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Clock(trial)

バレンタイン予行演習


(※「カレンスキング」の方からお読み頂いた方がいいと思います)


――バレンタイン予行演習

御坂「――こんな事してる場合じゃなかった!?バレンタインも近いのに!」

レッサー「バレンタイン……あぁヤポンじゃ少し違うんでしたっけ?」

御坂「元々は家族や友達でカードや贈り物を交換する日なのよね」

レッサー「ですなぁ。聖バレンタインが処刑された日なのに、東の果てへ流れ着いてみれば変わるもので」

レッサー「まさかチ○コを交換する儀式に取り込まれようとは。いやはや分からないもんです」

御坂「なんでチョコを伏せ字にしたの?何か意味があるの?」

レッサー「え、なんですって?何を伏せ字にしてたって言いましたかっ!?」

ベイロープ「止しなさい変態。ブリテンの恥になるから」

ランシス「……あなたも送るの?」

御坂「送っ!?……か、どうかは分からないけど!毎年用意はするわねっ!」

御坂「……うん?毎年?出会ってまだ半年弱しか経ってないような……?」

レッサー「戻って来てくださいっ!第四の壁は破壊したらいけませんよっ!」

御坂「こんなところで躓いてちゃダメなの!前へ進まないと!」

御坂「だから――教えて下さいっ、先生っ!」

レッサー「フォッフォッフォッ、お主にフォー○の真髄を見せてしんぜよう」

御坂「あ、ごめん。あなたじゃなく、こっち↓」

フロリス「……ワタシ?」

御坂「料理に関してはまともそう!さっきもプロっほかったわ!」

フロリス「ヤ、あれ一般常識だケド」

御坂「お願いしますっ!この通りっ!」 ガバッ

レッサー「……おぉっ!?上条家以外にもDOGEZAが伝来していようとは!」

御坂「ちょっと待て今すっごく引っかかる単語が出たな?」

レッサー「空耳じゃないですかね?ケミジョー?私そんな事は一言も」

御坂「てかDOGEZAってワードとどっかで繋がるような……?」

レッサー「やですよぉ御坂さんっ。きっと普段からそのKJさんの事ばっかり考えてるから聞き間違えたんですってば」

御坂「そ、そうかなぁ?それほどでも」

フロリス「チョコ……日本じゃ送んだっけ?マー、教えてもいいんだーけーどーナー」

御坂「言い値で払うわ」

フロリス「ヤ、引くしそんなんじゃねーし……あのさ、そもそも聞きたいんだケド」

フロリス「チョコ溶かして別の形に造り直すのって料理じゃなくネ?失敗する要素がないし以前の問題だ」

御坂「……失敗、するのよ。する人はね……!」

フロリス「アー……レベルを知りたい。まず作ってみ?なんでもいいから」

御坂「分かった。それじゃチョコを溶かしてハート型にしてみる……ッ!」

フロリス「そんなに気合い入れなくても良くね?」

ランシス「……あ、ちなみにこんな事もあろうとチョコ一式は用意してあります……」

ベイロープ「黙って何やってるかと思ってたらそんな事やってたのね」

御坂「チョコレート!これを溶かすのよねっ!」

御坂「まずはお鍋に火をかけて――」

フロリス「はいストップー。最初から間違ってる」

御坂「どうしてよ?確か『湯煎しましょうね』って言われたし、実践してるじゃない!」

フロリス「溶かし方の問題だぜ。強火のガスでやったら油分が剥離して真っ白になんなかったか?」

御坂「あー……なった」

フロリス「湯煎しろっつってんだから、大人しく、湯煎しろ。勝手にアレンジすんな」

御坂「……はい」

フロリス「あとチョコは溶かしやすいように砕いてから。何が何でも湯煎する必要はなくて、耐熱皿へ入れてレンジで2・3分でも済む」

御坂「そうなの?」

フロリス「そーなの。ま、やってみ」

レッサー「(……あのぅ、思ったんですけど)」

ランシス「(……なに?)」

レッサー「(偉そうに先生役やってやがるフロリスさんですけども、あれ、どう考えてもチョコ溶かすのに手慣れたご意見ですよね?)」

ランシス「(だよねー……何回も作ったり、もしくはその手のレシピを記憶しているとか)」

レッサー「(女子力で負けてる感じが……!)」

ランシス「(よしよし。私はそんなレッサーを応援している……)」

レッサー「(あれ?それ乳おっきい人のネタじゃないでしたっけ?)」

フロリス「温まったらゴムべらでよーーーーーく混ぜる。徹底的に混ぜるとツヤが出んだよ」

フロリス「これを適当な容器へ――あ、カップの内側にはバターを軽く塗って、下にはクッキングシートを敷く事」

フロリス「余熱が取れたらフリーザーに入れて固めて終わり。別のチョコペンでメッセージ書くのもご自由にどうぞ」

御坂「出来るっ……出来るわっ!あたしにも料理がっ!」

フロリス「まだ料理してねーかんナ?科学の実験レベルだし……あー、もう少しサービスしとっか」

フロリス「溶かしたチョコは置いといて卵を三個ぐらい割って、卵白と卵黄に分ける」

フロリス「卵白をボウルへ入れてハンドミキサーでメレンゲを作れ」 ポイッ

御坂「ハンドミキサー?そんなのないんだけど」

フロリス「だったらホイッパー(泡立て器)でひたすら混ぜろ!大丈夫たった10分程度だ!」
(※超大変です)

御坂「おっしゃ!やったらぁ!!!」 カッカッカッカッカッカッカッカッカッ

フロリス「イヤ、マジになられても……あ、グラニュー糖を大さじで何杯か入れといて」

フロリス「で、その間に卵黄でクリームを作る……これハンドミキサーないと大変なんだよなぁ」

レッサー「『爪』使います?」

フロリス「やってもいーんだケド」 チラッ

御坂「はい?」

フロリス「――頑張れ、レッサー!よっ、芸人殺しっ!」

レッサー「任されましたっ!一肌脱ぎましょう!」 カッカッカッカッカッカッカッカッカッ

フロリス「ワタシは生クリームへ空気を入れるように、軽く混ぜてーノ」

フロリス「終ったら器の準備をしておこう」

御坂「陶器の深いカツプよね?」

フロリス「手を止めんナ!美味しいチョコが食べたかったら手間を惜しむんじゃない!」

御坂「イエスサー!」

フロリス「正式名称”ラムキン”の半分にはバターを薄く塗って、半分はなにも塗らない……あ、ランシス、オーブン温めといて?」

ランシス「おけー……」

フロリス「――はい、って感じでメレンゲも泡だってクリームもしっとりしたら、最後!」

フロリス「順番は溶かしたチョコレートへ生クリーム、卵黄クリームメレンゲを入れて色が均等になるまで混ぜる!」

フロリス「イイ感じになったら生地の出来上がり、カップへ適量入れて上からココアパウダーや粒チョコを振って、フリーザーで冷やせ!」

フロリス「三時間ぐらい寝かせたらチョコムースの完成だぜ!」

御坂「おぉっ!」

ベイロープ「せんせー、こっちのラムキンは使わないんですかー?」

フロリス「こっちにも入れるは入れて、ココアパウダーか今度は粒砂糖を軽く振る」

フロリス「このままオーブンで7・8分焼くと――」

フロリス「――チョコレートスフレの完成。どーよ」

御坂「一つの工程で二種類も……っ!?」

フロリス「つってもスフレはすぐしぼむから、バレンタインには不向きかもしんねーケド」

御坂「大丈夫!時間停止系の能力者を探せばいいだけだから!」

フロリス「そんなしょーもないことでボスキャラ級の能力使わせんじゃネーヨ」

ベイロープ「スフレは中の空気が冷めるから、温度調節の能力者がいれば何とかなるんじゃないかしら?」

御坂「初春さんっ、初春さんにアポ取らないと!」

ランシス「……なんて?」

御坂「え?『バレンタインに大事な用があるから一日中空けといて』って」

レッサー「それ大事故じゃないですかーやーだー」

ランシス「一部の百合廚にはご褒美……業が深い」

レッサー「てか折角作ったんだから食べません?しぼむ前に」

御坂「そうね、じゃ皆で頂きましょう」

全員「いただきます」

御坂「……凄いわ!ちゃんとお菓子になってる!」

フロリス「それワタシへ対する宣戦布告か?買ったんぞクラ?」

ベイロープ「美味しいけどね、感動するほどのもんじゃ」

御坂「イギリスにも美味しいものあったじゃない!お菓子は美味しいわよ!」

レッサー「……その、ですねぇ御坂さん。お褒め頂きまことに恐縮ですし、私もこんなこたぁ言いたかないんですが」

御坂「うん?」

レッサー「スフレはですねぇ、フランス発祥(と、されてる)んですよ……ッ!!!」

御坂「あー……そ、そう、なの?」

レッサー「私もまぁフランスには思うところがない訳ではないんですが、ここは一つ潔く誉めるべきだと考えますっ!」

御坂「まぁね。国と文化は別だしね」

レッサー「なのでここは一つ、『スフレを生み出した事が唯一にして最大の功績だったフロッグイーターフランスさんありがとう』と、だけお願いします」

御坂「『ありがとう』の言葉へたどり着くまでが悪意と罵倒で占められてるな!潔さの欠片もない!」



――

御坂「……よし、例年にない見事な出来だわ……!」

フロリス「ボジョ○のキャッチじゃねーんだから」

レッサー「あのぅ、御坂さん、それそのままお渡しするつもりで?」

御坂「まぁそうね――って渡さないわよ!これはあたしが自分で食べるために作ったんだからねっ!」

御坂「ただちょっとバレンタイン当日は他の女の子からのチョコでいっぱいいっぱいになって、食べきれなかったらしょーーーがなくっ!アイツにあげるかもしれんないけども!」

御坂「いいっ!?しょーがなくだからね!ホントはあげたくないんだから!」

ランシス「ツンデレ、面倒くさい……超面倒くさい」

ベイロープ「てか事情を知らないのだけど、ここだけ聞くと態度悪い人にしか思えないわね」

レッサー「や、あの料理といいチョコといい、あまりお役に立てなかったんで真面目にアドバイスしようと思うんですが」

レッサー「アレですよ、ほら。メッセージカード的なものを同封しては如何でしょうか、と」

御坂「メッセージカード……あぁ『パパママいつもありがとう』みたいに?」

レッサー「ですです。 態度がツンデレなのはまぁ仕様だとしても、適度にデレておいた方がいいんじゃねぇかなと思いまして」

御坂「カード……うん、いいわねっ――あ、でも。なんて書こうかしら?」

ベイロープ「友達だったら『これからも仲良くして下さいね』、かな」

ランシス「『チョコ塗ってprprしたいです』……」

フロリス「どこの未開の部族よ……『仲良くしてほしいんだったら分かるよナ?』」

レッサー「ツンデレなのか袖の下を要求してるのか分からない文面ですね」

御坂「レッサーさんだったら?」

レッサー「『ホワイトデー楽しみにしています。ちなみに日本には三倍返しという言葉があってですね』」

御坂「ごめん。聞いたあたしが悪かった」



※バレンタインSS募集案のお知らせ。今年もやりますバレンタインのお題募集企画
下記三点を明確にして下の掲示板へ書き込むとSSになったりするかもしれません

1.【誰】が
2.【誰】に
3.【どんなメッセージカードを入れて】プレゼントする

1と2は必須で3はどちらでも。プレゼントはチョコ(やお菓子等、常識的な範疇)となります
(例えば騎士団長さん辺りは性格上バレンタインだろうが花束を贈りそうな気がします)

例)――
インデックスさんが、ステイルさんへ、「タバコは体によくないんだよ!」とメッセージを添えてチョコを送る

キャラクターは禁書キャラ限定とさせて頂きます。またバーチャコラボはまだ手に入れてません (´・ω・`)
募集期間は大体1月いっぱい、来月の14日前には投稿できるかと存じます
あまり多い(10を大きく超える)場合は先着順となりますし、誰も居なかったら泣きながら自演するので察してください

では宜しかったらご参加くだされば幸いで御座います




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