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Clock(trial)

御坂「見くびらないで!そんな願い事は自分で叶えるわよ!」


――いつもの喫茶店

御坂「あめましておめでとうございます。今年もよろしくね」

初春「これはご丁寧にどうも。はい、こちらこそよろしくお願いします」

佐天「あけおめですっ、ことよろ!」

初春「あぁもう佐天さんったら。挨拶ぐらいはきちんとしてくださいよ」

佐天「えー、だって実家じゃ大変だったんだよー?振り袖着せられてさー、挨拶回りに連れて行かれるし」

初春「いいじゃないですか晴れ着。お着付け大変そうですけど」

佐天「元旦のお参り後にスカッシュやろうって言ったらさ、予想以上に怒られんだこれが」

初春「そういうところ今年はなんとかしましょうねー?親御さんの心労もたまには考慮するって方向で」

御坂「振り袖でスカッシュって。何かそういう町興しのイベントありそうよね」

佐天「初春はこっち残ったんだっけ?」

初春「えぇ。風紀委員のローテ上仕方がなく」

御坂「お疲れ様でした。何か大きな事件とかなかった?」

初春「特にはありま――いえ、そういえば大みそかに少しだけ不穏な噂が?」

佐天「――噂?」 キピーン

初春「はいそこ超反応しなくて結構ですよ。都市伝説的なことではないですから」

佐天「ちぇー。いいスタートを切れると思ったのになー」

御坂「どっちかって言うとケチがついてるような……」

佐天「あ、知ってますか御坂さん?実はですね、『ケチがつく』のケチは元々幽霊とか貧乏神って意味があるらしいんですよ!」

御坂「年々スケールアップして悪化の一途を辿ってるようで何よりよね」

初春「巻き込まれるのは確実に私か御坂さんか白井さんなんですけど……まぁ、佐天さんが好きそうなオカルト的なことじゃなくて」

初春「年末のクッソ忙しいときに『ハッピーニューイヤー団』なるテロリストから犯行声明が」

御坂「もう実力行使してもいいと思うのよね。アホに対抗するのはよりレベルの高いアホしかいないんだし」

佐天「レベルが低いのか高いのか分かりません。脅威という意味ではザコ敵を駆逐して順調にランクアップしてる感が」

初春「彼ら曰く、『新年とは家族と一緒に厳かに向えるべきであり年越しイベント罷り成らん!即刻中止を求める!』と」

御坂「また微妙に分かるような分からないでもないような。完全に否定は出来ないけど」

初春「そして我々風紀委員的には『手間かけさせんなよ?分かってんなコラ?』という意味では大いに同意ではあります」

佐天「まぁ……大変だよね!ファイッ!」

御坂「そこだけ聞くと悪くない団体じゃない。そこだけ聞けばだけど」

初春「いえ、当然ですが犯行声明には続きがありまして」

佐天「どんな?」

初春「『なので風紀委員の花の人とツインテの人、どうかボクと結婚して家族になって下さい!』」

佐天「ストーカーかな」

御坂「人生賭けてまでするネタじゃないわよね。面白くもないし」

初春「なおその一言で職質回数更新記録中のある方だと身バレし、悪質なテロは事前に防げたのです……ッ!」

御坂「放置しても大した害はなかったような。むしろHentai一人と絡んだだけ損をしたような」

佐天「大変ですよね、ボランティアって」

初春「まぁ大きな事件と言ったらそのぐらいですかねぇ。未確認情報ではツンツン頭の人が謎のUMAと交戦したとかしないとか」

御坂「待って。そこを詳しく!」

佐天「食いつきが良すぎる!……はっ!?ついにあたしの日頃の布教の成果が出たっ!?」

御坂「違う。そうじゃない」

佐天「違うんですか?じゃあどこに?」

御坂「――っていうのは嘘で!いやーあたしもUMA気になるわー、謎の路地裏解決マンとか興味あるかなー」

佐天「お任せ下さい!全力で集めときますから噂!」

初春「しょっ引きますよ、お二人とも?」

御坂・佐天「ごめんなさい」

初春「まぁ私たちは、というか白井さんも含めてそんな感じでしたかねぇ」

佐天「御坂さんは外出たんですよね?元旦にお母さんとの写メ来ましたし」

初春「あぁあの。頑張れば姉妹に見えなくもないお母様とのツーショットですか」

御坂「あれはハハがあたしのケータイから勝手に送信しただけだから!」

佐天「いいじゃないですか照れなくても。仲が良いって素敵なことですよ」

初春「ですよね」

御坂「……そっちじゃなくてね。こう、なんていうんだろ、ハハのハハらしさっていうか。一般的な母親像からかけ離れてるっていうか」

初春「はぁ」

御坂「ぶっちゃけるけど生活感の欠片もない母親ってどう思う?」

佐天「また答えに困る質問ですよねっ」

初春「あー、女優のお母様を持った子供の心境ってそんなでしょうかね。自慢したいような、思春期になると恥ずかしいような」

佐天「大人になれば御坂さんだって分かりますよ、ねっ?」

御坂「うん言いたいことは分かるんだけど、佐天さんは随分高いところから話してるわよね?少し前まで都市伝説がどうって言ってた子が」

初春「棚に上げるのと調子に乗るのが得意ですから」

佐天「まぁそれほどでもね!」

御坂「自重しなさい、自重を」

初春「えーと、他には何かありました?ご実家にだけ帰ったとか?」

御坂「んー……?帰ってはないっていうか、旅行?」

佐天「イギリスのお土産が届いた、よね?」

御坂「父の予定に合わせてイギリスで落ち合って年越ししたら現地解散」

佐天「ホンットにバブリーな私生活ですね!」

御坂「あたしに言わないでよ!あたしだってゆっくり過ごしたいのに、中々家族揃って会える都合がつかないだけで!」

初春「まぁまぁ。離れていても絆が保たれるって素敵じゃないですか、いいことですよ」

佐天「なにその『遠距離恋愛して辛い目に遭ってる』目線」

御坂「たまに出るわよね、黒い初春さんが」

佐天「というか親元を離れて寮生活がデフォですからねぇ。そんなに大変だとは思いませんが」

御坂「むしろ常盤台は監獄かっていうぐらいに厳しいのに、どうしてみんな憧れるのかと小一時間」

初春「あー、たまにいらっしゃいますよね。常盤台と御坂さんのコスプレした不特定多数さんが」

御坂「いやー人気者は辛いわよね!まるでDNA同じかよって精度の高いコスプレされちゃうとね!」

佐天「御坂さん、都合悪くなると声張りますよね?」

初春「しっ、佐天さん。ちょっと面白からこのままで」

御坂「今日はダークサイド割合が高くない?それとも彼氏のことでイジったのが良くなかったの?」

佐天「いやそこまさか新年早々西葛西と振られたら誰だって、ねぇ?」

初春「言ってませんでしたよね?そんな具体的な地名は出ていませんでしたよね?」

御坂「地名は言ってなかったけど、『地元帰った?』って話はしてたじゃない」

初春「まぁ、私はいいんですよ。比較的近いですし能力も大したレベルではないんで、外出もしやすいですからね」

御坂「危険なのは分かるけど、数ヶ月前までに申請ってのはちょっとねー」

佐天「あたしの方もそんな感じですかね。親戚の人達からお年玉貰ったり」

初春「私はEマネーのプレゼントカードが来ましたね。ありがたみが、こうはい」

御坂「なんだろう……お年玉はお年玉なんだけど、なんか違う感が」

初春「新作スイーツ買うぐらい使わないんで、あんまりあっても困るんですよねぇ」

佐天「くっこの優等生め!月末に少し貸してください!」

初春「ダメです。安易な貸し借りは友情を破綻させます」

御坂「お金で破綻するんだったら、最初っからその程度の友情だったんじゃ……?」

初春「否定はしませんし、佐天さんが本当に困っていたら是非もなく助けますけど」

御坂「何に遣うかが問題ってことか。邪な目的じゃなかったらあたしが貸しても」

佐天「新しいサーヴァントを召喚しないといけないんですよ!」

御坂「はい、アウト」

初春「そうですよ!今年始まるソシャRPGのためにもお金を取っておかないと!」

御坂「心情的にはセーフにしておきたいんだけど、それもやっぱりアウトだわ。セーフって言いたいんだけど」

佐天「いいですか御坂さん。お金には使い方ってもんがあると思うんですよ、あたしは」

佐天「例えばですよ。お年玉と称して一億配るよりは災害復興のために遣う方が有意義じゃないですか?」

御坂「比較対象がアレ過ぎるけど、まぁ同意はするわ」

佐天「あたし達がお金を聖唱○へ変換することにより、運営は新たな戦いを提供してくれる!これ以上に有意義な使い方ってあるでしょうか!?」

御坂「初春さん。これマジで言ってんのかな?黒子的なツッコミ(10万ボルト)入れた方がいいヤツ?」

初春「どっちでしょうねぇ。私もどこまで本気で言ってんのか分からない事がありますからねぇ」

佐天「そしてまぁあたしの親戚のおじさんもですね、『どうせエロ○ぐらいしか使い道がないし、だったらJCにエエカッコしたい』というwin-winの関係をですね!」

御坂「その人が不憫すぎる。発想は発想で爛れてる」

佐天「曰く、『同性に恋するのは流行りなのにどうして二次元はダメなんだろう?』と」

初春「二次元だからですね。原因と因果が直結してますけど」

御坂「ゲイの人をイジるのは差別だって言うのに、ギーグをイジるのは当然みたいな風潮もちょっと」

初春「一昔前は『ヲタ=性犯罪者』ってイメージもありましたからね。データも何もなく一方的な主観だけの感想、それを人は偏見と言うんですが」

佐天「というか訳でお布施して下さい!カルデアを豊かにすればきっと新作が!」

御坂「その施設が潤っていればいるほど、運営は新しいのを出さないと思うわ。うんきっと」

初春「スピンオフだけでどんだけ稼ぐ……いやすいません、なんでもありません」

佐天「――って感じに、あたしらはそこそこ面白いお正月でしたね。御坂さんは?」

御坂「初春さんはお仕事で佐天さんはオッサンが稼いだ金を溶かしてただけに思えるけど……あ−、あたしか。発見があったっちゃあったわね」

初春「発見、ですか?」

御坂「うん。駅伝やってたじゃない、往路と復路の」

佐天「やってましたねぇ。青○の関係者以外は『お前ら空気読めよ?』的な感想を抱いてた」

御坂「復路の追い上げも驚異的だったんだけど、最終的には『二位じゃダメなんですか?』でイジられて不憫よね」

初春「不憫以前にエッラい風評被害ですよねそれ」

御坂「まぁずっと見てた訳じゃないんだけどさ。二日目のスタートするときに、初日のタイム差が反映するじゃない?」

佐天「そうなの?」

初春「はい。ゴールしたタイム、例えば1位と2位が3分差だったら、1位がスタートした3分後に2位がスタートするってルールです」

佐天「全員同時にスタートして合計した方が合理的じゃ?」

初春「まぁそうなんですけどね!盛り上がりってものがありますからね!」

佐天「よく分からないけど、まぁそのスタートに何かあったんですか?」

御坂「うん。見てたらさ、『あ、これあたしと同じじゃない』ってさ」

初春「同じ、ですか?」

御坂「前からちょっとおかしいとは思ってたのよね。原因が分かってスッキリしたわー。そっかー、そうよねー、スタートラインからしてまず違ってたよねー」

佐天「あの、あたし達は消化不良って言いますか、ぶっちゃけちょっと何言ってるのか分からないぞー御坂さん?」

初春「佐天さん、言葉言葉」

御坂「スタートラインがね。うん、不公平だと思うのよ。公正じゃないと言ってもいいわ」

佐天「駅伝だったら前日の結果ですし、不公平って訳じゃないかと」

御坂「だったらカテキ○と言い換えてもいいわ!キャッチでもよく言うじゃない――『スタートダッシュでライバルに差をつけろ!』って」

初春「公平公正は?建前は守りまりしょう?せめて建前だけは死守しましょう?」

佐天「てかそのフレーズはテスト当日に『勉強なんかしてないわー、全然してないわー』的なとよくセットになって使われますし」

初春「駅伝の復路は前日の努力が実ったものであって、決してズルしたり出し抜くって意味じゃないかと」

御坂「……これはね、あたしの友達の話なんだけど――」



――回想 朝

上条『いやー不幸だわー、つれーわー不幸だわー』

姫神『おはよう上条君。お疲れ様なの?』

上条『いやそれがさ聞いてくれよ。昨日ついに我が家の貯金がゼロになってさ』

姫神『朝から重すぎる話題が。というか児童相談所へいった方がいいよ』

上条『仕方がないからデパートの試食コーナーですませようとしたんだけど』

姫神『発想が昭和ギャグマンガにありがち。そしてオチも読める』

上条『だから俺はデパートの屋上でソイツに言ってやったんだ――』

上条『「――世界とカノジョ、どっちも大事だってんならどっちも救ってみせろよ!」って」

姫神『予想が大幅にずれていた。ていうかインデックスさんはどこ行ったのかな?』

上条『「まさか兄さんの本体が新八っつぁん(※メガネ)だったとは思いもしなかったぜ!」って」

姫神『夜桜がカルテットするアレだよね。「まさかそれ!?」ってファン全員から強く強くツッコまれた』

上条『だから俺にはもう後がないんだ……ッ!』

姫神『だから児童相談所へ行けばいいのに。なんだったら。ウチ来る?一食分ぐらいはおもてなしできると思うよ』

上条『ありがとう姫神。でもな、俺らは飼い慣らされた犬じゃないんだ。猟犬でいたいんだ』

姫神『何かのアニメに影響された台詞だと思うけど。まぁ本当にピンチになったら――』

五和『――は、話は全て聞かせて貰いましたよ!』 ダッ

上条『だったら出て来いよ。というかおはよう』

姫神『おはようございます』

五和『あ、おはようございます!そして明けましておめでとうございます!昨年中は大変お世話になりました!』

上条『じゃ俺たち学校があるからこれで。おしぼりは貰っていっていいんだよな?』

五和『どうぞどうぞ』

姫神『どうしておしぼり?登校中で何があるの?』

五和『では、なく!お困りのようでしたら我々がスパっと解決!悩みを解消致しますが!』

五和『今でしたら九州のお節料理があなたを待っていますよ!』

上条『天草式メシには非常に興味がある。あるのは間違いないんだが』

五和『でしたら!』

上条『ただいざお呼ばれしたら修行とか言って、俺たちだけメシ食わせて貰うんだったら、ちょっとこう悪いよなって』

五和『あぁじゃあですね。我々は天井裏へ隠れますんで』

上条『NINJA?ニンジャコワイ!』

五和『い、いまでしたら今治からお取り寄せした最高級のおしぼりも用意してありますし!』

上条『それで今日、小テストってあったっけ?』

姫神『数Aではあったはず』

五和『もう次の話題に!?』

姫神『今治産は興味あるけど。男子高校生にはノーヒット』

レッサー『ねぇそこのあなた、ボクと契約(エンゲージ)して魔法使いになってよ!』

上条『お前と契約した時点で魔法使いの資格を失うから結構です』

レッサー『魔法の国がピンチなんですよ!?あなたの助けが必要なんです……ッ!』

上条『日本海に空母展開してくれるのはありがたいが、できればもう少し早く来てほしかったよ!』

レッサー『いやそれですね。こう火事場泥棒的な我々の――』

上条『知って――』

御坂『……』

御坂『ちっ……出遅れた!寮を出るときにあのアマ☆の派閥にイジられたせいでチャンスを逃したわ!』

御坂『しかし追い付けばこっちのものよね!あたしには完璧と言える作戦がある!』

御坂『「あ、おはよう?朝から会うなんて奇遇よねー」』

御坂『「奇遇って言えばここに映画のチケットがたまたま二枚あってさ」』

御坂『「あ、あんたがどうしてもっていうんだったら一緒に言ってあげなくもないんだからねっ!?」』

御坂『――っていうあたしの完璧な作戦がッ!』

御坂妹『朝からガッバガバで水漏れ確実な妄想を言うのは良くないと思います、とミサカは苦言を呈します』

御坂『なんでよ!ツンデレの人気は不変じゃない!』

御坂妹『ふーやれやれだぜ、とミサカはハリウッドにありがちな肩を竦めるポーズをします』

御坂『あたし海外もちょこちょこ行くけどリアルでそれやってる人初めて見たわ』

御坂妹『ツンデレは加減が難しいのであって、寡黙だと「態度の悪い人」、頻度が多すぎると「ネタの人」と認識されるだけかとミサカは現実を突きつけます』

御坂『そりゃ雨後竹のよーに、一時期大量生産されたガワだけツンデレはそうかもだけど』

御坂『ってゴメン!あたし急いでるから話は後で――』

御坂妹『させませんよ、とミサカは足払いをしかけてお姉様を止めます』 バスッ

御坂『っ!?あ――ぶないじゃない!何すんのよあんた!?』

御坂妹『お姉様にお話がありまして、緊急事態的な処置だと思ってください、とミサカは嘘をつきます』

御坂『嘘じゃん。嘘って言ってんじゃん』

御坂妹『お姉様はあちらの方に大変なご興味を抱いているようですが、このミサカは何と呼ばれてるかご存じでしょうか、とミサカはクイズを出します』

御坂『前半と後半で意味がブツ切りになってような……いや、知ってるわよ。それが何?』

御坂妹『その通りです、あの人はこの私を”御坂妹”と呼びます。この意味が分かりますか、とミサカはカンペを読み上げます』

御坂『あぁだから質問の意味が噛み合ってないのね。それはあたしの妹だからでしょ?』

御坂妹『違うのですよ!実はこの名前は複雑な意図が合致してできた奇跡の産物なのですよ、とミサカは用意されたメモに引きながらも素直に読み上げます』

御坂『誰作ったのよそれ。多分ちっこいのだと思うけど』

御坂妹『”妹”という字はこう書きますよね、とミサカは地面へ描こうとします』

御坂『あのさ、急ぎじゃないんだったら後からでいいかな?今ちょっと人生の特異点なアレに立ってる気がするのよ』

御坂妹『妹、つまり”女”と”未だ”という文字が組み合わされており、これは「未だ女ではない」という意味だとミサカは思います』

御坂『漢字の起こりからしてもしかしたらその可能性もあるっちゃあるけど。で?』

御坂妹『つまりこれは――』 ガサゴソ

御坂『まぁしょーもないオチなんでしょうけど、聞くだけは聞くわ』

御坂妹『――すいませんお姉様、どうやらメモを紛失してしまったようですので、今の話はここで終わりですね、とミサカはなだめます』

御坂『ボケすら成立してないじゃない!?オチてないんだし、もっとこう段取り良くしてから来なさいよ!』

御坂妹『いえ、お言葉ですがこのミサカはお姉様の足止め担当なので仕事は充分に果たせた、とミサカは自己評価します』

御坂『タチ悪っ!?最初っからハメる気だったのねアンタたちっ!?』

御坂妹『お姉様がここで手をこまねいている間にも、他のミサカがあの人を籠絡しているのですよ、とミサカは勝利宣言をします』

御坂『あー、目に浮かぶようだわー。あっちでも大王製紙の段取り忘れて「落語家が!?」ってツッコまれてる姿が』

御坂妹『そして――出てきなさい我が妹よ、ミサカは次のミサカを召喚します』

御坂10033号『呼ばれたのでこのミサカは姿を現しました、とあっ、と華麗に参上します』

御坂『ゲシュタルト崩壊しそう』

御坂妹『かかってきなさいお姉様、最近は試作機よりも量産機で戦う方が人気もあるのですよ、とミサカは下克上に挑みます』

御坂『やってやるわよ!ジ○がガンダ○に勝てる訳ないでしょうが!』



――いつも喫茶店

御坂「――っていう死闘がね」

初春「シュールが伝染ってますね。軽ーくパンデミックしかかってるって言いますか」

佐天「登場人物の約半数が御坂家だし、そもそも友達の話って前置きはどこへ行ったのかと」

御坂「だからね、大事なのはスタートダッシュなのよ。まず思ったら即行動しなきゃね」

初春「まぁ経過はともかく結論はいいかと思いますよ。じっくり考えるのも大切ですがね」

佐天「それで具体的にはどんな行動を?――あ!今からコクって来るとかっ!?」

初春「食いつきが良すぎます。回想中にこっそりソシャってた人とは思えませんよね」

御坂「いやそれはちょっと、ていうか出遅れてるし、まずそこからやり直さなきゃいけないと思うのよ」

佐天「はぁ。出遅れ、は分かりますが、やり直すってのはどういう?」

御坂「そうねー。やっぱり幼馴染みかな、定番だけど強いわよね」

佐天・初春「……」

御坂「なに?」

初春「えっと……踏み込んでいいのか躊躇うんですが、どうしましょうかこれ?」

佐天「あぁうん、あたしから言うけど、幼馴染みってなろうと思ってなれるもんじゃないですよ、ね?」

御坂「まぁ普通はそうなんだけどね。でも最近じゃ一緒にトラックで轢かれれば、同じ異世界へ転生するケースが多々見られててね」

佐天「そっちの”なろう”じゃねぇよ」

初春「佐天さん言葉言葉。概ね同意ですが」

御坂「そして異世界で同郷の二人になって、特別という意味でもヒロインが確定する……ッ!」

佐天「白井さん呼んだ方がいいかな、これ。初春から連絡する?」

初春「いえ、あのヘンタイだと『お姉様の居ない世界なんて!』と喜んで無理心中しそうですから、もっと別の方を」

御坂「黒子の扱い酷いわね。そこまで無責任じゃないわよあの子は」

御坂「というか冗談よ、冗談。そんなことできる訳ないでしょ?」

佐天「そ、そうですよねっ!あ、あははー、やだなー御坂さんも人が悪いなーもうっ!」

御坂「もう本気でやろうと思ったんなら誰かへ話す前に実行してるわよ」

初春「ジョーク、なんですよね?『あとから思えばあのとき止めておけばよかった……!』って私たちにトラウマ植え付けたりはしないんですよね?」

御坂「人をなんだと思ってるのよ」

佐天「ツンデレを拗らせてヤンデレ堕ち一歩手前の線を踏んでいる人」

御坂「よし、表へ出なさい!能力なしでも奥歯ガタガタ言わせるぐらい簡単なんだって教えてあげるわ!」

初春「御坂さんはそんなこと言いませんよ」

御坂「まぁあたしも良くなかった、というか悪かったわね。ごめんなさい」

佐天「あぁいやいやとんでもないです。そりゃ御坂さんも人の子なんですから、上手く行かないことも一つや二つあるって聞いて親近感湧きますから」

佐天「てゆうか恋愛方面の相談ならばバッチ来ぉい!柵中の恋愛プレデターこと佐天涙子が解決してみますよ!」

御坂「恋愛の捕食獣っていどういうこと?相談した依頼人を食べちゃうの?」

初春「恐らく『響きがカッコイイから使ってみた』だけですので、そこはスルーしてあげてください」

佐天「何かですね。今流行りの七不思議でホットなのが、つーか丁度良いのがありまして!その名も『暇を持て余した神々の遊び』……ッ!」

御坂「あー……コントであったわよね。あたしが子供の頃に確か」

初春「まず”七不思議でホット”をツッコんだ方がいいんじゃないですかね?」

御坂「そこは佐天さんだから、考えたら負け的な。というかどこ界隈で流行りなのか問い詰めたいわよね」

佐天「いやそれがですね。これは割と信憑性がある話でして、夜の学校へ忍び込んだA君から聞いたんですよ」

御坂「いや、現代のセキュリティ事情で鍵開けたり窓割った時点で警備会社飛んでくるんじゃないの?」

佐天「と言われましても。実際にあたしが体験したんだから間違いありませんよ!」

初春「オイその話初耳だぞA君」

佐天「――っていうのはジョークですが!まぁかなり実話だと思ってください!」

御坂「不法侵入の件はあとでお説教するとして、嬉々として話したがるって事は何かあったのよね?」

佐天「トイレの花子さんを探しに行ったらですね……出ちゃったらしいんですよ」

御坂「え!?怖い話なの!?」

佐天「まぁ怖いっちゃあ怖いんですが――前略して夜のトイレのドアをノックしたんですよ。こんこん、こんこんって」

初春「また情緒も何もない端折り方しましたね」

佐天「『あっそびましょー』ってあたしが言ったら……」

御坂「い、言ったら?」

佐天「『スベらない話』」

御坂・初春「……」

佐天「『スベられない話して』――と!」

御坂「番組の宣伝?たまにスベってる話をスベってないってタイトル打って出してる番組やってた、よね?」

初春「なんですか、それ?」

佐天「『神様、スベらない話してくれるないと仕事しない!』だ、そうです」

御坂「怖くはない、つーか誰かは入ってたのね?夜のトイレに?」

初春「あらかじめ佐天さんが行くのを分かってて仕込んだんだったらば、まぁ分かりますが。そうじゃなかったら怖いですよかなり」

佐天「ちなみに女の人の声だったよ。それも大人」

御坂「昔だったら宿直の先生ってセンもあるけど、今はそんな制度自体ないし」

初春「どっちみちレベルの高いヘンタイ、もしくは――」

佐天「暇を持て余した能力者が趣味でやってる、とか?」

御坂「誰が得するんだ、ってまぁ学生がイタズラするのは仕事みたいなもんだしねー」

初春「ちなみに佐天さんはその後どうしたんですか?」

佐天「詳しくは語りませんが、あたしのジョークセンスはお気に召さなかったようです。『キャラに頼りすぎ』とのご批評を頂きました」

御坂「それはそれでどうなの?うーん……?首突っ込んでいいもんか、学校へ通報したらいいのか迷うわ」

佐天「でしたらご一緒にレッツトライ!」

初春「通報ですね。明日にでも私が匿名でやっておきます」

御坂「そうね。神様なんていないんだしね」



――深夜 柵中 なんか出るらしいトイレ前

御坂「……ここか」

御坂 ガチャガチャッ

御坂「確かに閉ってるわね、それじゃ――」

御坂「『――あ、遊んであげてもいいんだからねっ!?』」

神様?『なんでツンデレ入れたの?あれかな、あなたは隠し味と称して色々ぶっ込んで料理を台無しにしちゃうタイプの子?』

御坂「本当にいたっ!?本当に神様なの!?」

神様?『いいえとんでもない。私が神様です』

御坂「往年のギャグはいいのよ。つーか誰が知ってんのよそのネタ」

神様2?『そのグループの最年少が御年69歳だぜ?そりゃ古いっつーのさ』

御坂「あれ?別の声、女の子も……?」

神様?『よく来たわね少女よ。さぁ、今宵も笑いのバトルロイヤルが開かれるわ……ッ!』

御坂「ちょっと意味が分からないわね。つーか出てきなさいよ変質者、トイレごと棺桶になりたくなかったら五秒以内にね」

神様2?『おおっと神様へ対して不敬だなこのアマ。やれるもんならやってみな☆』

御坂「トイレの個室に籠城して神様も何もないでしょ。せめて姿を見せなさいよ、姿を」

神様?『これは慈悲でもあるの少女よ。私たちが姿を現してしまえば、きっと恐れ戦いてしまう』

神様2?『だがあんたはわたしを怒らせた。てゆうか狭いし暗いし出てってやるぜ!』

御坂「バカなのかな」

ガチャッ

ネフテュス(神様?)「こんばんは」

娘々(神様2?)「どーよ。声も出せねぇだろ小市民」

御坂「………………あぁ!撮影の最中だったのね!ごめんごめん、今帰るからどうか続けて?」

娘々「プレイじゃねーよ。なに人を本職の人だと勘違いしてやがんだよ」

御坂「いやあの、鏡そっちにあるから見れば分かる、わよ?」

ネフテュス(※露出過多)

娘々(※ぱんつはいてない(※公式))

ネフテュス「どうしよう。盛大に勘違いされてるみたいね」

娘々「あー、だからか。ヤローの願いごとが大体エロことばっかなんだよな」

御坂「いやそれは関係ない。あんた達の格好も大概だけど、中学生ぐらいだったら100%エロいことしか考えてないから」

ネフテュス「それはそうと少女よ。スベらない話をするといい、見事私たちを楽しませたら願いを一つ叶えよう」

娘々「暇を持て余した神々の遊びだ☆」

御坂「えっと……風紀委員に通報通報っと」 ピッ

ネフテュス「信じてないわね。いや無理もないけど」

娘々「無理もねーけど、つーか無視してもいいけど神としての沽券に関わる。いっちょ力を見せてやんよ」 ジジッ

御坂「はいはい神神。いい?あなたはまだ取り返しがつくようだけど、そっちのお姉さんみたいになったらね」

ネフテュス「酷く歳でdisられているわね。どっもも派生時期は同じぐらいなのに」

娘々「見た目が100%だかんなー。まぁいーからそっちのドア開けてみろよ。力の片鱗見せてやっから」

御坂「なんでよ。中に共犯者でも居る――んだったらスタン対象――」 ガチャッ

白井「――あらお姉様、お帰りなさいまし。早かったですわ――」

パタンッ

御坂「……うん?あ、あれ?」

ネフテュス「信じるものは救われる。私たち、神様、オーケー?」

御坂「あたしの、つーか寮の部屋に?ドアが繋がって?」

娘々「疑うんだったら何回でも開けてみ、会いたいヤツを考えながらな☆」

御坂「いや、はい」 ガチャッ

御坂旅掛「――お?美琴ちゃんじゃね――」

パタンッ

御坂 ガチャッ

フェブリ「……あ」

布束「Oh?君がどうしてここに――」

パタンッ

御坂 ガチャッ

上条「きゃーえっちー!?」

御坂 パシャッ・ビロリロリンッ♪

パタン

御坂「――このドア、言い値で買うわ……ッ!!!」

ネフテュス「違う。そうじゃない」

娘々「そして冷静に写メ撮ったよな?不自然な一挙動があったっつーか」

御坂「本当に、神様なの……!?」 カチカチカチカチッ

娘々「緊張してるんだったら画像に鍵かけて外部ストレージに転送するのを、まず、やめろ」

ネフテュス「どうしよう娘々。もう既に面白いわこの子、だってあなたがツッコんでるぐらいですもの」

娘々「テストする意味無いな☆」

ネフテュス「さぁ、見事スベらなかった少女よ、願い事を言うのです。私たちが面白おかしく叶えてあげましょう」

御坂「……」

娘々「どしたー?まだ信じないのかー?」

御坂「いや、あなた達がなんか凄い力持ってるっていうのは分かるわ。もしくはあたしの個人情報を嫌な感じに調べ上げたのか、の二択だけど」

娘々「色々苦労してるもんなあんたって。疑心暗鬼になんのも分かるは分かるけどさ」

御坂「後者だとでもここまで調べられてんのに、今更願い事一つ言い渋ったって意味はないのよね。バレバレでしょうし」

ネフテュス「悟り方が男前よね」

娘々「まぁ大体分かるけどな!特定のヤローを彼氏にしたいとかそういうんだろ☆」

御坂「――見くびらないで!」

娘々「お?」

御坂「そんな願い事は自分で叶えるわよ!他人になんか頼れるもんなんかじゃないし」

御坂「そもそも神様的な力かなにかで、彼氏彼女になったって意味はないでしょ?無理矢理とか問題外なのよ、分かる?」

ネフテュス「……おぉ。流石あのヘンタイのお気に入りだけはある」

娘々「いいだろう!神に望まないのも人間の選択肢――」

御坂「あ、ごめん。願い事はするわよ」

娘々「するんかい。見くびるとかいう話しはどこ行った」

御坂「それはそれ、これはこれ!チートコード入れてエンディング見るのは邪道だけど、資金をちょっとだけ増やすのはアリよねっ!」

ネフテュス「昼間話してた女の子に謝りなさい。ガチャ感覚で人生変えるな」

御坂「あぁ知ってるんだったら話早いわ。スタート地点を変えてほしいのよ」

娘々「変えるって言われても、だぜ。あんたあの『幻想殺し』とはスッゲー近い場所にいるじゃんか?」

御坂「そ、そう?そう見える?」

ネフテュス「彼の心の中は読めないけれど、私たちの駆けオッズでは2倍以上になった事はないわ」

御坂「おい人の人生を競馬感覚で楽しむな。あと一番人気が誰か教えてください」

娘々「あんま詳しくは言えないんだけど、あんたは対抗。本命がおっぱい大きいシスターの人」

御坂「あー……やっぱりラスボスはいるのねー」

ネフテュス「そして昼間のJCが大穴」

御坂「何となくそんな気はしてたわ!地雷を踏みに行くスタイルが似てるっちゃ似てるのよあの二人!」

娘々「まぁ距離を近く?」

御坂「できれば生まれたときから知ってる感じで!一日数時間は一緒に過ごしてきた仲、みたいね!」

御坂「あと名前で呼び合う仲がいいかな!いやできればでいいんだけど!」

御坂「時期的にはバレンタイン前からスタートで!告白のタイミングってのも思い出に残るイベントにしたいしね!」

ネフテュス「見て、娘々。オプションがドンドン山積みになっていくわ。ソシャゲーの課金のように」

娘々「あれは商売で食ってるから仕方がないんだぜ」

御坂「え、無理なの?神様なのに?」

ネフテュス「そして煽ってくるわ。なんて人間って怖ろしい」

娘々「いや、できるけどな。生まれたときとバレンタイン前は問題ないが、名前で呼び合って一日数時間一緒ってそれあんた……」

ネフテュス「子供だったらともかくあなた達ぐらいだったら付き合ってるのと同義よね」

御坂「え、無理なの?神様ってその程度なの?」

娘々「やるよ!希望どうり全部のオプションぶっこんでやるぜ☆」

ネフテュス「だがしかし戦慄するがいい、少女よ。私たちは神、それも暇を持て余したタチの悪ーい――」

ネフテュス・娘々「――”魔神”」

ネフテュス「汝の願いは聞き届けられた、されど本当に叶うかはまだ分からないわ」

娘々「通販で安い中古の一眼カメラ買ったら、実は模型だった的な悪意あるサプライズがあっかもしんないけど、まぁガンバってね?」

御坂「ちょっ?!聞いてな――」



――病院 個室

御坂「――いわよ!だったらせめて割増料金払うから!」

上条「目覚めた第一声がそれかい。どんな夢見てどんなツッコミしてんだよお前」

御坂「あんた、あれ……?なんで来てんのよ!?」

上条「いや、なんでも何も。喫茶店で倒れたっていうから来たんだろうが」

御坂「あたしが?倒れた?」

上条「軽い貧血だそうだ。最近寝てないんだってな?初春さんが言ってたぞ」

御坂「……そう。夢、だったのね……そうよね。そんな都合の良い設定なんて有り得ないか」

上条「なんか知らんけど、まぁそうだな」

御坂「あんたもゴメンね。わざわざ駆けつけもらって」

上条「あぁそれは別にいいって。身内のことなんだから心配するのは当たり前だ」

御坂「そうね、身内だから――って、へ?身内?あんた今」

上条「というか少しでも悪いと思うんだったらアンタ呼びはやめなさい。たまにははお兄ちゃんって呼んでもいいんだぞ」

御坂「どうしてよ。なんであたしがあんたを――」

御坂「……」

御坂「……お兄、ちゃん……?」

上条「なんだ妹よ。素直に呼ばれんのもはそれはそれで少し気恥ずかしいな」

御坂「……ごめん。ちょっと、ちょっとだけ気分が悪くて。一人にして貰っていいかな」

上条「待ってろ!今看護婦さん呼んでくるから!」

御坂「いいの!そういうんじゃなくて、ただ今は、一人になりたいだけだから……」

上条「……分かった。ロビーでコーヒーでも飲んで来っから」

パタン

御坂「……えっと、なにか……身分証身分証――あ、あった」

学生証【――上条美琴・常盤台――】

御坂「どうしよう……あたし、あたし……!!!」

御坂「……」

御坂「――まっ、これはこれでいいわよね」

娘々・ネフテュス「っていいのかよ!?」 バタンッ

御坂「ご褒美とすら言えるわね!結婚なんか紙切れ一枚で他人になるのに、血縁は一生だから!」

御坂「むしろロ×路線と並んで流行りとすら言っていいわ!よーしみなぎってきたァァァァァァァァァッ!」

御坂「こちとら第三次世界大戦の前線で核ミサイル解体した女よ!アレに比べればどうってことはないわ!!!」

ネフテュス「どうしよう。この子こわい」

娘々「……うん。なんか怖いから、明日になったら元に戻しておこうぜ。怖いから」


−終−



【※告知】
上記SSとは全く関係ありませんがバレンタイン緊急企画です。いやホントに関係はないんですごめんなさい
平成が終わろうともネタに詰まったときに読者様参加企画。マンネリ化してますが気にしないでかれこれ5年です

【誰】が【誰】へ【バレンタインのチョコを持っていく】のかを明記すると、そのSSが出来るかも知れません
またチョコでなくとも「何か」でも構いません

なお基本的な制限は以下の通りとなっております

・とある魔術の禁書目録・超電磁砲のキャラクターのみ。含む新約・劇場版
・多くてもトータルで10人(話)ぐらいなので、まぁ早い者勝ちでどうぞ
・募集期間は1月中ぐらい?

基本的に分かればオッケーです。例として、

【佐天さん】が【初春さん】へ友チョコを持っていく
【レッサーさん】が【初春さん】へ【西葛西と描かれたチョコ】を持っていく
【上条さん】が【一方通行さん】ちへ【とある科学の一方通行のアニメ化良かったねー、スピンオフ二つの主役だなんて随分出世したよねー】とネチネチ難癖をつけに行く

みたいな感じで↓に書いておくとその内容がSS化するかもしれません
あまり人が多かったら無作為に抽選となりますが、残念ながらそんな事態は一度もないんだよなこれが (´・ω・`)




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