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Clock(trial)
今日は平日(ver2015年)



――学校 放課後

青ピ「なぁカミやん、今からナンパ行くんやけどどない?」

上条「何?今日は平日だけど」

青ピ「いや、あの今日はクリスマ――」

上条「ちょっと何言ってるか分からないですね。今日は平日だからな」

青ピ「……うんまぁ、カミやんがそう言うんやったら別に、なんでもいいねんけど、それよりかナンパを――」

上条「えー?だって今日は平日だろ?」

上条「週末でもなく特にこれと言ったイベントもない平日の木曜にやっても、なぁ?」

青ピ「……あぁ頑なに現実は認めへんのね……」

上条「あーぁ、オティヌスもう一回世界壊してくんねぇかなぁ」

青ピ「問題発言してへんかな、それ?なんやその単語、ボクが大幅に男下げよった予感がするんやけども、どうなんかな?」

上条「てか土御門でも誘えよ。アイツもヒマしてんだろ」

青ピ「あんのボケ、授業終った途端に姿見ぇへんわ。どっかにオンナでも作ってんのちゃいますの?」

上条「ウチ隣同士だけど、妹さん以外に女の影はないわなぁ」

青ピ「ってな訳で、カミやん、どない?」

上条「あぁ誘ってくれたのにゴメンな……でも、俺には行かなきゃいけない場所がある……!」

青ピ「や、あのな?スーパーですよね?」

上条「平日だから!今日は平日だから、そう!いつもの何ら変わりない行動パターンを取らなくてはならない……っ!」

上条「……分かるか?えっと……お前!この俺の決意が!」

青ピ「名前……うん、ボクの名前な。そろそろエエと思うんやけど」

上条「仮に、そう100歩譲って仮の話だが、今日は何かのイベントがあったとしよう!勿論仮の話だが!」

上条「去年までの俺だったら――そう、無関心を決め込むか、『浮かれやがってカップルども幻想ぶち殺すぞ』とか卑屈に考えていた!」

青ピ「時系列おかしくあらへん?あとそんな気軽に殺していいのん?」

上条「だが今年は!そんな卑屈な思いに囚われる事無く!俺は正面から立ち向かおうと思う!」

上条「どんなに強敵であっても、俺は普段のリズムを乱す事無く立ち回れるんだ!意識しないように!」

青ピ「あー……うん。よぉ分からへんけど、『意識しないように』言ぅてる時点で、もう意識してもぉてるよね?」

上条「ペーターはバカっ!」

青ピ「ペーター”は”?それもうペーターはんの中傷やよね?」

上条「だから俺は逃げたいなんてしないんだ!だって――」

上条「――今日は平日だから!」 キリッ

青ピ「清々しいまでの負け犬根性が……」

上条「それじゃまた明日っ!平日だからな、今日はっ!」



――上条の自室

上条「……虚しい……」

上条(これでもし隣からギシアン音が聞こえてきたら、悪い意味での討ち入りトリガーなんだが、そんな事も無く)

上条(……なんだろうな、こう、世界から一人取り残されている感が……まぁいいや)

上条(テレビでも――あ、やっぱキャンセル。どうせクリスマス一色だろうしー)

上条(ネットラジオ……あー、良いかもしんないな。こう、適当にかけてみて)

上条(俺みたいな非モテの暇人が呪いの言葉を呟いている番組、あっかもしんないしなー) ピッ

???『こんばんは、お主ら。今日は毛唐の祭りだ何だと浮かれておるがのう』

上条(このMC、かなりじーちゃんだな。つーか夕方にこんな番組やってんだー?)

???『所詮は外つ国の神を奉る行事よな。お主らにそう関係あるとも思えんわ』

上条(言ってやって!もっと言ってやって!)

???『そもそも毎月24日は地蔵菩薩の縁日であるわい。それを忘れて浮かれよるのも、また滅法であるが故に』

???『地蔵菩薩とは冥府の判官であり、あまり愉快な性格をしておらなんだが、子供には甘い』

???『よって子に先立たれた親は、毎月この日に子へ思いを馳せるのじゃが、まぁ乱痴気騒ぎは好かれぬと思うがな』

???『それもまた良かろう。毎日誰かは死んでおるし、誰かの命令である。一々気にしておったらきりはあるまいて』

???『まぁ儂的には面白くない。よって今日は平日運転と行こうかの――さて』

???『今宵も始まるぞい。特別ねっとらじお?よくは知らんが最後まで聞いてくれると有り難いの』

僧正(???)『――僧正のオールナイトニッポ○。始まるぞい』

上条「お前かよっ!?つーかこれはネットラジオであってオールナイトニッ○ンは配信してねぇわ!いやしてんのか!?知らないけども!」

……チャン、チャカチャカチャラッチャーチャ……

上条「……何?ジングル入らずに曲――ラップっぽい、何度もループするイントロ流れてんな」

僧正『それでは今日もご機嫌なナンバー……ご機嫌って何じゃい。曲に機嫌があるんかいな?ほんに滅法よな』

上条「進めて!?根本的な所だけど、誰も彼もスルーしてるんだから突っ込まないで曲をかけてあげて!」

僧正『タイトルは――あぁもう始まってしまうの』

上条「なんだこのグダグダな展開……!」

……チャン、チャカチャカチャラッチャーチャ……

僧正『Say-yo? No, Toh-yo』

上条「ってお前が歌うんかいっ!?しかもラップ系!?」

僧正『Say-yo? No, Toh-yo』

僧正『西洋? No, 東洋』

上条「……あぁうん。なんかバカみたいなライム流れてっけど……うん、なんつーかな

僧正『末法終って1000年経つけど、今に神は現れず』

僧正『そろそろ魔術も店仕舞い。でもやってやるぜ革命を』

上条「そっち系の人らって無性に革命起こしたがるよね?それ民主主義の全否定だよね?』

僧正『華麗に参上、ワシSo-Joe!』

僧正『華麗な惨状、ワシSo-Joe!』

上条「だから外人っぽく言うな、なっ?」

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』

僧正『So-Joe, Oh Yes, yes, yes, 僧正!』

上条「なんかもう、ライム系に多いんだけど、前半飛ばしすぎて後半の歌詞は息切れするよね?」

上条「元K-1の武○選手みたいに、前半はバックステップで42.195km走らせてたら世界新出るぐらいの飛ばしっぷりなのに」

上条「後半は○元横綱のように、『君それ何がしたかったの?公開処刑ゴッコ?』とか思わせるよね?」

僧正『アレじゃろ。海外のヒップホップがギャング上がりやストリートチルドレン、所謂最底辺層が成り上がりの手段として、人種差別や金持ちへの反感を謳ったもの』

僧正『90年代にはアメリカ東西海岸で激しく抗争し死人も出ておる……所謂『the real thing』じゃね』

僧正『が、日本のライム()は開業医()のボンボンで法学部卒のインテリ()が革命や反逆を唱える薄っぺらいもの』

僧正『あるじゃろう?こう、取り敢えず”敵を作ってライム()でやっつけてやる俺カッケー”みたいな?』

僧正『安全な場所で反撃してこない相手に、どれだけ汚い言葉で下品に罵るのがライム()と勘違いしたバカどもじゃね』

上条「すいません僧正さん。佐々木士×さんへのライム()はそのぐらいにしてあげて下さい」

僧正『自分がライム()されたら告訴すれば、それはそれで面白かろうな』

上条「だから危険なネタはやめろっつってんだろ!?革命闘士()さんに見つかったらどうする!?」

上条「……ていうか、何?何で僧正、ネットラジオなんかやってんだよ!?」

僧正『という訳でないのじゃが。まぁお主にちと話がな』

僧正『相も変わらず禁欲的な生活を送って居るようじゃし、こうもう少し日常に潤いがあっても良いのではないかの?』

上条「言ったろ前に。魔神が介入しなくっても、俺達の生活は回っていくって」

僧正『あぁイヤ、そう結論を逸るな逸るな。まだ話は終っておらん』

僧正『お主もこう、色々あったであろう?一年大変じゃったろう?』

上条「……あぁまぁあったけどな」

僧正『例えば同じ系統の力を持つ人間が現れてみれば、結構なキチガ×だったり』

上条「慎め、言葉を?上里君は……まぁ!アレだよ!ビックリしちゃってるだけだからさ!」

僧正『と言うよりも、対上里兵器に人間の娘をこしらえたようだが、時系列的に”理想送り”に目覚めたのが二、三日前』

僧正『儂ら――正確には儂を除く魔神連中を軒並み倒したのが「初陣」であり、あの男らも存在を関知していなか――』

上条「――よーっしかかって来い魔人め!なんかよく分からないけども俺が相手だっ!」

僧正『というか”理想送り”がハーレムどうこう言って来よったようじゃが』

僧正『「俺、数ヶ月前からこの状況なんだが未だに童貞ですけど何か?」』

僧正『「強制力みたいなのがあるんだったら、とっくの昔に全員に手ぇ出してエロエロな展開になってた筈だけど、お前はどうなん?」』

僧正『「ていうか俺の友達には仲間を守るために重機で殺しにかかってきたヤツが居るんだけど、そいつの前で同じ事がホザけんのか?あぁ?」』

僧正『「力が無くて無くて無くて、それでも仲間達のために体張ってる最高の馬鹿の前で!そのクソッタレな台詞を言えるのかよ!?」』

上条「お前、なんでの台詞をエミュレートしてんの?二次創作でもやってんの?」

僧正『と、言ったら、あれもこれも勘違いじゃと分かると思うがのぉ』

上条「上里君は、ほらっ!テンパってただけだから!多分力に目覚めて『魔人(※大抵元・人間)』を虐殺してテンション上がってただけだから!」

僧正『そして付け加えるのであれば「性格が真逆のバードウェイの妹」へ対し、「うわすげえ天使じゃん!!非の打ち所がなくて逆に怖いよ!!」と言って居ったが」

僧正『つまりこれは”外見その他はどストライク、ぶっちゃけロリペ×なんです”というカミングアウ――』

上条「なぁ?審判者でもなんでもするから、その話はそれぐらいにして貰っていいかな?」

僧正『ついでに言えば北極から引き上げた際、彼女に世話になっていたであろうに、顔見知りでないのも――』

上条「うん、そろそろ黙れ?な?俺の拳が火を噴く前に!」

僧正『――と、そんな感じでお疲れのお主を労おうというする企画じゃね。ほれ、時勢もクリスマスじゃし』

上条「有り難いんだが……具体的には何を?」

僧正『そう構えなくとも良いわ。ただの一夜の夢に過ぎんが……そうじゃな、サンタ役かの』

上条「サンタ?貰う方じゃなくて?」

僧正『それは夢を願うもの次第。取り敢えずは幾つかのルールさえ守って貰おうか』

上条「よく分からんが、まぁ……するよ!したくなくても強制なんだろう!?どうせ!」

僧正『かっかっか!そう怒らずとも良い!願いによってはお主もまた得をするかも知れ――』

僧正『……』

僧正『ま、まぁそれはいい話よな』

上条「おいテメー、原作で憶えとけ?復活したら一番に殴りへ行くからな!」

僧正『ほう?儂とやり合おうと?』

上条「上里君にお願いするからなっ!今度こそどうにかして貰おうって!」

僧正『清々しいまでの他力本願じゃな……!』

上条「まぁ……あんま期待はしないで待っておく。一応は」



※応募要項・サンタさん募集

1.誰が(サンタの格好をして)
2.何を(プレゼントを)
3.誰の所へ持って行き
4.バレるorバレない(書かれていなければノリで決めます)

をこちら(このページの下にあるレンタル掲示板)へ明記して下さい。サンタ役は上条さんの縛りはなし、ただし禁書キャラ限定で愛称ではなく名前(分かっている範囲で)を書いて下さい


−)例

【上条さんが、海外の葉巻詰め合わせを、小萌先生へプレゼント。そしてバレる】
【一方通行さんが、妖怪ウォッチのぬいぐるみを、打ち止めへ。バレない】
【浜面さんが、エロいバニーさんのコスプレを、滝壺さんと間違って麦野さんへ(死亡フラグ)】

という感じにお願いします。一応こちら↓のレンタル掲示板だけではなくメールでも受け付けています

応募期間は本日より12月8日ぐらいまで、また先着数名”程度”となっておりますので、予めご了承下さい
では、皆様の温かい無茶ブ――投稿、お待ちしております








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