマをグンマー風にアレンジしたんだけど』みたいなスレの話じゃなく?」
ナレーション『逆にそれちょっと読んでみたいです。ぐんまちゃんが川へナタを落として、とか?』
御坂「ぐんまちゃんは嫌いじゃないわ!あとナタなんか持たない!」
ナレーション『ゲコ太も並居るゆるキャラ&ご当地キャラの中では、割と愛嬌ある方ですしねぇ』
御坂「そうよねっ!もうこっち側のマスコットキャラはゲコ太で通ってるわよねっ!」
ナレーション『どっちかって言うかと、あたし達のSDキャラの方が頑張っているような……?』
御坂「とにかく!竜宮城へ行けばイイのよね?」
ナレーション『あ、すいません。字数的に今週はこのぐらいで』
御坂「今週は?」
ナレーション『新たに加わるウラシマの呪いに謎のナタ!派生して無限に広がっている竜宮伝説!』
御坂「やめて?ねぇそんな探検番組の次回予告みたいなシメ方ってあるかな?ないよね?」
ナレーション『那由多の彼方へ消えるウラシマ、そう、それは――』
ナレーション『――次回、拡散性ウラシマアーサー……ッ!!!』
御坂「それ多分違う」
(拡散性ウラシマアーサーヘ続く)
ナレーション『昔々ある所に「ウルトラマンタロ○」という青年が住んでいました』
ウルトラマンタロ○「タロ○ゥ−」!
御坂(ウルトラマンタロ○)「って違うから!そんな話じゃないし一行目からボケってどうなのよ!?」
御坂「『うらしまたろう』と『ウルトラマンタロ○』ってそんな似てないし!ノッたあたしもあたしだけども!」
ナレーション『ナイスツッコミです御坂さん。その調子でトップを目指しましょう』 グッ
御坂「あのー、ごめんねー佐天さん?取り敢えず近くに居る初春さんに変わって貰えないかな?至急速やかに?」
御坂「前回わりとマシな終わり方したのに!最後の最後でポジ的には悪くなかったっていう望む所だったのに!」
御坂「よりにもよって今回は主役って!できればもう一つの方へ行きたかったわよ!」
ナレーション『ちょっと何言ってるか分からないですけど、まぁまぁ今回は!御坂さんの!独壇場って事で!」
御坂「……佐天さん憶えておいてね?第三話では佐天さんが主役になると思うから?」
ナレーション『個人的には瓜子姫を希望したいと思いますっ!バッチ来ぉぉぉぉいっ!』
御坂「どうしてこう、この子はメンタルが鋼のように確固としているんだろうう……?」
ナレーション『――と、御坂さんが海岸を歩いていると……』
御坂「そこは浦島太郎でいいんじゃ?」
ナレーション『浜辺で子供達がカメを虐めているのではありませんか!』
麦野(子供A)「わー、カメだカメだー、いじめてやるぞー」(棒読み)
絹旗(子供B)「超わーいわーい」
フレンダ(子供C)「こいつめこいつめって訳よ!」
滝壺(子供D)「ぼー……」
御坂「たかがカメ一匹イジメんのにどんだけリソース割いてんのよ!?四人がかりでするような話か!?」
御坂「てか明らかに一人なんもしてない子がいるような……」
麦野「あぁ?しゃーねぇだろ、やれって言われてんのよ、こっちはさ?」
絹旗「そっちは超いいじゃないですか、主役ですよ、主役」
御坂「替りたいんだったらウェルカムなんだけ――」
絹旗「だが超お断りだッ!!!」
御坂「絡みづらい……!因縁以上にこの人達と絡みづらいわ!」
御坂「まぁ、うん、話の展開上ね、カメを虐めちゃいけないってので一つ?」
フレンダ「いやーあたしら的には別に良い訳だけど……ねぇ?」
御坂「ねぇ、って何よ、ねぇ」
滝壺「カメに聞いてみた方が、いいんじゃ……?」
御坂「う、うん?聞いてみるけど――カメ、さん?」
浜面「……」
御坂「……」
浜面「……俺が」
御坂「はい?」
浜面「俺が好きで虐められてるんだから邪魔すんじゃねぇよっ!」
御坂「――」
ナレーション『――こうして浦島太郎は何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
とある世界の名作劇場 第二話 「うらしまたろう」 −完−
――
御坂「待って佐天さん、早い、そしてキャストが理不尽すぎるわっ!特にカメが!」
ナレーション『虐げられている、という点ではベストの人材だと思うんですが……?』
御坂「バ――もとい、背の高い人は除外で。あと、イジメが生々しいから人数減らして貰えるといい、かな?」
ナレーション『あ、じゃあ何DURAさんにしましょうか?』
御坂「発言の意図がまず分からない。その”DURA”って何種類かあるのかな?」
御坂「出来れば、あーっとね、もう少し穏当な人で。出来れば知り合いかお友達枠で」
ナレーション『わっかりやした!ではTAKE2で!』
――Take2
ナレーション『昔々ある所に浦島太郎という青年が住んでいました』
ナレーション『浦島太郎が浜辺を歩いていると、子供達がカメを虐めているではありませんか!』
フレンダ(子供C)「えーい、こいつめーこいつめー」
御坂「ちょっと止めなさいよ!イジメルなんて可哀想でしょ!」
フレンダ「なによー、何か文句ある訳?」
御坂「はい、びりびりどーん」
フレンダ「ひぎゃー――って扱いが雑って訳よねっ!?」
ナレーション『なんかもう流れ作業でカギを蹴散らせると、助けられたカメは浦島太郎へお礼を言いました』
御坂「いやいやそんな。別にあたしはそーゆーつもりで助けたんじゃな――」
白井(カメ)「さぁお姉様!わたしくしの上へずずずいっとおかけ下さいまし!」
白井「わたくしが、この黒子が責任持って桃源郷――もとい!竜宮城にまでお連れ致しますわよっ!!!」
御坂「――」
ナレーション『――こうして、浦島太郎はまた何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
御坂「テンドンかっ!?しかもオチが同じってどういう事!?コピペ!?」
――
御坂「……いやあの、確かにね、お友達枠でとは言ったわよ?そこはね?」
御坂「黒子が友達じゃないとか、そんな事言うつもりはないけど……うーん、なんて言うかなー、こう……うんっ!アレよねっ!」
ナレーション『いやぁこれがですね。下手に男優さんキャストにしちゃうと、土が付いた的な感じで?』
御坂「やめて?中の人的に気を遣ってくれるのはありがたいんだけど、そういうのいいから?ね?」
御坂「あと土とか言うな。別にやましい事はないんだから!一般的に!」
ナレーション『日本の国技、スモウ的なアレでしょうか?』
御坂「止めてね?そう言った意味では佐天さんも同じベクトルに居るんだからね?」
ナレーション『っていうか某弱酸性WEBコミックで「うん×踏むと足の裏から吸収する」のは、神様(鎌池先生)もですね、えっと……ハイッ!』
御坂「うん、だからね、そーゆーのがねっていうかコメントに困るから!地雷を踏みに行かないで!」
ナレーション『ヘイトwwwwwwwwwwwwww』
御坂「ギャグだから!あくまでもギャグであって公式なヤツとは違うから!」
ナレーション『――と、ガチ百合アーサーは獲物を求めて海岸を徘徊します』
御坂「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお美少女ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
御坂「――初春さん?ねぇ初春さんブースの外にいるんだったら、佐天さん止めてくれないかな?良かったらで良いんだけど」
御坂「できれば鈍器的なモノでね、『コラッ』みたいなノリでさ?」
ナレーション『すると近所のガキがカメを虐めていたので止めましたっ!』
フレンダ(子供C)「え!?今度は出番すらない訳っ!?」
御坂「……あたしはこの無茶振りSAWゲームから脱出できた事を羨ましいとすら思うわ……!」
ナレーション『助けられた亀はうらしまたろうへこう言いました』
初春「『ぼ、僕は悪いスライムじゃないよ!ぷるぷる!』」
御坂「初春さんそれ配役違う前やったヤツだし台詞もおかしいし――てかもうキャストされてたのね!そっかだから佐天さんが暴走してたんだ!」
ナレーション『カメは助けてくれた恩を返すため、うらしまたろうを竜宮城へ連れて行きました』
初春「と言う事なので、一緒に来てくれませんか?ちょっとだけでいいですから!」
御坂「まぁ……前のセクハラ大明神に比べれば……うん、行きます、行くけどね」
ナレーション『いやーこう見えても気を遣ったんですよ?下手に相手役をセッティングすると土がねー』
御坂「佐天さんちょっと何言ってるか分からないけど、デリケートな話題はよそう?ね?」
御坂「ゲスいなんとかさんみたいに命球(ライフ)や残機制じゃないから、うん、えぇっと……余計な事はね!」
ナレーション『うらしまたろうを乗せたカメはこう、訊ねました』
ナレーション『「――御坂さん、軽い、です。とても――軽い……」』
御坂「待って?その余韻を残すような聞き方止めて貰えるかな?」
御坂「なんかこう別の意味に取られるようなね、こう、なんかモニョるような表現は!遠慮してほしいっていうかさ!」
ナレーション『するとあっという間にうらしまたろうは竜宮城へ着きました』
御坂「へー、ここが竜宮城かー、綺麗な所よねー」
ナレーション『あ、すいません違いました。そこ近所の中学校の物置でした』
御坂「絶対に意図的よねっ!?むしろ悪意あるわよねっ!?普通竜宮城と近所の物置間違えないでしょ!?」
御坂「てか人が折角ノッたんだからさ!設定に乗っかってコメントしてんだから!そこは例え、物置でも話続けていいじゃない!」
御坂「竜宮城に着いた体で!音声だけでどうせ絵はないんだから!」
ナレーション『うらしまたろうがヨ○物置について熱く熱く語っていると、もう既に竜宮城へついてしまっているではありませんか!』
御坂「言ってない。あたしそんな事言ってない」
ナレーション『竜宮城は100人乗っても大丈夫そうです』
御坂「あれ?さっきから移動してなくない?まだ○ド物置の前にいるのかな?」
初春「『さぁ、つきましたようらしまさん』」
御坂「ボケにツッコミもせず淡々と役をこなす初春さんが羨ましい……!」
ナレーション『今度こそ竜宮城へ着き、そこでは乙姫様が待っていました』
御坂「乙姫様……?」
???「『竜宮城えぇ――』」
食蜂(???)「『――いらっしゃーーい☆』
御坂「あ、ごめん。あたし塾の時間だから帰るわね」
ナレーション『――こうして、浦島太郎はまたまた何も見なかった事にし、その場を離れましたとさ。めでたしめでたし』
――
御坂「人選が!もっとこう、あたしの敵じゃない人を選ぼうとは思わなかったのかなぁ!?」
御坂「もう少しじゃない!?あとはダベって時間潰せばエンディングまでまっしぐらだったのに!」
ナレーション『えー……いやあの、上条さんみたいに「大体名前ある主要キャラとは絡んでる」んじゃないんで、ちょっと人選が……』
御坂「友達は量じゃなくて質だと思うの、うん。これは決して負け惜しみとかじゃなくてね」
ナレーション『そう言って頂けるとあたし的にも嬉しいですけど。でも常盤台って男子いないんですよね』
御坂「それはそれでさ、こう、黒子的なのがね」
ナレーション『これは前後の話とは全然関係ない話なんですけど、この間生物の授業で習ったんですよ』
御坂「ふぅん?」
ナレーション『ミジンコの個体群がある一定の数を超えると、雄が生まれてくるって』
御坂「ちょっと待って?それピンポイントに『常盤台ってアレよね?』って言ってないかな?」
ナレーション『何の事かは分かりませんが、とにかくうらしまたろうです!竜宮城に行って玉手箱を回収しないと!』
御坂「いやあの、玉手箱回収はフラグだし。てかうらしまたろうって微妙よね?」
ナレーション『とは?』
御坂「亀を助けるのは良いし、お礼に竜宮城行くのも良いんだけど、玉手箱と時間経過の地雷はちょっと」
ナレーション『あぁまぁあまり教訓にはなってませんよね。不条理なオチですし――あ、じゃこうしましょうか?』
ナレーション『うらしまたろうver群馬県ってのが』
御坂「海ないのに!?うらしまたろう伝説残ってんの!?」
ナレーション『マジであるそうです。なのでそっちでエミュレートを』
(※本当にあるらしいです)
御坂「なんかちょっとテンション上がるわね!面白そう!」
ナレーション『では始めます。竜宮伝説inグンマ!』
(※出展、「お前はまだグンマを知らない」)
ナレーション『昔々グンマに阿感坊(あかんぼう)という男が住んでいました 」
御坂「しょっぱなからウラシマ違う!?なんか無骨なお坊さんっぽい響きね!」
ナレーション『阿感坊は川へナタを落としてしまいます』
御坂「あれぇ?なんかデジャブが……?どこかで聞いたような話――」
ナレーション『すると乙姫様がナタを気に入り、「三日だけ貸してくれませんか?その代わり、その間は竜宮へお越しください」と』
御坂「金の斧と銀の斧よね?てか乙姫様地上にいるの?」
御坂「そもそもその三日の間、乙姫様はナタを使って何をするつもりなの?犯罪的なアレ?」
ナレーション『阿感坊は竜宮城でもてなされ三日過ごしました。すると乙姫は玉手箱を渡しながら』
ナレーション『「いいですか?竜宮の事は決して人に話してはいけませんよ?」とうらしまたろうへ言い含めました』
御坂「ねぇ乙姫様何をしたの?三日の間で人のナタを使って一体何をしたのカナ?カナ?」
御坂「まさかとは思うけどひぐら○的な事しちゃった訳?」
ナレーション『阿感坊が村へ帰ると、なんとそこには三年の月日が流れていました』
御坂「ペナルティが軽くなってる!?三年ぐらいならまぁいっかなーとか思いそう!」
ナレーション『阿感坊は三年の間の事を役人に問い詰められ、仕方が無く竜宮の事を話しました。すると――』
ナレーション『――阿感坊は死んでしまいましたとさ、めでたしめでたし』
御坂「玉手箱は?ねぇ玉手箱の伏線はどこ行っちゃったのねぇ?」
御坂「ていうか”死”!?歳取るのも残酷だけど”死”ってナニ!?」
ナレーション『本家のうらしまたろうも後味悪いですけど、グンマverもなんかこれ違う感が漂ってて嫌いじゃないです』
御坂「物語の寓意としては『約束を破らない』のは分かるけども……三年経過したり、玉手箱スルーしたり、意味が分からない……!」
御坂「創作じゃないのね、それ?なんかこう『ウラシマをグンマー風にアレンジしたんだけど』みたいなスレの話じゃなく?」
ナレーション『逆にそれちょっと読んでみたいです。ぐんまちゃんが川へナタを落として、とか?』
御坂「ぐんまちゃんは嫌いじゃないわ!あとナタなんか持たない!」
ナレーション『ゲコ太も並居るゆるキャラ&ご当地キャラの中では、割と愛嬌ある方ですしねぇ』
御坂「そうよねっ!もうこっち側のマスコットキャラはゲコ太で通ってるわよねっ!」
ナレーション『どっちかって言うかと、あたし達のSDキャラの方が頑張っているような……?』
御坂「とにかく!竜宮城へ行けばイイのよね?」
ナレーション『あ、すいません。字数的に今週はこのぐらいで』
御坂「今週は?」
ナレーション『新たに加わるウラシマの呪いに謎のナタ!派生して無限に広がっている竜宮伝説!』
御坂「やめて?ねぇそんな探検番組の次回予告みたいなシメ方ってあるかな?ないよね?」
ナレーション『那由多の彼方へ消えるウラシマ、そう、それは――』
ナレーション『――次回、拡散性ウラシマアーサー……ッ!!!』
御坂「それ多分違う」
(拡散性ウラシマアーサーヘ続く)