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学園都市七大不思議探訪 番組予告編


このSSは佐天さんと上条さんが、学園都市で起きたっぽい不思議な話や怪談を追求する――と言う超深夜番組のレポーター&カメラマンをするお話です
基本的にグダグダと会話が続いていくだけで、オチらしいオチもありません
またその場のノリとテンションで書いているので、ギャグなのかシリアスなのかホラーなのかすら不明です
ちなみに七話目まで完結せずに落ちた場合には、途中で番組が打ちきりになったと思って下さい



――――学園都市七大不思議探訪 番組予告編


佐天「さーてやってきましたっ!学園都市七大不思議探訪!うっいはるー、見てるーーー?愛してるぞーーーーーーーーーーっ!!!」

上条「ちょっと待て!これ学園中に流れんだぞ!?」

佐天「別に大丈夫ですってば!後から幾らでも編集できますよ!ほらなんか上条さんも言いたい事があったら言っといた方が良いですよ?」

佐天「ほらほらっ、『愛してるぞ、美琴!』、プリーーーーーズっ!!」

上条「どうせ切られるんだから意味はないだろっ!?と言うか対象の人選と台詞に作為的なモノが感じられるよねっ!」

佐天「この番組はあなたの身近な都市伝説や学校の怪談、本当にあった怖い話を、ワタクシっメインリポーター佐天涙子とぉ――」

上条「カメラマン兼アシスタント兼雑用パシリの上条です」

佐天「――んがっ、取材して視聴者の皆さんへ送りするっ、突撃リポーター型オンライン番組でーす」

上条「……そうなの?オンラインって何?投票とかすんの?」

佐天「ヒドっ!?どうしてアシスタントさんが内容把握してないんですかっ!怠慢ですよ、ぶーぶーぶーっ」

上条「いや俺学校帰りに佐天さんに捕まって、近くの公園まで連行された挙げ句、問答無用でハンディカム持たせられたんだけど?」

上条「見ろホラ、カメラを横移動させると近所のガキンチョが『何あのおねーちゃんテンション振り切ってない?頭大丈夫?フ○ミ通なの?』って見てんだぞ」

佐天「ま、まぁまぁまぁ、それはいーじゃないですかっ!ちょっと時間がねー、無かったんですから!」

上条「いやまぁ困ってるんだったら助けるけどさ。つーか本当に何すんの?」

佐天「学園内のケーブルテレビの番組なんですよー?知りません、生徒がスポンサー募ってやってるヤツ」

上条「知ってるけどもそっちじゃなくてだな。何で七不思議?何で都市伝説?」

佐天「あーそりゃあたしが好きだからですが何か?」

上条「佐天さんってこーゆーテレビの仕事してんの?」

佐天「いえそうじゃなく、今日の放課後クラスメイトのお見舞いに行ったんですよ」

上条「それ流していい話か、ってあぁ後で編集出来るんだっけ」

佐天「まぁ本人の許可も得てますし。で、その娘が担当していた番組があったんですが、ちょい前に人がバタバタ倒れた事件ありましたよね」

上条「あぁヴェントん時の話な」

佐天「えっ?」

上条「えっ?」

佐天「ベント?誰です?」

上条「あーうん!俺の知り合いがその時期に偶然来てたんだ!」

佐天「はぁ、なーんか隠してるような?まぁそん時の彼女や彼女のスタッフが取材をかましたんですけど。全員倒れちゃいまして」

佐天「番組スタッフが足りない以上、彼女達が受け持つ時間帯にがっつり穴が空いちゃったんですね」

上条「はーそんで佐天さんがフォローしようって?でも素人が手を出していいの?」

佐天「誰だって最初は素人ですってば。編集とかは別番組のスタッフさんがやってくれますし」

上条「それで急遽超低予算で安易な番組でもやっとけ、と」

佐天「あっれー?アレアレアレー?もしかして乗り気じゃない?」

上条「うーん、ほら怪談とか都市伝説とかって、放課後とか夜とか遅い時間が多いよな?一人で行くのは危ないんじゃないかなー、って」

佐天「やっだなぁもうそんな事ですか。二人で行くから大丈夫ですよぉ!」

上条「あーそなの」

佐天「はい、だから次からもお願いしますね」

上条「あぁ任せろ!――って俺?どうして俺なの?」

佐天「いやー恥ずかしながら他に年上の男の人の知り合いって居ないんですよねー」

上条「他のスタッフさん居るだろ」

佐天「暇を持て余してそうなのは、ちょっと」

上条「暇って言われたよ!?」

佐天「本当にご迷惑なら諦めますけど」

上条「んー……んじゃ、暗くなったら俺の側を離れない事。それが守れるんだったら」

佐天「やっべぇ噂には聞いていましたが、超ナチュラルに口説きやがりましたね!」

上条「常識の範囲内のお話だよ!」

佐天「だがあたしには既に初春という恋人がっ!かかってこい!やったンぞコラ!」

上条「……あのな佐天さん、こないだ初春さんが『最近、周囲の目が痛いんです……』って本気でヘコんで――」

佐天「あーっ!あーあーあーあーっ!!!聞こえないなーっ!マジ説教なんて聞きたくないですっ!」

上条「『一般の方が黒子さんを見るような、まるでシビルウォ○のミュータン○扱い――』」

佐天「とまぁカメラマンの泣き落としに成功した所で、番組説明ですねっ!ねっ!」

上条「おい今誰か泣いたか?泣いているのは初春さんの方だからな?カガ○は今泣いているかも知れないけど、初春さんはオールウェイズ泣いてるからね?」

佐天「涙子だけにっ!!!」

上条「何ともかかってないよ!?ニアミスぐらいだよ!」

佐天「あーもうウッサイなぁカメ条さん、番宣なんだから番組の宣伝しないと」

上条「上手くないからな?カメラ担当だからって、上条をカメ条つっても笑いは取れないからな?」

佐天「上条さんだって下に――あぁやだゴメンなさいあたしにはまだハードルが高すぎますっ!」

上条「おい今視線をどこに向けてた!?あとさっきから聞いてるけど、佐天さんのハードルは跳ぶ必要の無いのばっかりだからな?」

佐天「あたしっセクハラなんかにっ負けないっ!」

上条「されてないよね?むしろ俺がされている側だよね?」

佐天「『へっへっへーカメラにゃ映ってないが、俺の下条はこんな大き――』」

上条「誰か止めてっ!?中一の娘がそんな発言したらケーブルテレビ免許差し止めになっちゃうから!?」

佐天「そんな時は叫べば良いんですよ、はいレッツリピートアフターミー」

上条「佐天さんあんま頭良くないよね?割と最初っから思ってたけど」

佐天「『愛してるぞーーーーーっ、美琴ーーーーーっ!!!』」

上条「あーもうヤケだっ!愛してるぞーっ、美琴ーっ!」

佐天「よく言った!それでこそ男だぜっ!よっフラグ一級建築士!」

上条「人をやっつけ仕事みたいに言うなっ!」

佐天「と、まぁノルマが終わった所で、実はっ、なんとっ、重大発表があったりしますっ!」

上条「番宣は?内容一個も紹介していないよね?つーかノルマって何?」

佐天「いーんですよぉそんなもんは。どうせ深夜27時半の番組なんて、誰も興味ありませんって」

上条「それはもう朝っつった方が早いよなオイ!つーか何か、これ朝三時半の番組なの?……あぁでも中一の子が任せられるんだから、そんなもんか?」

佐天「番宣だから今日だけは違いますけどね」

上条「へー今日だけは――“今日”?」

佐天「ではでは改めて重大発表です。後から幾らでも編集出来る、って言いましたけど――これ実は生放送だし無理ですから、残ぁ念んっ!」

上条「はぁ?オイだったら今も全部放送されちまったのか!?」

佐天「あ、ちなみに御坂さんには事前に『あたし出るから見て下さいねっ?』って告知済みです」

上条「なんでした!?というか俺に何させてんの!?」

佐天「大丈夫ですってば。こんなどローカルな番組告知見てる人なんて他に居ませんって」

佐天「むしろお二人の仲を進展させてアリガトウゴザイマス、って感謝してくれてもいいんだぜ?」

上条「駄目なんだよおぉっ!俺の仲間にこーゆーしょーもない番組をチェックすんのが、大好きな奴が居るんだ!」

上条「『学生が必死に作ったのを鼻で笑うのって超楽しいじゃないですか?あ、でもたまーに超感動作があってそれはそれで』って言う後輩系ドSが――」

ちゃーちゃっちゃちゃーちゃちゃっちゃー

佐天「おっとアナキ○さんからのお呼び出しがかかってますねー。あ、どうぞどうぞ?あたしに構わず取ってくださいな?」

上条「やめろよおぉっ!学園内へ俺が携帯に向かって土下座する姿を流したいのかっ!?」

佐天「真実の報道をするのが、この佐天涙子のポリシーでありますっ!」 ピシッ

上条「タチ悪りぃな!?つーか無責任すぎるわっ!誰が喜ぶんだその絵面っ!」

佐天「あ、すいませんー。残念ですがそろそろ中継のお時間が終わるみたいですねー」

上条「フォローはっ!?俺の交友関係のフォローはしないで終わるのっ!?」

佐天「はいアト残り時間10、9、8――」

上条「いや拙いって!このまま終わんのは俺の人生も終わるから!」

佐天「テレビの前のみっんなー、新番組で佐天さんと会おうぜ!約束だぞ!」

佐天「あ、うっいはるーーーーっ!けっこ――」プツンッ


――常盤台女子寮

御坂「……あれ?なに今の?生放送?生放送よねぇっ!?」

御坂「しかも最後、佐天さん結婚って言いかけてなかった……?」

御坂「……」ピッ

御坂「『あ、もしもし初春さん?今ちょっと良いかな、相談が――』」

御坂「『――うん、うん。あぁアーカイブ?有料会員になれば、誰でもダウンロード出来るのね?』」

御坂「『ありがとー助かったわ。今度ケーキでも奢るから――ううんっ!?そうじゃないし!』」

御坂「『ってか見てたの?――あー、呼んでたもんね――あ、あはは……』」

御坂「『いやいやいやいやっ!だから違うってば!』」

御坂「『うー……はい、そこはまぁ、悪かったかなって』」

御坂「『あーうん。んじゃまた。はいー』」

御坂「……」カチャカチャ

御坂(……あれ?)

御坂「予告番組はアーカイブ対象外ってどういう事よおおぉぉぉぉぉっ!?」

御坂「……」ピッ

御坂「『あ、もしもし?ごめん何度も。今――』」

御坂「『え?録画してたの!?本当に!?――』」

御坂「『あーんじゃ今から取りに行くから!詰め所でしょ?』」

御坂「『いや駄目ヤツには知らせないで!絶対渡す訳がないからっ!』」

御坂「『うん――はい、また後で』」

御坂(……ブルーレイ買お……)

――学園都市七大不思議探訪 番組予告編 −終−


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