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Clock(trial)

鳴護「ツンデレ講習会のお知らせ」

 
――オービット・ポータル芸能警備会社

マネージャー「新年明けましておめでとうございます、ARISAさん」

鳴護「あ、どうもです。こちらこそおめでとうございます。旧年中はお世話になりました」

マネージャー「こちらが事務所の有志一同からのお年玉とシャットアウラ会長が夜なべして編まれた手袋です」

鳴護「重いですマネージャーさん。事務所のタレントに社員がお年玉っていうのもそうですけど、後半の身内の愛が重いです」

マネージャー「いや、最初はマフラーを予定されていたので……まだマシな方に着地させた社員を誉めてあげてください」

鳴護「業務なんですか?会長のご機嫌取りも仕事に入ってるんですか?」

マネージャー「……ARISAさんはまだお若いから分からないかも知れませんが、サラリーマンの一番の仕事は対人関係です」

鳴護「絶対に違うと思います。お年玉……まぁいいか。ボーナスだと思ってありがたくいただきますね」

マネージャー「年末に出たミニアルバムもお陰様で大好評でしてね。Baseso○の店舗別特典のような売り方してるやつですけど」

鳴護「その補足説明要ります?そして何人が分かると思いますか?」

マネージャー「では新年最初のお仕事と致しまして、今から公式HP用のインタビューをさせていただきたいのですが。お時間宜しいでしょうか?」

鳴護「はい、大丈夫です。なんで一月ももう終わろうとしているのに、新年最初なんだと驚愕しますけど」

マネージャー「『去年一年を例えるならばサメ?もしくはゾンビ?』」

鳴護「そんな質問ってあります?B級ですよね?行間だったらまだしも、設問文全体からダメな感じがしませんか?」

マネージャー「――はい、インタビューは以上となります」

鳴護「ツッコんだだけでですか!?そしてたった一問しかなかったり意味が分からないです!?」

マネージャー「あぁ問題はありません。既にARISAさんの新年コメントは掲載済みですから」

鳴護「……インタビュー受けたのが今なのにですか?」

マネージャー「ARISAさんならこう仰るんじゃないかなぁ、という体で代筆的な?」

鳴護「テイで!?いややりますよ別に!?忙しいは忙しいですけどインタぐらい30分で終わる話でしょう!?」

マネージャー「我が社のタレントがですね、えぇとその乗り気といいますか」

鳴護「当麻君が書いたキャラクターがあたしになってんですか!?」

マネージャー「いえいえ何を仰いますか。サンシャイン上条さんでは性別も違いますし、文才も無いでしょうから他の方に決まってるじゃないですか」

鳴護「誰か……いましたっけ?」

マネージャー「『姫神@絶叫漂流教○』さんです」

鳴護「あれ一発ネタじゃなかったんですか!?秋沙ちゃんが同僚になってるし芸名ダサいな!語呂もなんか良くないし!」

マネージャー「『絶叫教○と漂流教○は怖い……これを掛け合わせれば!』と」

鳴護「すいません、事務所に大人の方いないんですか?教室でふざけている男子中学生レベルの話になってますよね?」

マネージャー「中々毒舌になられたようで感無量ですが……いえ、これが意外に評判良いんですよ。『ARISAの意外な一面を見た』と」

鳴護「……どういう感じなんですか?」

マネージャー「マジカル☆カナミンについてとても深い考察をされていました」

鳴護「濃いヤツだね!?あたしそんなキャラだと思われて疑うファンの子はいなかったのかな!?」

マネージャー「と、申しますか。昨今のアイドルのSNS関連、大手は全て事務所が”体”でやっていますけどね」

鳴護「よく炎上しますもんね!下手に子供が使っても大スキャンダルかっ飛ばしますし!」

マネージャー「サンシャインさんの『ザ・貧乏メシ☆』は流石にちょっとイメージが悪すぎますので……」

鳴護「事務所全体があたしをイジりに来ていませんか?そもそもそれの企画があたしの代わりになると思った当麻君も結構アレですよね?」

マネージャー「えぇ、ですのでどなたかお知り合いの方のツテを頼っていって、『ARISAのダメ映画酷評』はどうでは?と」

鳴護「いい加減最愛ちゃんと縁が切りません?あの子はもう鉄火と銃血の中でしか生きられないと思うんですよ?」

マネージャー「この間もですね、フラッと事務所にいらっしゃって映画の話をされていきました」

鳴護「通り魔ですよね?会った人間へしょーもない映画の話をしている通り魔。もしくは怪人系都市伝説」

マネージャー「なおタイトルは『としまえ○』でした」

鳴護「何年か前に長年のご愛顧を終えた超有名な遊園地ですよね!?なんだろそれどんな内容か気になる!?」
(※実在する映画です。ジャンルはホラー)

マネージャー「内容は私の口からは差し控えたいと思いますが……実は、監督から相談を受けてまして。是非ARISAさんにも聞いて頂ければ」

鳴護「あ、これ本日のお題かな?」

マネージャー「ご本人曰く、『ダメ映画を見過ぎている副作用で、ちょっとした普通の映画を見ても超名作に思える』と」
(※久々に「サイレ○」見たら「あれ?そこそこ面白いな?」と)

鳴護「末期ですよね?スラムに住んでいた子が普通の養護施設で感動するアレですよね?」

マネージャー「ご理解いただけたところで午後の予定なのですが。本日は知育系の収録がありますので、そろそろ移動を」

鳴護「仮にもタレントが収録当日まで予定聞かせてないってあります?あったとしてもドッキリ系ですよね?」

鳴護「……あの知育ってまさか、クロ太君とご一緒の?」

マネージャー「違います違います。ラッコを撲×する話は流石にオンエアできないとの判断が」

鳴護「結果見てましたよね?収録する前から結果が分かりきっててなんでしたんですか?」

マネージャー「大丈夫です!危険な発言には(※フィクションです)ってつければ何とかなりますから!」

鳴護「それフィクションじゃないって事ですよね、要は?」

マネージャー「その、黒いグロい話ではないです。闇咲先生や黒夜さんにはオファーしていませんし、ゲコ太君が出ると暴走しますのでそちらもいません」

鳴護「あの二人って親子かなってぐらい似て……待ってください、暴走?暴走って、美琴ちゃんが?」

マネージャー「さっ、乗ってください!時間が押していますので!」

鳴護「だったら最初から現地集合で良かったんじゃないですか?監督の小話も不要でしたよね?」



――とあるスタジオ

チャッチャッチャーラーチャララッチャー、チャッチャッチャーラーチャララッチャー、チャーチャーチャッチャッチャッチャッチッャチャチャチャー♪

レッサー「――あぁい、という訳でやってきましたね!ARISAさんをイジりまっしょい企画!」

鳴護「実家に帰りたいです司会者の方」

レッサー「司会者ではありませんよ!私の事はレッサーちゃんと気安くお呼びなさいな!」

鳴護「前からずっと言ってますレッサーちゃんさん」

レッサー「なお『海外ではファーストネーム呼びが当り前』とかナメた解釈か流行りましたが、『人と立場によるわバカヤローども!』が正解ですんで要注意ですよ!」
(※「ただのアホ」と思われる)

鳴護「つまりあたしに呼ばせるさてことはそうだってことなのかな?かな?」

レッサー「まぁそれはさておき今日は遊んでくださいな私と!最近いっつも他の方ばかりで寂しいとは思ってなかったんですからねっ!?」

鳴護「ツンデレの悪いところが出てる。ツンのフリした態度の悪い人だ」
(※「無口なツンデレはただの態度の悪い人」by地獄のミサ○先生)

レッサー「そこです!今日のお題はまさしくそれ!」

鳴護「どれ?」

レッサー「それはそうとイギリスネタを入れ忘れたんで今からしても構いませんかね?」

鳴護「段取り悪いな司会者の!?もっとこうちゃんとしないダメなんだよっ!?」

レッサー「ツンデレ風に言えば?」

鳴護「ダメなんだからね?」

レッサー「ふっ、その程度のツンデレ力で奢らないで欲しいものですな――ツンデレ力、準一級認定!」

鳴護「あっさ!?小学校の朝顔観察キットについてくる皿ぐらいに浅いなツンデレ業界!?」

レッサー「大体そういうのは何を言ったのではなく誰が言ったかで決まりますし。ぶっちゃけ外見10割」

鳴護「えっと、その、そこは強く否定した方がいいんじゃ……?」

レッサー「とあるライターがA社に持ち込んだ企画がボツになったんで、キャラ設定をロ×にしてB社に持ち込んだら採用されたってこともあるんですよ!?」

鳴護「それは、ただの、風潮」

レッサー「てゆうかまぁ最近はツンデレも市民権を得ましたよね?極めればパチンコにだってなりますし」

鳴護「一定の認知度があるのは否定しないけど、ギャンブル化との因果関係は薄いかなー。ぶっちゃけ金目」

レッサー「いいですかアリサさん?極東の島国はこんな言葉があるそうですよ?」

レッサー「『立てばヒナギ○、座ればくぎ○、歩く姿はアーた○』と!」

鳴護「ほぼほぼハヤ○縛りですよね?まぁ全員そうっちゃあそうですし、各界を代表するっちゃしますけども!」

レッサー「『ツンデレは城、ツンデレは石垣、ツンデレは掘、ツンデレは沼』――シンゲン=タケーダが残したとされる台詞ですな!」

鳴護「それ以上故人を侮辱するの良くないよ?あと『沼』って括りはなかったような……」

レッサー「ですが!我らのツンデレが市民権を得てしまったがために起きた悲劇があります――それはっ!」

鳴護「……」

レッサー「そーれーはーーーーーーーーーっ!!!」

鳴護「あぁゴメン!久しぶりでテンションがまだ温まってなかった!それで何かな!?」

レッサー「ツンデレの量産化&陳腐化なのです……ッ!!!」

鳴護「うん知ってた。そしてもう手遅れになって久しい」

レッサー「何を仰いますか!?『諦めたらそこで試合終了まで流そうぜ』って先生も言っているのに!」

鳴護「安○先生はシーズン終わりのプロ野球選手みたいなことは言わない」

レッサー「まぁまぁまぁまぁ!ロンよりショウ子と言いますしではダメな例を見れば分かりますよ!えぇ分かりますとも!」

鳴護「その、スーパーリア○麻雀の某有名な台詞を、一体誰が分かると……?」

――case01

上条「『初めまして、ミサカ=ミコートさん。あなたの婚約者のカ・ミジョー=ザ・デッドフラグです』」

鳴護「目の前でいきなり小芝居が始まりました。あと当麻君の名前が面白すぎて中身が入って来ません」

レッサー「しっアリサさん!これからクライマックスなんで!」

御坂「『あんたが婚約者ぁ?冴えない男よね!出直してきなさいよ!』」

上条「『この度は父の借金を肩代わりして頂いただけではなく、更には領地発展のためにご助力まで頂き感謝の言葉もございません』」

御坂「『べ、別にあんたのためにやったんじゃないんだからねっ!?領地がほしかっただけだから!』」

上条「『はっ!重々承知しております!このデッドフラグ後で憶えとけよレッサー御家へ対する恩こそあれ、仇を返す気は毛頭!』」

御坂「『えっ?』」

上条「『聞けばミサカ郷はウナバーラ=デミレザー様との仲も宜しいと!決して身分を弁えない不埒な真似など致しませんとも!』」

御坂「『そ、そうかもしれない、かな?で、でもアンタにチャンスがないって訳じゃなくてね?』」

上条「『私はいいのです!領地に12人の義理の妹がおりますので情報過多だなオイ!』」

鳴護「演者さんがちょいちょいツッコミはじめましたけど。あたしだってしたいよ」

上条「『ですからどうかミサカ郷はミサカ郷でお幸せに――では、御前失礼致します!』」 カッ

御坂「『ま、待ちなさいよ!?こ、こんな筈じゃ……』」

上条「『……ミサカ郷?如何なさい――うっ!?』」 ブスッ

御坂「『だ、誰かに盗られるぐらいなら……!』」

……

レッサー「――と、ツンデレを一歩間違えるとこういう惨事に」

鳴護「面白いよね?これもうツンデレがどうって以前にギャグとして完璧だよね?」

レッサー「えぇですから『間違ったツンデレ』という例ですね。アリサさんのご感想は?」

鳴護「当麻君を刺した時の美琴ちゃんの笑顔が印象的でした。何かこうリアリティありすぎる迫真のお芝居っていいますか、ある種の未来予知というか」

レッサー「えぇまぁこれは悲劇なのですよ。ツンデレの使用方法を間違った異世界チートものなんかでよくあるでしょう?ヒロインがクッソゲスい性格の」

鳴護「何でもかんでも愛があれば許されるって訳じゃないですよね」

レッサー「はいな。当人同士は大真面目なんですが、距離感を間違えると今のケースのような面白いことになります」

鳴護「面白いって言った?そこは隠そう?多分そんなこったろうとは思ってたけど、本音を出すにはまだ早いよ?」

レッサー「ほいでは続きましてケースその2をご覧ください!」

――case02

アンジェレネ「『ふ、フゥハーハーハーハーハッ!ゆ、勇者カミジョーよ!よ、よくもまぁここまでノコノコといらっしゃいませ!』」

上条「『出たな魔王アンジェレネ!お前の野望は今日で潰える!』」

鳴護「配役おかしいな!?これならまだ海鳥ちゃんが適役だと思うよ!」

レッサー「アンジェレネさんは本人たっての自薦でまぁこんなことになっておりますな。ぶっちゃけ誰でも良かったので」

上条「『あの世で悔い改めるといい!お前が犯した罪の数々をな!』」

アンジェレネ「『な、なーんのことでしょうかね!わ、わたしには分かりませんよぉ!』」

上条「『寮でメシ時になるとどこからともなくやってきて、味見と称して軽く食っては料理評論家並の感想をしていくもんだから、今のあだ名が”アンジェレネ師匠”』」

アンジェレネ「『な、な、なんですとぉ!?だ、誰が噛ませ犬なんですかっ謝罪を要求しますよぉ!?』」

鳴護「思っていたよりも温かいエピソードだったね。あと、あたしだったら別に許すな」

レッサー「向こうは寮暮らしですので、人気メニューの人だと醜い取り合いになるそうです」

アンジェレネ「『ふ、ふーんだ!か、カイショーなし?』」

上条「『カミジョーな?字面は一見似てなくもねぇか、俺と俺のご先祖様を一緒くたに侮辱すんな』」

アンジェレネ「『あ、あなたではこの師匠に勝てはしないのですよ……ッ!!!』」

上条「『なんでだよ』」

アンジェレネ「『そ、それは今のご時世に男女びょーどーパンチを!し、しかも女性の子供に炸裂できるかって話ですよねっ!』」

上条「『な、なんだってーーーーーーーーーー!?』」

鳴護「ここ、要る?この茶番は必要かな?」

御坂「『――必殺・同性だったら問題ないわよねーパーーーーンッチ!』」 ペチッ

アンジェレネ「『あ、あいたーっ!?』」 パタッ

上条「『お、お前は北の勇者!?助けに来てくれたのかっ!?』」

御坂「『か、勘違いしないでよね南の勇者!あんたを助けに来たんじゃないんだからねっ!?』」

上条「『やっぱりそうか』」

御坂「『えっ?』」

上条「『え、違うって今』」

御坂「『そうねっアンタなんか大嫌いなんだからね!助けに来ようはずもなきにも非ずって所だわ!』」

鳴護「美琴ちゃんって当麻君が絡むとアホになるよね」

レッサー「あとゲコ太ですな。ユルいって意味ではどちらも同じですが」

上条「『まぁいいや丁度いい北の!俺たちが力を合わせれば魔王なんか瞬殺だぜ!』」

御坂「『ま、まぁね!アンタがどうしてもっていうのならば!共闘してやらなくもないわ!特別にね!?』」

上条「『頼む!どうして俺は勝たなくちゃいけないんだ――オルソラ姫と結婚するためにも!』」

御坂「『そうね結婚――なんて?』」

上条「『あれ?そっちの国にも話行ってなかったか?ウチのツチミ・カード陛下がアオーピ陛下とお前を呼びたいって』」

御坂「『……』」

上条「『どうしてお前――ぐはっ……ッ!?』」 パタッ

アンジェレネ「『ひ、ひいええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?ゆ、勇者がご乱心ですよぉっ!?』」

御坂「『――これは、戦い半ばで、死んだ。そうよね?それ以外ないわよね?』」

アンジェレネ「『ちょ、超冤罪ですよぉ!?と、というよりもウチの戦力でお二人を仕留められるような猛者は……!』」

御坂「『え、なにごめんよく聞き取れなかった――あ、うん!北も南も全員滅ぼす?そりゃ大変だわー、止めようがないわー』」

アンジェレネ「『え、えーと……?わ、わたしは何を求められてるんでしょう、ねぇ……?』」

御坂「『まずは全世界に宣戦布告しなさい!こんな世界滅ぼしてやるんだから!』」

アンジェレネ「『ま、魔王がここに……ッ!?』」

……

レッサー「『――こうして悲しい心から魔王が生まれ、世界は火の海に消えたといいます』」

レッサー「『辛うじて生き残った人たちは、その哀しみの教訓を忘れぬように刻み、悲劇の勇者の逸話を長く長く伝えていきました』」

レッサー「『しかし忘れてはいけません。魔王を生んだのは私たちの心、つまり――』」

レッサー「『――ツンデレなのです……ッ!!!』」

鳴護「ねぇ、大丈夫?世界観も雑だし後半がほぼ予算が下りなかった二時間ドラマのチープな脚本みたいになってない?」

レッサー「『上条当麻、白モヤシとの戦いでもし負けていたら超モンスターが生まれていたかもしれない件について』」

鳴護「あー……うん、可能性はえっと、まぁあるっちゃあるよねぇ……」

レッサー「どうですかアリサさん?そろそろツンデレの対処を一歩間違えるだけで、取り返しのつかない惨事を招くとお分かりになったでしょう?」

鳴護「動画はぶっちゃけ楽しいけども、こう、なんだろうなー。どっちもファンタジー世界過ぎてリアリティの欠片もないっていうか。動画はあとでコピーほしいぐらいに面白いけどもね」

レッサー「ではこれが最後ですよ!三番目のケースを見やがれですよ!」

鳴護「ヤカラ……同じか」

――case03

上条「『ここが学園都市かー。今日から俺が住むことになる……前住んでた所はろくな思い出もなかったよなぁ』」

上条「『……ま、いいか。前向きにだ!今までのことは振り返らな――うっ!?』」 パタッ

御坂「『ぽ、ポッと出のフィギュアに盗られるぐらいなら……!』」

……

鳴護「もうツンデレ関係ないよね?内容は個人的にもっとやれ案件だけど通り魔だよね?」

レッサー「なおここら辺は諸事情につきオンエアできない部分がありましたが!」

鳴護「直したからね、そこそこの字数を。何故ならばここら辺は木曜日の夜に書いちゃったんだから!察してくれると嬉しいかな!」

鳴護「てか最後のは因果関係が不明だよ!?いくら当麻君が運悪いからって問答無用で刺されるってどうかな!?」

レッサー「これも全てツンデレ様の呪いなのですな!古来連綿とアガメムノンの時代から続く業なのです!」
(※アガメムノン;嫁とその愛人に暗殺されたミケーネ王。トロイア戦争の英雄数人を騙くらかしても生き残った梟雄)

レッサー「連中はツンデレ様を甘く見過ぎたのですよ!『あ、これなら簡単だぜ!』と何でもかんでもツンデレ、一家に一台白物家電の如くツンデレぶち込みましたとも!」

鳴護「レッサーちゃん、お願いだから時代はもっと絞ろう?戦後の日本のネタからギリシャ神話をまたいでネタ振るのってどうかな?」

鳴護「てかそのギリシャの人がツンデレだって話は初耳……?」

レッサー「戦争に勝つために自分の娘を生贄として捧げ、戦勝記念に相手の女王をぶんどってきたら正妻(※生贄になった王女の生母)にぬっ殺されました」

鳴護「ツンデレ要素がない。そして単語だけを聞くと最近のなろ○系と言えなくも……!」
(※ただし為政者としては有能)

レッサー「連中は間違ったんです!制御不能になったツンデレ様はその牙を剥き、数多の作品を滅ぼしていきました!」

鳴護「『要は量産型劣化ツンデレが広まってもうギャグになった』ってだけの話だよね?」

鳴護「あと先週からの落差が激しくないかな?宗教闇鍋の翌週がツンデレ四方山話って落差がね!あっちは身も蓋もない話だったけど!」

レッサー「話的には同系でしょう?ケルヌンノスを勝手に解釈してしっぺ返し喰らうアホどもと、ツンデレ様の祟りを受ける愚か者どもが!」

鳴護「スケール感がまず違うよね?あー、仮に神様がいたとして『怒られるよ?』って話と劣化美琴ちゃん達の話じゃなくなってるよね?」

鳴護「と、いうかそもそもの話。死亡フラグを回避することが出来るの?全体的に詰んでるような気がするし」

レッサー「ツンデレだけに詰んでる……ッ!!!」

鳴護「だからそれもやめよう?接触事故を相手に投擲するスタイルをね」

レッサー「まーまー落ち着いてくださいなアリサさん!そのターンはこれからですよ!流石にこれだけ煽っておいてアトシラネでは済まされませんからね!」

鳴護「ならいんだけど。当麻君が永遠に続く死の連鎖から逃げ出せるんだったら」

レッサー「まずはケルヌンノスを崇めるのをそのままにしまして、別の神様と合同で崇めるのがベストと思います。そして最終的にはその神性のシノニムとして扱えば、まぁなんとか?」

レッサー「ただ落とし所が難しいんですよね−。ベストはデュオニソスではあるんですけど、あっちはあっちでオルフェウス教団に派生しますから」

鳴護「違う。先週の話を引きずってはない」

レッサー「オルフェウス教団の別名――『自殺教団』」

鳴護「闇咲さん来ちゃうからやめてくれないかな?あの人が来ると周囲の気温が下がるんだよ。霊的なものだろうけど」

レッサー「改心前は大分殺ってそうな雰囲――ふいんきですよね!」

鳴護「わざと間違える意味が分からない。別にネットスラング使ってもマウントは取れないかな」

レッサー「さて!ここまでが素人がツンデレに手を出す恐ろしさが分かったかと思います!ダメ、絶対!」

鳴護「もうギャグにしか思えないツンデレって結構あるよね」

レッサー「安易なキャラ設定は死を呼びます!上条さんのレバーを守るためにも皆さんどうかご協力を!」

鳴護「まだ致命傷か後遺症が残る適切な場所を選んで刺して……!?」



――スタジオ

レッサー「――はい、っていう訳でここからある意味本題!かかってきなさいフランス!カ・ミジョーさんがカラーテでやっつけてくれますよ!」

鳴護「はいそこ他人に罪をなすりつけない。フランスさんの悪口はやめなさい」

レッサー「後半部分はアリサさんに実践を交えた演技をしてもらいましょうね!なおナイフはこちらで事前に用意したものをどうぞ!」

鳴護「バラエティで刃物が!?……あの、これ刃が潰されてないような……?」

レッサー「おぉっとウッカリウッカリ!別のと間違えちゃいましたねてへぺろ!」

鳴護「あ、小道具いいですあたし。重要参考人にはなりたくないですから、素手でお芝居します」

レッサー「その意気や良し!では最初のツンデレの刺客カマァンッ!」

鳴護「刺客?てか何をやらされるの?」

佐天「おはざっす!柵中の方から来ました!」

鳴護「またいつものメンバーだね!既に美琴ちゃんは確認してるからあと二人いるんだろうけども!」

レッサー「分かりませんよぉ?もしかしてクロ太君の再登板もあるかもしれませんぜ?」

鳴護「あたしの心の平穏のためにもその子は封印しておいて下さい。ラッコさんがショギョームジョーでカイシャクされる話はキツすぎます」
(※フィクションです)

レッサー「それではレッツ・ツンデレ☆」

鳴護「もう何か笑いものにしようって悪意しか見えないよね。それでどうすれば?」

上条【カンペの通りに】 サッ

鳴護「相変わらず最小限のスタッフで回してるよね!その分だけギャランティ盛ってあげてほしいけど!……これ?これ読めばいいの?」

鳴護「『あー、疲れたなー。今日も道路にスニーカー片方を撒く仕事頑張ったよー』……あれ仕事だったの?何か片方だけ落ちてていつもいつも事件性を感じさせるんだよね」

佐天「『あ、お帰りなさいあなた!ごはんできてますよ!』」

鳴護「『ありがとう。いただくよ』」

佐天「『――あたしと仕事、どっちが大事なんですかっ!?』」

鳴護「急に来たね!?まだ起承転結のプロローグ部分でしかないのに!?大体誰が考えたか分かるよ!メシに似た雑な台本だからね!」

レッサー「さぁ頑張って下さいアリサさん!あなたの答え次第でバッドエンド直行ですよ!」

上条【ナーイーフッ、ナーイーフッ】

鳴護「パジェ○みたいなノリでカンペ煽り入れないでくれるかな!?あとで二人とも事務所を通じて抗議するからねっ!強く!出来るだけの権限使って!」

鳴護「あー、えっと……『あなたと暮らしを保つためにも、収入が大事だし、でも決して優先順位があるって話でもなく』」

佐天「『プスッ☆』」

レッサー「あぁい1キルですな!残機が減りましたねっ!」

鳴護「設問も設定もシチュエーションから何もかもおかしいよね?ツンデレ要素があった?何か一つでもあったってあたしの目を見て言える?ねぇ言えるかな?」

レッサー「何を仰いますか!『ツンデレ=メンタルがちょっとアレな人』という構図が確定してしまった以上、対処法をそう決めるのは至極当然では!?」

鳴護「あの、ちょっとアレとか、もっとうこうオブラートに包んだ感じで表現を、うん。優しさって大切じゃない?」

鳴護「てゆうか設問が修羅場に多い感じだけど、『これが正解です!』って回答があるの?理屈を説いてもダメだし、下手にヨイショしてもその場しのぎだし」

レッサー「そりゃ勿論ございますとも!デッドフラグさん、やっておしまいなさい!」

上条「おう任せろ!その名前つけたお前は後でそげぶすっけど、まぁ見とけアリサ!」

鳴護「人類屈指の死亡フラグを踏み抜いて生存している当麻君が言うんだったら、まぁ説得力は……?」

上条「『あー、疲れたなー。今日も道路にペットボトルのフタを撒く仕事頑張ったなー』」

鳴護「あれも多いよね。ポイ捨てなのかな」

レッサー「一気飲みするんだったらまだしも、普通はキャップだけ捨てる意味がないんでないかと」

佐天「『あ、お帰りなさいあなた!ごはんできてますよ!』」

上条「『ありがとう!多分俺作った方がオイシイだろうけど、市場価格は万倍ぐらい差がついてコールドゲームだな!』」

鳴護「司会者の方、演者さんのアドリブが悲しいよ」

レッサー「真理ですからねぇ。えぇ残念なことに」

佐天「『――あたしと仕事、どっちが大事なんですかっ!?』」

鳴護「あ、来た」

上条「『――分かった!じゃあ明日から俺ユーチューバ○になるぜ!だったらずっとに一緒にいられるし家事も手伝える!』」

佐天「『もうっ!何言ってんですか、冗談ですよ、じょ・う・だ・ん☆』」

上条「『こいつめー、あは、あはははははははははははははっ!』」

鳴護「上条名人、スッゴイ汗かいてますけど」

レッサー「恐らく似たようなシチュで刺されたのがフラッシュバックしてるんでないかと思われます。まぁさておき!見事なフラグ回避でしたね名人!」

上条「ふっ、敗北を知りたいぜ!いや知りたくないけどもだ!」

鳴護「あーっと、解説をしていただいても?」

レッサー「これは高等な戦術なんですよ?相手がメンタルをヘラっているのであれば、何を言ってもやってもムダと」

レッサー「こっちが何をどうこう言おうが変える気もなく好転はしない!そんな苦い経験をされた方は結構いるんではないかと!」

鳴護「まぁ、ないことはないですよね。例えば姉とか、他に血の繋がっていない姉とか、元半身の姉とか」

上条「『アリサにいいところ(含む服のセンス)全部持っていかれた説』……ッ!」

鳴護「ちょっとそう思わなくもないかなー」

レッサー「そうでしょうそうでしょう!実はかくゆう私も身内から『話通じネーアホがいんだケド、どーすりゃ通じんのかネ?』と相談される身分ですからね!」

鳴護「『もしかして;フロリスちゃん』」

上条「そしてその言い方だとお前自身がアレな説」

レッサー「だがしかぁし!歯に歯を、目には目を!そしてヘラにはヘラを!」

レッサー「『こちら側も結構アレですよ、とアピールする事によって相手から常識的な反応を引き出す』!これぞ唯一にして最大の攻撃ですな!」

鳴護「司会者の方、かなり最初のツンデレがどうって主旨から遠ざかっていますが」

レッサー「同じですとも!刺されるぐらいだったら回避できるフラグっていうか汚名の一つや二つなんでもないですよねっプロ!?」

上条「――いいかアリサ?刺されるときには『あ、刺された』って感触はないんだ。ただ『あ、なんか冷たいな?』って違和感があって、そこから段々体温が奪われていく感覚がだな」

鳴護「プロ、こなれすぎてません?」

レッサー「何を仰いますやら!ツンデレというのは基本期待値が高すぎるんですよ!『相手をこれだけ好きなんだから○○してもいいだろう』って感じです!」

鳴護「あー、そういう面はあるかもね。好きな相手だからって態度が挙動不審になったり喧嘩腰になるのは、よくないもんねぇ」

レッサー「私はそんな甘えを絶ちたい!恋い焦がれた相手だからといって許されること、そしてだからこそ許されないことがあるんですよっ!?」

鳴護「うん、時々思うんだけどさ?レッサーちゃんって心にもない嘘を吐く時って、とてもとても雄弁で持って回った言い回しになるよね?気づいてた?」

上条「別のイギリス人神父曰く、『如何に短文で相手を煽るのか勝負』だそうだが。ツイッタ○で戦ってる奇特な人じゃねぇんだからな」

レッサー「『他人の嫌がることをしましょう』」

鳴護「そのフレーズを考えた人が誰かは知らないけど、きっと知ったら助走つけてラリアットしてくると思うな」

レッサー「さぁ頑張って下さいなデッドフラグさん!夢見るツンデレどもに現実の厳しさを叩き込んでください!」

鳴護「別の意味で刺されないかな、それ……」

黒夜「――おい、そろそろ出番だろ?」

鳴護「ってやっぱりいたよクロ太君が!?」

黒夜「おゥご挨拶だなァ。なンだったらあのシリーズ再開させてやろォか!?」

鳴護「あれはあれで怖いんだよ!幽霊とか都市伝説が絡まない恐怖が!」

レッサー「はーい、んじゃ演者の方お願いしまーす」

鳴護「あぁあたし……どうすれば?」

黒夜「『――お?なンだテメー、やンのかコラ?あァ?』」

鳴護「スッゴイメンチ切られてる……!往年マガジ○風なんだけど外見が可愛いから怖くないよ!」

黒夜「『おらちっと顔貸せよ、なァ?』」 ズルズルズル

鳴護「『ちょっ!?やめてください、誰か!誰か助けて下さい!?』」

上条「『そこまで――おぼおぉぉ……ッ!?』」 プスッ

鳴護「秒で躊躇いもなく刺しにいった!?」

黒夜「あれこれ刃がついてないぞ?不良品じゃないのか?」

鳴護「こっちはこっちで事故を装って……!?」

レッサー「あぁい残念でしたね!キル2ですよっ残機がモリモリ減っていきますよね!」

鳴護「あの、今のはツンデレと一体どういう関係が?」

レッサー「え?ヤンキーってツンデレじゃないんですか?」

鳴護「ここに来て大きくカルチャーギャップがあるよね!フィクションだから!ちょいワルとエラワルの人たちがツンデレなのは二次元の中だけだから!」

上条「そこまではアレだけど……少なくとも目が合っただけで因縁つけるようなヤンキーは……うん、人としてどうかっていうかな」

レッサー「いやーアリサさん残念ですよ!一問目のヒントがあれば楽に正解できましたのに!」

鳴護「はぁ、そうなの?」

上条「いや俺も知らない。二問目からはなにも」

レッサー「では正解編と行きましょうか!カモンッ!」

黒夜「『――お、やんのかテメー、あ?お?あぁ?』」

鳴護「なんて迫真のヤカラ演技……!」

佐天「『――あ、もしもし警察ですか?今何か刃物を出している人が、はい、公園で』」

鳴護「通報でいいのかな!?あぁまぁこれ以上ないぐらいの正解ではあるけど!だって相手はナイフ持った相手なんだから!」

レッサー「でしょう?」 ニヤ

鳴護「だからツンデレは?その要素はどこに行ったの?」

レッサー「いいえ、ここはですね。あえて間に司法の手を入れることで、当人の身の安全を確保するのですよ!」

鳴護「……うん、てゆうかねレッサーちゃん。実はもう最初の方で薄々思ってはいたんだよ、いたんだけど――」

鳴護「――今日の企画、ただのストーカー対策相談室だよね?」

レッサー「『人生は一番美しい童話である――ハンス=クリスチャン=アンデルセン』」

鳴護「その名言、いる?いらないよね?アンデルセン先生も『まさかこのタイミングで引用する!?』って思ってるよきっと?」

レッサー「ではそろそろお時間も押していますし最後のケースになります!ではどうぞ!」

御坂「『じゃあ改めてこんにちは、って別に挨拶したんじゃないんだからねっ!?』」

御坂「『今日はいい天気よね、って別に快晴だって喜んでる訳じゃないんだからね!?』」

御坂「『最近調子はどうかしら、って別に体調を心配してるんじゃないんだからねっ!?』」

鳴護「ただの情緒不安定な人になってる」

上条「もしくはタレント養成事務所でお題が『全部の自分の台詞にノリツッコミ』を引いた人」

御坂「そしてもういい加減にしてほしいわよ!?あたしだってバカにされてるって流石に分かるわ!」

レッサー「――と、このように!重度のツンデレを直すには、まず、自覚することが改善への第一歩なのです……ッ!!!」

鳴護「絶対それ今思いついたよね?レッサーちゃんの過去の実績からすると『上条さんが刺される画が超面白そう!』って動機だよね?」

レッサー「くっくっくっく……!流石は我が終生のライバル!常人ではできぬその発想にたどり着くとは!」

上条「『レッサーを覗くものはまたレッサーからも覗かれている』」

鳴護「ウルッサイな!?残念な企画だとは思ったけどここまでとは!」

御坂「てゆうか最大の被害者はあたしよ!?なんで人の生き様が頭イタイみたいに言われなきゃいけないのよ!?」

鳴護「美琴ちゃんはもっとツンデレを抑えめにした方がいいんじゃないかな」

御坂「普通に応対してるだけで酷い冤罪がかけられてる……!」

レッサー「あなたもあなたですからね!?もっとこう人気がなければここまでデッドコピー品が出回らなかったでしょうに!?」

御坂「ご、ごめん?あれこれ謝っていいやつ?」

上条「涙拭けよ人気投票18位。中の人ブーストがかかってんのにあと三票でボスに抜かれかかった女」

レッサー「あぁ憎い!この女性らしいボディラインが憎い!私ももっとミサーカさんのような中性的でマニア向けするペッタンあばばば゛はば゛ばば゛はば゛はばばば゛ばっ!?」 ビリビリビリビリッ

御坂「誰か、ナイフを。今なら撮影中の事故で済むわ」

鳴護「うん、止めておこうか。どうせ今回も全部オンエアされないだろうけど」

白井「――お姉様のボディはこれで完成しておられるのですわっ!!!」

上条「癖(へき)だろ。一応成長期ってちゃ成長期だし遺伝の影響も否定出来ないが、諸事情によりずっとこのまんまだと思う」

鳴護「そういうとこだよ?だから刺されるんだよ?」



――オービット・ポータル芸能警備事務所

マネージャー「お疲れさまでございました。実に素晴らしいツッコミで」

鳴護「刃傷沙汰寸前にまで行ったのがですか?」

マネージャー「人間、他人と分かり合うためには相応の努力が肝要かと存じます。まだ若いのですから」

鳴護「あと途中で美琴ちゃんが『イメージが……!』と若干落ち込んでいたのが引っかかります。メンタルケアもしてあげてください」

マネージャー「分かります。Pとある科学の超電磁砲の筐体を何台か届けておきます」

鳴護「ノイローゼになりません?よくゆるキャラ&ご当地キャラの方が自分のキャラグッズでご飯とか食べてる姿を見るんですけども」

鳴護「あれってよくよく考えたらあたしがあたしのプリ貼ったグッズに囲まれてるって事ですよね?どんだけ自分が好きなんですか」

マネージャー「これはとある方の話なのですが」

鳴護「え、あぁはい、どなたですか?」

マネージャー「実名は避けて仮にデッドフラグさんとお呼びします。あくまでも聞いた話ですので」

鳴護「予想以上に浸透しそうその二つ名!レッサーちゃんが軽々しく使ったばっかりに!」

マネージャー「ある方が夜中、水を飲みにキッチンへ向ったそうです。何でも次○の打ち上げで五杯食べたので喉が渇いたんだとか」

鳴護「インデックスちゃん以外に該当する人はいない、かな。あたしでもお腹空いてないと無理だよ」

マネージャー「エンゲル係数が気になりますが、まぁさておきまして。その方がユニットバスの前を通ったら、シクシク泣く声がするそうです」

鳴護「これって聞いていいやつですか?プライベートな話……」

マネージャー「『あ、新種のおかるとなんだよ!楽しみなんだよ!』と意気揚々と耳を澄まし、中の声を聞き取ろうとしました」

鳴護「なんでオカルトの人って地雷を踏みに行くんですか?危険地帯がどこにあるか分からないのに?」

マネージャー「すると中からは続いて、こう聞こえてきたそうです――」

マネージャー「『――なんで人気投票三位なのにキャラグッズの話が欠片もねぇんだよ……!』」

鳴護「お腹に来るよ。重たすぎて消化不良になる」

マネージャー「ですのでキャラグッズが出るのはとても良いことなのです。世の中にはミニアルバム四種類を同時リリースし、ファンの忠誠心を試す方も」

鳴護「あたはの悪口はいいですけど三○さんのは許しませんよ!?絶対にですからねっ!」

鳴護「あと長文で、さも当麻君を擁護するフリをしてイジるのって邪悪じゃないですかね?良くないと思うんですよ、例え事実であっても」

マネージャー「そんなデッドフラグさんですが、原作とは違って暇人のSSでは主役、しかもハーレム状態ですからね。お羨ましいことです」

鳴護「それって因果関係がバグってるよう……?」

マネージャー「ともあれ撮影お疲れさまでございました。あとは来週ですね」

鳴護「何やるか教えてもらえないんですよね?初期の電波少○のようにアポなしで吶喊させられるんですよね?シンガーなのに」

鳴護「てゆうかちょっと気になったんですけど、今日海鳥ちゃんと久々にご一緒したんですよ」

マネージャー「あちらは純粋な戦闘能力特化ですので、タイマンだったらシャットアウラ会長よりも上ですね。ただ『クルマ』ありきであれば五分にまで持ち込めると思います」

鳴護「なんで殲滅前提で話が進んでいるんですか。そうじゃなくて、なぜなにナントカってありましたよね?あの、人喰い堤防とラッコが猟師さんにってやつ」

マネージャー「いいえ違いますよ?天然記念物で世界的に猟が禁止されているラッコさんが、たまたま網にかかって命を落としてしまう、という話です」

鳴護「他のシリーズは思い出したようにちょこちょこやってますけど、なんであれって一回で終わっちゃったんですか?あぁ決してしたいとは思いませんけど」

マネージャー「あぁでは×××××盟とメモた話でも」

鳴護「そういうとこですよ?絶対に文字にできないって分かってしてますよね?」

マネージャー「リアルなお話でギャグになるのは『ほんとあ(本当にあったとある話)』、そして怖い話は検証しています――」

マネージャー「――が、『どうしてリアル系で怖い話は出て来ないのか?』の答えがそれになりますね。出来なくはないんですが、通報されてアカウント停止する可能性が若干あるんですよ」

マネージャー「これまだオカルト関係であればトンデモ話の一つとして提供できるんですが、リアルな話はリアルすぎてボカしようがなく……」

鳴護「――お疲れさまでしたー!あたし用事があったのでここで失礼しますねっ!暫く事務所には近寄りませんから!」

マネージャー「はい、お疲れさまでした。また来週にでも」


-終-

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