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Clock(trial)

絹旗「ようこそ、悪魔っぽい業界人と邪悪っぽい業界人が超集う邪教の館へ……!」

 
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絹旗「くっくっくっく……ようこそ、悪魔っぽい業界人と邪悪っぽい業界人が超集う邪教の館へ……!」

上条「すいません監督、この映画業界の悪口を言う企画がまだ続いていたのが怖いです」

絹旗「何と人聞きの悪い事を。悪口ではありませんよ、ただの超事実です」

上条「余計だよ。聞けば聞くほど残念な現実が存在してるって分かるから、余計に切ないんだよ」

上条「そして業界人は悪魔しかいねぇのか。メンタル強くないと生き残れないって、悪魔に憑依されるからって意味で?」

絹旗「いいですかー浜面のマブの方?何回かこれ言いましたけどね、悪魔は契約を守るんですよー?」

上条「浜面とはダチだけどマブかと言われると……うーん」

絹旗「2021年最高のダメアニメ受賞が決定したエクス・アー○も21日からブルーレイの予約が超始まりました。一体何人がアレを買うのかと」

上条「中の人のファンか、初回特典の目当ての可哀相なファンぐらいしか……怖いもの見たさで見たけどみ。あれは流石にちょっと」

絹旗「雑談はさておきまして、も今回は割り当てられている尺が短いのでちゃっちゃとしたいと思います。本日は『ダメ映画どうして超量産されてんの?』について理由の一つをお教えしたいと思います」

上条「それもうやったわー。勘違い映画監督が抉らせてダメ映画になったって聞いたわー」

絹旗「勿論それも多いんですけど。てか日本はそこそこ資金があり、かつ公開できる箱や環境があるので超量産されています」

絹旗「あ、超念のために断っておきますが、別にダメ映画だからといって悪い訳ではないですからね?」

上条「何か違うんですか?」

絹旗「えーと言葉を選べば見ている方が超眠くなるような映画でも、それに感動する方はいます。勿論その逆で興行収入殿堂入りでもつまらないという感想はあるでしょう」

絹旗「ごくごく普通のドキュメント映画でも価値を見いだす人と見いださない人、どちらが正しい訳ではないのです。どちらでも超正しいのです」

上条「おぉ……!監督がHP始まって以来の至極真っ当な台詞を……!」

絹旗「――が、しかし一部のダメ映画を更に死体蹴りすることに喜びを超見いだす層があり、一言で言えばまぁ我々ですね」

上条「魔族かな?人々の負の感情を糧に生きる魔族ってそんな感じたよね。スレイヤー○とかのさ」

絹旗「『自分で作ろう!』と言わないだけで分別弁えてると思いますよ?誰とは言いませんが映画評論家で辛口という名の中傷を得意としている方は、いざ脚本取ったらクソ映画で賞を貰いましたし」

上条「もうそれ自演かどうかが怪しいな!お前らどっかおかしいもの!」

絹旗「んでまたあんまり詳しくは書けませんけど、映画ロケ地を誘致し街の産業にしようっていう風潮が超一時期高まりまして」

上条「やめて言わないで!?もうオチが分かっちゃったから!」

絹旗「まぁ……はい、結果は超散々です。ダメ映画とダメビデオ映画が量産されつつも、結局誰も見向きもせず聖地巡礼など来ない」

絹旗「得をしたのは我々ダメ映画を超愛する奇特な人々だけというか」

上条「あれ?これもしかしてダメ映画ファンって実は優しい、のか?直視に耐えられないブツでも受け入れるってことだよね?」

絹旗「何でもそうですが、イジるのにせよ何にせよ、相手にされなくなったら創作物としての超死ですからね。話題にならないのに比べれば炎上した方がまだマシだと」

上条「なんしょーもないよな。てかこんなんやってるのって日本だけだろ」

絹旗「――と、お思いでしょうが、ところがどっこい某国ではこれをスケールアップさせた更に超しょーもない現実が待っています」

上条「マジかよ!帰りたくなってきたぜ!」

絹旗「『ハウス・オザ・ザ・デッ○』って超ご存じで?」」

上条「あ、有名じゃん。ゲーセンのガンシュー筐体でゾンビ撃ちまくるの」

絹旗「それですね。まぁストーリーはほぼオマケで『悪い科学者が村人改造→ゾンビ化→なんかボス』を延々シリーズごとに超ルーチン繰り返す感じです」

上条「ガンシューだしなぁ。バックストーリーはファン以外興味無いけど」

絹旗「そして同作は超映画化されておりまして。それもワンツーと二本もです」

上条「あ、そうなん?ちょっと見てみようかな」

絹旗「一介の映画ファンとして、かつ何ら一切の悪意なく超アドバイスをしておきますが」

上条「もうそれ前フリだもの。ここで『そう?ありがとうな!』って言えないぐらいに俺とアリサは汚れちまったんだもの」

絹旗「2は1を見ないでも超楽しめます」

上条「あぁそういうのな。『でも1を見た方がより面白いですよ』って感じの」

絹旗「いいえ。1は見ない方がより楽しめますし、できればなかった事にしてスルーするのが超ベストです」

上条「斬新な忠告!?それ違くねぇかな!?普通ここは『2を見る前に1見た方が』ってファンが諭すシーンじゃねぇの!?」

絹旗「いや本当に超ヒデーんですよ。素材が悪くないのはお分かりでしょう?マッドサイエンティストにゾンビ、そして巻き込まれた若者とテンプレそのままです」

上条「まぁ外さないよな!俺だって事前情報なしでそれだけ見たら『あ、いいな!』って見ちまうかも!」

絹旗「んで内容も、まぁあらすじだけ聞けば若者がどっかの島で超ウェーイってたら、実はその島が狂気の科学者の実験場で、みたいな感じです」

上条「それ本当にダメ映画なの?話だけ聞いてるとそこそこ見れる感じじゃね?」

絹旗「中身が……筆舌に尽くしがたいダメ映画です。恐らく当時流行ってたマトリック○的な要素やゲームっぽい演出をふんだんに取り入れているんですが、超悉くスベっています」

上条「映画でもスベるの?具体的にはどんな?」

絹旗「『逃走○』って見たことあります?遊園地とかデパートで黒スーツ着たハンターと超追いかけっこするテレビ番組ですが」

上条「たまーに見るけど。あれが何か?」

絹旗「ハンターの設定がロボットだったりサイボーグだったり超変るわけですが、それは問題ではなく、こうゲームとかで機体を選ぶと自機がが回転するって演出あるじゃないですか?」

上条「あーあるある。ステータス画面でも出て来たりするわ。メタルがマックスする戦車とかもな」

絹旗「……あれのリアル人間版だと超笑いません?なんだこれみたいな」

上条「笑いはしないが、まぁダサいよな」

絹旗「それが、作中に超登場します」

上条「なんで?映画だよね?」

絹旗「主人公が『よっしゃ逃げられないんだったら戦うぜ!』みたいにハラを超くくった際、ゲームでPCを選んだが如くグルーッと演出が入るんですよ」

絹旗「監督は超良かれと、そして原作ゲームだからまぁこんなもんかな的な善意でやってんでしょうが、超クソダサです」

上条「あー……ゲーム原作だからってナメくさってる感じか。あるよなたまにそういうの」

絹旗「まだ、そう、比較してですが、映画として完成しているサイレ○の方が超よくできていました。原作設定ぶん投げていましたが、まぁ映画として力を入れたのは間違いないんですよ」

上条「サイレ○はなぁ……よくよく考えれば決まった尺と予算で、どれだけ原作に近づけられるんだって話でもある。彼岸○みたいにするとか」

絹旗「正直『感性が死んねぇか?』と疑わざるを得ない、という超結論に」

上条「だから2では降板させられてんのな。どうか成仏しますように……って待て待てそのダメ監督はポシャったんだろ?村興し詐欺で失敗したら未来はなくね?」

絹旗「まぁ、日本であればというか大抵の国ではそうなるでしょうね。良くも悪くも過去の超実績へ対し評価はついてくるものですから」

絹旗「ただ問題は外国の法体制、具体的にはドイツやらフランス当たりの法律がまた超絡んでくるわけで」

上条「なんでだ。どうせ日本の村興しのノリと同じで補助金出るとかそんなんだろ?一回は罠にかかるかもしんねぇけど、二回目からは見えてるトラップは避けるよ」

絹旗「……まぁ、超普通の感性だったらそうですし、あなたの判断もこれ以上ないぐらいに真っ当かつ直球な指摘なんですが」

絹旗「だがしかし、その程度のぬっるい闇で我がコーナーで超取り上げるとでも……ッ!?」

上条「監督監督、闇が、深いです」

絹旗「いいえ、ネタに出来る分だけまだいいのです。闇ちゃんねるでも超最大の闇である××××××はノータッチですからね基本」
(※多分FC2からBAN喰らう)

上条「映画の話しようぜ!俺映画大好きだからね!」

絹旗「この企画始まっての前向きなご意見ありがとうございました。まぁでもオチはしょーもないんですけども、ただの節税ですから」

上条「あー……なんか憶えあるわ。個人や企業が募金してすると減税される的な?」

絹旗「まさにそれです。日本では自治体の地方交付金目当てのクズが、海外では大企業に張りつくコウガイビルに超チェンジしたと」

上条「君なんか恨みないか?君ら、特殊な癖(へき)の人たちにとっては恩人だよね?その監督の名前知らないけど」

絹旗「お名前はウーヴェ=ボ○監督といいます。ドイツ系ですね」

上条「響きを聞いてもサッパリどこ系かは分からんが。そんでどうなったん?」

絹旗「まず自国の映画産業への超過剰な投資熱が超起りました。えーとまぁ、『悪くはないんだけど……』って映画が量産されるような」

上条「それは別にいいだろ。政府の狙い通り業界が潤ってんだったら」

絹旗「そうなんですけどね。ただカネ出す以上口を出す企業もありまして、中身を超残念にさせる企業もチラホラと」

上条「それね……どうかとは思うが」

絹旗「世の流れと言いますか、某国の資金がたっぷり入った映画産業は以下略。それは横へ置くとして、もっと末期的な症状を超起こしています」

上条「もう既にダメじゃね?社会派気取ってんだったら貫こうとしない時点でどうかと思うわ」

絹旗「ドイツの話です。『映画に出資したお金は全部非課税!映画収益がプラスにならない限りはね!』という法律が超施行されました」

上条「へー……え?それって大惨事フラグじゃ……?」

絹旗「えぇ超勿論そうなりましたとも。多くの企業が節税&名前貸し&売名で数多くの映画へ出資したため、まぁ賑わいましたとも業界は」

絹旗「しかも今度は企業の方で採算取れなくても超良くなりましたからね。だもんで映画の出来はスルーされるようになりましたとさ……ッ!」

上条「あ、そういう」

絹旗「その結果としてボ○監督は数々のクソ映画を世に量産する名監督として超有名になりました――」

絹旗「――何故ならば企業側は映画がクソでも構わないのです。映画にカネ出したという書類さえあればいいのですから」
(※100%実話。何一つ盛っていません)

絹旗「採算が取れず赤字になろうとも、内容がゴミ未満の産廃だろうとも。企業側はお金を超出しました」

上条「あの、絹旗さん?いやまぁボ○監督は知らないけどさ、ちょっと疑問があるんですが」

絹旗「何か?」

上条「まぁ、そのダメ映画は仕方がないと思うんだよ?感性とかギャラとか時間とかスタッフとかあるだろうし、長嶋一○と中居正○主演で撮れとかそういう縛りがあっかもしれないじゃん?」
(※ポストマ○と模倣○)

絹旗「あれはあれで好きですけども。フィルムを通して他の出演者の表情が”無”に超なっていくようで」

上条「だから、えーっと……学習、とかしないの?『前の映画ダメだったなー、ここがダメで、ここも評判悪かったなー。よし!次に生かそう!』って発想は?」

絹旗「……それができれば、最初からダメ映画を撮らなかったと思いますよ?えぇ超本音でそう思います」

上条「ホントになんで監督やってんの?つーかできたの?途中で誰が気づくよね?」

絹旗「えぇですからボ○監督が実質的に引退させられたのは、私たちを除く映画ファンから『頼むから引退してくれ!』と企業に嘆願が超行った結果ですし」

上条「どんだけだよその監督」

絹旗「監督自体は気の良いオッサンで、ジョークのセンスもあり資金調達も超得意、更には経営者としてもそこそこ成功しています」

絹旗「惜しむらくは映画監督としての才能が無かった事だけが超悔やまれますね」

上条「そっか、映画監督じゃなきゃ……あれ?それ、あれ?」

絹旗「ですがこのボ○監督、最近は再評価する声が超上がっています」

上条「あ、そうなの?原作なしで撮った映画が面白いとか?」

絹旗「……いいえ。映画を完成”できる”という点で言えば、まぁ立派に監督してたんじゃねぇかなぁって」

上条「映画を完成……?どういう意味?企業側も映画完成しないと税金控除の対象にならないんじゃねぇの?」

絹旗「いえそれがですね、映画を途中まで作ったのに諸事情があってポシャるってことがあるんですよ?実際に超ありますし」

上条「事件とか起きると自粛しようって事にもなるしな。あ、それじゃそういうポシャった映画に出しても控除にはならないって?」

絹旗「ではないようです。ある程度まで作成させていれば超控除に対象になります」

上条「んじゃよかった。カネ出して映画完成しないわ税金は取られましたわじゃ可哀相だしな」

絹旗「――っていう制度を悪用する企業が続出し、『映画を作るよ!←お金出すよ!←ある程度まで作ったよ!←税金控除になるからここで作のやめるよ!』って超流れが」

上条「っっっっっっっっっっっっっだよそれ!?もうドイツは映画撮る資格ないんじゃないかな!?いやマジでそう思うわ!」

絹旗「日本の町興しがダメ映画量産するよりも業が超深いです。本当に作品を作る資格すらないと思います」

絹旗「しかしそんな行為が罷り通るのならば、まだ映画を完成させていたボ○監督は超名監督と言えるのではないでしょうか……ッ!?」

上条「おっと騙されないぜ!それは世界陸上で『最後まで走り切ったら名選手』って言うのと同じだ!レベルは違うが!」

絹旗「まぁどこまで改善されているのか、それともいないのかは超知りませんけど、そこら辺でダッルい映画があったら以上の可能性があります。ご注意ください」

上条「これ……映画振興作になってるかぁ?むしろ逆じゃね?ファンは怒らない?」

絹旗「なので動画配信用のドラマや映画に”まとも”な人たちが軸足を移した、という話も超聞きますね。真偽は定かではないですけど」

上条「あー……映画館とテレビも離れて、ネトフ○とかが人気なのはそういう背景があってウンザリしてたって可能性もあんのか……」

絹旗「日本で”は”一応ダメ監督は資本主義の洗礼を受けて淘汰される”傾向”にあります。超絶対ではないですからね?中には補助金とカンパ金目当て、お前映画撮ってる時間よりも講演会で喋ってる時間の方が多いだろ的な人もいます」

絹旗「ただまぁパイの数はある程度決まっているため、誰も彼も無節操にということは今のところ超ないわけですが……」

絹旗「今説明したように、海外ではよりレベルの高い人たちが業界ぐるみでダメ映画を超量産する体制を整えています!我々も負けてはいられませんよね!」

上条「やめてあげろよ。こう、なんか存在価値の全否定なんだから」

絹旗「私はもっと本気が見たいんですよ!税金回避のために嫌々作った紛い物ではなく!魂が超入ったものが!」

絹旗「有名な役者とスタッフが集結し多額の予算を組んだ上、大手出版社から何からタイアップで応援という名のステルスマーティングをし!」

絹旗「全力で撮ったのにも関わらず結果的に超ゴミになった!そういう魂を揺さぶられるようなダメ映画が見たいのですけど……ッ!!!」

上条「キヌハター、あなた疲れてるのよ」

絹旗「『――あぁイヤだなー後ろからついてくるなーって。それでね、私は超思い出したんですよ。こういうときには確かこう言うんだったっけって』」

絹旗「『アナザヘヴ○アナザヘヴ○、そう二回唱えた途端、背後の気配が超消えたそうです……ッ!!!』」

上条「なんでベトベトさんの対処法なの?妖怪レベルのダメ映画ってこと?」

絹旗「原作は面白くて映画もそこそこだったのに、局をあげてのテレビドラマ化やゲーム化もしたのにイマイチ盛り上がらず、結果的に超ダメ映画として扱われている可哀相な映画です」

上条「最後まで悪口ばっかだったけど!次回はもうないといいな!」

絹旗「――次回、郵政民営化の闇!長嶋一○主演のポストマ○で超お目にかかりましょうね!」
(※二級線の映画会社が社運を賭けて制作→社命を賭けて全国配給→結果・会社倒産&社長夜逃げ)

上条「国の内外を問わず業界の腐敗っぷりがスゲェな!」


-終-

×映画業界の闇
○映画業界が闇

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