上条「レッサーとチャットGPなんとか……!」
――
レッサー「――ねぇ、上条さん知ってますか?『先週のトップページに用意したネタがあったんだけど、流石に下品過ぎて差し替えられた』って事実を」
上条「だからどうしたよ。『なんで急にコンビニおにぎり?』ってちょっと思ったけどもだ」
上条「てゆうか良心あった方が驚きだわ!てっきりシームレスで『ま、いっか』で載るもんだと思ってた!」
レッサー「ヒント――『ゴブリンスレイヤ○さんのパチスロ化』」
上条「それで大体分かったわアホ!?お前らの目線はゴブリン目線なんだよ!」
レッサー「あの世界観がTRPGですからねぇ。個人的には懐古ネタは好きなんですが、シャドウラ○はちょっとどうかなぁと」
レッサー「いや勿論世界観は好きなんですよ?ただファンタジー世界へ無理にネタを出してくる必要性がどこにあるのかと」
上条「誰が考察しろっつってんだよ。てかあれTRPGっていうよりウィザードがリィするのっぽくね?」
レッサー「と作者さんは仰っていますが――実はウィザードリ○って『ファンタジーと思ったらSFでした!』って世界観の走りでして」
(※TRPG版では「コロニーの中」と明言しているものもありました。多分1992年ぐらいの書籍)
上条「いやすまん、そこまで濃いファンではない。むしろアクワイ○が出してるぐらいのユルーいのがいい」
レッサー「いや、それがですね?本当は書き直した小咄はもう一つあったんですが、そっちの方も諸事情によりお蔵入りに」
上条「倫理的な問題だろ。いやまぁあったのか倫理って話になるが」
レッサー「あぁまぁそっちは辛うじて出来るんですが、やってみます?あ、これ台本です」
上条「興味はあっけど。一体どんなアホな会話だったんだ……!」
……
レッサー「大変です上条さん!うる○やつらが終わってしまいました!」
上条「個人的には管理人さんの方が……いやごめん何でもない」
レッサー「今だとTS温泉の方はコンプラ違反になりかねないですよね」
上条「らん○1/2って言えよ。つーかなんで?肌色比率?」
レッサー「ではなく。女性になった主人公が男性にDV喰らうシーンがかなーり多いので……」
上条「男女平等どこいった?いやまぁ俺だっていい気分はしないけどもだ!」
レッサー「てか実はあの呪いって実在するってご存じでした?」
上条「いや嘘だろ?どこの国に温泉落ちただけで性別チェンジするんだよ」
レッサー「エッ×な服を着た子が水に落ちると、それを見ていた男性がある意味で男になる呪い……ッ!!!」
上条「やかましいわ!大体そうだよ!ゲ○を除いた男全員が同じ呪いで苦しんでんだよ!」
……
レッサー「っていう感じで」
上条「そりゃボツになるわ。俺だってこんなんトップページにあったらそっとブラウザ閉じるもの。だって時間の無駄だから」
上条「てか本当に没になったネタってどんなの!?今のよりヒデェって人類としてどうかってレベルだよな!?」
(※「レギュラーボーナスで神官、ビッグボーナスでエルフゲットブヒね!」的な。オーク目線)
レッサー「まぁそんな訳で我々のアップは終わったのですが、上条さんは最近のチャットAIって如何思われます?」
上条「チャットGなんとがしゃなかったっけ?」
レッサー「諸事象によりAIにしといてください。他意はありません」
上条「浜面が持ってた。最新版だって」
レッサー「違う、そうじゃないです。そしてアレ持ってたとしても有効活用はしてねぇってぺぇ気がしますが」
上条「俺もよく分かんないんだけど、『台の釘を緩く出来る』って力説してた」
レッサー「それ結構前から違法なんですがね。あと締めることはあっても、最近の場合は出やすくするのはあんまり」
上条「てか緩める意味ってあんのか?」
レッサー「筐体100台の中で数台出やすかったとしても、他の台で回収できる。ぶっちゃけ客寄せ効果ですな、『さぁ愚民よ!このデスゲームの中に1台だけアタリがある!』的な」
上条「例えになってなくね?ほぼデスゲームだろ?」
レッサー「むしろ損切りが早ければ早いほど得をするため、どっちかっちゅーとドクム○じゃねぇかと思われます」
上条「みんな死ぬだろ。あぁ生存者いるっちゃいるが……」
(※さっさとリタイアして死んだ方が苦しまない分だけマシ)
レッサー「まぁそんな訳で話題のチャットAIを我々でも作ってみようって寸法ですな!」
上条「人選が無理だわ。学園都市だからって全員が全員プログラミングとかできると思うなよコノヤロー」
レッサー「いやまぁ私も上条さんにそんな真似が出来るとは思っていません」
上条「てか個人が作れるようなもんなのか?最低でもどっかのサーバー借り切って、演算能力高めのスパコン用意しないとパンクするよな?」
レッサー「大丈夫ですよ上条さん!私の考えがあります!」
上条「ツテでもあんの?できれば俺に迷惑がかからない方向で」
レッサー「何か知りませんけど、チャットAIって自分の仕事を丸投げして個人情報をゲットさせる邪悪なソフトなんですよね?」
上条「言い方。スッゲー勢いであれやこれや抜かれると思うし、そんなん頼りにしちまったら人生終わるだろ」
レッサー「つまり逆に考えるんです――」
レッサー「――『だったら人力でよくね?』ってね……ッ!!!」
上条「それただのチャットって言うんだわ。そしてなんだったら別に全ての匿名掲示板でそうだよ」
レッサー「いや、違うんですよ?チャットAIのフリしてアホの個人情報抜こうってだけで」
上条「だから無理じゃね?一体どこの誰が自分に不利な情報AIに投げるんだよ」
レッサー「じゃあどうすればいいんですか!?何をどうすれば楽に稼げるっていうんです!?」
上条「うん、スタート地点から違うんだわ。お前はマラソン大会に原付で出ようとしている時点で」
レッサー「でもみんなそうじゃないですか!どうせどっかで悪い事したから勝者になってんですよ!?」
上条「人とケースによらね?そういうアホもいるにはいるだろうけど」
レッサー「つまり――我々がしようとしているのはあるべき冨をあるべきものが得るという当然の帰結ではないかと!」
上条「平和のためのデモ参加者が商店襲うのと何が違うん?俺の目を見て言ってみろや、なぁ?」
レッサー「正義の名を借りて運動した後にはお土産が必要じゃないですか?まぁそういうことですな、大抵の事案は必要だったら選挙で意思表示してますし」
――ある風紀委員 詰め所
初春「おや上条さん、今日もまた新しい女子を連れているようでいいご身分ですね」
上条「開口一番毒を吐かれた!?あと別に女子の友達いたっておかしくねぇだろ!?」
初春「と意味不明の供述をしていますが、本当のところは?」
レッサー「セフレです!」
上条「どこの世界に片っぽD×のセフレがいるんだよ言ってみろゴラアァッ!?」
レッサー「あぁすみません噛みました!スウェーデンのセフレ出身ですって言いたかったんですけど!」
(※実在する都市名です)
初春「どんなエクストリームな噛み方してもそこまではいきませんけど。あ、初春飾利です。ボランティアで治安維持活動をやっています」
レッサー「あぁ西かさi……もとい!レッサーです!気軽にレッサーちゃんとお呼びくださいな!」
上条「すいませんこの子アホなんですよ」
初春「短いやりとりですが大体把握しました。風紀委員によく絡んでくる素人さんとよく似た雰囲気ですよね」
レッサー「いやぁそれほどでもありませんよ!あ、喉渇いたんでコーヒーください!出来ればお茶菓子もつけてね!和菓子があれば是非!」
初春「佐天さんの2Pカラーなのかな?」
上条「殺傷能力持ってる分だけタチ悪いです。バールのようなものが意志を持って自立行動しているのと同じだと思ってくれれば」
初春「そんな暴力装置を私に紹介してどうするつもりなんですか?御坂さん呼びますよ?」
上条「風紀委員が素人に頼るなや。いやまぁ用事があるって言っても、実はこのアホがチャットAIを作りたいそうなんだが、相談に」
レッサー「どうもこのアホです」
初春「無理じゃないですかね」
上条「せめて悩むポーズぐらいはしてほしかったな!まぁ無理だって分かってたけど!」
レッサー「なしてですか!?私がこうやって頭を下げているのというのに!?」
初春「具体的なには時間と予算と設備がありません。まずエンジニアを捕まえて開発させるのに相応の時間と賃金が必要です」
初春「それが嫌ならどっかで開発しているAIをぶんどってくる感じですが、比較にならないぐらいお金がかかります」
初春「んで最終的にはサーバーと処理能力の高く、かつ通信帯が太いネット環境も必要でありまして、それはもう宝くじが数ヶ月で吹っ飛ぶぐらいのお金が」
上条「まぁそんな感じだよな。どうた?諦めついたか?」
レッサー「ぐぎぎぎぎぎぎ……!どれもこれカネカネカネカネ!お金を稼ぐのにどうしてそんなに必要――ハッ!?閃きましたよ上条さん!」
上条「おうどうした?」
レッサー「チャットAIを開発する予算を稼ぐために、チャットAIを開発して資金に充てれば……!」
上条「尻尾を呑むウロボロスってもしかしてお前の事じゃねぇの?あと何かお薬的なのやってる?本人はハッピーになってそれ以外がもれなくアンハッピーになる薬」
レッサー「ちょっとくら貯金箱(ATM)破壊して稼いできます!」
初春「現行犯逮捕しますよ?」
レッサー「では今から100均行って適当な玩具買ってきますから!それを他人へ売ることでマージンが発生するマウス・レクチャー商法を!」
初春「一般的にはネズミ講ですね。あと多分ネズミ講の英訳は確か違っていたような……」
(※pyramid scheme)
上条「いい加減諦めろよ。ほら、灰○の一番クジ買ってやっから国へお帰り?なんか近所では他のキャラ差し置いてジ○さんグッズが早々となくなってたやつ」
レッサー「まだですよ!金儲けをするためにカネが必要だという矛盾した状況を打開する手段はありまぁす!」
上条「だから色々な人にケンカ売るのやめろよ。大抵謝んのは俺なんだから」
初春「私の人生で初めて上条さんに同情しました」
上条「なぁ君、もしかして俺の事嫌いか?」
初春「人間としては特に含むところはないんですけど、友人二人をたぶらかした上、ヘンタイには敵認定されていますんで……」
レッサー「ざっまぁwwwwwwwww」
上条「身に覚えがねぇよ!?てゆうか俺風紀委員に車イスでドツかれてんだから出るところ出たっていいんだからなっ!?」
初春「残念ですが診断書もなく目撃例もいなくなった以上、立件は困難なので泣き寝入りしてくださいね?」
上条「あの件に関してだけは俺は100%悪くないと思うんだが……」
初春「あなたの場合ですと、人生の負債総額が多すぎてちょっとぐらいコンプラに反しても『まぁ仕方がないんじゃね?』で終わりですし」
レッサー「パチ屋で『トータルでは勝ってるから!』理論ですな。それ言い出した時点でヤベー感じですわ」
レッサー「しかしまぁそこをなんとかなりませんか?世界規模のAIを作ろうってんじゃなくて、短期的に体験するようなアレで構わないんですが」
初春「と、言われましてもねぇ。というかどうして風紀委員に来るんです?個人でパソ研とかやってる子に頼んだ方がいいのでは?」
レッサー「そりゃ勿論、『こちらの要求が通らなかったら風紀が乱れますけど?』という強いメッセージが!」
初春「こいつタチ悪りぃな」
上条「本当にすいません!告訴する際はどうかシングルでお願いします!」
初春「ていうか巻き込まれるのが嫌だったら、最初からスルーすればいいのでは?」
上条「放置をしたらしたで、雪だるまの様に膨らんだ負債が襲ってくるシステムなんだぜ!」
初春「心の底からご愁傷様です」
レッサー「ではここでディールといきましょうよ!カッザリー=モノノケさん!」
初春「そんな名前ではないです。てかモノノケってどっから」
レッサー「モノノ○姫」
初春「あー、まぁあれは中二って言いますか」
レッサー「まぁぶっちゃけますとあなたに作ってもらえません?」
上条「無理だろ」
初春「んー……?出来るかどうかでいえば可能ですかね。適当なスパゲッティ組み合わせれば機材も要りませんし」
初春「――が、一週間ほどかかり切りになるため、風紀のお仕事が」
レッサー「そこは心配ご無用!私達でその期間だけお手伝いしますから!」
初春「悪くはない話ですね。私の外回りだけでも代って貰えれば、その時間が空きますし」
上条「すいませんレッサーさん。俺は了承してないんですけど」
レッサー「ほう、私に借りがないと?まぁ実際に××はないですけどね!生物学的な意味ではね!」
上条「オッサンじゃねぇか。シモ過ぎて自粛するなんて珍しいんだよコノヤロー」
初春「本当に本当にご愁傷様です。ではこちらの『風紀委員(仮)』の腕章をどうぞ」
上条「なんで用意してあるんすかそんなもん」
初春「自主的にトラブルへ突っ込んでいく方がお二人ほど身内に居るもので……」
上条「あぁそれで丁度二つあるんだな。ほれ」
レッサー「ねぇ上条さん?太ももにつけるのと首に巻くのとどっちがエ×いですかね?」
上条「腕章っつったろテメー?遊んでばかりいないでちゃんとしなさい!」
初春「お母さんですね。まぁ基本的には街をブラって真面目な生徒さんをハメを外さない様にするお仕事です」
レッサー「分かりました!チンピラども狩ってきます!」
初春「やれるもんならどうぞ。私的には悪くないと思います」
上条「やめてあげて!?この子は本当に手段のためには目的を選ばせないんだからねっ!?」
初春「どういう話で?」
レッサー「『暴力を振いたいから正義でマウントしてみた』」
初春「たまにいらっしゃいますけどね。風紀委員の地味すぎる業務に疲れて半年ぐらいでお辞めになるかと」
レッサー「でも大抵の正義の組織ってそんなもんじゃないですか?」
初春「例外をもって多数を語らないでください。レアケースはあくまでもレアケースです」
上条「お前だって『レッサーはイギリスの代表だ』とか言われたら嫌だろう?」
レッサー「え?どっかの愛人野郎と愛人妃よりは私の方が適任じゃないですかね?」
初春「政治的にヤヴァイ話はそこまでに。あぁそうそう、風紀委員は何か特別な権限を持っているのではなく、一般人にも許された緊急時の逮捕で誤魔化している感じです」
レッサー「まぁそりゃ学生さん達の集まりですからねぇ。人手が足りないんでありがたくはあるでしょうが」
初春「何か問題を起こしたときには『勝手に風紀委員を名乗っていました』、『この腕章はジョークグッズです』と言うのを忘れずにお願いします」
上条「自己保身が完璧か。だがレッサー相手だと妥当な判断と言えなくもないぜ!」
レッサー「くっくっくっく……!きっとそれは前フリで、異世界転生で主人公を襲えと依頼された山賊のようにペラッペラ喋ってご覧に入れましよう……!」 ニチャアァ
初春「すいません、この人って返品とかできませんか?」
上条「イギリスが生んだバグみたいもんだから……きっとマズいメシを食い続けてきた呪いが形になったみたいな」
レッサー「誰が呪術廻○に出てきそうなクリーチャーですか!奥さぁぁん、パイ食わねぇかあぁ?」
上条「お前はロンドンの大泉○か」
初春「未だにあの人が俳優やってんのが慣れないんですよね。しかも何か大御所扱いされていますし」
上条「キャリアみれば中堅の上の方。タレントでいえば香取慎○と同じぐらい?」
初春「イロモノ枠ですよね。仕事を選ばすに頑張ってきた努力はもっと評価されるべきなんですが」
――
レッサー「そんな訳で我々は公園へとやってきたのだった……!」
上条「普通のな?ハッテンするような場所もどっかにはあんだろうが」
レッサー「今はそれほどないんじゃないですかねぇ?ほぼリアルタイムでの意思疎通が安価でできますし、SNSに鍵かけて募ってもいいですから」
上条「そんな話題だけ拾うなよ」
レッサー「てか気を抜いてはいけませんよ!学園都市の平和は我々の双剣にかかっているんですからねっ!」
上条「お前ってモンハ○は双剣派なんだへー?」
レッサー「――見てください上条さんホラあそこ!」
上条「どした?置き引き犯でも見つけたか?」
女子生徒『ど、どうしたのよ急にこんなところに呼び出したりして!』
男子生徒『……ごめん』
上条「んー……?あれ別にただの生徒同士だろ?浜面(ルビ;チンピラ)に絡まれてるわけでもないだろうし」
レッサー「騙されないでよく見てください!」
女子生徒『私だって忙しいんだからね!?今日は次の大会のレギュラーを決める大事な日なんだから!』
上条「じゃあいいだろ別に今じゃなくって。『これこれこういう用事があるから』って断れよ」
レッサー「てゆうか今丁度放課後なんですから、よりにもよってそんな日に抜け出して来たって事ですよね」
女子生徒『そ、それにここって……アレじゃない!告白すれば利用思いになれるって評判のスポットじゃない!?何考えてんのよ!?』 シュッシュッ
上条「目的もほぼ明らかじゃね?むしろ『ここで暗殺してやる!』なんてバイオレンスな展開になるか?」
レッサー「いやでも彼女中々やりますよ!制汗剤をさりげなく振りましたからね!」
女子生徒『そ、それにホラ!あんたの周囲に群がるハエのような女子たちには悪いし!?ゆ、友情ってものがあるでしょ普通!?』
上条「友達をハエ呼ばわりする事ってあるか普通?」
レッサー「WASPがある意味『ウルサイ虫野郎』ってスラングがあるにはあります」
男子生徒『……どうしても君に伝えたいことがあったんだ!』
女子生徒『ちょっと待って時間がほしいわ!諸事情により一回服屋さん行くっていうアディショナルタイム制度はないの!?』
上条「あのアマ……!?イベントが終わったら速攻でゴールを取りに行く貪欲な姿勢を……ッ!?」
レッサー『――おーおー見せつけてくれますねぇ!ちゅーか鬱陶しいんですよあなた方!』
上条「因縁つけに行くなや!?いやまぁ確かにこの面白イベントにいっちょ噛みしたい気はするけども!」
レッサー「いいじゃないですか!?折角人生の一大イベントなんだし、多少話を大きくしても『あの頃はこんな事あったね!』って後々盛り上がれるんですから!」
上条「具体的には何しようとした今?」
レッサー「え、拉致ってデスゲームですけど?」
上条「主旨覚えてるか?俺らは何のためにこの公園に来たっ――あ、電話だ。『もしもし?』」
初春(電話)『お疲れさまです。今通報が入りまして、そちらの公園に変質者が』
上条「『退治しました!逃げられましたがいやー手強かったなぁアハハハハハハハハハハハハハハハッ!』」
上条「『後始末があるからこの辺で失礼しまーす!お疲れさまでしたー!』」 ピッ
上条「……ふぅ、どうにか誤魔化せたぜ……!」
レッサー「私が言うのもなんなんですけど、あなたの人格も中々大きめのバグ抱えてません?エラーで落ちそうですよね人生」
上条「レッサー仮委員、俺そういうのは良くないと思うわ。事件がないからって無理矢理事件起こしたりってのは」
レッサー「大変です上条さん!あっちの方でバカどもがケンカするようです見物しに行かないと!」
上条「主旨忘れんなや?あと今俺良い事言ったろ!確かにケンカりの仲裁は必要だけども!」
男子A「大体お前が悪――そげぶっ!?」 ビシッ
男子B「お、おいあんた――はまでゅっ!?」 バスッ
レッサー「……ふー、危ないところでしたね!暴力の連鎖を未然に食い止めることが出来ましたナイス私!」
上条「二人とも叩きのめしてどうすんだアホが!?」
レッサー「え、いやこれは『目の前でレ××されそうになっている人を助けるにはまず暴力』、っていう現代社会を風刺したと言えなくもなく」
(※士郎正○先生曰く)
上条「なってたか?メンチ切りあってたのは確認したけど、暴力を振ったのはお前一人だよな?」
レッサー「殴った私の拳も痛いんですよ!?」
上条「『爪』でドツいてなかったか?『あれ当たり所悪かったら死ぬよね?俺の責任になんねぇだろうな?』って思ったもの」
男子A「……ん、ふーん?一体何が……?」
男子B「頭が……割れるように……?」
上条「――良かった気づいたんだな!今ちょっと謎のフランス人がお前らをどついて消え去ったんだ!」
男子A・B「なにそれこわい」
レッサー「ナイス責任転嫁!連中のせいにしときゃ大抵許されますからね!私は許しませんが!」
上条「てかちょっと話聞かせてもらっていいか?風紀委員、の見習いみたいなことやってるもんなんですけど」
レッサー「『投技――かむさでやおろずうち……ッ!!!』」
上条「それジャッジメント山○じゃね?ナースさん庇って英雄的な死を迎えたかと思ったら、ベルソナになって復活した上、バランス崩して感動も何もなくなったヤツ?」
レッサー「上条さんもなんでも拾いますよね?ちょっとどうかと思うんですが」
上条「まぁアホのことはどうでもいい。君ら何やってんの?ケンカだったら止めさせてもらうけど?」
男子A「これはケンカなんかじゃない!決闘だ!」
上条「はい?」
男子B「好きな女子のために俺達はどっちが告白するのか決める戦いなんだ!」
上条「なんだただのアホだったのか」
レッサー「学園都市って勉強が出来るアホしかいないんですか?」
上条「強くは……うん、否定できないかな。そう、強くは」
男子A「俺の方が先に好きになったのに!相談してたらこいつも好きだって!」
男子B「好きになったんだから仕方がないだろ!?」
レッサー「なんて悲しいD×ども……!」
上条「オチも含めて事情は察したわ。二人とも付き合ってないんだったらどっちでもいいだろ」
レッサー「ルール無用時間制限なし一本勝負!『相手に『勘弁してつかぁさい!』と言わせた方が勝ちです、レディー・ファイッ!!!」
上条「だから止めるって話は?暴力で一回止めてんのにまた暴力を介在させんの?」
レッサー「そして手を出したら私かボコって止めます!どなたさんも損をしない解決方法ですな!」
上条「お前のツッコミで大怪我間違いなしなんだが……」
レッサー「あぁでは説得するとしましょう。ねぇあなた達、これはとある男子二人にあった話なんですが」
レッサー「あるところに仲のいい男子たちがいました。しかし片方の男子は権力者の娘と婚約してから疎遠になりました」
上条「スケール感。話が大きすぎて共感する余地がない」
レッサー「なんやかんやあってその男は婚約者ではなく、もう一人の男の双子の妹に手を出したのです!めでたしめてたし……!」
上条「あぁうん、俺の予想通りではあったけども。あれってそんな単純な話だったっけか?」
(※ガンタムSEE○)
レッサー「『愛するキ○きゃんと結ばれないからせめて合法的に兄弟に!』って話であるといつも力説してるじゃないですか!」
上条「違うわ!てかそのホ○ネタも10年ぐらい前だったら冗談になったけど、今は『認めない世界観はクソ』ってレッテル貼られるからな!」
レッサー「キ○きゅんとアスラ○きゅんも『ラク○殺ればめでたしめでたしじゃね?』と思った私の最適解なのに……あ、じゃあその女を拉致ってですね」
上条「お前本当に何なの?反コンプラの神の使徒とかそんなの?」
レッサー「あーもん面倒臭いですね!だったらその男子!ケータイ貸して下さいな!」 ダッ
男子A「あ、俺の」
レッサー「で、例の彼女は……あぁこれですね。一人だけさん付けですし――『あーもしもし?私私、レッサーちゃんですが?』」
上条「誰だよ」
レッサー「『あぁいや今この電話の持ち主がちょっとトラブりましてね。えぇそれで問題になったのがあなたの彼氏さんの話――え、あぁやっぱりそうでしたか』」
レッサー「『分かりました!それじゃ伝えておきますんで!』」 ピッ
上条「何の話したんだ?」
レッサー「『今彼氏と一緒だから大事な用じゃなかったら後からにしてほしい』って」
上条「大体予想通りだな。現実は」
レッサー「そうですな。現実は厳しいですが、恋する気持ちを忘れずにチャレンジしてほしいものです」
レッサー「私がたまたま持っていた『部族××××集』を差し上げますから!どうか立ち向かって下さい現実に!」
上条「ガチなやつだろ。即BAN喰らう方のガチだろ」
――風紀委員詰め所
初春「クビです」
レッサー「ホワイ!?そんなバカな!?」
上条「意外ではねぇよ。お前途中から面倒臭くなって殴り始めたからこうなっだけだよ」
初春「結論から申し上げますと、私の仕事が増えています。よってクビです。逮捕しないのは温情&私の自己保身であるのをお忘れなきよう」
レッサー「『おいおいジョークはそのぐらいしてくれたまえよ。私は電気ケトルの沸騰時間が長いと思う程度には忍耐強い人間なんだがね?』
初春「どなたです?」
上条「俺も知らない誰?」
レッサー「ネタで書いた小説で人格シミュレートしていた、いつの間にかそこそこ上手く会話できるようになったキャラです」
(※ライネ○さん)
初春「それで分かれって言う方が無茶ですが。ともあれHPのガワだけ作りましたので、あとは自力で外装やチャットして下さいな」
上条「最初のに戻ってね?チャットAIからAI成分だけぶっこ抜いた感じ」
レッサー「――くっ!今日は勝ったと思わないで下さいよ!結構楽しかったので明日も遊びに来ますからね!?」
初春「本気で勘弁してください。佐天さんと御坂さんとかち合った場合の騒動が……!」
レッサー「おっぱ○サイズでマウント取りますけど何か?」
初春「すいません上条さん、こちらの方は不和の魔神か何かの転生者で?」
上条「いえ、ただのイギリス人です。ただちょっと行動力に全振りしてるだけで、大なり小なりこんな感じで」
――とあるネットカフェ
レッサー「くっくっくっく……!これで我々の野望にまた一歩近づきましたね!」
上条「ガワだけな?てかこれ入力ボックス広めの検索エンジンじゃねぇか。無味無臭過ぎて違法サイト跡地っぽい」
レッサー「そこは人類の知恵ですよ!機械に頼れないところは我々がカバーすることで!」
上条「って言われてもなぁ……ってレッサーさん、その煽り広告は一体?」
レッサー「え?『学園都市序列第Ξ位・レールカンさんご推薦!』って書いただけですけど?」
上条「嘘じゃねぇかよ」
レッサー「ここを見てください、ここ。第三位ではなく第Ξ位ですから」
上条「お前は人民元詐欺か」
レッサー「そしてレールガンではなくレール”カ”ン!嘘は何一つ書いていませんよ!フランスに誓ってやましい事なんて何も!」
上条「今日お前と出会ってからやましいことしかしてない」
レッサー「あとは『スペシャルユーザー満足度一位!』っと。スペシャルユーザーってなんですかね?」
上条「ネット広告を作ってる層が今分かったわ。あやしい単語と日本語のチョイスってつまりは……」
レッサー「ただ単にやる気ねーんじゃないですかね。反社の下っ端ってアホしかいないですし、例の詐欺師グループの海外拠点だってそうでしょ?」
レッサー「ボロい商売は他にもあるのにそんなん選んだ時点でアホかと思われます」
上条「あれこれあわよくば個人情報抜こうってサイトじゃなかったっけ?」
レッサー「私のは趣味でやってるからいいんですよ!内容次第で稼ぎに走るつもりではありますが!」
上条「ほぼヤク×だよな――おっと、誰かログインしてきたみたいだ」
レッサー「『こんにちは。あなたが10万人目のユーザーです』っと」 カタカタ
上条「サバの読み方ハンパねぇな!?ゼロの倍数ですらなくただの虚偽!」
ユーザー1『異性にモテる方法は?』
上条「またオーソドックスなのが来たぜ!」
レッサー「まぁ学生さんの街ですし、三大欲求の一つはリビドーですからねぇ」
上条「なんて答えるんだ?」
レッサー「『そういうとこだぞ』っと」 カタカタ
上条「いきなり上から目線!?解決してほしくて来たのに!?」
レッサー「『あなたがいなくても誰も困らない――つまり、分かりますよね?』」 カタカタ
上条「分からないかな?このポンコツAIはユーザーさんを煽っているの?」
ユーザー1『ありがとうございます。二度と来ません』
レッサー「イマイチ罵倒が弱いですね?」
上条「こっちがAIだと思ってっからじゃ?機械相手に煽っても意味ないしな」
レッサー「それも時代が進めば分かりそうですけどねぇ。AI相手に『煽ってやったったわwwwww』と勝利宣言するアホも出てきそうですし」
上条「勝利宣言している時点で大抵負けなんだけどな。あ、また来た」
ユーザー2『UMA 捕獲方法』
上条「大体分かったわー。たまーにスーパー行って心霊現象と戦ってる子だわー」
レッサー「ブレないでほしいです。芦田愛○さんとか、絶対に性的なスキャンダル起こしてほしくないですし」
上条「てかUMAって言われても。なんて返事するつもりだよ?」
レッサー「『UMA味覚糖』」
ユーザー2『それUHA』
レッサー「『中瀬ひ○のバンド』」
ユーザー2『それユーマ』
レッサー「『ゆーま・ゆーま・ゆーま・ゆーま!』」
ユーザー2『それグリモ☆ラ○のユーマハリケーン』
上条「お前ら仕込んでんだろ!?半分以上意味不明だわ!?辛うじて味覚糖ネタだけは分かったが!?」
レッサー「グリモ☆ラ○っていうのはクソゲーオブイヤー候補になったクソゲーでその中の、一つのスベッたギャグの使い回しでそういうのが」
レッサー「具体的には主人公にウザ絡みするのがいて、まぁ何とも例えようがないぐらいにウザい演出だっていう」
上条「……音声切れば?」
レッサー「いやそれが件のボイスはSEに登録しているらしく、ボリュームゼロでもそこそこの大音量で鳴り響くっていう嫌がらせでして」
ユーザー2『ありがとうございました。UMAは我々の心の中にいるんですね』
上条「そんな話はしてなかった。ボケてツッコんで帰っただけだろ」
レッサー「『相方のツッコミ ウザい』っと」 カタカタ
上条「お前が相談してどうすんの?結局それさじ加減次第だよな?」
レッサー「『それはきっと好きな子を虐めて気を引こうとするアオハルにありがなやつですね!一回殴って様子を見ましょう!』」
上条「脳筋系RPGでもやってんのか?」
レッサー「てかもう飽きたんですけどどうすればいいですかね?」
上条「だろうな!AIだからキャーキャー言われてんのにAI要素なかったらただのどこにでもあるSNSだしな!」
――風紀委員詰め所 翌日
上条「――すいませーん。こーんにーちーはー?」
初春「地味に某ハゲのネタを披露しないでください。お疲れさまです」
上条「最初は『えぇ……』って感じなんだけど、慣れると微妙にやってみたくなる」
初春「いやそれは別にどうでもいいですけど。今日は何のご用で?」
上条「あぁこれ腕章返すの忘れてたんで持って来ました。一応アルコールで拭いておいた」
初春「そのまま持ってても良かったんですがね」
上条「使い捨てじゃなかったみたいだから一応な」
初春「本当にお気を遣われず良かったんですが……GPS入ってましたし」 ボソッ
上条「重度の性犯罪者!?」
初春「流石にそれは冗談です。ていうか退会した後も腕章持ってたらそっちの方がヤバイと思いますが」
上条「そもそも仮だし、マウントの取りようが……」
初春「それであのウルサイ方はどうしました?強制送還ですか?」
上条「いや。マクドナル○でモスバーガ○をイートインしようとした所で逃げてきた」
初春「一体何の意味が!?どっちのお店にとってもイメージ悪いな!?」
上条「今頃ヤツの負債が山のように……!」
初春「その時は是非ご一報を。いい弁護士紹介しますから」
上条「訴訟前提じゃねぇか。まぁいいわ、それじゃまた何かあっ――」
御坂「――遅いじゃない!何やってるのよ!」
上条「たら来るわ」
初春「今度は差し入れ持ってきてくださいね。迷惑料も込みで」
御坂「ってなんで無視するのよ二人とも!?」
上条「いやなんか面倒臭そうだったからつい」
初春「実際に面倒ですしね。というかあなたからも言ってやってくださいよ」
上条「なに?何かしたの?」
御坂「なんかしたのじゃないわよ!風紀委員としての資質を問うているのよ!」
上条「誰に?もしかして俺?」
初春「お二人の昨日の話をしたのですが……」
御坂「今日からビシビシ指導するわね!か、覚悟しなさいよ!」
上条「あぁそういう勘違いを。いや、悪いんだけど俺達は昨日だけの体験入会みたいなもんでだな」
御坂「ち、ちなみに異性交際は禁止だからね!ただまぁ委員会中ではありっちゃありだけど!」
初春「落ち着けミサカー。そんなおぞましいサークルじゃねぇぞー」
上条「すいません風紀委員の方。こいつ取り締まった方が良くないですか?」
初春「上条さんは真逆に普段の素行が良すぎるもので……多少ハメを外したぐらいでは『まぁ年相応らしいところも……』みたいに許されますし」
上条「それ別に俺じゃなくても同じじゃね?男子高校生の世間体が厳しいのに対し、JCは何やっても許容されがちっていうだけだ!」
初春「そこら辺を分からずに加齢するとイタイ人になりますから、こっちはこっちでリスクもあるんですがね」
-終-
レッサー「――ねぇ、上条さん知ってますか?『先週のトップページに用意したネタがあったんだけど、流石に下品過ぎて差し替えられた』って事実を」
上条「だからどうしたよ。『なんで急にコンビニおにぎり?』ってちょっと思ったけどもだ」
上条「てゆうか良心あった方が驚きだわ!てっきりシームレスで『ま、いっか』で載るもんだと思ってた!」
レッサー「ヒント――『ゴブリンスレイヤ○さんのパチスロ化』」
上条「それで大体分かったわアホ!?お前らの目線はゴブリン目線なんだよ!」
レッサー「あの世界観がTRPGですからねぇ。個人的には懐古ネタは好きなんですが、シャドウラ○はちょっとどうかなぁと」
レッサー「いや勿論世界観は好きなんですよ?ただファンタジー世界へ無理にネタを出してくる必要性がどこにあるのかと」
上条「誰が考察しろっつってんだよ。てかあれTRPGっていうよりウィザードがリィするのっぽくね?」
レッサー「と作者さんは仰っていますが――実はウィザードリ○って『ファンタジーと思ったらSFでした!』って世界観の走りでして」
(※TRPG版では「コロニーの中」と明言しているものもありました。多分1992年ぐらいの書籍)
上条「いやすまん、そこまで濃いファンではない。むしろアクワイ○が出してるぐらいのユルーいのがいい」
レッサー「いや、それがですね?本当は書き直した小咄はもう一つあったんですが、そっちの方も諸事情によりお蔵入りに」
上条「倫理的な問題だろ。いやまぁあったのか倫理って話になるが」
レッサー「あぁまぁそっちは辛うじて出来るんですが、やってみます?あ、これ台本です」
上条「興味はあっけど。一体どんなアホな会話だったんだ……!」
……
レッサー「大変です上条さん!うる○やつらが終わってしまいました!」
上条「個人的には管理人さんの方が……いやごめん何でもない」
レッサー「今だとTS温泉の方はコンプラ違反になりかねないですよね」
上条「らん○1/2って言えよ。つーかなんで?肌色比率?」
レッサー「ではなく。女性になった主人公が男性にDV喰らうシーンがかなーり多いので……」
上条「男女平等どこいった?いやまぁ俺だっていい気分はしないけどもだ!」
レッサー「てか実はあの呪いって実在するってご存じでした?」
上条「いや嘘だろ?どこの国に温泉落ちただけで性別チェンジするんだよ」
レッサー「エッ×な服を着た子が水に落ちると、それを見ていた男性がある意味で男になる呪い……ッ!!!」
上条「やかましいわ!大体そうだよ!ゲ○を除いた男全員が同じ呪いで苦しんでんだよ!」
……
レッサー「っていう感じで」
上条「そりゃボツになるわ。俺だってこんなんトップページにあったらそっとブラウザ閉じるもの。だって時間の無駄だから」
上条「てか本当に没になったネタってどんなの!?今のよりヒデェって人類としてどうかってレベルだよな!?」
(※「レギュラーボーナスで神官、ビッグボーナスでエルフゲットブヒね!」的な。オーク目線)
レッサー「まぁそんな訳で我々のアップは終わったのですが、上条さんは最近のチャットAIって如何思われます?」
上条「チャットGなんとがしゃなかったっけ?」
レッサー「諸事象によりAIにしといてください。他意はありません」
上条「浜面が持ってた。最新版だって」
レッサー「違う、そうじゃないです。そしてアレ持ってたとしても有効活用はしてねぇってぺぇ気がしますが」
上条「俺もよく分かんないんだけど、『台の釘を緩く出来る』って力説してた」
レッサー「それ結構前から違法なんですがね。あと締めることはあっても、最近の場合は出やすくするのはあんまり」
上条「てか緩める意味ってあんのか?」
レッサー「筐体100台の中で数台出やすかったとしても、他の台で回収できる。ぶっちゃけ客寄せ効果ですな、『さぁ愚民よ!このデスゲームの中に1台だけアタリがある!』的な」
上条「例えになってなくね?ほぼデスゲームだろ?」
レッサー「むしろ損切りが早ければ早いほど得をするため、どっちかっちゅーとドクム○じゃねぇかと思われます」
上条「みんな死ぬだろ。あぁ生存者いるっちゃいるが……」
(※さっさとリタイアして死んだ方が苦しまない分だけマシ)
レッサー「まぁそんな訳で話題のチャットAIを我々でも作ってみようって寸法ですな!」
上条「人選が無理だわ。学園都市だからって全員が全員プログラミングとかできると思うなよコノヤロー」
レッサー「いやまぁ私も上条さんにそんな真似が出来るとは思っていません」
上条「てか個人が作れるようなもんなのか?最低でもどっかのサーバー借り切って、演算能力高めのスパコン用意しないとパンクするよな?」
レッサー「大丈夫ですよ上条さん!私の考えがあります!」
上条「ツテでもあんの?できれば俺に迷惑がかからない方向で」
レッサー「何か知りませんけど、チャットAIって自分の仕事を丸投げして個人情報をゲットさせる邪悪なソフトなんですよね?」
上条「言い方。スッゲー勢いであれやこれや抜かれると思うし、そんなん頼りにしちまったら人生終わるだろ」
レッサー「つまり逆に考えるんです――」
レッサー「――『だったら人力でよくね?』ってね……ッ!!!」
上条「それただのチャットって言うんだわ。そしてなんだったら別に全ての匿名掲示板でそうだよ」
レッサー「いや、違うんですよ?チャットAIのフリしてアホの個人情報抜こうってだけで」
上条「だから無理じゃね?一体どこの誰が自分に不利な情報AIに投げるんだよ」
レッサー「じゃあどうすればいいんですか!?何をどうすれば楽に稼げるっていうんです!?」
上条「うん、スタート地点から違うんだわ。お前はマラソン大会に原付で出ようとしている時点で」
レッサー「でもみんなそうじゃないですか!どうせどっかで悪い事したから勝者になってんですよ!?」
上条「人とケースによらね?そういうアホもいるにはいるだろうけど」
レッサー「つまり――我々がしようとしているのはあるべき冨をあるべきものが得るという当然の帰結ではないかと!」
上条「平和のためのデモ参加者が商店襲うのと何が違うん?俺の目を見て言ってみろや、なぁ?」
レッサー「正義の名を借りて運動した後にはお土産が必要じゃないですか?まぁそういうことですな、大抵の事案は必要だったら選挙で意思表示してますし」
――ある風紀委員 詰め所
初春「おや上条さん、今日もまた新しい女子を連れているようでいいご身分ですね」
上条「開口一番毒を吐かれた!?あと別に女子の友達いたっておかしくねぇだろ!?」
初春「と意味不明の供述をしていますが、本当のところは?」
レッサー「セフレです!」
上条「どこの世界に片っぽD×のセフレがいるんだよ言ってみろゴラアァッ!?」
レッサー「あぁすみません噛みました!スウェーデンのセフレ出身ですって言いたかったんですけど!」
(※実在する都市名です)
初春「どんなエクストリームな噛み方してもそこまではいきませんけど。あ、初春飾利です。ボランティアで治安維持活動をやっています」
レッサー「あぁ西かさi……もとい!レッサーです!気軽にレッサーちゃんとお呼びくださいな!」
上条「すいませんこの子アホなんですよ」
初春「短いやりとりですが大体把握しました。風紀委員によく絡んでくる素人さんとよく似た雰囲気ですよね」
レッサー「いやぁそれほどでもありませんよ!あ、喉渇いたんでコーヒーください!出来ればお茶菓子もつけてね!和菓子があれば是非!」
初春「佐天さんの2Pカラーなのかな?」
上条「殺傷能力持ってる分だけタチ悪いです。バールのようなものが意志を持って自立行動しているのと同じだと思ってくれれば」
初春「そんな暴力装置を私に紹介してどうするつもりなんですか?御坂さん呼びますよ?」
上条「風紀委員が素人に頼るなや。いやまぁ用事があるって言っても、実はこのアホがチャットAIを作りたいそうなんだが、相談に」
レッサー「どうもこのアホです」
初春「無理じゃないですかね」
上条「せめて悩むポーズぐらいはしてほしかったな!まぁ無理だって分かってたけど!」
レッサー「なしてですか!?私がこうやって頭を下げているのというのに!?」
初春「具体的なには時間と予算と設備がありません。まずエンジニアを捕まえて開発させるのに相応の時間と賃金が必要です」
初春「それが嫌ならどっかで開発しているAIをぶんどってくる感じですが、比較にならないぐらいお金がかかります」
初春「んで最終的にはサーバーと処理能力の高く、かつ通信帯が太いネット環境も必要でありまして、それはもう宝くじが数ヶ月で吹っ飛ぶぐらいのお金が」
上条「まぁそんな感じだよな。どうた?諦めついたか?」
レッサー「ぐぎぎぎぎぎぎ……!どれもこれカネカネカネカネ!お金を稼ぐのにどうしてそんなに必要――ハッ!?閃きましたよ上条さん!」
上条「おうどうした?」
レッサー「チャットAIを開発する予算を稼ぐために、チャットAIを開発して資金に充てれば……!」
上条「尻尾を呑むウロボロスってもしかしてお前の事じゃねぇの?あと何かお薬的なのやってる?本人はハッピーになってそれ以外がもれなくアンハッピーになる薬」
レッサー「ちょっとくら貯金箱(ATM)破壊して稼いできます!」
初春「現行犯逮捕しますよ?」
レッサー「では今から100均行って適当な玩具買ってきますから!それを他人へ売ることでマージンが発生するマウス・レクチャー商法を!」
初春「一般的にはネズミ講ですね。あと多分ネズミ講の英訳は確か違っていたような……」
(※pyramid scheme)
上条「いい加減諦めろよ。ほら、灰○の一番クジ買ってやっから国へお帰り?なんか近所では他のキャラ差し置いてジ○さんグッズが早々となくなってたやつ」
レッサー「まだですよ!金儲けをするためにカネが必要だという矛盾した状況を打開する手段はありまぁす!」
上条「だから色々な人にケンカ売るのやめろよ。大抵謝んのは俺なんだから」
初春「私の人生で初めて上条さんに同情しました」
上条「なぁ君、もしかして俺の事嫌いか?」
初春「人間としては特に含むところはないんですけど、友人二人をたぶらかした上、ヘンタイには敵認定されていますんで……」
レッサー「ざっまぁwwwwwwwww」
上条「身に覚えがねぇよ!?てゆうか俺風紀委員に車イスでドツかれてんだから出るところ出たっていいんだからなっ!?」
初春「残念ですが診断書もなく目撃例もいなくなった以上、立件は困難なので泣き寝入りしてくださいね?」
上条「あの件に関してだけは俺は100%悪くないと思うんだが……」
初春「あなたの場合ですと、人生の負債総額が多すぎてちょっとぐらいコンプラに反しても『まぁ仕方がないんじゃね?』で終わりですし」
レッサー「パチ屋で『トータルでは勝ってるから!』理論ですな。それ言い出した時点でヤベー感じですわ」
レッサー「しかしまぁそこをなんとかなりませんか?世界規模のAIを作ろうってんじゃなくて、短期的に体験するようなアレで構わないんですが」
初春「と、言われましてもねぇ。というかどうして風紀委員に来るんです?個人でパソ研とかやってる子に頼んだ方がいいのでは?」
レッサー「そりゃ勿論、『こちらの要求が通らなかったら風紀が乱れますけど?』という強いメッセージが!」
初春「こいつタチ悪りぃな」
上条「本当にすいません!告訴する際はどうかシングルでお願いします!」
初春「ていうか巻き込まれるのが嫌だったら、最初からスルーすればいいのでは?」
上条「放置をしたらしたで、雪だるまの様に膨らんだ負債が襲ってくるシステムなんだぜ!」
初春「心の底からご愁傷様です」
レッサー「ではここでディールといきましょうよ!カッザリー=モノノケさん!」
初春「そんな名前ではないです。てかモノノケってどっから」
レッサー「モノノ○姫」
初春「あー、まぁあれは中二って言いますか」
レッサー「まぁぶっちゃけますとあなたに作ってもらえません?」
上条「無理だろ」
初春「んー……?出来るかどうかでいえば可能ですかね。適当なスパゲッティ組み合わせれば機材も要りませんし」
初春「――が、一週間ほどかかり切りになるため、風紀のお仕事が」
レッサー「そこは心配ご無用!私達でその期間だけお手伝いしますから!」
初春「悪くはない話ですね。私の外回りだけでも代って貰えれば、その時間が空きますし」
上条「すいませんレッサーさん。俺は了承してないんですけど」
レッサー「ほう、私に借りがないと?まぁ実際に××はないですけどね!生物学的な意味ではね!」
上条「オッサンじゃねぇか。シモ過ぎて自粛するなんて珍しいんだよコノヤロー」
初春「本当に本当にご愁傷様です。ではこちらの『風紀委員(仮)』の腕章をどうぞ」
上条「なんで用意してあるんすかそんなもん」
初春「自主的にトラブルへ突っ込んでいく方がお二人ほど身内に居るもので……」
上条「あぁそれで丁度二つあるんだな。ほれ」
レッサー「ねぇ上条さん?太ももにつけるのと首に巻くのとどっちがエ×いですかね?」
上条「腕章っつったろテメー?遊んでばかりいないでちゃんとしなさい!」
初春「お母さんですね。まぁ基本的には街をブラって真面目な生徒さんをハメを外さない様にするお仕事です」
レッサー「分かりました!チンピラども狩ってきます!」
初春「やれるもんならどうぞ。私的には悪くないと思います」
上条「やめてあげて!?この子は本当に手段のためには目的を選ばせないんだからねっ!?」
初春「どういう話で?」
レッサー「『暴力を振いたいから正義でマウントしてみた』」
初春「たまにいらっしゃいますけどね。風紀委員の地味すぎる業務に疲れて半年ぐらいでお辞めになるかと」
レッサー「でも大抵の正義の組織ってそんなもんじゃないですか?」
初春「例外をもって多数を語らないでください。レアケースはあくまでもレアケースです」
上条「お前だって『レッサーはイギリスの代表だ』とか言われたら嫌だろう?」
レッサー「え?どっかの愛人野郎と愛人妃よりは私の方が適任じゃないですかね?」
初春「政治的にヤヴァイ話はそこまでに。あぁそうそう、風紀委員は何か特別な権限を持っているのではなく、一般人にも許された緊急時の逮捕で誤魔化している感じです」
レッサー「まぁそりゃ学生さん達の集まりですからねぇ。人手が足りないんでありがたくはあるでしょうが」
初春「何か問題を起こしたときには『勝手に風紀委員を名乗っていました』、『この腕章はジョークグッズです』と言うのを忘れずにお願いします」
上条「自己保身が完璧か。だがレッサー相手だと妥当な判断と言えなくもないぜ!」
レッサー「くっくっくっく……!きっとそれは前フリで、異世界転生で主人公を襲えと依頼された山賊のようにペラッペラ喋ってご覧に入れましよう……!」 ニチャアァ
初春「すいません、この人って返品とかできませんか?」
上条「イギリスが生んだバグみたいもんだから……きっとマズいメシを食い続けてきた呪いが形になったみたいな」
レッサー「誰が呪術廻○に出てきそうなクリーチャーですか!奥さぁぁん、パイ食わねぇかあぁ?」
上条「お前はロンドンの大泉○か」
初春「未だにあの人が俳優やってんのが慣れないんですよね。しかも何か大御所扱いされていますし」
上条「キャリアみれば中堅の上の方。タレントでいえば香取慎○と同じぐらい?」
初春「イロモノ枠ですよね。仕事を選ばすに頑張ってきた努力はもっと評価されるべきなんですが」
――
レッサー「そんな訳で我々は公園へとやってきたのだった……!」
上条「普通のな?ハッテンするような場所もどっかにはあんだろうが」
レッサー「今はそれほどないんじゃないですかねぇ?ほぼリアルタイムでの意思疎通が安価でできますし、SNSに鍵かけて募ってもいいですから」
上条「そんな話題だけ拾うなよ」
レッサー「てか気を抜いてはいけませんよ!学園都市の平和は我々の双剣にかかっているんですからねっ!」
上条「お前ってモンハ○は双剣派なんだへー?」
レッサー「――見てください上条さんホラあそこ!」
上条「どした?置き引き犯でも見つけたか?」
女子生徒『ど、どうしたのよ急にこんなところに呼び出したりして!』
男子生徒『……ごめん』
上条「んー……?あれ別にただの生徒同士だろ?浜面(ルビ;チンピラ)に絡まれてるわけでもないだろうし」
レッサー「騙されないでよく見てください!」
女子生徒『私だって忙しいんだからね!?今日は次の大会のレギュラーを決める大事な日なんだから!』
上条「じゃあいいだろ別に今じゃなくって。『これこれこういう用事があるから』って断れよ」
レッサー「てゆうか今丁度放課後なんですから、よりにもよってそんな日に抜け出して来たって事ですよね」
女子生徒『そ、それにここって……アレじゃない!告白すれば利用思いになれるって評判のスポットじゃない!?何考えてんのよ!?』 シュッシュッ
上条「目的もほぼ明らかじゃね?むしろ『ここで暗殺してやる!』なんてバイオレンスな展開になるか?」
レッサー「いやでも彼女中々やりますよ!制汗剤をさりげなく振りましたからね!」
女子生徒『そ、それにホラ!あんたの周囲に群がるハエのような女子たちには悪いし!?ゆ、友情ってものがあるでしょ普通!?』
上条「友達をハエ呼ばわりする事ってあるか普通?」
レッサー「WASPがある意味『ウルサイ虫野郎』ってスラングがあるにはあります」
男子生徒『……どうしても君に伝えたいことがあったんだ!』
女子生徒『ちょっと待って時間がほしいわ!諸事情により一回服屋さん行くっていうアディショナルタイム制度はないの!?』
上条「あのアマ……!?イベントが終わったら速攻でゴールを取りに行く貪欲な姿勢を……ッ!?」
レッサー『――おーおー見せつけてくれますねぇ!ちゅーか鬱陶しいんですよあなた方!』
上条「因縁つけに行くなや!?いやまぁ確かにこの面白イベントにいっちょ噛みしたい気はするけども!」
レッサー「いいじゃないですか!?折角人生の一大イベントなんだし、多少話を大きくしても『あの頃はこんな事あったね!』って後々盛り上がれるんですから!」
上条「具体的には何しようとした今?」
レッサー「え、拉致ってデスゲームですけど?」
上条「主旨覚えてるか?俺らは何のためにこの公園に来たっ――あ、電話だ。『もしもし?』」
初春(電話)『お疲れさまです。今通報が入りまして、そちらの公園に変質者が』
上条「『退治しました!逃げられましたがいやー手強かったなぁアハハハハハハハハハハハハハハハッ!』」
上条「『後始末があるからこの辺で失礼しまーす!お疲れさまでしたー!』」 ピッ
上条「……ふぅ、どうにか誤魔化せたぜ……!」
レッサー「私が言うのもなんなんですけど、あなたの人格も中々大きめのバグ抱えてません?エラーで落ちそうですよね人生」
上条「レッサー仮委員、俺そういうのは良くないと思うわ。事件がないからって無理矢理事件起こしたりってのは」
レッサー「大変です上条さん!あっちの方でバカどもがケンカするようです見物しに行かないと!」
上条「主旨忘れんなや?あと今俺良い事言ったろ!確かにケンカりの仲裁は必要だけども!」
男子A「大体お前が悪――そげぶっ!?」 ビシッ
男子B「お、おいあんた――はまでゅっ!?」 バスッ
レッサー「……ふー、危ないところでしたね!暴力の連鎖を未然に食い止めることが出来ましたナイス私!」
上条「二人とも叩きのめしてどうすんだアホが!?」
レッサー「え、いやこれは『目の前でレ××されそうになっている人を助けるにはまず暴力』、っていう現代社会を風刺したと言えなくもなく」
(※士郎正○先生曰く)
上条「なってたか?メンチ切りあってたのは確認したけど、暴力を振ったのはお前一人だよな?」
レッサー「殴った私の拳も痛いんですよ!?」
上条「『爪』でドツいてなかったか?『あれ当たり所悪かったら死ぬよね?俺の責任になんねぇだろうな?』って思ったもの」
男子A「……ん、ふーん?一体何が……?」
男子B「頭が……割れるように……?」
上条「――良かった気づいたんだな!今ちょっと謎のフランス人がお前らをどついて消え去ったんだ!」
男子A・B「なにそれこわい」
レッサー「ナイス責任転嫁!連中のせいにしときゃ大抵許されますからね!私は許しませんが!」
上条「てかちょっと話聞かせてもらっていいか?風紀委員、の見習いみたいなことやってるもんなんですけど」
レッサー「『投技――かむさでやおろずうち……ッ!!!』」
上条「それジャッジメント山○じゃね?ナースさん庇って英雄的な死を迎えたかと思ったら、ベルソナになって復活した上、バランス崩して感動も何もなくなったヤツ?」
レッサー「上条さんもなんでも拾いますよね?ちょっとどうかと思うんですが」
上条「まぁアホのことはどうでもいい。君ら何やってんの?ケンカだったら止めさせてもらうけど?」
男子A「これはケンカなんかじゃない!決闘だ!」
上条「はい?」
男子B「好きな女子のために俺達はどっちが告白するのか決める戦いなんだ!」
上条「なんだただのアホだったのか」
レッサー「学園都市って勉強が出来るアホしかいないんですか?」
上条「強くは……うん、否定できないかな。そう、強くは」
男子A「俺の方が先に好きになったのに!相談してたらこいつも好きだって!」
男子B「好きになったんだから仕方がないだろ!?」
レッサー「なんて悲しいD×ども……!」
上条「オチも含めて事情は察したわ。二人とも付き合ってないんだったらどっちでもいいだろ」
レッサー「ルール無用時間制限なし一本勝負!『相手に『勘弁してつかぁさい!』と言わせた方が勝ちです、レディー・ファイッ!!!」
上条「だから止めるって話は?暴力で一回止めてんのにまた暴力を介在させんの?」
レッサー「そして手を出したら私かボコって止めます!どなたさんも損をしない解決方法ですな!」
上条「お前のツッコミで大怪我間違いなしなんだが……」
レッサー「あぁでは説得するとしましょう。ねぇあなた達、これはとある男子二人にあった話なんですが」
レッサー「あるところに仲のいい男子たちがいました。しかし片方の男子は権力者の娘と婚約してから疎遠になりました」
上条「スケール感。話が大きすぎて共感する余地がない」
レッサー「なんやかんやあってその男は婚約者ではなく、もう一人の男の双子の妹に手を出したのです!めでたしめてたし……!」
上条「あぁうん、俺の予想通りではあったけども。あれってそんな単純な話だったっけか?」
(※ガンタムSEE○)
レッサー「『愛するキ○きゃんと結ばれないからせめて合法的に兄弟に!』って話であるといつも力説してるじゃないですか!」
上条「違うわ!てかそのホ○ネタも10年ぐらい前だったら冗談になったけど、今は『認めない世界観はクソ』ってレッテル貼られるからな!」
レッサー「キ○きゅんとアスラ○きゅんも『ラク○殺ればめでたしめでたしじゃね?』と思った私の最適解なのに……あ、じゃあその女を拉致ってですね」
上条「お前本当に何なの?反コンプラの神の使徒とかそんなの?」
レッサー「あーもん面倒臭いですね!だったらその男子!ケータイ貸して下さいな!」 ダッ
男子A「あ、俺の」
レッサー「で、例の彼女は……あぁこれですね。一人だけさん付けですし――『あーもしもし?私私、レッサーちゃんですが?』」
上条「誰だよ」
レッサー「『あぁいや今この電話の持ち主がちょっとトラブりましてね。えぇそれで問題になったのがあなたの彼氏さんの話――え、あぁやっぱりそうでしたか』」
レッサー「『分かりました!それじゃ伝えておきますんで!』」 ピッ
上条「何の話したんだ?」
レッサー「『今彼氏と一緒だから大事な用じゃなかったら後からにしてほしい』って」
上条「大体予想通りだな。現実は」
レッサー「そうですな。現実は厳しいですが、恋する気持ちを忘れずにチャレンジしてほしいものです」
レッサー「私がたまたま持っていた『部族××××集』を差し上げますから!どうか立ち向かって下さい現実に!」
上条「ガチなやつだろ。即BAN喰らう方のガチだろ」
――風紀委員詰め所
初春「クビです」
レッサー「ホワイ!?そんなバカな!?」
上条「意外ではねぇよ。お前途中から面倒臭くなって殴り始めたからこうなっだけだよ」
初春「結論から申し上げますと、私の仕事が増えています。よってクビです。逮捕しないのは温情&私の自己保身であるのをお忘れなきよう」
レッサー「『おいおいジョークはそのぐらいしてくれたまえよ。私は電気ケトルの沸騰時間が長いと思う程度には忍耐強い人間なんだがね?』
初春「どなたです?」
上条「俺も知らない誰?」
レッサー「ネタで書いた小説で人格シミュレートしていた、いつの間にかそこそこ上手く会話できるようになったキャラです」
(※ライネ○さん)
初春「それで分かれって言う方が無茶ですが。ともあれHPのガワだけ作りましたので、あとは自力で外装やチャットして下さいな」
上条「最初のに戻ってね?チャットAIからAI成分だけぶっこ抜いた感じ」
レッサー「――くっ!今日は勝ったと思わないで下さいよ!結構楽しかったので明日も遊びに来ますからね!?」
初春「本気で勘弁してください。佐天さんと御坂さんとかち合った場合の騒動が……!」
レッサー「おっぱ○サイズでマウント取りますけど何か?」
初春「すいません上条さん、こちらの方は不和の魔神か何かの転生者で?」
上条「いえ、ただのイギリス人です。ただちょっと行動力に全振りしてるだけで、大なり小なりこんな感じで」
――とあるネットカフェ
レッサー「くっくっくっく……!これで我々の野望にまた一歩近づきましたね!」
上条「ガワだけな?てかこれ入力ボックス広めの検索エンジンじゃねぇか。無味無臭過ぎて違法サイト跡地っぽい」
レッサー「そこは人類の知恵ですよ!機械に頼れないところは我々がカバーすることで!」
上条「って言われてもなぁ……ってレッサーさん、その煽り広告は一体?」
レッサー「え?『学園都市序列第Ξ位・レールカンさんご推薦!』って書いただけですけど?」
上条「嘘じゃねぇかよ」
レッサー「ここを見てください、ここ。第三位ではなく第Ξ位ですから」
上条「お前は人民元詐欺か」
レッサー「そしてレールガンではなくレール”カ”ン!嘘は何一つ書いていませんよ!フランスに誓ってやましい事なんて何も!」
上条「今日お前と出会ってからやましいことしかしてない」
レッサー「あとは『スペシャルユーザー満足度一位!』っと。スペシャルユーザーってなんですかね?」
上条「ネット広告を作ってる層が今分かったわ。あやしい単語と日本語のチョイスってつまりは……」
レッサー「ただ単にやる気ねーんじゃないですかね。反社の下っ端ってアホしかいないですし、例の詐欺師グループの海外拠点だってそうでしょ?」
レッサー「ボロい商売は他にもあるのにそんなん選んだ時点でアホかと思われます」
上条「あれこれあわよくば個人情報抜こうってサイトじゃなかったっけ?」
レッサー「私のは趣味でやってるからいいんですよ!内容次第で稼ぎに走るつもりではありますが!」
上条「ほぼヤク×だよな――おっと、誰かログインしてきたみたいだ」
レッサー「『こんにちは。あなたが10万人目のユーザーです』っと」 カタカタ
上条「サバの読み方ハンパねぇな!?ゼロの倍数ですらなくただの虚偽!」
ユーザー1『異性にモテる方法は?』
上条「またオーソドックスなのが来たぜ!」
レッサー「まぁ学生さんの街ですし、三大欲求の一つはリビドーですからねぇ」
上条「なんて答えるんだ?」
レッサー「『そういうとこだぞ』っと」 カタカタ
上条「いきなり上から目線!?解決してほしくて来たのに!?」
レッサー「『あなたがいなくても誰も困らない――つまり、分かりますよね?』」 カタカタ
上条「分からないかな?このポンコツAIはユーザーさんを煽っているの?」
ユーザー1『ありがとうございます。二度と来ません』
レッサー「イマイチ罵倒が弱いですね?」
上条「こっちがAIだと思ってっからじゃ?機械相手に煽っても意味ないしな」
レッサー「それも時代が進めば分かりそうですけどねぇ。AI相手に『煽ってやったったわwwwww』と勝利宣言するアホも出てきそうですし」
上条「勝利宣言している時点で大抵負けなんだけどな。あ、また来た」
ユーザー2『UMA 捕獲方法』
上条「大体分かったわー。たまーにスーパー行って心霊現象と戦ってる子だわー」
レッサー「ブレないでほしいです。芦田愛○さんとか、絶対に性的なスキャンダル起こしてほしくないですし」
上条「てかUMAって言われても。なんて返事するつもりだよ?」
レッサー「『UMA味覚糖』」
ユーザー2『それUHA』
レッサー「『中瀬ひ○のバンド』」
ユーザー2『それユーマ』
レッサー「『ゆーま・ゆーま・ゆーま・ゆーま!』」
ユーザー2『それグリモ☆ラ○のユーマハリケーン』
上条「お前ら仕込んでんだろ!?半分以上意味不明だわ!?辛うじて味覚糖ネタだけは分かったが!?」
レッサー「グリモ☆ラ○っていうのはクソゲーオブイヤー候補になったクソゲーでその中の、一つのスベッたギャグの使い回しでそういうのが」
レッサー「具体的には主人公にウザ絡みするのがいて、まぁ何とも例えようがないぐらいにウザい演出だっていう」
上条「……音声切れば?」
レッサー「いやそれが件のボイスはSEに登録しているらしく、ボリュームゼロでもそこそこの大音量で鳴り響くっていう嫌がらせでして」
ユーザー2『ありがとうございました。UMAは我々の心の中にいるんですね』
上条「そんな話はしてなかった。ボケてツッコんで帰っただけだろ」
レッサー「『相方のツッコミ ウザい』っと」 カタカタ
上条「お前が相談してどうすんの?結局それさじ加減次第だよな?」
レッサー「『それはきっと好きな子を虐めて気を引こうとするアオハルにありがなやつですね!一回殴って様子を見ましょう!』」
上条「脳筋系RPGでもやってんのか?」
レッサー「てかもう飽きたんですけどどうすればいいですかね?」
上条「だろうな!AIだからキャーキャー言われてんのにAI要素なかったらただのどこにでもあるSNSだしな!」
――風紀委員詰め所 翌日
上条「――すいませーん。こーんにーちーはー?」
初春「地味に某ハゲのネタを披露しないでください。お疲れさまです」
上条「最初は『えぇ……』って感じなんだけど、慣れると微妙にやってみたくなる」
初春「いやそれは別にどうでもいいですけど。今日は何のご用で?」
上条「あぁこれ腕章返すの忘れてたんで持って来ました。一応アルコールで拭いておいた」
初春「そのまま持ってても良かったんですがね」
上条「使い捨てじゃなかったみたいだから一応な」
初春「本当にお気を遣われず良かったんですが……GPS入ってましたし」 ボソッ
上条「重度の性犯罪者!?」
初春「流石にそれは冗談です。ていうか退会した後も腕章持ってたらそっちの方がヤバイと思いますが」
上条「そもそも仮だし、マウントの取りようが……」
初春「それであのウルサイ方はどうしました?強制送還ですか?」
上条「いや。マクドナル○でモスバーガ○をイートインしようとした所で逃げてきた」
初春「一体何の意味が!?どっちのお店にとってもイメージ悪いな!?」
上条「今頃ヤツの負債が山のように……!」
初春「その時は是非ご一報を。いい弁護士紹介しますから」
上条「訴訟前提じゃねぇか。まぁいいわ、それじゃまた何かあっ――」
御坂「――遅いじゃない!何やってるのよ!」
上条「たら来るわ」
初春「今度は差し入れ持ってきてくださいね。迷惑料も込みで」
御坂「ってなんで無視するのよ二人とも!?」
上条「いやなんか面倒臭そうだったからつい」
初春「実際に面倒ですしね。というかあなたからも言ってやってくださいよ」
上条「なに?何かしたの?」
御坂「なんかしたのじゃないわよ!風紀委員としての資質を問うているのよ!」
上条「誰に?もしかして俺?」
初春「お二人の昨日の話をしたのですが……」
御坂「今日からビシビシ指導するわね!か、覚悟しなさいよ!」
上条「あぁそういう勘違いを。いや、悪いんだけど俺達は昨日だけの体験入会みたいなもんでだな」
御坂「ち、ちなみに異性交際は禁止だからね!ただまぁ委員会中ではありっちゃありだけど!」
初春「落ち着けミサカー。そんなおぞましいサークルじゃねぇぞー」
上条「すいません風紀委員の方。こいつ取り締まった方が良くないですか?」
初春「上条さんは真逆に普段の素行が良すぎるもので……多少ハメを外したぐらいでは『まぁ年相応らしいところも……』みたいに許されますし」
上条「それ別に俺じゃなくても同じじゃね?男子高校生の世間体が厳しいのに対し、JCは何やっても許容されがちっていうだけだ!」
初春「そこら辺を分からずに加齢するとイタイ人になりますから、こっちはこっちでリスクもあるんですがね」
-終-