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Clock(trial)

レッサー「ずるずるべたべたぬめぬめジジイの戴・冠☆」

 
――上条家

上条「インデックスー、そろそろお風呂入ってきなさーい――って珍しいなニュース見てる」

インデックス「私だってにゅーすぐらい見るんだよ。ほら、戴冠式の」

上条「今回はリアル寄りって設定でチャールズ王太子改め陛下だよな」

インデックス「『必要悪の教会』のみんなもどこかにはいると思うんだけどな……」

上条「あー、ホームシック的な?」

インデックス「あんじぇれね師匠がやらかすんじゃないと不安で不安で……!」

上条「戴冠式でアーテイファクト破壊しそうだよな。俺程じゃねぇがやらかすオーラが……」

インデックス「あと私はホームシックはないんだよ。ここ最近だと外国人を見ると『あ、外人さんなんだよ!』って思うように」

上条「在日歴が長い外国人あるあるらしいな。外国人を見てビビるっていう」

インデックス「まぁ感じではおるそらたちもいなんいんだよねー。前のあーくびしょっぷだったら前面に出て来そうなんだけど」

上条「謎の悪魔だよな。『誰がそれツッコむだろ』的な」

インデックス「あ、見てみて!パレードが始まるんだよ!」

上条「あー、結構人集まってんじゃんか。良かったな王室」

インデックス「でもとうま、あれ誰かばれーどの列に近づいてくんだよ!」

上条「マジかよ!?まさかテロ!?」

レッサー(※中継動画)『――Congratulations on the coronation!!! Make the streetwalker happy for sure!!!』
(※直訳;「戴冠おめでとうございまーす!!!そのストリートウォーカー(※最下級の売春婦の意味)と末永くお幸せに!!!」)

上条「……」

インデックス「……」

上条「えっと……お風呂、入ってくれば?」

インデックス「そう、だね。裏番組でどっきりやってるから、そっちがオススメなんだよ」

上条「#上さんのリアクションが光るヤツだよな」

〜数日後〜

レッサー「――いやー、大変でしたよー!表からはポリスメンが裏からは魔術師どもに追跡されてドエライことに!」

上条「捕まって来いや。ヤジ飛ばしたぐらいだったら一日中説教コースで済むだろ」

レッサー「いや、まぁ一応クーデター未遂は時候がないので……」

上条「お前ってホントにネタのような生き方してるよな!」

レッサー「代替わりしてから恩赦があるんでそちらを期待したいと思います。まっ、捕まってないんで対象外ですがねっ!」

上条「『――あ、もしもしヴィリアンさんですか?今ここにテロリストが』」

レッサー「おぉっと内政干渉はやめてもらいましょうか!もし私がこの家で逮捕されればあることないことぶちまけますよ!?」

上条「おう言ってみろやコラ?俺は他人様に後ろ指刺されるような生き方してないぜ!」

レッサー「『いや待ってください!あの家では家出中の少女を泊める代わりにエ×いことをさせているんですよ!』」

上条「そこそこ説得力あるじゃねぇか。売る意味ラキスケ込みでそういうとこもなくはない」

レッサー「『私なんて、私なんて……シスター服を着て生活するよう強要されて……!』」

上条「それは俺の責任じゃねぇよ。なんかウチ来る1/3ぐらいが聖職者だからだよ。少なくとも肩書きは」

上条「てか真面目な話いいのか?お前ってほら、イギリス人のゴブス○さんみたいな感じなんでしょ?」

レッサー「あそこまで殺伐とした生き方はしてねぇっすわ。まぁイギリスの周囲にもヒューマーの皮着たゴブリンがいない訳ではないですが」

上条「微妙にフランス黒歴史聞いてるとお前らの行動も擁護できなくはない、かもしれない」

レッサー「私は別にイギリスのために色々しているんであって、別に王室へ対して忠誠を誓っているのではないので悪しからず」

上条「てかチャールズ王太子、今は国王か。あの人って人気ないの?」

レッサー「んー?まぁそれをご説明する前に『ロシア人の愛国心』ってジョークがありましてね。あるとき、ロシア人二人がロシアの指導者の文句を言っていたんですが」

レッサー「それを聞いた第三者が話を合わせると『余所の人間がうちの指導者disてんじゃねーよ!』とキレられるって話です」

上条「聞いた事ある。ただそれどこの国でも同じじゃね?っても思うが」

レッサー「お国柄もありますからねぇ。この話は野球ファンやサッカーファンにも当て嵌まりますし――で、我らがイギリスは寄り合い所帯かつ独立の危機を常に迎えておりまして」

上条「ジャガイモ飢饉とかの話を聞くと、自業自得なんじゃと思わなくもない」

レッサー「私もほぼ同意ですが、ただ今の状況で北アイルランドなりスコットランドが独立したら、大混乱&経済が死ぬと思います」

レッサー「まぁ……あくまでも私の私見ですけど、国家も法も人間が幸福を追求するためのシステムなんですよね」

レッサー「徒党を組んでいるのは何かあったときの互助会として助かるからであり、それの最小公倍数が国だってだけです」

レッサー「ぶっちゃけイギリスのためにならないんだったら、今の王室である必然性など皆無なんですな。我々は王室のためにあるのではない、と」

上条「――お前誰だ?!レッサーに化けたつもりだろうが俺には分かるんだぞ!?」

レッサー「全世界の男性が思っていても口には出さないこと――『女性は視線に敏感、じゃなくそれはただのブ×の勘違い』」

上条「あ、なんだホンモノか。ふー、ビックリした」

レッサー「同性から見ても『じゃあお前はシェルターでも入ってろよ』ってのがありますからね。エ×格好したいって人もいるんですよ!」

レッサー「ま、そんな訳で話を戻しますが、イギリス内部ではお互いに嫌い合ってますからねぇ。イギリス王室だからと無条件で敬意を払ったりはしません」

上条「ロシアも考えてみれば超多民族国家なんだよな。権力握ってんのが一部だから目立つだけで」

レッサー「んで今回のチャールズ王国の戴冠もまぁ……微妙ですな」

レッサー「元々の歴史的経緯、主にウェールズ・スコットランド・北アイルランドへの非道から王室へ対しネガい印象を持ってる人が多数いました。彼らは当然いい顔をしませんし?」

レッサー「逆にチャールズ国王は、という時期が悪すぎるんですよ。ウクライナ侵略から続く世界規模の経済不安とインフレが続く中、『このクソ貧しい時期に何やってんだ王室』って批判が」

上条「大分規模を縮小したんじゃなかったっけ?」

レッサー「はい、かなーり質素にやってます。ただ『XYZ事件』のときに少し触りましたけど、イギリス王室ってメッチャ金持ちなんですよ」

上条「城持ってたり超一等地が王室資産なんだっけか」

レッサー「それも相続税がかからないっていう――のでヘイトを爆買いしている感じですな」

上条「あー……まぁ、なぁ?王様なんだから許してやれよと思わなくもないが」

レッサー「私も日本円に換算して580億の資産はちょっと多い上、基本的にはスキャンダルを起こしてお茶の間の失笑を買う王室には思うところがない訳ではないです」

レッサー「また正直ジジイは75歳なんで、まぁ?『またすぐに戴冠式やるんだったら別にそこまで豪華でなくとも』と」

上条「超失礼だよ。前のばーちゃんが引退しとけやと」

レッサー「しないのではなく出来なかったんですよ。前女王は息子の評判がバチグソ悪かったもんで」

レッサー「てゆうか今回のチャールズ国王にはクリティカルですなぁ。前のエリザベス女王がなんだかんだ言って激動の時代を生き抜いたのに対し、チャールズ国王は実績がないに等しい」

上条「そりゃ仕方がないだろ。75歳まで国王じゃなかったんだから」

レッサー「そして現陛下の人気皆無な最大の理由はジジイの恋愛遍歴ですな。故ダイアナ妃を蔑ろにしやがってというシンプルかつ根深い問題です」

上条「結局アレってどういう問題なんだ?」

レッサー「まぁ分かりやすく言いますと、結婚前からずっと付き合ってる女性がいました。カミラ現王妃ですね」

レッサー「しかもよりにもよってジジイと売×、両方共に別の家庭を持ちながら深い関係()だったことですな」

上条「あー……相手にもいたんだ旦那が」

レッサー「ついでにお子さんもお二人ほどいます。現在は離婚された上、カミラ王妃の元旦那は二人の結婚式にも現れるぐらい友好的です」

レッサー「……まぁ、少なくとも表面上は、ですが。カトリックなんで色々と思うところは絶対にあるでしょうが」
(※カトリックは本来離婚できない。つまり王室が無理矢理ぶっ込んだ)

レッサー「で、今回は色々と頑張っていますね。多様性がどうとか開かれた王室がどうとか」

レッサー「でもまぁ『結婚してからも他人のパートナーを愛する多様性()』や『性的な意味で開かれた王室()』」

レッサー「『カミラ王妃はチャールズをNTRった功績でロイヤル・ヴィクトリア勲章を授与されたのだ』などと草生えまくりですな」

上条「レッサーさん、その、あんまりドギツイ批判はちょっと――」

上条「つーかさ、そもそもの話はチャールズさんも王籍離脱すればいいんじゃね?前にもそういう王様いたんだろ?」

レッサー「エリザベス女王の叔父、エドワード8世ですな。在位1年弱で退位した愛に生きる男()」

上条「だったら今の王様も最初っから、っては考えなかったのかなって」

レッサー「まぁカネでしょうなぁ。カミラ王妃のご実家も金持ちですけど、ウィンザー朝当主ほどではないですから」

レッサー「そもそも『プリンス』の肩書きがなくなったチャールズさんに価値があるかどうか……」

上条「誰とは言わないけど、今その危機に立っている王子いたよな。『あ、これ王室から離脱したら嫁にも捨てられるパターンだ』っていう」

レッサー「で、こで冒頭のお国柄ジョークになるんですが、我々はあんまり人前で感情を露わにせず、素敵な笑顔でドギツイジョークをぶっぱするのが良しとされています」

上条「それはそれでどうなんだろう……」

レッサー「ですので、もしも普通の王族相手であれば『興味?あぁ勿論勿論、明日の夕食程度には気にしていますよ』ぐらいをかっ飛ばします――が、しかし」

レッサー「そんな我々が世論調査で『興味が全くない』のが60%越えるって時点で、まぁお察しくださいな状況になっています」

上条「ここまでボロックソ言われるのも流石にどうなんだろうな?」

レッサー「市井の人間であれば結婚後もダブルで不倫したらどうなるのか、と言えば分かりやすいでしょうかね。全ての社会的立場のスポイルというかサレンダーというか」

レッサー「そして政治的な問題も関わってきます。つい先日イギリスでも統一地方選挙みたいなのがあって、蓋を開ければ与党のヤッベェぐらいに惨敗しています」

レッサー「これはインフレで社会的なダメージが深刻であり、またヘイトの矛先に王室を持っていきたい人もいるでしょうね」

上条「インフレはイギリスだけの問題じゃないだろうが、王室批判はなんなんだ?」

レッサー「スコットランドと北アイルランドのイギリス離脱派でしょうかねぇ。リアルに独立したい勢力があり、それで食ってる人達も少なからずいるので……」

上条「面倒臭ぇなイギリス!」

レッサー「私個人としては今代の王室には期待せず、次の代かその次ぐらいにまともになってほしいと願っています――まぁ?」

レッサー「ダメであれば変えるって方法もなくはないですからね。イギリスをこれ以上私物化するのであれば、ですが」

上条「相変わらず考えが過激派……!」


-終-

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