絹旗「ブレインイーターさんはどこから来たのか」
――スタジオ
絹旗「――はい、という訳で『第一回・ARISAをガチギレさせる選手権』が超始まりましたよ」
鳴護「なんて昨今の風潮に逆走した企画……ッ!?『痛みの伴わない笑い』ってなんだろ!?」
絹旗「超個人的にはより陰湿になっているような気がします。制作費は高止まりなのに質だけが落ちていますよね。まぁそれも時代の流れですけど」
鳴護「えぇと……この悪趣味な企画って本当にするの?」
絹旗「しても超いいですが、本日は別のが入っています。題して――『ブレインイーターのモデルが発覚!』だそうで」
鳴護「……誰?どちらの方?」
絹旗「以前に別の場所で運営が取り上げたそうなんですが、『この感動を他の人とも共有したい!』というアホの一念で我々が駆り出されました」
鳴護「……帰っていいかな?こういうお仕事は当麻君の担当だってあたしは確信してるんだよね」
絹旗「あの人はもっとヨゴレ仕事をされているそうです。お題は『闇ちゃんねる・詐欺師変遷』だそうで」
鳴護゜絶対に近寄りたくないよね。きっと楽しいんだろうけどさ」
絹旗「私も興味無いではないのですが、超近寄りたくはないですかね。ともあれ我々は我々でヨゴレ仕事をちゃちゃっとしちゃいましょうか」
鳴護「どっちもヨゴレなんだ……」
絹旗「こちらはただの事実の再確認ですから、まぁそれほどは――さてARISAさんはイシリッ○、もしくはマインド・フレイヤ○というクリーチャーをご存じですか?」
鳴護「超知りません。誰?というか何なの?」
絹旗「まぁ一般の方であればそのリアクションでしょうが、あー……RPGの敵キャラで、魔法使いのローブを着た頭がタコかイカっぽい敵を見たことありません?」
鳴護「あー……なんかいたような?混乱系バステ付加攻撃ばっかりしてきて、『なんだろうこのイカヘッドの子?』って思ったよ」
絹旗「えぇ私も超正直な認識はその程度ですね。『なんでタコ被ってんでしょう?趣味?』ぐらいで」
鳴護「珍しいね。最愛ちゃんだったら映画のキャラでこういうのがいましてね、みたいに知ってると思ってた」
絹旗「あぁまぁ私の知ってる限り、見た範囲の映画では超いなかった、筈です。ホラーやクトゥルーものも多少は見ていますが」
鳴護「というかこの多足類ヘッドさんって有名だったんだね。てっきりデザイナーさんがお疲れになった産物だとばかり……」
絹旗「まぁ超順を追って説明しますと、一般的には『ブレインイーター』という種族なんだそうです。あくまでも一般的にはですが」
鳴護「ブレイン……脳?」
絹旗「はい、頭脳ですね。他の種族を念波で超操り、脳を食すとその記憶なり能力なりをゲットできるそうです」
鳴護「外見も濃いけど中身はもっと濃かったね!本当に作った人は病んでるのかなっ!?」
絹旗「このブレインイーターさんを超一躍有名にしたのはD&○という……ボードのないボードゲーム?」
鳴護「なぞなぞかな」
絹旗「今の時代にテーブルトークRPGと言っても誰も分からないと思いますので、まぁ超流行したボードゲームのようなものだと思ってください。その中の敵キャラの一人です」
鳴護「へー。でもそっちの名前では広がってないんだね」
絹旗「あぁいえイシリッ○かマインド・フレイヤ○とそのゲーム中では超呼ばれていたのですが――」
絹旗「――著作権、超渋いんですよ。そのメーカー」
鳴護「法的な意味で?」
絹旗「法的な意味で、です。超有名な話でいえば『バスター○』という完結していないファンタジーマンカがあります。『よくまぁ週刊誌でこんなん載せたな』って感じにエ×いヤツです」
鳴護「エッチなんだ……」
絹旗「そのマンガで『リッ○』という敵を出したんですよ。アンデッドの超上位種です」
鳴護「あ、それだったらあたしも知ってるよ。ガイコツの魔法使い幽霊さん」
絹旗「ですが、マンガはそのメーカーから抗議を喰らって超名称変更、賠償金も払ったとかという”噂”もあります」
鳴護「え?でも他のゲームでも見たよ?リッ○とかエルダーリッ○とか」
絹旗「一般的なアンデッドの名詞と認知された上、今じゃどこを向いてもファンタジーはありふれていますからね」
鳴護「裁判するのにお金がかかるしね」
絹旗「何せ本業が超落ち目というのも、まぁ色々と。てゆうかその手の話が結構ありまして、日本のファンタジー業界では『だったらD&○の呼び方やめようぜ!』と自主規制が超強まりました」
鳴護「結果的には取り締まった方が良かったのかな?」
絹旗「個人的な感想では真逆だったと超思います。でも映画は10年スパンで出ているため、そこそこ人気は、まぁそのオッサン層をターゲットにした感じで。えぇ」
鳴護「急に歯切れが悪くなったよね」
絹旗「なおトールキ○先生が生み出したオークは著作権フリーのまま、どの業界でも一線で頑張っています」
(※主にザコorエ×要員。日本でよくある『オーク=姫騎士』りイメージが海外に伝播してやがる)
鳴護「その補足説明いるかな?いらないよね?興味無いもんね?」
絹旗「話を戻しますが、そんなイリシッ○さんには超深い闇がありまして。イカだけに」
鳴護「イカと闇がどう被っているのかトコトン問い詰めたいところだけど、闇?どんな?」
絹旗「デザイナーさんが『イリシッ○?あぁこれクトゥルーのクトーニアンがモデルなんだよ!』と」
鳴護「あれあれ?色々とブーメランしてるよ?」
絹旗「なおクトゥルーの方は『ほぼイカ(ただし目のない)』で『なんか脳髄摘出して情報引き出す』と、イリシッ○さんのような超楽しい外見ではないらしいです」
鳴護「でも似てるよねぇ。まぁモデルですって断言してるんだったら似てて当然だけど」
絹旗「――と、ここまでが前置きです。ブレインイーターさんがどれだけ超偉大な存在か超理解できたでしょう」
鳴護「いえ、それは特にこれといって。『あんなキャラさんにも背景があるんだなぁ』って感想はあるけど」
絹旗「多足類ヘッドも超納得はしましたよね?元はあっちの世界のイ○娘なんだなぁと」
鳴護「イ○ちゃんに失礼だよ」
絹旗「作者の方の超新作、結局エ×い方が売れるってどう思います?」
鳴護「男子に言ってくれないかな?あたしに言われても『そうだね』としか……」
絹旗「ですが!外見の謎は一つ解消されるのですが、もう一つの謎が超残るんですよ――『なんで脳食べるの?』っていうのが」
鳴護「いやぁ……そこはそれ、原作がホラー小説だからじゃないかな?単純にそういう設定だっていう」
絹旗「はい、そうですね。別シリーズですが、シリンダーというのも超ありますから。まぁ深く考えずに設定したのでしょう、クトゥルーと同じイカ繋がりで軽ーい気持ちでデザインされたんだ――」
絹旗「――そう、ここの運営は超長いこと考えていたんですよ。それこそ30年以上ずっと」
鳴護「その年月が正しい悲しいよね。自虐ネタとして躊躇なく使うとこが特に」
絹旗「それがつい最近、『サカナ☆スタ○』というEテ○とNH○でやっている知育番組を超見ていたのですが」
鳴護「もっとこう……うん、なんだろうね?頭良さそうな番組とか見ないの?」
絹旗「超難しい本を読んだからといって頭がいいとは限らないのでは?逆もそうだと思いますが」
絹旗「ともあれ、その回がたまたまイカ特集だったんですね。『海から揚げられた後、散々晒し者になるイカさんが可哀想!』と思いながら超見ていたそうなんですか」
鳴護「まぁそういう番組だからね。『番組の最後で必ず食べるのはどうなんだろう?』と思わなくもないっていうか」
絹旗「番組内で水族館で飼育しているイカへエサを与えるシーンが超ありましてね。死んだサバっぽいサカナを数匹投入すると、一匹一匹にイカがグワーッと巻き付くんですよ」
絹旗「イメージとしては『クジラに巻き付く巨大イカ』的な感じです。何故か全てのイカが頭の方から絡みつくという行動を見せたんですよ」
鳴護「へー、同じなんだね?何かの習性なのかな?」
絹旗「その直後にサカナく○さんから補足説明があったのですが――『まずイカはサカナの脳を半分囓り取ります』という超驚愕の台詞が……ッ!!!」
(※盛っていません)
鳴護「怖っ!?なにその習性!?地上波で流していいものなのかな!?」
絹旗「そうすることにより、サカナの抵抗が弱くなって超捕食しやすくなる、とのことでした」
鳴護「なんておっかない……!?見た目もアレだけど中身もアレな存在だったんだね!イカさんは!」
絹旗「衝撃の事実と光景に超ドン引きしつつもテレビを見ていましたが、まだこれで話は終わりませんでした――と、いうのも」
絹旗「その直後、画面には脳が半分なくなったサカナさんの生首が……ッ!」
(※盛っていません)
鳴護「ホラー映画かな?同じ捕食するにしたって、そこまで残虐スタイルを貫く意味ある?ないよね?」
絹旗「イカさんはアレだけ超非道なことをやっておきながら、頭は食べないんですって。本能的に」
鳴護「ねぇ大丈夫かな?『イルカが攻めて来るぞっ!』の、別バージョンとかになったりしない?人類の潜在敵に?」
絹旗「確か日曜だか土曜の午後六時にエライ衝撃映像でした。そのままイカは頭を失ったサカナを頭からバリバリ食べていったのです――が!」
絹旗「ふとここで気づいたそうです――『あ、これってクトーニアンが脳髄啜るのと一緒じゃね?』と」
鳴護「え、どういうこと?」
絹旗「ぶっちゃけますとクトゥルー小説の原作者の方は生物学に通じており、イカのこの生態を超ご存じだったんではないかと」
絹旗「それを元ネタにしてブレインイーターの超怪奇な種族特性を思いついたと」
鳴護「あー、ありそうだよね。むしろ何もないところから『よし!このキャラはアレを食べてパワーアップするんだ!』とか悪アンパンマ○みたいなのよりはずっと健全だよ!」
絹旗「――こうして、30年来ほど謎だった『なんだこれ?』は元号二つ跨いで真実の超解明となった訳ですね。めでたしめでたし」
鳴護「それこそ『良かったね』ぐらいの感想しかないです」
絹旗「いや待ってくださいよ!クトゥルーヲタとD&○と妖魔夜○業界では今頃『よくやってくれた!長年の謎が解けた!』って超湧いているに違いないです!」
鳴護「前二つは分かるんですが、妖魔なんとかってなんですか?」
絹旗「ブレインイーターのパクりキャラがサプリメントに超出ています。当時『あぁこれアンデ○さんだったら手も足も出ないだろうな』と超渇いた気持ちで眺めていました」
鳴護「情報後出しにするのってやめません?アンデ○さんって誰です?」
絹旗「ゲームシステムになれて折らずキャラメイクに失敗した上、持ち前のダイス運の悪さで何度も死にかけた超悲劇のヒロインです」
(※”アンデ○・クルツ ルナルサーガ すぐ死にそう”で検索)
鳴護「へー、男性ってぽい名前なんですね。世界観かな?」
絹旗「と、いう訳で運営の感動は超少しでも伝わって……は、ないと思いますが、もしもブレインイーターさんに襲われたら是非思い出して下さい」
鳴護「変なフラグを立てないで」
-終-
(※いや本当に感動したんです)
絹旗「――はい、という訳で『第一回・ARISAをガチギレさせる選手権』が超始まりましたよ」
鳴護「なんて昨今の風潮に逆走した企画……ッ!?『痛みの伴わない笑い』ってなんだろ!?」
絹旗「超個人的にはより陰湿になっているような気がします。制作費は高止まりなのに質だけが落ちていますよね。まぁそれも時代の流れですけど」
鳴護「えぇと……この悪趣味な企画って本当にするの?」
絹旗「しても超いいですが、本日は別のが入っています。題して――『ブレインイーターのモデルが発覚!』だそうで」
鳴護「……誰?どちらの方?」
絹旗「以前に別の場所で運営が取り上げたそうなんですが、『この感動を他の人とも共有したい!』というアホの一念で我々が駆り出されました」
鳴護「……帰っていいかな?こういうお仕事は当麻君の担当だってあたしは確信してるんだよね」
絹旗「あの人はもっとヨゴレ仕事をされているそうです。お題は『闇ちゃんねる・詐欺師変遷』だそうで」
鳴護゜絶対に近寄りたくないよね。きっと楽しいんだろうけどさ」
絹旗「私も興味無いではないのですが、超近寄りたくはないですかね。ともあれ我々は我々でヨゴレ仕事をちゃちゃっとしちゃいましょうか」
鳴護「どっちもヨゴレなんだ……」
絹旗「こちらはただの事実の再確認ですから、まぁそれほどは――さてARISAさんはイシリッ○、もしくはマインド・フレイヤ○というクリーチャーをご存じですか?」
鳴護「超知りません。誰?というか何なの?」
絹旗「まぁ一般の方であればそのリアクションでしょうが、あー……RPGの敵キャラで、魔法使いのローブを着た頭がタコかイカっぽい敵を見たことありません?」
鳴護「あー……なんかいたような?混乱系バステ付加攻撃ばっかりしてきて、『なんだろうこのイカヘッドの子?』って思ったよ」
絹旗「えぇ私も超正直な認識はその程度ですね。『なんでタコ被ってんでしょう?趣味?』ぐらいで」
鳴護「珍しいね。最愛ちゃんだったら映画のキャラでこういうのがいましてね、みたいに知ってると思ってた」
絹旗「あぁまぁ私の知ってる限り、見た範囲の映画では超いなかった、筈です。ホラーやクトゥルーものも多少は見ていますが」
鳴護「というかこの多足類ヘッドさんって有名だったんだね。てっきりデザイナーさんがお疲れになった産物だとばかり……」
絹旗「まぁ超順を追って説明しますと、一般的には『ブレインイーター』という種族なんだそうです。あくまでも一般的にはですが」
鳴護「ブレイン……脳?」
絹旗「はい、頭脳ですね。他の種族を念波で超操り、脳を食すとその記憶なり能力なりをゲットできるそうです」
鳴護「外見も濃いけど中身はもっと濃かったね!本当に作った人は病んでるのかなっ!?」
絹旗「このブレインイーターさんを超一躍有名にしたのはD&○という……ボードのないボードゲーム?」
鳴護「なぞなぞかな」
絹旗「今の時代にテーブルトークRPGと言っても誰も分からないと思いますので、まぁ超流行したボードゲームのようなものだと思ってください。その中の敵キャラの一人です」
鳴護「へー。でもそっちの名前では広がってないんだね」
絹旗「あぁいえイシリッ○かマインド・フレイヤ○とそのゲーム中では超呼ばれていたのですが――」
絹旗「――著作権、超渋いんですよ。そのメーカー」
鳴護「法的な意味で?」
絹旗「法的な意味で、です。超有名な話でいえば『バスター○』という完結していないファンタジーマンカがあります。『よくまぁ週刊誌でこんなん載せたな』って感じにエ×いヤツです」
鳴護「エッチなんだ……」
絹旗「そのマンガで『リッ○』という敵を出したんですよ。アンデッドの超上位種です」
鳴護「あ、それだったらあたしも知ってるよ。ガイコツの魔法使い幽霊さん」
絹旗「ですが、マンガはそのメーカーから抗議を喰らって超名称変更、賠償金も払ったとかという”噂”もあります」
鳴護「え?でも他のゲームでも見たよ?リッ○とかエルダーリッ○とか」
絹旗「一般的なアンデッドの名詞と認知された上、今じゃどこを向いてもファンタジーはありふれていますからね」
鳴護「裁判するのにお金がかかるしね」
絹旗「何せ本業が超落ち目というのも、まぁ色々と。てゆうかその手の話が結構ありまして、日本のファンタジー業界では『だったらD&○の呼び方やめようぜ!』と自主規制が超強まりました」
鳴護「結果的には取り締まった方が良かったのかな?」
絹旗「個人的な感想では真逆だったと超思います。でも映画は10年スパンで出ているため、そこそこ人気は、まぁそのオッサン層をターゲットにした感じで。えぇ」
鳴護「急に歯切れが悪くなったよね」
絹旗「なおトールキ○先生が生み出したオークは著作権フリーのまま、どの業界でも一線で頑張っています」
(※主にザコorエ×要員。日本でよくある『オーク=姫騎士』りイメージが海外に伝播してやがる)
鳴護「その補足説明いるかな?いらないよね?興味無いもんね?」
絹旗「話を戻しますが、そんなイリシッ○さんには超深い闇がありまして。イカだけに」
鳴護「イカと闇がどう被っているのかトコトン問い詰めたいところだけど、闇?どんな?」
絹旗「デザイナーさんが『イリシッ○?あぁこれクトゥルーのクトーニアンがモデルなんだよ!』と」
鳴護「あれあれ?色々とブーメランしてるよ?」
絹旗「なおクトゥルーの方は『ほぼイカ(ただし目のない)』で『なんか脳髄摘出して情報引き出す』と、イリシッ○さんのような超楽しい外見ではないらしいです」
鳴護「でも似てるよねぇ。まぁモデルですって断言してるんだったら似てて当然だけど」
絹旗「――と、ここまでが前置きです。ブレインイーターさんがどれだけ超偉大な存在か超理解できたでしょう」
鳴護「いえ、それは特にこれといって。『あんなキャラさんにも背景があるんだなぁ』って感想はあるけど」
絹旗「多足類ヘッドも超納得はしましたよね?元はあっちの世界のイ○娘なんだなぁと」
鳴護「イ○ちゃんに失礼だよ」
絹旗「作者の方の超新作、結局エ×い方が売れるってどう思います?」
鳴護「男子に言ってくれないかな?あたしに言われても『そうだね』としか……」
絹旗「ですが!外見の謎は一つ解消されるのですが、もう一つの謎が超残るんですよ――『なんで脳食べるの?』っていうのが」
鳴護「いやぁ……そこはそれ、原作がホラー小説だからじゃないかな?単純にそういう設定だっていう」
絹旗「はい、そうですね。別シリーズですが、シリンダーというのも超ありますから。まぁ深く考えずに設定したのでしょう、クトゥルーと同じイカ繋がりで軽ーい気持ちでデザインされたんだ――」
絹旗「――そう、ここの運営は超長いこと考えていたんですよ。それこそ30年以上ずっと」
鳴護「その年月が正しい悲しいよね。自虐ネタとして躊躇なく使うとこが特に」
絹旗「それがつい最近、『サカナ☆スタ○』というEテ○とNH○でやっている知育番組を超見ていたのですが」
鳴護「もっとこう……うん、なんだろうね?頭良さそうな番組とか見ないの?」
絹旗「超難しい本を読んだからといって頭がいいとは限らないのでは?逆もそうだと思いますが」
絹旗「ともあれ、その回がたまたまイカ特集だったんですね。『海から揚げられた後、散々晒し者になるイカさんが可哀想!』と思いながら超見ていたそうなんですか」
鳴護「まぁそういう番組だからね。『番組の最後で必ず食べるのはどうなんだろう?』と思わなくもないっていうか」
絹旗「番組内で水族館で飼育しているイカへエサを与えるシーンが超ありましてね。死んだサバっぽいサカナを数匹投入すると、一匹一匹にイカがグワーッと巻き付くんですよ」
絹旗「イメージとしては『クジラに巻き付く巨大イカ』的な感じです。何故か全てのイカが頭の方から絡みつくという行動を見せたんですよ」
鳴護「へー、同じなんだね?何かの習性なのかな?」
絹旗「その直後にサカナく○さんから補足説明があったのですが――『まずイカはサカナの脳を半分囓り取ります』という超驚愕の台詞が……ッ!!!」
(※盛っていません)
鳴護「怖っ!?なにその習性!?地上波で流していいものなのかな!?」
絹旗「そうすることにより、サカナの抵抗が弱くなって超捕食しやすくなる、とのことでした」
鳴護「なんておっかない……!?見た目もアレだけど中身もアレな存在だったんだね!イカさんは!」
絹旗「衝撃の事実と光景に超ドン引きしつつもテレビを見ていましたが、まだこれで話は終わりませんでした――と、いうのも」
絹旗「その直後、画面には脳が半分なくなったサカナさんの生首が……ッ!」
(※盛っていません)
鳴護「ホラー映画かな?同じ捕食するにしたって、そこまで残虐スタイルを貫く意味ある?ないよね?」
絹旗「イカさんはアレだけ超非道なことをやっておきながら、頭は食べないんですって。本能的に」
鳴護「ねぇ大丈夫かな?『イルカが攻めて来るぞっ!』の、別バージョンとかになったりしない?人類の潜在敵に?」
絹旗「確か日曜だか土曜の午後六時にエライ衝撃映像でした。そのままイカは頭を失ったサカナを頭からバリバリ食べていったのです――が!」
絹旗「ふとここで気づいたそうです――『あ、これってクトーニアンが脳髄啜るのと一緒じゃね?』と」
鳴護「え、どういうこと?」
絹旗「ぶっちゃけますとクトゥルー小説の原作者の方は生物学に通じており、イカのこの生態を超ご存じだったんではないかと」
絹旗「それを元ネタにしてブレインイーターの超怪奇な種族特性を思いついたと」
鳴護「あー、ありそうだよね。むしろ何もないところから『よし!このキャラはアレを食べてパワーアップするんだ!』とか悪アンパンマ○みたいなのよりはずっと健全だよ!」
絹旗「――こうして、30年来ほど謎だった『なんだこれ?』は元号二つ跨いで真実の超解明となった訳ですね。めでたしめでたし」
鳴護「それこそ『良かったね』ぐらいの感想しかないです」
絹旗「いや待ってくださいよ!クトゥルーヲタとD&○と妖魔夜○業界では今頃『よくやってくれた!長年の謎が解けた!』って超湧いているに違いないです!」
鳴護「前二つは分かるんですが、妖魔なんとかってなんですか?」
絹旗「ブレインイーターのパクりキャラがサプリメントに超出ています。当時『あぁこれアンデ○さんだったら手も足も出ないだろうな』と超渇いた気持ちで眺めていました」
鳴護「情報後出しにするのってやめません?アンデ○さんって誰です?」
絹旗「ゲームシステムになれて折らずキャラメイクに失敗した上、持ち前のダイス運の悪さで何度も死にかけた超悲劇のヒロインです」
(※”アンデ○・クルツ ルナルサーガ すぐ死にそう”で検索)
鳴護「へー、男性ってぽい名前なんですね。世界観かな?」
絹旗「と、いう訳で運営の感動は超少しでも伝わって……は、ないと思いますが、もしもブレインイーターさんに襲われたら是非思い出して下さい」
鳴護「変なフラグを立てないで」
-終-
(※いや本当に感動したんです)