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Clock(trial)

「大みそかだよキュアラッキー(スケベ)!ARISAライブで危機一髪!?」

 
――とある高校 年末も近づいた休日

上条「すいません、休みの日までご迷惑を」

小萌「いいのですよー。年末も近いとはいえ、部活だったり補講だったりする生徒ちゃんは多いのです」

上条「先生方も休みになるんじゃないんですか?」

小萌「それが学生さんとは違うのです。皆さんがお休みでも学校は開いている訳で。まぁ黄泉川先生は警備員のお仕事で忙しいのですけど」

小萌「あとはまぁ……その休日でも先生達はローテを組んで誰か一人は学校にいなきゃって不文律が……」

上条「なんかあるんですか?」

小萌「個人情報になるので詳しくは言えないのですけど、まぁ別名『青ピ当番』と言われているのですよ」

上条「ほんっとすいませんね!あのアホが先生方にご迷惑をおかけしまして!」

小萌「……本当にもう上条ちゃんと一緒にいつか刑事事件のご厄介になるんじゃ?ってドキドキなのですよー」

上条「あれ流れ弾がこっちにまで飛んで来た?やぶ蛇だったのかな?」

小萌「やぶに隠しきれない大蛇なのですよね。『それもう隠す気ねぇだろ的な」

上条「でも先生!俺と青ピを一緒にしないでくださいよ!いくら何でも心外すぎる!」

小萌「まぁトータル回数と悪質じゃないっていえばそうなのですけど」

上条「俺はもう既に一度警備員に撃たれていますから!このアドバンテージは大きいんじゃないんですかねっ!?」

小萌「そうじゃねぇよ。なんで誇ってんだよ」

上条「まぁでもあれは撃たれる案件でもおかしくないと思いますが!」

小萌「謎の事件でしたよねぇ、あれ。『幼女の頭にドリルを突きつける』なんてどういうシチュだったんです?」

上条「そこにドリルがあったんでつい。あと多分まず間違いなくドリルレベルでは死にません。一方通行曰く『9mmパラベラム弾喰らってノーダメージだった』って」

小萌「人間じゃないですよね?能力者だって上位陣か防御特化じゃないと死ぬのですよ?」

上条「まぁ地元で一回刺されてますからね。忘れましたけど」

小萌「命がピンチなの忘れるぐらい余裕!?あぁもしくは日常茶飯事過ぎて忘れてる!?」

上条「フッ、男は振り返らない。過去に何があっても精々気にするのは彼女の男性遍歴ぐらいですよ!」

小萌「その一個が超デケェかつ不愉快なんですけど……」

上条「てか今補講やってんですか?俺出なくていいんですか?」

小萌「あぁ出ても出なくても結果は一緒ですからね」

上条「流石先生!もう学力レベルは関係ないってことですか!はは、あはははははははははっ!」

小萌「ハンカチ貸すから流れる涙を拭くのですよ?」

上条「あ、これ青ピに売れるかな」

小萌「返しなさい今すぐにハリーハリーッ!」

上条「先生が俺を進級させてくれなければ、このハンカチはアイツに渡ると思え……!」

小萌「スケールがしょーもない上に主人公的コンプラ違反という大罪を犯しているのです。自首して腹掻っ捌くべきなのですよ☆」

上条「じゃあゴリラ、じゃなかった災誤リラ先生に」

小萌「減ってない。ゴリラ成分がほぼ残存しているのですよ」

小萌「そして災誤先生の外見に関しては立場的にノーコメントなのですが、あの方はまぁ生徒指導に熱心な先生なのです」

上条「裏でなんて呼ばれてるか知ってます?『×付けおじさん』」

小萌「いやまぁフィクションで多いですけども!?あぁいうタイプのゴリッゴリのアレな教師はいたのですけど!」

上条「あ、すんません。プリント取ってきますからダッシュで」

小萌「あぁいいのですよ。私はこのまま見回りするですから、帰るときに職員室に寄ってさえすれば」

上条「『――ありがとう、小萌』」(※良い声で)

小萌「やめてくれません?生徒ちゃんのいない教室でちょっといいなと思ってる子からそう言われると微妙な気分になるのですよ?」

上条「『おさつチップ○』(※良い声で)

小萌「それの元ネタ分からないのです。そして実際におさつチップ○食べたくなっても、最近ないのですよ」

上条「んじゃ先生また後で」

小萌「はいはーい。イタズラとかしちゃ駄目なのですよー?」 ガラッ

上条「はーい先生……と、プリントプリント……誰もいない教室か」

上条「なんかイタヅラしたくなるよな。黒板に落書きしたり机の中に手紙入れたり」

上条「――よーしそうだ!姫神のとこに『放課後の魔術○からの挑戦状』って手紙を――」

上条「……」

上条「イタ……ヅラ……?ちょっと待て、悪戯はイタ”ズ”ラだよな……?」

???『――伝説に曰く、”聖杯を手にした者は永遠の命を得るという”』

???『またとある伝説曰く、”聖杯を手に入れれば世界をも支配できる”』

???『そしてある伝説曰く、”僕たちの課金はどこへ行くの……?(´・ω・`)”』

上条「運営費だよ。そしてまだ見ぬ英霊を女体化して顰蹙を買うための予算だよ」

???『だがしかし現実は伝説と違う!聖杯とは人の欲望を叶えるアーテイファクトにして歪んだ願望器!』

???『過去に生まれ、偉業を為した日野○たちを召喚して戦うアポなしギャル○☆おりんぽす方式だったのだ!!!』

上条「おい誰が知ってんだサガサター○時代のちょいエロいゲームを。俺はドラマCD買ったけど」

上条「――ってお前異形を為した”日野○”!?最近役名だけラテ欄に載りまくる声優だろそれ!?」

???『――”Hate/stay home”……ッ!!!』

上条「やかましいわ!Fat○のパクりでHateって言ったら本格的に意味が変っちまうんだよ!たまに今月公開の映画タイトル一覧みたら、単館上映してそうな感じだろソレ!」

???『過去、日野○が中の人の英霊たちが集うヅラ……!セイバー煉獄杏寿○さん!』

上条「ピッタリだよ。英雄としての資質もタイムリー的な意味でもそれ以上に相応しい日野○セイバーはいねぇよ」

???『キャスター・アイン○さん(オーバーロー○;cv.日野○)』

上条「まぁそうだけど!あの人が聖杯戦争やったら勝てるのは数人だけども如何せんメンタル面に不安を抱える!」

???『アーチャー・メルレイ○(アルスラーン戦○;cv.日野○)』

上条「アスラーン戦○!?『第一部だけで二部はいらない』ってファンの間で議論が分かれてるのにも出てた!?」

???『バーサーカー・新開隼○くん(弱虫ペダ○;cv.日野○)』

上条「言いたいことは分からないけど世界観大丈夫か?弱虫ペダ○から召喚アリだと御堂○君とか放送禁止にならないかな?」

???『ライダー・ナポレオ○(FG○;cv.日野○)』

上条「ガチじゃねぇか。やってんだよマジで!正真正銘のホンモノとしてな!」

???『ランサー・アザゼ○さん(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま○;cv.日野○)』

上条「あぁゲスい方じゃなくて、巨乳のベルゼブブさんが出る方の?でもあれって戦闘要素あったか?なかったよね?数合わせか面倒になってきてるよな?」

???『ちなみにランサーは日野じゃなくて三○ヅラね』

上条「ボケがこまっっっっっっかい。誰がランエボでお馴染みの○菱ランサ○の話分かるんだよ!日野っていっても日○自動車じゃないってボケか!いい加減にしろ!」

???『そして不遇職のアサシン・浜面仕○……ッ!!!(とある魔術の禁書目○;cv.日野○)』

上条「俺たちと浜面に○はいらん。そしてぶっちゃけ他のも別に影響はねぇよ。だって中の人が同じだからな」

上条「てかやかましいわ!二重三重の意味で畏れ多いわボケ!弁えろよ!俺たちがイジっていいネタじゃねぇぞ!?」

???『何を今更言ってるヅラ。フラン○からベルギ○にスウェーデン、そして絶対に名前を出せない××××××まで一応手を出してるヅラ』

上条「いいんだよどうせ誰も見てないから!ニッチなヒトしかねっいつもありがとうっ!」

上条「――ってお前ハマッヅラ!?」

ハマッヅラ(???)『久しぶりヅラトーマ!随分溜めに溜めてたけど、元気にしてたヅラ?』

上条「お、おぉ……そう、だな?元気だった、ぜ?」

ハマッヅラ『超元気なくなったヅラね?ニガヨモギでも口に入れたみたいな顔ヅラ。まるで悪い女に病気を移されたかのような……あっ、ヅラ』

上条「いや違う違う違う違う。字面ではその通りなんだけど、そういうこっちゃなくてな?こう、不意打ちだったからつい?」

ハマッヅラ『まさか接待を伴う飲食店へ行ったヅラか……ッ!?』

上条「だからそれやめろっつってんだよ!不謹慎だから!シャレになってねぇんだからな!」

ハマッヅラ『ぶっちゃけこの危ないとき、エ×い店とナイトなクラブで客として感染したのはネタにしてもいいと思うヅラ』

ハマッヅラ『てゆうかまぁ?いくらネタにしても家庭内へテイクアウトしたら、笑うに笑えないヅラね?』

上条「黙れ偽(ぎ)妖精が!何回も言ってっけど小さい浜面(1/10サイズ)だからただの妖怪なんだよお前!」

ハマッヅラ『トーマも結構言うヅラな?”陽性の国から来た妖精ってネタが使えなくなったね”と、言いつつそこそこテンドンしてたヅラし』
(※5回でした)

上条「まぁな!もうこうなってくると笑うしかねーじゃんって気分になってたからな!今もそう大差ないけど!」

上条「てかもうプリキュ○の要素もねぇのかよ……ッ!?もっとこう、なんだ!ヒーリングってするような!」

ハマッヅラ『今期のプリキュ○が人気かどうか分からないヅラよ。いつもは薄い本の新刊数で判断するのに、ヅラ』

上条「判断の仕方おかしくね?それだったら鬼○がそこまで人気ないってことになっちまわね?」

ハマッヅラ『そんなことよりも大変ヅラトーマ!キュアラッキースケベに変身するときが来たヅラ!』

上条「おうおうなんだテメーやんのかコラ?今年はドストレートにラッキースケベって罵倒しやがって!最近そんなでもねぇってのに世間様のイメージはそんなんばっかだよ!」

ハマッヅラ『むしろ今の若い子は”テンプレ乙wwwwwwww”と言いそうヅラね』

上条「だって仕方がないじゃないの!?昔はそれが最先端だったのに今はごく普通になっちまってんだから!」

ハマッヅラ『EX-AR○、読者はおっぱ×しか見てない説……ッ!!!』

上条「いや違う、そうじゃないんだ、そういうんじゃないんだ。連載終わったばっかの外伝が、本編の主人公(男)がほぼなかったけど、それは別に、ねっ?分かるよね俺の言いたいことが?」

ハマッヅラ『性欲業を征す?』

上条「静よく豪を制すな?全部合ってっけど全部間違ってっかんな?」

ハマッヅラ『そんなことはいいヅラ!さぁ早くARISAのコンサートを止めるヅラ!』

上条「おいやめろよ。今年一年俺の代打でヨゴレ仕事を引き受けたアリサをこれ以上強いるなよ。絶対だ、絶対にするなよ?分かってるよね?」

ハマッヅラ『今年一やる気の感じられない止め方ヅラが……そうじゃないヅラ!このままだとARISAのコンサートでテロが起きるヅラ!』

上条「なんだって!?………………なんで?」

ハマッヅラ『いや、知らないヅラけど?』

上条「じゃあ起きねぇよ!?せめて情報ソース明示するか俺を納得させられるだけの根拠を示せよ!?」

ハマッヅラ『おかしいヅラね……?歴代のキュアビッ×たちはマスコットキャラの言うことはなんでも鵜呑みにしたヅラのに……?』

上条「信頼関係の問題、かな?俺は今ちょっとお前をどっかに埋めて見なかったことにしたいと切に思ってる」

上条「てかお前ビ××って言ったか?力を借りてる分際で宿主へ対して?」

ハマッヅラ『いやそういう仕様ヅラよ。キュアラッキースケベはラッキースケベをプリキュ○パワーに変換できる能力があるヅラよね?』

上条「超初耳!?お前との付き合いも4・5年なのにそんな設定あったんだ!?」

ハマッヅラ『大体セオリーとして敵方が悪さするのは負のエナジーをゲットするためヅラよ。そしてキュア側はその反対ヅラ』

上条「そこだけ聞いてるとどっちもベクトルの違う同じ存在にしか思えないぜ……!」

ハマッヅラ『なのでハマッヅラには未来の不幸を知る能力があるヅラ!』

上条「へー、じゃあアリサのライブでテロが起っちまったらどうなんの?」

ハマッヅラ『本格的にグラビアのお仕事が増えるヅラ』

上条「本人以外は大して困ってない!?あぁいやタレント生命が死ぬとかそんなレベルじゃないんだったらそんなにはな!」

上条「てか嫌がってるようだけどグラビアだって立派なお仕事だよ!男たちにエ×目で見られるって!」

ハマッヅラ『まぁある意味純粋なファンとしては死んだも同然ヅラが……どうヅラトーマ?力を貸してくれるヅラ?』

上条「まぁ事情は分かった。んじゃまぁちょっと連絡してみるわ」 ピッ

ハマッヅラ『ありがとうヅラ!……え、連絡?」

上条「『――あーもしもしお疲れさまです上条です。うん、今ちょっといいかな?』」

上条「『なんかな、偽妖精の謎能力でテロ――』っておいコラ、勝手に切んなよ。今説明してたのに」 ピッ

ハマッヅラ『誰に?』

上条「いやだからアリサに。直で伝えれば警備とかも増やして貰えるだろ」

ハマッヅラ『違うヅラ、そーじゃないヅラ!情緒が足りないヅラよ!』

上条「おい、危険がピンチなんじゃなかったのか」

ハマッヅラ『なんて情けないことを言うヅラ!?トーマには魔法少女としての自覚ないヅラかっ!?』

上条「欠片もねぇわ。魔法も少女も俺から一番遠いところにあるよ」

ハマッヅラ『いやでも魔法はあと15年ちょい頑張れば使えるヅラよ?』

上条「やましいわ!それで魔法使えるんだったらそこそこの数使えるだろ!」

ハマッヅラ『……トーマは分かってないヅラ。こういうものにはお約束があるヅラよ?』

ハマッヅラ『明らかに不自然なのに周囲がスルーするとか、どう考えてもクラスで浮きまくってイジメられてそうなのに人気者だとか』

上条「言うな?歴代のヒロイン達を空気読めてないみたいには、な」

ハマッヅラ『魔法少女は!周囲の皆さんのご支援があってこそヅラ!絆ヅラよ!』

上条「うんまぁそれ自体はいい話なんだがな。ただプリキュ○って全員が全員魔法の国関係じゃねぇぞ?一個前はスペース的な旅してなかったか?」

ハマッヅラ『どうせ見てる人は”萌え”しか眼中ないヅラ?』

上条「だから言葉を、慎め?」

ハマッヅラ『……これはぶっちゃけアレな話ヅラが、とある人がパチンコ屋行ったヅラよ。いやマジな話で』

上条「だからどうしてだよ。それもう生態が妖精じゃなくてチンピラだろって」

ハマッヅラ『まぁまぁ話は最後まで聞くヅラ。ハマッヅラはトーマたちの出ている台を見に行ったヅラ。ファンはどうしてるのかな、ヅラ』

上条「もうその前フリでネガティブな感じは出ちまってっけど……それがどうしたよ?」

ハマッヅラ『みんなして閃乱カグ○に群がってたヅラ』
(※12月24日の話)

上条「あぁまぁな!誰とは言わないがウチの誇る二大ヒロインは奥ゆかしいからな!そりゃカグ○には負けるよな!胸囲力で!」

上条「そしてまた見に行った日付が辛っ!?もっとこう他にする事ある日じゃないの!?」

ハマッヅラ『まぁその日は選ばれしパチ打ちが集うと思って、あえてその日をチョイスしたヅラね!まぁ結果は散々だったヅラが!』

ハマッヅラ『というわけでトーマ!安易なオチはダメヅラよ!もっとこうストーリーに起承転結がないとマジカルなパワーが足りないヅラ!』

上条「何回も言うけどお前も怪人も同じじゃね?ベクトルの向う先が違うだけで?」



――野外音楽堂近く 路上

ハマッヅラ『――さ、実際に来てみたのはいいものの、どうやって中に潜入するヅラね……?』

上条「あの、すいませーんスタッフの人?オービットの柴崎さんってもう中にいます?」

ハマッヅラ『ちょっと待つヅラ!だからショートカットはダメだって言ってるヅラよ!』

上条「いや無理だわボケ!?常識考えろ常識を!なんか事件が起きるんだったら、余計俺らが勝手に入る隙間はないんだよ!」

ハマッヅラ『ちょっと待つヅラ!そうすれば納入業者が”ちょっと人手が足りなくて……”って急なバイトを持ちかけられるヅラ!』

上条「手段が他力本願過ぎる……!もっとこう自分で動け!能動的に!」

上条「……てかハマッヅラさん、ちょっといいっすかね。聞きたいことが」

ハマッヅラ『なにヅラ?今は待ちの時間だからなんでも答えるヅラよ?』

上条「仮にそれで侵入できたとしてもだ、その後のプランってどうなってんの?まさかのノープラン?」

ハマッヅラ『まさか!ハマッヅラが何年日曜朝9時を見てると思ってるヅラ?』

上条「終わってる終わってる。ライダ○やってる時間だから」

ハマッヅラ『こう上手くやって中へ侵入しておいてヅラ?そうすると警備員に見つかって部屋に押し込められるヅラね?』

上条「普通に通報されるだけだとは思うが……それで?」

ハマッヅラ『そうするとアイドルが”ごめんさない”って助けてくれるヅラ』

上条「なんで?なんで不審者相手にアイドルが来んの?カモネギみたいな話?」

ハマッヅラ『そこでトーマが危険性を訴えるもアイドルは聞いてくれないヅラ!危険があると分かっていてもプロ根性ヅラな!』

上条「後がないからな。これ以上ネタを続けたらシンガーとしての存在意義がアレだし」

ハマッヅラ『当然アイドルがステージへ立ったら悪の戦闘員が出てくるヅラ!そこへ変身して乱入するキュア・ラッキー!』

上条「変身機能ないよね俺に?ずっと今まで『変身したっていう”体”で』って騙し騙しやって来ただけよな?」

ハマッヅラ『華麗に悪者を倒してアイドルと共演!観客も舞台の演出だったのかと納得するヅラ!』

上条「昭和だよ!展開もだけど持ち込み方が貴景○並に押し相撲だな!」

ハマッヅラ『そうヅラか?ハマッヅラの世界では大体のセオリーヅラが…… 」

上条「なぁ、ハマッヅラ。今っていうか、実は最初に会った頃から何となく思ってたんだけどさ?」

ハマッヅラ『なにヅラ?』

上条「お前、本当にプリキュ○シリーズ見てる?なんか知識がフワッフワしててアレなんだけど」

ハマッヅラ『……トーマ。とある業界にはこういう言葉があるヅラよ』

上条「聞こうじゃねぇか。言うだけ言ってみろ」

ハマッヅラ『”原作はフリー素材”ヅラ……ッ!!!』
(※盛っていません)

上条「ウルセェよ!それ東○人気が絶頂期だった頃に設定全然踏まえてないエ×同人が飛び交ってきたときに言われてた話だよなぁ!?」
(※本当に言われていました)

ハマッヅラ『中には大して原作知らないのに人にネタ出しやらせてそこそこ本売る人だっているヅラよ!』
(※『もしかして;上司』)

上条「まぁな!パチでも思ったけど結局はユーザーへ訴えかける(乳の)力だからな!最終的にモノを言うのは!」

上条「てかこの行外で笑いを取りに来るのもいい加減にしろよ!マンガで作者が自分出して笑いを取りに来るのと一緒じゃねぇか!」
(※世紀末淫×伝説島田○先生)

ハマッヅラ『なら潜入方法はトーマに任せるヅラよ。ハマッヅラは周囲をパトロールしてくるヅラ、中で落ち合うヅラ』

上条「あぁ……見てないんだっけ?相変わらず謎だが……さて、じゃあどうやって入ったもんかな」

???「あいあい、チケありますよーチケ。高くないですよー、持ち主に休養入っちゃって泣く泣く売るんですよー」

上条「今時珍しいなダフ屋なんて。全部オンラインでこっそりやってんのに……あぁ逆に直で現金のやりとりした方が足がつきにくいのか」

上条「一応説明しておくとダフ屋ってのは大昔の転売厨だ。主にアイドルや歌手のチケットを買い取って転売したりする。勿論違法」

???「今だったら、な、な、なんと!アイドルのサイン色紙も付けちゃいますよー!私ってば超良心的!」

上条「……うん、てゆうかもう分かってんだよ。分かってはいるんだ、だってさっきからチラチラこっち見てるもの」

???「なんだったら路上に落ちてた原付もセットで!もうこれ以上は私のパンツぐらいしかないですが!」

上条「いい加減にしてくんない?お前が出るとグッとSSの品性が落ちるんだよヨゴレッサー」

レッサー(???)「違いますよね?ぷりちーなレッサーちゃんの前に余計なオプションつけてくさってんですかコラ?」

上条「お前が訳分からんことをしてるのはいつものことだが、なに?チケット売るの?アリサからお呼ばれしてんのに?」

レッサー「え、そんなこと一言も言っていませんけど?私はたださっきそこで拾ったチケットに見えなくもないレシートを高値で売りつけようってハラですが?」

上条「発想が先進国にあるまじきレベルだな!……あ、でもサインってアリサにしてもらったのだろうが!」

レッサー「いいえ私が書いたヤツですけど」

上条「需要ねぇよ。殺人事件のギミック以外で使い道ねぇよ」

レッサー「いえちゃんと『高田憂○(はぁと)』って達筆で」

上条「だからお前それやめとけってつってんだろうが!?キャラクターが中の人に迷惑かけるって面白おかしい事態になったらどうしてくれる!?」

レッサー「逆西葛西ですね!オイシイですけど!」

上条「初春さんは今泣いてるんだ!いつまで拘ってんだよ可哀想だろ!?」

レッサー「上司に殴られた挙げ句、言う台詞がそれだったらならば私は間違いなく次の戦闘で誤射かましますが……」

上条「てかお前チケット余ってないか?あるんだったら少し融通してほしい」

レッサー「私の分が一枚だけあります。緊急だったらロハで差し上げますけど、また何かあやかしトライアング○で?」

上条「ボケが超面倒臭い。トラブルをTo LOV○ってボケるつもりが矢○先生の最新作持って来んな」

レッサー「今ヒロインの弟さんに××する薄い本書いてるんですが、良かったらゲストで数枚書きますか?」

上条「いやしろや活動を!ボスの下で遊んでないでさ!」

レッサー「いやぁ向こうさんは老舗で色々勉強させてもらっていますし、あちらも鉄砲玉不足らしいのでこのまま吸収合併も悪くねぇんじゃねぇかなと」

上条「それで納得するんだったら俺は何も言わないが……」

レッサー「何よりもSwic○で遊んでるだけでギャランティが発生する優しい組織ですから……!」

上条「ある意味浪費してるだろ。時間という名のかけがえないものを」

レッサー「あぁそういえば上条さん、『合同会社・正義○』への正式出場おめでとうございます」

上条「全くその予定はねぇよ!?あれただ職・○☆がホモオチになるってだけだろ!?」

レッサー「そしてそんなに成敗していませんよね。ある意味愛を与えてるっちゃー与えてますけど」

レッサー「それで私もなんかお手伝いしましょうか?これからはアリサさんのライブで一発かますぐらいしか予定ないですし」

上条「そう、だな。男じゃ出入り出来ない場所もあるだろうし、協力してくれるんだったら――ん?あれ?」

レッサー「分かりました!カチカチ山にのったつもりでどーんと構えててください!」

上条「泥船な?おばあさん食べたタヌキをぬっ殺すとき、泥船に乗せる直前にカチカチって放火したのだからな?」

上条「……で、まずどうにかして俺も中に入りたい」

レッサー「やだ上条さんダイターン○……」

上条「だから全部シモで曲解すんなや大胆とダイターン○をぶっ込んでくるんな!てか話進まねえなぁオイ!」

レッサー「分かりました!ではきっと出入りの業者が緊急バイトを探すでしょうからステイしていましょう!」

上条「偽妖精レベルの発想に戦く(おののく)わ」

レッサー「まず私がマッパ(真っ裸)になります」

上条「恥女だろ」

レッサー「続きまして上条さんもマッパになります」

上条「ヘンタイだな。芸術点が低い分だけ俺の方が罪深い」

レッサー「そして二人は新世界のアダムとリリスになります……!」

上条「あ、路上の話じゃなかった!?ホテルなら問題はねぇわ!それ以外全て問題って事以外は問題じゃなかったわ!」

上条「あと普通そこはアダムとイブじゃね?リリスって確かアレだろ、女神転○の悪魔だろ?」

レッサー「『アダムの最初の嫁がいたんじゃね?』って微妙に捏造といいますか後付け設定といいますか。ミルコロメオ的なアレなんですが……」
(※旧約聖書で「神は自分に似せて男と女を作った」→少し経過→「アダムの肋骨からイブを作った」になってるため、「あれこれ前に女一人いたんじゃね?」という発想)

レッサー「あぁそういえばこの間、とあるスポーツを見ていたのですが。テレビつけたらやってたんですよ」

上条「なんでお前が今日本のテレビ……まぁいいわ。どっちかっつーとこっちに住んでるようなもんだからな」

レッサー「競技前に選手の名前呼び出しあるじゃないです?『○○高校−、○○選手−』って」

上条「んー、まぁあるのか?

レッサー「その中の選手の名前テロップがリリム(漢字の当て字)って方が……!」
(※実話です)

上条「マジかスゲーな!?自分の子供にキラキラする悪魔名つけたのか!?」

レッサー「まぁもしかしたら実は全然別の呼び方をするかもだったのですが、私には『リリム』って見えました!」

上条「……まぁグレずに育ったんだろうなぁ。ちょっとアレな感じの名前で」

レッサー「キリスト教圏行ったら『えっ!?』って確実に言われますね!国際大会レッツゴー!」

上条「やかましいわ!俺お前とコントやりに来たんじゃねぇんだよ!」

レッサー「来年大会出ましょうね!噂では『アリサとあいさ』ってド新人がアツいらしいですが!」

上条「片っぽはすぐに近くにいるよ?具体的には今から俺らが会いに行く人だよ?」

レッサー「しかしあれもダメこれもダメと八方ふさがりになりましたなぁ。文句ばっか言ってないで対案を出してくださいよ、対案を」

上条「いえ俺は普通に入場しようって言ってたよ!?なんだったら当日券も売ってんだし、買えば入れるし!」

レッサー「あぁじゃあそれで行きましょうか。でも待ってた方がお得だと思うんですけどねぇ」

上条「なんでまだ会場入ってないのにこんな疲れているんだ……!」

海原「――あ、すいません。臨時のバイトやっていただけませんか?」

上条「なんでだよ!?また身内で固めて来やがって!」



――ARISA控え室

マネージャー「ではそのようにお願いしますね」

鳴護「はい……そうですね」

マネージャー「どうかされましたか?」

鳴護「さっき当麻君から連絡があったんですけど、途中で切れちゃいまして。かけ直しても『ハマッヅラ☆ハマッヅラ☆』って謎の音声が……」

マネージャー「緊急そうでしたか?」

鳴護「そんな声ではなかったと思います」

マネージャー「なら放置してもいいのではないでしょうか。本当に何かあれば直接いらっしゃるでしょうし」

鳴護「です、かね」

マネージャー「……一応ゲートのスタッフにはそれっぽい方が来たら連絡するように伝えておきますか?」

鳴護「えぇと、はい、じゃあご迷惑でなければそれで」

マネージャー「了解しました。では」 ガチャッ

鳴護 ピッ

ケータイ『日曜朝9時にはヒーリンぐっハマッヅラ☆』

鳴護「なんで当麻君のケータイから謎の番宣風音楽がするんだろう……?そしてその時間はライダ○のはずなのに」

コンコン

鳴護「はーい?」

???『――すいません。アステカ急便のものですが、お届け物に上がりましたー』

鳴護「なんて?」

???『お届け物がですね』

鳴護「ではなくもっと前です。何急便と?」

???『アステカ運送のアステカ急便ですが?』

鳴護「変った、てか初めて聞くお名前ですよね?」

???『個人事業主なので故郷の香りがする感じのを』

鳴護「はぁ、そうですか。ではどうぞ?」

海原(???)「『あなたのハートをフレッシュなままお届け!』の、アステカ急便をご利用ありがとうございます。お届け物はこちらになります」

鳴護「そのフレーズ変えた方がいいと思いますよ?だって届ける機会はないですからね?」

海原「……」

鳴護「な、何か?」

海原 ガチャッ

鳴護「え!?帰っちゃうんですか!?荷物持ったまま!?」

レッサー『しゃっせー!新たなる光運送のものなんですが、お届け物でーすっ!』

鳴護「帰って!ここはコント会場じゃないんだから帰って下さい!」

レッサー「あ、すいません。最近バラドルとしての知名度がうなぎ登りのARISAさんはこちらにおいでです?」

鳴護「丁寧な言葉でなんて暴言を!本人として望んではないですけどね!」

レッサー ガチャッ

鳴護「また帰るの!?だったらせめて荷物置いてってよ!?何度も繰り返す価値はないよ!?」

上条『すいませーん、アンラック×アンラックですが、お届け物に』

鳴護「不幸すぎる!スモーカ○大佐にしか見えない人がやってるアレのタイトルっぽいよ!」

ガチャッ

上条・レッサー・海原「ナイス・ツッコミ☆」

鳴護「うるさいな!?年の瀬も近いのに何やってるの!?ヒマなのかな!?」

上条「――よし、大丈夫だな!これだけツッコミができるってことはホンモノのARISAだ!」

鳴護「当麻君当麻君、判定基準が間違ってる。例え事実そうであったとしても認める訳にはいかない」

上条「それが聞いてくれARISA!なんかこうフワッとした悪い事が起きるって情報が!」

海原「すいませんこれ、お届け物です。ファンの方から差し入れですが」

レッサー「ちーすお疲れさまです。最近どうですか?」

鳴護「整理しよう?ここに入室するときに打ち合わせしたように、話す順番と優先順位を設定しよう?」

レッサー「いやもうイギリスは大変でしてね、何とか貿易協定もまとまったとはいえ国内情勢が依然不透明ですから」

鳴護「いや、分かるけどね?大変だけどあたしに言われても困るよね?」

上条「大変なんだ!ARISAのライブで何かするって情報が!」

鳴護「あぁうん、そういうの。そういう分かりやすいのだとありがたいかな」

海原「それで、こちらにハンコかサインを。『エツァリさんへ』ってつけてください」

鳴護「サインの種類違くない?そして誰エツァリって?」

レッサー「――ちょっと待ってください!このタイミングで荷物っておかしくないですか?」

上条「そう、だな!確かに!」

鳴護「いや別に差し入れは珍しいって訳じゃないんだけど……ただ普通は事務所を経由してくるから」

上条「開けてもいいかな?」

鳴護「どうぞどうぞ。多分既製品のお菓子とかだと思うよ」

レッサー「アリサさんは離れていて下さい!爆発物だと万が一が!」

鳴護「いや死人は出ないよ?ギャグで全員アフロになるか当麻君だけマッパになって終わるだけだよ?」

上条「こ、これは……ッ!?」 パカッ

鳴護「ど、どうしたのっ!?」

上条「「常盤台の制服だぜ……ッ!!!」

鳴護「なんでついちゃった!?送る相手間違えてないかな!?来年入学する予定の子宛てじゃなく!?」

海原「これはきっと熱心なファンからの贈り物ではないでしょうか?『ライブ衣装にどうぞ!』という主旨の」

鳴護「あの……当麻君?」

上条「いや待てアリサ!今のはコナ○君での最初の顔見せフェイズだ!あからさまに挙動不審でも犯人じゃないパターンかもしれない!」

鳴護「現実は違うよね?普通に怪しい人が普通に逮捕されて普通に犯人でしたってルーチンが殆どだよね?100%ではないけど」

鳴護「てゆうか送り主見ればわかるんじゃ?意外と美琴ちゃんである可能性もあると思うんだね。『お古だけど使わなくなったからってどうぞ』って」

レッサー「なんて――なんてヒドイを事を言うんですかアリサさん……!?あなたにはヒューマン・ハートはないというのですかっ!?」

鳴護「レッサーちゃんにだけは言われたくないんだけど、何が?」

レッサー「身長はあっちが上なのに胸囲が圧倒的に足りてない制服を送って寄越す訳がないでしょう!?なんて可哀想なことを!」

鳴護「今ね、世界で一番深く深く刺してるのはレッサーちゃんだよ?そして冬服だからあんまり胸囲関係ないよ?」

上条「アリサを怨んでって可能性ならあり得る話だ!」

鳴護「ないよ?どれだけ美琴ちゃんが信用されてないの?」

上条「送り主……UM?」

海原「誰なんでしょうね、UMって書いてありますが」

上条「一応聞くんだけどさ海原・光貴さん、Mitsuki Unabaraだったらこういう場合はMUじゃね?」

海原「いいえ、今年から日本人のローマ字表記も姓が先に来るようになりました。だからUMで合っています」

上条「そっかー、少し賢くなったよありがとう――」

海原「いえいえどういたしまして」

上条「――だが、マヌケは見つかったようだがな……ッ!!!」

海原「くっ!なんて高度なブラフを!」

鳴護「茶番かな。余所でやってくれないかな!あたしはもうちょっとで本番だから喉を酷使したくないの!」

上条「――よし、ARISAのツッコミ力も相当なレベルに達してるな」

鳴護「お陰様でね!絹旗監督のダメ映画シリーズや数々のダメ企画でね!もういいから帰って!」



――野外音楽堂 廊下

海原「これでアリサさんはシロ、ですね」

上条「ふー、良かったな!誰かさんがヘンタイ的な差し入れを持ってこなかったら苦労してたぜ!」

海原「感謝の念の欠片も感じませんが、まぁどういたしまして」

レッサー「しかしこれからどうするんですか?不幸って括りが広いもんですから、手の打ちようがないですよ」

上条「そうだな……単純にステージでコケるとか、ステージでコケで怪我したりもするしな」

海原「極端な話ここでライブを中止にしてしまっても、広義では間違いなく不幸ですからね。何とも難しい」

上条「あぁそうだな。海原がいつのまにかパーティへ入っててあれ?ってちょっと思うけど、今は助かるよ!」

レッサー「ここで話してても埒が明きませんし、どうでしょうか。分かれて探した方がいいのでは?」

海原「そうですね。上条さんの相方さんが人の悪意を感じられるなら、探索に有利かと」

上条「分かった。えーっと全員連絡先は知ってるよな?何かあったら即一報、30分経って何もなかったらここに集合だ!」



――女子更衣室

ハマッヅラ『……』

ハマッヅラ『――いや、違うヅラ。そういうじゃないヅラ?ハマッヅラに性別はないヅラ?』

ハマッヅラ『どうせキュアラッキースケベはなんやかんやあってこに来るヅラ!そのためにここでスタンバってるだけで他意はないヅラ!』

ハマッヅラ『そして言わせもらうのであれば!スタッフも別に着替える訳じゃないし、アイドルはそこら辺のショボイ施設では絶対に着替えないヅラね!』
(※一定数バカがいるため)

ハマッヅラ『つまり!ハマッヅラがここら隠れてからずっと誰一人入って来ないため、大した意味はなかったヅラよ……ッ!』

ハマッヅラ『……やっぱり一人でボケててもつまらないヅラ。トーマを捕まえて適当にボケるヅラ』

ガチャッ

ハマッヅラ『お、誰か入って――な、なんて邪悪な気配ヅラ!?負の怨念を集め煮込んだような……!?』

???「……予想が正しければ……ここに……」

ハマッヅラ(まさかハマッヅラを探しているヅラか……?マズいヅラ!浜面仕上1/10スケールフィギュアのフリをするヅラ!)

???「――ちっ、いねーですな。こうなったら――」

???「『トゥルルルルル、トゥルルルルルルルルルルル』」

ハマッヅラ(口で呼び出し音を?)

???「『ボスっ!?助けて下さいボス!緊急事態が発生しました!』」

ハマッヅラ(ドッピ○!?なんでこんなノリで出ると思ってるヅラ!そうはいかないヅラよ!)

ハマッヅラ『――もしもし、私だドッピ○!』

ハマッヅラ『――ってしまったヅラ!?父親譲りの芸人の血が出てしまったヅラよ!?』

???「――そこですかぁ」

ハマッヅラ『ま、まさか!?お前が元凶だったヅラか……ッ!!!』



――野音 30分後

上条「……あぁクソ。ヤバいな。もう少しでライブ始まっちまう……!」

海原「――あぁ上条さん間に合った!これを!」

上条「こ、これはっ!?」

海原「ARISAの応援グッズです!」

上条「そうそうそうそう、まずね、ケミカルライトは必須だよな!こうライブの最後でバラード歌う時とか全員で揺らしてさ?」

上条「昔は使い捨てだったんだけど、今のはLEDライトだからペンライトとしても使えるし、後から動画見て『あぁあそこにいるの俺かなー』って浸れるよね!」

上条「そして次は『ARISA大好き』ってハッピな!なんかもう最近見ないテンプレ的なドルヲタ像だけど!気持ちは伝わるよね!周囲に人もよってこないし!」

上条「最後はタオル!ドピンクかつARISAのステンシルが描いてあって余所では絶対にお見せできないね!でもまぁライブ中に汗はかくから拭くのに最適――」

上条「――いや違うわ!?俺がほしかった回答と大分ズレてるわ!なんだこのアイテム!売店で売ってたんか!?買うやついるのかよ特にハッピ!」

上条「長い!ノリツッコミさせるのにしても一個一個が長いし重いわ!せめてもっと軽いのもっと来いよ!シュッて終わるぐらいの分量で丁度良いんだよ!」

上条「てか俺『こ、これは!?』って言っちまったじゃねぇかよ!?何アリサグッズ握りしめて挙動不審になってんだよ?!アリサ大好きか!」

海原「お見事です上条さん!ノリツッコミの腕はノンスタイ○のひき逃げした方(白くない方)よりも上ですね!」

上条「#上さんディスんなよ?あの人も、えっと……相方が居ない所でピン出演すると、大して面白いことも言えずにダダスベリして帰るんだからな!」

海原「席はこちらです!自分の隣にしてもらいましたから!」

上条「いや違うんだわ海原?その気遣いは非常に嬉しいしありがたくはあるんだけど、楽しむ姿勢になってんじゃねぇよコノヤロー」

海原「なにか?自分は最初から差し入れてから楽しむつもりでしたか?」

上条「ホンットマッイペェエエー!(巻き舌・マイペース)心が強いにも程があるだろお前!魔術師っそんなんばっかか!」

海原「まぁでも何も起きないのでしたら、このまま大人しく楽しむのもいいかと。専門のスタッフさんが警備してますしね」

上条「あぁまぁそれも正しいけどな……俺たちが下手に動き回ってかき回しても」

上条「……」

上条「――そうか!犯人は俺たちの中に居たんだよ!」

海原「え、自分は違いますよ!?」

上条「お前っぽいけどお前じゃない!もう一人の方だ!」

海原「自分は初対面でしたけど、だって彼女ARISAさんのお友達でしょう?ライブを邪魔する意味が分かりません」



――ライブステージ

MC『――えー、ご来場の皆様。長らくお待たせいたしました。ただいまよりARIISA、学園都市凱旋ライブを始める――のですが』

MC『その前に諸注意があります。いいからお聞きください、聞くまで始まりませんからねコレ。そういうことになっているんですから』

MC『まずコンサート中には大声を出さない。あなたの近くの方はあなたが騒ぐのを見に来たのではありません。ARISAを見に来ています』

MC『そして基本的に動画を撮らない。動画の収益も込みで事務所はライブを運営しています。ぶっちゃけ無料動画で出回るとチケ代が倍ぐらいになります』

MC『でもって最後に――うわやめろなにするふじこふじこ――』

……

レッサー『――え−、マイクテストマイクテスト。夜のヤッターマ○は属性盛りすぎてイマイチー』

レッサー『はい、っていう訳でですね!MC替わりましてレッサーちゃんでお送りしますこのナンバー!』

レッサー『ARISAさんの前途を祝して!日本全国酒飲み音頭を少し変えまして始まりとさせていただきますよ!題して――』

レッサー『暗黒真っ黒フランス一年……ッ!!!』

チャン、チャカチャチャン、チャカチャチャン♪

レッサー『いちがつーはゴーン逃げてわっらっいっものっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』

レッサー『にーがつーはマスクせずに調子ぶっこくっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※KKKの関係上、国によってはマスクが法律で禁止されている)

レッサー『さんがつーはマスク買い占め輸出差し止めっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※ドイツと一緒に国外輸出を差し止めた上、国内メーカーから直に全部買い上げ)

レッサー『しーがーつーはシャルルドゴールでパンデミーック!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※同空母乗員2,300人中、960名感染が発覚。日本の民間船DP号をあっさり越える)

レッサー『ごーがーつーは去年12月に感染していたっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※2019年12月に空港職員の妻を持つ当港歴ゼロの男性が罹っていたと判明)

レッサー『ろくがーつーは70年の国技発動っ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※フランス・カトリックでの児童×的虐待事件が発覚。70年で3,000人超、関わった聖職者1,500人)

レッサー『しちがつーはナポレオンの嫁像壊されるっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※フランスの奴隷制度マメ知識。王政時代は奴隷制→フランス革命で奴隷制廃止→ナポレオン戴冠・帝政開始後に奴隷制復活)
(※なのでBLM問題はナポレオン関係も根こそぎやられる可能性がある)

レッサー『はちがつーはアホの新聞風刺画再掲載っ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※エプド社のアレ。まぁ自由っちゃ自由だけど侮辱とは違う)

レッサー『くーがつーは大統領がいーっちょ噛みっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※曰く「冒涜する自由がある」)

レッサー『じゅーがつーは真に受けて事件おーきるっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※同風刺画を教材として使った教師が刺されて死亡)

レッサー『じゅいちがーつは検査しすぎで追い付かなくなるっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※フランスはPCR検査数を一日で25万件にまで増やしたものの、判別する能力は変らないため結果が出るまで2週間かかる)

レッサー『じゅうにがつーは大統領がクーラスーターっ!みんな好き好き大好きー!フランス黒歴史っ!ヘイッ!』
(※EU首脳会議に行った)

レッサー『――ねぇ今どんな気持ちどんな気持ち!?全世界のフランス人の皆さーん!おっ元気で――そげぶっ!?』

上条『――はいっ!っていう訳で以上前座の”血みどろ鉄砲玉”のお送りした漫才でした!実際のフランスとは関係ありませんのでご注意くださいね!』

上条『まぁそろそろ我慢できなくなっていると思いますので!さぁ皆さん拍手でお迎えください!今日の主役!学園都市の生んだディーヴァ!』

上条『ARISAさんのご入場です……ッ!!!』

鳴護『みんなありがとー!レッサーちゃんを除く全員ありがとうねー!』

鳴護『それでは第一曲!『あしたあえるかな』――』



――ARISA控え室 ライブ後

鳴護「………………はぁ、疲れた。予想以上になんかこう、クるよね……」

鳴護「てか今年も色々、特に今年は無茶振りとか無茶振りとか、あと無茶振りで大変だったけど――」

鳴護「――ってメッセージカード?これ、当麻君からだ!」

鳴護「……むー。なんかさ、ズルいよね?こういうのね?もっとこう正面きって伝えてもらいたい、っていうか」

鳴護「や、嬉しくないわけじゃなくてね?ぶっちゃけ超嬉しいけど……ま、いいか。どれどれっと」

上条【――M-1決勝戦で待つ……ッ!】

鳴護「いや別にズルくはないな!?思わずビリビリに破りそうなぐらいに情緒がなさ過ぎだよ!?」

鳴護「何対抗意識燃やしてんの!?勝負はしてないから!あたしが今年一年ツッコミに回ったのも当麻君のせいみたいな感じだし!」

鳴護「てゆうかこれで終わり!?今年一年の締めくくりなのにこんなオチでいいのかなぁっ!?」


-終-
(※それでは佳いお年を。皆様のご多幸をお祈りしております)

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