【緊急企画】とある当確中継センター【俺たちのボスは出るの?】
――とある特設センター
佐天『レッッッッディーーーーーーーーーーーーースッ!エンッ、ジェントルマッ!!!』
佐天『ご来場の皆さんはこんにちは!そうじゃない人もまぁそれなりに!今回もやって来だぞ鉄火場が!』
佐天『レギュラーだからって油断するな!脇キャラは居なかったこともなるのもよくある話!』
佐天『なんかちょっとスケジュール都合だったり、監督()の解釈()で悪役が入れ替わる!』
佐天『そんな厳しい業界に諸君らは立たされていると自覚したまえよ!』
初春「あ、すいません佐天さん?会場のブーイングがハンパ無いので、煽るのはそのぐらいで」
佐天『怖いか?心底恐怖しやがれ三下どもがッ!』
佐天『――まっ、あたしはフィギュア化&グッズ化で片方の主役さんを抜いてますし、まず安定ですが何かっ!』
初春「すいませーん、会場のスタッフの方ー?私の代わりに佐天さんぶん殴ってくれませんかー?できれば強めに」
佐天『ゴチャゴチャ言うな!悔しかったら自らの力で勝ち取ってみろ!』
初春「――はい、もうなんか開幕1分で収集不可能になっていますが。それではタイトルコールを」
佐天・初春『第一回!とあるアニメ第三期当確会場にようこそ……ッ!』
――とある特設センター
初春「――という訳で始まっちゃいましたね。謎の企画が」
佐天『謎っていうかノリっていうか、うんまぁまあいつもの賑やかしだよねっ!』
初春「はいそこ余計な口を挟まないで。さっき暴動寸前にまでいったんですから、反省、してください」
佐天『というかあたしもよく分かってないんだよ。これなんで呼ばれたの?』
初春「解説台詞ありがとうございます。えーっとですね、アニメ、やりますよね?」
佐天『みたいだね。あたしらの先越されるとマズいんでって――』
初春「ちょっと佐天さんが何言ってるのか分からないですね」
初春「楽屋であれだけ『そこは、そこだけは触れないであげよう?』って念を押したのに、段取り忘れる人は特に」
初春「まぁアニメ化するといっても大変なんですよね。尺の都合もありますし、監督がトチ狂って斬新な解釈入れたり、時にはオリキャラ入れたり」
佐天『暇人がやってるSSと同じだよねっ!』
初春「佐天さん、そこも触れないであげましょう?まさか四年続けるとは思っていなかった人だっているかもなんですから」
初春「いえ、そのですね。前向きに!前向きに頑張って行こうという意思表示でもあるんですよ!」
初春「原作と違ったっていいじゃないと!完コピよりもむしろ崩した方が喜ばれると!」
佐天『その擁護は……どうだろうなー」
初春「まぁ結局する事は当確が決まった出演者の皆さんをイジって遊ぼうという企画なんですけどね」
佐天『趣味悪っ!?』
初春「そして勿論当確上のラインギリギリの方に『どんな気持ち?ねぇ今どんな気持ち?』って追い込んでいくのも兼ねています」
佐天『初春?あたしよりエゲつないことしてるよね?』
初春「恨むんだったらKADOKAW○へ!3クールないと間に合わないのに多分2クールへ押し込もうとする会社に抗議して下さいっ!」
佐天『消されるよ?異世界で第二の人生始めようとして終わっちゃった人もいるんだよ?』
初春「私たちには関係ないですね!えぇそれはもう大きさがまず違いますから!」
佐天『……うん、そんな感じで。お茶を濁し濁しやっていきたいと』
佐天『司会は佐天”アニメ化決まった途端ほぼ公式に×がされた”涙子とおぉっ!』
初春「初春”もうそろそろゴールさせてほしい”飾利でお送りしますねー」
――
初春「はい、ではレポーターの佐天さん。そちらの様子はどうですかね?」
佐天『はーいどうも、こちら棚中の桜花こと佐天涙子でございますっ!』
佐天『会場になっていますとある特設センターは熱気が凄いですねー!出れるかどうかの有象無象が山のように!』
初春「口は、慎んでくださいね?」
佐天『あれ?初春って次出るってオファー来てたよね?あたしもバーターで――』
初春「えー、会場の佐天さーん?いい加減に殺意を大安売りするのはやめて、えーっと、インタビューをお願いします」
佐天『あっはい。初春がガチギレしそうなんで真面目にしたいと思いまーす。誰にしましょっかねー、あ、じゃそこの人』
佐天『すいませーん。ちょっとお話を伺っても宜しいですかー?』
上条「出ろ……ッ!俺の当確出ろ……ッ!」
初春「すいません佐天さん。超人選ミスですね。もっと他にいなかったんですか?」
初春「てゆうかあなたが出なかったら魔術と科学が交差せずにすれ違うんですから。なんで不安になってんですか」
佐天『って、スタジオのあたしの相方が言ってますけど?』
上条「――君らには、君には分からないよ!俺の気持ちなんてこれっぽっちも!」
初春「いえですから、その卑屈に卑下するような要素がないと思うんですよね」
上条「いーやあるねっ!あるに決まってるさ!スピンオフでお呼ばれしない気持ちが君らに分かってたまるかっ!?」
上条「分からないだろ!?いつの間にか別企画が持ち上がってて、俺は名前なしモブで呼ばれる気分が!」
上条「出たかと思えばビリビリのオマケで!つーか超電磁砲でもそうなんだけどな!今更だよっチクショー!」
佐天『――と、情緒不安定の上条さんでしたー』
初春「待って下さい佐天さん!?流石にこのままスルーするのは後味悪いですから!フォローを!」
佐天『えー、メンドイなー……あー、上条さん』
上条「な、なんだよ?」
佐天『気をしっかり持って下さいよ!男だったら一国一城の主!本編で主役っぽいポジにいるんだからいいじゃないですか!』
上条「そ、そうだよな……?いいんだよね俺誇っても……?」
上条「本編で主人公っぽいポジションにいるしな!――ってバカ!主役だよ!ほぼ通算で主役やってたわ!」
佐天『え?でも世界のHAMADURA(イケボ)がラッキースケベ要員になってませんでしたっけ?』
上条「人をラッキースケベだけの人だと思わないでほしいな!俺だってホラ、他にも……あるよ!何かは!きっと!」
初春「すいません上条さん。そろそろ私も悲しくなってきたので、佐天さんを解放してやって下さい」
佐天『お疲れ様でーす☆』
上条「君らもいい加減にしろよ!ちょっと主役食うぐらいに人気あるからって調子に乗ってると酷い目に遭うからな!」
佐天『おっと聞き捨てなりませんね!ヒドいってなんですかヒドいって!上条さんが薄い本的な甲斐性を見せてくれるとでも?』
上条「いや公式スピンオフの主役に抜擢される」
佐天『あぁ確かに酷い目に遭いますね。あたしもなんか巻き込まれましたし、初春だってそりゃもう色々と』
初春「――はいっ!っていう訳でですね!当確をまだかまだかと緊張は否が応でも高まりますよねっ!」
上条「君もあれだぞ!ビリビリの友達枠だからってバトルに巻き込まれないと思うなよ!油断してっとガっ!って来るんだからな!」
佐天『残念ながら二人とも修羅場を体験済みですありがとうございました』
初春「じゃあそろそろ――時間が、また?少し発表まであるんで、もう一人だけ絡みやすそうな方に話聞いてもらえますか?」
上条「おっと俺が絡みにくいみたいな言いがかりは止してもらおうか!」
佐天『すいまっせん。そのリアクションからしてまず絡みづらいです」
上条「いや俺はいい方だと思うんだよね。だってほら、見てみ?直接視認するとヤバいから、俺と会話してるフリをしながらチラツと」
佐天『なんなんですか、新手の能力者です――か?』
レッサー【祝・ゲームとアニメの二冠達成!(※フリップ付き)】「……」
佐天『放送事故じゃん。豪雨のニュースで駅映したらちょっとアレな人が見切れてスタジオ黙っちゃった空気じゃん』
初春「なんて事故物件紹介してくれたんですかっ!?それイジってたら大惨事になりますからねっ!?」
上条「――いいか?この世界は下克上なんだ!養成所の中で一番だった君らも社会に出ればただのモブから!」
上条「入った事務所時代で新人同士組まされてユニットになったりするけど!その中でも輝かないと!」
佐天『そういう特定業種のあるあるは結構です。てゆうかお腹いっぱいなんで帰っていいかな?』
初春「ま、まぁ尺も稼げましたし、業界の厳しさを身をもって体験する後輩さんの話もさておきまして」
初春「はーい、という訳で謎の心配をしている方が混ざっていましたが、まぁ会場の方は概ね盛り上がっていますでしょうか」
佐天『い、一部の人達はねっ!色んな意味で盛り上がってはいるよ!』
初春「それでは泣いても笑ってどうにもならない当選会――え!?当確出ました!最初の当確が出たみたいですよ!」
佐天『ドコドコドコドコドコドコドコドコ……』
初春「あ、SEはこっちで入れるんで口ドラムはいいです。てゆうか軽くハウリングしてるんでやめてくださいね」
佐天『――それでは当確はやっぱりこの人!常盤台が生んだエェーーーース!超電磁砲ツンデレの二つ名を持つこのお方!』
佐天『みぃぃぃぃぃぃぃぃぃっさか!美琴さんの当選確実となりましたアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!』
初春「おめでとうございまーす」
御坂「初耳。今あたしそんなオプション付いた呼ばれ方してんの?」
佐天『手元の資料によりますとー、御坂さんは8年ぶり3回目!しかも別シリーズを合わせれば6回目の最多当選となりますねっ!』
御坂「どういうカウント方式なのか分かんないけど、まぁありがとう……?」
佐天『どうですかっ!?今のお気持ちなんか聞いちゃったりしても!?』
御坂「え?あー、はい、私なんかが選ばれてとても光栄です。皆さんの期待をいい意味で裏切られるよう、一生懸命努力したいと思います」
初春「佐天さんが無茶振りするから、御坂さんが優等生モード入っちゃったじゃないですか」
佐天『ファンの皆さんへ一言お願いします』
御坂「とある魔術の禁書目録、アニメ第三期!10月放送予定ですっ!皆見てよねっ!」
初春「カメラ目線もバッチリで業界の大御所レベルの番宣ありがとうございましたー」
佐天『いえいえまだ終わってないよ。アレ残ってるじゃん、アレ』
御坂「アレ?」
佐天『はい。ですから例のアレしないんですか?』
御坂「科学と魔術が出会ってなんちゃらー、はあたしの台詞じゃないわよね。一応言っとく?」
佐天『あ、いえそっちじゃなくて、別のあったじゃないですか――』
佐天『――アイドル企画の方のが』
御坂「っ!?」
上条「オイ誰かあの柵中のデイジーカッターを殴ってでも止めろ!当確決まって浮かれてるヤツらの心を折るつもりだぞ!」
初春「いやその発想はおかし――く、はないですね。佐天さんならやりそうですね」
御坂「い、言わなきゃダメかな!?あっちはあっちでパラレル的なのに!」
佐天『御坂さん!ここはファンサービスですよ!主役の方がちょっとアレなんで、御坂さんが頑張って行かないと!』
上条「なぁこっち狙撃してくれるのやめないか?スッゴイデカい流れ弾飛んでくるんだよ」
御坂「ま、まぁそれだったら……えっと……」
御坂「……おっ、おつかれーるがん……?」
佐天『――はいっ、っていう訳でファン人は着ボに呼び出しで高音質で保存して楽しもうねっ!もしかしたらオフィシャルで出るかもだけど!』
御坂「佐天さん?人にネタ振っといてスベったら流すって酷くないかな?あたし主犯でスベってるみたいになってるよね?」
初春「はい御坂さん本当にありがとうございましたー。粘っても損するだけなんで早々にハケちゃってくださいねー」
佐天『ありあっしたー!続きましてー同じく当確が決まった一方通行さんでーす!』
一方通行「どォも」
佐天『一方通行さんも8年ぶり、4回目の当選となりましたねっ!おめでとうございますっ!』
上条「なぁスタジオの初春さん、この数ってどういう計算してんの?」
初春「恐らく禁書一期二期+超電磁砲一期二期+劇場版ではないかと」
上条「当選って言っていいのか、それ」
佐天『今のお気持ちをどうぞっ!』
一方通行「別になンとも」
佐天『そ、それではファンの方に一言お願いします』
一方通行「いねェだろ、ンなアホは」
上条「――おい一方通行!いい加減にしろ!」
一方通行「あァ?オマエに指図されるいわれはねェよ」
上条「その子を怒らしちゃダメだ!オマエなんかじゃ手に負えないぞ!」
一方通行「怒らすも何もねェよ。司会のガキになに言われたって、別にテキトー答えりゃ――」
佐天『――ショートコント”夏祭り”』
一方通行「は?」
上条「謝れっとけ!今からでも遅くないから謝っとけって!」
佐天『いやー最近暑いですねー――夏だけに!』
一方通行「……」
佐天『でも暑いときには暑いときならではの楽しみ方ってありますよね。海行ったり山登ったりレジャーも楽しいですし】
佐天『あたしは海もいいですけどね、バーベキューもいいなー!肉を食え肉を!狩猟民族の血が騒ぐ!』
佐天『でもやっぱり夏休みのシメは夏祭りだと思うんですよ。こう、涼しくなってきた夕方に浴衣着て見物に――』
佐天『――あ、すいませんおじさーん。この焼きそばとリンゴ飴くださいなー』
一方通行「……」
佐天『あとコーヒーラテとミックスピザとカツカレー大盛りで!急いでねっ!大至急でシクヨロ!』
一方通行「……」
佐天『――ってどんな屋台やねーん!どーもありがとうございましたー!』
一方通行「……」
佐天『――全ッ然ダメ。話にならない。ボケは拾わないしツッコミも満足にできない、養成所で何習ってきたの!?』
佐天『俺様キャラなら貫かないと!それで食ってくんだったら究めないとダメ!中途半端が一番良くないよ!』
一方通行「……なンだろうなァ、こう、殺意も湧かねェけど勝ち負けのレベルじゃねェンだな」
上条「ちなみにノったらノったでハシゴ外されるから、その子にマイク持たせた時点で俺たちの負けは決まってるんだ……ッ!」
佐天『いえーい!』
初春「すいませんアクセなんとかさん、あとでキツめに言っときますから」
佐天『あと英語で一方通行は”One Way”ですからルビ間違ってますよね?』
上条「君ほんっっっっっっっっっっとに人の痛みが分かる子だよな!攻撃するときはピンポイントだもの!」
初春「あの、佐天さん。そろそろ本気で関係各所から怒られる季節なんで、自重って言葉憶えましょう?いい加減に」
佐天『えー、それでは引き続き同じく第一報が出ましたー。魔術サイドの最終兵器ー、ヒロインの回がようやく回ってきたこの方ですっ!」
インデックス「この空気の中で呼ばれるのはちょっとした拷問なんだよ……!とうまやもう一人いるんだからあとに回してほしかったかも!」
佐天『えー、またまた。この空気だからこそ!立て直しには取り敢えず可愛い子出しときゃいいってインカムで!』
インデックス「今日はちょくちょく業界の闇のを感じるかも!」
初春「そして制作が今一番頭抱えてるのはあなたのフリーダム過ぎる司会進行です。えぇ間違いなく」
佐天『まぁ大人の思惑はともかく、今回は堂々の連続当選となりましたね!おめでとうございますっ!」
インデックス「ありがとう、なんだよ?あれ?ここで私が出られなかったら、問題がありすぎだと思うんだよ?」
初春「タイトル詐欺ですからね。シリーズ通じてのシメがシメじゃないという」
佐天『今回はエンディングテーマも繰り上げ式で歌うってお話ですが、どんなお気持ちで?」
インデックス「言い方がね。繰り上げ式とか、消去法で決まったみたいな言い方は気分良くないんだよ」
佐天『ちなみにレコーディングはもうされたんですか?』
インデックス「うん。クレープ好きなだけ食べていいよって言われたから」
初春「明らかにレートが釣り合っていないので、あとで風紀委員までお越しになって下さいね」
上条「まぁ、うん、初春さんの懸念はごもっともなんだが。インデックスの本気食いだと逆に足出てる可能性も……」
佐天『もし良かったら、ちょっとだけ、触りだけでもいいから聞きたいなーなんて』
インデックス「えー、恥ずかしいんだよ」
上条「おい、珍しく可愛いけど残念な子がプロモーション意識して行動してんぞ」
初春「珍しいですね」
チャッチャッチャ、チャチャチッチャ、チャチャチャ
佐天『――ってやっる間にも謎の曲のイントロが流れてきましたっ!』
インデックス「え?」
上条「おいおい歌ってあげろよインデックス。お前歌上手かったろ。タイアップ曲オリコン10位に入るぐらいには」
インデックス「そ、その言い方は悪意があると思うんだけど、そうじゃなくてね。そういうんじゃないんだよ」
上条「あー、じゃ謎の人見知り属性が発動してんのか。たまになるよな」
インデックス「それも違くて。根本的に――」
佐天『――わたしがーうまーれたー♪』
上条・初春「ってお前が歌うんかーい!!!」
インデックス「そもそもこの曲は頼まれた新曲じゃないし、ARISAの曲だし……」
上条「司会今からでもいいから俺と替れや!会場には一縷の望みを持って来てるアリサがいるんだからな!」
インデックス「ってゆうか控え室で一緒だったかも……」
佐天『――以上!禁書目録さんでしたーっ!』
インデックス「……言いたい事もあるしふらすとれーしょんも溜ってるんだけど、これ以上損をしたくないから降りるんだよ……」
上条「というか誰が得するんだこの企画。アニメに当確してもステージ上がって適度に凹まされるだけじゃねぇか!」
初春「ARISAさんの曲流れてる時点で、スタッフと佐天さんはグルだってことですね」
初春「あと上条さんはお近くのスタッフにピンマイク付けてもらって下さい。ツッコミが私一人じゃ足りません」
上条「俺だってこなせる自信はないよ!あぁなんか久しぶりだけどこの感覚全然嬉しくねぇ!」
佐天『さーて次は当確第一報のラストですよっ!いつのまにか主役級!中の人は『三期?ないないwwww』と濃いファンに絡まれて大変だったという!』
上条「逆恨みだろ。何年前の話だ」
佐天『セっっっっっっカイのHAMADURAことっ!浜面仕上さんです!』
浜面「ちょえっす!滝壺見てるかー!?俺やったぜ!やってやったぜ!」
初春「この後に並んでますよ」
佐天『おめでとうございます!いやーまさかの第三期、しかもスタッフ並びで序列5位の大躍進ですね!』
浜面「あざーすっ!無能力者でもやればできるんだってことを叫んでいきたい!」
佐天『何か秘訣とかはあるんでしょうか?』
浜面「それは――『愛』だ……ッ!!!」
佐天『愛、ですか?具体的には?』
浜面「俺の!滝壺へのはてなき愛が奇跡を呼んだんだ!第三期と一緒と言っても過言じゃないぜ!」
上条「スゲーな愛パワー。俺たちは浜面の愛で再度集まったんか」
初春「過言にも程がありますよね」
佐天『二人ともそう言うのよくないですよ!浜メンさんが頑張ったんですから結果が出たんじゃないですかっ!』
浜面「ハマヅラね?あんた何回か『ハマヅラ』って発音してたのにここでハマメンって間違えたりはしないよな?」
初春「手元の資料には『※ただし性欲と思われる』って赤字で書いてあるんですが……」
浜面「やだその資料怖えぇ」
上条「いや頑張ったよ……うんまぁ、頑張ったよなぁ浜面!色々あったけど!」
初春「動機はなんであれ、ですよね。女の子を助けたんですから」
浜面「い、いやーそう改めて言われるとちょい照れるわー!」
佐天『それでですね、えーっと、これ言っちゃっていいんですかね』
浜面「お、なんだよJC?言いたいことあったら言ってみろ!今の俺はなんでもフワっと受け止めてみせるぜ!」
初春「フワっと優しいんですね。優し、い?」
上条「テンション上がってワッケ分かんなくなってるだけだからな。細かいツッコミは、うん」
佐天『あくまでも現段階ですが、スケジュールがアレなんで一部の方は出られないかもしれない、という事態にですね』
佐天『まぁそこら辺は原作レ××に定評のあるKADOKAW○なんで、大人の事情ですかね』
上条「おいやめろ!最近じゃ幼女が戦記する堀内賢○さんの話はなかったんだよ!」
初春「……別にあの展開は要らなかったんじゃないかなー。普通に終わっても良かったかと」
浜面「そうなんか?大変なんだな、大人の事情っつーのはさ」
初春「ですからまぁ『多分切られるシーンがあるだろう』って、今回の企画にあいなってる訳ですが」
上条「まさかの今から『ショートカットはしませんよ!安心してね!』だったらするんだろうな。このブイお蔵入り?」
佐天『でも浜面さんが頑張ったから!浜面さん達のシーンはめでたく当選となりましたねっ!』
浜面「そっか……生きのこるってのは辛いんだな……!他の連中の思いを!無念だった心を俺は無駄にはしない……!」
佐天『さっすが浜面さんっ!そこにシビれ――』
上条「んー……?」
初春「どうしました?」
上条「いやなんか妙に褒めちぎる方向で行くな、と思ってさ」
初春「あー……実はですね。スタジオから、と言いますかこちらのカメラさんが背景抜いてるんですよ」
上条「背景?あぁそっちにはステージの下もよく映るのか」
初春「はい、何台か担当決めてますし。えーっと、それじゃ、モニタに映しますね」 カチッ
上条「おぉなんか会場の大スクリーンに暗い下もよく見え――」
キャーリサ・騎士団長・ベイロープ・フロリス・ランシス ジーッ……
上条「怖っ!?なんかいたよ!?死人の群れっぽい何かが!」
初春「えぇはい、多分浜面さんがご自身の頑張りをアピールすればするほど、この方達にはですね――」
初春「『……へー、そうなんだ?君頑張りやがったから俺らの出番なくなったの?へー?』的な」
上条「……つまり、浜面はステージから降りたら……?」
初春「『ちょっと俺らとO-HA-NA-SHIしようぜ!俺たちの思いを受け取ってくれよ!』という展開が」
上条「なぁ、君の相方ってやっぱ悪魔じゃね?イギリス来た時に憑依されてんだよ、きっと」
初春「科学の街でオカルト信仰者がいるのが不思議ですよね」
佐天『――はい!と、まだまだ浜面さんの武勇伝は尽きませんが、そろそろ他の方のご紹介もあるんで!』
浜面「そ、そうか?これからATMを重機で破壊するくだりだったのに、いいの?」
上条「教育的指導って意味だよ」
佐天『――以上、オーバーロー○第三期(放送中)の日野○さんでしたー!』
浜面「違う!それ俺じゃない人!いや厳密にはアレだけ――ど」 ポン
キャーリサ「ちょーっと話があるの。いい?」
浜面「そ」
騎士団長「そ?」
浜面「『騒々しい。静かにせよ』」 キリッ
フロリス「オッケ。ジャー静かで静かな昏い所へ連れてってやんヨ。もう二度と帰って来れない場所ヘ」
浜面「いやっ助けて!?俺は俺の役割頑張っただけなのに!?」
ランシス「……第三期を否定してた……人が、メイン……理不尽……」
浜面「俺だけど俺じゃねぇよ!てゆうか俺に決定権はないし神様だって多分ないし!」
佐天『いやー揉めてますねー。大変だー』
初春「原因作ったのは佐天さんですからね。紛れもなく」
上条「浜面……うん、多分中の人、恐らく原作読んでないと思うし、ちょい役で呼ばれから続編なんてないだろってタカ括ってただけじゃないかな」
佐天『――おっとぉ!?ただいま追加の当確出ましたっ!追加PVで何人か発表された模様ですっ!」
上条「俺は?スタッフ的に序列一位の俺はスルーされる展開なの?」
初春「ま、まぁツッコミで喋ってますし、ほぼ出ずっぱりですから」
上条「暗部抗争編はお休みなんだよな。モブで出るかもだが」
初春「当確組はアビニョン編、暗部抗争編、アックア襲撃編、ロシア編。問題のイギリス内乱編は当確ならず、ですか」
上条「予算とスケジュールが決まってるし、まぁ仕方がないのも分かるんだけどさ」
初春「正直『だったら別にイギリス編で切っとけばよくね?』という意見も濃ゆいファンの方からは聞かれますしね」
上条「超電磁砲三期のために急いで作ってる説……!」
初春「あちらが本体で、実は本編がスタンドという話も……!」
上条「あっはっはっはー!初春さんは面白い事言うなぁ!あっちのレギュラーだからって!」
初春「いえ、割と大変な目に遭うのでどっちもどっちなんですが」
佐天『学園都市が生んだもあーーーーんーーーーーぶーーーーーーーー!ダーティな活動をされているとかいないとか!』
佐天『最近じゃ歳に似合わずアイドル活動までこなし!「ババア愛してる結婚してくれ」と一部のファン大人気っ!』
上条「やめろ!シリーズ初の公開殺人が起きる!」
麦野「べ、別にお前らのためにやってんじゃねぇんだよ!」
上条「アリですね。これはこれで一定数の需要は見込めますね」
初春「MOEの闇は深くて広いですよね。最早年齢・性別はおろか人外というジャンルさえありますし」
佐天『「アイテム」の皆さんでーす!当確おめでとうございまーす!』
絹旗「はいどうも。超ヨロシクです」
滝壺「……こんにちは」
フレンダ「お疲れーって訳」
麦野「――くっ……!別のアイドル仕事の後遺症が!」
絹旗「あぁ、それでなんか超変なデレ期が入ったんですね」
佐天『あっちの方も好評みたいですよ。よっ!流石中堅の大御所!』
フレンダ「それ、褒め言葉になってる……訳?」
滝壺「麦野は偉い……一部において」
麦野「あー、うん、まぁなんか不本意だけどね。『アイテム』の出番があるのはありがたいんだし」
絹旗「それはそれ、これはこれ、ですよ。ね、フレンダ?」
フレンダ「そうねっ!仕事はきっちりこなさないと!――」
フレンダ「――ってあたしまだ脚本もらってない訳なんだけど、どんなお仕事するの?」
麦野「言ってなかったの?」
絹旗「私の口からは超ちょっと……滝壺さんからは?」
滝壺「……言える訳がないし……」
フレンダ「待って!?なんかあたしだけ知らないって不安!?何が起きるって訳っ!?」
佐天『えーっと……ソフトな言い方にします?それともハードで?』
フレンダ「……ソフトで」
佐天『”アイン○様の刑(forクレマ○さん)”』
フレンダ「ベアハッグで体真っ二つ!?」
麦野「いや、流石にそこまでは」
フレンダ「そ、そうよねっ!?何か知らない訳だけど!」
絹旗「まぁ結果的に超同じと言えなくも……」
フレンダ「そこは否定して?経過はともかく、それだとあたし酷い目に遭うって訳よね?」
絹旗「……多分AT-○の中継板で、『バル○』代わりに、『フレ/ンダ』が……!」
フレンダ「良くない訳!人の生き様をネタにするとか!んあたらに家族はいないのっ!?」
絹旗「強いて言えば――はまづらが、家族……かもしれない……!」
フレンダ「くっ!?あたしの知らないところでくっつきやがった訳ね!イヤラシイ!」
絹旗「時々、謎の超強気が発動しますよね、滝壺さん」
麦野「騙されてるわよね」
浜面「俺のマイエンジェルに余計な事吹き込むなバーバリアン族どもが!」
麦野「……へぇ?」
浜面「控え室戻ったら土下座すっから!憶えとけよ!」
絹旗「超一瞬でヘタれましたね。さすが浜面」
滝壺「はまづら、あと、”マイ”と”俺の”は二重意味であって……」
フレンダ「ただそれマイエンジェル言いたかった訳ちゃうんかーい」
初春「ツッコミ担当の方が一人いると楽ですね」
上条「ローソクが燃え尽きる前の輝きを感じる……!」
フレンダ「外野超うっさい訳!誰がローソクよ!縁起でもない!」
フレンダ「あたしは運命すらもねじ曲げてみせる訳!一人じゃ無理かもしれないけど――」
フレンダ「――だって『アイテム』の仲間がいるって訳よ……ッ!」
麦野・絹旗・滝壺「……」
初春「いえ、ですからね。死因がまず『もしかして;』ですから」
上条「なぁ初春さん、俺浜面と一緒にこの子らの面倒見ちゃダメかな?ロケん時にモブで紛れ込んだら叱られる?」
初春「やめてください。怒られるだけならまだしも、浜面さんの役を食いまくる予感がします」
フレンダ「待ってなさい第三期!あたし達の冒険はまだこれからよっ!」
麦野「なんであんたがシメてんのよ」
絹旗「あ、私がM.E.Gについて超暑く語るつもりだったのに!」
佐天『B級映画愛好家さんは早くハケてくださいねー。次が控えていますんで!』
上条「でも意外と多いんだな。時間足りるか?」
初春「私もちょい役で出てますしね。まぁプロモでお呼ばれしてないので今回の企画には顔出しませんが」
上条「というか本当にチョイ役なのにアニェーゼ映ってたしな!『あれこん時喋ってたっけ?』って台本確認したら二行だけだったわ!」
初春「その数秒撮りでも20分喋ってる主役とギャラ同じですからねぇ」
上条「むしろランク的にはあっちの方が……あぁステイルも当確してんだっけか」
初春「はい。されているんですが、会場の方にはいらしてないようです」
上条「まぁ、インデックスと一緒に出れるんだったらともかく、呼ばれてもなぁ」
初春「なお電話で打診したスタッフが『パッツンパッツンのエロ軍服はババア自重しろ』を、最後に連絡が取れなくなっていまして」
上条「なにそれ超見たい。一度職場訪問した方がいいかもな」
初春「私はよく存じませんけど、『職場に行く=拷問コース』ではないかと――あ、次の方の準備オーケーだそうです」
上条「入場までの準備が一瞬だったりかそこそこかかったり、スタッフの準備がなってないよ!」
佐天『続きましてーまたも団体さんだー!なんか世界遺産に決まったっぽいけど、名前変わったしなにそれよく分からない!』
佐天『味方にすればパラシュート!敵に回せばオウンゴール!何ともまぁこう、なんか、あー……アレな天草式十字凄教のご一行ですっ!』
神裂「呼び込みが失礼極まりないですね。こんにちは」
上条「俺を助けてくれる人なんだから手加減をだな。君に期待する方がどうかしてるが」
建宮「だがよ女教皇。インフレ化する敵について行けないのも、また事実なのよ!」
神裂「私も今回は自らの未熟さを痛感しましたが……」
建宮「そうなのよ!だからここでフォームチェンジをして新たなパワーアップを計るのよな!」
神裂「もう完全に疚しい目的を隠さなくなりましたね建宮斎字。恥をお知りなさい!」
上条「そうだぞ。潜伏キリシタンとて隠れてたんだからな」
神裂「そう、ですね?……いえいえ、あれは江戸幕府の弾圧に耐えて隠れていた訳でありまして、癖を隠していた訳では」
佐天『というか今回登録だか登録候補へ入った潜伏キリシタンって初耳なんですけど、隠れキリシタンと何か違うんですか?』
神裂「私も詳しく事情を把握しているのではないので分かりませんが、その両者は以前から区別されていまして」
建宮「潜伏キリシタンは江戸時代に棄教しなかった十字教徒。隠れキリシタンは彼らと現代も信仰を続ける十字教徒を指すのよ」
佐天『潜伏さんは昔の人だけ、隠れさんは含む今の人も、って意味でしょうか?』
神裂「はい。ですから昔の信仰やその名残が遺産として認められはしたものの、全てではなかった、ということなのでしょうね」
建宮「まぁ宗派によっては十字教に帰参しなかったり、独自の信仰に発展してる者もいるのよな」
神裂「最初の人の堕落を『神は許した』と解釈される一派もありますしね。微妙にローマ正教からは認められていないような」
建宮「だが信仰は信仰なのよな。誰かに価値を見いだされるのではなく、俺らが知っていれば充分なのよ」
佐天『なるほどー……って!アホ企画なのにマジレスごめんなさいっ!今無茶振りしますから待ってて下さい!』
神裂「結構です。普通にして下さった方が非常にありがたいです」
佐天『――えー、放送席ー放送席−、ヒーローインタビューです!』
神裂・建宮「プロ野球!?そんなフリなんてなかったのに!?」
上条「佐天さん佐天さん、君の司会はアクセル踏む・踏まないの二択しかない。排気量3リットルぐらいの車でそれやってる」
初春「改造した後のパトカーのエンジンですね」
佐天『今日のヒーローは逆転サヨナラ満塁デッドボールを受けた建宮さん、そしてボールをぶち当てたピッチャーの神裂さんにお越しいただきましたっ!』
建宮「それヒーローなのよな?ただ不運にも当たっちゃっただけなのよ!」
神裂「あなたはまだいいですよ。私は明らかに敵チームなのに呼ばれているではないですか」
佐天『いやー最近暑いですよねー。台風もよく来ますしー。なんなんでしょうねー!』
建宮「ど、、どう答えれば正解なのよな……ッ!?」
上条「……あぁ今分かったわ。佐天さんの謎のネタ振りって『もっと引っ張って時間稼いで!』ってスタッフから言われてんのか」
初春「ま、大体は次の方の準備ができてないだけでしょうが、同じぐらいの比率でエンターティナーの血が騒いでいるだけかと」
佐天『ちょっとした変化で涼しくなりましたし、皆さんもどうか体調にお気を付けて!』
神裂「ヒーローインタビューはどうしたのですか?せめて何か一つぐらい聞いてくださっても」
佐天『そういやARISAさんと一緒したとき、近くにいましたよね?』
神裂「ですからピンポイントで!どうしてあなたは『それは言うなよ!』的な所を突くのですかっ!?」
建宮「ふっ、出られただけいいのよな!俺たちも準備はしてたのよ!」
神裂「利いた風なことを言うのはおやめなさい建宮斎字!『人気あるし一応出しとけ』でキャスティングされた救われない人間だっているかもしれませんよ!」
建宮「ですか女教皇!アレはアレで後々ネタになったりアホコラ作られたりでオイシイと俺は思うのよ!」
上条「おい内ゲバやめろよ。建宮の感性もおかしい」
初春「私もキャンギャルのお衣装渡されたとき、『なんで?』って理解出来ませんでした。いまだに必要性が分かりません」
上条「あぁそれはだね、人気あるキャラには新しい衣装作っとけみたいな」
初春「いいです。業界の話はお腹いっぱいで」
上条「それで俺は夏冬学生服とパーカーのほぼ三着しかないんだけど、どこに抗議すればいいと思う?」
初春「需要が……はい。シマシマの人もそんなにお衣装ある訳ではないので、男性陣には耐える方向で」
佐天『――以上!隠れキリシタンズのお二人でしたー!はくしゅー!』
神裂・建宮「そんな名前じゃない!」
上条「てゆうか気になってたんだけど――五和は?会場来てるのも二人だけだし、代表制?」
初春「特に運勢は規制してませんけど、もしもーし?まだマイク繋がってますかー?」
建宮「あー、こちら建宮なのよ。五和?五和を聞いたのよ?」
上条「あぁうん。何かトラブルでも?」
建宮「五和はよ、台本届いてから毎日熱心に練習してるのよな。そりゃもう鬼気迫る思いで、なのよ」
上条「おぉそりゃ偉い。実は真面目な魔術師連中の中でも特に真面目だな」
建宮「こう、戦闘で服がビリビリされても『見せられないよ!』はカメラに映らず、かつ少年には隠れ巨乳を見せつけるアングルを特訓しているのよ……ッ!」
上条「嘘つくな!五和はそんな子じゃねぇよ!」
神裂「いえ五和はあぁ見えて意外に……うん、まぁまぁまぁまぁ、そういう子かどうかとというのは、両論併記して後の歴史家へ任せるとしまして」
初春「というかその特訓をつぶさに把握されている五和さんという方が不憫です」
建宮「よって!少しでも負担をかけぬよう!無断で我々はここにいる――」 ピーッピーッピーッ
佐天『ケータイ鳴ってますよ?』
建宮「通信霊装――い、いやこれは、間違いなのよ!五和は今頃スヤスヤお眠りになってるのよ!」 ピーッピーッピーッ
神裂「あ、今私の方にもショートメッセージが来ました。『アフロころす』と」
建宮「なんとおォォォォォォォォォォォォッ!?親心が裏目に出たのよなっ!」 ピーッピーッピーッ
上条「それ本気で思ってるんだったら、お前のアフロの中はスッカスカだわ。てか出るか切るかしろよ」
建宮「こ、ここは奥の手――少年!」
上条「巻き込むなよ俺を!五和を一時的におさめたって、後々場所変えてシバかるのはお前だぞっ!?」
建宮「悪いんだけど、今着てるシャツ後でくれないのよな?」 ピーッピーッピーッ
上条「またどんな方向に話持ってくんだよ!?俺のシャツが平和を導く訳ねぇよ!」
建宮「いやでも着信音が」
初春「あ、静かに」
上条「どんな理屈だ……いやまぁシャツ一枚ぐらいほしかったらあげるけどさ。家帰ったら洗濯したのあるし」
建宮「そんな迷惑はかけられないのよな」 ピーッピーッピーッ
上条「また鳴ってるし。迷惑とかはないけど、アビニョンで五和にもらったしな」
建宮「だから今着てるのをダイレクトにくれるだけでいいのよ」
上条「いらねぇだろ!?五和だってそんなもん押しつけられても困るわ!」
建宮「あぁ心配はいらないのよ!あーっと、サッカーの試合で試合後にユニフォーム交換するのよ!それと同じ要領で!」
神裂「いえ、流石にそんな嘘で騙される人は」
上条「まぁ、それだったら」
神裂「……いましたね。ここに」
建宮「どっちかってーと女教皇も変なとこで天然力を発揮するのよな」
神裂「世間知らずなのは認めますが――えぇと建宮、五和からまたメッセージが」 ピピッ
建宮「どうよ五和!教皇代理の手腕は!」
神裂「『よくやった。でれそれはそれとしたアフロ殺す』」
建宮「――ちょっと旅に出るのよ。故郷の土を踏んでくるのよな」 ダッ
五和 スッ
神裂「そのまま故郷の土へ還らなければ良いのですが……」
上条「あーじゃ神裂も、俺とユニフォーム交換を」
神裂「私を恥女か何かと考えてやしませんか?」
初春「……なんて言うんでしょうねぇ。着信音が怖いと思ったのは初めてです」
佐天『ヤンデレだよねっ!』
初春「違――う、といいですねっ!」
−終−
フィアンマ「――え、俺様は!?」
垣根「俺も俺も!」
テッラ「私もこれを逃すと永遠に出られないのですが……」
ヴェント「私が出るんだったらロシア編確定よね」
(※多分続きません)
佐天『レッッッッディーーーーーーーーーーーーースッ!エンッ、ジェントルマッ!!!』
佐天『ご来場の皆さんはこんにちは!そうじゃない人もまぁそれなりに!今回もやって来だぞ鉄火場が!』
佐天『レギュラーだからって油断するな!脇キャラは居なかったこともなるのもよくある話!』
佐天『なんかちょっとスケジュール都合だったり、監督()の解釈()で悪役が入れ替わる!』
佐天『そんな厳しい業界に諸君らは立たされていると自覚したまえよ!』
初春「あ、すいません佐天さん?会場のブーイングがハンパ無いので、煽るのはそのぐらいで」
佐天『怖いか?心底恐怖しやがれ三下どもがッ!』
佐天『――まっ、あたしはフィギュア化&グッズ化で片方の主役さんを抜いてますし、まず安定ですが何かっ!』
初春「すいませーん、会場のスタッフの方ー?私の代わりに佐天さんぶん殴ってくれませんかー?できれば強めに」
佐天『ゴチャゴチャ言うな!悔しかったら自らの力で勝ち取ってみろ!』
初春「――はい、もうなんか開幕1分で収集不可能になっていますが。それではタイトルコールを」
佐天・初春『第一回!とあるアニメ第三期当確会場にようこそ……ッ!』
――とある特設センター
初春「――という訳で始まっちゃいましたね。謎の企画が」
佐天『謎っていうかノリっていうか、うんまぁまあいつもの賑やかしだよねっ!』
初春「はいそこ余計な口を挟まないで。さっき暴動寸前にまでいったんですから、反省、してください」
佐天『というかあたしもよく分かってないんだよ。これなんで呼ばれたの?』
初春「解説台詞ありがとうございます。えーっとですね、アニメ、やりますよね?」
佐天『みたいだね。あたしらの先越されるとマズいんでって――』
初春「ちょっと佐天さんが何言ってるのか分からないですね」
初春「楽屋であれだけ『そこは、そこだけは触れないであげよう?』って念を押したのに、段取り忘れる人は特に」
初春「まぁアニメ化するといっても大変なんですよね。尺の都合もありますし、監督がトチ狂って斬新な解釈入れたり、時にはオリキャラ入れたり」
佐天『暇人がやってるSSと同じだよねっ!』
初春「佐天さん、そこも触れないであげましょう?まさか四年続けるとは思っていなかった人だっているかもなんですから」
初春「いえ、そのですね。前向きに!前向きに頑張って行こうという意思表示でもあるんですよ!」
初春「原作と違ったっていいじゃないと!完コピよりもむしろ崩した方が喜ばれると!」
佐天『その擁護は……どうだろうなー」
初春「まぁ結局する事は当確が決まった出演者の皆さんをイジって遊ぼうという企画なんですけどね」
佐天『趣味悪っ!?』
初春「そして勿論当確上のラインギリギリの方に『どんな気持ち?ねぇ今どんな気持ち?』って追い込んでいくのも兼ねています」
佐天『初春?あたしよりエゲつないことしてるよね?』
初春「恨むんだったらKADOKAW○へ!3クールないと間に合わないのに多分2クールへ押し込もうとする会社に抗議して下さいっ!」
佐天『消されるよ?異世界で第二の人生始めようとして終わっちゃった人もいるんだよ?』
初春「私たちには関係ないですね!えぇそれはもう大きさがまず違いますから!」
佐天『……うん、そんな感じで。お茶を濁し濁しやっていきたいと』
佐天『司会は佐天”アニメ化決まった途端ほぼ公式に×がされた”涙子とおぉっ!』
初春「初春”もうそろそろゴールさせてほしい”飾利でお送りしますねー」
――
初春「はい、ではレポーターの佐天さん。そちらの様子はどうですかね?」
佐天『はーいどうも、こちら棚中の桜花こと佐天涙子でございますっ!』
佐天『会場になっていますとある特設センターは熱気が凄いですねー!出れるかどうかの有象無象が山のように!』
初春「口は、慎んでくださいね?」
佐天『あれ?初春って次出るってオファー来てたよね?あたしもバーターで――』
初春「えー、会場の佐天さーん?いい加減に殺意を大安売りするのはやめて、えーっと、インタビューをお願いします」
佐天『あっはい。初春がガチギレしそうなんで真面目にしたいと思いまーす。誰にしましょっかねー、あ、じゃそこの人』
佐天『すいませーん。ちょっとお話を伺っても宜しいですかー?』
上条「出ろ……ッ!俺の当確出ろ……ッ!」
初春「すいません佐天さん。超人選ミスですね。もっと他にいなかったんですか?」
初春「てゆうかあなたが出なかったら魔術と科学が交差せずにすれ違うんですから。なんで不安になってんですか」
佐天『って、スタジオのあたしの相方が言ってますけど?』
上条「――君らには、君には分からないよ!俺の気持ちなんてこれっぽっちも!」
初春「いえですから、その卑屈に卑下するような要素がないと思うんですよね」
上条「いーやあるねっ!あるに決まってるさ!スピンオフでお呼ばれしない気持ちが君らに分かってたまるかっ!?」
上条「分からないだろ!?いつの間にか別企画が持ち上がってて、俺は名前なしモブで呼ばれる気分が!」
上条「出たかと思えばビリビリのオマケで!つーか超電磁砲でもそうなんだけどな!今更だよっチクショー!」
佐天『――と、情緒不安定の上条さんでしたー』
初春「待って下さい佐天さん!?流石にこのままスルーするのは後味悪いですから!フォローを!」
佐天『えー、メンドイなー……あー、上条さん』
上条「な、なんだよ?」
佐天『気をしっかり持って下さいよ!男だったら一国一城の主!本編で主役っぽいポジにいるんだからいいじゃないですか!』
上条「そ、そうだよな……?いいんだよね俺誇っても……?」
上条「本編で主人公っぽいポジションにいるしな!――ってバカ!主役だよ!ほぼ通算で主役やってたわ!」
佐天『え?でも世界のHAMADURA(イケボ)がラッキースケベ要員になってませんでしたっけ?』
上条「人をラッキースケベだけの人だと思わないでほしいな!俺だってホラ、他にも……あるよ!何かは!きっと!」
初春「すいません上条さん。そろそろ私も悲しくなってきたので、佐天さんを解放してやって下さい」
佐天『お疲れ様でーす☆』
上条「君らもいい加減にしろよ!ちょっと主役食うぐらいに人気あるからって調子に乗ってると酷い目に遭うからな!」
佐天『おっと聞き捨てなりませんね!ヒドいってなんですかヒドいって!上条さんが薄い本的な甲斐性を見せてくれるとでも?』
上条「いや公式スピンオフの主役に抜擢される」
佐天『あぁ確かに酷い目に遭いますね。あたしもなんか巻き込まれましたし、初春だってそりゃもう色々と』
初春「――はいっ!っていう訳でですね!当確をまだかまだかと緊張は否が応でも高まりますよねっ!」
上条「君もあれだぞ!ビリビリの友達枠だからってバトルに巻き込まれないと思うなよ!油断してっとガっ!って来るんだからな!」
佐天『残念ながら二人とも修羅場を体験済みですありがとうございました』
初春「じゃあそろそろ――時間が、また?少し発表まであるんで、もう一人だけ絡みやすそうな方に話聞いてもらえますか?」
上条「おっと俺が絡みにくいみたいな言いがかりは止してもらおうか!」
佐天『すいまっせん。そのリアクションからしてまず絡みづらいです」
上条「いや俺はいい方だと思うんだよね。だってほら、見てみ?直接視認するとヤバいから、俺と会話してるフリをしながらチラツと」
佐天『なんなんですか、新手の能力者です――か?』
レッサー【祝・ゲームとアニメの二冠達成!(※フリップ付き)】「……」
佐天『放送事故じゃん。豪雨のニュースで駅映したらちょっとアレな人が見切れてスタジオ黙っちゃった空気じゃん』
初春「なんて事故物件紹介してくれたんですかっ!?それイジってたら大惨事になりますからねっ!?」
上条「――いいか?この世界は下克上なんだ!養成所の中で一番だった君らも社会に出ればただのモブから!」
上条「入った事務所時代で新人同士組まされてユニットになったりするけど!その中でも輝かないと!」
佐天『そういう特定業種のあるあるは結構です。てゆうかお腹いっぱいなんで帰っていいかな?』
初春「ま、まぁ尺も稼げましたし、業界の厳しさを身をもって体験する後輩さんの話もさておきまして」
初春「はーい、という訳で謎の心配をしている方が混ざっていましたが、まぁ会場の方は概ね盛り上がっていますでしょうか」
佐天『い、一部の人達はねっ!色んな意味で盛り上がってはいるよ!』
初春「それでは泣いても笑ってどうにもならない当選会――え!?当確出ました!最初の当確が出たみたいですよ!」
佐天『ドコドコドコドコドコドコドコドコ……』
初春「あ、SEはこっちで入れるんで口ドラムはいいです。てゆうか軽くハウリングしてるんでやめてくださいね」
佐天『――それでは当確はやっぱりこの人!常盤台が生んだエェーーーース!超電磁砲ツンデレの二つ名を持つこのお方!』
佐天『みぃぃぃぃぃぃぃぃぃっさか!美琴さんの当選確実となりましたアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!』
初春「おめでとうございまーす」
御坂「初耳。今あたしそんなオプション付いた呼ばれ方してんの?」
佐天『手元の資料によりますとー、御坂さんは8年ぶり3回目!しかも別シリーズを合わせれば6回目の最多当選となりますねっ!』
御坂「どういうカウント方式なのか分かんないけど、まぁありがとう……?」
佐天『どうですかっ!?今のお気持ちなんか聞いちゃったりしても!?』
御坂「え?あー、はい、私なんかが選ばれてとても光栄です。皆さんの期待をいい意味で裏切られるよう、一生懸命努力したいと思います」
初春「佐天さんが無茶振りするから、御坂さんが優等生モード入っちゃったじゃないですか」
佐天『ファンの皆さんへ一言お願いします』
御坂「とある魔術の禁書目録、アニメ第三期!10月放送予定ですっ!皆見てよねっ!」
初春「カメラ目線もバッチリで業界の大御所レベルの番宣ありがとうございましたー」
佐天『いえいえまだ終わってないよ。アレ残ってるじゃん、アレ』
御坂「アレ?」
佐天『はい。ですから例のアレしないんですか?』
御坂「科学と魔術が出会ってなんちゃらー、はあたしの台詞じゃないわよね。一応言っとく?」
佐天『あ、いえそっちじゃなくて、別のあったじゃないですか――』
佐天『――アイドル企画の方のが』
御坂「っ!?」
上条「オイ誰かあの柵中のデイジーカッターを殴ってでも止めろ!当確決まって浮かれてるヤツらの心を折るつもりだぞ!」
初春「いやその発想はおかし――く、はないですね。佐天さんならやりそうですね」
御坂「い、言わなきゃダメかな!?あっちはあっちでパラレル的なのに!」
佐天『御坂さん!ここはファンサービスですよ!主役の方がちょっとアレなんで、御坂さんが頑張って行かないと!』
上条「なぁこっち狙撃してくれるのやめないか?スッゴイデカい流れ弾飛んでくるんだよ」
御坂「ま、まぁそれだったら……えっと……」
御坂「……おっ、おつかれーるがん……?」
佐天『――はいっ、っていう訳でファン人は着ボに呼び出しで高音質で保存して楽しもうねっ!もしかしたらオフィシャルで出るかもだけど!』
御坂「佐天さん?人にネタ振っといてスベったら流すって酷くないかな?あたし主犯でスベってるみたいになってるよね?」
初春「はい御坂さん本当にありがとうございましたー。粘っても損するだけなんで早々にハケちゃってくださいねー」
佐天『ありあっしたー!続きましてー同じく当確が決まった一方通行さんでーす!』
一方通行「どォも」
佐天『一方通行さんも8年ぶり、4回目の当選となりましたねっ!おめでとうございますっ!』
上条「なぁスタジオの初春さん、この数ってどういう計算してんの?」
初春「恐らく禁書一期二期+超電磁砲一期二期+劇場版ではないかと」
上条「当選って言っていいのか、それ」
佐天『今のお気持ちをどうぞっ!』
一方通行「別になンとも」
佐天『そ、それではファンの方に一言お願いします』
一方通行「いねェだろ、ンなアホは」
上条「――おい一方通行!いい加減にしろ!」
一方通行「あァ?オマエに指図されるいわれはねェよ」
上条「その子を怒らしちゃダメだ!オマエなんかじゃ手に負えないぞ!」
一方通行「怒らすも何もねェよ。司会のガキになに言われたって、別にテキトー答えりゃ――」
佐天『――ショートコント”夏祭り”』
一方通行「は?」
上条「謝れっとけ!今からでも遅くないから謝っとけって!」
佐天『いやー最近暑いですねー――夏だけに!』
一方通行「……」
佐天『でも暑いときには暑いときならではの楽しみ方ってありますよね。海行ったり山登ったりレジャーも楽しいですし】
佐天『あたしは海もいいですけどね、バーベキューもいいなー!肉を食え肉を!狩猟民族の血が騒ぐ!』
佐天『でもやっぱり夏休みのシメは夏祭りだと思うんですよ。こう、涼しくなってきた夕方に浴衣着て見物に――』
佐天『――あ、すいませんおじさーん。この焼きそばとリンゴ飴くださいなー』
一方通行「……」
佐天『あとコーヒーラテとミックスピザとカツカレー大盛りで!急いでねっ!大至急でシクヨロ!』
一方通行「……」
佐天『――ってどんな屋台やねーん!どーもありがとうございましたー!』
一方通行「……」
佐天『――全ッ然ダメ。話にならない。ボケは拾わないしツッコミも満足にできない、養成所で何習ってきたの!?』
佐天『俺様キャラなら貫かないと!それで食ってくんだったら究めないとダメ!中途半端が一番良くないよ!』
一方通行「……なンだろうなァ、こう、殺意も湧かねェけど勝ち負けのレベルじゃねェンだな」
上条「ちなみにノったらノったでハシゴ外されるから、その子にマイク持たせた時点で俺たちの負けは決まってるんだ……ッ!」
佐天『いえーい!』
初春「すいませんアクセなんとかさん、あとでキツめに言っときますから」
佐天『あと英語で一方通行は”One Way”ですからルビ間違ってますよね?』
上条「君ほんっっっっっっっっっっとに人の痛みが分かる子だよな!攻撃するときはピンポイントだもの!」
初春「あの、佐天さん。そろそろ本気で関係各所から怒られる季節なんで、自重って言葉憶えましょう?いい加減に」
佐天『えー、それでは引き続き同じく第一報が出ましたー。魔術サイドの最終兵器ー、ヒロインの回がようやく回ってきたこの方ですっ!」
インデックス「この空気の中で呼ばれるのはちょっとした拷問なんだよ……!とうまやもう一人いるんだからあとに回してほしかったかも!」
佐天『えー、またまた。この空気だからこそ!立て直しには取り敢えず可愛い子出しときゃいいってインカムで!』
インデックス「今日はちょくちょく業界の闇のを感じるかも!」
初春「そして制作が今一番頭抱えてるのはあなたのフリーダム過ぎる司会進行です。えぇ間違いなく」
佐天『まぁ大人の思惑はともかく、今回は堂々の連続当選となりましたね!おめでとうございますっ!」
インデックス「ありがとう、なんだよ?あれ?ここで私が出られなかったら、問題がありすぎだと思うんだよ?」
初春「タイトル詐欺ですからね。シリーズ通じてのシメがシメじゃないという」
佐天『今回はエンディングテーマも繰り上げ式で歌うってお話ですが、どんなお気持ちで?」
インデックス「言い方がね。繰り上げ式とか、消去法で決まったみたいな言い方は気分良くないんだよ」
佐天『ちなみにレコーディングはもうされたんですか?』
インデックス「うん。クレープ好きなだけ食べていいよって言われたから」
初春「明らかにレートが釣り合っていないので、あとで風紀委員までお越しになって下さいね」
上条「まぁ、うん、初春さんの懸念はごもっともなんだが。インデックスの本気食いだと逆に足出てる可能性も……」
佐天『もし良かったら、ちょっとだけ、触りだけでもいいから聞きたいなーなんて』
インデックス「えー、恥ずかしいんだよ」
上条「おい、珍しく可愛いけど残念な子がプロモーション意識して行動してんぞ」
初春「珍しいですね」
チャッチャッチャ、チャチャチッチャ、チャチャチャ
佐天『――ってやっる間にも謎の曲のイントロが流れてきましたっ!』
インデックス「え?」
上条「おいおい歌ってあげろよインデックス。お前歌上手かったろ。タイアップ曲オリコン10位に入るぐらいには」
インデックス「そ、その言い方は悪意があると思うんだけど、そうじゃなくてね。そういうんじゃないんだよ」
上条「あー、じゃ謎の人見知り属性が発動してんのか。たまになるよな」
インデックス「それも違くて。根本的に――」
佐天『――わたしがーうまーれたー♪』
上条・初春「ってお前が歌うんかーい!!!」
インデックス「そもそもこの曲は頼まれた新曲じゃないし、ARISAの曲だし……」
上条「司会今からでもいいから俺と替れや!会場には一縷の望みを持って来てるアリサがいるんだからな!」
インデックス「ってゆうか控え室で一緒だったかも……」
佐天『――以上!禁書目録さんでしたーっ!』
インデックス「……言いたい事もあるしふらすとれーしょんも溜ってるんだけど、これ以上損をしたくないから降りるんだよ……」
上条「というか誰が得するんだこの企画。アニメに当確してもステージ上がって適度に凹まされるだけじゃねぇか!」
初春「ARISAさんの曲流れてる時点で、スタッフと佐天さんはグルだってことですね」
初春「あと上条さんはお近くのスタッフにピンマイク付けてもらって下さい。ツッコミが私一人じゃ足りません」
上条「俺だってこなせる自信はないよ!あぁなんか久しぶりだけどこの感覚全然嬉しくねぇ!」
佐天『さーて次は当確第一報のラストですよっ!いつのまにか主役級!中の人は『三期?ないないwwww』と濃いファンに絡まれて大変だったという!』
上条「逆恨みだろ。何年前の話だ」
佐天『セっっっっっっカイのHAMADURAことっ!浜面仕上さんです!』
浜面「ちょえっす!滝壺見てるかー!?俺やったぜ!やってやったぜ!」
初春「この後に並んでますよ」
佐天『おめでとうございます!いやーまさかの第三期、しかもスタッフ並びで序列5位の大躍進ですね!』
浜面「あざーすっ!無能力者でもやればできるんだってことを叫んでいきたい!」
佐天『何か秘訣とかはあるんでしょうか?』
浜面「それは――『愛』だ……ッ!!!」
佐天『愛、ですか?具体的には?』
浜面「俺の!滝壺へのはてなき愛が奇跡を呼んだんだ!第三期と一緒と言っても過言じゃないぜ!」
上条「スゲーな愛パワー。俺たちは浜面の愛で再度集まったんか」
初春「過言にも程がありますよね」
佐天『二人ともそう言うのよくないですよ!浜メンさんが頑張ったんですから結果が出たんじゃないですかっ!』
浜面「ハマヅラね?あんた何回か『ハマヅラ』って発音してたのにここでハマメンって間違えたりはしないよな?」
初春「手元の資料には『※ただし性欲と思われる』って赤字で書いてあるんですが……」
浜面「やだその資料怖えぇ」
上条「いや頑張ったよ……うんまぁ、頑張ったよなぁ浜面!色々あったけど!」
初春「動機はなんであれ、ですよね。女の子を助けたんですから」
浜面「い、いやーそう改めて言われるとちょい照れるわー!」
佐天『それでですね、えーっと、これ言っちゃっていいんですかね』
浜面「お、なんだよJC?言いたいことあったら言ってみろ!今の俺はなんでもフワっと受け止めてみせるぜ!」
初春「フワっと優しいんですね。優し、い?」
上条「テンション上がってワッケ分かんなくなってるだけだからな。細かいツッコミは、うん」
佐天『あくまでも現段階ですが、スケジュールがアレなんで一部の方は出られないかもしれない、という事態にですね』
佐天『まぁそこら辺は原作レ××に定評のあるKADOKAW○なんで、大人の事情ですかね』
上条「おいやめろ!最近じゃ幼女が戦記する堀内賢○さんの話はなかったんだよ!」
初春「……別にあの展開は要らなかったんじゃないかなー。普通に終わっても良かったかと」
浜面「そうなんか?大変なんだな、大人の事情っつーのはさ」
初春「ですからまぁ『多分切られるシーンがあるだろう』って、今回の企画にあいなってる訳ですが」
上条「まさかの今から『ショートカットはしませんよ!安心してね!』だったらするんだろうな。このブイお蔵入り?」
佐天『でも浜面さんが頑張ったから!浜面さん達のシーンはめでたく当選となりましたねっ!』
浜面「そっか……生きのこるってのは辛いんだな……!他の連中の思いを!無念だった心を俺は無駄にはしない……!」
佐天『さっすが浜面さんっ!そこにシビれ――』
上条「んー……?」
初春「どうしました?」
上条「いやなんか妙に褒めちぎる方向で行くな、と思ってさ」
初春「あー……実はですね。スタジオから、と言いますかこちらのカメラさんが背景抜いてるんですよ」
上条「背景?あぁそっちにはステージの下もよく映るのか」
初春「はい、何台か担当決めてますし。えーっと、それじゃ、モニタに映しますね」 カチッ
上条「おぉなんか会場の大スクリーンに暗い下もよく見え――」
キャーリサ・騎士団長・ベイロープ・フロリス・ランシス ジーッ……
上条「怖っ!?なんかいたよ!?死人の群れっぽい何かが!」
初春「えぇはい、多分浜面さんがご自身の頑張りをアピールすればするほど、この方達にはですね――」
初春「『……へー、そうなんだ?君頑張りやがったから俺らの出番なくなったの?へー?』的な」
上条「……つまり、浜面はステージから降りたら……?」
初春「『ちょっと俺らとO-HA-NA-SHIしようぜ!俺たちの思いを受け取ってくれよ!』という展開が」
上条「なぁ、君の相方ってやっぱ悪魔じゃね?イギリス来た時に憑依されてんだよ、きっと」
初春「科学の街でオカルト信仰者がいるのが不思議ですよね」
佐天『――はい!と、まだまだ浜面さんの武勇伝は尽きませんが、そろそろ他の方のご紹介もあるんで!』
浜面「そ、そうか?これからATMを重機で破壊するくだりだったのに、いいの?」
上条「教育的指導って意味だよ」
佐天『――以上、オーバーロー○第三期(放送中)の日野○さんでしたー!』
浜面「違う!それ俺じゃない人!いや厳密にはアレだけ――ど」 ポン
キャーリサ「ちょーっと話があるの。いい?」
浜面「そ」
騎士団長「そ?」
浜面「『騒々しい。静かにせよ』」 キリッ
フロリス「オッケ。ジャー静かで静かな昏い所へ連れてってやんヨ。もう二度と帰って来れない場所ヘ」
浜面「いやっ助けて!?俺は俺の役割頑張っただけなのに!?」
ランシス「……第三期を否定してた……人が、メイン……理不尽……」
浜面「俺だけど俺じゃねぇよ!てゆうか俺に決定権はないし神様だって多分ないし!」
佐天『いやー揉めてますねー。大変だー』
初春「原因作ったのは佐天さんですからね。紛れもなく」
上条「浜面……うん、多分中の人、恐らく原作読んでないと思うし、ちょい役で呼ばれから続編なんてないだろってタカ括ってただけじゃないかな」
佐天『――おっとぉ!?ただいま追加の当確出ましたっ!追加PVで何人か発表された模様ですっ!」
上条「俺は?スタッフ的に序列一位の俺はスルーされる展開なの?」
初春「ま、まぁツッコミで喋ってますし、ほぼ出ずっぱりですから」
上条「暗部抗争編はお休みなんだよな。モブで出るかもだが」
初春「当確組はアビニョン編、暗部抗争編、アックア襲撃編、ロシア編。問題のイギリス内乱編は当確ならず、ですか」
上条「予算とスケジュールが決まってるし、まぁ仕方がないのも分かるんだけどさ」
初春「正直『だったら別にイギリス編で切っとけばよくね?』という意見も濃ゆいファンの方からは聞かれますしね」
上条「超電磁砲三期のために急いで作ってる説……!」
初春「あちらが本体で、実は本編がスタンドという話も……!」
上条「あっはっはっはー!初春さんは面白い事言うなぁ!あっちのレギュラーだからって!」
初春「いえ、割と大変な目に遭うのでどっちもどっちなんですが」
佐天『学園都市が生んだもあーーーーんーーーーーぶーーーーーーーー!ダーティな活動をされているとかいないとか!』
佐天『最近じゃ歳に似合わずアイドル活動までこなし!「ババア愛してる結婚してくれ」と一部のファン大人気っ!』
上条「やめろ!シリーズ初の公開殺人が起きる!」
麦野「べ、別にお前らのためにやってんじゃねぇんだよ!」
上条「アリですね。これはこれで一定数の需要は見込めますね」
初春「MOEの闇は深くて広いですよね。最早年齢・性別はおろか人外というジャンルさえありますし」
佐天『「アイテム」の皆さんでーす!当確おめでとうございまーす!』
絹旗「はいどうも。超ヨロシクです」
滝壺「……こんにちは」
フレンダ「お疲れーって訳」
麦野「――くっ……!別のアイドル仕事の後遺症が!」
絹旗「あぁ、それでなんか超変なデレ期が入ったんですね」
佐天『あっちの方も好評みたいですよ。よっ!流石中堅の大御所!』
フレンダ「それ、褒め言葉になってる……訳?」
滝壺「麦野は偉い……一部において」
麦野「あー、うん、まぁなんか不本意だけどね。『アイテム』の出番があるのはありがたいんだし」
絹旗「それはそれ、これはこれ、ですよ。ね、フレンダ?」
フレンダ「そうねっ!仕事はきっちりこなさないと!――」
フレンダ「――ってあたしまだ脚本もらってない訳なんだけど、どんなお仕事するの?」
麦野「言ってなかったの?」
絹旗「私の口からは超ちょっと……滝壺さんからは?」
滝壺「……言える訳がないし……」
フレンダ「待って!?なんかあたしだけ知らないって不安!?何が起きるって訳っ!?」
佐天『えーっと……ソフトな言い方にします?それともハードで?』
フレンダ「……ソフトで」
佐天『”アイン○様の刑(forクレマ○さん)”』
フレンダ「ベアハッグで体真っ二つ!?」
麦野「いや、流石にそこまでは」
フレンダ「そ、そうよねっ!?何か知らない訳だけど!」
絹旗「まぁ結果的に超同じと言えなくも……」
フレンダ「そこは否定して?経過はともかく、それだとあたし酷い目に遭うって訳よね?」
絹旗「……多分AT-○の中継板で、『バル○』代わりに、『フレ/ンダ』が……!」
フレンダ「良くない訳!人の生き様をネタにするとか!んあたらに家族はいないのっ!?」
絹旗「強いて言えば――はまづらが、家族……かもしれない……!」
フレンダ「くっ!?あたしの知らないところでくっつきやがった訳ね!イヤラシイ!」
絹旗「時々、謎の超強気が発動しますよね、滝壺さん」
麦野「騙されてるわよね」
浜面「俺のマイエンジェルに余計な事吹き込むなバーバリアン族どもが!」
麦野「……へぇ?」
浜面「控え室戻ったら土下座すっから!憶えとけよ!」
絹旗「超一瞬でヘタれましたね。さすが浜面」
滝壺「はまづら、あと、”マイ”と”俺の”は二重意味であって……」
フレンダ「ただそれマイエンジェル言いたかった訳ちゃうんかーい」
初春「ツッコミ担当の方が一人いると楽ですね」
上条「ローソクが燃え尽きる前の輝きを感じる……!」
フレンダ「外野超うっさい訳!誰がローソクよ!縁起でもない!」
フレンダ「あたしは運命すらもねじ曲げてみせる訳!一人じゃ無理かもしれないけど――」
フレンダ「――だって『アイテム』の仲間がいるって訳よ……ッ!」
麦野・絹旗・滝壺「……」
初春「いえ、ですからね。死因がまず『もしかして;』ですから」
上条「なぁ初春さん、俺浜面と一緒にこの子らの面倒見ちゃダメかな?ロケん時にモブで紛れ込んだら叱られる?」
初春「やめてください。怒られるだけならまだしも、浜面さんの役を食いまくる予感がします」
フレンダ「待ってなさい第三期!あたし達の冒険はまだこれからよっ!」
麦野「なんであんたがシメてんのよ」
絹旗「あ、私がM.E.Gについて超暑く語るつもりだったのに!」
佐天『B級映画愛好家さんは早くハケてくださいねー。次が控えていますんで!』
上条「でも意外と多いんだな。時間足りるか?」
初春「私もちょい役で出てますしね。まぁプロモでお呼ばれしてないので今回の企画には顔出しませんが」
上条「というか本当にチョイ役なのにアニェーゼ映ってたしな!『あれこん時喋ってたっけ?』って台本確認したら二行だけだったわ!」
初春「その数秒撮りでも20分喋ってる主役とギャラ同じですからねぇ」
上条「むしろランク的にはあっちの方が……あぁステイルも当確してんだっけか」
初春「はい。されているんですが、会場の方にはいらしてないようです」
上条「まぁ、インデックスと一緒に出れるんだったらともかく、呼ばれてもなぁ」
初春「なお電話で打診したスタッフが『パッツンパッツンのエロ軍服はババア自重しろ』を、最後に連絡が取れなくなっていまして」
上条「なにそれ超見たい。一度職場訪問した方がいいかもな」
初春「私はよく存じませんけど、『職場に行く=拷問コース』ではないかと――あ、次の方の準備オーケーだそうです」
上条「入場までの準備が一瞬だったりかそこそこかかったり、スタッフの準備がなってないよ!」
佐天『続きましてーまたも団体さんだー!なんか世界遺産に決まったっぽいけど、名前変わったしなにそれよく分からない!』
佐天『味方にすればパラシュート!敵に回せばオウンゴール!何ともまぁこう、なんか、あー……アレな天草式十字凄教のご一行ですっ!』
神裂「呼び込みが失礼極まりないですね。こんにちは」
上条「俺を助けてくれる人なんだから手加減をだな。君に期待する方がどうかしてるが」
建宮「だがよ女教皇。インフレ化する敵について行けないのも、また事実なのよ!」
神裂「私も今回は自らの未熟さを痛感しましたが……」
建宮「そうなのよ!だからここでフォームチェンジをして新たなパワーアップを計るのよな!」
神裂「もう完全に疚しい目的を隠さなくなりましたね建宮斎字。恥をお知りなさい!」
上条「そうだぞ。潜伏キリシタンとて隠れてたんだからな」
神裂「そう、ですね?……いえいえ、あれは江戸幕府の弾圧に耐えて隠れていた訳でありまして、癖を隠していた訳では」
佐天『というか今回登録だか登録候補へ入った潜伏キリシタンって初耳なんですけど、隠れキリシタンと何か違うんですか?』
神裂「私も詳しく事情を把握しているのではないので分かりませんが、その両者は以前から区別されていまして」
建宮「潜伏キリシタンは江戸時代に棄教しなかった十字教徒。隠れキリシタンは彼らと現代も信仰を続ける十字教徒を指すのよ」
佐天『潜伏さんは昔の人だけ、隠れさんは含む今の人も、って意味でしょうか?』
神裂「はい。ですから昔の信仰やその名残が遺産として認められはしたものの、全てではなかった、ということなのでしょうね」
建宮「まぁ宗派によっては十字教に帰参しなかったり、独自の信仰に発展してる者もいるのよな」
神裂「最初の人の堕落を『神は許した』と解釈される一派もありますしね。微妙にローマ正教からは認められていないような」
建宮「だが信仰は信仰なのよな。誰かに価値を見いだされるのではなく、俺らが知っていれば充分なのよ」
佐天『なるほどー……って!アホ企画なのにマジレスごめんなさいっ!今無茶振りしますから待ってて下さい!』
神裂「結構です。普通にして下さった方が非常にありがたいです」
佐天『――えー、放送席ー放送席−、ヒーローインタビューです!』
神裂・建宮「プロ野球!?そんなフリなんてなかったのに!?」
上条「佐天さん佐天さん、君の司会はアクセル踏む・踏まないの二択しかない。排気量3リットルぐらいの車でそれやってる」
初春「改造した後のパトカーのエンジンですね」
佐天『今日のヒーローは逆転サヨナラ満塁デッドボールを受けた建宮さん、そしてボールをぶち当てたピッチャーの神裂さんにお越しいただきましたっ!』
建宮「それヒーローなのよな?ただ不運にも当たっちゃっただけなのよ!」
神裂「あなたはまだいいですよ。私は明らかに敵チームなのに呼ばれているではないですか」
佐天『いやー最近暑いですよねー。台風もよく来ますしー。なんなんでしょうねー!』
建宮「ど、、どう答えれば正解なのよな……ッ!?」
上条「……あぁ今分かったわ。佐天さんの謎のネタ振りって『もっと引っ張って時間稼いで!』ってスタッフから言われてんのか」
初春「ま、大体は次の方の準備ができてないだけでしょうが、同じぐらいの比率でエンターティナーの血が騒いでいるだけかと」
佐天『ちょっとした変化で涼しくなりましたし、皆さんもどうか体調にお気を付けて!』
神裂「ヒーローインタビューはどうしたのですか?せめて何か一つぐらい聞いてくださっても」
佐天『そういやARISAさんと一緒したとき、近くにいましたよね?』
神裂「ですからピンポイントで!どうしてあなたは『それは言うなよ!』的な所を突くのですかっ!?」
建宮「ふっ、出られただけいいのよな!俺たちも準備はしてたのよ!」
神裂「利いた風なことを言うのはおやめなさい建宮斎字!『人気あるし一応出しとけ』でキャスティングされた救われない人間だっているかもしれませんよ!」
建宮「ですか女教皇!アレはアレで後々ネタになったりアホコラ作られたりでオイシイと俺は思うのよ!」
上条「おい内ゲバやめろよ。建宮の感性もおかしい」
初春「私もキャンギャルのお衣装渡されたとき、『なんで?』って理解出来ませんでした。いまだに必要性が分かりません」
上条「あぁそれはだね、人気あるキャラには新しい衣装作っとけみたいな」
初春「いいです。業界の話はお腹いっぱいで」
上条「それで俺は夏冬学生服とパーカーのほぼ三着しかないんだけど、どこに抗議すればいいと思う?」
初春「需要が……はい。シマシマの人もそんなにお衣装ある訳ではないので、男性陣には耐える方向で」
佐天『――以上!隠れキリシタンズのお二人でしたー!はくしゅー!』
神裂・建宮「そんな名前じゃない!」
上条「てゆうか気になってたんだけど――五和は?会場来てるのも二人だけだし、代表制?」
初春「特に運勢は規制してませんけど、もしもーし?まだマイク繋がってますかー?」
建宮「あー、こちら建宮なのよ。五和?五和を聞いたのよ?」
上条「あぁうん。何かトラブルでも?」
建宮「五和はよ、台本届いてから毎日熱心に練習してるのよな。そりゃもう鬼気迫る思いで、なのよ」
上条「おぉそりゃ偉い。実は真面目な魔術師連中の中でも特に真面目だな」
建宮「こう、戦闘で服がビリビリされても『見せられないよ!』はカメラに映らず、かつ少年には隠れ巨乳を見せつけるアングルを特訓しているのよ……ッ!」
上条「嘘つくな!五和はそんな子じゃねぇよ!」
神裂「いえ五和はあぁ見えて意外に……うん、まぁまぁまぁまぁ、そういう子かどうかとというのは、両論併記して後の歴史家へ任せるとしまして」
初春「というかその特訓をつぶさに把握されている五和さんという方が不憫です」
建宮「よって!少しでも負担をかけぬよう!無断で我々はここにいる――」 ピーッピーッピーッ
佐天『ケータイ鳴ってますよ?』
建宮「通信霊装――い、いやこれは、間違いなのよ!五和は今頃スヤスヤお眠りになってるのよ!」 ピーッピーッピーッ
神裂「あ、今私の方にもショートメッセージが来ました。『アフロころす』と」
建宮「なんとおォォォォォォォォォォォォッ!?親心が裏目に出たのよなっ!」 ピーッピーッピーッ
上条「それ本気で思ってるんだったら、お前のアフロの中はスッカスカだわ。てか出るか切るかしろよ」
建宮「こ、ここは奥の手――少年!」
上条「巻き込むなよ俺を!五和を一時的におさめたって、後々場所変えてシバかるのはお前だぞっ!?」
建宮「悪いんだけど、今着てるシャツ後でくれないのよな?」 ピーッピーッピーッ
上条「またどんな方向に話持ってくんだよ!?俺のシャツが平和を導く訳ねぇよ!」
建宮「いやでも着信音が」
初春「あ、静かに」
上条「どんな理屈だ……いやまぁシャツ一枚ぐらいほしかったらあげるけどさ。家帰ったら洗濯したのあるし」
建宮「そんな迷惑はかけられないのよな」 ピーッピーッピーッ
上条「また鳴ってるし。迷惑とかはないけど、アビニョンで五和にもらったしな」
建宮「だから今着てるのをダイレクトにくれるだけでいいのよ」
上条「いらねぇだろ!?五和だってそんなもん押しつけられても困るわ!」
建宮「あぁ心配はいらないのよ!あーっと、サッカーの試合で試合後にユニフォーム交換するのよ!それと同じ要領で!」
神裂「いえ、流石にそんな嘘で騙される人は」
上条「まぁ、それだったら」
神裂「……いましたね。ここに」
建宮「どっちかってーと女教皇も変なとこで天然力を発揮するのよな」
神裂「世間知らずなのは認めますが――えぇと建宮、五和からまたメッセージが」 ピピッ
建宮「どうよ五和!教皇代理の手腕は!」
神裂「『よくやった。でれそれはそれとしたアフロ殺す』」
建宮「――ちょっと旅に出るのよ。故郷の土を踏んでくるのよな」 ダッ
五和 スッ
神裂「そのまま故郷の土へ還らなければ良いのですが……」
上条「あーじゃ神裂も、俺とユニフォーム交換を」
神裂「私を恥女か何かと考えてやしませんか?」
初春「……なんて言うんでしょうねぇ。着信音が怖いと思ったのは初めてです」
佐天『ヤンデレだよねっ!』
初春「違――う、といいですねっ!」
−終−
フィアンマ「――え、俺様は!?」
垣根「俺も俺も!」
テッラ「私もこれを逃すと永遠に出られないのですが……」
ヴェント「私が出るんだったらロシア編確定よね」
(※多分続きません)