Category

Counter
Access Counter

On-line Counter



Clock(trial)

絹旗「――『上条vsサメ』……ッ!!!」 〜B級サメ映画の世界2023〜 -誕生編-

 
――とあるアパート

上条「……」 ピッ

上条「『検索、チャットTAR(トーアール)』……えっと、メールアドレスを登録すんのか」

上条「『TARに質問――”方法、上条当麻、脱童×』」

インデックス「……あの、とうま?できれば、なんだけどそういうぷらいべーとな質問は別の場所でやってもらっていいかな?」

上条「『”方法、同居人、食費請求”』」

インデックス「それは直で言えばいいんじゃないかな!?真横にいるんだからわたしが!というか誰の芸風なんだよその陰湿ですとれーとな悪意は!?」
(※イギリスジョークに多い)

上条「『”ウシジ○くん、占有屋”』」

インデックス「こんな可愛いいしすたーあいてになんてことを!?望んだってできない人ばっかりなんだよ!」

上条「『”自分で可愛いって言う 女子 周囲からの評価”』」

インデックス「しびあ過ぎないかな?大抵の場合、じょしのてきはじょしだからね?最近だとそうじゃない人達も参戦しているんだけど、まじぷし○的な人達が」

上条「『”とある人気投票 不正”』」

インデックス「もうそれ以上はやめるんだよ!?とうまがこれ以上傷つかなくたっていいんだからね!?」

上条「――なぁ、インデックス。なろ○系だけじゃなくてさ?後出しジャンケンって良くないよな?」

インデックス「それは、まぁ、そうなんだけど。話の持っていきようによっては安易に賛同したくないかな……」

上条「『去年の人気投票一位が、一年後の人気投票に参加不可って一年後に発表する』ってどう思う?」
(※『幻想収束』運営公式発表)

インデックス「こうしきの気遣いじゃないかなっ!?こう、みんな平等にっていうね!」

上条「だったら人気投票なんかやめちまえよ!『勝って当然だね!だって主人公なんだから!で、何位?』ってプレッシャーが毎回毎回かかる人だっているんだからな!?」

インデックス「それは悪意じゃないかな?色々と分かった上で追い詰めにかかってる人だよね?主にとうまのふぁんを自称する人とか?」
(※もしかして;ここの運営)

上条「てか一年間熟成した上での後出しジャンケンは俺もどうかと思う。だってビリビリ、実質の出禁食らってるって事だろ?」

インデックス「ときわだいの廊下で刃傷沙汰がおきそうなんだよ――『あらあらみさかさぁん!殿堂入りおめでとうねぇ☆私もいつか入りたいわねぇ☆』」

インデックス「『でもぉ一位なんて狙って取れるもんじゃないでしょお?だから何回も二位になったらぁイヤよねぇ☆』的な」

上条「お前のモノマネが予想以上に似てて驚きだわ。てか一位がまさかの出禁食らうってどんだけだよ!?だったら二位もしろや!」

インデックス「まさかの……うん、たれこみ×2をもらって、『あぁもう人気投票やってん――なんだこの投票システム!?』ってつっこんだしね」
(※・前回各部門で1位だったキャラクターは殿堂入りで、その部門では投票することはできませんby公式)
(※・前回各部門で2位だったキャラクターは一回休みで、その部門では今回のみ投票することはできませんby公式)

上条「くっくっくっく……苦しむがいいビリビリよ!貴様が戻って来たくともその席はもうないんだ……!」

上条「どれだけお祭りに参加したくともその資格がないと言う事を思い知るがいい……!」

インデックス「あ、あれ?でもとうま、こんかいは頑張って一位……」

上条「そして『一位は殿堂だけど二位は一回休みな!』ってシステムは、うん、逆に荒れないか?だってこれからは『二位目指して頑張るぞー!一位はあいつに押しつけてやれ!』って頭脳戦が始まるんだろ?」

インデックス「それもどうかと思うし……下手すれば来年辺り『ゆーざーの皆様のご意見を尊重し、殿堂しすてむは廃止しました☆』ってなりそうな予感が……」

上条「投票している側も応援のしがいが……『一位になったら強制退場』は、なんつーかな!」

インデックス「どこかのとくめいけいじばんでやりそうだよね。『こべ○ちゃんの車』的な」

上条「チェンソーマ○の人気投票七位のな!いやまぁ人形の悪魔にトドメ刺したっちゃ刺したけどもだ!」

上条「てゆうか俺は悟ったんだ――全ての人間がそれぞれの人生の主人公だ、ってな……!」

インデックス「無理なんだよとうま。そこからどうやっても『だから殿堂しすてむ廃止してください』には繋がらないんだよ?」

上条「そしてなによもムカつくのがどっかの運営が『どうせまた3位とか4位とか5位とかで入賞なんかしねーだろ』って決め打ちでSS書きやがったことだわ!」
(※もしかして;ここ)

インデックス「とうまの最大の敵はふぁんを自称する人達なんだよ。まだ目の敵にされている方が高評価っていうか」

上条「――よし!TSすれば別勘定だな!」

インデックス「えっと……いいんだよ?いいんだけど、そうなるととうまのね?特定のふぁん層が烈火の如く怒るっていうかね?」
(※主に腐)

上条「それでいいのかシスターさん」

インデックス「いや全然全然問題ないんだよ?誰が誰を好きであろうともそれは尊重されるんだからね?」

上条「あーっと……聖職者って男性しか」

インデックス「いや、それは関係ないんだよ?だって教会は世俗的なものとは一線がアレなんだから、それはそれ、これはこれって意味でね?」
(※一応教会公式、「教会は政治・権力とは違うんだから他人がゴチャゴチャ言うな」と)

上条「その割には政治的発言しまくるんだが」

インデックス「あぁそうそう、とうまー。一つだけ憶えててほしいんだよ」

上条「お?なんだ?」

インデックス「――この世界には、殿堂入りしたくってもできない子がいるんだって事をね……ッ!」

インデックス「長いこと!そう長いことめいんひろいん張っているのに!ぽっと出のあの子やあの子に負けたりするって事なんだよ!」

インデックス「笑えばいいんだよ!巻によってはいのけんてぃうすんさんよりも出番が少ない私をね!」

インデックス「てゆうかあれ一々魔術使うときに名前呼んでるのは非効率だしねたばれするからやめたほうがいいんだけどどう思うのかな!?」

インデックス「そもそもの話どいつもこいつもこーじょーしんがないんだよ!どうせわたしにかかれば丸裸なんだから、恥を忍んで『どうしたらいいっすか?』って聞きにくるんだよ!」

上条「すいませんインデックスさん。調子ぶっこいてた俺が悪かったんで戻って来てもらっていいですか?その、根本的なダメ出しとかって根本的なアレは」

インデックス「もっと軽い気持ちでいいんだよ!わたしが最適化するだけだから!しかもただなんだよ!ちょっとお菓子的なものはほしいんだけどね!」

上条「そろそろ自分の職業思い出したら?まぁ本職の人達も基本的にはマウント取ってくる所からスタートみたいな感じではあっけど」

インデックス「そもそもとうまがブツブツ言ってたのが悪いと思うんだよ」

上条「……そうだな。俺が悪かったよ、ちょっと弱気になってたんだ」

インデックス「それは仕方がないのかも。誰だって常に強い心を持ってるとは限らないかも」

上条「そうだな、だからインデックスの言う通り、他のファンとタッグを組んで運営にボイコットをだな」

インデックス「全責任がこっちに!?少なくともとうまは強靱なめんたるの持ち主だよね!」

上条「てか何か珍しいよなインデックス。最近はアリサとばっか遊んでたと思ったのに」

インデックス「ん?んー……?」

上条「長考に入んの?なんかあった?」

インデックス「や、ありさと遊んでるのは遊んでるんだけど……そう言われるとね、最近は事務所いったらいっぱいお菓子くれるんだよ?」

上条「マジかよ。事務所にダメージじゃねぇか!」

インデックス「どこかのいめーじが悪いどうがはいしんしゃを所属させているよりはマシだと思うんだけど……でも、前はね?マネージャーさんが『食べ過ぎは良くないですよ』って止められるんだけど」

インデックス「ここ一週間ぐらいは『……どうぞどうぞ』って、出荷されるかちくを見るような慈愛に溢れた目でお勧めしてくれるんだよ!」

上条「例えそれでいいのか?曲がりなりにも『この世界は俺達のために神様が用意してくれたんだ!』って宗派の人がそれがあってんのか?」
(※超侮辱。”だからこそ”多用される)

インデックス「……ありさも何かとてもとても優しい目をしてたし……あれ?なんであんなに……?」

上条「――おぉっとすまない塾の時間だ!各種マネロンと詐欺で一回ポシャったのに最近広告打ってる駅前留学に――って離せ!離して!?」 ガシィッ

インデックス「……逃がさないんだよぉ……!とうまも一緒にじごくへ……!」

上条「俺の罪のないオープニングトークが仇に……!」

インデックス「怨念しか籠もってなかったんだよ。こうちょっとした呪物並に」

ピンポーン

上条「えーっと……」

インデックス「……ありさ、だよね?流れからして?」

上条「だ、だよな!ここで別のヤツが」

絹旗(※サメスーツ装着)「――はいどうもサメ警察です。超ガサ入れですよ」 バリバリッ

上条「ここまでツッコミどころしかないってある?ないよな?」

絹旗「どうも。いつものサメ映画マラソンですが、某アイドルの方か超泣きが入りまして」

上条「そりゃそうだわ」

絹旗「『なんでYOASOB○の曲が再生回数一位なんだ』と」

上条「アリサはそんな事言わない。俺らの知らない内に陰で言ってたらちょっと面白いけどもだ!」

インデックス「言わない言わない。正気に戻るんだよとうま」

絹旗「『アレだけはイヤだ』と超泣かれましたので、スケープゴート一号二号の出番に」

上条「誰がスケープゴートだよ。アリサの代わりにならなくても大抵やっとるわ!」

インデックス「あの……わたしは初参戦なんだけど。てゆうか売ったの?ありさはわたしを売ったのかな?」

絹旗「インデックスさんが着ぐるみ着たいと超伺いましたが?」

インデックス「まぁ言ったよ!言ったけども!不意打ちでさめすーつ着せてほしいとか、誰の挑戦でも受けるまでは言ってないんだよ!?」

上条「まだサメ側の方が楽ではあるんだ。だってリアクション必要ないから」

絹旗「余談ですが『推しの○』のPVを見た後に『魔法少女マジカルデストロイヤ○』を見ると超ガッカリします」

上条「好みじゃね?歌手さんがかなり無理させてるPVと、完全コラボでフルアニメーションPVと比べても困るよな?」

絹旗「なおタイムマシーン3○の芸名の超由来って、『一日に食べる米の量』ですって」

上条「そのミニ情報もらっても脳が困るんだよ。俺はどう返せばいいの?『ツッコミの方の芸風が俺と似てる』とでも言えばいいの?」

インデックス「ツッコミの上手いボケ……」

絹旗「ちなみに私が大人しく要望を飲んだのにも超訳がありまして、2022年のサメ映画はドキュメンタリーが多くて不作だったんですね」

上条「ドキュメンタリーも評価に入れてやれよ。映画は映画だろ」

絹旗「超中身にもよるかと。『サメ漁反対!』というドグマへ対してなのか、映像の出来映えについてなのか」

絹旗「どっちかにク×要素があれば超取り上げるんですけど、そこそこまとまっててつまらないんですよね」

インデックス「ねぇク×って言った?」

上条「めっ!そんな下品言葉使っちゃいけませんよ!監督みたいになったらどうするんだ!?」

絹旗「超心外ですね。同期の桜が黒夜海鳥なので、割とまともに育った方だと思います」

上条「双子じゃねぇかっつーぐらい導火線短くね?Aボタン押した瞬間に爆発するボンバーマ○」

絹旗「とにもかくにも、ですが。今年は超厳選されたサメ映画二本です。他はどいつもこいつも、という感じでした」

インデックス「良かった……!たった二本だったら少し我慢すればいいんだよ……!」

上条「――早まるなインデックス!ダメ映画のプロが選んだんだから色々と厳しいに決まってるだろ!」

絹旗「超正直に言いますと『2022年のダメ映画特選』をやった方がまだ有意義であるかな、と」

上条「どっちも意義はないんだわ。人様が命を賭けた結果を笑いましょうねって企画だから」

絹旗「――さっ、では超はりきって準備の程を。始まらないと終わりませんよ」

インデックス「きぐるみには……まぁ興味はあったんだよ。でもサメ、うん、サメって……」

上条「ヌルッとしてるんだよな」



――サメ映画 前半戦

上条『Oh, マイドーターどこへ行くんだい?』

絹旗『”Daughter”の単語が出てこないからって、超誤魔化す人って……』

上条『念のために発音と意味知ってればいいんだよ!外国行っても一回も使ったことないわドーターって単語!』

絹旗『子持ちでもない限りは超使用頻度に欠けますからね――えーっと海でサーフィンしてきます』

上条『それはそうとこれは俺が開発したチェーンメイル型水着なんだが、念のためにこれを』

絹旗『超アドリブぶっ込んできましたね。そしてこんなクッソ重い水着着たら沈んでいきます』

絹旗『一応シーケージツアーという、まぁ檻ごとサメのいる海に超沈めて写真を撮るアクティビティで、参加者が着る場合もあるっちゃありますが』
(※実在します)

上条『マジであんのかチェインメイル水着。そしてそこまでしてサメ見る意味が分からん』

絹旗『そして超当然にように”””事故”””が時々起きます』
(※切り傷は軽減できても衝撃は以下略)

上条『アホしかいねぇのか。大体想像つくだろ』

絹旗『というかサメ映画で海に行くは超死亡フラグといっても過言ではないのです。しかし今回はキャストが固定ですので』

上条『一応、うん一応インデックスに譲ってくれたのはありがたいんだが……』

絹旗『流石の私も自分よりも年下を超追い込む神経はそれほど』

上条『まぁとにかく気をつけていってきなさい!だってサーフィンは楽しいのだから!』

絹旗『どう考えても超フラグですよね。本当にありがとうございました』

……

絹旗『よし、今日も海はそこそこ波もあり、超サーフィン日和ですね。それでは』

絹旗『……』

絹旗『そこそこ波がありますね!超サーフィンが捗りそうですよ!』

インデックス(※サメスーツ装着)『……がおー、なんだよ……』

絹旗『超すいません。中の方、ご自身で望んだのですからそれ相応のテンションをですね』

インデックス『いやまぁ言ったよ!?「どうせだったら着ぐるみがいいかも!」とは言ったんだよ!?それは認めるんだけど!』

インデックス『でもこのすーつが予想以上にしっとり感があって肌に馴染むんだよ!?本革(の人皮)の魔道書だってもっと違和感があるのに!?』

絹旗『流石はカメラマンさんのお友達。皆さん初見はまともそうなのに、どっかで必ず超狂ってますよね』

インデックス『こんなに分厚いのに炎天下でも暑くないなんておかしいんだよ!?むしろずっと着ていたぐらいの快適さ!』

絹旗『何年か前のサメレンジャー企画でそこそこの科学技術で超作りましたから。外へ持っていけばお値段的にはNAS○宇宙服よりも高いそうで』

インデックス『価値観がおかしい。やっぱり科学の街なんて滅ぼさないと……!』

上条『おやめなさいよインデックスさん。お前がギャグで言っても真に受ける人がいるんだから』

絹旗『私の遊び場を壊されるのは超面倒なんですが』

インデックス『そっか……!だったら持ってない人へ持っている人から、しさんを移動させればいいんだ……!』

上条『それって分配者がアレだから絶対に成功しないパターンだよな。理想まぁ……理想のままってのが一番美しい訳で』

絹旗『原始なんちゃら制の超萌芽ですね』

インデックス『決して無理じゃないんだよ!「幸福の王子様」って話を知らないんだよ!?』

上条『どんな話だっけ?』

絹旗『装飾にまみれた王子様の像が「本当に財を必要としている人へ、僕の宝石を持っていってあげて」とツバメに頼んで超全裸になる話です』

上条『あれそんな話だっけか?思い出したのはもっとファンシーな話なんだけども』

絹旗『てかあれ配られた側が換金する際、超ヤベーと思うんですよね。曲がりなりにも王子の格好なんですから「王室の像から盗み取った」って嫌疑が』

上条『中世だったらアウトだよな』

絹旗『分配者が無能だと全てが超ポシャる典型ですよね。まぁ誰かに作ってもらった虚像であり、「童話と現実に一緒にすんなよアホが」という教訓ですから』

インデックス『二人とも人の心はないのかな?特にとうまはもっとはーとふるじゃなかったっけ?』

上条『いいかいインデックス?大人になるって事は何かを切り捨てるって事なんだぜ?』

インデックス『人間性を切り捨てたらもんすたーと大差無いんだよ』

絹旗『いえ、サメに人間性を超問われましても。「いいから進めろよ」以外の感想は特に』

インデックス『あぁまぁいつまでもだべってても仕方がないんだし、するけど――がぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!』

絹旗『ぎゃー』

上条『雑か。いや全部そうだけども』

……

上条『――娘が死んでいるんですよ!?どうして観光クルージングツアーをやめさせないんだ!?』

絹旗(二役)『と、言われてましても超困るんですよねぇ。そのサメはこっちの方でも探してみましたが、結局見つかりませんでしたし』

上条『回遊タイプのサメかもしれない!』

絹旗『でしたら逆にもう戻って来ないのでは?あなたの超思い込みだけじゃないですか』

上条『もういい!話にならない!後悔するぞ!』

インデックス(二役)『えぇっと……今の人は誰なんだよ?』

絹旗『先日サメ事故で娘さんを亡くされた船長さんですよ。お気持ちは超分かるんですが……』

インデックス『そう、なんだよ。でもわたし達も観光をしないと食べていけないんだよ』

絹旗『ですね。特にあなたはツアーガイドを超されていますから』

インデックス『あ、そうなんだよ。新しいお客さんが来るんで許可をもらいに来たのかも』

絹旗『はい、いつもの無人島遊覧上陸コースですね。超気をつけてください』

インデックス『分かったんだよー』

……

インデックス『――って来たのは良かったんだけど!サメに襲撃されまくってわたし以外が全員食べられちゃったんだよ!ぴんち!』

インデックス『帰ったらつあーの方の安全対策とか死ぬほど晒される案件かも!』

インデックス『てゆうか物理的にたった一匹のサメにどれだけ……まぁいいけど!いや良くはないんだけど!』

インデックス『まぁとにかく手元にあったむせんきで助けを呼ぶんだよ!しーきゅーしーきゅー!誰か応答願うんだよ!』

上条(通信)『――俺だ!どうした!?』

インデックス『なんで?何をどうしたらとらんしーばー程度の短い電波を受信できたのかな?』

上条『そりゃ偶然近くにいたからに決まってんだろHAHAHA!!!』

インデックス『あぁうん、だったら別にいいんだよ。とゆうかかくかくしかじかでへるぷみーなんだよ』

上条『了解した!ダッシュで行くから待ってろ!』 プツッ

インデックス『いやそんなに早く来る訳が――って来たね!?なんだったらわたし達のさんげきを監視できる程度の近場にはいたんじゃないかなってぐらいの近くにいたんだね!』
(※マジでそのぐらいの距離)

上条(ショットガン&ガンベルト装備)『――おう!どこにいやがるんだそのクソザメは!?』

インデックス『あの……たいむなんだよ。えっと……きゃぷてんさん、その手に持っているのはなんなんだよ?』

上条『これが!?クソザメをぶっ殺す用のショットガンに決まってるじゃねぇか!』

インデックス『どこかにかちこみに行くようなふる装備なんだけど……』

絹旗(三役)『さめー』

上条『おぉっと話は後だぜ!くたばれこの軟骨魚綱板鰓類が!』 バスツバスッバスッバスッ

絹旗『さめ、さ……めぇ……』 パタッ

上条『――娘よ、仇は討ったぞ……!』

インデックス『あぁうん、どうも?なんだよ?』

……

絹旗「――という訳で『Maneate○』です」
(※実在する映画です)

インデックス「ねぇおかしくないかなこれ?」

絹旗「え?何がてすか?この映画はサメ映画の中でも超比較的矛盾のない方ですけど?」

インデックス「いやまぁ鮫に襲われたり、すきっぷしたけどしゅーるな方法で観光客が惨殺されるのも、まぁどうかとは思うんだけどね?」
(※沖で鮫に襲われている友人を助けるためにロープを引っ張る→逆にサメに引っ張られてコケて頭を打って死亡)

インデックス「助けに来てくれたせんちょーさん、沖合にボート出しながらショットガン&大量の弾薬詰んでウロウロしてたってことになるよね?」

絹旗「……それだけ娘さんの仇を討ちたかったんでしょうね。超美談です」

インデックス「ただの不審者だよね?てゆうかサメよりも怖くないかな?」
(※いや本当に)

絹旗「まぁそこはそれ『結果的に助かったんだから超スルー』という事で一つ……」

インデックス「そしてらすとも雑だよね!せんちょーさんが到着したら『撃って下さい』ってあんぐるがサメが出てきて、そのまま蜂の巣なんだよ!?」

インデックス「もっと、そうもっとね!人類の叡智を見せつけるような展開はないの!?作った方もムダに水着のおねーちゃんを出して満足してるの!?」

絹旗「超ある意味ではそれがサメ映画の本体でもあります」

インデックス「ねぇとうまからも何か言ってあげるんだよ!」

上条「ダメだインデックス、サメ映画にはこちらの常識が一切通用しないんだ」

インデックス「映画なのに?まさかとは思うけど、すたん○能力者とか超人○と戦ってはなかったよね?」

上条「そしてサメ映画にとしてはストーリーがまともな方なんだ」

インデックス「これで?ひゅーまんどらまもなく、かといって伏線もなく、助けに来たおじいちゃんがしょっとがんぶっぱで終わらせるだけの話が?」

絹旗「サメ初心者の方にも超優しいものを厳選したつもりですが」

インデックス「お話のてんぷれ的にはすたんだーどなんだよ。なんだけども……」

上条「ちょっとアタマがアレな船長を除けばいいだろ!他は割と整ってんだから!」

絹旗「『唯一の生存者が船長呼ぶときに照明弾打ち上げる姿が、テビチ○の”コォォォォォォォォォォォォッル!!!”に似てた』という超ミニ情報も」

インデックス「いないよ?でびち○視点でサメ映画を評論する人って、世界でここだけじゃないかな?」

絹旗「では次の後半戦で超ラストになります。去年のサメ映画の数は残念ながらかなーり少ないのですが、中身的にはここ10年ぐらいのダメサメ映画の中では超テッペンです」

上条「気をつけろインデックス!俺達は敵の魔術師の攻撃を受けている!」

インデックス「まだそっちの方が良かったんだよ。だって魔術師はそげぶすれば大人しくなるけど、サメ映画はならないんだから」



――サメ映画後半戦

上条『くっくっく……!』

絹旗『どうされましたか博士?超ご機嫌なようですが』

上条『ご機嫌だとも助手A!我らの研究が軌道に乗ったのだ!これほど喜ばしいことはないではないか!』

絹旗『あー……サメを改造した強化兵器でしたっけ?』

上条『なんて?』

絹旗『素に戻らないで下さい。ツッコミ不在でボケが超ダダ流れになっていますが』

上条『てか何の話?俺は一体何を開発させられてんの?』

絹旗『あー、では強化ガラスの下のでっかいプールを超ご覧くださいな』

上条『うーん……?なんか一杯いる、か?』

インデックス(サメ兵士)『サメェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!』 バシャッバシャッ

上条『助手、「ヤケクソになった人ってのはこんなんなだろうな」って着ぐるみが』

絹旗『ノー、超違います。あれこそが我らソ連が開発したサメ兵士です』

上条『外見……二足歩行するサメっぽい人にしか見えないんですが』

絹旗『既存の兵器、つまり人間用の武器も超使えますからね』

上条『そしてあんだけ頭デカいんだったら知能も高くね?』

絹旗『アタマの善し悪しと大脳の大小はそれほど因果関係はないらしいのです。ただ戦術を理解してもらうためには、人並みにまで知能を超上げてる仕様です』

上条『へー……脱走したり反抗されたら人類全滅しそうなんだが』

絹旗『イヤですよ博士。超電磁柵が張り巡らせてる以上、彼らはこっちに来ませんって』

上条『……あとさ。さっきから気になってたんだけど、今日の基地ってなんか慌ただしくね?誰か視察にでもくんの?』

絹旗『新型のスペースシャトルがどうって言ってましたね。そろそろ超打ち上げでもするんじゃないですか?』

上条『ドラ乗りすぎじゃね?高く高くジェンガを積み上げてるとも言うが』

絹旗『私に言われましても。所詮はサメ映画――ってあれ?博士、あそこ超見てください』

上条『サメプールに何か……』

インデックス『サメーーーーーーーーー!』 ダシュッ

インデックス(二役)『サメサメーーーーーーーーー!』 ダシュッ

インデックス(三役)『サメサメサメーーーーーーーーー!』 ダシュッ

上条『脱走してんじゃねぇかアホが!?しかも一匹だけじゃなくて全員!』

絹旗『超マズいです博士!研究員も警備兵も全く歯が立ちません!』

上条『当り前だろ。既存の兵士を上回ろうねってコンセプトなんだから』

絹旗『くっ!こんなことなら制御装置を超早く作っておけば!』

上条『普通そこ最優先じゃね?それ完成しなかったらずっとお蔵入りするんだろ?』

インデックス『サメーーーーーーーーーーーーーーーッ!』 ガシャーン

絹旗『そんな事をしている間にもサメ兵士が!超逃げましょう博士!』

上条『逃げるって言ったってどこに!?この先には通路も何も!』

絹旗『スペースシャトルです!』

上条『なんで?あそこに逃げる意味あるか?』

絹旗『月面まで逃げれば何とか!』

上条『その発想はなかった。そしてそんな思考の君が助手してる時点で、起るべくして起った事故なんだと確信したわ』

インデックス『サメーーーーッ!』

絹旗『さぁ超早く先生!私が発煙筒を撃っている間に!』

上条『マジで?俺このまま月に行かせられるの?江戸所払いじゃなくてセルフ地球所払いの刑に処されるの?』

上条『――まぁいいわ!このままどこだろうと行ったるわ!』 ゴゴゴゴゴッ

絹旗『博、士……どうか、ご無事で……』

絹旗『明らかに、シャトル内へサメ兵士が侵入していましたが、まぁそれはそれとして……!』

インデックス『雑かな。最新科学のはずなのに研究員が全員ぽんこつってどうなの?』

……

絹旗(二役)『――という訳で我々月面探査隊は何回になるかは超忘れましたが、月へ向います!フロリダから!』

絹旗『何かつい最近ソ連で失敗したとかという噂も聞きますが、相手にはしないよう!ここまでで何か超質問は?』

インデックス(二役)『はい』

絹旗『どうぞヘルレイザ○上条』

インデックス『誰があんな面白頭してるのかな。いくら毛質が堅いからってあそこまでツンツンしてはなかったんだよ』

インデックス『ではなく隊長?わたし達が乗り込むってのは分かったんですけど』

インデックス『……これ、「てらふぉーまー○」ですよね?原作者の方の体調不良で休載中の?』

絹旗『ちょっと何言ってるのか超分からないですね。てらふぉ?みんぐ?』

インデックス『知ってたよね?誰もてらふぉーみんぐとは言ってない』

絹旗『向こうは火星、こちらは月面。超全然違うと言っても過言ではないかと』

インデックス『やっぱ把握してるんだよ。いやまぁ異形討伐のテンプレ的に似通っちまうのも仕方がないんだろうけどね!』

絹旗『あー、信じて頂けないのであれば話を超進めてみましょうか。要はサメ映画ならでは属性、というかオリジナリティがあれば納得すると思いますので』

インデックス『まぁそれはそうかも。監督が「10年に一本のゴミ」って断言してる時点で説得力皆無だけど』

……

絹旗『という訳で月面に超到着しました。一応重力が薄いっぽいリアクションを取ってください。ぽよんぽよーんと』

インデックス『物理的にわたし達はただ悲しくなると思うだけなんだけど……まぁ月面だよね。「暗めの鳥取砂丘?」って感じの』

絹旗『先だって飛んで来たスペースシャトルの回収、あとは基地の研究員と接触がベターでしょうね』

インデックス『できれば現地の人達と会いたいんだよ。何がどうなっているのか――ん?振動がするね?』 ズゴゴゴゴゴッ

絹旗『地下をサメのように何かが超進んでる!?一体あれはなんだと言うんですか!?』

インデックス『むしろサメじゃなかったらそっちの方が問題ないかな?「まさかのモグラ参戦!?」ってなったら面白いんだよ』

インデックス『ていうかどうせとうまなんだよね。まぁ三人で回してるから』

浜面『サメェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!』 ザアァッ

インデックス『まさかのげすと出演なんだよ!?あくたーの手が足りないからってなんてひどいことを!?』

上条『――とうっ!』 ペチッ

浜面『ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!?』

インデックス『あ、あれ?どうしてとうまが助ける側に?』

上条『やぁやぁアメリカ軍の諸君ご苦労だったね!俺は件の事件で月に飛ばされた博士だ!』

絹旗『あ、あなたが……?でもしかしどうして真空なのに超生存しているんですか……!?』

インデックス『あぁ宇宙服って設定あったんだよね。雑すぎて忘れてたんだよ』

上条『はっはっはー信用ご無用さ!見てくれここを!』 パッ

インデックス『鎖骨の下にひび割れがあるんだよ?ふぃっかーでもしちゃった?』

絹旗『いえ違います!呼吸と共に超右開閉している――つまり、これは”エラ”……!?』

インデックス『なんでなんだよ。仮にそうであっても月面は真空なんじゃ?』

上条『その通りだ!我が国の科学力は世界いちぃぃぃぃぃぃぃ!』

インデックス『大きな声を出しても誤魔化されないんだよ?映画であってもツッコむときはツッコむんだからね?』

インデックス『あとその、「エラがついていれば月面でも呼吸可能」ってるーる下だと、とんでもなく面倒なことになりそうなんだけど』

上条『まさにその通りだ!サメ兵士がウロウロしてるんだからな!』

インデックス『ちょっとかめら停めてもらっていいかな?今から映画の制作を殴りに行くんだけど、一緒に行きたい人っている?かんとくは多分来るだろうけど』

絹旗『「超楽しい映画をありがとう」ってメッセージでしたら、まぁ?』

……

浜面『サメーーーーーッサーーーーメーーーーーーーーーーッ!!!』

絹旗『……サメどもが予想以上に多いですね!このままではどうしても数に超押されます!』

インデックス『どうしたらいいんだよ!地球に帰るどころか、向こうが乗っ取って行きそうな雰囲気だし!』

上条(二役)『――二人ども時間を稼いでくれ!俺に考えがある!』

インデックス『とうま……?一体何をするんだよ?』

絹旗『え?今なんて?人に超モノを頼むのになんて言いましたか今?』

インデックス『あなたもどえすを発揮してる場合じゃないんだよ!?原作にない台詞をぶっこまないで!』

……

上条『シャトル――良かった!電源もまだ死んでないし、操作も旧式だから……よっしゃ!起動した!』

上条『あとはこれを動かして、マグマを利用したエネルギー基地にぶつければ……!』

上条『……』

上条『……あれ?月にマグマ?あるんだっけ、か?』

上条『ま、まぁいいぜ!くたばれ、クソザメ野郎が……ッ!!!』

ドォオオォンッ

……

絹旗「――以上『Shark Side of the Moo○』でした」

絹旗「なお正確には映画はまだちょっとだけ続き、地球へと帰還した後にも超驚愕()のラストシーンが用意されていますので」

絹旗「ネタバレになるから超言いませんが、『まぁそうすりゃそうなるわな』っていうですね」

上条「いや、あの数々のサメ映画にやられてきた俺の感想なんだけど――これ要はテラフォーマー○だよな?」

絹旗「先程も否定しましたが全然全然?だって超異能バトルじゃなかったでしょう?」

上条「あとサメである必然性は何ですかねコノヤロー。最初から最後までほぼなかったわサメらしさが」

絹旗「そういう時代ではないと超思いますよ?男らしさ女らしさ、そしてサメらしさなんて旧時代の概念では?」

上条「性別とサメってごっちゃにしていいの?そんなにサメらしい概念って一般的に普及してたっけか?」

絹旗「サメらしいシーン……プールの中から飛び出すところと、月面で地中を超泳ぐところとか?」

上条「サメは、プールから、飛び出さない。あと土の中を、移動は、しない。いいな?」

インデックス「とうまとありさはこんな過酷な企画をやってたんだね……!例えそれが年一だとしても大変なお仕事なんだよ!」

上条「まぁな!今年はたった二本で終わったから傷は浅いものの、酷い年には数週に渡ってお届けするからな!」

インデックス「あいどる生命のノドをやられるんじゃないかって思うんだけど……」

絹旗「そこはそれ業界も長いですからね。ノドがやられないような超ギリギリのラインを見分けてですね」

上条「どうして監督は逮捕されねぇんだろう。存在自体がDV罪とか適応されると思うんだよ」

絹旗「……実はですね。2023年のサメ映画は昨年にも超増して駄作が多いんですよね」

インデックス「ダメ映画が多いんだったら嬉しいんじゃないの?」

上条「目を覚ませインデックス!監督は『そこそこ面白い』を駄作って言ってるに決まってるだろ!」

絹旗「超ご理解頂けて何よりです。また今年の5月にハリウッドの脚本家組合が、7月に俳優組合がボイコットを始めまして、映画作成にダメージが」

上条「新作が撮影できないのは分かるが、今年公開の映画ってそんなギリギリのスケジュールで撮ってんのか?」

絹旗「そういうのもありますし、何よりもB級作品はテレビ映画、つまり放送局が作成して映画になるってパターンが超多いんですよ」

上条「今でというと……動画サイトが映画作る的な?」

絹旗「規模は超ダンチですがね。ですので来年のサメマラソンは解散が危ぶまれています」

上条「アリサ――良かったな!俺達は悪魔の手から逃れられるんだ……!」

絹旗「ですのでその際には『ダメエイリアン映画』、『ダメゾンビ映画』、『ダメディズニ○映画』のどれかがエントリーされますので、超ご了承ください」

上条「お断りだわコノヤロー!?特に最後には危険すぎてHP存続すら危うくなるわ!?」

インデックス「結構……外してるのって、まぁうん。レッパンのアレとか」


-終-

inserted by FC2 system