もみじおろし
レッサー「ちゃかちゃっちゃちゃちゃちゃちゃん、ちゃかちゃっちゃちゃちゃちゃかちゃんちゃん♪」
ランシス「……ちゃかちゃちゃちゃちちゃちゃちゃちゃかちゃっちゃんっ……♪」
レッサー「ハーイやって来ました『新たなる光』の三分で出来るNice Cooking Show!!ゲストは昨日に引き続きランシスさんですっ!」
ランシス「いえーい……イマイチ人気ないぜー……」
レッサー「!今日のお料理はなんっと『もみじおろし』ですねっ!」
ランシス「……もみじおろし?」
レッサー「え?知りません?もみじおろし?あー、まぁJapanの西日本で薬味として使われるのが一般的ですねー」
ランシス「……大根おろしと、違うの?」
レッサー「の、一種だと思って下さいな。具体的には、すり下ろす前の大根に穴を空け、唐辛子やニンジンなどぶっ込みます」
レッサー「その大根をゴーリゴーリすり下ろせば――なんとっ!紅い色の大根おろしに早変わりっ!『もみじおろし』の完成ですっ!」
ランシス「わーい……」
レッサー「大根は種類やすり下ろした時間、はたまた季節によって辛みが変化します。同じ辛み大根(※という種があります)でも辛さは一定していません」
ランシス「それ……大丈夫?料亭屋さんで、使いづらくない?」
レッサー「心配ご無用っ!そんな時には『もみじおろし』で代用する事により、一定の辛さを保ったお料理を出せるってぇ寸法でさぁ!」
ランシス「へー……」
レッサー「色も綺麗ですし、ちょいと和的な辛みが欲しい時には是非付けたい一品!付け合わせと言って侮るなかれ!」
ランシス「ふーん……?」
レッサー「あ、でもですよねぇ。やっぱり唐辛子を入れるから辛くなるとはいえですよ、やっぱり大根は辛い方が美味しいと思うんですよね」
ランシス「辛くすり下ろせる秘訣、あるの……?」
レッサー「よくぞ聞いてくれましたっ!でーでんっ!」
ランシス「卸し金ー」
レッサー「そしてこちらがっ、私が学園都市の下町の金物屋さんで買ってきた卸し金!安かったですよ−」
ランシス「……赤錆浮いてるんだけど」
レッサー「あぁ良いんです良いんです。大根の辛味成分は細胞を壊す事で発生する化学反応ですから」
レッサー「なので綺麗にすり下ろすよりも、こういった目の荒くて切れ味の悪そうなのですり下ろした方が辛くなります。正味の話でこれしかし」
ランシス「へー……」
レッサー「ちなみに『怒りの大根』という落語があり、力任せにガシガシすり下ろして思いっきり辛くなった話なんですが、根拠のない話ではないそうです」
ランシス「私達の文化圏じゃないけどねー……」
レッサー「では早速作ってみましょか――えっと、じゃあこちらに取り出しましたるまな板へですね」 モミモミ
ランシス「おい、なんで今私のおっぱいを触っているのか説明して貰おうじゃないか?あぁ?」
レッサー「ていうかちょっと育ってんのが個人的には一安心ですが……あれ?大根は?買い置きありましたよね?」
ランシス「さぁ……?朝、サラダで食べた、気がする……」
レッサー「ないんじゃしょうがないですよねー。ていうか、唐辛子は?見当たりませんよ」
ランシス「最初から買ってない……というか、あれだけを買う意味が分からない」
レッサー「むぅ、いきなり料理番組としてはピンチを迎えていますが……あ、そうだ!代用品を使いましょう!」
ランシス「代用品……?」
レッサー「えぇ、まぁこれさえあれば綺麗なもみじおろしが出来るんで、ご家庭でないなって時にはお勧めします……っと、あったあった」
ランシス「……それ」
レッサー「――と、いう訳で取り出したのは『マーリン』ですね!」
マーリン「まいどっ!おおきにっ!」
ランシス「わー、パチパチパチパチ……」
マーリン「いや『まいど』やあらへんよ!?何この企画!?なんでワイ縛られとんの?」
レッサー「はーい、それじゃこの食材をですねー、卸し金に当てて−」
マーリン「ちょ、ちょう待ちぃ?あんな、この体勢ワイ的には非常に危険な気がす――」
レッサー「――力の限りおろしますっ!!!」 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ!!!
マーリン「ギニャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
ランシス「……あ、綺麗な緋色」
レッサー「裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者がっ!!!」
ランシス「あー、うん。教皇さんと繋がってた件……」
レッサー「巨乳派だと信じていたのに!よりにもよってちっぱいばかりが集まって!」
ランシス「話の主旨からズレてる……」
マーリン「――ってぇ待ちぃ!ワイの話を聞きぃよ!」
レッサー「我々を裏切ってジジイと内通されていたマーリンさん、一体どのようなお話ですか?」
マーリン「裏切りって……や、その、雑談しとっただけやんか!?その証拠に『手心加えてぇな(はぁと)』ってぇ釘刺しとったやん!」
レッサー「その釘がぶっとすぎんだろコノヤローって話ですよ!四一で足腰立たなくなるぐらいボコられてた挙げ句、朝までお説教ってどんな拷問ですかっ!?」
マーリン「……ま、まぁまぁ!マタイはんの『ほどほど』が『半殺し上等』レベルとまではワイも想像してへんかったけども!」
マーリン「でもアレやで!アンタらも悪いんやで!?分かるぅ!?」
レッサー「はい、ゴーリゴーリゴリーゴリッとな」 ゴリゴリゴリゴリッ
マーリン「あだだだだただだだだただっ!?地味に!地味にメッチャ痛くてリアクション取りづらいわアホが!」
ランシス「……体、少しだけすり下ろされてるのに……その感想、なんだ?」
マーリン「そぉや無ぉて!仮にアンタらへ情報渡しとぉだらどーするのん?っちゅー話や!」
レッサー「あぁ上条さんが庇ってましたっけ、『死者』の」
マーリン「あんたの性格やと即滅殺や悪即バッサリとかしてたんちゃうんかっ!?えぇっ!?」
マーリン「そんな事してみぃや好感度はダダ下がるっちゅーねん!めっさ下がるわ!」
レッサー「先生のご指導の賜物です」 キリッ
マーリン「やめてくれへんかな?ワイが育てたみたいに責任転嫁するのんやめてくれへん?いやマジでマジで」
マーリン「『取り敢えずブリテンの敵は殺しとき』みたいな事言ぅてへんよね?カエル野郎は殺っとけみたいな言い方はしたけど」
ランシス「言ってる言ってる……」
レッサー「いいんですよっ別に!アレはアレで殺った後に号泣して、『私もこんなことしたくなかった……!』みたいに言っとけば!」
レッサー「しかもその後にっ!『今夜、一人になりたくないんです……だから、側に居て下さい……!』っときゃルート確定したってもんですよ、えぇっ!」
マーリン「ヤイヤイ言うなや!第一アンタアレやんかっ!?そんな腹芸出来るんやったら『濁音協会』本部乗り込んどぉ時になんでせーへんかったのよ!?」
レッサー「そ、それは……ホラ!色々あったんですよっ!」
マーリン「色々てなんや!色々て!ワイ知ってんねんで!なんやかんやチャンスはあったものの、全部が全部意識しすぎてフイにし――」
レッサー「――はーい、ゴリゴリゴリゴリっと」 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ!!!
マーリン「ギイィィィィィィィィニャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
レッサー「……と、言う感じで、綺麗にすり下ろせましたかー?どうですかー?」
マーリン「……」
ランシス「レッサー……ワタ、出てる……」
レッサー「あ、ちなみに鑑識のスラングで『もみじ』は”アスファルトで削られた仏さん”も意味しますんでー、使い方には注意しましょーねっ!」
ランシス「……どこで使うの……?」
レッサー「でわでわ皆さんっ!3分くらいクッキングまた明日っ!ばいばーーーーいっ!」
ランシス「明日は……マーリン風フォアグラ、です……」
ベイロープ「――って何やってるのよあなた達」
レッサー「今ですね、3分ぐらいクッキングの予行演習を」
ベイロープ「あ、ごめん。聞いといてなんだけど、お腹いっぱい――ってなにこれ?ハギス(※スコットランドのホルモンの腸詰め)?」 ヒョイッ
レッサー・ランシス「「あ」」
ベイロープ「ってマズっ!?半年振りにお風呂に入れた犬の風味がするわ!?」
レッサー「あー……ま、まぁ色々ありましたが!そんな訳で『もみじおろし』!ご家庭でも是非作って下さいねーっ!」
ランシス「胃薬、はい……」
ベイロープ「あ、はい、どう、も?」
ランシス「……ちゃかちゃちゃちゃちちゃちゃちゃちゃかちゃっちゃんっ……♪」
レッサー「ハーイやって来ました『新たなる光』の三分で出来るNice Cooking Show!!ゲストは昨日に引き続きランシスさんですっ!」
ランシス「いえーい……イマイチ人気ないぜー……」
レッサー「!今日のお料理はなんっと『もみじおろし』ですねっ!」
ランシス「……もみじおろし?」
レッサー「え?知りません?もみじおろし?あー、まぁJapanの西日本で薬味として使われるのが一般的ですねー」
ランシス「……大根おろしと、違うの?」
レッサー「の、一種だと思って下さいな。具体的には、すり下ろす前の大根に穴を空け、唐辛子やニンジンなどぶっ込みます」
レッサー「その大根をゴーリゴーリすり下ろせば――なんとっ!紅い色の大根おろしに早変わりっ!『もみじおろし』の完成ですっ!」
ランシス「わーい……」
レッサー「大根は種類やすり下ろした時間、はたまた季節によって辛みが変化します。同じ辛み大根(※という種があります)でも辛さは一定していません」
ランシス「それ……大丈夫?料亭屋さんで、使いづらくない?」
レッサー「心配ご無用っ!そんな時には『もみじおろし』で代用する事により、一定の辛さを保ったお料理を出せるってぇ寸法でさぁ!」
ランシス「へー……」
レッサー「色も綺麗ですし、ちょいと和的な辛みが欲しい時には是非付けたい一品!付け合わせと言って侮るなかれ!」
ランシス「ふーん……?」
レッサー「あ、でもですよねぇ。やっぱり唐辛子を入れるから辛くなるとはいえですよ、やっぱり大根は辛い方が美味しいと思うんですよね」
ランシス「辛くすり下ろせる秘訣、あるの……?」
レッサー「よくぞ聞いてくれましたっ!でーでんっ!」
ランシス「卸し金ー」
レッサー「そしてこちらがっ、私が学園都市の下町の金物屋さんで買ってきた卸し金!安かったですよ−」
ランシス「……赤錆浮いてるんだけど」
レッサー「あぁ良いんです良いんです。大根の辛味成分は細胞を壊す事で発生する化学反応ですから」
レッサー「なので綺麗にすり下ろすよりも、こういった目の荒くて切れ味の悪そうなのですり下ろした方が辛くなります。正味の話でこれしかし」
ランシス「へー……」
レッサー「ちなみに『怒りの大根』という落語があり、力任せにガシガシすり下ろして思いっきり辛くなった話なんですが、根拠のない話ではないそうです」
ランシス「私達の文化圏じゃないけどねー……」
レッサー「では早速作ってみましょか――えっと、じゃあこちらに取り出しましたるまな板へですね」 モミモミ
ランシス「おい、なんで今私のおっぱいを触っているのか説明して貰おうじゃないか?あぁ?」
レッサー「ていうかちょっと育ってんのが個人的には一安心ですが……あれ?大根は?買い置きありましたよね?」
ランシス「さぁ……?朝、サラダで食べた、気がする……」
レッサー「ないんじゃしょうがないですよねー。ていうか、唐辛子は?見当たりませんよ」
ランシス「最初から買ってない……というか、あれだけを買う意味が分からない」
レッサー「むぅ、いきなり料理番組としてはピンチを迎えていますが……あ、そうだ!代用品を使いましょう!」
ランシス「代用品……?」
レッサー「えぇ、まぁこれさえあれば綺麗なもみじおろしが出来るんで、ご家庭でないなって時にはお勧めします……っと、あったあった」
ランシス「……それ」
レッサー「――と、いう訳で取り出したのは『マーリン』ですね!」
マーリン「まいどっ!おおきにっ!」
ランシス「わー、パチパチパチパチ……」
マーリン「いや『まいど』やあらへんよ!?何この企画!?なんでワイ縛られとんの?」
レッサー「はーい、それじゃこの食材をですねー、卸し金に当てて−」
マーリン「ちょ、ちょう待ちぃ?あんな、この体勢ワイ的には非常に危険な気がす――」
レッサー「――力の限りおろしますっ!!!」 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ!!!
マーリン「ギニャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
ランシス「……あ、綺麗な緋色」
レッサー「裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者っ裏切り者がっ!!!」
ランシス「あー、うん。教皇さんと繋がってた件……」
レッサー「巨乳派だと信じていたのに!よりにもよってちっぱいばかりが集まって!」
ランシス「話の主旨からズレてる……」
マーリン「――ってぇ待ちぃ!ワイの話を聞きぃよ!」
レッサー「我々を裏切ってジジイと内通されていたマーリンさん、一体どのようなお話ですか?」
マーリン「裏切りって……や、その、雑談しとっただけやんか!?その証拠に『手心加えてぇな(はぁと)』ってぇ釘刺しとったやん!」
レッサー「その釘がぶっとすぎんだろコノヤローって話ですよ!四一で足腰立たなくなるぐらいボコられてた挙げ句、朝までお説教ってどんな拷問ですかっ!?」
マーリン「……ま、まぁまぁ!マタイはんの『ほどほど』が『半殺し上等』レベルとまではワイも想像してへんかったけども!」
マーリン「でもアレやで!アンタらも悪いんやで!?分かるぅ!?」
レッサー「はい、ゴーリゴーリゴリーゴリッとな」 ゴリゴリゴリゴリッ
マーリン「あだだだだただだだだただっ!?地味に!地味にメッチャ痛くてリアクション取りづらいわアホが!」
ランシス「……体、少しだけすり下ろされてるのに……その感想、なんだ?」
マーリン「そぉや無ぉて!仮にアンタらへ情報渡しとぉだらどーするのん?っちゅー話や!」
レッサー「あぁ上条さんが庇ってましたっけ、『死者』の」
マーリン「あんたの性格やと即滅殺や悪即バッサリとかしてたんちゃうんかっ!?えぇっ!?」
マーリン「そんな事してみぃや好感度はダダ下がるっちゅーねん!めっさ下がるわ!」
レッサー「先生のご指導の賜物です」 キリッ
マーリン「やめてくれへんかな?ワイが育てたみたいに責任転嫁するのんやめてくれへん?いやマジでマジで」
マーリン「『取り敢えずブリテンの敵は殺しとき』みたいな事言ぅてへんよね?カエル野郎は殺っとけみたいな言い方はしたけど」
ランシス「言ってる言ってる……」
レッサー「いいんですよっ別に!アレはアレで殺った後に号泣して、『私もこんなことしたくなかった……!』みたいに言っとけば!」
レッサー「しかもその後にっ!『今夜、一人になりたくないんです……だから、側に居て下さい……!』っときゃルート確定したってもんですよ、えぇっ!」
マーリン「ヤイヤイ言うなや!第一アンタアレやんかっ!?そんな腹芸出来るんやったら『濁音協会』本部乗り込んどぉ時になんでせーへんかったのよ!?」
レッサー「そ、それは……ホラ!色々あったんですよっ!」
マーリン「色々てなんや!色々て!ワイ知ってんねんで!なんやかんやチャンスはあったものの、全部が全部意識しすぎてフイにし――」
レッサー「――はーい、ゴリゴリゴリゴリっと」 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ!!!
マーリン「ギイィィィィィィィィニャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
レッサー「……と、言う感じで、綺麗にすり下ろせましたかー?どうですかー?」
マーリン「……」
ランシス「レッサー……ワタ、出てる……」
レッサー「あ、ちなみに鑑識のスラングで『もみじ』は”アスファルトで削られた仏さん”も意味しますんでー、使い方には注意しましょーねっ!」
ランシス「……どこで使うの……?」
レッサー「でわでわ皆さんっ!3分くらいクッキングまた明日っ!ばいばーーーーいっ!」
ランシス「明日は……マーリン風フォアグラ、です……」
ベイロープ「――って何やってるのよあなた達」
レッサー「今ですね、3分ぐらいクッキングの予行演習を」
ベイロープ「あ、ごめん。聞いといてなんだけど、お腹いっぱい――ってなにこれ?ハギス(※スコットランドのホルモンの腸詰め)?」 ヒョイッ
レッサー・ランシス「「あ」」
ベイロープ「ってマズっ!?半年振りにお風呂に入れた犬の風味がするわ!?」
レッサー「あー……ま、まぁ色々ありましたが!そんな訳で『もみじおろし』!ご家庭でも是非作って下さいねーっ!」
ランシス「胃薬、はい……」
ベイロープ「あ、はい、どう、も?」